JP2003275978A - スカラロボット - Google Patents

スカラロボット

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JP2003275978A
JP2003275978A JP2002079324A JP2002079324A JP2003275978A JP 2003275978 A JP2003275978 A JP 2003275978A JP 2002079324 A JP2002079324 A JP 2002079324A JP 2002079324 A JP2002079324 A JP 2002079324A JP 2003275978 A JP2003275978 A JP 2003275978A
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arm
motor
shaft
scara robot
gear
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Takashi Kaieda
隆 海江田
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スカラロボットが備える多関節アームの動作
性能を簡易的な構成で向上させる。 【解決手段】 スカラロボット1は、第1アーム駆動用
モータ14の回転軸16を減速装置15の入力軸として
共用する共に、第1アーム回動ギア18に歯合するピニ
オンギア17の近傍で、この回転軸16をボールベアリ
ング60で支持している。すなわち、スカラロボット1
では、簡易的な構成で、設計上、理想的なギアピッチ
で、ピニオンギア17と第1アーム回動ギア18とを歯
合させることができ、これにより、第1のアーム3の動
作における耐久性を向上できる共に騒音の発生なども抑
制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業用ロボットに
係り、特に、水平多関節型のアームを備えたスカラロボ
ットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水平多関節型のアームを備えたス
カラロボットとしては、例えば、図8に示す構造のもの
が知られている。このスカラロボット80は、ベース8
1の上に設けられた中空の基体部82と、この基体部8
2上に連結された水平方向に回動自在な第1のアーム8
3と、さらに、この第1のアーム83に対し水平方向に
回動自在に連結された第2のアーム84とを備えてい
る。
【0003】基体部82は、ベース81に対して昇降自
在に支持されており、ベース81に固定されたモータ8
5の動力で昇降移動する。また、基体部82には、第1
のアーム83を水平方向に回動するためのモータ86
が、軸受87を介して装着されている。モータ86の回
転軸88は、連結部材89を介して第1のアーム83に
固定されている。これにより、第1のアーム83は、基
体部82に対し、モータ86の直接的な駆動力により回
動する。
【0004】第1のアーム83の先端部と第2のアーム
84の基端部とは、連結軸90により連結されている。
また、第1のアーム83には、第2のアーム84を駆動
するためのモータ91が内蔵されている。このモータ9
1の回転軸92と連結軸90とは、かさ歯車93、94
を介して連結されており、これにより、第2のアーム8
4は、第1のアーム83に対して回動する。
【0005】第2のアーム84の先端部には、作業軸9
5が縦向きに配置されている。第2のアーム84から外
部に突出させた作業軸95の下端部には、ハンドリング
ツール95aなどが取り付けられている。また、第2の
アーム84には、モータ96が内蔵されている。このモ
ータ96の回転軸97と作業軸95とは、かさ歯車9
8、99を介して連結されており、これにより、作業軸
95はモータ96の駆動力により回転駆動される。
【0006】また、特開平9−168985号公報に
は、水平関節型アームの駆動機構に改良を加えたスカラ
ロボットが開示されている。このスカラロボットの第2
のアームの駆動機構には、減速機構としての、いわゆる
ハーモニックドライブが搭載されている。すなわち、こ
のスカラロボットでは、基体に内蔵された第2アーム駆
動用モータの駆動力が、ハーモニックドライブを介して
第2のアームに伝達される。これにより、このスカラロ
ボットでは、モータに要求されるスペック(出力可能な
トルクなど)の軽減やアームの回転精度などの向上が図
られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のスカラロボットには、次のような課題がある。す
なわち、図8に示したスカラロボットは、第1のアーム
83を駆動するためのモータ86の回転軸88が、減速
機構などを介在させずに第1のアーム83に連結されて
いるため、モータ86には、高い回転精度や大きなトル
クなどが要求され、一般に高価なモータが必要となる。
【0008】そこで、特開平9−168985号公報で
開示されたハーモニックドライブを第1のアームとその
駆動用モータとの連結部分に転用し、減速機構として介
在させることなどが考えられる。しかしながら、ハーモ
ニックドライブを搭載することは、製品コストの上昇を
招くと共に、ハーモニックドライブを介在させて構成し
たアーム駆動機構は、一般に構造が複雑になってしまう
という課題がある。
【0009】そこで、本発明は、このような課題を解決
するためになされたもので、簡易的な構成で、アームの
動作性能を向上させることのできるスカラロボットを提
供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のスカラロボットは、基台と、前記基台に対
し回動可能に設けられた第1のアームと、前記第1のア
ームに対し回動可能に設けられた第2のアームと、前記
基台に内蔵されたモータと、前記モータの回転を減速し
て前記第1のアームを回動させる減速装置と、前記モー
タの出力軸であると共に駆動力の入力軸として前記減速
装置に連結された駆動力伝達軸とを具備することを特徴
とする。
【0011】また、本発明のスカラロボットは、前記駆
動力伝達軸に装着、若しくはその駆動力伝達軸の一部を
加工成形したピニオンギアをさらに具備することを特徴
とする。
【0012】さらに、本発明のスカラロボットは、前記
駆動力伝達軸の一端部を支持する第1の軸受と、前記駆
動力伝達軸の他端部に設けた前記ピニオンギアの近傍
で、この駆動力伝達軸を支持する第2の軸受とをさらに
具備することを特徴とする。
【0013】また、本発明のスカラロボットは、前記減
速装置が、前記ピニオンギアに歯合し且つ前記第1のア
ームに固定された第1アーム回動ギアと、前記第1アー
ム回動ギアを片持ちで支持する第3の軸受とをさらに具
備することを特徴とする。
【0014】さらに、本発明のスカラロボットは、前記
第1のアームの回転中心部分と前記基台とをそれぞれ貫
通するように形成された信号ケーブル挿通用の貫通穴を
さらに具備することを特徴とする。
【0015】また、本発明のスカラロボットは、前記基
台と前記モータのケーシングとが共用されていることを
特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係るスカラロボットを示す正面図、図2はその平面図、
図3は、このスカラロボットを正面からみた断面図であ
る。
【0017】これらの図に示すように、このスカラロボ
ット1は、基台2と、この基台2上に支持された水平方
向に回動可能な第1のアーム3と、さらに、この第1の
アーム3上に支持された水平方向に回動可能な第2のア
ーム4とから主に構成されている。基台2は、ボルト5
を介して床面などの据付面6に固定されている。第1の
アーム3は、その基端部が、基台2に連結され、第2の
アーム4は、その基端部が第1のアーム3の先端部に連
結されている。
【0018】さらに、このスカラロボット1には、第1
のアーム3を駆動する第1アーム駆動機構7と、第2の
アーム4を駆動する第2アーム駆動機構8と、ワークの
保持機構が下端部に装着される作業軸9を昇降動作させ
る作業軸昇降機構10と、作業軸7を回転させる作業軸
回転機構11とが設けられている。第2のアーム4は、
これら第2アーム駆動機構8、作業軸昇降機構10及び
作業軸回転機構11の一部を、カバー部材12で覆った
かたちで構成されている。作業軸9は、第2のアーム4
の先端部に、ブッシュ13を介して昇降可能且つ回転可
能に支持されている。
【0019】第1アーム駆動機構7は、主に、基台2の
内部に設けられており、第1のアーム3の駆動力を発生
させる第1アーム駆動用モータ14と、この第1アーム
駆動用モータ14の回転を減速する減速装置15を備え
ている。第1アーム駆動用モータ14は、ビルトイン式
のサーボモータであって、位置検出器によって検出され
た信号に基づいてその回転がフィードバック制御され
る。減速装置15は、第1アーム駆動用モータ14の回
転軸16の先端部に固定されたピニオンギア17と、こ
のピニオンギア17に歯合する大径の平歯車である第1
アーム回動ギア18とで構成されている。この第1アー
ム回動ギア18は、第1のアーム3の基端部の底面に、
ボルト19により固定されている。これにより、第1の
アーム3は、基台2上に連結されたその基端部を回転中
心として水平方向に回動する。
【0020】第2アーム駆動機構8は、互いに板材で形
成された第1のアーム3と第2のアーム4との連結部分
に設けられている。すなわち、第2のアーム4の基端部
の上面には、減速装置21が、そのケーシングを通じて
固定されている。減速装置21の出力軸22は、第2ア
ーム4に形成された貫通穴を挿通させて第1アーム3の
先端部に固定されている。減速装置21の直上には第2
アーム駆動用モータ20が連結されている。第2アーム
駆動用モータ20は、ビルトイン式のサーボモータであ
って、位置検出器による検出信号に基づいてその回転が
フィードバック制御される。この第2アーム駆動用モー
タ20は、その長手方向が第2のアーム4の表面とほぼ
直交するように配置される。減速装置21は、例えば遊
星歯車機構によって構成されており、第2アーム駆動用
モータ20の出力軸に遊星歯車機構の太陽歯車としての
ピニオンギアが連結されている。なお、このピニオンギ
アは、第2アーム駆動用モータ20の出力軸を加工成形
したものであってもよい。ここで、遊星歯車は、減速装
置21のケーシングに回動可能に支持されている。この
遊星歯車によって駆動される内歯車は、減速装置21の
出力軸22に連結されている。したがって、このように
構成された第2アーム駆動機構8により、第2のアーム
4は、第1のアーム3の先端部に連結された減速装置2
1の出力軸22(第2アーム4の基端部)を回転中心と
して水平方向に回転駆動する。
【0021】作業軸昇降機構10は、第2のアーム4に
ボルト23を介して立設された板状の立設ブラケット2
4と、作業軸9を昇降移動するための駆動力を発生させ
る昇降モータ25と、昇降モータ25の駆動力を伝達す
る昇降ベルト26と、作業軸9と一体になって上下に昇
降移動する上下動ブラケット27とで主に構成されてい
る。
【0022】昇降モータ25は、立設ブラケット24の
上端部に形成された開口部28に取り付けられている。
昇降モータ25は、その回転軸29をこの開口部28よ
り突出させ、且つモータ本体の前面に設けられた位置決
め用の凸部を開口部28に嵌合させるかたちで立設ブラ
ケット24に取り付けられている。すなわち、昇降モー
タ25は、その長手方向が第2のアーム4とほぼ平行に
なる姿勢で配置され、回転軸29を作業軸9側(第2の
アーム4の先端側)に向けたかたちで取り付けられてい
る。
【0023】ここで、このように立設ブラケット24に
取り付けられた昇降モータ25は、重量バランスの大き
いモータ本体側が、第2のアーム4の基端側、つまり、
第2のアーム4の回転中心側に配置されることになる。
また、第2アーム駆動モータ20は、減速装置21を介
して第2のアーム4の基端部(第2のアーム4の回転中
心部分)に立設されている。すなわち、スカラロボット
1では、第2のアーム4の回転中心部分に比較的質量の
大きいモータ類を集めた構造を採り回転中心回りの慣性
モーメントを小さくしているので、第2のアーム4を回
動させる際のイナーシャが小さくなり、第2のアーム4
の応答性、つまり運動性能の向上が図られている。
【0024】昇降モータ25の回転軸29には、ドライ
ブプーリ(駆動プーリ)30が固定されている。一方、
立設ブラケット26の下端部には、支持軸31及びベア
リング32を介してドリブンプーリ(従動プーリ)33
が回転可能に設けられている。
【0025】昇降ベルト26は、タイミングベルト(歯
付きベルト)であって、これらドライブプーリ30、ド
リブンプーリ33間に掛け渡されている。上下動ブラケ
ット27は、この昇降ベルト26に係止部材34を介し
て取り付けらており、昇降ベルト26の回動に伴い上下
動する。また、第2のアーム4には、上下動ブラケット
27の昇降移動を案内するガイド軸35が立設されてお
り、上下動ブラケット27におけるガイド軸35との摺
動部分にはブッシュが取り付けられている。
【0026】さらに、上下動ブラケット27の端部に
は、ボールベアリング36が組み込まれた軸受孔が設け
られている。この軸受孔に、作業軸9の上端部に形成さ
れた細径部37が回転可能に支持されている。この細径
部37の段差部分との間で軸方向からボールベアリング
36を挟み込むかたちで、作業軸回転プーリ38が、作
業軸9の最上端部にナット39を介して固定されてい
る。これにより、上下動ブラケット27の昇降移動に伴
い、作業軸9が一体となって上下に昇降移動することに
なる。
【0027】作業軸回転機構11は、作業軸回転モータ
40及び作業軸回転ベルト41によって主に構成されて
いる。作業軸回転モータ40は、その回転軸42を、上
下動ブラケット27に形成された開口部より突出させる
かたちで、モータ本体の前面が、上下動ブラケット27
の底面にボルト43を介して取り付けられている。すな
わち、作業軸回転モータ40は、その長手方向が、垂直
方向に起立した姿勢で配置され、且つ回転軸を上方に向
けたかたちで上下動ブラケット27に取り付けられてい
る。このような作業軸回転モータ40の回転軸42に
は、ドライブプーリ44が固定されている。一方、作業
軸9の上端部には、ドリブンプーリとしての上記作業軸
回転プーリ38が固定されている。作業軸回転ベルト4
1は、タイミングベルトであり、これらドライブプーリ
44、作業軸回転プーリ38間に掛け渡されている。
【0028】また、作業軸9は、前述したように、その
上側が上下動ブラケット27で回転可能に支持され、そ
の下方部が第2のアーム4の先端部に固定されたブッシ
ュ13により昇降可能且つ回転可能に支持されている。
したがって、作動軸9は、作業軸回転モータ40の駆動
力が、ドライブプーリ44、作業軸回転ベルト41及び
作業軸回転プーリ38を通じて伝達され回転駆動するこ
とになる。
【0029】次に、本実施形態のスカラロボット1に係
る第1アーム駆動機構7について詳述する。図4に示す
ように、第1アーム駆動機構7は、前述したように、基
台2の内部に設けられており、第1アーム駆動用モータ
14と、減速装置15とで主に構成されている。基台2
は、上部を構成する減速装置15の減速機ケーシング4
5と、下方部を構成する第1アーム駆動用モータ14の
モータケーシング46とを連結した2ピース構造で構成
されている。減速機ケーシング45とモータケーシング
46との連結部分47は、個々のケーシングの連結精度
が高精度になり且つ互いが高い剛性で連結されるよう
に、インロー嵌合が採用されている。この連結部分47
は、ボルト48を用いて互いが固定されている。なお、
基台2を、2つのケーシングを連結した2ピース構造と
せずに、ケーシングを単一の部材で形成し1ピース構造
としてもよい。
【0030】減速装置15の外郭を形成する減速機ケー
シング45の内部には、第1アーム駆動用モータ14の
回転軸16の先端部に固定されたピニオンギア17と、
ピニオンギア17に歯合する大径の第1アーム回動ギア
18とが収容されている。すなわち、減速装置15を構
成するピニオンギア17が固定された回転軸16は、第
1アーム駆動用モータ14の出力軸であると共に、当該
モータの駆動力を入力する入力軸として減速装置15へ
直接連結された駆動力伝達軸である。ここで、回転軸1
6に別部品として固定されたピニオンギア17に代え
て、図5に示すように、モータの回転軸の先端部を切削
などにより加工成形した軸一体型のピニオンギア16a
を適用してもよい。
【0031】減速機ケーシング45には、図4に示すよ
うに、第1アーム回動ギア18の回転中心となる軸心部
49を、下方から片持ちで支持する第3の軸受としての
クロスローラベアリング50が設けられている。減速機
ケーシング45の上端部には、例えば部品組込み用及び
メンテナンス用として設けた開口部51が形成されてい
る。この開口部51には、カバー部材52が着脱自在に
装着されている。カバー部材52には、第1アーム回動
ギア18の軸心部49を避けるかたちで開口部53が形
成されており、この開口部53と第1アーム回動ギア1
8との間隙を塞ぐために、この部位に、グロメット状の
シール部材54が設けられている。このシール部材54
は、密閉性、摺動性に優れた例えばゴム製のリップシー
ルである。なお、図4において、100は、クロスロー
ラベアリング50の内輪を第1アーム回動ギア18の端
部に固定するためのナットであり、101は、そのナッ
ト100の緩み止め用のワッシャである。102は、ベ
アリング押さえプレート103を減速機ケーシング45
に固定する。クロスローラベアリング50の働きによ
り、第1アーム回動ギア18は、減速機ケーシング45
に対し上下方向に移動可能とされつつ回転自在に支持さ
れる。
【0032】ここで、本実施形態のスカラロボット1に
は、第1のアーム3の回転中心部分と基台2とをそれぞ
れ貫通する貫通穴55が形成されている。すなわち、貫
通穴55は、第1のアーム3の基端部、第1アーム回動
ギア18の軸心部49、及び基台2における第1アーム
回動ギア18の回転支持部分を貫通するように形成され
ている。この貫通穴55は、信号ケーブル、つまり昇降
モータ25や作業軸回転モータ38などの各種電気部品
の信号伝送用のワイヤハーネス56を挿通するための穴
部として設けられている。これにより、例えば、第1の
アームの回転中心部分の外側(第1のアーム3の回動軌
跡上)にワイヤハーネスが配線されているタイプのスカ
ラロボットなどとは異なり、本実施形態のスカラロボッ
ト1では、第1のアーム3及び第1のアーム4を360
度を越える回動範囲で自由に回動させることが可能であ
り、作業効率の向上を図ることができる。
【0033】一方、モータケーシング46の内部には、
ビルトイン式の第1アーム駆動用モータ14を構成する
駆動コイル57、マグネット58、前記回転軸16、及
びロータの回転をフィードバック制御するためのエンコ
ーダやレゾルバなどの位置検出器59などが収容されて
いる。
【0034】ここで、第1アーム駆動用モータ14の回
転軸16の支持構造について詳述する。モータケーシン
グ47の底部には、第1アーム駆動用モータ14の回転
軸16の一端部(基端部)を支持する第1の軸受として
のボールベアリング60が設けられている。一方、減速
機ケーシング45には、第1アーム駆動用モータ14の
回転軸16の他端部(先端部)に固定されたピニオンギ
ア17の近傍で、この回転軸16を支持する第2の軸受
としてのボールベアリング61が設けられている。ボー
ルベアリング61は、係止部材61aを介してボルト6
1bにより減速機ケーシング45に固定されている。
【0035】したがって、このように配置された第1ア
ーム駆動用モータ14の回転軸16は、前述したよう
に、モータの出力軸としてのみならず、減速装置15の
入力軸(ピニオンギア17の支持軸)として共用(兼
用)されている。すなわち、本実施形態のスカラロボッ
ト1では、モータと減速装置とを連結させるためのカッ
プリングなどを用いることなく、簡易的な構造で第1の
アーム3の駆動機構が実現されている。勿論、モータの
出力軸と減速装置の入力軸とを各々支持するための専用
の軸受を個別に設ける必要がなくなり、本実施形態のよ
うに、一組のボールベアリング60、61でモータ軸と
減速機構の入力軸とを実質的に支持できる。さらに、本
実施形態のスカラロボット1によれば、このような構成
に加え、減速装置15を構成する第1アーム回動ギア1
8もクロスローラベアリング50のみにより片持ちで支
持されており、これにより、部品点数(構成部品)の削
減によるコストダウンが図られている。なお、クロスロ
ーラベアリング50に代えて、アンギュラ玉軸受を2個
組み合わせて配置してもよい。
【0036】また、本実施形態のスカラロボット1によ
れば、前述したように、第1アーム駆動用モータ14の
回転軸16を減速装置15の入力軸として兼用したこと
に加え、第1アーム回動ギア18に歯合するピニオンギ
ア17の近傍で、この回転軸16を軸受で支持している
ので、設計上、理想的なバックラッシュを有するギアピ
ッチで、ピニオンギア17と第1アーム回動ギア18と
を歯合させることができる。これにより、ギアの歯どう
しが摺動する際の騒音などを低減できる共に、歯どうし
の摺動部分の摩耗を抑え耐久性の向上を図ることができ
る。すなわち、このように構成された本実施形態のスカ
ラロボット1によれば、簡易的な構成で、第1のアーム
3の動作性能を向上させることができる。
【0037】さらに、本実施形態のスカラロボット1で
は、減速機ケーシング45とビルトイン式のモータが内
蔵されるモータケーシング46との連結構造として、イ
ンロー嵌合を適用していることで、機械的強度並びにケ
ーシングどうしの連結精度を向上させている。つまり、
スカラロボット1では、アームを支持する基台とモータ
のケーシングとの共用化が実現され、製造コストの低減
が図られている。
【0038】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態について説明する。なお、上述した実施形態で用いら
れていた部材と同一部材については、同一の符号を付与
しその説明を省略する。図6に示すように、この実施形
態に係るスカラロボット62は、第1の実施形態のスカ
ラロボット1が備えていた第1アーム駆動機構7に代え
て、図6に示すように、第1アーム駆動機構63が搭載
されている。
【0039】すなわち、この第1アーム駆動機構63
は、第1アーム駆動用モータ14の回転軸16の先端部
に第1の実施形態とほぼ同様にピニオンギア18が固定
されている。しかしながら、この実施形態では、回転軸
16の基端部を支持しているボールベアリング60に加
え、ピニオンギア18の近傍の上部及び下部が、ボール
ベアリング66とボールベアリング67との両持ちで支
持されている。また、ピニオンギア17に歯合する第1
アーム回動ギア18も、軸心部49aの上部と下部が、
ボールベアリング68とボールベアリング69との両持
ちで支持されている。基台70は、ピニオンギア17と
第1アーム回動ギア18との歯合部分の高さで、減速機
ケーシング71とモータケーシング72とが連結されて
いる。つまり、減速機ケーシング71には、ボールベア
リング66、68が設けられており、モータケーシング
72には、ボールベアリング67、69がそれぞれ設け
られている。
【0040】したがって、スカラロボット62の第1ア
ーム駆動機構63では、前述したように、第1アーム駆
動用モータ14の回転軸16を減速機構の入力軸と兼用
したことに加え、ピニオンギア17の近傍の上部と下
部、及び第1アーム回動ギア18の上部と下部を軸受で
両持ち支持しているので、より理想的なピッチで、ピニ
オンギア17と第1アーム回動ギア18とを歯合させる
ことが可能となる。これにより、減速機構におけるギア
ノイズの発生などを抑制できると共にギアどうしの歯合
部分の耐久性を向上させることができる。
【0041】以上、本発明を各実施形態により具体的に
説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更
可能である。例えば、第2の実施形態のスカラロボット
62の変形例として、図7に示すように、第1アーム駆
動用モータ14の回転軸16の支持部分からボールベア
リング69のみを削除してもよい。この場合、回転軸1
6は、その基端部がボールベアリング60によって支持
されており、さらに、その最先端部が、ボールベアリン
グ66によって支持されている安定的な両端支持構造
(2点支持構造)である。しかも、ギアどうしの歯合部
分において、回転軸16の撓みなどの影響を受けないよ
うに、ピニオンギア17の近傍が、ボールベアリング6
6によって支持されている。したがって、このような構
成でも、ピニオンギア17と第1アーム回動ギア18と
を良好な歯合位置で支持することができる。なお、第1
及び第2の実施形態において、第2アーム駆動用モータ
20に連結される減速装置21として遊星歯車機構を採
用しているが、減速装置21については、ハーモニック
ドライブ機構等や、第1のアーム3回動用の減速装置1
5と同様の平歯車機構でこれを構成してもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスカラロ
ボットは、第1のアームに駆動力を伝達する減速機構の
構成部品であるピニオンギアを、例えば、第1のアーム
の駆動モータの回転軸に別部品として挿着、若しくはそ
の回転軸の一部を加工成形して構成するものである。こ
れにより、本発明によれば、部品点数を削減した簡易的
な構成でアームを安定的に駆動し動作性能の向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るスカラロボット
を示す正面図である。
【図2】図1のスカラロボットを示す平面図である。
【図3】図1のスカラロボットの構造を示す断面図であ
る。
【図4】図1のスカラロボットに搭載された第1アーム
駆動機構を詳細に示す断面図である。
【図5】図4の第1アーム駆動機構と異なる構造の第1
アーム駆動機構のピニオンギアの構造を示す断面図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るスカラロボット
の構造を示す断面図である。
【図7】図6のスカラロボットに搭載された機構と異な
る構造の第1アーム駆動機構を示す断面図である。
【図8】従来のスカラロボットの構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1,62…スカラロボット、2,70…基台、3…第1
のアーム、4…第2のアーム、7,63…第1アーム駆
動機構、14…第1アーム駆動用モータ、15,21…
減速装置、16…第1アーム駆動用モータの回転軸、1
7…ピニオンギア、18…第1アーム回動ギア、45,
71…減速機ケーシング、46,72…モータケーシン
グ、55…貫通穴、50…クロスローラベアリング、6
0,61,66,67,68,69…ボールベアリン
グ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、 前記基台に対し回動可能に設けられた第1のアームと、 前記第1のアームに対し回動可能に設けられた第2のア
    ームと、 前記基台に内蔵されたモータと、 前記モータの回転を減速して前記第1のアームを回動さ
    せる減速装置と、 前記モータの出力軸であると共に駆動力の入力軸として
    前記減速装置に連結された駆動力伝達軸とを具備するこ
    とを特徴とするスカラロボット。
  2. 【請求項2】 前記駆動力伝達軸に装着、若しくはその
    駆動力伝達軸の一部を加工成形したピニオンギアをさら
    に具備することを特徴とする請求項1記載のスカラロボ
    ット。
  3. 【請求項3】 前記駆動力伝達軸の一端部を支持する第
    1の軸受と、 前記駆動力伝達軸の他端部に設けた前記ピニオンギアの
    近傍で、この駆動力伝達軸を支持する第2の軸受とをさ
    らに具備することを特徴とする請求項2記載のスカラロ
    ボット。
  4. 【請求項4】 前記減速装置が、前記ピニオンギアに歯
    合し且つ前記第1のアームに固定された第1アーム回動
    ギアと、 前記第1アーム回動ギアを片持ちで支持する第3の軸受
    とをさらに具備することを特徴とする請求項2又は3記
    載のスカラロボット。
  5. 【請求項5】 前記第1のアームの回転中心部分と前記
    基台とをそれぞれ貫通するように形成された信号ケーブ
    ル挿通用の貫通穴をさらに具備することを特徴とする請
    求項1ないし4いずれか1項に記載のスカラロボット。
  6. 【請求項6】 前記基台と前記モータのケーシングとが
    共用されていることを特徴とする請求項1ないし5いず
    れか1項に記載のスカラロボット。
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