JPH08268164A - 車両用ミラー - Google Patents

車両用ミラー

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JPH08268164A
JPH08268164A JP7096004A JP9600495A JPH08268164A JP H08268164 A JPH08268164 A JP H08268164A JP 7096004 A JP7096004 A JP 7096004A JP 9600495 A JP9600495 A JP 9600495A JP H08268164 A JPH08268164 A JP H08268164A
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JP
Japan
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mirror
boundary line
mirror body
boundary
holder
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JP7096004A
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English (en)
Inventor
Toru Kanazawa
澤 徹 金
Tomoaki Hattori
部 倫 明 服
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Murakami Kaimeido Co Ltd
Original Assignee
Murakami Kaimeido Co Ltd
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  • Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の鏡面領域が隣接するミラーの鏡面領域
の境界部分を示す分割線の耐久性を高め、かつ分割線を
簡単な工程で製作する。 【構成】 ミラー本体14には湾曲状態が異なる複数の
鏡面領域16,18が形成されている。ミラー本体14
はミラーホルダー12にはめ込んで装着する。ミラー本
体14の前面の鏡面領域16,18の境界部分には、境
界線部材48がその上端部および下端部をミラーホルダ
ー12に支持した状態で配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、湾曲状態が異なる複
数の鏡面領域を1枚の基板上に隣接して構成することに
より、視野を拡大させた車両用ミラーに関し、鏡面領域
相互の境界部分を認識させるための分割線の耐久性を高
め、しかも分割線を簡単な工程でかつ鏡面を傷つけるこ
となく構成し、さらにはミラー本体の保持機能を併せ持
たせたものである。
【0002】
【従来の技術】車両用のバックミラーは、鏡面が一定の
曲率で凸状あるいは平面状に構成されているものが一般
的であるが、視野が狭く、死角が生じる欠点がある。視
野を広げるには、鏡面の曲率半径を小さくすればよい
が、像倍率が小さくなり、距離感がつかみにくくなる問
題がある。
【0003】そこで、視野を広くし、かつ距離感もつか
みやすくした車両用ミラーとして、湾曲状態が異なる複
数の鏡面領域を1枚の基板上に隣接して構成したミラー
が従来より提案されている。図2はその一例を示すもの
で、いわゆる曲率徐変ミラーを示したものである(ミラ
ー角度可変機構や外側のケースは省略)。車両用ミラー
10は、ミラーホルダー12にミラー本体14をはめ込
みによって装着保持している。ミラー本体14の鏡面
は、一定の曲率を有する鏡面領域16(球面)と、徐々
に変化する曲率を有する鏡面領域18(徐変領域:非球
面)とが1枚の基板上に隣接して構成されている。この
ような複数の鏡面領域を有するバックミラーにおいて
は、安全上ミラーに映し出された映像がどの鏡面領域か
らのものかを容易に認識できる必要があり、そのために
鏡面領域16,18の境界部分に領域の区分を示す分割
線20が形成される。
【0004】分割線20の形成方法として、従来は、ミ
ラー本体14の表面に夜光塗料により分割線20を描出
させたもの(実公昭40−6148号公報に記載のも
の)やミラー本体14の表面にプリントにより分割線2
0を形成したもの(実願昭61−7353号(実開昭6
2−118750号)のマイクロフィルムに記載のも
の)があった。また、分割線20の別の形成方法とし
て、特願平6−183867号では図3に示す構造のも
のが提案されている。これは、ミラー本体14のガラス
基板22の表面にブラスター加工により微小ビーズを衝
突させてあるいはレーザビームを照射して凹凸24を形
成して分割線20を構成したもので、凹凸24による光
散乱効果によって運転者は鏡面領域の境界部分を認識す
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記夜光塗料やプリン
トにより分割線を形成するものでは、塗料の剥れや劣化
等により、分割線がしだいに消耗して見ずらくなる欠点
があった。また、ブラスター加工やレーザ加工により分
割線を形成する図3の方法によれば、分割線20の形成
に工数がかかるうえに、分割線20以外のガラス面を荒
らしやすく、不良品が出やすかった。
【0006】また、複数の鏡面領域を有するバックミラ
ーにおいては、一般にミラーホルダーをミラー本体の湾
曲に精度よく沿わせるのが難しいため、ミラー本体をミ
ラーホルダーにはめ込んだだけでは十分なミラー保持が
できず、びびりの原因になりやすかった。このため、従
来はミラー本体とミラーホルダーどうしを接着剤あるい
は両面テープ等の粘着剤で接着しあるいは粘着する構造
が必須であり、接着剤や粘着剤にコストがかかってい
た。
【0007】この発明は、前記従来の技術における問題
点を解決して、鏡面領域相互の境界部分を認識させるた
めの分割線の耐久性を高め、しかも分割線を簡単な工程
でかつ鏡面を傷つけることなく構成し、さらにはミラー
本体の保持機能を併せ持たせてびびり等の発生を防止し
た車両用ミラーを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
湾曲状態が異なる複数の鏡面領域を1枚の基板上に隣接
して構成したミラー本体と、このミラー本体の周縁部の
少なくとも一部に係合して当該ミラー本体を保持するミ
ラー本体保持部材と、このミラー本体保持部材に支持さ
れて前記ミラー本体の前面の前記複数の鏡面領域の境界
部分に沿って配設された境界線部材とを具備してなるも
のである。
【0009】請求項2記載の発明は、前記境界線部材が
前記ミラー本体保持部材と一体成形で構成されてなるも
のである。
【0010】請求項3記載の発明は、前記境界線部材が
前記ミラー本体保持部材と別体で構成されてなるもので
ある。
【0011】請求項4記載の発明は、前記境界線部材が
前記ミラー本体の前面に接触した状態に配設されてなる
ものである。
【0012】請求項5記載の発明は、前記境界線部材の
線幅が1〜2mmであることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明によれば、分割線を、ミラ
ー本体保持部材に支持されてミラー本体前面の複数の鏡
面領域の境界部分に沿って配設された境界線部材で構成
したので、塗料で分割線を構成するのに比べて耐久性を
高めることができる。また、ブラスター加工やレーザ加
工で分割線を構成する場合のようにミラー面を傷つける
ことがなく歩留りが向上する。また、ブラスター加工や
レーザ加工に比べて工程が簡単であり、生産性が向上す
る。
【0014】請求項2記載の発明によれば、境界線部材
をミラー本体保持部材と一体成形で構成したので、製作
工数を低減することができる。
【0015】請求項3記載の発明によれば、境界線部材
をミラー本体保持部材と別体で構成したので、ミラー本
体保持部材に対するミラー本体のはめ込みが容易にな
る。また、境界線部材が不要な通常のミラー(球面鏡
等)とでミラー本体保持部材を共用することが可能とな
る。
【0016】請求項4記載の発明によれば、境界線部材
をミラー本体の前面に接触した状態に配設したので、境
界線部材がミラー本体を保持する機能を併せ持ち、ミラ
ー本体のびびりを防止することができる。これにより、
ミラー本体とミラー本体保持部材とを接触あるいは粘着
する接着剤あるいは粘着剤を不要にしあるいは使用量を
削減することができる。
【0017】請求項5記載の発明によれば、境界線部材
の線幅を1〜2mmとしたので、分割線を容易に認識する
ことができ、しかも境界線部材が後方視認のじゃまにな
ることがなく十分な後方視界を確保することができる。
また線幅が比較的太いため、境界線部材が2重像(直接
像と反射像)として見えるのが防止され、視認上違和感
が生じるのが防止される。
【0018】なお、この発明の境界線部材は、硬質ある
いは軟質合成樹脂、硬質あるいは軟質ゴム、金属等の材
料で、自立可能な強さ(薄手の樹脂テープのように一定
形状を保持できないものを除く意味)、弾性、剛性等を
呈する厚みに構成するが望ましい。また、境界線部材と
ミラー本体とは接着剤あるいは粘着剤等で接合すること
もできるし、接合しない構造とすることもできる。接合
しなければ工数が少なくてすみ製造が容易になる。ま
た、接合すれば境界線部材に何らかの外力が加わったと
きに境界線部材の破損や変形を防止できるとともにミラ
ー本体の保持能力(びびり防止)を向上させることがで
き、また、境界線部材とミラー本体との間にごみ等が挟
まるのが防止される。また、境界線部材の色をミラー本
体保持部材の色と異ならせることにより後方視認時に鏡
面領域の境界部分を認識しやすくなる。
【0019】
【実施例】この発明をドアミラーに適用した各種実施例
を以下説明する。この実施例では、ピボットプレート等
のミラー角度可変機構や外側のケースを構成するミラー
ボデーは省略して示している。また、前記図2の車両用
ミラーと共通する部分には同一の符号を用いる。
【0020】(実施例1)この発明の第1実施例を図1
に示す。これは、境界線部材をミラー保持部材と一体成
形で構成したものである。車両用ミラー26において、
ミラー本体14はガラス等の基板の裏面にクロム、アル
ミニウム等の反射膜等を成膜して構成されている。ミラ
ー本体14には、湾曲状態が異なる複数の鏡面領域とし
て、一定の曲率を有する鏡面領域16(球面)と、徐々
に変化する曲率を有する鏡面領域18(徐変領域:非球
面)が、1枚の基板上に、相互に隣接した状態で、連続
した鏡面(鏡面領域16,18が角度を持たずにつなが
っている状態)を構成するように、一体連続して構成さ
れている。
【0021】ミラー本体14はミラーホルダー12に装
着保持されている。ミラーホルダー12は、硬質あるい
は軟質の合成樹脂等で構成され、ミラー本体14の湾曲
に合わせてあるいは一定曲率で湾曲成形されている。軟
質の材料で構成すれば、一定曲率で湾曲成形しても、ミ
ラー本体14を装着すれば、ミラーホルダー12自身が
有する柔軟性によりミラー本体14の湾曲に沿わせるこ
とができる。ミラーホルダー12は凹部36内にミラー
本体14を収容し、凹部36内の底面の周縁部近くに形
成された複数の突起38でミラー本体14の裏面を支持
して、ミラー引っ掛かり部40でミラー本体14の外周
縁部を保持してミラー本体14を装着保持している。ミ
ラーホルダー12の裏面には、このミラーホルダー12
をミラー角度可変機構のピボットプレートに取り付ける
ためのフック42,44が形成されている。
【0022】ミラー本体14の前面には、鏡面領域1
6,18の境界線に沿って、境界線部材46がその上端
部および下端部をミラーホルダー12に支持した状態で
当該ミラーホルダー12と一体成形されて配設されてい
る。境界線部材46を一体成形するために、境界線部材
46の背後位置のミラーホルダー12の部分には、境界
線部材46を成形する金型部分を挿入するための空所4
7が形成されている。境界線部材46は、棒状あるいは
板状に構成されている。境界線部材46は、自立可能な
強さ、弾性、剛性等を呈する厚みに形成されている。境
界線部材46の幅は1〜2mm程度が望ましい。
【0023】図1の車両用ミラー26を組み立てる場合
は、ミラーホルダー12と境界線部材46との間のすき
間からミラー本体14をすべり込ませてミラーホルダー
12にはめ込んで装着保持する。組み上がった状態で
は、境界線部材46の裏面はミラー本体14の前面に接
触あるいはさらには押圧当接し、ミラー本体14の前面
を押さえている。なお、境界線部材46の裏面とミラー
本体14の前面との間に接着剤や粘着剤を配してこれら
を固定してもよい。
【0024】図1の車両用ミラー26によれば、分割線
をミラーホルダー12に支持された強度を有する境界線
部材46で構成したので、耐久性が得られる。また、ミ
ラー本体にブラスター加工やレーザ加工で分割線を形成
する場合に比べて工数が少なくてすみ、製造が容易であ
る。また、ミラー面に傷つけなくてすむので歩留りが向
上する。また、境界線部材46がミラー本体14のびび
りを抑える作用を果すので、別途接着剤や粘着剤でミラ
ー本体14とミラーホルダー12を固定しなくてもすむ
ようになる(あるいは固定するにしても接着剤や粘着剤
の使用量を削減することができる。)。また、境界線部
材46をミラーホルダー12と一体成形したので、境界
線部材46とミラーホルダ12とを別途組み立てる手間
が省け、製作工数が低減される。
【0025】(実施例2)この発明の第2実施例を図4
に示す、これは、ミラーホルダーをミラーホルダー本体
とその前面にはめ込まれるミラー本体固定枠とに分割構
成し、ミラー本体をミラーホルダー本体とミラー本体固
定枠との間に挟み込んで保持し、境界線部材をミラー本
体固定枠に一体成形で構成したものである。図4(a)
は分解斜視図、同(b)は組立て状態の縦断面側面図を
示す。車両用ミラー60は、ミラーホルダー12がミラ
ーホルダー本体12−1とミラー本体固定枠12−2と
に分割構成されている。ミラーホルダー本体12−1は
硬質合成樹脂等で構成され、ミラー本体14を収容する
凹部36を有し、凹部36の内の底面の周縁部近くに形
成された複数の突起38でミラー本体14の裏面を支持
する。凹部36の内壁面には、ミラー本体固定枠12−
2をつめ嵌合ではめ込むための溝72が全周にわたり形
成されている。ミラー本体固定枠12−2はミラーホル
ダー本体12−1と同様に硬質合成樹脂等で構成され、
ミラーホルダー本体12−1にミラー本体14を収容し
た状態でミラーホルダー本体12−1の溝72にはめ込
まれてミラー本体14を装着保持する。ミラー本体固定
枠12−2には、ミラー本体14の湾曲状態が異なる複
数の鏡面領域16,18の境界部分に相当する位置に境
界線部材76が一体成形で構成されている。境界線部材
76は幅が1〜2mmで、自立可能な強さ、弾性、剛性等
を呈する厚みに形成されている。境界線部材76の裏面
はミラー本体74の前面に接触あるいはさらには押圧当
接している。接触面は接合することもできるし、接合し
ない構造にすることもできる。なお、境界線部材76を
ミラー本体固定枠12−2に一体成形で形成する代わり
に、別体で作り、これをミラー本体固定枠12−2に接
着等で取り付けることもできる。
【0026】図4の車両用ミラー60によれば、ミラー
ホルダー本体12−1にミラー本体固定枠12−2をは
め込むことで境界線部材76をミラー本体14の複数の
鏡面領域16,18の境界部分に配置することができ、
容易に製作することができる。
【0027】(実施例3)この発明の第3実施例を図5
に示す。これは、境界線部材をミラーホルダーと別体で
作り、はめ込みによりミラーホルダーに取り付けたもの
である。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面
図、(c)は(b)のB−B拡大断面図である。車両用
ミラー80において、ミラーホルダー12は凹部36内
にミラー本体14を収容し、凹部36内の底面の周縁部
近くに形成された複数の突起38でミラー本体14の裏
面を支持して、ミラー引っ掛かり部40でミラー本体1
4の外周縁部を保持してミラー本体14を装着保持して
いる。ミラーホルダー12はミラー本体14の湾曲に合
わせてあるいは一定曲率で湾曲成形されたものを用いる
ことができる。
【0028】ミラー本体14の前面には、複数の鏡面領
域16,18の境界線に沿って、棒状あるいは板状の境
界線部材94がその上端部および下端部の先細部94
a,94bをミラーホルダー12の引っ掛かり部40に
形成した穴96,98にはめ込んだ状態で配設されてい
る。このとき、境界線部材94の裏面はミラー本体14
の前面に接触あるいはさらには押圧当接している。境界
線部材94は幅が1〜2mmで自立可能な強さ、弾性、剛
性等を呈する厚みに形成されている。境界線部材94は
硬質合成樹脂や硬質ゴム等で構成することができる。境
界線部材94の色をミラーホルダー12と異ならせるこ
ともできる。なお、境界線部材94とミラーホルダー1
2とを接着剤等で固定してもよい。図5の車両用ミラー
80によれば、境界線部材94が装着されていない状態
でミラーホルダー12にミラー本体14を装着すること
ができるので、ミラー本体14の装着が容易である。ま
た、境界線部材44を取り付けなければ、ミラーホルダ
ー12を通常のミラー(球面鏡等)用のミラーホルダー
としても用いることができ、ミラーホルダー12の共用
化が可能となる。この場合、ミラーホルダー12を一定
曲率で湾曲成形したものとすれば、共用化が容易であ
る。
【0029】(実施例4)この発明の第4実施例を図6
に示す。これは、境界線部材をミラーホルダーとは別体
にリング状の部品で構成し、境界線部材の内部空間にミ
ラー本体を通して、ミラー本体の複数の鏡面領域の境界
部分の両端のミラーホルダー部分に形成された凹状の境
界線部材引っ掛かり部にはめ込んで保持するようにした
ものである。(a)は分解斜視図、(b)は組立状態を
示す縦断面側面図である。ミラーホルダー12はその周
縁部に形成されたミラー引っ掛かり部40でミラー本体
14を装着保持する。ミラーホルダー12は凹部36内
にミラー本体14を収容し、凹部36内の底面の周縁部
近くに形成された複数の突起38でミラー本体14の裏
面を支持して、ミラー引っ掛かり部40でミラー本体1
4の外周縁部を保持してミラー本体14を装着してい
る。ミラーホルダー12はミラー本体14の湾曲に合わ
せてあるいは一定曲率で湾曲成形されたものを用いるこ
とができる。
【0030】ミラー引掛かり部40の一部(ミラー本体
14の複数の鏡面領域16,18の境界線の上端部およ
び下端部に相当する位置)には切欠き状の境界線部材引
っ掛かり部106,108が形成されている。境界線部
材110はリング状に構成されている。境界線部材94
は硬質合成樹脂、硬質ゴム等の材料で幅が1〜2mmで自
立可能な強さ、弾性、剛性を呈する厚みに作られてい
る。
【0031】図6の車両用ミラー100を組み立てる場
合は、ミラーホルダー12にミラー本体14をはめ込ん
で装着保持し、境界線部材110をミラーホルダー12
にはめ込んで境界線部材引っ掛かり部106、108に
引っ掛けて装着する。この状態では境界線部材110は
ミラー本体14の前面に接触あるいはさらには押圧当接
している。
【0032】なお、境界線部材110の色をミラーホル
ダー12の色と異ならせることにより視認時に鏡面領域
の境界部分をわかり易くすることができる。また、境界
線部材110はリング状に限らず、ミラーホルダー12
の裏面側でカットされた略々C字状に構成してもよい。
また、ミラーホルダー12の境界線部材引っ掛かり部1
06,108は切り欠き状のものに代えて他の引っ掛か
り構造を用いることもできる。図6の車両用ミラー10
0によれば、境界線部材110が装着されていない状態
でミラーホルダー12にミラー本体14を装着すること
ができるので、ミラー本体14の装着が容易である。ま
た、境界線部材110を取り付けなければ、ミラーホル
ダー12を通常のミラー(球面鏡等)用のミラーホルダ
ーとしても用いることができ、ミラーホルダー12の共
用化が可能となる。この場合、ミラーホルダー12を一
定曲率で湾曲成形したものとすれば、共用化が容易であ
る。
【0033】なお、前記各実施例では球面と徐変面が連
続した鏡面を構成する場合について説明したが、平面と
球面あるいは平面と徐変面が連続した鏡面を構成する場
合等にもこの発明を適用することができる(平面も「湾
曲状態」の1つの態様とする。)。また、鏡面領域の分
割数は2に限らず、より多くすることもできる。また、
この発明はアウターミラー(ドアミラー、フェンダーミ
ラー等)に限らず、インナーミラーにも適用することが
できる。インナーミラーの場合、ミラー本体がミラーボ
デー(バイザー、ハウジング等ともいう。)に直接装着
されている構造であれば、ミラーボデー(バイザー)が
ミラー本体保持部材を構成する。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、分割線を、ミラー本体保持部材に支持され
てミラー本体前面の複数の鏡面領域の境界部分に沿って
配設された境界線部材で構成したので、塗料で分割線を
構成するのに比べて耐久性を高めることができる。ま
た、ブラスター加工やレーザ加工で分割線を構成する場
合のようにミラー面を傷つけることがなく歩留りが向上
する。また、ブラスター加工やレーザ加工に比べて工程
が簡単であり、生産性が向上する。
【0035】請求項2記載の発明によれば、境界線部材
をミラー本体保持部材と一体成形で構成したので、製作
工数を低減することができる。
【0036】請求項3記載の発明によれば、境界線部材
をミラー本体保持部材と別体で構成したので、ミラー本
体保持部材に対するミラー本体のはめ込みが容易にな
る。また、境界線部材が不要な通常のミラー(球面鏡
等)とでミラー本体保持部材を共用することが可能とな
る。
【0037】請求項4記載の発明によれば、境界線部材
をミラー本体の前面に接触した状態に配設したので、境
界線部材がミラー本体を保持する機能を併せ持ち、ミラ
ー本体のびびりを防止することができる。これにより、
ミラー本体とミラー本体保持部材とを接触あるいは粘着
する接着剤あるいは粘着剤を不要にしあるいは使用量を
削減することができる。
【0038】請求項5記載の発明によれば、境界線部材
の線幅を1〜2mmとしたので、分割線を容易に認識する
ことができ、しかも境界線部材が後方視認のじゃまにな
ることがなく十分な後方視界を確保することができる。
また線幅が比較的太いため、境界線部材が2重像(直接
像と反射像)として見えるのが防止され、視認上違和感
が生じるのが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す図である。
【図2】複数の鏡面領域を有する車両用ミラーを示す図
である。
【図3】ブラスター加工による分割線の構成例を示す断
面図である。
【図4】この発明の第2実施例を示す図である。
【図5】この発明の第3実施例を示す図である。
【図6】この発明の第4実施例を示す図である。
【符号の説明】
26,60,80,100 車両用ミラー 14 ミラー本体 16,18 鏡面領域 12 ミラーホルダー(ミラー本体保持部材) 46,76,94,110 境界線部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】湾曲状態が異なる複数の鏡面領域を1枚の
    基板上に隣接して構成したミラー本体と、 このミラー本体の周縁部の少なくとも一部に係合して当
    該ミラー本体を保持するミラー本体保持部材と、 このミラー本体保持部材に支持されて前記ミラー本体の
    前面の前記複数の鏡面領域の境界部分に沿って配設され
    た境界線部材とを具備してなる車両用ミラー。
  2. 【請求項2】前記境界線部材が前記ミラー本体保持部材
    と一体成形で構成されてなる請求項1記載の車両用ミラ
    ー。
  3. 【請求項3】前記境界線部材が前記ミラー本体保持部材
    と別体で構成されてなる請求項1記載の車両用ミラー。
  4. 【請求項4】前記境界線部材が前記ミラー本体の前面に
    接触した状態に配設されてなる請求項1〜3のいずれか
    に記載の車両用ミラー。
  5. 【請求項5】前記境界線部材の線幅が1〜2mmであるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用
    ミラー。
JP7096004A 1995-03-29 1995-03-29 車両用ミラー Pending JPH08268164A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998010958A1 (fr) * 1996-09-12 1998-03-19 Kabushiki Kaisha Tokai Rika Denki Seisakusho Retroviseur exterieur pour automobiles

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WO1998010958A1 (fr) * 1996-09-12 1998-03-19 Kabushiki Kaisha Tokai Rika Denki Seisakusho Retroviseur exterieur pour automobiles

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