JPH08267386A - ロボット装置 - Google Patents
ロボット装置Info
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- JPH08267386A JPH08267386A JP7318095A JP7318095A JPH08267386A JP H08267386 A JPH08267386 A JP H08267386A JP 7318095 A JP7318095 A JP 7318095A JP 7318095 A JP7318095 A JP 7318095A JP H08267386 A JPH08267386 A JP H08267386A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ローコストで且つ検出精度の高いアームの位置
検出器を備えるロボット装置を提供する。 【構成】基台3と、基台3に回動自在に支持された腕4
と、腕4の回動につれてパルス信号を発生するエンコー
ダと、腕4の基台3に対する基準位置からの回動角に略
比例して変化する電圧を発生する絶対角度検出センサ8
1と、絶対角度角検出センサ81によって検出される腕
4の概略回動角度と、エンコーダの発生するパルス信号
とに基づいて、パルス信号が発生されたときの腕4の基
準位置からの正確な回動角度を判定する判定装置とを具
備し、絶対角度検出センサ81は、基台3に設けられ、
半径方向に並んで配設された複数の発光部81aと半径
方向に延設された受光部81bとを有するセンサーと、
腕4に設けられ、腕4の基台3に対する回動に伴って、
発光部81aから受光部81bに入る光をさえぎる位置
が連続的に変化する遮光板81cとを備える。
検出器を備えるロボット装置を提供する。 【構成】基台3と、基台3に回動自在に支持された腕4
と、腕4の回動につれてパルス信号を発生するエンコー
ダと、腕4の基台3に対する基準位置からの回動角に略
比例して変化する電圧を発生する絶対角度検出センサ8
1と、絶対角度角検出センサ81によって検出される腕
4の概略回動角度と、エンコーダの発生するパルス信号
とに基づいて、パルス信号が発生されたときの腕4の基
準位置からの正確な回動角度を判定する判定装置とを具
備し、絶対角度検出センサ81は、基台3に設けられ、
半径方向に並んで配設された複数の発光部81aと半径
方向に延設された受光部81bとを有するセンサーと、
腕4に設けられ、腕4の基台3に対する回動に伴って、
発光部81aから受光部81bに入る光をさえぎる位置
が連続的に変化する遮光板81cとを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多関節型のロボット装
置に関し、特に、クリーン環境内でウエハ、レチクル等
の移送を行うための直進移送型のロボット装置に関する
ものである。
置に関し、特に、クリーン環境内でウエハ、レチクル等
の移送を行うための直進移送型のロボット装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、クリーン環境内で使用される多関
節型のクリーンロボットの原点出し方法は、公知である
一般の産業用ロボット等の原点出しと同様に、原点セン
サとインクリメンタル型エンコーダとを併用し、これら
の出力に基づいて行われていた。具体的には、原点セン
サがONになって初めてエンコーダのZ相パルスが出力
された位置をロボットアームの原点として規定してい
た。
節型のクリーンロボットの原点出し方法は、公知である
一般の産業用ロボット等の原点出しと同様に、原点セン
サとインクリメンタル型エンコーダとを併用し、これら
の出力に基づいて行われていた。具体的には、原点セン
サがONになって初めてエンコーダのZ相パルスが出力
された位置をロボットアームの原点として規定してい
た。
【0003】ところで、クリーンロボットも含めた通常
の産業用ロボットにおいては、例えばワークを搬送中に
ロボットに異常が発生し、非常停止がかかったり、組立
装置本体の異常または停電等によるロボットへの電力供
給の停止による非常停止が発生したりした場合、電源を
再投入し、原点出しからやり直さなければならない場合
がある。このような場合、上記のような原点出し方法を
用いようとすると、ロボットアームが原点センサの位置
まで一旦移動する必要があるため、ワークの搬送中に非
常停止がかかった場合などには、むやみに原点出しを行
うとロボットアームが大きく移動し、周囲の装置にワー
クを衝突させて破壊してしまう虞がある。特に、半導体
の製造工程に使用されるクリーンロボットでは、搬送す
るワークがウエハやレチクルといった高価な部材である
ため、これらを破壊してしまうことは大きな損失とな
る。
の産業用ロボットにおいては、例えばワークを搬送中に
ロボットに異常が発生し、非常停止がかかったり、組立
装置本体の異常または停電等によるロボットへの電力供
給の停止による非常停止が発生したりした場合、電源を
再投入し、原点出しからやり直さなければならない場合
がある。このような場合、上記のような原点出し方法を
用いようとすると、ロボットアームが原点センサの位置
まで一旦移動する必要があるため、ワークの搬送中に非
常停止がかかった場合などには、むやみに原点出しを行
うとロボットアームが大きく移動し、周囲の装置にワー
クを衝突させて破壊してしまう虞がある。特に、半導体
の製造工程に使用されるクリーンロボットでは、搬送す
るワークがウエハやレチクルといった高価な部材である
ため、これらを破壊してしまうことは大きな損失とな
る。
【0004】このような場合、一般の組み立て用の産業
用ロボットでは、人間が直接ロボットを動かしてロボッ
トアームを危険な位置から退避させた後に原点出しを行
うことも可能であるが、ロボットがクリーン環境内、し
かもステッパーのような狭い領域に配置されている場合
には、人間がロボットアームを直接動かすようなスペー
スはない。そこでロボットアームの概略の現在位置(あ
る基準からの絶対位置)が確認できれば、外部からマニ
ュアル操作でロボットアームを安全な位置に移動させる
ことも可能であるし、さらにインクリメンタルエンコー
ダを併用して、上記の概略の現在位置データとインクリ
メンタルエンコーダのZ層のパルスとからアームの正確
な位置を検出すれば、モータの1回転以内の動きで原点
出しを行うことも出来る。このようにアームの現在位置
が確認出来れば、従来のように、高価なレチクルやウエ
ハ等を把持したまま長い距離を動かして、原点出し作業
を行う必要がなくなるわけである。
用ロボットでは、人間が直接ロボットを動かしてロボッ
トアームを危険な位置から退避させた後に原点出しを行
うことも可能であるが、ロボットがクリーン環境内、し
かもステッパーのような狭い領域に配置されている場合
には、人間がロボットアームを直接動かすようなスペー
スはない。そこでロボットアームの概略の現在位置(あ
る基準からの絶対位置)が確認できれば、外部からマニ
ュアル操作でロボットアームを安全な位置に移動させる
ことも可能であるし、さらにインクリメンタルエンコー
ダを併用して、上記の概略の現在位置データとインクリ
メンタルエンコーダのZ層のパルスとからアームの正確
な位置を検出すれば、モータの1回転以内の動きで原点
出しを行うことも出来る。このようにアームの現在位置
が確認出来れば、従来のように、高価なレチクルやウエ
ハ等を把持したまま長い距離を動かして、原点出し作業
を行う必要がなくなるわけである。
【0005】上記のようにロボットアームの現在位置を
確認出来るようにした産業用ロボットとしては、特開昭
64−31209号に開示されているようにアブソリュ
ートエンコーダを使用したものや、特開平3−2607
09号のようにポテンショメータとインクリメンタルエ
ンコーダを使用したものが知られている。
確認出来るようにした産業用ロボットとしては、特開昭
64−31209号に開示されているようにアブソリュ
ートエンコーダを使用したものや、特開平3−2607
09号のようにポテンショメータとインクリメンタルエ
ンコーダを使用したものが知られている。
【0006】また、停電等が起こった場合の問題点を解
決する別のアプローチとしては、特開平4−12320
5号に開示されているように、停電等が起こった場合で
もカウンタ及びエンコーダの電源バックアップを行う方
法等も知られている。
決する別のアプローチとしては、特開平4−12320
5号に開示されているように、停電等が起こった場合で
もカウンタ及びエンコーダの電源バックアップを行う方
法等も知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例のうち、アブソリュートエンコーダを使用するも
のにおいては、アブソリュートエンコーダが高価である
という問題点があり、ポテンショメータとインクリメン
タルエンコーダを使用するものにおいては、ポテンショ
メータが接触式であるため寿命が短いという問題点があ
る。また、ポテンショメータを使用する場合には、この
ポテンショメータがボールねじを使用した伝達系のよう
に剛性があってバックラッシュの少ない伝達系に使用さ
れる場合は、アームの略正確な位置が検出出来るが、タ
イミングベルトを利用した伝達系のように比較的剛性が
低く、バックラッシュが大きい伝達系に使用される場合
には、アーム位置の検出誤差が大きくなるという問題点
もある。
従来例のうち、アブソリュートエンコーダを使用するも
のにおいては、アブソリュートエンコーダが高価である
という問題点があり、ポテンショメータとインクリメン
タルエンコーダを使用するものにおいては、ポテンショ
メータが接触式であるため寿命が短いという問題点があ
る。また、ポテンショメータを使用する場合には、この
ポテンショメータがボールねじを使用した伝達系のよう
に剛性があってバックラッシュの少ない伝達系に使用さ
れる場合は、アームの略正確な位置が検出出来るが、タ
イミングベルトを利用した伝達系のように比較的剛性が
低く、バックラッシュが大きい伝達系に使用される場合
には、アーム位置の検出誤差が大きくなるという問題点
もある。
【0008】また、電源バックアップを行うものにおい
ては、大型の電池が必要になり、これにかかるコスト
と、これを配置するためのスペースが大きくなるという
問題点がある。
ては、大型の電池が必要になり、これにかかるコスト
と、これを配置するためのスペースが大きくなるという
問題点がある。
【0009】このような問題点を解決するため、本願出
願人は、既に出願した特願平5−309137号におい
て、ロボットアームの現在位置を確認する手段として発
光素子と受光素子と発光素子の光を一部遮光するスリッ
ト板で構成される位置検出器を用いることを提案してい
る。
願人は、既に出願した特願平5−309137号におい
て、ロボットアームの現在位置を確認する手段として発
光素子と受光素子と発光素子の光を一部遮光するスリッ
ト板で構成される位置検出器を用いることを提案してい
る。
【0010】しかしながら、上記の特願平5−3091
37号では、図 に示すように発光素子を1個しか持
たないため、図 (b)のように発光素子の直下にスリ
ット板のスリットがあるときは強い光が受光素子に入
り、位置の検出精度も上がるが、図 (c)のようにス
リット板のスリットが発光素子の直下よりズレてしまう
と光量が弱まり検出精度が低下するという問題点があっ
た。
37号では、図 に示すように発光素子を1個しか持
たないため、図 (b)のように発光素子の直下にスリ
ット板のスリットがあるときは強い光が受光素子に入
り、位置の検出精度も上がるが、図 (c)のようにス
リット板のスリットが発光素子の直下よりズレてしまう
と光量が弱まり検出精度が低下するという問題点があっ
た。
【0011】したがって、本発明は上述した課題に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、ロー
コストで且つ検出精度の高いアームの位置検出器を備え
るロボット装置を提供することにある。
てなされたものであり、その目的とするところは、ロー
コストで且つ検出精度の高いアームの位置検出器を備え
るロボット装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明のロボット装置は、基台
と、該基台に回動自在に支持された第1の腕と、該第1
の腕を前記基台に対して回動させるための第1の駆動手
段と、該第1の駆動手段に備えられ、前記第1の腕が前
記基台に対して所定角度回動する毎に第1のパルス信号
を発生する第1のエンコーダと、前記第1の腕の前記基
台に対する第1の基準位置からの回動角に略比例して変
化する電圧を発生する第1の回動角検出手段と、該第1
の回動角検出手段によって検出される前記第1の腕の概
略回動角度と、前記第1のエンコーダの発生する前記第
1のパルス信号とに基づいて、該第1のパルス信号が発
生されたときの前記第1の腕の前記第1の基準位置から
の正確な回動角度を判定する第1の判定手段とを具備
し、前記第1の回動角検出手段は、前記基台と前記第1
の腕のうちの一方に設けられ、前記第1の腕の回動中心
に対して半径方向に並んで配設された第1の複数の発光
部と前記半径方向に延設された第1の受光部とを有する
第1のセンサーと、前記基台と前記第1の腕のうちの他
方に前記第1の複数の発光部と前記第1の受光部の間に
位置するように設けられ、前記第1の腕の前記基台に対
する回動に伴って、前記第1の複数の発光部から前記第
1の受光部に入る光をさえぎる位置が連続的に変化する
第1の遮光板とを備えることを特徴としている。
目的を達成するために、本発明のロボット装置は、基台
と、該基台に回動自在に支持された第1の腕と、該第1
の腕を前記基台に対して回動させるための第1の駆動手
段と、該第1の駆動手段に備えられ、前記第1の腕が前
記基台に対して所定角度回動する毎に第1のパルス信号
を発生する第1のエンコーダと、前記第1の腕の前記基
台に対する第1の基準位置からの回動角に略比例して変
化する電圧を発生する第1の回動角検出手段と、該第1
の回動角検出手段によって検出される前記第1の腕の概
略回動角度と、前記第1のエンコーダの発生する前記第
1のパルス信号とに基づいて、該第1のパルス信号が発
生されたときの前記第1の腕の前記第1の基準位置から
の正確な回動角度を判定する第1の判定手段とを具備
し、前記第1の回動角検出手段は、前記基台と前記第1
の腕のうちの一方に設けられ、前記第1の腕の回動中心
に対して半径方向に並んで配設された第1の複数の発光
部と前記半径方向に延設された第1の受光部とを有する
第1のセンサーと、前記基台と前記第1の腕のうちの他
方に前記第1の複数の発光部と前記第1の受光部の間に
位置するように設けられ、前記第1の腕の前記基台に対
する回動に伴って、前記第1の複数の発光部から前記第
1の受光部に入る光をさえぎる位置が連続的に変化する
第1の遮光板とを備えることを特徴としている。
【0013】また、この発明に係わるロボット装置にお
いて、前記第1の判定手段は、前記第1の回動角検出手
段の出力値と、前記第1のパルス信号が発生されたとき
の前記第1の腕の前記第1の基準位置からの正確な回動
角度との関係を予め記憶しておくための第1のメモリを
有することを特徴としている。
いて、前記第1の判定手段は、前記第1の回動角検出手
段の出力値と、前記第1のパルス信号が発生されたとき
の前記第1の腕の前記第1の基準位置からの正確な回動
角度との関係を予め記憶しておくための第1のメモリを
有することを特徴としている。
【0014】また、この発明に係わるロボット装置にお
いて、前記第1の駆動手段は、駆動源としての第1のモ
ータを備え、前記第1のエンコーダは、前記第1のモー
タの回転軸に連結されたロータリエンコーダであること
を特徴としている。
いて、前記第1の駆動手段は、駆動源としての第1のモ
ータを備え、前記第1のエンコーダは、前記第1のモー
タの回転軸に連結されたロータリエンコーダであること
を特徴としている。
【0015】また、この発明に係わるロボット装置にお
いて、前記第1のパルス信号は、前記第1のエンコーダ
の1回転につき1回発せられるZ層パルスであることを
特徴としている。
いて、前記第1のパルス信号は、前記第1のエンコーダ
の1回転につき1回発せられるZ層パルスであることを
特徴としている。
【0016】また、この発明に係わるロボット装置にお
いて、前記第1の位置センサーは、前記第1の複数の発
光部から前記第1の受光部に入射する光像の位置変化に
より出力値が変化するようになされており、前記第1の
腕の回動に伴って回転する前記第1の遮光板に形成され
た螺旋状のスリットを通過する前記第1の複数の発光部
からの光の光像の位置が前記第1の受光部上で移動する
ことにより前記第1の腕の回動角を検出することを特徴
としている。
いて、前記第1の位置センサーは、前記第1の複数の発
光部から前記第1の受光部に入射する光像の位置変化に
より出力値が変化するようになされており、前記第1の
腕の回動に伴って回転する前記第1の遮光板に形成され
た螺旋状のスリットを通過する前記第1の複数の発光部
からの光の光像の位置が前記第1の受光部上で移動する
ことにより前記第1の腕の回動角を検出することを特徴
としている。
【0017】また、この発明に係わるロボット装置にお
いて、前記第1の腕に回動自在に支持され、該第1の腕
と同じ長さの第2の腕と、該第2の腕を前記第1の腕に
対して回動させるための第2の駆動手段と、該第2の駆
動手段に備えられ、前記第2の腕が前記第1の腕に対し
て所定角度回動する毎に第2のパルス信号を発生する第
2のエンコーダと、前記第2の腕の前記第1の腕に対す
る第2の基準位置からの回動角に略比例して変化する電
圧を発生する第2の回動角検出手段と、該第2の回動角
検出手段によって検出される前記第2の腕の概略回動角
度と、前記第2のエンコーダの発生する前記第2のパル
ス信号とに基づいて、該第2のパルス信号が発生された
ときの前記第2の腕の前記第2の基準位置からの正確な
回動角度を判定する第2の判定手段とを更に具備し、前
記第2の回動角検出手段は、前記第1の腕と前記第2の
腕のうちの一方に設けられ、前記第2の腕の回動中心に
対して半径方向に並んで配設された第2の複数の発光部
と前記半径方向に延設された第2の受光部とを有する第
2のセンサーと、前記第1の腕と前記第2の腕のうちの
他方に前記第2の複数の発光部と前記第2の受光部の間
に位置するように設けられ、前記第2の腕の前記第1の
腕に対する回動に伴って、前記第2の複数の発光部から
前記第2の受光部に入る光をさえぎる位置が連続的に変
化する第2の遮光板とを備えることを特徴としている。
いて、前記第1の腕に回動自在に支持され、該第1の腕
と同じ長さの第2の腕と、該第2の腕を前記第1の腕に
対して回動させるための第2の駆動手段と、該第2の駆
動手段に備えられ、前記第2の腕が前記第1の腕に対し
て所定角度回動する毎に第2のパルス信号を発生する第
2のエンコーダと、前記第2の腕の前記第1の腕に対す
る第2の基準位置からの回動角に略比例して変化する電
圧を発生する第2の回動角検出手段と、該第2の回動角
検出手段によって検出される前記第2の腕の概略回動角
度と、前記第2のエンコーダの発生する前記第2のパル
ス信号とに基づいて、該第2のパルス信号が発生された
ときの前記第2の腕の前記第2の基準位置からの正確な
回動角度を判定する第2の判定手段とを更に具備し、前
記第2の回動角検出手段は、前記第1の腕と前記第2の
腕のうちの一方に設けられ、前記第2の腕の回動中心に
対して半径方向に並んで配設された第2の複数の発光部
と前記半径方向に延設された第2の受光部とを有する第
2のセンサーと、前記第1の腕と前記第2の腕のうちの
他方に前記第2の複数の発光部と前記第2の受光部の間
に位置するように設けられ、前記第2の腕の前記第1の
腕に対する回動に伴って、前記第2の複数の発光部から
前記第2の受光部に入る光をさえぎる位置が連続的に変
化する第2の遮光板とを備えることを特徴としている。
【0018】また、この発明に係わるロボット装置にお
いて、前記第2の判定手段は、前記第2の回動角検出手
段の出力値と、前記第2のパルス信号が発生されたとき
の前記第2の腕の前記第2の基準位置からの正確な回動
角度との関係を予め記憶しておくための第2のメモリを
有することを特徴としている。
いて、前記第2の判定手段は、前記第2の回動角検出手
段の出力値と、前記第2のパルス信号が発生されたとき
の前記第2の腕の前記第2の基準位置からの正確な回動
角度との関係を予め記憶しておくための第2のメモリを
有することを特徴としている。
【0019】また、この発明に係わるロボット装置にお
いて、前記第2の駆動手段は、駆動源としての第2のモ
ータを備え、前記第2のエンコーダは、前記第2のモー
タの回転軸に連結されたロータリエンコーダであること
を特徴としている。
いて、前記第2の駆動手段は、駆動源としての第2のモ
ータを備え、前記第2のエンコーダは、前記第2のモー
タの回転軸に連結されたロータリエンコーダであること
を特徴としている。
【0020】また、この発明に係わるロボット装置にお
いて、前記第2のパルス信号は、前記第2のエンコーダ
の1回転につき1回発せられるZ層パルスであることを
特徴としている。
いて、前記第2のパルス信号は、前記第2のエンコーダ
の1回転につき1回発せられるZ層パルスであることを
特徴としている。
【0021】また、この発明に係わるロボット装置にお
いて、前記第2の位置センサーは、前記第2の複数の発
光部から前記第2の受光部に入射する光像の位置変化に
より出力値が変化するようになされており、前記第2の
腕の回動に伴って回転する前記第2の遮光板に形成され
た螺旋状のスリットを通過する前記第2の複数の発光部
からの光の光像の位置が前記第2の受光部上で移動する
ことにより前記第2の腕の回動角を検出することを特徴
としている。
いて、前記第2の位置センサーは、前記第2の複数の発
光部から前記第2の受光部に入射する光像の位置変化に
より出力値が変化するようになされており、前記第2の
腕の回動に伴って回転する前記第2の遮光板に形成され
た螺旋状のスリットを通過する前記第2の複数の発光部
からの光の光像の位置が前記第2の受光部上で移動する
ことにより前記第2の腕の回動角を検出することを特徴
としている。
【0022】また、この発明に係わるロボット装置にお
いて、前記第2の腕に回動自在に支持された第3の腕を
更に具備し、前記第2の駆動手段は、前記第2の腕を前
記第1の腕に対して回動させるとともに、前記第3の腕
を前記第2の腕に対して、前記第2の腕の回動方向とは
反対方向に前記第2の腕の1/2の角速度で回動させる
ことを特徴としている。
いて、前記第2の腕に回動自在に支持された第3の腕を
更に具備し、前記第2の駆動手段は、前記第2の腕を前
記第1の腕に対して回動させるとともに、前記第3の腕
を前記第2の腕に対して、前記第2の腕の回動方向とは
反対方向に前記第2の腕の1/2の角速度で回動させる
ことを特徴としている。
【0023】また、この発明に係わるロボット装置にお
いて、前記第1の腕を前記基台に対して第1の角速度で
回動させるとともに、前記第2の腕を前記第1の腕に対
して、該第1の腕の回動方向とは反対の方向に前記第1
の角速度の2倍の角速度で回動させるように、前記第1
の駆動手段と前記第2の駆動手段を制御することによ
り、前記第3の腕を直進運動させる制御手段を更に具備
することを特徴としている。
いて、前記第1の腕を前記基台に対して第1の角速度で
回動させるとともに、前記第2の腕を前記第1の腕に対
して、該第1の腕の回動方向とは反対の方向に前記第1
の角速度の2倍の角速度で回動させるように、前記第1
の駆動手段と前記第2の駆動手段を制御することによ
り、前記第3の腕を直進運動させる制御手段を更に具備
することを特徴としている。
【0024】また、本発明のロボット装置は、基台と、
該基台に回動自在に支持された第1の腕と、該第1の腕
を前記基台に対して回動させるための第1の駆動手段
と、該第1の駆動手段に備えられ、前記第1の腕が前記
基台に対して所定角度回動する毎に第1のパルス信号を
発生する第1のエンコーダと、前記第1の腕の前記基台
に対する第1の基準位置からの回動角に略比例して変化
する電圧を発生する第1の回動角検出手段と、該第1の
回動角検出手段によって検出される前記第1の腕の概略
回動角度と、前記第1のエンコーダの発生する前記第1
のパルス信号とに基づいて、該第1のパルス信号が発生
されたときの前記第1の腕の前記第1の基準位置からの
正確な回動角度を判定する第1の判定手段とを具備し、
前記第1の回動角検出手段は、前記基台と前記第1の腕
のうちの一方に設けられ、前記第1の腕の回動中心に対
して半径方向に延設された第1の発光部と前記半径方向
に延設された第1の受光部とを有する第1のセンサー
と、前記基台と前記第1の腕のうちの他方に前記第1の
発光部と前記第1の受光部の間に位置するように設けら
れ、螺旋状で且つ部分的に不連続に形成されたスリット
を有する第1の遮光板とを備えることを特徴としてい
る。
該基台に回動自在に支持された第1の腕と、該第1の腕
を前記基台に対して回動させるための第1の駆動手段
と、該第1の駆動手段に備えられ、前記第1の腕が前記
基台に対して所定角度回動する毎に第1のパルス信号を
発生する第1のエンコーダと、前記第1の腕の前記基台
に対する第1の基準位置からの回動角に略比例して変化
する電圧を発生する第1の回動角検出手段と、該第1の
回動角検出手段によって検出される前記第1の腕の概略
回動角度と、前記第1のエンコーダの発生する前記第1
のパルス信号とに基づいて、該第1のパルス信号が発生
されたときの前記第1の腕の前記第1の基準位置からの
正確な回動角度を判定する第1の判定手段とを具備し、
前記第1の回動角検出手段は、前記基台と前記第1の腕
のうちの一方に設けられ、前記第1の腕の回動中心に対
して半径方向に延設された第1の発光部と前記半径方向
に延設された第1の受光部とを有する第1のセンサー
と、前記基台と前記第1の腕のうちの他方に前記第1の
発光部と前記第1の受光部の間に位置するように設けら
れ、螺旋状で且つ部分的に不連続に形成されたスリット
を有する第1の遮光板とを備えることを特徴としてい
る。
【0025】また、この発明に係わるロボット装置にお
いて、前記スリットの不連続部分は、概略矢印の形状を
なすように形成されていることを特徴としている。
いて、前記スリットの不連続部分は、概略矢印の形状を
なすように形成されていることを特徴としている。
【0026】
【作用】以上のようにこの発明に係わるロボット装置は
構成されているので、回動角検出手段によって腕の概略
角度を求め、この概略角度に基づいてエンコーダがパル
ス信号を発する点で、腕の角度を更に正確に規定するこ
とにより、1つのパルス信号が発せられる位置から次の
パルス信号が発せられる位置までの微小角度だけ腕を回
動させる操作を行うだけで、腕の正確な位置を検出する
ことが出来る。
構成されているので、回動角検出手段によって腕の概略
角度を求め、この概略角度に基づいてエンコーダがパル
ス信号を発する点で、腕の角度を更に正確に規定するこ
とにより、1つのパルス信号が発せられる位置から次の
パルス信号が発せられる位置までの微小角度だけ腕を回
動させる操作を行うだけで、腕の正確な位置を検出する
ことが出来る。
【0027】また、回動角検出手段を構成する発光部と
受光部とが、腕の回転中心から半径方向に延設されてい
るので、発光部から受光部に入射する光が遮光板によっ
てさえぎられる位置が変化しても受光部に入射する光の
光量が低下することがなく、高精度な角度検出を行うこ
とが出来る。
受光部とが、腕の回転中心から半径方向に延設されてい
るので、発光部から受光部に入射する光が遮光板によっ
てさえぎられる位置が変化しても受光部に入射する光の
光量が低下することがなく、高精度な角度検出を行うこ
とが出来る。
【0028】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例について、添
付図面を参照して詳細に説明する。
付図面を参照して詳細に説明する。
【0029】まず、一実施例のクリーンロボットの側断
面図である図1、及び図1を左側から見た部分断面図で
ある図2に基づいて、クリーンロボットの構成について
説明する。
面図である図1、及び図1を左側から見た部分断面図で
ある図2に基づいて、クリーンロボットの構成について
説明する。
【0030】図1,図2において、ロボット基台3は、
その下部に基台用フランジ1を備えており、また、上部
には、任意の数の取付レバー2を備えている。ロボット
基台3は、これらの基台用フランジ1及び、取り付けレ
バー2を介して半導体装置内にボルト等で固定されてい
る。ロボット基台3の内部には、第1腕4をこのロボッ
ト基台3に対して回転駆動するための駆動源となる第1
腕駆動用モータ6が配置されている。第1腕駆動用モー
タ6の上部の出力軸には、このモータ6の回転状態を検
出するための第1のロータリエンコーダ7が接続されて
おり、また第1腕駆動用モータ6の下部の出力軸には、
第1のプーリ8が取り付けられている。第1腕駆動用モ
ータ6に隣接した位置には、このモータ6の回転を減速
するための減速機11が配置されており、この第1の減
速機11の下部に位置する入力軸11aには、第2のプ
ーリ10が取り付けられている。第1のプーリ8と第2
のプーリ10の間には、第1のタイミングベルト9が掛
け渡されており、このタイミングベルト9を介して、モ
ータ6の回転力が第1の減速機11に伝達される。第1
の減速機11の上部に位置する出力軸11bには、第3
のプーリ12が取り付けられている。
その下部に基台用フランジ1を備えており、また、上部
には、任意の数の取付レバー2を備えている。ロボット
基台3は、これらの基台用フランジ1及び、取り付けレ
バー2を介して半導体装置内にボルト等で固定されてい
る。ロボット基台3の内部には、第1腕4をこのロボッ
ト基台3に対して回転駆動するための駆動源となる第1
腕駆動用モータ6が配置されている。第1腕駆動用モー
タ6の上部の出力軸には、このモータ6の回転状態を検
出するための第1のロータリエンコーダ7が接続されて
おり、また第1腕駆動用モータ6の下部の出力軸には、
第1のプーリ8が取り付けられている。第1腕駆動用モ
ータ6に隣接した位置には、このモータ6の回転を減速
するための減速機11が配置されており、この第1の減
速機11の下部に位置する入力軸11aには、第2のプ
ーリ10が取り付けられている。第1のプーリ8と第2
のプーリ10の間には、第1のタイミングベルト9が掛
け渡されており、このタイミングベルト9を介して、モ
ータ6の回転力が第1の減速機11に伝達される。第1
の減速機11の上部に位置する出力軸11bには、第3
のプーリ12が取り付けられている。
【0031】一方、第1腕4の下部には、固定フランジ
15を介して、第4のプーリ14がボルト等で固定され
ており、この第4のプーリ14と第3のプーリ12の間
には、第2のタイミングベルト13が掛け渡されてい
る。従って、第1腕駆動用モータ6の回転力は、第1の
プーリ8,第1のタイミングベルト9,第2のプーリ1
0を順次介して、第1の減速機11に伝達され、この第
1の減速機11により所定の減速比で減速された後、第
3のプーリ12,第2のタイミングベルト13,第4の
プーリ14を順次介して第1腕4に伝達される。そし
て、第1腕4が、ロボット基台3に対して水平面内で回
転駆動される。
15を介して、第4のプーリ14がボルト等で固定され
ており、この第4のプーリ14と第3のプーリ12の間
には、第2のタイミングベルト13が掛け渡されてい
る。従って、第1腕駆動用モータ6の回転力は、第1の
プーリ8,第1のタイミングベルト9,第2のプーリ1
0を順次介して、第1の減速機11に伝達され、この第
1の減速機11により所定の減速比で減速された後、第
3のプーリ12,第2のタイミングベルト13,第4の
プーリ14を順次介して第1腕4に伝達される。そし
て、第1腕4が、ロボット基台3に対して水平面内で回
転駆動される。
【0032】また、固定フランジ15は、上端部を閉止
された略円筒形状に形成されており、その天井部の下面
には、第2腕駆動用モータ21と、このモータ21の下
部に直結された第2のロータリエンコーダ22と、モー
タ21の上部に直結された第2の減速機23がボルト等
を介して固定されている。第2の減速機23の出力軸2
3aには第5のプーリ24が固定されている。
された略円筒形状に形成されており、その天井部の下面
には、第2腕駆動用モータ21と、このモータ21の下
部に直結された第2のロータリエンコーダ22と、モー
タ21の上部に直結された第2の減速機23がボルト等
を介して固定されている。第2の減速機23の出力軸2
3aには第5のプーリ24が固定されている。
【0033】また、第2腕5の下部には、固定フランジ
27を介して、第6のプーリ26がボルト等を介して固
定されており、この第6のプーリ26は、第1腕4の先
端部に形成された開口穴から第1腕4の内部に進入して
いる。第5のプーリ24と第6のプーリ26の間には第
3のタイミングベルト25が掛け渡されており、この第
3のタイミングベルト25により、第5のプーリ24の
回転力が、第6のプーリ26に伝達される。従って、第
2腕駆動用モータ21の回転力は、第2の減速機23に
より所定の減速比で減速された後、第5のプーリ24,
第3のタイミングベルト25,第6のプーリ26を順次
介して第2腕5に伝達され、第2腕5が、第1腕4に対
して水平面内で回転駆動される。なお、第5のプーリ2
4と第6のプーリ26の間の位置には、第3のタイミン
グベルト25の張力を調整するために、第1のアイドル
プーリ28が配置されている。
27を介して、第6のプーリ26がボルト等を介して固
定されており、この第6のプーリ26は、第1腕4の先
端部に形成された開口穴から第1腕4の内部に進入して
いる。第5のプーリ24と第6のプーリ26の間には第
3のタイミングベルト25が掛け渡されており、この第
3のタイミングベルト25により、第5のプーリ24の
回転力が、第6のプーリ26に伝達される。従って、第
2腕駆動用モータ21の回転力は、第2の減速機23に
より所定の減速比で減速された後、第5のプーリ24,
第3のタイミングベルト25,第6のプーリ26を順次
介して第2腕5に伝達され、第2腕5が、第1腕4に対
して水平面内で回転駆動される。なお、第5のプーリ2
4と第6のプーリ26の間の位置には、第3のタイミン
グベルト25の張力を調整するために、第1のアイドル
プーリ28が配置されている。
【0034】固定フランジ27と、第6のプーリ26の
中央部には、これらを上下方向に貫通した状態で、回転
軸32が配設されており、この回転軸32は、固定フラ
ンジ27及び第6のプーリ26に対して(すなわち第2
腕5に対して)、ベアリング41により回転自在に支持
されている。この回転軸32の下端部は、レバー31に
より、第1腕4の内部に固定されている。また、回転軸
32の上端部には、第7のプーリ33が固定されてい
る。
中央部には、これらを上下方向に貫通した状態で、回転
軸32が配設されており、この回転軸32は、固定フラ
ンジ27及び第6のプーリ26に対して(すなわち第2
腕5に対して)、ベアリング41により回転自在に支持
されている。この回転軸32の下端部は、レバー31に
より、第1腕4の内部に固定されている。また、回転軸
32の上端部には、第7のプーリ33が固定されてい
る。
【0035】次に、第3腕38の下部には、固定フラン
ジ37を介して第8のプーリ35がボルト等により固定
されており、この第8のプーリ35は、第2腕5の先端
部に形成された開口穴から第2腕5の内部に進入してい
る。第7のプーリ33と第8のプーリ35の間には第4
のタイミングベルト34が掛け渡されており、この第4
のタイミングベルト34により、第7のプーリ33の回
転力が、第8のプーリ35に伝達される。なお、第7の
プーリ33と第8のプーリ35の間の位置には、第4の
タイミングベルト34の張力を調整するために、第2の
アイドルプーリ36が配置されている。
ジ37を介して第8のプーリ35がボルト等により固定
されており、この第8のプーリ35は、第2腕5の先端
部に形成された開口穴から第2腕5の内部に進入してい
る。第7のプーリ33と第8のプーリ35の間には第4
のタイミングベルト34が掛け渡されており、この第4
のタイミングベルト34により、第7のプーリ33の回
転力が、第8のプーリ35に伝達される。なお、第7の
プーリ33と第8のプーリ35の間の位置には、第4の
タイミングベルト34の張力を調整するために、第2の
アイドルプーリ36が配置されている。
【0036】第3腕38は、固定フランジ37上に固定
され、第3腕38の上面にはレチクル・ウエハ等を把持
するフィンガー(図示せず)が固定できるようになされ
ている。
され、第3腕38の上面にはレチクル・ウエハ等を把持
するフィンガー(図示せず)が固定できるようになされ
ている。
【0037】なお、第1腕4は、ロボット基台3に対し
て第1のベアリング40を介して回転自在に支持されて
おり、第2腕5は第1腕4に対して第2のベアリング4
1を介して回転自在に支持されており、更に、第3腕3
8は第2腕5に対して第3のベアリング42を介して回
転自在に支持されている。
て第1のベアリング40を介して回転自在に支持されて
おり、第2腕5は第1腕4に対して第2のベアリング4
1を介して回転自在に支持されており、更に、第3腕3
8は第2腕5に対して第3のベアリング42を介して回
転自在に支持されている。
【0038】ロボット基台3、第1腕4、及び第2腕5
には、これらの内部に機構部品を組み込むために、開口
穴が形成されているが、ロボット内のダストを外部に出
さないために、これらの開口穴にはカバー板51〜54
が取付けられている。このカバー板51〜54の表面及
びこれらカバー板51〜54と接するロボット基台3、
第1腕4、第2腕5の面は平滑に仕上げられているの
で、これらロボット基台3、第1腕4、及び第2腕5
は、カバー板51〜54により確実に封止されている。
もちろん、カバー板51〜54と本体の間をゴム材、シ
リコン材等でシールしても構わない。さらに、回転部分
には、磁性流体シール45〜47を配置することによ
り、発塵を防いでいる。また、ロボットの機構部材の組
立調整が終了してから、回転部分に磁性流体を充填する
ために、第2腕5には、図3に示す様に、タップ穴57
が形成されており、更に固定フランジ27にも貫通穴5
6が形成されている。第2腕5に形成されている穴57
がタップ穴であるは、この穴から発塵しない様に、磁性
流体を充填したあと、セットボルト58で栓をするため
である。図示はしないが、第1腕4及び第3腕38にも
同様の機構が設けられている。
には、これらの内部に機構部品を組み込むために、開口
穴が形成されているが、ロボット内のダストを外部に出
さないために、これらの開口穴にはカバー板51〜54
が取付けられている。このカバー板51〜54の表面及
びこれらカバー板51〜54と接するロボット基台3、
第1腕4、第2腕5の面は平滑に仕上げられているの
で、これらロボット基台3、第1腕4、及び第2腕5
は、カバー板51〜54により確実に封止されている。
もちろん、カバー板51〜54と本体の間をゴム材、シ
リコン材等でシールしても構わない。さらに、回転部分
には、磁性流体シール45〜47を配置することによ
り、発塵を防いでいる。また、ロボットの機構部材の組
立調整が終了してから、回転部分に磁性流体を充填する
ために、第2腕5には、図3に示す様に、タップ穴57
が形成されており、更に固定フランジ27にも貫通穴5
6が形成されている。第2腕5に形成されている穴57
がタップ穴であるは、この穴から発塵しない様に、磁性
流体を充填したあと、セットボルト58で栓をするため
である。図示はしないが、第1腕4及び第3腕38にも
同様の機構が設けられている。
【0039】また、発塵を防止するためにロボットを密
閉すると、モータ等の発熱のため内部温度が上昇し、空
気が膨張することによって内圧が上がり、磁性流体シー
ルが破壊する可能性がある。そのため、ロボット内部と
外部で気圧が同一となるように、ロボット基台3にはフ
ィルタ55が取り付けられている。フィルタ55を介し
てロボットの内部と外部とで空気のやりとりをするの
で、ゴミが外に出ることはない。
閉すると、モータ等の発熱のため内部温度が上昇し、空
気が膨張することによって内圧が上がり、磁性流体シー
ルが破壊する可能性がある。そのため、ロボット内部と
外部で気圧が同一となるように、ロボット基台3にはフ
ィルタ55が取り付けられている。フィルタ55を介し
てロボットの内部と外部とで空気のやりとりをするの
で、ゴミが外に出ることはない。
【0040】次に図4は、図1を上方から見た図であ
り、図示した様な位置関係で、ロボット基台3、第1腕
4、第2腕5、第3腕38が配置されている。
り、図示した様な位置関係で、ロボット基台3、第1腕
4、第2腕5、第3腕38が配置されている。
【0041】次に、上記の様に構成されたロボットの動
作の原理を図5乃至図6に基づいて説明する。ウエハや
レチクル等を搬送するロボットの動作パターンは、通常
図5に示した直線移動と図6に示した回転移動の2パタ
ーンである。
作の原理を図5乃至図6に基づいて説明する。ウエハや
レチクル等を搬送するロボットの動作パターンは、通常
図5に示した直線移動と図6に示した回転移動の2パタ
ーンである。
【0042】まず、図5(a)に示した初期位置から、
図5(b),図5(c)に示した様に、基準の直線iに
直交する直線hに沿ってハンド80が移動する場合につ
いて説明する。ここで、前提条件として、図5(c)に
示した様に第1腕4のアーム長と第2腕5のアーム長は
等しく共に長さLであるものとする。また、第1腕4,
第2腕5,第3腕38の夫々の回転角は、それぞれθ
1,θ2,θ3で表すものとする。このとき、θ1,θ
2,θ3が、 θ2=180°−2θ1 θ3=θ2/2 ただし、例えば、 θ1=−60°〜60° θ2=300°〜60° θ3=150°〜30° で表される関係を保持した状態で、第1腕〜第3腕4,
5,38が動作すれば第3腕38の先端部、すなわちハ
ンド80は、図5(a)〜図5(c)に示した様に直線
hに沿って直線移動することとなる。
図5(b),図5(c)に示した様に、基準の直線iに
直交する直線hに沿ってハンド80が移動する場合につ
いて説明する。ここで、前提条件として、図5(c)に
示した様に第1腕4のアーム長と第2腕5のアーム長は
等しく共に長さLであるものとする。また、第1腕4,
第2腕5,第3腕38の夫々の回転角は、それぞれθ
1,θ2,θ3で表すものとする。このとき、θ1,θ
2,θ3が、 θ2=180°−2θ1 θ3=θ2/2 ただし、例えば、 θ1=−60°〜60° θ2=300°〜60° θ3=150°〜30° で表される関係を保持した状態で、第1腕〜第3腕4,
5,38が動作すれば第3腕38の先端部、すなわちハ
ンド80は、図5(a)〜図5(c)に示した様に直線
hに沿って直線移動することとなる。
【0043】これを実現させるために、実施例のロボッ
トでは特性の等しい2つのモータを第1腕駆動用モータ
6及び第2腕駆動用モータ21として使用し、第1腕駆
動部の減速比と第2腕駆動部の減速比の割合を2:1と
している。ちなみに、実施例では第1腕駆動部の減速比
は1/200、第2腕駆動部の減速比は1/100であ
る。このときの各プーリ、減速機の減速比は、図7に示
すように任意に決めることができるが、実施例では第1
腕駆動部の減速比は第1のプーリ8と第2のプーリ10
の間で1/1.6,第1減速機11で1/50,第3の
プーリ12と第4のプーリ14の間で1/2.5とし、
第2腕駆動部の減速比は第2減速機23で1/100,
第5のプーリ24と第6のプーリ26の間で1/1とし
ている。
トでは特性の等しい2つのモータを第1腕駆動用モータ
6及び第2腕駆動用モータ21として使用し、第1腕駆
動部の減速比と第2腕駆動部の減速比の割合を2:1と
している。ちなみに、実施例では第1腕駆動部の減速比
は1/200、第2腕駆動部の減速比は1/100であ
る。このときの各プーリ、減速機の減速比は、図7に示
すように任意に決めることができるが、実施例では第1
腕駆動部の減速比は第1のプーリ8と第2のプーリ10
の間で1/1.6,第1減速機11で1/50,第3の
プーリ12と第4のプーリ14の間で1/2.5とし、
第2腕駆動部の減速比は第2減速機23で1/100,
第5のプーリ24と第6のプーリ26の間で1/1とし
ている。
【0044】すなわち、第1腕駆動用モータ6及び第2
腕駆動用モータ21を全く同一の回転速度で逆方向に回
転させた場合、第1腕4が図5(c)に示した様に原点
Oの回りに反時計回転方向にθ1だけ回転すると、第2
腕5は第1腕4の先端部である点P1の回りに時計回転
方向に2θ1だけ回転することとなる。これにより第3
腕38の回転中心である点P2は直線hに沿って直線運
動することとなる。
腕駆動用モータ21を全く同一の回転速度で逆方向に回
転させた場合、第1腕4が図5(c)に示した様に原点
Oの回りに反時計回転方向にθ1だけ回転すると、第2
腕5は第1腕4の先端部である点P1の回りに時計回転
方向に2θ1だけ回転することとなる。これにより第3
腕38の回転中心である点P2は直線hに沿って直線運
動することとなる。
【0045】また、第3腕38については、第7のプー
リ33の直径を第8のプーリ35の直径の1/2とする
ことにより、θ3=θ2/2なる関係を満足した状態
で、第3腕を、この直線hに沿って移動させることがで
きる。すなわち、ハンド80を直線hに沿って移動させ
ることができる。
リ33の直径を第8のプーリ35の直径の1/2とする
ことにより、θ3=θ2/2なる関係を満足した状態
で、第3腕を、この直線hに沿って移動させることがで
きる。すなわち、ハンド80を直線hに沿って移動させ
ることができる。
【0046】上記の様にして、ハンド80が直線hに沿
って移動されるわけであるが、第3腕38の回転駆動に
は、プーリを使用しなくてもよい。例えば、第1腕4お
よび第2腕5の駆動と同様に、第3腕38にも回転駆動
装置を設け、第3腕38を第1腕4と全く同じ回転速度
で同じ方向に回転させる様にすれば、上記のプーリを用
いた場合と全く同様の動作をさせることが可能である。
って移動されるわけであるが、第3腕38の回転駆動に
は、プーリを使用しなくてもよい。例えば、第1腕4お
よび第2腕5の駆動と同様に、第3腕38にも回転駆動
装置を設け、第3腕38を第1腕4と全く同じ回転速度
で同じ方向に回転させる様にすれば、上記のプーリを用
いた場合と全く同様の動作をさせることが可能である。
【0047】なお、図6に示した様な回転運動をさせる
場合には、第1腕駆動用モータ6のみを回転させればよ
いことは言うまでもない。
場合には、第1腕駆動用モータ6のみを回転させればよ
いことは言うまでもない。
【0048】次に、ロボットの第1腕4及び第2腕5の
絶対回動角度(ある基準からの回動角度)を求めるため
の絶対角度検出センサについて、図1及び図8乃至図1
2を参照して説明する。
絶対回動角度(ある基準からの回動角度)を求めるため
の絶対角度検出センサについて、図1及び図8乃至図1
2を参照して説明する。
【0049】図8は第1腕4及び第2腕5の関節部を示
したものである。第1腕4には、第2腕5を回転駆動す
るためのプーリ26が第1腕4に対して回転自在に支持
されている。プーリ26の下部には、図9に示したよう
なスパイラル状のスリット90をもつスリット板86が
固定されている。また、第1腕4には、スリット板86
をはさみ込むように発光素子(LED)87と受光素子
(PSD)88が固定されている。スリット板86の形
状は中央部を中空とし、配管、配線等を通せるようにし
てある。これら発光素子87、受光素子88及びスリッ
ト板86により絶対角度検出センサ82を構成してい
る。なお、図8は、図1を簡略化し、拡大したものであ
る。
したものである。第1腕4には、第2腕5を回転駆動す
るためのプーリ26が第1腕4に対して回転自在に支持
されている。プーリ26の下部には、図9に示したよう
なスパイラル状のスリット90をもつスリット板86が
固定されている。また、第1腕4には、スリット板86
をはさみ込むように発光素子(LED)87と受光素子
(PSD)88が固定されている。スリット板86の形
状は中央部を中空とし、配管、配線等を通せるようにし
てある。これら発光素子87、受光素子88及びスリッ
ト板86により絶対角度検出センサ82を構成してい
る。なお、図8は、図1を簡略化し、拡大したものであ
る。
【0050】次に受光素子(PSD)88について説明
する。ここで示した受光素子88は公知のものであり、
光の入射位置によって出力電圧が直線的に変化するもの
であり、ここでは入射光として発光素子(LED)87
を使用している。また発光素子が1個のみの場合、図1
0に示したようにスリット板のスリット部が発光素子の
直下にある場合(図10(b))と、ズレている場合(図
10(c))では、光量に差が出て(図10(d))正確な位
置検出ができない。そのため、本実施例では図11のよ
うに発光素子を複数個設けてスリットの位置(図11
(b),(c))によって光量に差がでないようにしている
(図11(d))。なお、図11では、発光素子を87a,
87bの2個としているが、受光面全体をカバーするよ
うに複数設けてもよい。
する。ここで示した受光素子88は公知のものであり、
光の入射位置によって出力電圧が直線的に変化するもの
であり、ここでは入射光として発光素子(LED)87
を使用している。また発光素子が1個のみの場合、図1
0に示したようにスリット板のスリット部が発光素子の
直下にある場合(図10(b))と、ズレている場合(図
10(c))では、光量に差が出て(図10(d))正確な位
置検出ができない。そのため、本実施例では図11のよ
うに発光素子を複数個設けてスリットの位置(図11
(b),(c))によって光量に差がでないようにしている
(図11(d))。なお、図11では、発光素子を87a,
87bの2個としているが、受光面全体をカバーするよ
うに複数設けてもよい。
【0051】次にスリット板には、図9のようになめら
かなスパイラル状のスリットが入っていて、このスリッ
ト板が回転すると図12のような角度θと電圧Vのよう
な関係の出力が発生する。もちろん回転が停止すれば、
その角度に応じた出力が発生されることは言うまでもな
い。
かなスパイラル状のスリットが入っていて、このスリッ
ト板が回転すると図12のような角度θと電圧Vのよう
な関係の出力が発生する。もちろん回転が停止すれば、
その角度に応じた出力が発生されることは言うまでもな
い。
【0052】なお、スリット板が薄板状に形成されてい
る場合、スパイラル状のスリットを入れるとスリット板
がだれてしまう場合がある。その対策として、図28に
示すように例えばスリットを3分割する位置(120度
毎の位置でもよいし、任意に設定してもよい)にa部拡
大図のような不連続部分を設ける。これによりスリット
板がだれるという現象が防止できる。しかしながら、た
だ単に図28(b)に示すような不連続部分を設ける
と、受光素子88からの出力値も不連続になり問題が生
ずる。
る場合、スパイラル状のスリットを入れるとスリット板
がだれてしまう場合がある。その対策として、図28に
示すように例えばスリットを3分割する位置(120度
毎の位置でもよいし、任意に設定してもよい)にa部拡
大図のような不連続部分を設ける。これによりスリット
板がだれるという現象が防止できる。しかしながら、た
だ単に図28(b)に示すような不連続部分を設ける
と、受光素子88からの出力値も不連続になり問題が生
ずる。
【0053】そこで、図28(a)に示すように矢印の
ような形状とすることにより、その部分では発光素子8
7からの光が図28(c)の様にスリット板の3ヶ所か
ら受光素子88にはいることになる。このとき受光素子
88からの出力は、光の当たった重心位置が出力される
こととなるため、受光素子88の出力は、滑らかで連続
的なものとなる。
ような形状とすることにより、その部分では発光素子8
7からの光が図28(c)の様にスリット板の3ヶ所か
ら受光素子88にはいることになる。このとき受光素子
88からの出力は、光の当たった重心位置が出力される
こととなるため、受光素子88の出力は、滑らかで連続
的なものとなる。
【0054】なお、上記で説明した絶対角度検出センサ
82と同様の構成の絶対角度検出センサ81,83が、
ロボット基台3と第1腕4の間及び第2腕5と第3腕3
8の間に設けられている。
82と同様の構成の絶対角度検出センサ81,83が、
ロボット基台3と第1腕4の間及び第2腕5と第3腕3
8の間に設けられている。
【0055】次に、ロボットを制御するための制御回路
について図13を参照して説明する。制御部100は、
CPU102,メモリ104,操作部106,第1の制
御回路112,第2の制御回路114から構成されてい
る。そして、第1腕駆動用モータ6は、第1の制御回路
112に接続されており、この第1の制御回路112
は、第1のロータリエンコーダ7から出力される位置デ
ータ、及び第1のロータリエンコーダ7から不図示のF
/V変換器を経て出力される速度データをもとに第1腕
駆動用モータ6の回転を制御する。また、同様に第2の
制御回路114は、第2のロータリエンコーダ22から
出力される位置データ、及び第2のロータリエンコーダ
22から不図示のF/V変換器を経て出力される速度デ
ータをもとに第2腕駆動用モータ21の回転を制御す
る。また、第3腕54の回転駆動のために第3腕駆動用
モータを使用する場合には、図中破線で示した様に第1
及び第2の制御回路と同様の構成の第3の制御回路を設
ける様にすればよい。なお、第1腕駆動用モータ6及び
第2腕駆動用モータ21の回転制御は公知の数値制御に
より行われる。
について図13を参照して説明する。制御部100は、
CPU102,メモリ104,操作部106,第1の制
御回路112,第2の制御回路114から構成されてい
る。そして、第1腕駆動用モータ6は、第1の制御回路
112に接続されており、この第1の制御回路112
は、第1のロータリエンコーダ7から出力される位置デ
ータ、及び第1のロータリエンコーダ7から不図示のF
/V変換器を経て出力される速度データをもとに第1腕
駆動用モータ6の回転を制御する。また、同様に第2の
制御回路114は、第2のロータリエンコーダ22から
出力される位置データ、及び第2のロータリエンコーダ
22から不図示のF/V変換器を経て出力される速度デ
ータをもとに第2腕駆動用モータ21の回転を制御す
る。また、第3腕54の回転駆動のために第3腕駆動用
モータを使用する場合には、図中破線で示した様に第1
及び第2の制御回路と同様の構成の第3の制御回路を設
ける様にすればよい。なお、第1腕駆動用モータ6及び
第2腕駆動用モータ21の回転制御は公知の数値制御に
より行われる。
【0056】また、第1の絶対角度検出センサ81の出
力は、A/D変換器116を介してCPU102に入力
される。また、第2の絶対角度検出センサ82の出力
は、A/D変換器118を介してCPU102に入力さ
れる。
力は、A/D変換器116を介してCPU102に入力
される。また、第2の絶対角度検出センサ82の出力
は、A/D変換器118を介してCPU102に入力さ
れる。
【0057】次に、上記の様に構成されたロボット装置
の原点出しの方法について説明する。
の原点出しの方法について説明する。
【0058】ここで、まず、従来の原点出し方法につい
て説明しておくと、図14及び図15は、従来の原点出
し方法の手順を説明する図である。
て説明しておくと、図14及び図15は、従来の原点出
し方法の手順を説明する図である。
【0059】原点出しのプログラムがスタートすると、
ロボットアームを原点センサの位置まで即座に移動させ
るために、ロボットアームを最大速度まで加速し、最大
速度で移動させる(ステツプS10,図15のAの領
域)。ロボットアームが原点センサの位置まで移動して
原点センサがONすると(ステツプS11)、ロボット
アームが目標位置に近づいたことを示しているので、目
標位置に正確に位置決めするためにロボットアームを微
小移動速度まで減速し、この微小速度で更に移動させる
(ステツプS12,図15のBの領域)。そして、原点
センサがONしてから最初にエンコーダのZ層パルスが
出力される位置までロボットアームを移動させ、Z層パ
ルスが出力された位置でアームを停止させる(ステツプ
S13〜14,図15のCの領域)。そして、この停止
位置を原点とするためにカウンタをリセットし、原点出
し終了フラグをセットしてプログラムを終了する。
ロボットアームを原点センサの位置まで即座に移動させ
るために、ロボットアームを最大速度まで加速し、最大
速度で移動させる(ステツプS10,図15のAの領
域)。ロボットアームが原点センサの位置まで移動して
原点センサがONすると(ステツプS11)、ロボット
アームが目標位置に近づいたことを示しているので、目
標位置に正確に位置決めするためにロボットアームを微
小移動速度まで減速し、この微小速度で更に移動させる
(ステツプS12,図15のBの領域)。そして、原点
センサがONしてから最初にエンコーダのZ層パルスが
出力される位置までロボットアームを移動させ、Z層パ
ルスが出力された位置でアームを停止させる(ステツプ
S13〜14,図15のCの領域)。そして、この停止
位置を原点とするためにカウンタをリセットし、原点出
し終了フラグをセットしてプログラムを終了する。
【0060】従来のロボット装置においては、以上の様
にしてアームの原点出しが行われていた。
にしてアームの原点出しが行われていた。
【0061】次に、本実施例の原点出し方法について説
明する。
明する。
【0062】前述した様に、本実施例においては、第1
腕4の減速比は1/200に設定されているので、図1
6に示した様に第1腕4の回転角度1.8°に対して1
回、第1のロータリーエンコーダ7のZ相パルスが出力
される。これに対して、第1の絶対角度検出センサ81
の出力は図16に示したように、第1腕4の角度に対し
て比例関係にあるから、例えば、第1腕が18.0°〜
19.8°の間にあるときは第1の距離検出センサ81
の出力が0.5V〜0.55Vの間にあるわけである。
先に述べた様に本実施例の第1腕4では、1.8°に1
回エンコーダのZ相パルスが出力されるから第1腕4が
18.0°〜19.8°の間で1回Z相が出力されるこ
とになる。ここでは仮にZ相パルスが出力される位置を
18.6°としている。この値はあらかじめ制御部10
0内のメモリ104に図17に示す様に記憶しておく。
すなわち、エンコーダ7のZ相とアーム角度との関係を
テーブルとして、保存しておく。以上より、ロボット異
常時に電源がOFFし、カウンタ回路がクリアされてし
まっても、電源を再投入時に第1腕4の原点出しを、第
1腕4を僅か1.8°以内回転させるだけで行うことが
できる。
腕4の減速比は1/200に設定されているので、図1
6に示した様に第1腕4の回転角度1.8°に対して1
回、第1のロータリーエンコーダ7のZ相パルスが出力
される。これに対して、第1の絶対角度検出センサ81
の出力は図16に示したように、第1腕4の角度に対し
て比例関係にあるから、例えば、第1腕が18.0°〜
19.8°の間にあるときは第1の距離検出センサ81
の出力が0.5V〜0.55Vの間にあるわけである。
先に述べた様に本実施例の第1腕4では、1.8°に1
回エンコーダのZ相パルスが出力されるから第1腕4が
18.0°〜19.8°の間で1回Z相が出力されるこ
とになる。ここでは仮にZ相パルスが出力される位置を
18.6°としている。この値はあらかじめ制御部10
0内のメモリ104に図17に示す様に記憶しておく。
すなわち、エンコーダ7のZ相とアーム角度との関係を
テーブルとして、保存しておく。以上より、ロボット異
常時に電源がOFFし、カウンタ回路がクリアされてし
まっても、電源を再投入時に第1腕4の原点出しを、第
1腕4を僅か1.8°以内回転させるだけで行うことが
できる。
【0063】次に、この第1腕4の原点出しの手順を図
18及び図19を参照して更に詳細に説明する。
18及び図19を参照して更に詳細に説明する。
【0064】まず、原点出しのプログラムがスタートす
ると、第1腕4を微小速度で移動させる(ステツプS4
0,図18のAの領域)。そして、第1腕4を移動させ
ているうちに第1のロータリーエンコーダ7のZ相パル
スが出力された時点で第1腕4を停止させる(ステツプ
S41〜42)。次に、第1腕4が停止した位置での第
1の絶対角度検出センサ81の出力を読み取る(ステツ
プS43)。このときの第1の絶対角度検出センサ81
の検出角度がθ1 以上θ2 以下であれば、メモリ104
に記憶されているテーブルから第1腕4の絶対角度位置
がθ0 であると判断する。具体的には、例えば第1の距
離検出センサ81の出力値が18.0°〜19.8°の
間であれば、第1腕4が停止した位置は、18.6°で
あると判断する。そして、CPU102内のカウンタに
この角度データをセットする(ステツプS45)。その
後、原点出し終了フラグをセットし(ステツプS4
5)、プログラムを終了する。この様な動作により、第
1腕4の正確な位置が求められることとなる。
ると、第1腕4を微小速度で移動させる(ステツプS4
0,図18のAの領域)。そして、第1腕4を移動させ
ているうちに第1のロータリーエンコーダ7のZ相パル
スが出力された時点で第1腕4を停止させる(ステツプ
S41〜42)。次に、第1腕4が停止した位置での第
1の絶対角度検出センサ81の出力を読み取る(ステツ
プS43)。このときの第1の絶対角度検出センサ81
の検出角度がθ1 以上θ2 以下であれば、メモリ104
に記憶されているテーブルから第1腕4の絶対角度位置
がθ0 であると判断する。具体的には、例えば第1の距
離検出センサ81の出力値が18.0°〜19.8°の
間であれば、第1腕4が停止した位置は、18.6°で
あると判断する。そして、CPU102内のカウンタに
この角度データをセットする(ステツプS45)。その
後、原点出し終了フラグをセットし(ステツプS4
5)、プログラムを終了する。この様な動作により、第
1腕4の正確な位置が求められることとなる。
【0065】ロボットの第2腕5についても同様に原点
出しを行うことができる。
出しを行うことができる。
【0066】なお、上記の説明は、本実施例の原点出し
方法の一般的な使用方法を説明したものであるが、以下
に、本実施例のロボット装置に特有の原点出し動作に上
記の方法を適用する場合について説明する。
方法の一般的な使用方法を説明したものであるが、以下
に、本実施例のロボット装置に特有の原点出し動作に上
記の方法を適用する場合について説明する。
【0067】先に説明したように、本実施例では図5の
ようにハンドの直進移動動作を行う場合、ロボットの第
1腕4及び第2腕5の駆動用モーター6,21を協調動
作させている。具体的には、第2腕5を第1腕4の回動
方向とは反対方向に、第1腕4の2倍の角速度で回動さ
せることにより、ハンドを直進移動させている。そのた
め、原点出し動作は以下の様な手順で行われる。すなわ
ち、まず、停電等によりロボットが停止した状態からロ
ボットの第1腕4と第2腕5を協調動作させてハンドを
直進移動させながら、第2腕5の距離検出センサ82の
出力値に基づいて第2腕5の原点出しを行う。次に、第
1腕4と第2腕を更に協調動作させて、第3腕を一番縮
めた状態まで移動させる。その後、第1腕4のみを回動
させて第1腕4の距離検出センサ81の出力値に基づい
てロボットの第1腕4の原点出し動作を行う。この順番
が大切であり、もし図5(c)に示す様なハンドが伸び
た状態で第1腕4の原点出し動作を先に行った場合に
は、先端部のハンドが、ロボット基台3を中心に大きく
回動運動することとなり、ステッパ内の他の装置(図示
せず)と干渉し、ウエハ、レチクルや、ロボット自身
や、ステッパ内の他の装置を壊してしまう虞がある。
ようにハンドの直進移動動作を行う場合、ロボットの第
1腕4及び第2腕5の駆動用モーター6,21を協調動
作させている。具体的には、第2腕5を第1腕4の回動
方向とは反対方向に、第1腕4の2倍の角速度で回動さ
せることにより、ハンドを直進移動させている。そのた
め、原点出し動作は以下の様な手順で行われる。すなわ
ち、まず、停電等によりロボットが停止した状態からロ
ボットの第1腕4と第2腕5を協調動作させてハンドを
直進移動させながら、第2腕5の距離検出センサ82の
出力値に基づいて第2腕5の原点出しを行う。次に、第
1腕4と第2腕を更に協調動作させて、第3腕を一番縮
めた状態まで移動させる。その後、第1腕4のみを回動
させて第1腕4の距離検出センサ81の出力値に基づい
てロボットの第1腕4の原点出し動作を行う。この順番
が大切であり、もし図5(c)に示す様なハンドが伸び
た状態で第1腕4の原点出し動作を先に行った場合に
は、先端部のハンドが、ロボット基台3を中心に大きく
回動運動することとなり、ステッパ内の他の装置(図示
せず)と干渉し、ウエハ、レチクルや、ロボット自身
や、ステッパ内の他の装置を壊してしまう虞がある。
【0068】そこで、本実施例では図20及び図21に
示したフローチャートにしたがって原点出し動作を行
う。
示したフローチャートにしたがって原点出し動作を行
う。
【0069】ここで、図20及び図21を参照して本実
施例のロボット装置に特有の原点出し方法について説明
する。
施例のロボット装置に特有の原点出し方法について説明
する。
【0070】まず、プログラムがスタートすると、ま
ず、第1腕4及び第2腕5の回動角度を絶対角度検出セ
ンサ81,82により検出し(ステツプS50)、この
検出結果から第1腕4及び第2腕5の現在位置を推定す
る(ステツプS51)。次に、第1腕4及び第2腕5の
現在位置が原点出し動作をしても良い位置か否かを判断
する(ステツプS52)。
ず、第1腕4及び第2腕5の回動角度を絶対角度検出セ
ンサ81,82により検出し(ステツプS50)、この
検出結果から第1腕4及び第2腕5の現在位置を推定す
る(ステツプS51)。次に、第1腕4及び第2腕5の
現在位置が原点出し動作をしても良い位置か否かを判断
する(ステツプS52)。
【0071】ここで、原点出し動作をしても良い位置か
否かを判断するのは、以下の様な理由による。すなわ
ち、クリーンロボットが動作中に何らかの原因で停電し
た場合、ロボットの各腕の慣性で図22のように通常時
のロボットの軌跡とは大きく異なってしまう場合があり
得る。この時、前述の原点出し動作を行わせると、ロボ
ットがステッパ内の他装置と干渉したり、最悪の場合、
ウエハ、レチクルを周囲の装置にぶつける可能性があ
る。そのため、この様な場合には原点出しを行わない様
にする配慮が必要となる。
否かを判断するのは、以下の様な理由による。すなわ
ち、クリーンロボットが動作中に何らかの原因で停電し
た場合、ロボットの各腕の慣性で図22のように通常時
のロボットの軌跡とは大きく異なってしまう場合があり
得る。この時、前述の原点出し動作を行わせると、ロボ
ットがステッパ内の他装置と干渉したり、最悪の場合、
ウエハ、レチクルを周囲の装置にぶつける可能性があ
る。そのため、この様な場合には原点出しを行わない様
にする配慮が必要となる。
【0072】従って、ステツプS52で、ロボットの各
腕が図22の様になっており、原点出しが不可能である
と判断されると、原点出しを行わず、異常信号を表示す
る(ステツプS66)。この異常信号は、操作部106
のディスプレイに表示しても良いし、ロボットに異常表
示灯を設けたり、音声発生器を設けたりして表示しても
良い。なお、この様な異常状態でも、ロボットの各腕の
回動角度は把握できるわけであるから、操作部106か
らコマンドを送ってマニュアルで直すことが可能であ
る。
腕が図22の様になっており、原点出しが不可能である
と判断されると、原点出しを行わず、異常信号を表示す
る(ステツプS66)。この異常信号は、操作部106
のディスプレイに表示しても良いし、ロボットに異常表
示灯を設けたり、音声発生器を設けたりして表示しても
良い。なお、この様な異常状態でも、ロボットの各腕の
回動角度は把握できるわけであるから、操作部106か
らコマンドを送ってマニュアルで直すことが可能であ
る。
【0073】一方、ステツプS52で、ロボットの各腕
が、通常の移動軌跡上に乗った状態で停止している場合
には、第1腕4及び第2腕5を協調動作させながら微小
速度で移動させ(ステツプS53)、第2腕5のエンコ
ーダ22からZ相パルスが出力されるまで、移動を続け
る(ステツプS54)。エンコーダ22からZ相パルス
が出力されるとその位置で第1腕4及び第2腕5を停止
させ(ステツプS55)、その位置での第2腕の絶対角
度検出センサ82の出力値を読み取る(ステツプS5
6)。そして絶対角度検出センサ82の出力値と、メモ
リ104内のテーブルから、第2腕5の絶対回動角度を
判定し、この判定値を第2腕5の現在位置データとし
て、CPU102内のカウンタにセットする(ステツプ
S57)。これにより第2腕5の原点出しが終了したの
で、第2腕5の原点出し終了フラグをセットする(ステ
ツプS58)。
が、通常の移動軌跡上に乗った状態で停止している場合
には、第1腕4及び第2腕5を協調動作させながら微小
速度で移動させ(ステツプS53)、第2腕5のエンコ
ーダ22からZ相パルスが出力されるまで、移動を続け
る(ステツプS54)。エンコーダ22からZ相パルス
が出力されるとその位置で第1腕4及び第2腕5を停止
させ(ステツプS55)、その位置での第2腕の絶対角
度検出センサ82の出力値を読み取る(ステツプS5
6)。そして絶対角度検出センサ82の出力値と、メモ
リ104内のテーブルから、第2腕5の絶対回動角度を
判定し、この判定値を第2腕5の現在位置データとし
て、CPU102内のカウンタにセットする(ステツプ
S57)。これにより第2腕5の原点出しが終了したの
で、第2腕5の原点出し終了フラグをセットする(ステ
ツプS58)。
【0074】次に、第1腕4の原点出し動作を行うため
の予備動作として、第1腕4と第2腕5を協調動作させ
て第3腕38を、図5(a)に示す位置まで退避させる
(ステツプS59)。その後、第1腕4を微小移動速度
で回動させつつ(ステツプS60)、第1腕4のエンコ
ーダ7からZ相パルスが出力されるまで待つ(ステツプ
S61)。エンコーダ7からZ相パルスが出力される
と、その時点で第1腕4を停止させ、第1腕4の絶対角
度検出センサ81の出力を読み取る(ステツプS6
3)。そして、この出力値とメモリ104内のテーブル
とから第1腕4の絶対回転角度を判定し、この判定値を
第1腕4の現在位置データとして、CPU102内のカ
ウンタにセットする(ステツプS64)。これにより、
第1腕4の原点出しも終了したので、第1腕4の原点出
し終了フラグをセットする(ステツプS65)。以上
で、第1腕4と第2腕5の原点出しが全て終了し、プロ
グラムを終了する。
の予備動作として、第1腕4と第2腕5を協調動作させ
て第3腕38を、図5(a)に示す位置まで退避させる
(ステツプS59)。その後、第1腕4を微小移動速度
で回動させつつ(ステツプS60)、第1腕4のエンコ
ーダ7からZ相パルスが出力されるまで待つ(ステツプ
S61)。エンコーダ7からZ相パルスが出力される
と、その時点で第1腕4を停止させ、第1腕4の絶対角
度検出センサ81の出力を読み取る(ステツプS6
3)。そして、この出力値とメモリ104内のテーブル
とから第1腕4の絶対回転角度を判定し、この判定値を
第1腕4の現在位置データとして、CPU102内のカ
ウンタにセットする(ステツプS64)。これにより、
第1腕4の原点出しも終了したので、第1腕4の原点出
し終了フラグをセットする(ステツプS65)。以上
で、第1腕4と第2腕5の原点出しが全て終了し、プロ
グラムを終了する。
【0075】次に、ロボット10の第1腕4及び第2腕
5の回転角度の制御について図23乃至図27を参照し
て説明する。
5の回転角度の制御について図23乃至図27を参照し
て説明する。
【0076】まず、目標物をある方向にある回転角だけ
短時間で回転移動させる場合には、時間に対する角速度
変化のパターンとしては、図23に示した様なものが用
いられる。このパターンは、一定角速度で目標物を加速
し、最大角速度に達したところでこの最大角速度で移動
させ、その後加速時と同じ角加速度で減速させ、目標位
置に停止させるものである。通常、ある目標物を移動さ
せるための駆動源には、その能力の限界があり、発生可
能な最大角加速度と最大角速度が規定されると、移動対
象物を最短時間で移動させるためのパターンにおける最
大角速度θVmでの移動時間T2及び立ち上げ時間T1及
び立ち下げ時間T3は決定される。一実施例のロボット
10においても、第1腕4及び第2腕5の回転動作に
は、上記の様な角速度パターンを使用する。
短時間で回転移動させる場合には、時間に対する角速度
変化のパターンとしては、図23に示した様なものが用
いられる。このパターンは、一定角速度で目標物を加速
し、最大角速度に達したところでこの最大角速度で移動
させ、その後加速時と同じ角加速度で減速させ、目標位
置に停止させるものである。通常、ある目標物を移動さ
せるための駆動源には、その能力の限界があり、発生可
能な最大角加速度と最大角速度が規定されると、移動対
象物を最短時間で移動させるためのパターンにおける最
大角速度θVmでの移動時間T2及び立ち上げ時間T1及
び立ち下げ時間T3は決定される。一実施例のロボット
10においても、第1腕4及び第2腕5の回転動作に
は、上記の様な角速度パターンを使用する。
【0077】上記の様な角速度パターンで移動させた時
の時間Tと回転角θの関係の理想値を示したものが図2
4である。この理想曲線上の点を目標として、所定の時
間間隔ΔT毎に回転角θを検出し、この実際の回転角と
目標値との差をフィードバック制御することにより、移
動対象物を目標回転角だけ回転移動させることができ
る。
の時間Tと回転角θの関係の理想値を示したものが図2
4である。この理想曲線上の点を目標として、所定の時
間間隔ΔT毎に回転角θを検出し、この実際の回転角と
目標値との差をフィードバック制御することにより、移
動対象物を目標回転角だけ回転移動させることができ
る。
【0078】ここで、前述した様に、ハンド80を直線
移動させるためには、第1腕4を例えば反時計回転方向
にθ1だけ回転させ、第2腕5を第1腕4に対して時計
回転方向にθ2=2θ1だけ回転させ、第3腕38を第
2腕5に対して反時計回転方向にθ3=θ1だけ回転さ
せる必要がある。この動作に上記の制御方法を適用する
と、そのときの回転角速度θV と時間Tの関係及び回転
角度θと時間Tとの関係は、図25,図26にそれぞれ
示した様になる。図25に示した様に第1腕4の回転角
速度θ1V と第2腕5の回転角速度θ2V の比を常に
1:2とすることにより、図25に示した様に第1腕4
の回転角度θ1と第2腕5の回転角度θ2の比が常に
1:2となる。また、第3腕38は、第7のプーリ33
及び第8のプーリ35により駆動されるので、第1腕4
の回転角度θ1と第2腕5の回転角度θ2が1:2とな
る様に駆動されれば、第3腕38は、必然的に第1腕4
と同じ方向に同じ回転角だけ回転されるので、ハンド8
0は、正確に直線運動されることとなる。
移動させるためには、第1腕4を例えば反時計回転方向
にθ1だけ回転させ、第2腕5を第1腕4に対して時計
回転方向にθ2=2θ1だけ回転させ、第3腕38を第
2腕5に対して反時計回転方向にθ3=θ1だけ回転さ
せる必要がある。この動作に上記の制御方法を適用する
と、そのときの回転角速度θV と時間Tの関係及び回転
角度θと時間Tとの関係は、図25,図26にそれぞれ
示した様になる。図25に示した様に第1腕4の回転角
速度θ1V と第2腕5の回転角速度θ2V の比を常に
1:2とすることにより、図25に示した様に第1腕4
の回転角度θ1と第2腕5の回転角度θ2の比が常に
1:2となる。また、第3腕38は、第7のプーリ33
及び第8のプーリ35により駆動されるので、第1腕4
の回転角度θ1と第2腕5の回転角度θ2が1:2とな
る様に駆動されれば、第3腕38は、必然的に第1腕4
と同じ方向に同じ回転角だけ回転されるので、ハンド8
0は、正確に直線運動されることとなる。
【0079】次に、図27に示したフローチャートに基
づいて、第1腕4及び第2腕5の具体的な回転動作につ
いて説明する。
づいて、第1腕4及び第2腕5の具体的な回転動作につ
いて説明する。
【0080】まず、作業者は、このフローチャートに従
ってロボットを作動させる前に、予めハンド80の目標
移動位置の座標から、第1腕4及び第2腕5の回転角度
θ1,θ2、回転の立ち上げ時間T1と立ち下げ時間T
3、第1腕4及び第2腕5の最大回転角速度θ1Vm,θ
2Vm及びこれらの最大回転角速度での移動時間T2を算
出しておく。この予備作業の後にフローチャートの動作
に移る。
ってロボットを作動させる前に、予めハンド80の目標
移動位置の座標から、第1腕4及び第2腕5の回転角度
θ1,θ2、回転の立ち上げ時間T1と立ち下げ時間T
3、第1腕4及び第2腕5の最大回転角速度θ1Vm,θ
2Vm及びこれらの最大回転角速度での移動時間T2を算
出しておく。この予備作業の後にフローチャートの動作
に移る。
【0081】まず、ステップS20において、作業者
は、操作部106から図23における立ち上げ時間T1
と立ち下げ時間T3の設定値を入力する。この値はメモ
リ104に記憶される。次に、ステップS22におい
て、作業者は、第1腕4と第2腕5の回転角θ1,θ2
を操作部106から入力する。この値も同様にメモリ1
04に記憶される。同様に、ステップS24において、
作業者は、第1腕4と第2腕5の最大回転角速度θ1V
m,θ2Vmを操作部106から入力する。そして、これ
らの値もメモリ104に記憶される。これらの入力が終
了した時点では、ロボットは、ハンド80を移動させる
待機状態となっている。
は、操作部106から図23における立ち上げ時間T1
と立ち下げ時間T3の設定値を入力する。この値はメモ
リ104に記憶される。次に、ステップS22におい
て、作業者は、第1腕4と第2腕5の回転角θ1,θ2
を操作部106から入力する。この値も同様にメモリ1
04に記憶される。同様に、ステップS24において、
作業者は、第1腕4と第2腕5の最大回転角速度θ1V
m,θ2Vmを操作部106から入力する。そして、これ
らの値もメモリ104に記憶される。これらの入力が終
了した時点では、ロボットは、ハンド80を移動させる
待機状態となっている。
【0082】次に、ステップS26において作業者がス
タート信号を操作部106から入力するとCPU102
は、ステップS28において、回転角の大きい第2腕5
を駆動する第2腕駆動用モータ21の目標回転角θ2′
を計算し、ステップS30に進む。ステップS30で
は、CPU102は、この第2腕駆動用モータ21の単
位時間ΔTあたり(例えば5msecあたり)の回転角
Δθ2を計算する。また、同時に、この第2腕駆動用モ
ータ21の回転角Δθ2をk倍することにより第1腕駆
動用モータ6の単位時間あたりの回転角Δθ1(Δθ1
=kΔθ2)を計算する。ここでkは、第1腕駆動用モ
ータ6と第2腕駆動用モータ21の回転角の比である。
そして、一実施例では、第2の減速機23の減速比を第
1の減速機11の減速比の1/2にすることにより第1
腕駆動用モータ6及び第2腕駆動用モータ21を全く同
一回転角速度で回転させれば、ハンド80が直進移動す
る様にされている。従って、ここではk=1である。た
だし、必ずしも第2の減速機23の減速比を第1の減速
機11の減速比の1/2にする必要はなく、これらの減
速機の減速比に応じてkの値を変化させることにより対
応することができる。例えば、第1の減速機11の減速
比と、第2の減速機23の減速比が同一であった場合に
は、k=1/2とすればよい。
タート信号を操作部106から入力するとCPU102
は、ステップS28において、回転角の大きい第2腕5
を駆動する第2腕駆動用モータ21の目標回転角θ2′
を計算し、ステップS30に進む。ステップS30で
は、CPU102は、この第2腕駆動用モータ21の単
位時間ΔTあたり(例えば5msecあたり)の回転角
Δθ2を計算する。また、同時に、この第2腕駆動用モ
ータ21の回転角Δθ2をk倍することにより第1腕駆
動用モータ6の単位時間あたりの回転角Δθ1(Δθ1
=kΔθ2)を計算する。ここでkは、第1腕駆動用モ
ータ6と第2腕駆動用モータ21の回転角の比である。
そして、一実施例では、第2の減速機23の減速比を第
1の減速機11の減速比の1/2にすることにより第1
腕駆動用モータ6及び第2腕駆動用モータ21を全く同
一回転角速度で回転させれば、ハンド80が直進移動す
る様にされている。従って、ここではk=1である。た
だし、必ずしも第2の減速機23の減速比を第1の減速
機11の減速比の1/2にする必要はなく、これらの減
速機の減速比に応じてkの値を変化させることにより対
応することができる。例えば、第1の減速機11の減速
比と、第2の減速機23の減速比が同一であった場合に
は、k=1/2とすればよい。
【0083】次にステップS32において、CPUは、
第1腕駆動用モータ6及び第2腕駆動用モータ21を単
位時間内にこれらの回転角Δθ1及びΔθ2だけ回転さ
せるための加速度を計算し、これらの加速度で第1腕駆
動用モータ6及び第2腕駆動用モータ20,38を回転
させる。そして単位時間ΔT毎の回転角度を第1及び第
2のロータリエンコーダ7,22で検出しながら、第1
腕駆動用モータ6及び第2腕駆動用モータ21を回転さ
せる。そして、ステップS34では、目標回転角まで第
1腕駆動用モータ6及び第2腕駆動用モータ21が回転
したか否かが判定され、目標回転角に達していない時に
は、ステップS30とステップS32を繰り返す。ステ
ップS34において、第1腕駆動用モータ6及び第2腕
駆動用モータ21が目標回転角θ1′,θ2′に達した
と判断されると、ステップS36に進み、各モータを停
止させ、動作を終了する。
第1腕駆動用モータ6及び第2腕駆動用モータ21を単
位時間内にこれらの回転角Δθ1及びΔθ2だけ回転さ
せるための加速度を計算し、これらの加速度で第1腕駆
動用モータ6及び第2腕駆動用モータ20,38を回転
させる。そして単位時間ΔT毎の回転角度を第1及び第
2のロータリエンコーダ7,22で検出しながら、第1
腕駆動用モータ6及び第2腕駆動用モータ21を回転さ
せる。そして、ステップS34では、目標回転角まで第
1腕駆動用モータ6及び第2腕駆動用モータ21が回転
したか否かが判定され、目標回転角に達していない時に
は、ステップS30とステップS32を繰り返す。ステ
ップS34において、第1腕駆動用モータ6及び第2腕
駆動用モータ21が目標回転角θ1′,θ2′に達した
と判断されると、ステップS36に進み、各モータを停
止させ、動作を終了する。
【0084】なお、ロボットに図6に示した様な回転運
動を行わせる場合には、作業者は操作部106から回転
運動を行わせる指令を入力する。CPU106は、この
指令をメモリ104に記憶させると共に、第1の制御回
路112に指令を送り、第1腕駆動用モータ6を所定回
転速度で、所定回転数だけ回転させハンド80を所望の
位置に位置決めする。
動を行わせる場合には、作業者は操作部106から回転
運動を行わせる指令を入力する。CPU106は、この
指令をメモリ104に記憶させると共に、第1の制御回
路112に指令を送り、第1腕駆動用モータ6を所定回
転速度で、所定回転数だけ回転させハンド80を所望の
位置に位置決めする。
【0085】以上説明した様に、本実施例によれば、距
離検出センサー出力とインクリメンタル型エンコーダの
Z相を組み合わせることにより、ロボットアームをわず
かに動かすだけでロボットアームの絶対位置を求めるこ
とができるから、従来の様な時間のかかる原点出し作業
が不要になる。
離検出センサー出力とインクリメンタル型エンコーダの
Z相を組み合わせることにより、ロボットアームをわず
かに動かすだけでロボットアームの絶対位置を求めるこ
とができるから、従来の様な時間のかかる原点出し作業
が不要になる。
【0086】また、ロボットやステッパなどの異常によ
りロボットが非常停止した時の原点出し作業が不要にな
るばかりでなく、従来は高価なウエハやレチクルなどを
破壊する虞があったため、外部よりマニュアルでロボッ
トを動作させることは難しかったが、再起動直後のロボ
ットアームの絶対位置がステッパ外部から確認できるの
で、外部よりのマニュアル退避動作が行い易くなった。
りロボットが非常停止した時の原点出し作業が不要にな
るばかりでなく、従来は高価なウエハやレチクルなどを
破壊する虞があったため、外部よりマニュアルでロボッ
トを動作させることは難しかったが、再起動直後のロボ
ットアームの絶対位置がステッパ外部から確認できるの
で、外部よりのマニュアル退避動作が行い易くなった。
【0087】また、絶対角度検出センサの発光部を腕の
回転中心に対して半径方向に複数個並べて配置している
ので、遮光板のスリットを通過する光の量が腕の回動角
度にかかわりなく略一定となるので、腕の回動角度を正
確に検出することが出来る。 (他の実施例)なお、本発明は、その主旨を逸脱しない
範囲で、上記実施例を修正または変形したものに適用可
能である。
回転中心に対して半径方向に複数個並べて配置している
ので、遮光板のスリットを通過する光の量が腕の回動角
度にかかわりなく略一定となるので、腕の回動角度を正
確に検出することが出来る。 (他の実施例)なお、本発明は、その主旨を逸脱しない
範囲で、上記実施例を修正または変形したものに適用可
能である。
【0088】例えば、本発明は、クリーンロボットに限
られることなく、広く一般産業用ロボットとしても使用
可能である。
られることなく、広く一般産業用ロボットとしても使用
可能である。
【0089】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明のロボット装
置によれば、回動角検出手段によって腕の概略角度を求
め、この概略角度に基づいてエンコーダがパルス信号を
発する点で、腕の角度を更に正確に規定することによ
り、1つのパルス信号が発せられる位置から次のパルス
信号が発せられる位置までの微小角度だけ腕を回動させ
る操作を行うだけで、腕の正確な位置を検出することが
出来る。
置によれば、回動角検出手段によって腕の概略角度を求
め、この概略角度に基づいてエンコーダがパルス信号を
発する点で、腕の角度を更に正確に規定することによ
り、1つのパルス信号が発せられる位置から次のパルス
信号が発せられる位置までの微小角度だけ腕を回動させ
る操作を行うだけで、腕の正確な位置を検出することが
出来る。
【0090】また、回動角検出手段を構成する発光部と
受光部とが、腕の回転中心から半径方向に延設されてい
るので、発光部から受光部に入射する光が遮光板によっ
てさえぎられる位置が変化しても受光部に入射する光の
光量が低下することがなく、高精度な角度検出を行うこ
とが出来る。
受光部とが、腕の回転中心から半径方向に延設されてい
るので、発光部から受光部に入射する光が遮光板によっ
てさえぎられる位置が変化しても受光部に入射する光の
光量が低下することがなく、高精度な角度検出を行うこ
とが出来る。
【0091】
【図1】本発明を実施したクリーンロボットの側断面図
である。
である。
【図2】図1を左側から見た部分断面図である。
【図3】第1腕と第2腕の回転部分を拡大した図であ
る。
る。
【図4】クリーンロボットを上方から見た図である。
【図5】ハンドの直線移動動作を示した図である。
【図6】ハンドの回転運動を示した図である。
【図7】減速比の組合せを示した図である。
【図8】角度検出センサーの構成を示した図である。
【図9】他の角度検出センサーの構成を示した平面図で
ある。
ある。
【図10】他の角度検出センサーの構成を示した側断面
図である。
図である。
【図11】他の角度検出センサーの構成を示した側断面
図である。
図である。
【図12】角度検出センサーの出力の変化を示した図で
ある。
ある。
【図13】クリーンロボットの制御部の構成を示した図
である。
である。
【図14】従来の原点出し動作を示すフローチャートで
ある。
ある。
【図15】従来の原点出し動作を示す図である。
【図16】角度検出センサーの出力とエンコーダのZ相
の関係を示した図である。
の関係を示した図である。
【図17】制御部のメモリー内のテーブルを示す図であ
る。
る。
【図18】一実施例の原点出し動作を示す図である。
【図19】一実施例の原点出し動作のフローチャートで
ある。
ある。
【図20】一実施例の原点出し動作のフローチャートで
ある。
ある。
【図21】一実施例の原点出し動作のフローチャートで
ある。
ある。
【図22】ロボットの各腕の異常状態を示した図であ
る。
る。
【図23】回転角速度と時間との関係図である。
【図24】回転角度と時間との関係図である。
【図25】第1及び2腕の回転速度と時間との関係図で
ある。
ある。
【図26】第1及び2腕の回転角度と時間との関係図で
ある。
ある。
【図27】ハンドの直進動作をさせるためのフローチャ
ートである。
ートである。
【図28】スリット板の変形例を示した図である。
1 基台用フランジ 2 取り付けレバー 3 ロボット基台 4 第1腕 5 第2腕 6 第1腕駆動用モータ 7 第1のロータリーエンコーダ 8 第1のプーリ 9 第1のタイミングベルト 10 第2のプーリ 11 第1の減速機 12 第3のプーリ 13 第2のタイミングベルト 14 第4のプーリ 15 固定フランジ 21 第2腕駆動用モータ 22 第2のロータリーエンコーダ 23 第2の減速機 24 第5のプーリ 26 第6のプーリ 27 固定フランジ 28 第1のアイドルプーリ 32 回転軸 33 第7のプーリ 35 第8のプーリ 36 第2のアイドルプーリ 37 固定フランジ 38 第3腕 40 第1のベアリング 41 第2のベアリング 42 第3のベアリング 43 ベアリング 45〜47 磁性流体シール 51〜54 カバー板 55 フイルタ 56 貫通穴 57 穴 58 セットボルト 80 ハンド 81 第1の絶対角度検出センサ 82 第2の絶対角度検出センサ 86 遮光板 87 発光素子 88 受光素子 100 制御部 102 CPU 104 メモリー 106 操作部 112 第1の制御回路 114 第2の制御回路 116 第1のA/D回路 118 第2のA/D回路
Claims (14)
- 【請求項1】 基台と、 該基台に回動自在に支持された第1の腕と、 該第1の腕を前記基台に対して回動させるための第1の
駆動手段と、 該第1の駆動手段に備えられ、前記第1の腕が前記基台
に対して所定角度回動する毎に第1のパルス信号を発生
する第1のエンコーダと、 前記第1の腕の前記基台に対する第1の基準位置からの
回動角に略比例して変化する電圧を発生する第1の回動
角検出手段と、 該第1の回動角検出手段によって検出される前記第1の
腕の概略回動角度と、前記第1のエンコーダの発生する
前記第1のパルス信号とに基づいて、該第1のパルス信
号が発生されたときの前記第1の腕の前記第1の基準位
置からの正確な回動角度を判定する第1の判定手段とを
具備し、 前記第1の回動角検出手段は、前記基台と前記第1の腕
のうちの一方に設けられ、前記第1の腕の回動中心に対
して半径方向に並んで配設された第1の複数の発光部と
前記半径方向に延設された第1の受光部とを有する第1
のセンサーと、前記基台と前記第1の腕のうちの他方に
前記第1の複数の発光部と前記第1の受光部の間に位置
するように設けられ、前記第1の腕の前記基台に対する
回動に伴って、前記第1の複数の発光部から前記第1の
受光部に入る光をさえぎる位置が連続的に変化する第1
の遮光板とを備えることを特徴とするロボット装置。 - 【請求項2】 前記第1の判定手段は、前記第1の回動
角検出手段の出力値と、前記第1のパルス信号が発生さ
れたときの前記第1の腕の前記第1の基準位置からの正
確な回動角度との関係を予め記憶しておくための第1の
メモリを有することを特徴とする請求項1に記載のロボ
ット装置。 - 【請求項3】 前記第1の駆動手段は、駆動源としての
第1のモータを備え、前記第1のエンコーダは、前記第
1のモータの回転軸に連結されたロータリエンコーダで
あることを特徴とする請求項1に記載のロボット装置。 - 【請求項4】 前記第1のパルス信号は、前記第1のエ
ンコーダの1回転につき1回発せられるZ層パルスであ
ることを特徴とする請求項3に記載のロボット装置。 - 【請求項5】 前記第1の位置センサーは、前記第1の
複数の発光部から前記第1の受光部に入射する光像の位
置変化により出力値が変化するようになされており、前
記第1の腕の回動に伴って回転する前記第1の遮光板に
形成された螺旋状のスリットを通過する前記第1の複数
の発光部からの光の光像の位置が前記第1の受光部上で
移動することにより前記第1の腕の回動角を検出するこ
とを特徴とする請求項1に記載のロボット装置。 - 【請求項6】 前記第1の腕に回動自在に支持され、該
第1の腕と同じ長さの第2の腕と、該第2の腕を前記第
1の腕に対して回動させるための第2の駆動手段と、該
第2の駆動手段に備えられ、前記第2の腕が前記第1の
腕に対して所定角度回動する毎に第2のパルス信号を発
生する第2のエンコーダと、前記第2の腕の前記第1の
腕に対する第2の基準位置からの回動角に略比例して変
化する電圧を発生する第2の回動角検出手段と、該第2
の回動角検出手段によって検出される前記第2の腕の概
略回動角度と、前記第2のエンコーダの発生する前記第
2のパルス信号とに基づいて、該第2のパルス信号が発
生されたときの前記第2の腕の前記第2の基準位置から
の正確な回動角度を判定する第2の判定手段とを更に具
備し、 前記第2の回動角検出手段は、前記第1の腕と前記第2
の腕のうちの一方に設けられ、前記第2の腕の回動中心
に対して半径方向に並んで配設された第2の複数の発光
部と前記半径方向に延設された第2の受光部とを有する
第2のセンサーと、前記第1の腕と前記第2の腕のうち
の他方に前記第2の複数の発光部と前記第2の受光部の
間に位置するように設けられ、前記第2の腕の前記第1
の腕に対する回動に伴って、前記第2の複数の発光部か
ら前記第2の受光部に入る光をさえぎる位置が連続的に
変化する第2の遮光板とを備えることを特徴とする請求
項1に記載のロボット装置。 - 【請求項7】 前記第2の判定手段は、前記第2の回動
角検出手段の出力値と、前記第2のパルス信号が発生さ
れたときの前記第2の腕の前記第2の基準位置からの正
確な回動角度との関係を予め記憶しておくための第2の
メモリを有することを特徴とする請求項6に記載のロボ
ット装置。 - 【請求項8】 前記第2の駆動手段は、駆動源としての
第2のモータを備え、前記第2のエンコーダは、前記第
2のモータの回転軸に連結されたロータリエンコーダで
あることを特徴とする請求項6に記載のロボット装置。 - 【請求項9】 前記第2のパルス信号は、前記第2のエ
ンコーダの1回転につき1回発せられるZ層パルスであ
ることを特徴とする請求項7に記載のロボット装置。 - 【請求項10】 前記第2の位置センサーは、前記第2
の複数の発光部から前記第2の受光部に入射する光像の
位置変化により出力値が変化するようになされており、
前記第2の腕の回動に伴って回転する前記第2の遮光板
に形成された螺旋状のスリットを通過する前記第2の複
数の発光部からの光の光像の位置が前記第2の受光部上
で移動することにより前記第2の腕の回動角を検出する
ことを特徴とする請求項6に記載のロボット装置。 - 【請求項11】 前記第2の腕に回動自在に支持された
第3の腕を更に具備し、前記第2の駆動手段は、前記第
2の腕を前記第1の腕に対して回動させるとともに、前
記第3の腕を前記第2の腕に対して、前記第2の腕の回
動方向とは反対方向に前記第2の腕の1/2の角速度で
回動させることを特徴とする請求項6に記載のロボット
装置。 - 【請求項12】 前記第1の腕を前記基台に対して第1
の角速度で回動させるとともに、前記第2の腕を前記第
1の腕に対して、該第1の腕の回動方向とは反対の方向
に前記第1の角速度の2倍の角速度で回動させるよう
に、前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段を制御す
ることにより、前記第3の腕を直進運動させる制御手段
を更に具備することを特徴とする請求項11に記載のロ
ボット装置。 - 【請求項13】 基台と、 該基台に回動自在に支持された第1の腕と、 該第1の腕を前記基台に対して回動させるための第1の
駆動手段と、 該第1の駆動手段に備えられ、前記第1の腕が前記基台
に対して所定角度回動する毎に第1のパルス信号を発生
する第1のエンコーダと、 前記第1の腕の前記基台に対する第1の基準位置からの
回動角に略比例して変化する電圧を発生する第1の回動
角検出手段と、 該第1の回動角検出手段によって検出される前記第1の
腕の概略回動角度と、前記第1のエンコーダの発生する
前記第1のパルス信号とに基づいて、該第1のパルス信
号が発生されたときの前記第1の腕の前記第1の基準位
置からの正確な回動角度を判定する第1の判定手段とを
具備し、 前記第1の回動角検出手段は、前記基台と前記第1の腕
のうちの一方に設けられ、前記第1の腕の回動中心に対
して半径方向に延設された第1の発光部と前記半径方向
に延設された第1の受光部とを有する第1のセンサー
と、前記基台と前記第1の腕のうちの他方に前記第1の
発光部と前記第1の受光部の間に位置するように設けら
れ、螺旋状で且つ部分的に不連続に形成されたスリット
を有する第1の遮光板とを備えることを特徴とするロボ
ット装置。 - 【請求項14】 前記スリットの不連続部分は、概略矢
印の形状をなすように形成されていることを特徴とする
請求項13に記載のロボット装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7318095A JPH08267386A (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | ロボット装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7318095A JPH08267386A (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | ロボット装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1995
- 1995-03-30 JP JP7318095A patent/JPH08267386A/ja not_active Withdrawn
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