JPH08268903A - 医薬と補助栄養食品の製造のためのベンゾジアゼピン型の活性を有するデカペプチドの使用 - Google Patents

医薬と補助栄養食品の製造のためのベンゾジアゼピン型の活性を有するデカペプチドの使用

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JPH08268903A
JPH08268903A JP7313176A JP31317695A JPH08268903A JP H08268903 A JPH08268903 A JP H08268903A JP 7313176 A JP7313176 A JP 7313176A JP 31317695 A JP31317695 A JP 31317695A JP H08268903 A JPH08268903 A JP H08268903A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特に痙攣や不安に効果的なベンゾジアゼピン型
活性を有する医薬、補助栄養食品、特別な食事療法用の
食品材料の提供。 【解決手段】下記のアミノ酸配列(配列表の配列番号
1)を有するデカペプチドを有効成分として含有するベ
ンゾジアゼピン型活性を有する医薬。 Tyr-Leu-Gly-Tyr-Leu-Glu-Gln-Leu-Leu-Arg 1 5 10

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薬品と補助栄養食品
の製造のための、αs1カゼインに含まれるデカペプチド
の使用に関する。
【0002】
【発明の背景】カゼイン全体は、例えばリバドー−ドュ
マ(Ribadeau−Dumas)(1)によって深
く研究されてきた牛乳蛋白の集合物である。カゼインは
DEAE−セルロースによるクロマトグラフィーでそれ
ぞれがγカゼイン類,κカゼイン、βカゼイン、αs1
ゼイン、αs2カゼインと名付けられた主な画分に分けら
れる。これらのカゼインのアミノ酸配列はよく知られて
いる;特にαs1カゼインの配列はマーサー(Merxi
er)等(2)やナガノ等(3)によって決定されてい
る。これらの様々なカゼインのあるペプチド断片は様々
な生物学的な活性や特に鎮痛や抗鎮痛活性を有すること
が既に知られている。このようにαs1カゼインの90−
96、90−95、91−96、および91−95のペ
プチドが鎮痛活性を持っている[ジオドロら(4)およ
びルーカスら(5)(Zioudrou et al.
(4) and Loukas et al.
(5)]。本出願はαs1カゼインやその断片の他のタイ
プの活性、特にベンゾジアゼピン型の活性を調べた。
“ベンゾジアゼピン型の活性”という言葉は特に抗痙攣
剤や抗不安剤的な特性に用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特に
痙攣と不安の治療のためのベンゾジアゼピン型活性を有
する医薬組成物、および、ベンゾアゼピン型の活性を有
する補助栄養食品、食品材料およびこれらの製造方法を
提供しようとする。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、下記
のアミノ酸配列(配列表の配列番号1)を持つデカペプ
チドを有効成分として含有するベンゾジアゼピン型活性
を有する薬剤、医薬品として許容される媒体と、活性成
分として有効量の下記のアミノ酸配列(配列表の配列番
号1)を持つデカペプチドとを含有する医薬組成物、有
効量の下記のアミノ酸配列(配列表の配列番号1)を持
つデカペプチド、該デカペプチドを含むαs1カゼインの
トリプシン全加水分解物、および該デカペプチドを含む
該加水分解物の画分からなる群から選ばれる少なくとも
1つまたはこれと医薬品として許容される媒体とを含有
する補助栄養食品、有効量の下記のアミノ酸配列(配列
表の配列番号1)を持つデカペプチド、該デカペプチド
を含むαs1カゼインのトリプシン全加水分解物、および
該デカペプチドを含む該加水分解物の画分からなる群か
ら選ばれる少なくとも1つを含有する特別な食事療法の
ための食品材料、および、特に痙攣と不安の治療に効果
的なベンゾジアゼピン型活性を有する薬剤を製造する際
の下記のアミノ酸配列(配列表の配列番号1)を持つデ
カペプチドの使用に関する。 Tyr-Leu-Gly-Tyr-Leu-Glu-Gln-Leu-Leu-Arg 1 5 10
【0005】下記に定義されるデカペプチドと該ペプチ
ドを含むトリプシン全加水分解物が優れた抗痙攣剤や抗
不安剤的な特性を有する事がベンゾジアゼピンのレセプ
ターのインビトロでのテストとインビボでのラットの行
動テストで見いだされた。このように本発明は特に痙攣
と不安の治療のための、下記のアミノ酸配列を有するデ
カペプチドを有効成分とするベンゾジアゼピン型活性を
有する医薬組成物、および、痙攣と不安の治療のための
ベンゾアゼピン型の活性を有する医薬の製造における下
記のアミノ酸配列(配列表の配列番号1)を有するデカ
ペプチドの使用を提示する。 Tyr-Leu-Gly-Tyr-Leu-Glu-Gln-Leu-Leu-Arg 1 5 10
【0006】本発明は医薬品として許容される媒体と、
活性成分として有効量の上記のアミノ酸配列を持つデカ
ペプチドとを含有する医薬組成物を提示する。本発明は
また上記デカペプチドを含有する補助栄養食品、あるい
は上記デカペプチドを含むαs1カゼインのトリプシン全
加水分解物、あるいは活性成分として上記デカペプチド
を含む上記加水分解物の画分またはこれらを含有する補
助栄養食品に関する。これらの補助栄養食品は特に痙攣
や不安の疾病患者のための食品に添加するのに適してい
る。
【0007】分子量1267ダルトンの下記のアミノ酸
配列を有する前記デカペプチドはα s1カゼインの91−
100のペプチドに相当する。 Tyr-Leu-Gly-Tyr-Leu-Glu-Gln-Leu-Leu-Arg 1 5 10 このデカペプチドはαs1カゼインの酵素加水分解物、好
ましくは特にトリプシンを用いた酵素による加水分解に
よりαs1カゼインから得られる。続いて、逆相高性能液
体クロマトグラフィー(HPLC)、陰イオン交換高性
能液体クロマトグラフィーあるいは1800ダルトンの
閾値を持つゲル濾過クロマトグラフィー、あるいは膜上
での遠心や他の膜分離技術(微小濾過(microfi
ltration),限外濾過等)で濃縮され単離され
る。前記デカペプチドはまた例えばメリフィールド(M
errifield)(6)により記述されているよう
な当業者にはよく知られている方法を使ったペプチド合
成で得られうる。カゼイン全体はよく知られている方法
を応用して酸による沈殿とアルカリを使った中和によっ
て牛乳から得られる。例えばニックマン(Nitsch
mann)ら(7)の方法を用いることができる。
【0008】本発明において、全トリプシン加水分解物
とデカペプチドを得るための出発物質として使われる前
記αs1カゼインは当業者によく知られている通常の方法
をによって、牛乳、全カゼイン類、カゼイン酸類、全牛
乳蛋白類濃縮物から得られる、例えばサムソン(Tho
mson)(8)やモーボワ(Maubois)(9)
によって記述されている方法を用いて得られる。
【0009】例えば、サノゴ(Sanogo)ら(1
0)によって記述された方法を実施することによってα
s1カゼインを調製することができる。上記方法は溶離剤
としての塩化カルシウムの不連続濃度勾配を用いたDE
AE−セルロースで分画する方法である。該方法は全て
のカゼイン類を速やかに分画することができるという利
点がある。該方法は、最初の使用に先立って酸塩基によ
る前処理が不要な予め膨潤させた樹脂であるDEAE−
セルロースDE52[プリングフィールド、英国のワッ
トマンリミテッド(Whatman Ltd.)によっ
て販売されている]を陰イオン交換保持体として使っ
て、有利に実施される。他の型のDEAE−セルロース
樹脂を使うことによって、得られるαs1カゼインの純度
と収量を向上させつつ、たった二段階でαs1カゼイン以
外の全てのカゼインを除去することができる。これに
は、例えば、予め膨潤させてある樹脂の代わりに乾燥し
た樹脂、例えばDEAE−セルロースDE23[上記の
ワットマンによって販売されている]、を使うことが可
能である。乾燥した樹脂を使って最大充填量を得るのに
必要な前処理を省略すると、該樹脂の充填効果は制限ら
れ、それゆえ樹脂上への基質の吸着量は限られる。
【0010】本発明で定義されるデカペプチドを用いて
製造される痙攣や不安の治療に効果的な医薬は様々な方
法で投与されてよく、例えば経口や非経口で投与され
る。例えば経口投与には本発明の医薬組成物は錠剤、カ
プセル、粉末、顆粒状の形態やあるいは経口投与に適し
ていれば他のいかなる形態でもよい。本発明の医薬組成
物はまた経口の製剤に普通に使われる適用可能な医薬用
媒体を含有してもよい。非経口投与には、生理食塩水や
適合可能な分散剤を含んでもよい注射可能な溶液を用い
ることが可能である。前述した条件下でαs1カゼインに
トリプシンを反応させて得られる全トリプシン加水分解
物は5〜6重量%の前述の91−100のペプチドが含
まれている。該加水分解物は蛋白又は糖質の食品媒体や
特別な食事療法の為の食材中の他の物質と組み合わせた
補助栄養素食品中で活性成分として用いてもよい。
【0011】
【実施例】以下に、本発明を実施例および比較例を挙げ
て具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの具体例
に限定されない。
【0012】実施例1:αs1カゼインからの91−10
0のペプチド((f91−100)−CNαs1ペプチ
ド)の調製 A−αs1カゼインの調製 5gのカゼイン酸ナトリウムをpH6.6で尿素3.3
M、EDTA35mM、2−メルカプトエタノール0.
1%を含有する20mMの酢酸緩衝液100mlに溶解
して、それから上記と同じ緩衝液で平衡化したDE23
DEAE−セルロースを加え、その混合液を25℃で約
15分間攪拌した。該混合液をブフナー漏斗を通して濾
過し、その残渣は酢酸−尿素−EDTA緩衝液250m
lで2回溶出された。1回目の濾過でγ、κおよびβカ
ゼインを含む画分FIが除去された。その後塩化カルシ
ウム35mM含有する酢酸−尿素緩衝液が250ml加
えられ、上記操作が繰り返され、αs2カゼインを含む第
二の画分FIIが除去された。上記の抽出は70mMの
塩化カルシウムを含む酢酸−尿素緩衝液を使って繰り返
され、αs1カゼインを含む第三の画分が単離された。上
記処方の最後に、樹脂は最初の緩衝液で洗浄され、0.
2%のアジ化ナトリウムを含有する前記の溶液中で+4
℃で保存された。この方法で保存することにより、再生
せずに直接他の抽出に本樹脂を再利用することができ
る。
【0013】超純水で透析し、凍結乾燥した後、分画度
を見るために濾液FI、FII、FIIIをポリアクリ
ルアミド−尿素ゲル電気泳動にかけた。塩化カルシウム
がなくても、γ、κおよびβカゼインは溶出した(F
I)。α s2カゼインは塩化カルシウムが35mMの濃度
のところで放出された。70mMの塩化カルシウム濃度
のところで溶出した第三画分(FIII)はαs1および
α s0カゼインを含んでいた。後者(αs0カゼイン)はα
s1カゼインのマイナー(少量の)形態(minor f
orm)にすぎず、メジャー(主たる)形態(majo
r form)とは41位に付加的なリン酸基があるこ
とが異なっている。この方法で得られたαs1カゼインの
純度は96%より高かった。これ以上の精製段階を必要
とせずにこのαs1カゼインは本方法の後半で使用でき
た。
【0014】B−αs1カゼインのトリプシン加水分解物
の調製 pH8.5、37℃のアンモニア/蟻酸緩衝液(57m
M/43mM)25ml中の0.2%(w/v)の濃度
のαs1カゼインのトリプシン加水分解は、アガロースビ
ーズに固定され(1mlのビーズあたり80ユニット)
N−トシルL−フェニルアラニンクロロメチルケトン
(TPCK)で処理された牛膵臓のトリプシンを酵素と
して使って行われた。酵素濃度はNα−ベンゾイル−L
−アルギニンのエチルエステル8.5ユニットと等しく
なるよう選ばれ、加水分解時間は1時間と等しくなるよ
う選ばれ、次いで、+4℃5分間1800gで遠心され
た。その後並行して2つの加水分解操作を行うために2
つの酵素分画(two enzyme aliquot
s)を用いた。加水分解後の上清は不溶性の酵素を取り
除くために遠心し再度一緒に混合された。時々水洗を行
いながらエバポレイションを9回行った。こうして最後
のエバポレーションをおえて、加水分解物は塩の大部分
が取り除かれ最少量の水に溶かされ凍結乾燥され−30
℃で保存された。
【0015】C−アセトニトリルの勾配下、および、無
勾配条件下での逆相HPLC分画 ステップBでえられたカゼイン加水分解物には2段階の
精製が行われた。 C1 −C18カラムでの精製 精製の第一段階は70分間でアセトニトリル5%から4
0%に至る水系でのアセトニトリルの勾配(トリフルオ
ロ酢酸あるいはTFA0.1%の存在下で)を用いた2
50mm×4mm、100Å、5μmのC18カラム(ダ
ームストッド(Darmstadt)、ドイツのメル
ク)での逆相HPLCによるαs1カゼインのトリプシン
加水分解物の分画であった。ピークは61分あたり(お
よそ32%v/vアセトニトリル)で溶出し、他のもの
も混ざっている状態で(f91−100)−CNαs1
プチドが集められた。凍結乾燥に先立って、アセトニト
リルとTFAが減圧下でとばされた。
【0016】C2 −C4 カラムによる精製 先に集められたピークは、水系の0.1%TFA存在下
でアセトニトリル25%v/vの無勾配(isocra
tic)条件下で150mm×3.9mm、300Å、
5μmのデルタパック(Delta Pak)C4 カラ
ム(ミッドフォード(Midford)、英国のウォー
タース(Waters))を使った逆相HPLCで精製
された。(f91−100)−CNαs1ペプチドは約1
0分で溶出した。該ペプチドは集められて、凍結乾燥さ
れた。凍結乾燥物は水に溶かされ、再度凍結乾燥され
た。上記ペプチドの性質は高速原子衝撃(FAB)や電
子衝撃質量分析(測定された分子量は1267.1ダル
トン)によってや、ハミルトン(Hamilton)ら
(11)のニンヒドリン法を用いて決定された該アミノ
酸組成によって確認された。C18とC4 カラムからの溶
出の概略はそれぞれ図1と2で示されており、280n
mでの吸収が縦軸に従ってプロットされており、溶出時
間が横軸に沿っている。
【0017】実施例2:他の方法による(f91−10
0)−CNαs1ペプチドの濃度が高い画分の取得 A−膜遠心によるαs1カゼインのトリプシン加水分解物
の分画 カゼインのトリプシン加水分解物を手早くプレ精製する
ために、2000ダルトンの平均カットオフ閾値をもつ
(アミコン YM1)膜上での遠心によって粗い分画が
行われた。実施例1(ステップB)で得られた生産物2
mgは1mlの超純水に溶かされ、MPS−1型アミコ
ン微量分画システムで処理された。遠心時間は40分か
60分で加速場は3900gであった。遠心時間の最後
で、2つの微量分画システムが遠心分離機から取り除か
れ、透過液と残渣がマイクロチューブに保存された。次
いで種々のマイクロチューブの内容物は凍結乾燥され
た。(f91−100)−CNαs1ペプチドは分子量が
小さいので膜を通り抜けてしまい、透過液中で見つかっ
た。
【0018】B−陰イオン交換高性能液体クロマトグラ
フィー(モノQ、HR5/5)によるαs1カゼインのト
リプシン加水分解物の分画 FPLCクロマトグラフィーシステム(アップサラ、ス
ウェーデンのファルマシア(Pharmacia))を
使うことにより、ペプチドをずっと細かく分画すること
が可能になったが、準調製段階(αs1カゼインの加水分
解物を1mgから2mgの充填)においてであった。実
施例1(ステップB)で得られた加水分解物は45分間
でA中でのBの0%から30%への勾配、次いで30分
間でA中でのBの30%から100%への勾配をかける
ことによって分画された(A:Tris−HCl 20
mM,pH8.0;B:Tris−HCl 20mM,
塩化ナトリウム350mMでpH8.0)。分子量が小
さく電荷を持ったアミノ酸の数が少ない(f91−10
0)−CNαs1ペプチドは空隙容量(dead vol
ume)に相当する画分で溶出してきた。
【0019】C−閾値1800ダルトンのゲル濾過クロ
マトグラフィーによるαs1カゼインのトリプシン加水分
解物の分画 5〜10mgの加水分解物がバイオゲルP2ゲル(アッ
プサラ、スウェーデンのファルマシア(Pharmac
ia))(直径1cm、高さ40cm)にかけられた。
溶出は大気圧下で流速5ml/h〜10ml/hで超純
水を用いて行われた。こうして2つの画分(F1とF
2)が得られた。F1画分はゲルを素通りしたペプチド
類(分子量が1800ダルトンより大きい)を含んでい
て、F2はゲルによって濾過されたペプチド類を含んで
いた((f91−100)−CNαs1ペプチドを含んで
いる)。
【0020】薬理学試験 A−ベンゾジアゼピンレセプターへのインビトロでの試
験 実験はデュポン ドゥ ネモワー(Dupont de
Nemours)(ネンクエストTM(NENQUE
SUT TM)、薬物発見システムNED−002)に
よって販売されているキットを使って行われた。上記方
法は中枢神経系のベンゾジアゼピンレセプターの放射性
リガンドとテストされる分子の間での競合に基づいてい
る。もし上記分子がレセプターに対して親和性を持って
いたら、その分子がレセプターに固定された放射性を有
するリガンドと置き換わる。このようなリガンドの置換
はテストされる分子の加えられた濃度の関数であるので
該分子のIC50、すなわち最大の効果の50%を得る
ことを可能にする薬理学的な濃度、を決定することがで
きる。
【0021】使用されるリガンドは3 H−メチル−フル
ニトラゼパム(3 H−methyl−flunitra
zepam)、つまりレセプターに対する高い特異性
(Ki=1.2nM)と低い非特異的吸着性を有するベ
ンゾジアゼピンである。ベンゾジアゼピン(benzo
diazepines)の中枢神経系の市販されている
膜調製品はテストされるサンプルの濃度を上昇させつ
つ、放射性リガンドの濃度は一定にして保温した(in
cubate)。保温は+4℃で1時間続けた。温度は
故意に低く設定してレセプターと放射性リガンドの会合
/解離を制限した。フルニトラゼパム(flunitr
azepam)が半分会合する時間は、0℃で834秒
で、35℃で12秒である(スピース(Speth)ら
(12))。1時間後に混合物はワットマンGF/Bフ
ィルターを通過した。このフィルターは膜と、その上に
固定されたリガンド(ベンゾジアゼピン、αs1カゼイン
のトリプシン加水分解物のペプチド断片)を保持する。
洗浄後、フィルターは閃光液がはいっているシンチレー
ションカウンターフラスコに入れられた。β線の放射が
液体シンチレーションカウンターで計測された。もしト
リチウムでラベルされたリガンドがテストされる分子で
置き換えられたら、フィルターに存在する放射能レベル
の低下が観察される。トリチウムでラベルされたリガン
ドとレセプターの間の非特異的な結合が原因の放射能を
取り除くために、テストは膜を保温しながら行われ、ト
リチウムでラベルされたリガンドはIC50が測定され
た分子に対するテストで使われたのと同じ濃度にし、ラ
ベルされていないフルニトラゼパムは500倍以上の高
い濃度にした。全ての部位はラベルしていないフルニト
ラゼパムで占めらたと考えられるから、残った放射能は
非特異的吸着のみによった。
【0022】B値は膜とラベルされたフルニトラゼパム
だけ(最大放射能)を使って行われたテストと比較する
テストで分子のそれぞれの濃度に対してレセプターに固
定された放射能のパーセンテージと等しく定義されう
る。テストで加えられた分子の濃度の10を底とした対
数の関数としてB/(100−B)の10を底とした対
数をプロットすることによって分子のIC50を決定す
ることが可能である。IC50の値が低いほど、レセプ
ターに対する分子の親和性は高い。αs1カゼインの未精
製の全トリプシン加水分解物に対して、中枢神経系のベ
ンゾジアゼピンンレセプターに関するIC50の最高値
は78μMの値まで測定された。実施例1のステップC
に記載した方法で精製された(f91−100)−CN
αs1ペプチドに対して、IC50はおよそ88μMであ
る。
【0023】これらのテストはメリフィールド(Mer
rifield)(6)に従ったペプチド合成によって
得られたデカペプチドを用いても実施された。合成され
たペプチドのIC50は天然物由来のデカペプチドの8
8μMと比較して、370μMであることが分かった。
実施例2に記載した方法を適用した場合(f91−10
0)−CNαs1ペプチドの濃度が高い画分にも活性が見
つかった。
【0024】B−ウィスター(WISTAR)ラットに
おけるインビボでの試験 B1−抗痙攣活性 ペンチレンテトラゾールはギャバAレセプターの塩素チ
ャンネルに作用する分子である。この型のチャンネルを
遮断することによって、てんかんの発作に似た症状がお
こる。抗てんかん型の分子はペンチレンテトラゾールに
よってひきおこされるチャンネルの処断を減らすことに
より発作に対抗する。該試験は暗黒時間帯にラットの飼
育部屋で行われた。投与されたαs1カゼインのトリプシ
ン加水分解物(D1)の量はラットの体重に対して3m
g/kgであった。用いられた投与方法は腹膜内への投
与であった。全トリプシン加水分解物は25%ジメチル
イソソルビドエーテル水溶液に溶かされた;この混合物
には両親媒性であるという利点がある。ジメチルイソソ
ルビドエーテルは水と混和でき、強度の疎水性の分子を
溶かすことが出来るという利点がある。
【0025】3つの変数がてんかんの発作の重要性を表
すために研究された:発作の激しさをラシーネ(Rac
ine)のスケール(13)を使って評価した。 段階0:視覚的に確認できる行動上の応答なし。 段階1:該動物が静止することが多くなる。 段階2:頭を揺らす、および/または顎は間代(clo
nic)性の動きをする。 段階3:段階2の状態に加えて後ろ足で立つ。 段階4:段階3の状態に加えて前足が間代性の動きをす
る。 段階5:完全な発作が始まる。後ろ足で立ち、前足と顔
に間代が起こり、バランスを失う。潜伏時間 はペンチレンテトラゾールを投与してから発作
の最初の症状が現れるまでの秒数である。継続時間は最
初の発作の症状が現れてから最後の発作の症状までの間
の秒数である。
【0026】全トリプシン加水分解物によって得られた
結果は図3、4および5に示したが、それぞれ以下のと
おりである。 激しさ(図3) 潜伏時間(図4) 継続時間(図5) 激しさに関しては、実施されたコントロール(C1およ
びC2)は比較的一致し、トリプシン加水分解物を使っ
て行われた観察の正当性を証明した。トリプシン加水分
解物(3mg/kg)を服用することによって、発作の
激しさが著しく減少したことが観察された。平均は3.
53±0.40から2.13±0.47に移行した。加
水分解物を与えたテストに先立って対照としてコントロ
ールを用いて、ウィルコクソン(Wilcoxon)テ
ストを使って統計的な分析を行うことにより、発作が減
少(40%減少)する方向へZ=2.69(p<0.0
1)であるという顕著な傾向があることが分かった。先
のコントロールの段階(レベル)に戻すことによって、
加水分解物によるテストの後で行われたコントロールに
より加水分解物による激しさの減少が観察されたのはは
繰り返しや習慣化の現象のせいでないことが示された。
潜伏期間に関しては、3mg/kg服用することにより
中央時(mediantime)が先立って行われたコ
ントロールにおける114秒から277秒に変わった。
Z=2.17(p<0.04)で、これはペンチレンテ
トラゾールを投与してから発作が最初に現れるまでの時
間が遅くなる顕著な傾向と一致する。継続時間について
は、αs1カゼインのトリプシン加水分解物を3mg/k
g投与することが発作の継続時間を減少させたようであ
った;しかしながらこの減少(620±130秒から4
04±123秒)は顕著ではない(Z=1.10)。ペ
ンチレンテトラゾールは発作を弱めさせ、遅らせ、継続
時間を短くしたようであるので、投与した物質は防御効
果があった。該効果はベンゾジアゼピンのようなギャバ
様の作用を潜在的に有している物質の効果に類似してい
る。
【0027】B2−鎮静効果 ラットの不安を測定するために、ラットが新しいものを
嫌うことに基づいたペロー(Pellow)ら(14)
によって記述された高位の(elevated)プラス
−迷路(plus−maze)テストが使用された。こ
のプラス−迷路には長さが50cmで幅が10cmの4
つの分かれ道があった。2本の閉じた分かれ道は25c
mの高さの壁(左側の天井が観察のために開いている)
で囲まれており、迷路全体は地面から50cmの高さに
あった。迷路の中央で2本の開いた道と2本の閉じた道
が交差していた。薄暗い光の中では、ラットは不安が少
ないほど開いた道を探索していく傾向が強く、これは自
然下での行動とは一致しない。
【0028】ラットが開いた道に入った回数と閉じた道
に入った回数とラットが道に入った全体の回数は重要な
変数である。それぞれの道に入った状態で経過した時間
も測定された。ラットが立ち上がった回数や、ラットが
毛づくろいする(不安の兆候)回数や、あるいははじめ
に開いた道か閉じた道かいずれかの道に入るまでの時間
等の他の変数(全22個)も考慮された。ラットは迷路
の中央に置かれてから5分間観察された。ラットの全行
動はビデオカメラに収められ、誤りを避けるためにその
進行記録は使われた。コントロール群として20匹のラ
ット(CTR)、正のコントロール群(DZP)とし
て、2mg/kgのジアゼパムを投与した20匹のラッ
トに基づいて、3mg/kgのαs1カゼインのトリプシ
ン加水分解物を投与した20匹のラットの群(HT)が
観察された(服用量は痙攣実験により決められた)。
【0029】コントロール群(CTR)は腹膜内に溶媒
のみの投与を受けたが、該溶媒はゼラチンとマンニトー
ル(0.5%/5%)の混合物を水に溶かしたものであ
った。前記混合物はジアゼパンを懸濁するのに使われた
が、ジアゼパンは通常の注射用溶媒(水、塩化ナトリウ
ム9‰、エタノール10%)には溶けなかった。全ての
群のラットはプラス−迷路に行く1時間半前に投与され
た。実験を始めるために、各ラットは迷路の中央に置か
れた。結果は処置の型ごとの関数として図6、7、およ
び8に示される。; ○開いた道に入った割合(図6); ○開いた道(BO)と閉じられた道(BF)に入った回
数(図7);および ○開いた道に留まった時間(図8)。
【0030】ジアゼパムで処置したラット(DZP)で
実験を行ったときは、道に入った回数の32.1±5.
9%が開いた道であったが、一方コントロールはたった
15.1±3.0%(p<0.05)であった。αs1
ゼインのトリプシン加水分解物を投与されたラット(H
T)では、道に入った回数の29.3±5.3%が開い
た道へ入った(p<0.05)。ジアゼパン(3.0±
0.4)と該加水分解物(2.4±0.4)(コントロ
ール:1.5±0.3)の投与によって増加したのは開
いた道に入った回数で、一方閉じられた道に入った回数
はあまり変わらなかったことが分かるであろう。ジアゼ
パムを投与されたラット(70.1±19.9秒;p<
0.02)はコントロール(19.3±4.4秒)より
長い時間開いた道にいた。αs1カゼインのトリプシン加
水分解物を投与されたラット(31.1±10.1秒)
がコントロールと比較して開いた道にいた時間が増加し
たことは統計的な重要性はなかった。
【0031】それゆえ、このテストで、主たるパラメー
ターについてのみ検討すると、αs1カゼインのトリプシ
ン加水分解物はジアゼパムに匹敵する作用を有するが、
効果はジアゼパムより小さいと結論付けられる;これは
驚くには値しない、なぜなら未精製の加水分解物を使用
したからである。
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【0046】
【発明の効果】本発明は、医薬と補助栄養食品の製造の
ためのベンゾジアゼピン型活性を有するデカペプチドの
使用に関する。本発明は食品蛋白である牛乳蛋白由来の
カゼインから得られるものであるために、安全性が高
く、医薬以外にも、補助栄養食品に添加して用いたり、
食事療法用の食材の利用にも好適である。
【0047】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:10 配列の種類:アミノ酸 配列:Tyr-Leu-Gly-Tyr-Leu-Glu-Gln-Leu-Leu-Arg
【図面の簡単な説明】
【図1】アセトニトリルの勾配を用いたC8 カラムから
の溶出の概略を表したグラフである。
【図2】無勾配によるC4 カラムからの溶出の概略を表
したグラフである。
【図3】トリプシン加水分解物を投与したラットの激し
さを無投与のものと比較したグラフである。
【図4】トリプシン加水分解物を投与したラットの潜伏
時間を無投与のものと比較したグラフである。
【図5】トリプシン加水分解物を投与したラットの継続
時間を無投与のものと比較したグラフである。
【図6】処置型ごとの開いた道に入った回数のパーセン
テージを表したグラフである。
【図7】処置型ごとの開いた道に入った回数と閉じた道
に入った回数を表したグラフである。
【図8】処置型ごとの開いた道に留まった時間を表した
グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ローラン ミクロ フランス国 54000 ナンシー アパルト マン.154 ル トゥルダン ルー シイ フレ 6 (72)発明者 エマニュエル ペリン フランス国 54420 ソリクシュール− レ−ナンシー ルー ド ノルマンディ 19 (72)発明者 アラン ドロウ フランス国 54520 ラクソ ルー ド プチ アルボワ 64 (72)発明者 ジャン−フランソワ ブディエ フランス国 62217 アニイ ルー デ オルタンジャ 31 (72)発明者 カトリーヌ イング フランス国 62000 アラス プラス デ エロ 3 (72)発明者 ギィ リンデン フランス国 54180 エイユクール ルー ド ブレスト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記のアミノ酸配列(配列表の配列番号
    1)を持つデカペプチドを有効成分として含有するベン
    ゾジアゼピン型活性を有する薬剤: Tyr-Leu-Gly-Tyr-Leu-Glu-Gln-Leu-Leu-Arg 1 5 10
  2. 【請求項2】医薬品として許容される媒体と、活性成分
    として有効量の下記のアミノ酸配列(配列表の配列番号
    1)を持つデカペプチドとを含有する医薬組成物: Tyr-Leu-Gly-Tyr-Leu-Glu-Gln-Leu-Leu-Arg 1 5 10
  3. 【請求項3】有効量の下記のアミノ酸配列(配列表の配
    列番号1)を持つデカペプチド、該デカペプチドを含む
    αs1カゼインのトリプシン全加水分解物、および該デカ
    ペプチドを含む該加水分解物の画分からなる群から選ば
    れる少なくとも1つまたはこれと医薬品として許容され
    る媒体とを含有する補助栄養食品: Tyr-Leu-Gly-Tyr-Leu-Glu-Gln-Leu-Leu-Arg 1 5 10
  4. 【請求項4】有効量の下記のアミノ酸配列(配列表の配
    列番号1)を持つデカペプチド、該デカペプチドを含む
    αs1カゼインのトリプシン全加水分解物、および該デカ
    ペプチドを含む該加水分解物の画分からなる群から選ば
    れる少なくとも1つを含有する特別な食事療法のための
    食品材料: Tyr-Leu-Gly-Tyr-Leu-Glu-Gln-Leu-Leu-Arg 1 5 10
  5. 【請求項5】特に痙攣と不安の治療に効果的なベンゾジ
    アゼピン型活性を有する薬剤を製造する際の下記のアミ
    ノ酸配列(配列表の配列番号1)を持つデカペプチドの
    使用: Tyr-Leu-Gly-Tyr-Leu-Glu-Gln-Leu-Leu-Arg 1 5 10
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