JPH08267144A - 曲がり矯正用転造ダイス - Google Patents

曲がり矯正用転造ダイス

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JPH08267144A
JPH08267144A JP7180095A JP7180095A JPH08267144A JP H08267144 A JPH08267144 A JP H08267144A JP 7180095 A JP7180095 A JP 7180095A JP 7180095 A JP7180095 A JP 7180095A JP H08267144 A JPH08267144 A JP H08267144A
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die block
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JP7180095A
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Satoru Iwase
悟 岩瀬
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Aisan Industry Co Ltd
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Aisan Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 曲がり矯正用転造ダイスの各ダイブロックと
工作物の間の滑りを防止して、工作物の転動を確実に
し、傷及び摩耗を減少させる。 【構成】 互いに対向して相対的に移動する1対のダイ
ブロック10,20の互いに対向する表面に相対移動方
向に延びる互いに平行な複数の突条11,21を形成
し、各ダイブロックの各突条は相対移動方向と直交する
線上において交互に配置して、両ダイブロックの突条の
間に挟まれた丸棒状の工作物Wを両ダイブロックの相対
移動により転動させて曲がりを矯正する転造ダイスにお
いて、少なくとも一方のダイブロックの各突条の間に同
突条と実質的に平行に延びて設けられ頂面が工作物に当
接されて同工作物を他方の前記ダイブロックの突条に押
圧する加圧ブロック15,25を備えている。各加圧ブ
ロックはダイブロックに移動可能に支持させてスプリン
グ17,27により工作物に押圧することが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば内燃機関用ポペ
ット弁のステム部のような、丸棒状の工作物の曲がりを
矯正するための曲がり矯正用転造ダイス、特にその作動
を確実にするための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の曲がり矯正用転造ダイスは、例
えば図7〜図9に示すように、転造盤の固定側ダイ支持
台1及び移動側ダイ支持台2の各取付ポケット1a,2
aにそれぞれ取付固定される固定ダイ3及び移動ダイ4
を備え、各ダイ3,4の互いに対向する表面には相対移
動方向に延びる複数の突条6,7がそれぞれ交互に形成
されている。相対的に移動する両ダイ3,4の各突条
6,7の頂面の間に挟まれたポペット弁Wのステム部W
aは移動ダイ4の半分の移動速度で転動され、各突条
6,7により周期的に変動する曲げ応力が与えられる。
この曲げ応力は転動の初期は降伏点以上となり、最後に
は実質的に0となるように、両ダイ3,4の表面の少な
くとも一方は移動ダイ4の移動方向に対し多少傾斜させ
てあり、これによりポペット弁Wのステム部Waの曲が
りは矯正される。なおポペット弁Wは、固定側ダイ支持
台1に固定したシュート8a,8b,8cおよび移動ダ
イ4上に固定したサポータ8dにより長手方向位置決め
されて支持され、移動側ダイ支持台2の半分の速度で移
動するフィーダ(図示省略)により両ダイ3,4の間に
送り込まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、ス
テム部Waの曲げ応力の反力として生じる各突条6,7
がステム部Waの表面を押圧する力により、移動ダイ4
の移動に伴いステム部Waを転動させる回転駆動モーメ
ントを生じるだけであるので、ステム部Waの曲げ応力
が降伏点以上になる転動の初期には、ステム部Waの転
動に対する回転抵抗モーメントに比して各突条6,7に
よる回転駆動モーメントが不足しがちであり、このため
ステム部Waと突条6,7との間に滑りを生じ、転動が
不確実となって曲がり矯正作用も不充分になり、またこ
のような滑りによりステム部Waに傷を生じ、あるいは
突条6,7に摩耗を生じて両ダイ3,4の耐久性を低下
させるおそれがある。本発明はこのような問題を解決す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このために、本発明によ
る曲がり矯正用転造ダイスは、互いに対向して相対的に
移動する1対のダイブロックの互いに対向する表面に相
対移動方向に延びる互いに平行な複数の突条を形成し、
各ダイブロックの各突条は相対移動方向と直交する線上
において交互に配置して、両ダイブロックの突条の間に
挟まれた丸棒状の工作物を両ダイブロックの相対移動に
より転動させて曲がりを矯正する転造ダイスにおいて、
少なくとも一方のダイブロックの各突条の間に同突条と
実質的に平行に延びて設けられ頂面が工作物に当接され
て同工作物を他方の前記ダイブロックの突条に押圧する
加圧ブロックを備えたことを特徴とするものである。
【0005】加圧ブロックは一方のダイブロックの各突
条の間だけでなく他方のダイブロックの各突条の間にも
設けることが望ましい。
【0006】また、加圧ブロックは剛性のある素材によ
り形成して、ダイブロックの各突条の間に形成された凹
部により他方となるダイブロックに向かう方向にのみ移
動可能に支持し、各加圧ブロックとこれを支持するダイ
ブロックの間には加圧ブロックを他方となるダイブロッ
クに向けて押圧するスプリングを介装することが望まし
い。
【0007】各ダイブロックの突条は何れも相対移動方
向と平行としてもよい。あるいは各ダイブロックの突条
はその頂面と直交する同一方向から投影した場合に相対
移動方向に対して互いに逆向きに傾斜して配置して、相
対移動方向に対する傾斜角を同一としてもよい。
【0008】
【作用】相対移動する両ダイプレートにより丸棒状の工
作物に加えられる回転駆動モーメントは工作物とこれに
当接される各突条及び加圧ブロックの間の押圧力により
与えられる。工作物と突条の間の押圧力は工作物の曲げ
応力の反力として生じる力と加圧ブロックが工作物を押
圧する力の和となるので、この後者の分だけ回転駆動モ
ーメントは増大し、更に工作物と加圧ブロックの間の押
圧力によっても回転駆動モーメントは増大する。このよ
うに前述した従来技術の場合よりも回転駆動モーメント
は増大するので、工作物の転動に対する回転抵抗モーメ
ントに比して各突条による回転駆動モーメントが不足し
がちとなる転動の初期においても、回転駆動モーメント
を常に確実に回転抵抗モーメントよりも大として工作物
と突条との間に滑りを確実に防止することができる。
【0009】加圧ブロックを他方のダイブロックにも設
けたものによれば、加圧ブロックによる回転駆動モーメ
ントの増大は実質的に2倍になるので、工作物と突条と
の間の滑りは一層確実に防止される。
【0010】加圧ブロックを剛性のある素材により形成
してダイブロックの凹部により他方となるダイブロック
に向かう方向に移動可能に支持し、この加圧ブロックを
スプリングにより他方となるダイブロックに向けて押圧
するものによれば、前記各作動はきわめて安定して行わ
れる。
【0011】各ダイブロックの突条を、ダイブロックの
相対移動方向と平行に配置したものでも、互いに逆向き
に同一角度で傾斜して配置したものでも、前記各作動は
同様に行われる。
【0012】
【実施例】以下に、図1〜図5に示す実施例により本発
明の説明をする。それぞれが本体10a,20a、バッ
クアッププレート10b,20b及びサイドプレート1
0c,20cよりなる1対の固定ダイブロック10及び
移動ダイブロック20は、各本体10a,20aの互い
に対向する各表面S1,S2とほゞ平行に相対移動可能
となるように、転造盤の固定側ダイ支持台1及び移動側
ダイ支持台2の取付ポケット1a,2a(図7参照)に
それぞれ取付固定されている。例えば合金工具鋼(SK
D11)よりなる各本体10a,20aの表面S1,S
2には相対移動方向の全長にわたり、相対移動方向と平
行に等間隔でそれぞれ複数の突条11,21が形成さ
れ、それらの間には幅の広い凹条12,14が形成され
ている。各突条11,21は一定高さの同一断面形状で
あり、図3及び図5に示すように、固定ダイブロック1
0の表面S1の突条11と移動ダイブロック20の表面
S2の突条21は、相対移動方向と直交する全ての線上
において、丁度半ピッチずれている。
【0013】主として図1に示すように、固定ダイブロ
ック10の本体10aの突条11と凹条12には、工作
物すなわちポペット弁Wのステム部Waの挿入側となる
一側にそれぞれテーパ面11a,12aが形成されてい
る。また、移動ダイブロック20の本体20aの突条2
1は移動ダイブロック20の移動方向と平行であるが、
固定ダイブロック10の本体10aの突条11は、その
頂面とテーパ面11a側における移動ダイブロック20
の本体20aの突条21の頂面との間隔C1が反対側に
おける間隔C2よりも小となるように移動方向に対し傾
斜され、これによりステム部Waが挟まれる部分におけ
る両突条11,21の頂面間の間隔は移動ダイブロック
20の移動の初期には比較的小さく、移動量の増大にに
応じて多少増大するようになっている。
【0014】図3〜図5に示すように、各ダイブロック
10,20の本体10a,20aの突条11,21の間
の凹条12,22の幅方向中央部には、相対移動方向の
全長にわたり、一定のT字断面形状の溝状の凹部14,
24が形成されている。固定ダイブロック10の凹部1
4内には、例えば合金工具鋼(SKD61)よりなり、
本体10aと実質的に同一長さでT字断面形状の加圧ブ
ロック15が移動ダイブロック20に向かう方向に多少
距離移動可能に支持され、移動ダイブロック20の凹部
24内にも同様の加圧ブロック25が固定ダイブロック
10に向かう方向に多少距離移動可能に支持されてい
る。各加圧ブロック15,25の長手方向移動は各本体
10a,20aの両側面にねじ止め固定したサイドプレ
ート10c,20cにより拘束され、これにより両加圧
ブロック15,25は相手側となるダイブロック10,
20方向にのみ移動可能に支持されている。固定ダイブ
ロック10側に設ける各加圧ブロック15には、突条1
1及び凹条12のテーパ面11a,12aに対応する一
端部の頂面にそれぞれ同様のテーパ面16が形成されて
いる。
【0015】ねじ18,28を介してバックアッププレ
ート10b,20bが当接固定される各本体10a,2
0aの背面と各凹部14,24の底面との間には多数の
貫通孔14a,24aが形成され、各加圧ブロック1
5,25は貫通孔14a,24a内に設けられて各バッ
クアッププレート10b,20bとの間に介装されたス
プリング17,27により、反対側のダイブロック1
0,20に向けて付勢される。本実施例では、スプリン
グ17,27により付勢された各加圧ブロック15,2
5のフランジ部15a,25aが凹部14,24の内段
部に当接して停止された自由状態では、図3及び図4に
示すように、各加圧ブロック15,25の頂面は各突条
11,21より多少突出している。しかしながら、後述
する作動の際に加圧ブロック15,25を介してステム
部Waに加えられるスプリング17,27による押圧力
が充分ならば、自由状態における各加圧ブロック15,
25の頂面は各突条11,21の頂面と同レベルあるい
はこれより多少後退していてもよい。
【0016】図1〜図3及び図5に示すように、固定ダ
イブロック10の本体10aの上面には、ポペット弁W
頭部の弁フェースWbと当接する矯正面13a及びこれ
に続く導入面13bを備えた弁フェース矯正ダイ13が
固定され、取付ポケット1aとの間にはスペーサ13c
が介装されている。また、固定ダイブロック10側には
シュート8a,8b,8cが、移動ダイブロック20の
本体20a上にはサポータ8dが固定されている。
【0017】次に上記実施例の作動の説明をする。図1
において移動ダイブロック20を固定ダイブロック10
に対し右方に移動させて、本体20aの左端面がテーパ
面11aの開始点よりも多少左方となる位置とし、ポペ
ット弁Wの頭部をシュート8a,8b,8cの間に支持
させてポペット弁Wを固定ダイブロック10の各突条1
1及び加圧ブロック15の各テーパ面11a,16と移
動ダイブロック20の各突条21及び加圧ブロック25
の頂面の間に挿入し、移動ダイブロック20を左方に移
動すれば、図5に示すように、ステム部Waは曲がりを
矯正する部分のほゞ全長において両ダイブロック10,
20の突条11,21の頂面の間に挟まれて屈曲され
る。固定ダイブロック10側の各加圧ブロック15はそ
の自由状態から多少後退して各移動ダイブロック20の
突条21の反対側からステム部Waに当接するので、移
動ダイブロック20側の各スプリング27はこの加圧ブ
ロック25を介してステム部Waを突条11に押圧し、
同様にして固定ダイブロック10側の各スプリング17
は加圧ブロック15を介してステム部Waを突条21に
押圧する。これにより、各突条11,21とステム部W
aの間の押圧力は、ステム部Waの屈曲に伴う曲げ応力
の反力として生じる押圧力と各スプリング17,27が
加圧ブロック15,25を介してステム部Waを押圧す
る力の和となる。引き続き移動ダイブロック20が左方
に移動すれば、ステム部Waは各突条11,21及び加
圧ブロック15,25の間に挟まれ、各突条11,21
との間の押圧力及び加圧ブロック15,25との間の押
圧力と、これらの間の摩擦係数により与えられる回転駆
動モーメントによりステム部Waは回転され、移動ダイ
ブロック20の半分の速度で転動される。工作物Wのス
テム部Waは、この作動の開始時に、フィーダ(図示省
略)により両ダイプレート15,25の間に送り込まれ
る。
【0018】移動ダイブロック20の移動の初期におい
ては、ステム部Waが挟まれる両突条11,21の頂面
の間の間隔は比較的小さいので、両突条11,21の間
に挟まれて転動されるステム部Waは、図5に示すよう
に、各突条11,21により大きく屈曲されて降伏点よ
り大きい曲げ応力が与えられ、回転抵抗モーメントも大
きくなる。しかしながら本実施例によれば、前述のよう
に加圧ブロック15,25を介してステム部Waに加え
られるスプリング17,27の押圧力を調整することに
より、回転抵抗モーメントを生じるステム部Waの屈曲
状態とは無関係に回転駆動モーメントを増大することが
できるので、回転駆動モーメントを回転抵抗モーメント
よりも大としてステム部Waと突条11,21との間に
滑りを防止し、ステム部Waを確実に転動させることが
できる。
【0019】ステム部Waの転動に伴いそれに加わる曲
げ応力は周期的に変動するが、移動ダイブロック20の
移動に伴いステム部Waが挟まれる両突条11,21の
頂面の間の間隔が増大するので周期的に変動する曲げ応
力は次第に減少し、降伏点以下となって0に近づき、ス
テム部Waの曲がりは矯正される。また、ポペット弁W
のステム部Waの転動に伴い、弁フェースWbは先ず弁
フェース矯正ダイ13の導入面13bに当接され、次い
で矯正面13aに当接されて、ポペット弁Wの頭部の倒
れも矯正される。
【0020】本実施例の具体的数値例の1例をあげれ
ば、次の通りである(単位はmm)。ただし、ステム部W
aと突条11,21及び加圧ブロック15,25の間の
摩擦係数は0.3とする。 ポペット弁Wのステム部Waの径:6.3 突条11,21の高さ:0.3 突条11,21のピッチ:30 突条11,21の幅W:5 テーパ面11a側の突条11,21頂面の間隔C1:
6.1 テーパ面11aと反対側の突条11,21頂面の間隔C
2:6.3 転動開始時に加圧ブロック15,25を介してステム部
Waに加える押圧力:13.2kg 次に図6に示す変形実施例の説明をする。
【0021】この変形実施例は、各ダイブロック10,
20の表面S1,S2に形成する突条11A,21A及
びこれを支持する凹部14A,24Aを移動ダイブロッ
ク20の移動方向に対し傾斜して配置した点が前記実施
例と異なっているのみである。図に示すように、各突条
11A,21Aの頂面と直交する同一方向から投影した
場合、固定ダイブロック10の突条11Aと移動ダイブ
ロック20の突条21Aは、相対移動方向に対する傾斜
が互いに逆向きになるように配置され、傾斜角は同一で
ある。各突条11A,21Aが交差する位置の中間位置
(一点鎖線Aで示す)は、移動ダイブロック20の移動
に伴いその半分の速度で移動し、ステム部Waがこの一
点鎖線Aの位置となるようにして曲がりの矯正を行う。
この変形実施例では、矯正の際にステム部Waに加えら
れる力の位置が転動に伴って軸方向に移動するので、矯
正後にステム部Waに残留する歪の分布が軸方向に均一
となり、曲がり矯正の精度は向上する。なお図6はサイ
ドプレート10cの図示を省略した。
【0022】なお、各加圧ブロックは、ステム部と当接
する頂面に摩擦係数が大きいウレタンゴム等のシートを
接着すれば、ステム部と突条との間の滑りの防止は一層
確実になる。また各加圧ブロックの長手方向の移動の拘
束は本体の両側に設けたサイドプレートにより行ってい
るが、本体と加圧ブロックの何れか一方にスプリングに
よる移動方向と平行なピンを固定するすると共に他方に
これと摺動可能に嵌合する孔を形成することにより長手
方向の移動を拘束するようにしてもよい。
【0023】上記各実施例では、固定側と移動側の両ダ
イブロックにスプリングにより押圧される加圧ブロック
を設けたが、本発明は何れか一方のダイブロックにのみ
加圧ブロックを設けて実施することもできる。また上記
各実施例では、各加圧ブロックを剛性のある素材により
形成してダイブロックの凹部により他方となるダイブロ
ックに向かう方向に移動可能に支持し、この加圧ブロッ
クをスプリングにより他方となるダイブロックに向けて
押圧するようにしたが、加圧ブロックをウレタンゴム等
の弾性に富んだ素材のブロックで形成してダイブロック
に取り付け、その頂面部の弾性変形によりステム部をダ
イブロックの突条に押圧するようにして、スプリングを
省略してもよい。
【0024】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、回転駆
動モーメントを常に確実に回転抵抗モーメントよりも大
としてステム部とダイブロックの突条との間に滑りを確
実に防止することができるので、転動が確実に行われて
曲がり矯正作用は確実になる。またこのような滑りによ
りステム部に傷を生じたり、あるいはダイブロックの突
条に摩耗を生じてダイブロックの耐久性を低下させるこ
ともなくなる。
【0025】加圧ブロックを他方のダイブロックにも設
けたものによれば、工作物と突条との間の滑りの防止は
一層確実になるので、上述の各効果も一層確実になる。
【0026】加圧ブロックを剛性のある素材により形成
してダイブロックにより所定方向に移動可能に支持し、
この加圧ブロックをスプリングにより他方となるダイブ
ロックに向けて押圧するものによれば、各作動が安定し
て行われるので、上述の各効果も安定したものとなる。
【0027】ダイブロックの突条を、両ダイブロックの
相対移動方向と平行に配置したものでも、互いに逆向き
に傾斜して配置したものでも、上述の各効果は同様に行
われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による曲がり矯正用転造ダイスの一実
施例の平面図である。
【図2】 図1に示す実施例の固定ダイブロック及び関
連部分の正面図である。
【図3】 図1に示す実施例の一部破断した左側面図で
ある。
【図4】 図3の4−4断面図である。
【図5】 図1に示す実施例の加工状態を説明する側断
面図である。
【図6】 変形実施例の図2に相当する正面図である。
【図7】 従来技術による転造盤の一部を含む曲がり矯
正用転造ダイスの平面図である。
【図8】 図7に示す従来技術の移動ダイの正面図であ
る。
【図9】 図7に示す従来技術の加工状態を説明する部
分断面図である。
【符号の説明】
10,20…ダイブロック、11,11A,21,21
A…突条、14,14A,24,24A…凹部、15,
15A,25,25A…加圧ブロック、17,27…ス
プリング、S1,S2…表面、W…工作物。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向して相対的に移動する1対の
    ダイブロックと、一方の前記ダイブロックの他方のダイ
    ブロックと対向する表面に形成されて前記相対移動方向
    に延びる互いに平行な複数の突条と、前記他方のダイブ
    ロックの前記一方のダイブロックと対向する表面に形成
    されて前記相対移動方向に延びる互いに平行な複数の突
    条よりなり、前記一方のダイブロックの各突条と前記他
    方のダイブロックの突条は前記相対移動方向と直交する
    少なくとも一つの線上において交互に配置され、前記両
    ダイブロックの突条の間に挟まれた丸棒状の工作物を前
    記相対移動により前記線上において転動させて曲がりを
    矯正する転造ダイスにおいて、少なくとも一方の前記ダ
    イブロックの前記各突条の間に同突条と実質的に平行に
    延びて設けられ頂面が前記工作物に当接されて同工作物
    を他方の前記ダイブロックの突条に押圧する加圧ブロッ
    クを備えたことを特徴とする曲がり矯正用転造ダイス。
  2. 【請求項2】 他方の前記ダイブロックの前記各突条の
    間にも同突条と実質的に平行に延びて設けられ頂面が前
    記工作物に当接されて同工作物を前記一方のダイブロッ
    クの突条に押圧する加圧ブロックを備えてなる請求項1
    に記載の曲がり矯正用転造ダイス。
  3. 【請求項3】 前記加圧ブロックは剛性のある素材によ
    り形成されて同加圧ブロックが設けられるダイブロック
    の前記各突条の間に形成された凹部により他方となる前
    記ダイブロックに向かう方向にのみ移動可能に支持さ
    れ、前記各加圧ブロックとこれを支持する各ダイブロッ
    クの間に介装されて各加圧ブロックを他方となるダイブ
    ロックに向けて押圧するスプリングを更に備えてなる請
    求項2に記載の曲がり矯正用転造ダイス。
  4. 【請求項4】 前記両ダイブロックの突条は何れも前記
    相対移動方向と平行である請求項2または請求項3に記
    載の曲がり矯正用転造ダイス。
  5. 【請求項5】 前記各ダイブロックの突条は各ダイブロ
    ックの対向する表面と直交する同一方向から投影した場
    合に前記相対移動方向に対して互いに逆向きに傾斜して
    配置され、各ダイブロックの突条の前記相対移動方向に
    対する傾斜角は同一である請求項2または請求項3に記
    載の曲がり矯正用転造ダイス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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