JPH07276271A - 双腕ロボット - Google Patents

双腕ロボット

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JPH07276271A
JPH07276271A JP9928894A JP9928894A JPH07276271A JP H07276271 A JPH07276271 A JP H07276271A JP 9928894 A JP9928894 A JP 9928894A JP 9928894 A JP9928894 A JP 9928894A JP H07276271 A JPH07276271 A JP H07276271A
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working shaft
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Hideaki Suzuki
秀明 鈴木
Hiroyuki Segawa
博之 勢川
Mikio Takenaka
幹雄 竹中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】上アーム部のアーム先端部に付設された作用軸
の高さと、下アーム部のアーム先端部に付設された作用
軸の高さを略同一にし、上アーム部と下アーム部の剛性
に影響する挙動を略同一にすることができる双腕ロボッ
トを提供すること。 【構成】上第1アーム5とこの上第1アーム5に回動可
能に支持された上第2アーム6とにより構成される上ア
ーム部300と、下第1アーム2とこの下第1アーム2
に回動可能に支持された下第2アーム3とにより構成さ
れる下アーム部200が、回動軸に重ねて配置された双
腕ロボットであり、上アーム部300の上第2アーム6
は、上アーム部300の上第1アーム5の下に配置さ
れ、下アーム部200の下第2アーム3は、下アーム部
200の下第1アーム2の上に配置されている双腕ロボ
ット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、双腕ロボットに関し、
特に上アーム部と下アーム部を備える双腕ロボットに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の双腕ロボットは、次のような構成
となっている。第1アームとその第1アームの先端に回
動自在に支持した第2アームにより構成されるアーム部
を上側と下側に1体ずつ用意して、この上アーム部と下
アーム部を第1アームの回動軸に重ねて配置している。
そして、第1アームと第2アームの構成は、全く同じも
のとしている。このため、上アーム部の第2アームは、
上アーム部の第1アームの下部に位置し、同様にして下
アーム部の第2アームは、下アーム部の第1アームの下
部に位置している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成を採
った場合、上アーム部の第2アームの設置高さと下アー
ム部の第2アームの設置高さが相対的にずれていて、両
第2アームの先端部に付設された作用軸の高さも相違す
る。このため、これらの第2アームの先端部の作用軸の
高さを一致させようとするには、作用軸の長さを変えな
ければならなかった。
【0004】これでは、両作用軸の機械的特性が相違
し、上アーム部と下アーム部の剛性に影響する挙動も相
違することとなり、その結果ロボットのプログラミング
を難しくする要因となっていた。
【0005】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あって、相対的に両第2アームの設置高さを略同一にし
て、上アーム部のアーム端部に付設された作用軸の高さ
と、下アーム部のアーム端部に付設された作用軸の高さ
を略同一にし、上アーム部と下アーム部の剛性に影響す
る挙動を略同一にすることができる双腕ロボットを提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、第1の発明
によれば、上第1アームとこの上第1アームに回動可能
に支持された上第2アームとにより構成される上アーム
部と、下第1アームとこの下第1アームに回動可能に支
持された下第2アームとにより構成される下アーム部
が、回動軸に重ねて配置された双腕ロボットにおいて、
上記上アーム部の上記上第2アームは、上記上アーム部
の上記上第1アームの下に配置され、上記下アーム部の
上記下第2アームは、上記下アーム部の上記下第1アー
ムの上に配置されている双腕ロボットにより、達成され
る。
【0007】本発明にあっては、好ましくは前記上アー
ム部においては、前記上第2アームを駆動するための上
第2アーム駆動部を具備し、この上第2アーム駆動部
は、前記上第1アームの上部であって前記上第2アーム
の回動軸の略上部に配置され、前記下アーム部において
は、前記下第2アームを駆動するための下第2アーム駆
動部を具備し、この下第2アーム駆動部は、前記下第1
アームの上部であって前記下第2アームの回動軸の略上
部に配置されている。
【0008】本発明にあっては、好ましくは前記上アー
ム部においては、前記上第2アームの端部に配置された
上作用軸と、この上作用軸を回動するための上作用軸駆
動部を備え、前記上作用軸駆動部は前記上第2アームの
下部であって前記上第2アームの回動軸の略下部に配置
され、前記下アーム部においては、前記下第2アームの
端部に配置された下作用軸と、この下作用軸を回動する
ための下作用軸駆動部を備え、前記下作用軸駆動部は前
記下第2アームの上部であって前記下第2アーム駆動部
に隣接して配置されている。
【0009】本発明にあっては、好ましくは前記下アー
ム部においては、前記下第2アームと前記下第1アーム
が所定の角度になった時に電気信号を発生する下センサ
とその下センサに検出されるドグとを備え、この下セン
サを前記第2アーム下部に、上記ドグを前記下第1アー
ムの対応する上部に配置するとともに、前記上第2アー
ム駆動部は、前記上アーム部の前記上第1アームの上部
であって前記上第2アームの駆動軸の略上部に配置した
モータと、前記上第1アーム中に配置されるハーモニッ
クドライブであって、入力軸を上記モータの出力軸に取
り付け、出力軸を前記上第2アームの回動軸に取り付け
るとともに、外部ケースを備えるハーモニックドライブ
と、前記上第2アームと前記上第1アームが所定の角度
になった時に電気信号を発生する上センサとその上セン
サに検出されるドグとを備え、上記上センサを前記上第
2アームの上部に配置し、上記ドグを上記ハーモニック
ドライブの外部ケースに配置する。
【0010】
【作用】上記構成によれば、下アーム部においては、下
第2アームを下第1アームの上に配置したことで、下第
2アームの高さを上げることができる。上アーム部にお
いては、上第2アームを上第1アームの下に配置するこ
とで、上第2アームの高さを下げることができる。これ
により、相対的に両第2アームの設置高さを略同一とす
ることとなり、結果として第2アーム先端に付設された
作用軸の高さが略同一となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、
本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種
々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説
明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、
これらの態様に限られるものではない。
【0012】次に本発明の双腕ロボットの好ましい実施
例を、図1と図2に基づいて説明する。図1は、本発明
の双腕ロボットの実施例の外観を図示したものであり、
図2はその双腕ロボットの内部構成を詳しく示してい
る。図1において、基台1は、産業用ロボットともいう
双腕ロボットを固定するための架台100の上に設置さ
れている。この双腕ロボットは、概略的には、基台1、
下アーム部200、上アーム部300を有している。
【0013】図2に示すように、基台1の中には、下第
1軸モータ20および下第1軸減速機構28が収納され
ていて、下第1軸モータ20は、下第1軸減速機構28
を介して動力を伝達して、基台1に対して下アーム部2
00の下第1アーム2を回動させるようになっている。
【0014】図1と図2を参照して、下アーム部200
を概略説明する。図1と図2に示すように、下第1アー
ム2の回動中心部2aの反対側端部2bには、下第2ア
ーム3の回動中心部3aが回動自在に支持されている。
下第1アーム2はたとえばアルミ等の剛性体でできてい
て、下第1アーム2の上部には下第2アームストッパ1
8が設置されている。下第2アームストッパ18は、好
ましくはその周囲をたとえばゴム等の弾性体で覆われた
軸様のものであって、下第1アーム2に対する下第2ア
ーム3の必要以上の回転を機械的に止めるようになって
いる。
【0015】下第2アーム駆動モータ9は、下第2アー
ム3の回転中心部3aの上部に略同軸上に設置されてい
て、下第1アーム2に対して下第2アーム3を回動させ
るようになっている。下R軸モータ10も、下第2アー
ム3の上部に設置されていて、下作用軸駆動部としての
この下R軸モータ10はあとで述べる図2の機構によ
り、下作用軸4を軸中心に回動させるようになってい
る。この下R軸モータ10は、下第2アーム駆動モータ
9のとなりにある。
【0016】次に図1と図2を参照して、上アーム部3
00を概略説明する。上第1アーム5は、基台1におい
て、下第1アーム2の上方に設置されていて、上第1ア
ーム5の回動中心部5aの上部には上第1軸モータ11
が設置されている。上第1アーム5の略中央部は、上第
1配線15を受けると共に、上第2配線16をも受ける
ようになっている。上第2アーム駆動モータ12は、上
第2アーム6の略回動中心部6aに位置し、かつ上第1
アーム5の反対側端部5b上に設置されている。
【0017】上R軸モータ13は、上第2アーム6の回
転中心部6aに設置されていて、上作用軸駆動部として
の上R軸モータ13はあとで述べる図2の機構によっ
て、上第2アーム6の反対側端部6bの上作用軸8を軸
中心に回動させるようになっている。
【0018】図1の下第1配線14は、基台1の裏側よ
り導出され、下第2アーム3上に設置されている下Z軸
機構カバー51に進展している。下作用軸4と上作用軸
8の先端には、それぞれツール等が着脱可能に取り付け
られていて、下作用軸4と上作用軸8は、必要なロボッ
トの動きに従ってZ軸方向に上下動及び回転動作できる
ようになっている。
【0019】次に、図2を用いて、双腕ロボットの機構
をさらに詳しく説明する。まず、下アーム部200を詳
しく説明する。図2の下第1軸モータ20は直流モータ
であって、下第1アーム2の動作をさせるための駆動力
を発生する。そして下第1軸モータ20は、基台1に対
し支持部材48により固定されている。
【0020】図2の下第1軸減速機構28は、ハーモニ
ックドライブ等の同軸減速器である。下第1軸減速機構
28の入力軸を下第1軸モータ20の出力軸に取り付
け、下第1軸減速機構28の出力軸を下第1アーム2の
回動中心部2aに取り付けていて、下第1軸減速機構2
8の入力軸の回動に対して所定の減速比をもって下第1
軸減速機構28の出力軸を回動するようになっている。
【0021】下第1アーム2の回動中心部2aとは反対
側の側端部2bには、下第2軸減速機構50の出力軸が
取り付けられている。下第2アーム駆動モータ9は、下
第1アーム2に対して下第2アーム3を駆動させるため
の動力源となるモータである。下第2アーム駆動モータ
9の出力軸は、下第2軸減速機構50の入力軸に接続し
ている。
【0022】下第2軸減速機構50は、ハーモニックド
ライブ等の同軸減速器である。下第2軸減速機構50の
入力軸は下第2モータの出力軸に取り付けられ、下第2
軸減速機構50の出力軸が下第1アーム2の反対側端部
2bに取り付けられていて、下第2軸減速機構50の入
力軸の回動に対して、所定の減速比をもって下第2軸減
速機構50の出力軸を回動するようになっている。
【0023】下センサ群33は、下第2アーム3の下部
に配置されている。下ドグ36は、下第1アーム2の反
対側端部ともいう回動中心部2bに取り付けられた邪魔
板であって、下第1アーム2と下第2アーム3が所定の
角度になった時に、下センサ群33のフォトセンサを遮
るようになっる。これにより、下センサ群33は、電気
信号を出して制御装置400におくる。この点は、後で
述べる上センサ群35も同様である。下R軸モータ10
は、下作用軸4の軸線上の回動の動力源となる直流モー
タであって、下第2アーム3上に配設されている。
【0024】下Z軸モータ21は、下Z軸機構カバー5
1内に配置されていて、下Z軸モータ21は、作用軸4
の上下動(Z軸方向)をさせるための駆動源となる直流
モータである。下Z軸モータ21の出力軸にはプーリが
取り付けられ、下Z軸ベルト24を介し、下Z軸ボール
螺子23を回動するようになっている。下Z軸ボール螺
子23は、下第2アーム3にベアリングにより回転可能
に支持され、下Z軸ボール螺子23の回動によって下Z
軸ナット22を上下動(Z軸方向)できるようになって
いる。
【0025】下Z軸ナット22は、下Z軸ボール螺子2
3に螺合し、しかも下作用軸4と上下方向の係合がなさ
れている。このため、下Z軸ナット22の上下動は下作
用軸4の上下動(Z軸方向)を招くようになっている。
下ベルト受けプーリ30は、上部に大半径のプーリ30
aと下部に小半径のプーリ30bを同軸上に並列したプ
ーリである。この下ベルト受けプーリ30は、下ベルト
プーリ支持ベアリング43を介して、下第2アーム3の
下R軸モータ10の近傍に回転可能に支持されている。
【0026】下R軸第1ベルト25はタイミングベルト
(歯付ベルト)であって、下R軸モータ10の回動軸と
下ベルト受けプーリ30の大半径プーリ30aを懸架し
ている。下R軸第2ベルト26はタイミングベルト(歯
付ベルト)であって、下ベルト受けプーリ30の小半径
プーリ30bと下作用軸4のスプラインナット4aにも
懸架されている。
【0027】下ベルト受けプーリ30は、上述した2つ
のプーリ30a,30bからなり、それらの高さが相違
しているため、下R軸モータ10の回動軸位置と、下作
用軸4に取り付けられているスプラインナット4aとの
高さの相違を吸収するようになっている。下R軸第2ベ
ルトテンショナ46は、ローラを要部として構成され、
下R軸第2ベルト26に側方より当接し、そのベルト2
6に所定の張力を懸けるようになっている。
【0028】下センサ群33は、下第2アーム3の下部
に付設されていて、前記のごとく下ドク36によって第
1アーム2と第2アーム3が所定の角度をなした時に検
出するたとえばフォトインタラプタである。下作用軸4
は、スプライン軸であって、下方にスプラインナット4
aが嵌合されている。下Z軸モータ21、下Z軸ボール
螺子23などは、下Z軸機構カバー51内に配置されて
いる。
【0029】次に、上アーム部300についてさらに詳
しく説明する。図2の上第1軸モータ11は、上第1ア
ーム5の回動中心部5aに固定させられている直流モー
タであって、上第1アーム5の動作をさせるための駆動
力を発生する。上第1軸減速機構29は、入力軸が上第
1軸モータ11の出力軸に取り付けられ、上第1軸減速
機構29の出力軸が基台1に固定された、ハーモニック
ドライブ等の同軸減速機構であり、所定の減速比をもっ
て入力軸の回動を出力軸に伝達する。上第1軸モータ1
1の駆動によって、この上第1軸減速機構29を介して
上第1アーム5が基台1を中心にして回動するようにな
っている。
【0030】上第1アーム6の中央部には、上第1配線
15および上第2配線16の端部が固定させられている
が、上第1配線15から内包された電源線は上第1軸モ
ータ11の動力側に接続されている。このため、上第1
軸モータ11から導出されている電源線11aは、上第
1アーム5に必ず入ると共に、上第1モータ11と上第
1アーム5との位置関係は固定されているので、双腕ロ
ボットの動作によってはモータ配線には剪断力等の影響
がでないようになっている。
【0031】一方、上第2アーム駆動モータ12も上第
1アーム5に固定されていて、この上第2アーム駆動モ
ータ12から導出されるモータ配線12a等も、同じく
上第1アーム5の中央部に入るようになっている。そし
て、第2アーム駆動モータ12は上第1配線15からの
モータ配線線12aにより接続され、ロボットの動作に
よっても、上第2アーム駆動モータ12より導出される
モータ配線には、双腕ロボットの動作によっては剪断力
等の影響がでないようになっている。
【0032】上第2アーム駆動モータ12は、上第1ア
ーム5に対して上第2アーム6を動作させる動力源とな
っていて、上第1アーム5の反対側端部5bに配置され
て、上第2アーム6の回動中心部6bに略位置されてい
る。そして第2アーム駆動モータ12の出力軸は、上第
2軸減速機構51の入力軸に接続されている。上第2軸
減速機構51のためのハーモニックドライブケース36
aのフランジ部が、上第1アーム5に固定されている。
そして、上第2軸減速機構51の出力軸は上第2アーム
6に固定されている。
【0033】上R軸モータ13は、上作用軸8の軸心回
動の動力源となる直流モータであって、上第2アーム6
の略回動中心部6aに位置し、かつ上第2アーム6の下
側に配設され、外周部に付設されたフランジ部分で固定
させられている。上ベルト受けプーリ38は、上部に大
半径のプーリ38aと下部に小半径のプーリ38bを同
軸上に並列したプーリであって、上ベルトプーリ支持ベ
アリング42を介して軸支されている。上ベルト受けプ
ーリ38は、下ベルト受けプーリ30の場合と同じく、
2つのプーリからなりその高さが相違しているため、上
R軸モータ13の回動軸位置と、上作用軸8に取り付け
られているスプラインナット8aとの高さの相違を吸収
するようになっている。
【0034】上R軸第1ベルト31は、タイミングベル
ト(歯付ベルト)であって、上R軸モータ13の出力軸
と上ベルト受けプーリ38の大半径プーリ38aに懸架
されている。上R軸第2ベルト44は、タイミングベル
ト(歯付ベルト)であって、上ベルト受けプーリ38の
小半径プーリ38bと上作用軸8のスプラインナット8
aに懸架されている。上R軸第2ベルトテンショナ45
は、ローラを要部として構成され、上R軸第2ベルト4
4に側方より当接し、そのベルトに所定の張力を懸ける
ようになっている。
【0035】なお、上記構成により、下R軸モータ10
および上R軸モータ13の取り付け方向と位置が異なる
にも拘わらず、同一の第2アーム筐体を使っている。こ
のため、上アーム部300と下アーム部200の剛性が
略同一になっている。上Z軸モータ42は、上作用軸8
の上下動用の駆動源となる直流モータであって、上第2
アーム6に固定されている。上Z軸モータ42の出力軸
にはプーリが取り付けられ、上Z軸ベルト41が懸架さ
れている。上Z軸ボール螺子39は、上第2アーム6に
ベアリングをもって回動自在に支持されたボール螺子で
あって、その下端部にはプーリが枢着されていて、上Z
軸ベルト41が懸架されている。
【0036】上Z軸ナット40は、上Z軸ボール螺子3
9に螺合されたナットであって、上Z軸ボール螺子39
の回動によって、上下動(Z軸方向)されるようになっ
ている。そして、上Z軸ナット40は、係合部材を通し
て上作用軸8に取り付けられていて、ナット40の上下
動によって上作用軸8の上下動(Z軸方向)を招くよう
になっている。上ドグ35は、上第1アーム5に付設さ
れたハーモニックドライブケース36aの側面に取り付
けられたものである。
【0037】上センサ群35は、上第2アーム6上に付
設されていて、上第1アーム5と上第2アーム6が所定
の角度をなした時に、上ドグ35によって光が遮断され
るようになったフォトインタラプタである。上作用軸8
は、スプライン軸であって、下方にスプラインナット8
aが嵌合させられている。上Z軸モータ42、上Z軸ボ
ール螺子39などは、上Z軸機構カバー59内に配置さ
れている。
【0038】なお、図2に示すように、下第1配線14
には、たとえば下Z軸モータ21の配線、下R軸モータ
10の配線、下第2アーム駆動モータ9の配線、下セン
サ群33の配線等が導かれている。また、上第1配線6
9には、たとえば上Z軸モータ42の配線、上R軸モー
タ13の配線、上センサ群34の配線等が導かれてい
る。
【0039】次に、本実施例の双腕ロボットの動作につ
いて、図2を参照して説明する。まず、下アーム部20
0の動作を説明する。図2の下第1モータ20が回動す
ると、下第1軸減速機構28の所定の減速比をもって第
1アーム2が回動する。下第2アーム9の回動によっ
て、所定の減速比で第1アーム2と第2アーム3の角度
が変わるようになる。下R軸モータ10が回動すると、
下ベルト受けプーリ30では一旦減速された後、下作用
軸4に係合されたスプラインナット4aを回動させ、下
作用軸4が軸線中心にR方向に回動する。
【0040】下Z軸モータ21が回動すると、下Z軸ベ
ルト24を通して、下Z軸ボール螺子23が回動され、
従って下Z軸ナット22が上下動(Z軸方向)をし、下
作用軸4が上下動する。
【0041】この際、下R軸モータ10の回転軸と、下
ベルト受けプーリ30との半径は異なっているために、
下R軸モータ10の回転に対し、下ベルト受けプーリ3
0aの回転は遅く、また、下ベルト受けプーリ30の小
半径プーリ30bの半径と下作用軸4に係合されたスプ
ラインナットプーリ4aの半径も相違しているため、回
転数が減速され、結果下R軸モータ10の回転と、下作
用軸4の回転とは相対的に減速されることになる。
【0042】次に、上アーム部300の動作について図
2を参照して説明する。上第1軸モータ11が回動する
と、上第1軸減速機構29の所定の減速比をもって上第
1アーム5が回動される。これは、上第1軸減速機構2
9の出力軸が基台1に接続されているので、出力軸と上
第1軸減速機構29のハーモニックドライブケースの間
で相対的に角度が変化するためである。
【0043】上第2アーム駆動モータ12が回動する
と、上第2軸減速機構51の所定の減速比をもって上第
1アーム5に対して上第2アーム6が回動する。上R軸
モータ13が回動すると、上R軸モータ13の動力は、
上R軸第1ベルト31を介して上ベルト受けプーリ38
の大半径プーリ38aに伝達される。上ベルト受けプー
リ38は、併せて小半径プーリ38bを回動させるの
で、上R軸第2軸ベルト44を介し、上作用軸8のスプ
ラインナット8aをR方向に関して回動させる。
【0044】上Z軸モータ42が回動すると、上Z軸ベ
ルト41を通して、上Z軸ボール螺子39が回動させら
れ、従って上Z軸ナット40が上下動(Z軸方向)を
し、上作用軸8が上下動する。
【0045】この際、上R軸モータ13の回転軸と、上
ベルト受けプーリ30との半径は異なっているために、
上R軸モータ13の回転に対し、上ベルト受けプーリ3
8aの回転は遅く、また、上ベルト受けプーリ38の小
半径プーリ38bの半径と上作用軸8に係合されたスプ
ラインナットプーリ8aの半径も相違しているため、回
転数が減速され、結果上R軸モータ13の回転と、上作
用軸8の回転とは相対的に減速されることになる。
【0046】なお、上記の各駆動用モータは、図2に示
すように、数値制御装置400によって制御される。そ
して、これらモータはその変位角が検出できるように、
その回転軸上にロータリーエンコーダが付設されてい
て、この出力に基づいて数値制御がされる。また、上セ
ンサ群34と下センサ群33は、対応する第1アームと
第2アームが必要以上に折り曲げられた時に異常を検出
する位置に配設されていれば、数値制御装置400でこ
れを確認し、非常停止等の異常処理をすることができ
る。また、動作当初に第2アームを第1アームに対して
原点復帰処理をする場合にも、上センサ群34と下セン
サ群33の出力を利用することができる。
【0047】また、上記実施例では、図2に示すよう
に、下第2アーム3の先端3bに付設された下作用軸4
の高さL1と、上第2アーム6の先端6bに付設された
上作用軸8の高さL2が略一致できる。つまり、本発明
の実施例においては、下アーム部200においては、下
第2アーム3が下第1アーム2の上方で接続させられ、
上アーム部300においては、上第2アーム6が上第1
アーム5の下方で接続させられているので、下第2アー
ム3の先端部に付設された下作用軸4の高さL1と、上
第2アーム6の先端部に付設された上作用軸8の高さL
2を略同一にでき、上アーム部300と下アーム部20
0の剛性に影響する挙動を略同一のものとすることがで
きる。このため、微小ワークの加工を協調してする時
に、上作用軸の部材と下作用軸の部材を同一のものとす
ることができるため、上作用軸の部材と下作用軸の部材
の剛性が略同一となり、その挙動の予測が容易になると
いった利点がある。
【0048】また、下アーム部200においては、下第
2アーム3が下第1アーム2の上方で接続させられ、上
アーム部300においては、上第2アーム6が上第1ア
ーム5の下方で接続させられている。しかも、下第2ア
ーム駆動モータ9が上第2アーム3の回動中心3a上に
付設され、上第2アーム駆動モータ12は上第1アーム
5の回動中心5b上に付設され、さらには下R軸モータ
10は下第2アーム3上に、また上R軸モータ13は上
第2アームの下に付設されている。これにより、下アー
ム部200と上アーム部300において、第1アームと
第2アームの動作範囲中で干渉するモータがなくなり、
上下それぞれのアームの回動範囲として同じ広さが採れ
る。
【0049】ところで、本発明は上記実施例に限定され
ない。たとえば、各第1アームと第2アームを駆動する
ための動力源としては、電動モータに限らず、流体圧モ
ータもしくはアクチュエータを用いることもできる。ま
た、各作用軸を回転したり、Z軸方向に移動するための
動力源としても、電動モータに限らず、流体圧モータも
しくはアクチュエータを用いることもできる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、相対的に両第2ア
ームの設置高さを略同一にして、上アーム部のアーム端
部に付設された作用軸の高さと、下アーム部のアーム端
部に付設された作用軸の高さを略同一にし、上アーム部
と下アーム部の剛性に影響する挙動を略同一にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の双腕ロボットの好ましい実施例を示す
図。
【図2】本発明の双腕ロボットの好ましい実施例を詳し
く示す図。
【符号の説明】
1 基台 2 下第1アーム 3 下第2アーム 4 下作用軸 5 上第1アーム 6 上第2アーム 8 上作用軸 9 下第2アーム駆動モータ(下第2アーム駆動
部) 10 下R軸モータ(下作用軸駆動部) 12 上第2アーム駆動モータ(上第2アーム駆動
部) 13 上R軸モータ(上作用軸駆動部) 33 下センサ群 34 上センサ群 35 上ドグ 36a ハーモニックドライブケース 36 下ドグ 51 上第2軸減速機構(上第2アーム駆動部) 200 下アーム部 300 上アーム部 400 数値制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上第1アームとこの上第1アームに回動
    可能に支持された上第2アームとにより構成される上ア
    ーム部と、下第1アームとこの下第1アームに回動可能
    に支持された下第2アームとにより構成される下アーム
    部が、回動軸に重ねて配置された双腕ロボットにおい
    て、 上記上アーム部の上記上第2アームは、上記上アーム部
    の上記上第1アームの下に配置され、 上記下アーム部の上記下第2アームは、上記下アーム部
    の上記下第1アームの上に配置されていることを特徴と
    する双腕ロボット。
  2. 【請求項2】 前記上アーム部においては、前記上第2
    アームを駆動するための上第2アーム駆動部を具備し、
    この上第2アーム駆動部は、前記上第1アームの上部で
    あって前記上第2アームの回動軸の略上部に配置され、 前記下アーム部においては、前記下第2アームを駆動す
    るための下第2アーム駆動部を具備し、この下第2アー
    ム駆動部は、前記下第1アームの上部であって前記下第
    2アームの回動軸の略上部に配置されている請求項1に
    記載の双腕ロボット。
  3. 【請求項3】 前記上アーム部においては、前記上第2
    アームの端部に配置された上作用軸と、この上作用軸を
    回動するための上作用軸駆動部を備え、前記上作用軸駆
    動部は前記上第2アームの下部であって前記上第2アー
    ムの回動軸の略下部に配置され、 前記下アーム部においては、前記下第2アームの端部に
    配置された下作用軸と、この下作用軸を回動するための
    下作用軸駆動部を備え、前記下作用軸駆動部は前記下第
    2アームの上部であって前記下第2アーム駆動部に隣接
    して配置されている請求項2に記載の双腕ロボット。
  4. 【請求項4】 前記下アーム部においては、前記下第2
    アームと前記下第1アームが所定の角度になった時に電
    気信号を発生する下センサとその下センサに検出される
    ドグとを備え、この下センサを前記第2アーム下部に、
    上記ドグを前記下第1アームの対応する上部に配置する
    とともに、 前記上第2アーム駆動部は、 前記上アーム部の前記上第1アームの上部であって前記
    上第2アームの駆動軸の略上部に配置したモータと、 前記上第1アーム中に配置されるハーモニックドライブ
    であって、入力軸を上記モータの出力軸に取り付け、出
    力軸を前記上第2アームの回動軸に取り付けるととも
    に、外部ケースを備えるハーモニックドライブと、 前記上第2アームと前記上第1アームが所定の角度にな
    った時に電気信号を発生する上センサとその上センサに
    検出されるドグとを備え、上記上センサを前記上第2ア
    ームの上部に配置し、上記ドグを上記ハーモニックドラ
    イブの外部ケースに配置する請求項2に記載の双腕ロボ
    ット。
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