JPH08267669A - 化粧板 - Google Patents

化粧板

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JPH08267669A
JPH08267669A JP1536196A JP1536196A JPH08267669A JP H08267669 A JPH08267669 A JP H08267669A JP 1536196 A JP1536196 A JP 1536196A JP 1536196 A JP1536196 A JP 1536196A JP H08267669 A JPH08267669 A JP H08267669A
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JP
Japan
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paper
decorative
resin
impregnated
particles
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Withdrawn
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JP1536196A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sato
宏 佐藤
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Yamaha Living Tech Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Living Tech Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 奥行感と表面平滑性を備えた化粧板を提供す
ること。 【解決手段】 基材12の一方の面に化粧紙14を備え
た化粧板20であって、前記化粧紙14は、鱗片状の粒
子13をすき込んだ原紙に透明性を有する樹脂を含浸し
た透明紙10を硬化させたものによって構成される。基
材12と化粧紙14とは、熱圧成形や、相互接着等によ
って一体化される。透明紙10は鱗片状の粒子の二倍以
上の紙厚を備えたものを採用することが好ましく、ま
た、鱗片状の粒子のアスペクト比(平均粒径/厚み)は
20〜2000とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧板に係り、更に
詳しくは、各種基材の表面を装飾するために利用可能な
化粧板に関する。
【従来の技術】
【0002】従来より、建築物の内装材、家具等に化粧
板が使用されている。この化粧板は、合板、パーティク
ルボード等の基材に図柄等の印刷を施して装飾された隠
蔽紙若しくは下地紙を貼り、この隠蔽紙等の表面に、樹
脂含浸紙からなる透明な化粧紙を貼り付けたものが知ら
れている。この化粧板によれば、隠蔽紙の絵柄、色調等
に応じて化粧紙より様々なバリエーションが表出され、
軽量且つ比較的に低コストな建材としての利用を図るこ
とができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
方法で製造した化粧板は模様が平坦となるため、異なる
方向から眺めても図柄までの距離が同じように感じら
れ、深み若しくは奥行き感等の高質感を得ることができ
ないという不都合があった。この奥行き感を出すために
は、前記隠蔽紙を多層に重ね合せる方法等も採用されて
いるが、これによっても期待する奥行き感には到底及ば
ないのが現状である。
【0004】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、深み若しくは
奥行き感を表出させて高い質感を付与することができる
とともに、表面の平滑度も備えた表材として利用可能な
化粧板を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、基材と、当該基材の一方の面に設けられ
た化粧紙とを備えた化粧板において、少なくとも一種の
鱗片状の粒子をすき込んだ原紙に透明性を有する樹脂を
含浸して透明紙とし、当該透明紙を硬化させることによ
って前記化粧紙が形成されている、という構成を採って
いる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の化粧板において、前記原
紙は鱗片状の粒子の二倍以上の紙厚に設けられている。
この構成により、鱗片状の粒子を分布する構成としても
化粧板成形後の表明に凹凸の発生がなく、表面の平滑性
を確保することができる。
【0007】前記鱗片状の粒子は、表明の平滑性を確保
するために、アスペクト比(平均粒子径/厚み)が20
〜2000、更に好ましくは50〜500となるものが
用いられる。
【0008】また、前記鱗片状の粒子は、0.1〜7.
0mmの透明及び又は着色された粒子であり、粒子の添加
量は原紙のパルプ成分100重量部に対して0.35〜
75重量部の割合で混合される。鱗片状の粒子が0.1
mm未満又は7.0mmを越えると深み感を表出できない
他、透明紙の抄造を工業的に行うことも困難となる。
【0009】また、本発明に係る透明紙は、パルプ中に
分布される少なくとも一種の鱗片状の粒子をすき込んで
構成された原紙に透明性を有する樹脂を含浸することに
よって透明に設けられたものである。
【0010】前記透明紙に含浸する樹脂は当該透明紙に
対して100〜300重量部とされる。100未満の場
合にはパルプが表面に出現してツヤが不均一となる一
方、300を越えると樹脂の流れが発生して色むらの原
因となるためである。
【0011】本発明に係る化粧板の製造方法としては、
鱗片状の粒子をすき込んだ原紙を設けておき、この原紙
に透明性を有する樹脂を含浸させて透明紙を形成し、そ
の後、当該透明紙を板状の基材の一方の面に積層して熱
圧成形し、前記透明紙が硬化した化粧紙として基材に一
体化される、という手法が例示できる。成形後の化粧板
は、例えば、人工大理石のような外観表出が可能な化粧
板として利用できる。なお、この方法においては、化粧
紙と基材との間及び又は基材の他方の面に隠蔽紙を積層
して熱圧成形する手法も採用でき、これによって、成形
品の表面に模様の多様性を別途に付与できとともに、化
粧板の反りや、捩れ等の発生要因をも有効に回避可能と
なる。
【0012】本発明の原紙は、不透明なものの他、鱗片
状の粒子がぼやけて視認できるもの、あるいは、樹脂の
含浸によって鱗片状の粒子が明瞭に視認できる程度に透
明となるもの等を含む。また、透明紙は、透明な鱗片
状粒子をすき込んだ透明若しくは不透明な原紙に透明性
を有する樹脂を含浸したもの、着色された鱗片状粒子
をすき込んだ透明若しくは不透明な原紙に透明性を有す
る樹脂を含浸したもの、透明及び着色された鱗片状粒
子をすき込んだ透明若しくは不透明な原紙に透明性を有
する樹脂を含浸したもの等が含まれる。また、本発明に
言う透明とは、透明度のいかんを問わず、鱗片状の粒子
の存在が外観上にぼやけて、あるいは明瞭に見えるもの
一般を意味する。また、前記化粧紙は、前記透明紙を単
体として熱硬化させたものも含む。この場合、化粧紙を
接着等によって基材に接着することによって化粧板を形
成することができる。
【0013】鱗片状の粒子としては、ガラスフレーク、
カラーフィルム、着色紙、ポリエステル及びアクリル等
の合成樹脂、ステンレス等の金属が例示できる。
【0014】含浸される樹脂としては、ジアリルフタレ
ート樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、アルキッド樹脂、アクリル酸エステル、ビニルエス
テル等の熱硬化性樹脂が採用される。この樹脂の含浸量
は、前述した範囲の中でも120〜200重量部とする
ことが更に好ましい。樹脂の光学濃度は、厚み0.25
mmとしたときの光学濃度が0.05〜0.8(株式会社
島津製作所製、自記分光光度計UV−2000、波長4
000〜8000K)の範囲が良好である。光学濃度が
0.05以下では、すき込んだ鱗片状粒子が浮いたよう
な状態で十分な深み感を表出させることができず、ま
た、光学濃度が0.8以上では、すき込んだ鱗片状粒子
が見えなくなり、粒子をすき込んだ効果が失われる傾向
がもたらされるためである。
【0015】本発明においては前記樹脂に着色する場合
も含まれる。これによると、化粧板を眺めた場合に、基
材側が少しぼやけた状態に見え、奥行き感を更に良好に
表出させることができ、特に、着色された鱗片状粒子を
すき込んだ化粧紙の場合には、奥行き側、すなわち基材
側に散在する鱗片状粒子と表面側に散在する鱗片状粒子
の見え方並びに色合いを異ならせて表出でき、顕著なる
深み感を表現させることが可能となる。
【0016】前記隠蔽紙としては、一般的な化粧用紙の
他、グラビア印刷、オフセット印刷等の公知の方法によ
って各種の絵柄若しくは図柄等が施されたものも採用さ
れる。この隠蔽紙は、化粧紙の表現態様若しくは方法と
の相関関係に応じて省略することも可能である。
【0017】基材としては、化粧板として要求される一
定の板厚、剛性強度を備えた合板、MDF、パーティク
ルボード、FRP、石綿板、珪酸カルシウム板等が適宜
選択できる。また、熱圧加圧成形によって基材を形成す
る場合にはSMCも利用することができる。
【0018】なお、化粧紙の表面には、適宜な樹脂もし
くは塗料を用いた透明層を付加する構成も必要に応じて
設けることができる。
【0019】
【実施例】以下に添付図面を参照しながら実施例を説明
する。 (実施例1)パルプスラリー中にパルプ成分100重量
部に対し、鱗片状の粒子として平均粒径1.5mmの着色
アルミフレークを10重量部及びロジン1.0重量部を
添加混合、抄紙して150g/m2の原紙を得た。ここで用
いた着色アルミフレークは黒、白、茶の三種類でアスペ
クト比は40〜400のものを使用した。得られた原紙
に光学濃度が0.05のジアリルフタレート樹脂(DA
P)を200重量部になるように含浸し、90℃で10
分間溶剤分を揮発させて樹脂含浸透明紙10を作製し
た。次いで、離型処理を施した二枚のアルミ鏡面板の間
に隠蔽紙11、板厚12mmの耐水合板からなる基材1
2、隠蔽紙11、樹脂含浸透明紙10の順に重ね合わせ
た。それらをプレス機にセットし、15Kg/cm2で加圧
し、130℃、15分間熱圧プレスを行い、表面が化粧
紙14として一体化された化粧板20を得た。得られた
化粧板20は非常に深みのある高質感で且つ表明平滑性
に優れたものとなった。また、基材12の表裏各面に隠
蔽紙11をそれぞれ設けたことで、反り、捩れのない化
粧板20となった。
【0020】(実施例2)鱗片状粒子の平均粒子径を
3.0mm、アスペクト比100のステンレス粒子に代
え、その他は実施例1と同一として化粧板20を製造し
た。この化粧板においても、実施例1と同様の結果を得
ることができた。
【0021】(実施例3)鱗片状粒子の平均粒子径を
4.0mm、アスペクト比250のポリエステル樹脂粒子
に代え、その他は実施例1と同一として化粧板20を製
造した。この化粧板においても、実施例1と同様の結果
を得ることができた。
【0022】(実施例4)図3に示されるように、コア
型15及びキャビティ型16を含む成形型を用い、コア
型15の上にジアリルフタレート樹脂含浸透明紙10を
置き、その上に、基材12を構成するシートモールディ
ングコンパウンド(SMC)をセットして加熱加圧成形
した。ここで、成形条件としての型温は、コア型15が
130℃、キャビティ型16が120℃であり、プレス
圧力80Kg/cm2、プレス時間300sとした。これによ
り得られたFRP化粧板は、表面平滑性に優れ、高い質
感を有するものとなった。
【0023】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、深み若しくは奥行き感のある高い質感をも
獲得して建材を始めとした各種の化粧板としてに適用可
能とすることができる。
【0024】また、特定の粒子の採用並びに紙厚等との
相関関係によって樹脂の含浸性を実用域に確保しつつ奥
行き感を良好にすることができる化粧紙を提供すること
が可能となる。
【0025】更に、基材と化粧紙との間に隠蔽紙を設け
た場合には、当該隠蔽紙に付される柄、色調等と相俟っ
て奥行き感のある多様な美観を表出させることができる
他、基材の他方に面に隠蔽紙を設けることによって、化
粧板の反り等も有効に回避できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る成形品を化粧板として成形した
場合の各層分解断面図。
【図2】 成形完了時の化粧板を示す断面図。
【図3】 実施例4における実施装置の概略構成図。
【符号の説明】
10・・・樹脂含浸透明紙、11・・・隠蔽紙、12・
・・基材、14・・・化粧紙、20・・・成形品として
の化粧板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、当該基材の一方の面に設けられ
    た化粧紙とを備えた化粧板において、少なくとも一種の
    鱗片状の粒子をすき込んだ原紙に透明性を有する樹脂を
    含浸して透明紙とし、当該透明紙を硬化させることによ
    って前記化粧紙が形成されていることを特徴とする化粧
    板。
  2. 【請求項2】 前記原紙は鱗片状の粒子の二倍以上の紙
    厚である請求項1記載の化粧板。
  3. 【請求項3】 前記鱗片状の粒子は、アスペクト比(平
    均粒子径/厚み)が20〜2000である請求項1又は
    2記載の化粧板。
  4. 【請求項4】 前記鱗片状の粒子は、0.1〜7.0mm
    の透明及び又は着色された粒子であり、パルプ成分10
    0重量部に対して0.35〜75重量部の割合で混合さ
    れている請求項1ないし3の何れかに記載の化粧板。
  5. 【請求項5】 前記透明紙は、鱗片状の粒子をすき込ん
    だ原紙に対し、前記樹脂を100〜300重量部含浸し
    てなる請求項1ないし4の何れかに記載の化粧板。
  6. 【請求項6】 前記基材と化粧紙との間及び又は前記基
    材の他方の面には隠蔽紙が選択的に設けられている請求
    項1ないし5の何れかに記載の化粧板。されている
JP1536196A 1995-01-31 1996-01-31 化粧板 Withdrawn JPH08267669A (ja)

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JP7-34433 1995-01-31
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Effective date: 20030401