JPH0826903A - 押し花の乾燥装置と花支持プレート - Google Patents

押し花の乾燥装置と花支持プレート

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JPH0826903A
JPH0826903A JP18082694A JP18082694A JPH0826903A JP H0826903 A JPH0826903 A JP H0826903A JP 18082694 A JP18082694 A JP 18082694A JP 18082694 A JP18082694 A JP 18082694A JP H0826903 A JPH0826903 A JP H0826903A
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JP
Japan
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flower
frame
drying
drying chamber
support plate
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JP18082694A
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Katsuhiko Yamanaka
勝彦 山中
Hiroshi Tamai
浩 玉井
Zenichi Ogita
善一 荻田
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ISLAND FUTURE CORP KK
Original Assignee
ISLAND FUTURE CORP KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 押し花を早く大量に生産し得る乾燥装置と、
生花に支障を与えず水分を脱水し得るようにした花支持
プレートを提供することにある。 【構成】 押し花の乾燥装置は、仕切壁11を介して押し
花Bの乾燥室2と乾燥機器類の格納室3を隣接し、乾燥
室2に花支持プレート5を主材とする花密封セット4の
棚受け22、及び花密封セット4と真空装置40に連通可能
となる吸引口9を設け、格納室3に少なくとも送風器31
とヒーター32を配置し、仕切壁11に熱風送気口12と吸込
口13を穿設し、花密封セット4より空気等を排気し得る
ようにしたものである。花支持プレー5トは、枠体6の
内部に細溝条17を形成した板状底壁7Aか、通気用凹溝27
を形成した格子状底壁7Bを設け、枠体6を構成する枠桟
6aの一つに、乾燥室2の吸引口9と枠体6の内部に連通
する通気口8を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、押し花を簡単に大量
に生産する乾燥装置と、花支持プレートに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】押し花はそのまま飾ったり、紙やフィル
ム等の上に貼付けたりする一方、薄紙と厚紙との間、或
いはフィルムの間に挾んだり、装飾に広く使用されてい
る。一方、押し花の生産手段として、生花を重なりあう
ろ紙の間や、吸湿紙の間に入れ、生花を挟み込んだ吸湿
紙等を万力で強制的に加圧する手段が知られているし
(例えば実公昭44-19778号公報、実公平3-32482 号公
報、実公平3-51282 号公報)、生花を挟み込んだ吸湿紙
等を加圧しながら、電熱で乾燥する手段も知られてい
る。(例えば特開昭63-128392 号公報)
【0003】押し花の大量生産手段として、例えば乾燥
室の内部に発熱体を設け、乾燥室内で生花を加圧しなが
ら乾燥する手段、乾燥室に加熱部と除湿部を接続し、乾
燥室内で生花を加圧しながら、乾燥室内の空気を換気
し、乾燥する手段等が工夫されている。(例えば特開平
1-203301号公報、特開平2-19301 号公報) 更に、箱体の天壁に透孔を無数に穿設し、その上に生花
と吸湿紙を順次重ね、これを加圧すると共に、箱体より
空気を抜く真空乾燥手段、乾燥室にヒーターを備え、乾
燥室で生花を加圧しながら乾燥すると共に、乾燥室より
真空ポンプで空気を抜く真空乾燥手段等も工夫されてい
る。(例えば特開昭48-35107号公報、特開昭57-112301
号公報、特開平4-338302号公報)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者の押し花生産手段
は、少量生産に適するが、手数が掛り、高価になる問題
点があると共に、脱水乾燥が不十分で、花の劣化や変色
を招く問題点がある。後者の押し花生産手段は、前者手
段より生産性は向上するが、取扱いが極めて面倒で、し
かも一定した押し花の生産が困難であった。また、真空
乾燥手段にあっても、生花より水分を完全に脱水し、十
分な乾燥を得るまでに、12時間以上を要する問題点があ
ると共に、連続使用が困難な問題点もあった。
【0005】真空乾燥に用いる花支持プレートにおい
て、生花を挟み込むろ紙の安定支持に問題があったし、
小孔を無数に穿設した花支持プレートの底壁に、生花を
挟み込むろ紙を載せ、これにカバーをした花密封セット
より空気を抜くと、空気を均一に抜けない問題点があっ
た。そこでこの発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、押し花を早く大量に生産し得る乾燥装置と、生花
に支障を与えず空気や水分を脱水し得るようにした花支
持プレートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による押し花の乾燥装置は、仕切壁を介して
押し花の乾燥室と乾燥機器類の格納室を隣接し、乾燥室
に開閉可能な出入口を設け、その内部に花支持プレート
を主材とする花密封セットの棚受けを設けると共に、花
密封セットと真空装置に連通する吸引口を設け、格納室
に少なくとも送風器とヒーターを配設し、仕切壁に熱風
送気口と吸込口を設け、吸引口に接続する真空装置にて
花密封セットより空気等を排気し得るようにしたもので
ある。
【0007】花密封セットの主材となる本発明の花支持
プレートは、枠体の内部に板状底壁を設け、該板状底壁
の表面と裏面の少なくとも一方に細溝条を形成するか、
枠体の内部に格子状底壁を設け、その格子状底壁を構成
する縦横底桟の表面と裏面の少なくとも一方に通気用凹
溝を形成し、且つ枠体を構成する枠桟の一つに、乾燥室
の吸引口と連通する通気口を設けたものである。
【0008】
【作用】押し花の乾燥装置は、乾燥室の棚受けに花密封
セットを支持すれば、該セットの花支持プレートに設け
た通気口が、真空装置に接続する吸引口によって吸引さ
れるため、通気口と吸引口が確実に連通する。しかも乾
燥室に複数の花密封セットを適宜間隔で格納し、乾燥室
に隣接した格納室より熱風を循環しながら、花密封セッ
トより真空装置で空気等を排気するものであるから、生
花を短時間に能率よく乾燥し、押し花と成し得る。
【0009】花支持プレートは、枠体内に板状底壁を設
け、その表裏面に細溝条を形成するか、枠体内に格子状
底壁を設け、該縦横底桟の表裏面に通気用凹溝を形成
し、枠体を構成する枠桟に、枠体の内部と外部に連通す
る通気口を設け、通気口を乾燥室の吸引口に接続するも
のであるから、この花支持プレートを主材となる花密封
セットより空気を排気した場合、空気と水分を残らず能
率的に排気し得る。
【0010】
【実施例】先ず本発明による押し花の乾燥装置を図1乃
至図3に基づき説明すれば、乾燥装置1は花密封セット
4を数組み収納する乾燥室2と、乾燥機器類を収納する
格納室3を、仕切壁11を介して隣接するもので、少なく
とも乾燥室2を断熱構造に構成し、乾燥室2の前方に開
閉可能な出入口21を設け、乾燥室2の内部に花密封セッ
ト4の棚受け22、及び花密封セット4と真空装置40に接
続する吸引口9を設け、格納室3に少なくとも送風器31
とヒーター32を配設するものである。
【0011】乾燥室2は箱状を成し、前方に出入口21を
設け、該出入口21に扉20を開閉可能に軸支し、乾燥室2
を形成する左右の仕切壁11と、出入口21に相対する壁体
2aの少なくとも一方に花密封セット4の棚受け22を、例
えば花密封セット4を水平に適宜間隔で数段に支持し得
るよう取付けると共に、花密封セット4の主材である花
支持プレート5の通気口8に連通する吸引口9を、棚受
け22の取付け位置に合わせて配設し、仕切壁11に熱風循
環用の送気口12と吸込口13を穿設するもので、各吸引口
9に乾燥室2の外部で操作する開閉弁19を接続し、開閉
弁19に真空装置40を接続するものである。
【0012】棚受け22に対応して設ける吸引口9を、乾
燥室2の壁体2aより出入口21側に適宜突出し、吸引口9
に花支持プレート5の通気口8を連通した場合、花密封
セット4の周囲に熱風循環空間Sが生じるようにするこ
とが好ましい。また図4の如く、乾燥室2の内部に棚受
け22と吸引口9を4段に設けた支持枠45を配置し、吸引
口9に乾燥室2の外部で操作する開閉弁19を、開閉弁19
の手前に空気抜き29を接続することも可能である。乾燥
室2に配置する支持枠45は、例えば左右に支柱46,47を
相対し、左右の支柱46,47にアングル状の棚受け22を等
間隔に4段設け、左右支柱46,47の後端間中央部に縦桟
48を、該縦桟48に吸引口9を取付ける。
【0013】格納室3は仕切壁11を介して乾燥室2の側
方に隣接され、或いは乾燥室2を囲むように設けられ、
内部に送風器31とヒーター32、温度調整器33、及び温度
センサ35等の乾燥機器類を適宜取付け、格納室3の表側
に操作パネル34を取付けるもので、格納室3に吹込む空
気をヒーター32で適宜加熱し、加熱した空気を送風器31
によって乾燥室2に均等に吹き込み、乾燥室2より格納
室3に空気を強制循環するものである。
【0014】次いで本発明による花支持プレートの構造
を説明すると、花支持プレート5は枠体6の内部に、例
えば図6の如く枠体6より一回り小さい多孔板Mとフィ
ルターF、第一ろ紙R1 、第二ろ紙R2 を順に重ね、ろ
紙R1,R2 の間に生花Aを適宜挟み込み、第二ろ紙R2
の上に枠体6の大きさ応じたカバーCと押枠15を順に重
ね、押枠15と花支持プレート5を止具14にて離脱不能に
固定し、花密封セット4として使用するもので、枠体6
に板状底壁7Aを設ける皿状支持プレート5Aと、格子状底
壁7Bを設ける籠状支持プレート5Bに区分される。
【0015】図10と図11は皿状支持プレート5Aを示
すもので、該支持プレート5Aは、矩形枠体6の内部に板
状底壁7Aを一体に設け、枠体6を構成する枠桟6aの一つ
に、枠体6の内部に開口する通気口8を備えるもので、
ろ紙R1,R2 や生花Aの保持形態によって、即ち枠体6
の下端部に板状底壁7Aを設け、該底壁7Aの表面7aに細溝
条17を適宜間隔で縦横に、且つ通気口8と連通するよう
に形成した皿状片面式プレート5a1と、底壁7Aの表裏面
7a,7bに細溝条17を形成した皿状両面式プレート5a2に
区分される。
【0016】皿状片面式プレート5a1にあっては、細溝
条17を形成した底壁表面7aの上に多孔板M、フィルター
F、ろ紙R1,R2 を順に重ね、ろ紙R1,R2 の間に生花
Aを適宜挟み込み、第二ろ紙R2 の上に枠体6の大きさ
応じたカバーCと押枠15を順に重ね、押枠15と皿状支持
プレート5Aを止具14にて離脱不能に固定し、皿状両面式
プレート5a2にあっては、細溝条17を形成した底壁7Aの
表面7aと裏面7bにろ紙R1,R2 等を重ねるものである。
【0017】図5と図7は籠状支持プレート5Bを示すも
ので、該支持プレート5Bは、矩形枠体6の内部に格子状
底壁7Bを設け、枠体6を構成する枠桟6aの一つに、枠体
6の内部に開口する通気口8を備えるもので、ろ紙R1,
R2 や生花Aの保持形態によって、即ち枠体6の下端部
に格子状底壁7Bを設ける籠状片面式プレート5b1と、図
8の如く枠体6の中間部に格子状底壁7Bを設ける籠状両
面式プレート5b2に区分される。
【0018】籠状片面式プレート5b1にあっては、格子
状底壁7Bの縦底桟7b1と横底桟7b2の表面7aに、縦横底
桟7b1,7b2の長手方向と交差する通気用凹溝27を形成
し、枠桟6aに設ける通気口8を、格子状底壁7Bから上方
まで開口するように設け、図12の如く格子状底壁7Bの
表面7aにろ紙R1,R2 等を重ね、籠状両面式プレート5
b2にあっては、格子状底壁7Bの縦底桟7b1の裏面7bと横
底桟7b2の表面7aに通気用凹溝27を形成するか、縦底桟
7b1の表面7aと横底桟7b2の裏面7bに通気用凹溝27を形
成し、枠桟6aに設ける通気口8を、格子状底壁7Bの上下
方まで開口するように設け、図13の如く格子状底壁7B
の両側にろ紙R1,R2 等を重ねる。
【0019】乾燥室壁体2aに配設する吸引口9と、花支
持プレート5の通気口8として、図14の如く花支持プ
レート5の枠体6に、枠体6より外部に突出するプラグ
18を設け、乾燥室2に自動開閉バルブ9aを内装したソケ
ット9Aを設け、プラグ18を差込むとソケット9Aが開口
し、プラグ18を抜取るとソケット9Aが閉鎖するカプラ構
造を用いるか、図15の如く枠体6に平滑な外側面6bを
設け、通気口8を外側面6bに開口し、乾燥室2に前記花
支持プレート5の外側面6bに吸着する吸引具9B、例えば
弾力性に富む吸盤9bを備えた吸引具9Bを取付け、真空装
置40により枠体6を吸引する構造を成している。
【0020】花密封セット4を構成する押枠15は、花支
持プレート5の矩形枠体6と同じ大きさに形成するもの
で、この押枠15と花支持プレート5をアルミ等の軽金属
材で形成することが望ましい。多孔板Mは花支持プレー
ト5の矩形枠体6より僅かに小さい、例えばステンレス
製の多孔板Mに小孔mを無数に穿設している。フィルタ
ーFには、少なくとも通水性を有する例えば硬質ウレタ
ンを用い、第一ろ紙R1 と第二ろ紙R2 には、一般に使
用されているろ紙を用いる。カバーCには柔軟性を有す
る例えばシリコンゴムを用い、少なくとも一枚を透明に
することが望ましい。
【0021】フイルターFの化学的組成は、特に限定さ
れないが、融点が低いと、低い温度で溶けて、押し花B
がずれたり、花の形が崩れたりしてしまう怖れがある。
反対に融点があまり高いと、加熱に時間がかかり易く、
押し花Bを高い温度にすることになるので、押し花Bを
傷める原因となる。フイルターFの厚さは、2mm以上で
あればほとんど処理できるが、厚花肉の押し花Bには厚
手のフイルターFを用い、薄花肉の押し花Bには薄手の
フイルターFを用いることが好ましい。
【0022】花支持プレート5と押枠15を離脱不能に固
定する止具14として、例えば押枠15と花支持プレート5
に跨がって掛けるベルトやゴムバンド等を用いる。花支
持プレート5の枠体6と押枠15の一側に図9の如く蝶番
25を跨がって取付け、押枠15を開閉可能に枢着すると共
に、枠体6と押枠15の他側に係止具26を取付ければ、花
密封セット4の構成が一段と容易になる。真空装置40は
花密封セット4より空気を排気する真空ポンプ42と、真
空ポンプ42によって吸引される空気中の水分を凍結する
冷凍トラップ41から構成され、冷凍トラップ41を乾燥室
2の吸引口9に連通している開閉弁19に連続する。
【0023】本発明の乾燥装置において、乾燥室2に設
ける吸引口9にソケット9Aを用いる場合、各ソケット9A
に乾燥室2の外部で操作する開閉弁19を接続し、開閉弁
19に真空装置40の冷凍トラップ41を連続しておき、プラ
グ18の通気口8を設けた本発明の花支持プレート5を用
い、花密封セット4を構成する。先ず乾燥室2の出入口
21を開放し、出入口21より棚受け22に花密封セット4を
載置し、該セット4の花支持プレート5より突出するプ
ラグ18を乾燥室2のソケット9Aに差込み、プラグ18とソ
ケット9Aを連通状態にし、乾燥室2に複数の花密封セッ
ト4を順次格納した後、乾燥室2の出入口21を密閉して
真空装置40を運転し、乾燥室2に格納した花密封セット
4より空気を排気する。
【0024】また、乾燥室2に吸引口9に吸引具9Bを用
いる本発明の乾燥装置にあっては、各吸引具9Bに接続す
る開閉弁19を真空装置40の冷凍トラップ41に連続してお
き、枠体6の平滑外側面6bに通気口8を開口した本発明
の花支持プレート5を用い、花密封セット4を構成す
る。先ず乾燥室2の出入口21より棚受け22に花密封セッ
ト4を順次載置し、真空装置40を運転すれば、吸引具9B
によって花密封セット4と一体を成す花支持プレート5
が吸引され、吸引具9Bと花支持プレート5の通気口8が
連通し、花密封セット4より空気が排気され、花密封セ
ット4内が減圧される。次いで乾燥室2の出入口21を密
閉し、格納室3から乾燥室2に循環している熱風で花密
封セット4を加熱する。
【0025】花密封セット4より空気ガ排気され、花密
封セット4内を減圧されると、生花Aの組織中に含まれ
ている水分も脱水し、完全に乾燥した押し花Bと成る。
花密封セット4より空気や水分が十分に排出された状態
で開閉弁19を閉鎖し、空気抜き29を操作して吸引具9Bの
真空状態を解除した後、乾燥室2より花密封セット4を
取出す。押し花Bには、空気、水、水蒸気は存在せず、
仮に存在したとしても極めて僅かであり、目視できるよ
うな状態では存在はしない。
【0026】実験例 乾燥室2がガラスウールで断熱した60×60×60cmの大き
さで、乾燥室2の内部にアングル状の棚受け22を4段に
設けた支持枠45を配設し、その棚受け22位置に応じて設
けた吸引具9Bに、開閉弁19に連続するホースを乾燥室2
の壁体2aを貫通して接続し、格納室3の内部に軸流ファ
ン式の送風器31と、フィン付きステンレスパイプヒータ
ー32、及びK熱電対のセンサ35等を取付け、格納室3の
表側に操作パネル34を取付けた乾燥装置1を用い、開閉
弁19に真空装置40の冷凍トラップ41を接続した。温度設
定方式をデジタル設定とし、温度表示方式をデジタル表
示とし、使用温度40〜130 ℃に設定した。
【0027】花支持プレート5には、矩形枠体6を44×
44cmに形成し、その枠体6に板状底壁7Aを設け、板状底
壁7Aの表面7aに細溝条17を適宜間隔で縦横に穿設し、枠
体6の平滑な外側面6bに通気口8を開口したアルミ皿状
支持プレート5Aを用い、該プレート5Aに0.9mm の小孔m
を無数に穿設した多孔板Mと硬質ウレタンのフィルター
F、及び第一ろ紙R1 を順に重ね、ろ紙R1 の上に生花
Aを配置し、更に第二ろ紙R2 とシリコンゴムのカバー
Cを順に重ね、これらをアルミ製押枠15で離脱不能に保
持した花密封セット4を数組構成する。生花Aにはパン
ジーを用い、切り取ったパンジーよりごみを取り除き、
水分を適宜取り除いた。
【0028】上記花密封セット4を乾燥室2に配設した
支持枠45の棚受け22に夫々載置すると共に、花支持プレ
ート5の外側面6bを吸引口9に接触し、吸引口9に接続
する真空装置40を作動すると、吸引口9にて花支持プレ
ート5の外側面6bが吸引され、吸引口9と通気口8が連
通し、それにより減圧乾燥すると共に、乾燥室2の出入
口21を密閉し、格納室3より乾燥室2に熱風を循環しな
がら花密封セット4から空気や水分が排出され、循環す
る熱風によっても乾燥する。熱風を循環しながら真空装
置40を約5〜30分間の範囲で作動し、各時間における乾
燥状態を測定した。
【0029】実験の結果、花密封セット4より空気を排
出する時間は、外気の状態や花の種類などによって異な
るが、真空状態を適宜持続すれば十分な排出が可能で、
空気や水分を完全に取り除くことが可能であることが判
明した。即ち、花密封セット4からの空気排出時間を長
くするほど乾燥度が向上する。具体的には、生花Aがさ
して大きくない、例えばパンジーの場合は5〜10分程度
で乾燥するし、大きい生花Aでも、15分程度で充分に乾
燥する。
【0030】尚、本発明による押し花の乾燥装置は上記
実施例に限定されるものではなく、例えば乾燥装置1の
下に支持台Dを備え、更に支持台Dの下に走行キャスタ
ーKを取付けることも可能である。また乾燥室2に熱風
整流板23を取付ければ、熱風の循環を一段と良好にし得
るし、棚受け22の形状と、その取付け位置を変更するこ
とにより、花密封セット4を図16の如く傾斜支持、又
は垂直支持することも可能である。更に乾燥装置1の乾
燥室2と格納室3、及び支持プレート5,5A,5Bの形状構
造等は、本発明の要旨に反しない限り適宜変更可能であ
る。
【0031】
【発明の効果】本発明による押し花の乾燥装置は上記構
造のとおりであるから、次に記載する効果を奏する。押
し花の乾燥装置は、乾燥室の棚受けに花密封セットを支
持し、吸引口に接続する真空装置を作動すれば、該セッ
トの主材である花支持プレートの通気口を吸引口と確実
に連通することができる。しかも乾燥室には複数の花密
封セットを適宜間隔で容易に格納できるばかりか、格納
した花密封セットより真空装置で空気や水分を排気しな
がら、乾燥室に隣接した格納室より熱風を循環するもの
であるから、一度に大量の押し花を短時間に乾燥し、安
価に提供し得る。
【0032】本発明による花支持プレートは上記構造の
とおりであるから、次に記載する効果を奏する。枠体の
内部に板状底壁を設けた皿状花支持プレートにあって
は、板状底壁に細溝条を適宜間隔で連通状態で形成し、
枠体の内部に格子状底壁を設けた籠状花支持プレートに
あっては、縦横底桟に通気用凹溝を形成するものである
から、底壁に多孔板やろ紙、カバー等を順に重ねても、
底壁の表裏面と多孔板の間に通気路が必ず生ずるため、
押し花に支障を与えずに空気や水分等を残らず能率的に
排出し得る。その結果、長期間にわたり押し花の形を保
ったまま、花の優美さを十分に維持発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による押し花乾燥装置の斜視図である。
【図2】乾燥装置の使用例を示す概略断面図である。
【図3】真空装置の接続例を示す概略断面図である。
【図4】(A)(B) 真空装置の接続例を示す概略断面図と正面図である。
【図5】(A)(B) 籠状片面式プレートの斜視図と、その要部構造を示す断
面図である。
【図6】(A)(B) 花密封セットの使用例を示す断面図と正面図である。
【図7】籠状両面式プレートの斜視図である。
【図8】(A)(B) その要部構造例を示す断面図である。
【図9】押枠を蝶着した花支持プレートの側面図であ
る。
【図10】皿状支持プレートの斜視図である。
【図11】(A)(B)(C) 皿状支持プレートの構造例を示す断面図である。
【図12】片面式花密封セットの分離状態における断面
図である。
【図13】両面式花密封セットの分離状態における断面
図である。
【図14】(A)(B) プラグとソケットの構造例を示す断面図である。
【図15】(A)(B) 通気口と吸引具の使用例を示す断面図である。
【図16】(A)(B) 花密封セットの支持例を示す乾燥装置の概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1 乾燥装置 2 乾燥室 3 乾燥機器類の格納室 4 花密封セット 5,5A,5B,5a1,5a2,5b1,5b2 花支持プレート 6 枠体、6a 枠桟、6b 外側面 7A,7B 底壁、 8 通気口、18 プラグ 9 吸引口、9A ソケット、9B 吸引具 11 仕切壁、12 送気口、13 吸込口、15 押枠、17
細溝条、19 開閉弁 20 扉、21 出入口、22 棚受け、25 蝶番、27 通気
用凹溝、29 空気抜き 31 送風器、32 ヒーター 40 真空装置、41 冷凍トラップ、42 真空ポンプ、45
支持枠 A 生花、B 押し花 D 支持台、K キャスター C カバー、F フィルター,M 多孔板、m 小孔 R1,R2 ろ紙 S 熱風循環空間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥室(2)と乾燥機器類の格納室
    (3)を仕切壁(11)を介して隣接し、乾燥室(2)に
    花支持プレート(5)を主材とする花密封セット(4)
    の棚受け(22)を設けると共に、花密封セット(4)と
    真空装置(40)に接続可能となる吸引口(9)を設け、
    格納室(3)に少なくとも送風器(31)とヒーター(3
    2)を配設し、仕切壁(11)に熱風送気口(12)と吸込
    口(13)を設けたことを特徴とする押し花の乾燥装置。
  2. 【請求項2】 乾燥室(2)が断熱構造に構成され、そ
    の乾燥室(2)に開閉可能な出入口(21)を設け、花密
    封セット(4)の棚受け(22)が、複数の花密封セット
    (4)を適宜間隔に平行支持し得るように取付けられ、
    花密封セット(4)と真空装置(40)に接続可能となる
    吸引口(9)が、花密封セット(4)の花支持プレート
    (5)に設けた通気口(8)のプラグ(18)と着脱可能
    となるソケット(9A)である請求項1記載の押し花の乾
    燥装置。
  3. 【請求項3】 花密封セット(4)と真空装置(40)に
    接続可能となる吸引口(9)が棚受け(22)に対応して
    配設され、且つ花密封セット(4)の花支持プレート
    (5)に設ける通気口(8)と連通し、花支持プレート
    (5)の平滑外側面(6b)に吸着する吸引具(9B)であ
    る請求項1記載の押し花の乾燥装置。
  4. 【請求項4】 枠体(6)の内部に板状底壁(7A)を設
    け、該底壁(7A)の表面(7a)と裏面(7b)の少なくと
    も一方に細溝条(17)を適宜連通状態で形成し、枠体
    (6)を構成する枠桟(6a)に、枠体(6)の内部と外
    部に連通する通気口(8)を設けた花支持プレート。
  5. 【請求項5】 枠体(6)の内部に格子状底壁(7B)を
    設け、該底壁(7B)を構成する縦横底桟(7b1,7b2)
    の表面(7a)と裏面(7b)の少なくとも一方に通気用凹
    溝(27)を形成し、枠体(6)を構成する枠桟(6a)
    に、枠体(6)の内外に通気する通気口(8)を設けた
    花支持プレート。
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