JP2003117876A - 多関節ロボット - Google Patents

多関節ロボット

Info

Publication number
JP2003117876A
JP2003117876A JP2001344509A JP2001344509A JP2003117876A JP 2003117876 A JP2003117876 A JP 2003117876A JP 2001344509 A JP2001344509 A JP 2001344509A JP 2001344509 A JP2001344509 A JP 2001344509A JP 2003117876 A JP2003117876 A JP 2003117876A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
motor
work
arm
ball screw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001344509A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshibumi Manome
俊文 馬目
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2001344509A priority Critical patent/JP2003117876A/ja
Publication of JP2003117876A publication Critical patent/JP2003117876A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業軸を支持するアームを小型化する。 【解決手段】 作業軸4を有する第2のアーム3に回転
駆動用モータ64を設ける。この回転駆動用モータ64
の軸心部にこのモータ64を軸線方向に貫通する貫通孔
75〜77を形成する。この貫通孔内に作業軸4を軸線
方向に平行移動可能に挿通した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転可能な作業軸
をアームの揺動端部に軸線方向へ平行移動可能に設けた
多関節ロボットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の多関節ロボットとして
は、例えば特開平5−92377号公報に開示されたも
のがある。この公報に示された多関節ロボットは、電子
部品の実装等に使用されているいわゆるスカラ型ロボッ
トと称されるもので、水平方向に揺動する第1のアーム
の揺動端部に第2のアームを水平方向に揺動できるよう
に設け、この第2のアームの揺動端部に上下方向へ延び
て第2のアームから下方へ突出する作業軸を回転可能か
つ上下方向に平行移動可能に設けている。
【0003】前記第1のアームは、基端部に設けた駆動
用モータによって基台に対して揺動し、第2のアーム
は、基端部に設けた駆動用モータによって第1のアーム
に対して揺動する。この第2のアームに、前記作業軸を
回転させるための回転駆動装置と、作動軸を上下方向に
移動させるための昇降装置とを設けている。前記回転駆
動装置は、回転駆動用モータの回転を減速機で減速した
後、ベルトによって作業軸に伝達する構造で、作動軸側
のプーリを作動軸にスプライン嵌合させている。前記昇
降装置は、昇降用モータの回転をベルトによってボール
ねじ軸に伝達し、このボールねじに螺合させたボールね
じナットを作動軸の上端部に昇降自在になるように連結
している。すなわち、ボールねじ軸が回転することによ
って、ボールねじナットとともに作業軸が昇降する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように構成した従来の多関節ロボットは、第2のアー
ムに回転駆動装置と昇降装置とを横に並ぶように設けて
いるから、第2のアームを小型化することができないと
いう問題があった。また、前記回転駆動装置と昇降装置
は、動力を伝達するためにベルトを用いており、このベ
ルトから磨耗粉が発生するために、この多関節ロボット
をクリーンルームで使用することはできないという問題
もあった。
【0005】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、作業軸を支持するアームを小型化す
ることを第1の目的とし、クリーンルームで使用できる
多関節ロボットを実現することを第2の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明に係る多関節ロボットは、作業軸を有するア
ームに設けた作業軸駆動用モータの軸心部にこのモータ
を軸線方向に貫通する貫通孔を形成し、この貫通孔内に
作業軸を軸線方向に平行移動可能に挿通したものであ
る。本発明によれば、作業軸駆動用モータと作業軸とが
同一軸線上に配置され、これら両部材どうしを接続する
動力伝達系の長さが短縮される。
【0007】請求項2に記載した発明に係る多関節ロボ
ットは、請求項1に記載した発明に係る多関節ロボット
において、作業軸駆動用モータの回転軸に、入力部と出
力部とが同一軸線上に位置するとともに軸心部に貫通孔
が形成された減速機を接続し、この減速機の貫通孔に前
記モータの貫通孔から導出された作業軸を軸線方向平行
に移動可能に挿通し、この作業軸の前記モータ側の端部
に作業軸を平行移動させる平行移動装置を連結するとと
もに、出力側の端部にスプラインを設け、このスプライ
ンにスプラインナットを移動自在に嵌合させ、このスプ
ラインナットを前記減速機の出力部に連結したものであ
る。この発明によれば、モータの動力が減速機とスプラ
インナットとを介して作業軸に伝達されるから、ベルト
を用いることなく作業軸を回転させることができる。
【0008】請求項3に記載した発明に係る多関節ロボ
ットは、請求項2に記載した発明に係る多関節ロボット
において、平行移動装置は、軸心部に形成した貫通孔に
作業軸を挿通した平行移動用モータと、前記作業軸に形
成したボールねじ溝に嵌合させて前記平行移動用モータ
の回転軸に連結したボールねじナットと、作業軸の回転
を規制する回転規制手段とによって構成し、作業軸をス
プラインナットとの連結部よりモータ側で分割し、分割
された一方の作業軸に他方の作業軸を回転自在に連結し
たものである。この発明によれば、平行移動装置と、作
業軸を回転させる装置との両方が作業軸と同一軸線上に
配置され、これら三つの部材をそれぞれ別の位置に配置
する場合に較べてアームに設ける設置スペースを狭くす
ることができる。
【0009】請求項4に記載した発明に係る多関節ロボ
ットは、請求項2に記載した発明に係る多関節ロボット
において、平行移動装置は、作業軸と平行なボールねじ
軸と、このボールねじ軸を回転させる平行移動用モータ
と、前記ボールねじ軸に螺合させたボールねじナット
と、このボールねじナットを回転が規制される状態で保
持するとともに作業軸を軸線方向への移動が規制される
状態で回転自在に支持する第1の連結部材と、作業軸駆
動用モータの回転軸に軸受を介して接続するとともに前
記平行移動用モータに支持させた第2の連結部材とを備
え、前記第2の連結部材にボールねじ軸と平行にタイバ
ーを立設し、このタイバーに前記第1の連結部材を移動
自在に嵌合させたものである。
【0010】この発明によれば、第1の連結部材は、作
業軸およびボールねじ軸の軸線方向と直交する方向(以
下、単に横方向という)への移動がタイバーによって規
制される。このため、作業軸を往復移動させるときにボ
ールねじ軸からボールねじナットに摩擦により回転力が
伝達されて第1の連結部材に横方向へ付勢力が加えられ
るが、この付勢力が作業軸に加えられるのを阻止するこ
とができる。また、タイバーを支持する第2の連結部材
は、作業軸駆動用モータの回転軸に対して位置決めさ
れ、作業軸を接続する第1の連結部材は、前記第2の連
結部材にタイバーによって位置決めされるから、作業軸
と前記回転軸とを高い精度をもって同一軸線上に位置付
けることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明に係る多関節ロボットの一実施の形態を図1ないし図
6によって詳細に説明する。図1は本発明に係る多関節
ロボットの側面図、図2は同じく平面図、図3は第1の
アーム用駆動装置の断面図、図4は第2のアーム用駆動
装置の断面図、図5は昇降装置および回転駆動装置の一
部を示す断面図、図6は回転駆動装置と作業軸との接続
部分を示す断面図である。
【0012】これらの図において、符号1で示すもの
は、この実施の形態による多関節ロボットである。この
多関節ロボット1は、いわゆるスカラ型ロボットと称さ
れ、水平方向に揺動する第1のアーム2および第2のア
ーム3とによって作業軸4を水平方向に移動させ、第2
のアーム3に設けた昇降装置5で作業軸4を上下方向に
移動させるとともに、回転駆動装置6で作業軸4を回転
させるものである。前記昇降装置5が本発明に係る平行
移動装置を構成している。前記作業軸4は、図示しては
いないが、下端部に例えば電子部品実装用の真空吸着ノ
ズルやワークを把持するためのチャックや、あるいはペ
ースト半田供給用のノズルを取付ける。
【0013】前記第1のアーム2は、図1および図2に
示すように小片状に形成し、基端部(図1において右側
の端部)を第1のアーム用駆動装置11に支持させ、揺
動端部に第2のアーム用駆動装置12を介して第2のア
ーム3を取付けている。前記第1のアーム用駆動装置1
1は、図3に示すように、ベースプレート13に軸線方
向が上下方向と平行になるように支持させた第1のアー
ム駆動用モータ14と、このモータ14の上端部に固定
した第1のアーム駆動用減速機15と、前記モータ14
を覆うハウジング16などによって構成している。前記
第1のアーム駆動用モータ14は、回転検出用レゾルバ
17を下端部に内蔵している。符号18はモータケース
を示し、19はロータを示し、20は回転軸を示し、2
1は回転軸支持用の軸受を示す。
【0014】前記第1のアーム駆動用減速機15は、ハ
ーモニックドライブ(登録商標)減速機で、ウェーブジ
ェネレータ22を前記回転軸20の上端部に固着させる
とともに、フレクスプライン23を固定用ボルト24に
よって後述する第1の支軸25に固定している。この減
速機15のサーキュラスプライン26は、前記ハウジン
グ16の上端部に固定した減速機ケース27に固定して
いる。前記第1の支軸25は、前記減速機ケース27に
軸受28によって回転自在に支持させ、減速機ケース2
7から上方に突出させた上端部に第1のアーム2を固定
している。
【0015】前記ハウジング16は、前記モータ14の
周囲を囲むような箱状に形成し、図示していない基台に
固定している。図1および図3において、ハウジング1
6に設けた符号29で示すものは、この多関節ロボット
1と図示していないコントローラとを接続するためのケ
ーブルであり、30は後述する第2のアーム3側の各モ
ータに電源を供給するとともに制御信号を送出するため
のケーブルを示す。
【0016】前記第2のアーム用駆動装置12は、図4
に示すように、前記第1のアーム2に第2の支軸31を
介して支持させた第2のアーム駆動用減速機32と、こ
の第2のアーム駆動用減速機32の上方に設けた第2の
アーム駆動用モータ33とによって構成している。前記
第2のアーム駆動用減速機32は、前記第1のアーム駆
動用減速機15と同等の構造のものを使用し、フレクス
プライン34を固定用ボルト35によって前記第2の支
軸31に固定し、ウェーブジェネレータ36を後述する
第2のアーム駆動用モータ33の回転軸37に固定して
いる。また、この減速機32のサーキュラスプライン3
8は、第2のアーム3の下面に減速機ケース39ととも
に固定している。前記第2の支軸31は、前記減速機ケ
ース39に軸受31aによって回転自在に支持させてい
る。
【0017】第2のアーム駆動用モータ33は、前記第
1のアーム駆動用モータ14と同等の構造ものを使用
し、軸線方向が上下方向と平行になるように第2のアー
ム3の上部に支持させている。符号40はモータケース
を示し、41はロータ、42は回転検出用レゾルバ、4
3は回転軸37を回転自在に支持する軸受を示す。この
モータ33の回転軸37が回転することによって、第2
の支軸31が第2のアーム駆動用減速機32によって減
速されて回転するから、この第2の支軸31を中心にし
て第2のアーム3が揺動する。
【0018】前記第2のアーム3は、第1のアーム2と
同様に小片状に形成し、図1に示すように、第1のアー
ム2に連結する端部とは反対側の端部に作業軸4を備え
ている。また、この第2のアーム3には、後述する昇降
装置5および回転駆動装置6を覆うハウジング44(図
1参照)を取付けている。前記作業軸4は、外周上18
0°で対向する位置にナット側の循環移動する複数のボ
ールが嵌合する縦溝を設けたボールスプライン軸からな
り、図5に示すように、上端部を後述する昇降装置5の
ボールねじナット51に軸受52によって回転自在に支
持させるとともに、図6に示すように、下端部を後述す
る回転駆動装置6のボールスプラインナット53に嵌合
させている。この作業軸4と前記ボールねじナット51
との接続部は、作業軸4の回転は許容するが、ボールね
じナット51に対して作業軸4が上下方向に移動するこ
とがないように構成している。
【0019】前記ボールねじナット51を有する昇降装
置5は、図5に示すように、第2のアーム3に軸線方向
が上下方向と平行になるように支持させた昇降用モータ
54と、このモータ54の回転軸55にリジットカップ
リング56を介して同一軸線上に位置するように結合さ
せたボールねじ軸57と、このボールねじ軸57に螺合
させた前記ボールねじナット51とによって構成してい
る。このボールねじナット51に一体的に設けた連結プ
レート51aに、前記軸受52を装着し、作業軸4の上
端部を支持させている。
【0020】前記昇降用モータ54は、前記第1,2の
アーム駆動用モータ14,33と同等のものを使用し、
第2のアーム3の長手方向の略中央部の上に軸線方向が
上下方向と平行になるように取付けている。符号58は
モータケースを示し、59はロータ、60は回転検出用
レゾルバ、61は回転軸55を回転自在に支持する軸受
を示す。この昇降用モータ54が回転することによっ
て、ボールねじ軸57が回転し、ボールねじナット51
とともに作業軸4が上下方向に移動する。作業軸4の上
下方向の移動可能距離を図1中に符号Lで示す。
【0021】回転駆動装置6は、図5および図6に示す
ように、前記ボールスプラインナット53を支持する筒
状出力軸62を有する減速機63と、この減速機63の
上方に設けた回転駆動用モータ64とによって構成して
いる。前記減速機63は、前記第1,2のアーム駆動用
減速機15,32と同等のものを使用しており、フレク
スプライン65を前記筒状出力軸62の上端部に一体的
に結合させ、ウェーブジェネレータ66を回転駆動用モ
ータ64の回転軸67に固定している。前記筒状出力軸
62は、減速機ケース68に軸受69によって回転自在
に支持させ、下端部に、前記ボールスプラインナット5
3を設けた筒状の連結軸62aを固定している。
【0022】この減速機63のサーキュラスプライン7
0は、第2のアーム3の下面に減速機ケース68ととも
に固定している。また、この減速機63のフレクスプラ
イン65の軸心部には、筒状出力軸62の中空部62b
に連通する貫通孔65aを形成している。この貫通孔6
5aと筒状出力軸62の中空部62b内には、作業軸4
を上下方向に移動可能に挿通させている。すなわち、こ
の減速機63は、入力部と出力部とが同一軸線上に位置
するとともに、軸心部に貫通孔(貫通孔65aおよび中
空部62b)が形成された構造を採っている。
【0023】回転駆動用モータ64は、図5に示すよう
に、軸線方向が上下方向と平行になる状態で第2のアー
ム3の上に固定している。71はモータケース、72は
ロータ、73は回転検出用レゾルバ、74は回転軸67
を回転自在に支持する軸受を示す。また、この回転駆動
用モータ64は、回転軸67およびモータケース71の
軸心部にこのモータ64を軸線方向に貫通する貫通孔7
5〜77を形成しており、この貫通孔75〜77内に作
業軸4を軸線方向に平行移動可能に挿通させている。
【0024】この回転駆動用モータ64が回転すること
により、減速機63の筒状出力軸62が回転し、この回
転がボールスプラインナット53によって作業軸4に伝
達されて作業軸4が回転する。ボールスプラインナット
53は、作業軸4に上下方向に移動自在に嵌合されてい
るから、上述した昇降装置5による作業軸4の昇降動作
が妨げられることはない。
【0025】このように構成した多関節ロボット1は、
第1のアーム駆動用モータ14の動力で第1のアーム2
が揺動し、第2のアーム駆動用モータ33の動力で第2
のアーム3が第1のアーム2に対して揺動する。また、
この多関節ロボット1は、昇降用モータ54の動力で作
業軸4が昇降し、回転駆動用モータ64の動力で作業軸
4が回転する。
【0026】この多関節ロボット1は、第2のアーム3
に設けた回転駆動用モータ64の軸心部にこのモータ6
4を軸線方向に貫通する貫通孔75〜77を形成し、こ
の貫通孔内に作業軸4を軸線方向に平行移動可能に挿通
させているから、回転駆動用モータ64と作業軸4とが
同一軸線上に配置され、これら両部材どうしを接続する
動力伝達系の長さが短縮される。すなわち、第2のアー
ム3に設ける軸部分が第2のアーム駆動用モータ33の
軸部分と、昇降装置5の一箇所の軸部分と、作業軸およ
び回転駆動装置の一箇所の軸部分との計三箇所になるか
ら、回転駆動用モータ64と作業軸4とを離間させてア
ームに設けた従来の多関節ロボット1に較べて、軸部分
を設けるスペースが狭くてよく、前記アームを短く形成
することができる。
【0027】なお、第1のアーム2の下側において第2
のアーム駆動用モータ33の界磁コイルを内蔵するハウ
ジングと、第1のアーム2の上側において第2のアーム
減速機32のハウジングとを、それぞれ第1のアーム2
に固定し、第2のアーム駆動用モータ33のアーマチャ
ーを第2のアーム減速機32の入力軸に連結し、第2の
アーム減速機32の出力軸の端部を第2のアーム3の下
側に結合させるようにしてもよい。第2のアーム3の上
側のスペースが空くので、昇降装置5を第2のアーム駆
動用モータ33の真上方向位置、あるいは第2のアーム
駆動用モータ33の真上方向位置から第1のアーム用駆
動装置11寄りの位置にすることができ、その分第2の
アーム2の腕の長さ(第1のアーム2端部との回動支軸
から作業軸の間の長さ)を短くできる。図3のケーブル
30は第2のアーム3と一体となって揺動する全てのモ
ータに電力を供給するが、第1のアーム2の下側に第2
のアーム駆動用モータ33のハウジングを固定する場合
には、ケーブル30とは独立に、ハウジングとベースプ
レート13に固定され第1のアーム駆動装置を内蔵する
ケーシング13aとを結ぶケーブルが配置される。
【0028】また、この多関節ロボット1は、回転駆動
用モータ64の回転軸67に、入力部と出力部とが同一
軸線上に位置するとともに軸心部に貫通孔(貫通孔65
aおよび中空部62b)が形成された減速機63を接続
し、この減速機63の前記貫通孔に前記モータ64の貫
通孔から導出された作業軸4を軸線方向平行に移動可能
に挿通し、この作業軸4の前記モータ側の端部に作業軸
4を上下方向に平行移動させる昇降装置5を連結すると
ともに、出力側の端部にボールスプラインナット53を
移動自在にスプライン嵌合させ、このボールスプライン
ナット53を前記減速機63の筒状出力軸62に連結し
ているから、回転駆動用モータ64の動力が減速機63
とボールスプラインナット53とを介して作業軸4に伝
達され、ベルトを用いることなく作業軸4を回転させる
ことができる。
【0029】このため、作業軸4にベルトで動力を伝達
して作業軸4を回転させる従来の多関節ロボット1に較
べて発生する磨耗粉を低減させることができる。この実
施の形態による多関節ロボット1においては、昇降装置
5のボールねじ軸57を昇降用モータ54の回転軸55
に直接結合させており、この昇降装置5でもベルトを用
いていないから、磨耗粉が殆ど発生することがない。
【0030】(第2の実施の形態)作業軸の径を太く形
成する場合には、図7ないし図9に示す構成を採ること
ができる。図7は作業軸が減速機を貫通する部分を示す
断面図、図8は作業軸の下端部を示す断面図、図9は図
8におけるIX−IX線断面図である。これらの図におい
て、前記図1〜図6によって説明したものと同一もしく
は同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を
適宜省略する。
【0031】この実施の形態による作業軸4は、下端部
の外周上180°で対向する位置にボールスプラインナ
ット53内で循環する複数のボール53aが嵌合する二
つの縦溝81aを設けたボールスプライン軸81と、こ
のボールスプライン軸81の上端部にセットスクリュー
82によって固定した連結ロッド83とに分割させて形
成している。前記連結ロッド83は、第1の実施の形態
で示した作業軸4の上部と同様に、上端部を昇降装置5
のボールねじナット51に回転自在に支持させている。
前記 ボールスプライン軸81は、前記連結ロッド83
および回転駆動用モータ64の回転軸67や、減速機6
3の筒状出力軸62より径が大きくなるように形成し、
筒状出力軸62の下端部に固定した筒状の連結軸62a
のボールスプラインナット53を嵌合させている。前記
連結軸62aは、上端部を筒状出力軸62にセットスク
リュー84によって固定するとともに、下端部にボール
スプラインナット53をセットスクリュー85によって
固定している。
【0032】この実施の形態によれば、回転駆動用モー
タ64や減速機63に形成する貫通孔の孔径を大きくす
ることなく作業軸4の実質的な外径を太く形成すること
ができるから、装置の小型化を図りながら、作業軸4に
相対的に大きな部材を取付けることができる。
【0033】なお、図8および図9に図示するように、
外周上180°で対向する位置にそれぞれ縦溝81aが
設けられたボールスプライン軸81に、ボールスプライ
ンナット53内に設けられたリターン穴53bを通り循
環する複数のボール53aが配設されたボールスプライ
ンナット53が嵌合する。前記縦溝81aにボールを嵌
合させるので、ボールスプライン軸81とボールスプラ
インナット53は一体で回転する一方、ボール53aが
循環することで、摩擦抵抗がきわめて小さい状態で、ボ
ールスプライン軸81に対してボールスプラインナット
53がスラスト方向に移動可能とされる。この構成は、
図6の作業軸4とボールスプラインナット53、図10
の連結ロッド83とボールスプラインナット103、ボ
ールスプライン軸81とボールスプラインナット53に
も、それぞれ同様に織り込まれている。
【0034】(第3の実施の形態)昇降装置5と回転駆
動装置は、図10および図11に示すように作業軸と同
一軸線上に配設することができる。図10は昇降装置と
回転駆動装置を作業軸と同一軸線上に配設した他の実施
の形態を示す断面図、図11は作業軸のスプライン軸と
連結ロッドとの連結部分を拡大して示す断面図である。
これらの図において、前記図1〜図9によって説明した
ものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を
付し詳細な説明を適宜省略する。
【0035】図10に示す昇降装置5は、回転駆動用モ
ータ64のモータケース71の上に有底円筒状の下部支
持台91および上部支持台92を介して昇降用モータ5
4を支持させている。前記上部・下部支持台91,92
と、昇降用モータ54は、軸心部にこれらを軸方向(上
下方向)に貫通する貫通孔93〜96を形成し、この貫
通孔に作業軸4の上端部を挿通させている。この実施の
形態による作業軸4は、下端部の ボールスプライン軸
81と、この ボールスプライン軸81の上端部に軸受
97を介して連結した連結ロッド83とに分割して形成
している。前記ボールスプライン軸81と連結ロッド8
3との接続部分は、一方に対して他方が回転自在になる
とともに、軸方向への相対的な移動が規制されるように
形成している。
【0036】前記連結ロッド83の上部には、ボールね
じ溝101とボールスプライン溝102をそれぞれ形成
している。ボールねじ溝101は、昇降用モータ54の
回転軸55に固定したボールねじナット51を螺合さ
せ、ボールスプライン溝102は、前記下部支持台91
の貫通孔93内に固定したボールスプラインナット10
3を嵌合させている。このボールスプラインナット10
3が請求項3記載の発明に係る回転規制手段を構成して
いる。
【0037】このように構成した昇降装置5によれば、
昇降用モータ54の回転軸55が回転することにより、
ボールねじナット51が回転し、連結ロッド83がボー
ルスプラインナット103で回転が規制されていること
によって上下方向に移動する。連結ロッド83は回転が
規制されているが、下端部の ボールスプライン軸81
は、軸受97によって連結ロッド83に対して回転自在
であるから、回転駆動用モータ64の動力によって回転
することができる。
【0038】この実施の形態によれば、昇降装置5と回
転駆動装置6との両方が作業軸4と同一軸線上に配置さ
れ、これら三つの部材をそれぞれ別の位置に配置する場
合に較べて第2のアーム3に設ける各部材の設置スペー
スを狭くすることができる。このため、第2のアーム3
をより一層コンパクトに形成することができる。
【0039】以上の三つの実施の形態によれば、第2の
アーム3の第1の支軸25回りの回転マス、第2の支軸
(第2のアーム3の第1のアーム2に対する回転枢軸)
31回りの回転マスがそれぞれ小さくなるので、第1の
アーム用駆動装置11および第2のアーム用駆動装置1
2のそれぞれによる回転速度が向上する。
【0040】(第4の実施の形態)昇降装置は図12〜
図16に示すように形成することができる。図12は昇
降装置の他の実施の形態を示す断面図、図13は昇降装
置の正面図、図14は昇降装置のタイバー取付部分の断
面図、図15は昇降装置の平面図、図16は図12にお
ける昇降装置のXVI−XVI線断面図である。これらの図に
おいて、前記図1〜図11によって説明したものと同一
もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な
説明を適宜省略する。
【0041】図12〜図16に示す昇降装置5は、第1
の実施の形態で説明した昇降装置5に後述する下部連結
プレート111と2本のタイバー112とを設けたもの
である。下部連結プレート111は、図16に示すよう
に、同図の左右方向(第2のアーム3の長手方向)に長
い長方形の鋼板あるいはアルミ合金プレート等金属板に
よって形成し、図12に示すように、一端部(同図にお
いて右側の端部)に形成した軸孔113に昇降装置5の
リジットカップリング56を臨ませて昇降用モータ54
のモータケース58の上面に固定用ボルト114によっ
て固定している。また、この下部連結プレート111の
他端部は、軸孔115を形成し、この軸孔115に作業
軸4を挿通させている。この下部連結プレート111が
請求項4に記載した発明に係る第2の連結部材を構成し
ている。
【0042】この実施の形態による回転駆動用モータ6
4の回転軸67は、図12に示すように、同モータ64
のモータケース71より上方へ突出するように形成して
前記軸孔115内に下方から臨ませており、この軸孔1
15内で軸受116によって前記下部連結プレート11
1を接続している。このように下部連結プレート111
を前記回転軸67に軸受116を介して接続することに
よって、下部連結プレート111の取付位置を回転軸6
7の軸心を基準にして決めることができる。
【0043】また、下部連結プレート111は、前記軸
孔113と軸孔115との間にタイバー112を取付け
るための嵌合孔117(図14参照)を上方に向けて開
口するように形成している。前記嵌合孔117は、中心
線が昇降装置5のボールねじ軸57の軸線と平行になる
ように形成している。タイバー112は、断面円形の棒
材によって形成し、図14に示すように、下端を前記嵌
合孔117に嵌合させ、下部連結プレート111の下側
から嵌合孔117に挿通させた固定用ボルト118を螺
着させている。すなわち、タイバー112は、嵌合孔1
17に嵌合されることによって取付け位置が決められる
とともに軸線がボールねじ軸57と平行になり、固定用
ボルト118が締結されることによって下部連結プレー
ト111に固定される。
【0044】タイバー112の上端部は、図14に示す
ように、ボールブッシュ119に嵌合させ、このボール
ブッシュ119を介して連結プレート51aに支持させ
ている。また、2本のタイバー112のうち一方には、
連結プレート51aがタイバー112より上方へ移動し
て脱落するのを阻止するために、ボールブッシュ119
の上端面と対向するストッパープレート112aを取付
けている。
【0045】前記ボールブッシュ119は、図示してい
ないボールが上下方向に循環可能なボール配列構造を内
周面に沿わせて周方向に複数並設したもので、タイバー
112の外周面にボールを接触させてタイバー112を
上下方向に移動自在に保持するものである。また、この
ボールブッシュ119は、連結プレート51aの貫通孔
120に嵌合させ、連結プレート51aにサークリップ
121で外れ止めをして支持させている。連結プレート
51aが請求項4に記載した発明に係る第1の連結部材
を構成している。
【0046】この実施の形態による連結プレート51a
は、昇降装置5のボールねじナット51を回転が規制さ
れる状態で保持する一端部(同図において右側の端部)
と、作業軸4を軸受52によって軸線方向への移動が規
制される状態で回転自在に支持する他端部との間に前記
ボールブッシュ119を横方向(図15においては上下
方向)に二つ並べて設けている。連結プレート51aに
おけるボールブッシュ119を嵌合させる二つの貫通孔
120と、前記軸受52を嵌合させる軸孔122(図1
2参照)は、下部連結プレート111の二つの嵌合孔1
17および軸孔115と同じ位置関係を有するように形
成している。すなわち、連結プレート51aを下部連結
プレート111の上に重ねた状態では、貫通孔120と
嵌合孔117とが同一軸線上に位置するとともに、軸孔
122と軸孔115とが同一軸線上に位置するようにな
る。
【0047】また、前記二つのボールブッシュ119ど
うしの間隔は、図13に示すように、これらを支持する
連結プレート51aの最大幅が下方の回転駆動用モータ
64の最大幅と略同じかそれより狭くなるように設定し
ている。この構成を採ることによって、昇降装置5およ
び回転駆動装置6を覆うハウジング44とタイバー11
2との干渉を避けることができ、ハウジング44の幅
(第2のアーム3の幅)を第1の実施の形態を採るとき
と同等に狭く形成することができる。
【0048】図12〜図14においてタイバー112に
設けた符号123で示すものは、緩衝用ばねである。こ
の緩衝用ばね123は、圧縮コイルばねによって形成し
てタイバー112を貫通させ、下部連結プレート111
と連結プレート51aとの間に弾装している。この緩衝
用ばね123は、連結プレート51aが昇降用モータ5
4の動力によって下降するときに簡単に圧縮されて下降
動作を妨げることがないとともに、昇降用モータ54の
電源を切断して連結プレート51aに作業軸4やボール
ねじナット51の重量が加えられたときにこれらの部材
の重量を支えることができるような弾発力を有する。
【0049】この緩衝用ばね123を設けることによっ
て、昇降用モータ54の電源を切断した後に作業軸4が
重力で下降してその先端がワークや作業台などに当たる
のを阻止することができる。なお、緩衝用ばね123
は、1本で作業軸4などの重量を支えることができる弾
発力を有するものであれば、2本のタイバー112のう
ち一方のみに設けることもできる。
【0050】この実施の形態による多関節ロボット1に
おいては、タイバー112によって連結プレート51a
の横方向(作業軸4およびボールねじ軸57の軸線方向
と直交する方向)への移動を規制することができる。こ
のため、この多関節ロボット1は、作業軸4を上昇させ
たり下降させるときにボールねじ軸57からボールねじ
ナット51に摩擦により回転力が伝達されて連結プレー
ト51aに横方向へ付勢力が加えられるが、この付勢力
が作業軸4に加えられるのを阻止することができる。こ
の結果、前記付勢力によって連結プレート51aから作
業軸4に剪断方向の荷重が加えられることはない。
【0051】また、作業軸4の下端部が例えばワークに
当接して作業軸4の更なる下方への移動が規制されてい
る状態で昇降装置5が下降動作を継続しているような場
合には、連結プレート51aの作業軸側の端部が下降で
きないにもかかわらずボールねじナット側51が強制的
に下降されるような現象が起こり、連結プレート51a
が傾斜してしまうことがある。このように連結プレート
51aが傾くと、作業軸4にこれを湾曲させるような大
きな曲げモーメントが作用する。しかし、この多関節ロ
ボット1においては、連結プレート51aの上記傾動も
タイバー112によって規制されるから、作業軸4に過
大な曲げモーメントが作用することもない。
【0052】さらに、タイバー112を支持する下部連
結プレート111が回転駆動用モータ64の回転軸67
に対して位置決めされ、作業軸4を接続する連結プレー
ト51a部材が前記下部連結プレート111にタイバー
112によって位置決めされるから、作業軸4と前記回
転軸67とを高い精度をもって同一軸線上に位置付ける
ことができる。このため、回転軸67内の貫通孔75
や、図6に示す回転駆動装置6の筒状出力軸62内の中
空部62bなど作業軸4との間に形成するクリアランス
が小さくても作業軸4が孔壁面に接触することはない。
【0053】したがって、使用する作業軸4としては、
ワークなどに下端が当接したときに作業軸4に加えられ
る圧縮荷重や、昇降装置5によって上昇または下降させ
るときに加えられる圧縮または引張荷重に耐えることが
できる程度の小径で軽量のものを使用することができる
から、この実施の形態による多関節ロボット1は、作業
軸4を駆動するときの応答性を向上させることができ
る。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、作
業軸駆動用モータと作業軸とが同一軸線上に配置され、
これら両部材どうしを接続する動力伝達系の長さが短縮
される。このため、前記両部材を離間させてアームに設
けた従来の多関節ロボットに較べて前記アームを短く形
成して小型化を図ることができる。
【0055】請求項2記載の発明によれば、モータの動
力が減速機とスプラインナットとを介して作業軸に伝達
されるから、ベルトを用いることなく作業軸を回転させ
ることができる。このため、作業軸にベルトで動力を伝
達して作業軸を回転させる従来の多関節ロボットに較べ
て発生する磨耗粉を低減させることができるから、クリ
ーンルームで使用できる多関節ロボットを実現すること
ができる。
【0056】請求項3記載の発明によれば、平行移動装
置と、作業軸を回転させる装置との両方が作業軸と同一
軸線上に配置され、これら三つの部材をそれぞれ別の位
置に配置する場合に較べてアームに設ける設置スペース
を狭くすることができる。このため、作業軸を設けるア
ームをより一層小型に形成することができる。
【0057】請求項4記載の発明によれば、第1の連結
部材は、作業軸およびボールねじ軸の軸線方向と直交す
る方向(以下、単に横方向という)への移動がタイバー
によって規制される。このため、作業軸を往復移動させ
るときにボールねじ軸からボールねじナットに摩擦によ
り回転力が伝達されて第1の連結部材に横方向へ付勢力
が加えられるが、この付勢力が作業軸に加えられるのを
阻止することができる。また、タイバーを支持する第2
の連結部材は、作業軸駆動用モータの回転軸に対して位
置決めされ、作業軸を接続する第1の連結部材は、前記
第2の連結部材にタイバーによって位置決めされるか
ら、作業軸と前記回転軸とを高い精度をもって同一軸線
上に位置付けることができる。
【0058】したがって、作業軸は、ワークなどに下端
が当接したときに加えられる圧縮荷重や、平行移動装置
によって移動されるときに加えられる圧縮または引張荷
重に耐えることができる程度の小径で軽量のものを使用
することができる。このため、この発明による多関節ロ
ボットは、作業軸を駆動するときの応答性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る多関節ロボットの側面図であ
る。
【図2】 本発明に係る多関節ロボットの平面図であ
る。
【図3】 第1のアーム用駆動装置の断面図である。
【図4】 第2のアーム用駆動装置の断面図である。
【図5】 昇降装置および回転駆動装置の一部を示す断
面図である。
【図6】 回転駆動装置と作業軸との接続部分を示す断
面図である。
【図7】 作業軸が減速機を貫通する部分を示す断面図
である。
【図8】 作業軸の下端部を示す断面図である。
【図9】 図8におけるIX−IX線断面図である。
【図10】 昇降装置と回転駆動装置を作業軸と同一軸
線上に配設した他の実施の形態を示す断面図である。
【図11】 作業軸のスプライン軸と連結ロッドとの連
結部分を拡大して示す断面図である。
【図12】 昇降装置の他の実施の形態を示す断面図で
ある。
【図13】 昇降装置の正面図である。
【図14】 昇降装置のタイバー取付部分の断面図であ
る。
【図15】 昇降装置の平面図である。
【図16】 図12における昇降装置のXVI−XVI線断面
図である。
【符号の説明】
1…多関節ロボット、2…第1のアーム、3…第2のア
ーム、4…作業軸、5…昇降装置、6…回転駆動装置、
51…ボールねじナット、51a…連結プレート、5
5,67…回転軸、64…回転駆動用モータ、53…ボ
ールスプラインナット、54…昇降用モータ、62…筒
状出力軸、63…減速機、67…回転軸、65a、75
〜77,93〜96…貫通孔、81…ボールスプライン
軸、83…連結ロッド、97…軸受、111…下部連結
プレート、112…タイバー、116…軸受。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能な作業軸をアームの揺動端部に
    軸線方向へ平行移動可能に設けた多関節ロボットにおい
    て、前記アームに設けた作業軸駆動用モータの軸心部に
    このモータを軸線方向に貫通する貫通孔を形成し、この
    貫通孔内に前記作業軸を軸線方向に平行移動可能に挿通
    してなる多関節ロボット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多関節ロボットにおい
    て、作業軸駆動用モータの回転軸に、入力部と出力部と
    が同一軸線上に位置するとともに軸心部に貫通孔が形成
    された減速機を接続し、この減速機の貫通孔に前記モー
    タの貫通孔から導出された作業軸を軸線方向平行に移動
    可能に挿通し、この作業軸の前記モータ側の端部に作業
    軸を平行移動させる平行移動装置を連結するとともに、
    出力側の端部にスプラインを設け、このスプラインにス
    プラインナットを移動自在に嵌合させ、このスプライン
    ナットを前記減速機の出力部に連結してなる多関節ロボ
    ット。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の多関節ロボットにおい
    て、平行移動装置は、軸心部に形成した貫通孔に作業軸
    を挿通した平行移動用モータと、前記作業軸に形成した
    ボールねじ溝に嵌合させて前記平行移動用モータの回転
    軸に連結したボールねじナットと、作業軸の回転を規制
    する回転規制手段とによって構成し、作業軸をスプライ
    ンナットとの連結部よりモータ側で分割し、分割された
    一方の作業軸に他方の作業軸を回転自在に連結してなる
    多関節ロボット。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の多関節ロボットにおい
    て、平行移動装置は、作業軸と平行なボールねじ軸と、
    このボールねじ軸を回転させる平行移動用モータと、前
    記ボールねじ軸に螺合させたボールねじナットと、この
    ボールねじナットを回転が規制される状態で保持すると
    ともに作業軸を軸線方向への移動が規制される状態で回
    転自在に支持する第1の連結部材と、作業軸駆動用モー
    タの回転軸に軸受を介して接続するとともに前記平行移
    動用モータに支持させた第2の連結部材とを備え、前記
    第2の連結部材にボールねじ軸と平行にタイバーを立設
    し、このタイバーに前記第1の連結部材を移動自在に嵌
    合させてなる多関節ロボット。
JP2001344509A 2001-07-31 2001-11-09 多関節ロボット Pending JP2003117876A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001344509A JP2003117876A (ja) 2001-07-31 2001-11-09 多関節ロボット

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-231209 2001-07-31
JP2001231209 2001-07-31
JP2001344509A JP2003117876A (ja) 2001-07-31 2001-11-09 多関節ロボット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003117876A true JP2003117876A (ja) 2003-04-23

Family

ID=26619638

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001344509A Pending JP2003117876A (ja) 2001-07-31 2001-11-09 多関節ロボット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003117876A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012034507A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Yaskawa Electric Corp アクチュエータ
JP2012228733A (ja) * 2011-04-25 2012-11-22 Yamaha Motor Co Ltd スカラ型ロボット
JP2013006259A (ja) * 2011-06-27 2013-01-10 Iai:Kk 産業用ロボット
US8860261B2 (en) 2010-07-01 2014-10-14 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Actuator
JP2014233771A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 シンフォニアテクノロジー株式会社 多関節ロボット
CN107214688A (zh) * 2017-05-25 2017-09-29 广州瑞松智能科技股份有限公司 一种轻量化机器人及其制造方法
CN111660293A (zh) * 2019-03-08 2020-09-15 精工爱普生株式会社 水平多关节机器人
CN117381848A (zh) * 2022-07-05 2024-01-12 苏州艾利特机器人有限公司 一种差动式低惯量机械臂

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61103789A (ja) * 1984-10-29 1986-05-22 フアナツク株式会社 ワ−ク取出しロボツト
JPH03251384A (ja) * 1990-02-28 1991-11-08 Nitto Seiko Co Ltd 作業工具昇降装置および作業工具回転駆動装置
JPH0516188U (ja) * 1992-05-29 1993-03-02 ぺんてる株式会社 産業用ロボツトの作業工具へのケ−ブル取付装置
JPH0582998A (ja) * 1991-05-17 1993-04-02 Tokico Ltd 部品取付装置
JPH07116974A (ja) * 1993-10-27 1995-05-09 Yamaha Motor Co Ltd スカラ型ロボットの作動軸駆動構造
JPH07266154A (ja) * 1994-03-25 1995-10-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品の保持ヘッド
JPH08155880A (ja) * 1994-12-05 1996-06-18 Fanuc Ltd 産業用ロボットのケーブル類処理装置
JPH0938889A (ja) * 1995-07-31 1997-02-10 Pentel Kk 産業用ロボット
JP2001205585A (ja) * 2000-01-27 2001-07-31 Hitachi Maxell Ltd ディスク搬送装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61103789A (ja) * 1984-10-29 1986-05-22 フアナツク株式会社 ワ−ク取出しロボツト
JPH03251384A (ja) * 1990-02-28 1991-11-08 Nitto Seiko Co Ltd 作業工具昇降装置および作業工具回転駆動装置
JPH0582998A (ja) * 1991-05-17 1993-04-02 Tokico Ltd 部品取付装置
JPH0516188U (ja) * 1992-05-29 1993-03-02 ぺんてる株式会社 産業用ロボツトの作業工具へのケ−ブル取付装置
JPH07116974A (ja) * 1993-10-27 1995-05-09 Yamaha Motor Co Ltd スカラ型ロボットの作動軸駆動構造
JPH07266154A (ja) * 1994-03-25 1995-10-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品の保持ヘッド
JPH08155880A (ja) * 1994-12-05 1996-06-18 Fanuc Ltd 産業用ロボットのケーブル類処理装置
JPH0938889A (ja) * 1995-07-31 1997-02-10 Pentel Kk 産業用ロボット
JP2001205585A (ja) * 2000-01-27 2001-07-31 Hitachi Maxell Ltd ディスク搬送装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8860261B2 (en) 2010-07-01 2014-10-14 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Actuator
JP2012034507A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Yaskawa Electric Corp アクチュエータ
JP2012228733A (ja) * 2011-04-25 2012-11-22 Yamaha Motor Co Ltd スカラ型ロボット
JP2013006259A (ja) * 2011-06-27 2013-01-10 Iai:Kk 産業用ロボット
JP2014233771A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 シンフォニアテクノロジー株式会社 多関節ロボット
CN107214688A (zh) * 2017-05-25 2017-09-29 广州瑞松智能科技股份有限公司 一种轻量化机器人及其制造方法
CN111660293A (zh) * 2019-03-08 2020-09-15 精工爱普生株式会社 水平多关节机器人
CN111660293B (zh) * 2019-03-08 2023-03-21 精工爱普生株式会社 水平多关节机器人
CN117381848A (zh) * 2022-07-05 2024-01-12 苏州艾利特机器人有限公司 一种差动式低惯量机械臂
CN117381848B (zh) * 2022-07-05 2024-06-04 苏州艾利特机器人有限公司 一种差动式低惯量机械臂

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8893578B2 (en) Parallel robot provided with wrist section having three degrees of freedom
JP5200966B2 (ja) 産業用ロボット
US20120067156A1 (en) Robot for handling object
US20100206120A1 (en) Parallel robot provided with wrist section having three degrees of freedom
JP4754296B2 (ja) 産業用ロボット
JP2003117876A (ja) 多関節ロボット
US11708882B2 (en) Head mechanism and robot
CN108189013A (zh) 一种机器人用抬升机构
JPS6335398B2 (ja)
JP2003275978A (ja) スカラロボット
JP2000046140A (ja) 電動シリンダおよびパラレルリンクロボット
JPH11170184A (ja) ロボットのアーム構造
CN212635739U (zh) Scara机器人
JPH0970778A (ja) 振り子型ロボット
JP3689034B2 (ja) スカラ型ロボット
CN111469164A (zh) 水平多关节机器人
JP2003136464A (ja) スカラ型ロボット
JP3694261B2 (ja) スカラ型ロボット
JP2003285284A (ja) スカラロボット
JPH06155365A (ja) 工業用ロボット
JPH08197463A (ja) 産業用ロボット等のリンク装置
CN212170477U (zh) 水平多关节机器人
CN212170403U (zh) 水平多关节机器人的臂体结构
JPH0592377A (ja) スカラ型ロボツトの構造
JPS62251090A (ja) 産業用ロボツト

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060801

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060926

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070109