JPH08266828A - 抗ウイルスフィルタおよび空気清浄装置および空気清浄加湿装置 - Google Patents

抗ウイルスフィルタおよび空気清浄装置および空気清浄加湿装置

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JPH08266828A
JPH08266828A JP11285095A JP11285095A JPH08266828A JP H08266828 A JPH08266828 A JP H08266828A JP 11285095 A JP11285095 A JP 11285095A JP 11285095 A JP11285095 A JP 11285095A JP H08266828 A JPH08266828 A JP H08266828A
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一男 梨本
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    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、集塵フィルタと茶の抽出成分を添
着したフィルタを積層することで、工業的に容易に製造
ができ、高い捕集性能を維持し、ウイルスを不活化し、
再飛散を防止することを目的とする。 【構成】 抗ウイルスフィルタ1は、上流側に帯電処理
を行ったエレクトレットフィルタなどの集塵フィルタ2
とその下流側に茶の抽出成分を添着したフィルタ3を積
層したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気中に浮遊している
ウイルスを高捕集し、捕集したウイルスを不活化し、空
気浄化を行う抗ウイルスフィルタおよび空気清浄装置お
よび空気清浄加湿装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、風邪の病原ウイルスであるインフ
ルエンザウイルスなどは、人が多く集まる所で空気感染
あるいは、飛沫感染によって流行をもたらしており、こ
のインフルエンザウイルスを除去し、不活化し、空気浄
化を行う抗ウイルスフィルタおよび空気清浄装置の開発
が要望されている。
【0003】従来、ウイルスを不活化する方法として
は、紫外線照射によるウイルス不活化がある。
【0004】また、ウイルスの大きさは、0.1μm程
度と非常に小さく、ウイルスは、水分や粉塵などに溶け
込んでいたり、付着しながら浮遊していると考えられて
いる。したがって、HEPAフィルタはもちろんのこと
高性能フィルタ、中性能フィルタ、エレクトレットフィ
ルタでもウイルスを捕集することは可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の方法
では、紫外線のように人体に対して有害であるため、通
常の居住空間では用いることが困難であり、フィルタに
捕集されたウイルスを紫外線で不活化することも可能で
あるが、紫外線はフィルタの素材や機器の劣化を引き起
こしやすいという課題があった。
【0006】また、フィルタによる捕集は可能である
が、生きた細胞などがある場合には増殖し、ウイルスが
活性力を持ったまま再飛散する可能性があるという課題
があった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するもので、工
業的に製造ができ、高い捕集性能を維持し、ウイルスを
不活化し、再飛散を防止する抗ウイルスフィルタを提供
することを第1の目的とする。
【0008】第2の目的は、より捕集性能を向上させた
空気清浄装置を提供することである。
【0009】第3の目的は、安定した印加電圧でよりフ
ィルタ寿命を向上させた空気清浄装置を提供することで
ある。
【0010】第4の目的は、フィルタに添着する量を限
定することで、効率的にウイルスを不活化し、より工業
的に容易に製造できる空気清浄装置を提供することであ
る。
【0011】第5の目的は、茶の匂いを減少させること
で、不快感を無くした空気清浄装置を提供することであ
る。
【0012】第6の目的は、上部より水を流すことでウ
イルスの不活化性能を向上させ、室内に快適な空気を供
給する空気清浄加湿装置を提供することである。
【0013】第7の目的は、下部より超音波振動膜で、
水を噴霧することで、さらにウイルス不活化性能を向上
させ、加湿水の排水を再利用し、室内に快適な空気を供
給する空気清浄加湿装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的を達
成するための第1の手段は、集塵フィルタと茶の抽出成
分を添着したフィルタとから構成としたものである。
【0015】また、第2の目的を達成するための第2の
手段は、予備荷電装置を設けたものである。
【0016】また、第3の目的を達成するための第3の
手段は、抗ウイルスフィルタの後方に導電不織布を設け
たものである。
【0017】また、第4の目的を達成するための第4の
手段は、茶の抽出成分を0.5g/m2以上の濃度で添
着したものである。
【0018】また、第5の目的を達成するための第5の
手段は、茶の抽出成分を乾燥したものである。
【0019】また、第6の目的を達成するための第6の
手段は、前記茶の抽出成分を添着したフィルタ上部よ
り、水を流す装置を設けたものである。
【0020】また、第7の目的を達成するための第7の
手段は、前記茶の抽出成分を添着したフィルタ下部よ
り、水を噴霧する超音波振動膜を設けたものである。
【0021】
【作用】本発明の第1の手段の構成により、集塵フィル
タで捕集し、茶の抽出成分を添着したフィルタでウイル
スを不活化させ、ウイルスが活性力を持ったまま再飛散
するのを防止するものである。
【0022】また、第2の手段の構成により、予備荷電
装置を設けることにより捕集性能を向上させるものであ
る。
【0023】また、第3の手段の構成により、導電繊維
を設けることで、フィルタに均一な電荷を与え、フィル
タの寿命をより向上させることができるものである。
【0024】また、第4の手段の構成により、ウイルス
の不活化に必要な茶の抽出成分の量を限定することで、
経済的安価で、品質管理を容易にすることができるもの
である。
【0025】また、第5の手段の構成により、茶の匂い
を低下させ、吹き出し口から無臭の空気を吹き出し、臭
気における不快感を無くしたものである。
【0026】また、第6の手段の構成により、上部から
水を流してフィルタを湿らすことにより、茶の抽出成分
が湿分に溶け込み、ウイルスの不活化を促進するもので
ある。
【0027】また、第7の手段の構成により、下部から
湿分を噴霧してフィルタを湿らすことにより、茶の抽出
成分が湿分に溶け込み、ウイルスの不活化をより一層促
進するものである。
【0028】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図1を参
照しながら説明する。
【0029】抗ウイルスフィルタ1は、上流側に帯電処
理を行ったエレクトレットフィルタなどの集塵フィルタ
2とその下流側に茶の抽出成分を添着したフィルタ3を
積層して構成されている。
【0030】茶の抽出成分を添着したフィルタ3は、緑
茶あるいは紅茶成分から分離精製した抽出成分を純水に
溶かし、0.1〜10%の水溶液を調製し、この水溶液
にエレクトレットフィルタなどの集塵性能を有したフィ
ルタを浸し、軽く脱水後乾燥したものである。この時の
分離精製した抽出成分とは茶ポリフェノールの成分で、
エピガロカテキンガレード、エピカテキンガレード、エ
ピガロカテキン、エピカテキン(+)カテキンおよび異
性体、遊離型テアフラビン、テアフラビンモノガレート
A、テアフラビンガレートB、並びにテアフラビンジガ
レートの中から選ばれた少なくとも1種の物質である。
【0031】上記構成において、インフルエンザウイル
スを含んだ空気は、図示はしていないがファンなどによ
り、抗ウイルスフィルタ1に送風され、清浄な空気とし
て室内に送風される。この時、インフルエンザウイルス
は、集塵フィルタ2および茶の抽出成分を添着したフィ
ルタ3に捕集される。茶の抽出成分を添着したフィルタ
3に捕集されたインフルエンザウイルスは、茶の抽出成
分によって不活化され、集塵フィルタ2に捕集されたイ
ンフルエンザウイルスが、再飛散した場合、後段に設け
た茶の抽出成分を添着したフィルタ3により不活化され
る。したがって、活性を有したインフルエンザウイルス
が抗ウイルスフィルタ1より活性力を維持したまま再飛
散することを防止し、人体への感染を防止することがで
きる。
【0032】また、茶の抽出成分の水溶液をエレクトレ
ットフィルタに添着すると、捕集性能が低下し、捕集性
能を維持するためには、エレクトレットフィルタの目付
量や厚さを増す必要がある。また、茶の抽出成分に含ま
れる色素などの不純物により、茶の抽出成分を添着した
フィルタ3は茶色に変色される。
【0033】そのため、白色の集塵フィルタ2を茶の抽
出成分を添着したフィルタ3の前面に積層することで、
ウイルスの捕集性能を低下させることなく維持し、しか
も、外見上も通常の白色を保持することとなり、フィル
タの寿命判定を従来と同様にフィルタ前面の汚れ度合い
で識別することができる。
【0034】なお、実施例では集塵フィルタ2にエレク
トレットフィルタを用いたが、HEPAフィルタ、高性
能フィルタ、中性能フィルタ、バグフィルタでも同様の
効果を得ることができる。しかし、低圧力損失・高捕集
を得るためには、エレクトレットフィルタが最適である
と考える。
【0035】また、茶の抽出成分を添着したフィルタ3
にエレクトレットフィルタを用いたが、HEPAフィル
タ、高性能フィルタ、中性能フィルタ、バグフィルタで
も同様の効果を得ることができる。しかし、低圧力損失
・高捕集を得るためには、エレクトレットフィルタが最
適であると考える。
【0036】次に本発明の第2実施例について図2を参
照しながら説明する。図に示すように、空気清浄装置4
の本体内には、抗ウイルスフィルタ1の上流側に放電線
5とアース板6とからなる予備荷電装置7を設けてい
る。放電線5とアース板6には、電源装置8によって、
3〜5kV/cmの直流電圧が印加されている。抗ウイ
ルスフィルタ1の下流側にはファン9が設けられてい
る。
【0037】上記構成において、まず、インフルエンザ
ウイルスや粉塵を含んだ室内空気をファン9によって、
予備荷電装置7に送風する。予備荷電装置7では、直流
電圧が印加されているため、コロナ放電が生じている。
このコロナ放電によって、送風されたインフルエンザウ
イルスや粉塵はプラスに荷電させられる。次に電荷を持
ったインフルエンザウイルスや粉塵は、抗ウイルスフィ
ルタ1に捕集され、清浄な空気としてファン9により、
空気清浄装置4から室内に送風される。
【0038】この時、インフルエンザウイルスは、コロ
ナ放電の部分を通ることで、不活化する。したがって、
抗ウイルスフィルタ1の上流側に予備荷電装置7を設け
ることで、抗ウイルスフィルタ1の負荷を軽減すること
ができ、結果的にはインフルエンザウイルスの捕集性能
を向上させることができる。
【0039】次に本発明の第3実施例について図3を参
照しながら説明する。なお、第1実施例および第2実施
例と同一部分については、同一番号とし、詳細な説明は
省略する。
【0040】図に示すように抗ウイルスフィルタ1の下
流側に導電不織布10を密着して設け、電源装置8のマ
イナス側と接続している。
【0041】上記構成において、放電線5と導電不織布
10の間には、電源装置8によって直流電圧が印加され
ているため、電界が生じている。抗ウイルスフィルタ1
は、インフルエンザウイルスや粉塵を捕集すると、帯電
性能が低下し、捕集性能が低下する。しかし、電界の間
に抗ウイルスフィルタ1を設置することで、抗ウイルス
フィルタ1が誘電され、帯電性能を復帰させ、さらに均
一な電荷を生じさせることができる。
【0042】したがって、抗ウイルスフィルタ1のイン
フルエンザウイルスや粉塵の捕集性能を向上させ、ま
た、捕集性能を長期間維持することにより寿命を向上さ
せることができる。
【0043】また、茶の抽出成分を添着したフィルタ3
は、前後面を集塵フィルタ2と導電不織布10で挟まれ
ているため、茶の抽出成分を添着したフィルタ3の形状
が保持され、送風による変形は少なくなり、茶の抽出成
分の剥離や再飛散を防いで長寿命化を図るとともに、捕
集したインフルエンザウイルスや粉塵の再飛散を防止す
ることができる。
【0044】次に本発明の第4実施例について説明す
る。エレクトレットフィルタなどの集塵フィルタへの茶
の抽出成分の添着量を0.5g/m2以上とすること
で、より確実にしかも効率的にフィルタに捕集したイン
フルエンザウイルスを不活化することができる。また、
この抗ウイルスフィルタを第2実施例あるいは、第3実
施例で示した空気清浄装置でも問題なく適用することが
できる。
【0045】図4に示すように茶の抽出成分量とインフ
ルエンザウイルスの不活化の関係があり、抗ウイルスフ
ィルタに捕集されたインフルエンザウイルスを99%不
活化するには、0.5g/m2以上の茶の抽出成分量が
必要になる。
【0046】また、インフルエンザウイルスを99%不
活化する最小の添着量を決めることで、製造上の誤差を
少なくするとともに抗ウイルスフィルタ1の性能が維持
でき、品質の管理をより簡単にすることができる。
【0047】次に本発明の第5実施例について説明す
る。緑茶あるいは、紅茶成分から、分離精製した茶の抽
出成分には、お茶の匂いがある。したがってこの茶の抽
出成分をフィルタに添着するとお茶の匂いがし、そのフ
ィルタに空気を通風すると吹出し口から、お茶の匂いが
する。
【0048】茶の匂いは、揮発成分であるため、茶の抽
出成分を100度で1〜24時間乾燥することで、匂い
をかなり減少することができる。
【0049】また、茶の抽出成分をフィルタに添着した
後、乾燥しても同様な効果をえることができる。
【0050】茶の抽出成分の中で、インフルエンザウイ
ルス不活化に有する茶ポリフェノール類は、100度以
上で乾燥すると酸化分解し、有効成分は、減少するが、
100度以下にすることで分解もなく、匂いの成分のみ
揮発させることができる。したがって、インフルエンザ
ウイルスの不活化効果も維持したまま、匂いの臭気濃度
を減少させることができ、吹出し口から出る空気を無臭
で送風し、匂いの不快感を無くすことができる。
【0051】次に本発明の第6実施例について図5を参
照しながら説明する。図に示すように、空気清浄加湿装
置11の本体内には、抗ウイルスフィルタ1の上流側に
放電線5とアース板6とからなる予備荷電装置7を設
け、抗ウイルスフィルタ1の上部には、滴下ノズル12
と水槽13と抗ウイルスフィルタ1の下部には、水受け
14を設けている。放電線5とアース板6には、電源装
置8によって、3〜5kV/cmの直流電圧が印加され
ている。抗ウイルスフィルタ1の下流側にはファン9が
設けられている。
【0052】上記構成において、水槽13には、室内に
湿分を供給する水が入っており、その水は、滴下ノズル
12より抗ウイルスフィルタ1に霧状に噴霧し、水膜1
5が張られる。余った水は、水受け14より、排出され
る。
【0053】抗ウイルスフィルタ1に、粉塵が捕集され
集積するにしたがって、茶の抽出成分を添着したフィル
タ3のインフルエンザウイルスの不活化性能が低下する
ことがわかっている。抗ウイルスフィルタ1の上部よ
り、茶の抽出成分を添着したフィルタ3に湿分を与える
ことで、捕集された粉塵に湿分が移動する。また、茶の
抽出成分は、水に溶け易い性質がある。
【0054】湿分の増加した粉塵に付着しているインフ
ルエンザウイルスは、茶の抽出成分が添着したフィルタ
3より溶出した茶の抽出成分と、接触し易くなる。この
ことより、インフルエンザウイルスの不活化性能を増加
させ、耐久性能を向上させることができる。
【0055】さらに水膜15を形成することで、さらに
均一な電界を生じさせることができ、また水膜15を通
風した空気の湿分を与えることができる。このことは、
乾燥した方が流行しやすい風邪に効果的作用があり、室
内にきれいで快適な空気を送風することができる。
【0056】次に本発明の第7実施例について図6を参
照しながら説明する。図に示すように、空気清浄加湿装
置11の本体内には、抗ウイルスフィルタ1の上流側に
放電線5とアース板6とからなる予備荷電装置7を設
け、抗ウイルスフィルタ1の下部には、水槽13と超音
波振動膜16を設けている。放電線5とアース板6に
は、電源装置8によって、3〜5kV/cmの直流電圧
が印加されている。抗ウイルスフィルタ1の下流側には
ファン9が設けられている。また、ファン9と超音波振
動膜16には、電源装置8より電気が供給されている。
【0057】上記構成において、水槽13には、室内に
湿分を供給する水が入っており、その水は、超音波振動
膜16より、抗ウイルスフィルタ1に加湿し、水膜15
が張られる。余った水は、水槽13に戻り再利用され
る。
【0058】抗ウイルスフィルタ1に、粉塵が捕集され
集積するにしたがって、茶の抽出成分を添着したフィル
タ3のインフルエンザウイルスの不活化性能が低下する
ことがわかっている。抗ウイルスフィルタ1の下部よ
り、茶の抽出成分を添着したフィルタ3に湿分を噴霧す
ることで、捕集された粉塵全体に湿分が移動する。ま
た、茶の抽出成分は、水に溶け易い性質がある。
【0059】湿分の増加した粉塵に付着しているインフ
ルエンザウイルスは、茶の抽出成分が添着したフィルタ
3より溶出した茶の抽出成分と、より一層、接触し易く
なる。このことより、インフルエンザウイルスの不活化
性能をさらに増加させ、耐久性能も向上させることがで
きる。
【0060】また、湿分に必要ない水は、水槽15にも
どり、室内に必要な湿分だけ効率良く送風できる。
【0061】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明の抗ウイルスフィルタおよび空気清浄装置によれば、
集塵フィルタと茶の抽出成分を添着したフィルタを積層
し組み合わせることにより、フィルタに捕集されたウイ
ルスの不活化ができ、活性力のあるウイルスの再飛散を
防止し、高い捕集性能を有した抗ウイルスフィルタを提
供できるという実用上大きな効果が得られる。
【0062】また、予備荷電装置を設けることで、ウイ
ルスの捕集性能をさらに向上させることができる空気清
浄装置が提供できる。
【0063】また、導電不織布を設けることで、茶の抽
出成分を添着したフィルタを含む抗ウイルスフィルタの
捕集性能を高め、さらに長寿命化して、フィルタ交換期
間を長く設定できる空気清浄装置が提供できる。
【0064】また、インフルエンザウイルスの最小不活
化濃度を定めることで、工業的コストを抑え、品質の管
理を容易にした抗ウイルスフィルタと空気清浄装置を提
供できる。
【0065】また、茶の抽出成分を乾燥することで茶の
成分を酸化し、臭気濃度を減少し、吹出し口から出てく
る空気から、不快感を与えない抗ウイルスフィルタと空
気清浄装置を提供できる。
【0066】また、通風する空気に湿分を与えることに
より、茶の抽出成分を添着したフィルタがウイルスの不
活化を促進した空気清浄加湿装置を提供できる。
【0067】また、より一層ウイルスの不活化を促進し
た空気清浄加湿装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の抗ウイルスフィルタの斜
視図
【図2】同第2実施例の空気清浄装置の断面図
【図3】同第3実施例の空気清浄装置の断面図
【図4】同第4実施例のフィルタに添着する茶の抽出成
分の性能グラフ
【図5】同第6実施例の空気清浄加湿装置の断面図
【図6】同第7実施例の空気清浄加湿装置の断面図
【符号の説明】
1 抗ウイルスフィルタ 2 集塵フィルタ 3 茶の抽出成分を添着したフィルタ 4 空気清浄装置 7 予備荷電装置 10 導電不織布 11 空気清浄加湿装置 12 滴下ノズル 13 水槽 14 水受け 15 水膜 16 超音波振動膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F24F 1/00 371Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集塵フィルタと茶の抽出成分を添着した
    フィルタとからなる抗ウイルスフィルタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の抗ウイルスフィルタと予
    備荷電装置を設けてなる空気清浄装置。
  3. 【請求項3】 抗ウイルスフィルタの後方に導電不織布
    を設けてなる請求項2記載の空気清浄装置。
  4. 【請求項4】 茶の抽出成分を0.5g/m2以上の濃
    度で添着してなる請求項2または3記載の空気清浄装
    置。
  5. 【請求項5】 茶の抽出成分を乾燥してなる請求項2、
    3または4記載の空気清浄装置。
  6. 【請求項6】 請求項2、3、4または5記載の空気清
    浄装置に茶の抽出成分を添着したフィルタ上部より、水
    を流す装置を設けてなる空気清浄加湿装置。
  7. 【請求項7】 請求項2、3、4または5記載の空気洗
    浄装置に茶の抽出成分を添着したフィルタ下部より、水
    を噴霧する超音波振動膜を設けてなる空気清浄加湿装
    置。
JP11285095A 1995-01-30 1995-05-11 抗ウイルスフィルタおよび空気清浄装置および空気清浄加湿装置 Expired - Lifetime JP3250940B2 (ja)

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DE19618913A DE19618913A1 (de) 1995-05-11 1996-05-10 Gurgelbecher, antivirale Maske, antiviraler Filter, fungizider, antibakterieller und antiviraler Filter, Luftreiniger und Luftreiniger-Befeuchter
US08/840,633 US5888527A (en) 1995-05-11 1997-04-25 Gargling cup, antiviral mask, antiviral filter, antifungal, antibacterial, and antiviral filter air cleaner and air-cleaner humidifier

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