JPH08266305A - 射出成形靴用胛被 - Google Patents

射出成形靴用胛被

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JPH08266305A
JPH08266305A JP7099580A JP9958095A JPH08266305A JP H08266305 A JPH08266305 A JP H08266305A JP 7099580 A JP7099580 A JP 7099580A JP 9958095 A JP9958095 A JP 9958095A JP H08266305 A JPH08266305 A JP H08266305A
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mesh
shoe
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shoe cover
cover
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紘 多田
Hiroshi Kodatsu
浩史 古達
Yasutaka Hirano
泰隆 平野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な通気性と持続性の高い撥水・防汚性を
備えた、靴底との接着性の良い、射出成形靴用胛被を提
供する。 【構成】 メッシュ状組織1aと地組織1bとが連結糸
1cで連結された気孔容積率が50〜97%である合成
繊維のメッシュ編地1を、フッ素系撥水剤で処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は良好な通気性と持続性の
高い撥水,防汚性を備えた接着処理をしなくても靴底と
の強固な一体成形ができる射出成形靴用の胛被に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】綿織物をフッ素系撥水剤で処理した胛被
とした射出成形靴が上市されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】綿織物をフッ素系撥水
剤で処理して靴用胛被とした射出成形靴は繰り返し洗濯
することにより、撥水,防汚性が低下し、実用性からみ
ると耐久性は十分とはいえなかった。
【0004】綿織物をフッ素系撥水剤で処理した靴用胛
被は、表布が撥水性,撥油性がある為、濡れが悪く、例
えば射出成形法により底材と接着する場合、接着性が悪
く胛被に接着剤を塗布したり、特開平6−62907号
公報に記載されたように底材に特殊な配合の熱可塑性樹
脂を使用する必要があった。
【0005】また一般に織物胛被として使用する場合、
織物単独では使用できず、製靴上から貼合わせ使用する
場合が通常であり、通気性を持たせるには限界があり、
足蒸れを完全に解消するには至らなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面がフッ素
系撥水剤で処理されており、JIS L1096一般織
物試験方法6・10で測定された気孔容積率が50〜9
7%になるようにメッシュ状組織と地組織とが連結糸で
連結されているメッシュ編地よりなる靴用胛被材を第一
の特徴とする。又、前記胛被材のメッシュ状組織の一辺
が2〜60コースであることを第二の特徴とする。又、
前記胛被材のメッシュ状組織と地組織とが合成繊維であ
ることを第三の特徴とする。又、前記胛被材が射出成形
靴用胛被に使用されることを第四の特徴とする。
【0007】本発明を実施するに当たって、メッシュ状
組織の一辺が2コース未満ではメッシュとしての価値が
なく、60コースを超えるとメッシュの大きさが過大と
なり、形状安定性がなく靴用胛被として実用価値が低
い。メッシュ状組織と地組織とを連結する連結糸は繊度
が100デニール以上であることが望ましい。100デ
ニール未満の場合、靴用胛被として腰がなく形状安定性
が悪い。
【0008】又、メッシュ編地の気孔容積率が50〜9
7%であることが必要であり、気孔容積率が50%未満
であれば、糸状の密度が高く、メッシュ形状とすること
が難しく、胛被に通気性を持たせることに不利であり、
又、靴底材と一体成形する場合、投錨効果が妨げられ、
胛被と底材との強固な接着力を得ることも難しい。
【0009】又、気孔容積率が97%を超えると糸状の
密度が低すぎて形状安定性に乏しく、立体メッシュを保
持することが困難となる。メッシュ状組織と地組織とが
ポリアミド,ポリエステル,アクリル等の合成繊維であ
る胛被をフッ素系撥水剤で処理することは、持続性の高
い撥水,防汚性を付与するために重要である。
【0010】フッ系撥水剤としてはポリテトラフルオロ
エチレン,テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプ
ロピレン共重合体,ポリフッ化ビニル,フッ化ビニリデ
ン,クロルトリフルオロエチレン/フッ化ビニリデン共
重合体等のデスパージョン及びエマルジョン等が用いら
れ、架橋剤としてはジアミド系化合物,メラミン系化合
物,イソシアネート系化合物が用いられるが、変色の少
ないメラミン系化合物が最も多く用いられる。
【0011】合成繊維の場合、綿素材に比べると吸湿性
がなく繊維そのもののからみ合いも少ない為、汚れが付
着しにくく、洗濯等でも汚れが落ち易い等、防汚性に優
れた性質がある。この防汚性に優れた合成繊維を前記の
フッ素系化合物で処理することにより、繊維の周りに分
子がシールド状に保護膜を作ることにより、持続性の高
い撥水,防汚性を付与することができる。
【0012】
【作用】以上のように、本発明の射出成形靴用胛被は一
辺が2〜60コースのメッシュ状組織と地組織とを連結
糸で連結し、JIS L1096に規定される気孔容積
率が50〜97%であり、繊維素材がポリアミド,ポリ
エステル,アクリル等の合成繊維からなるメッシュ編地
をフッ素系撥水剤で処理した原反を使用しているので、
これを胛被とした射出成形した靴は投錨効果により靴底
との接着が強固で、保形性が良く、通気性に富み、ムレ
感がなく、汚れが付着しにくく、洗濯すれば容易に落ち
易い、乾燥の速い等多数の効果を着用者にもたらすこと
ができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の靴用胛被材の概略を模式的に示す
斜視図である。図2は図1の靴用胛被材を使用した射出
成形靴の概略斜視図である。
【0014】前記メッシュ編地は図1に示すようにメッ
シュ組織1aと地組織1bとを連結糸1cで連結した構
造を有している。このメッシュ組織1aは400デニー
ル/96フィラメントのポリエステルマルチフィラメン
ト糸を用い、一辺を5コースとし、地組織1bは250
デニール/96フィラメントのポリエステルマルチフィ
ラメント糸を用い、連結糸1cには220デニールのポ
リエステルフィラメント糸を用いて、ダブルラッセル編
機によりメッシュ編地1を編成した。
【0015】このメッシュ編地を100℃で染色した
後、乾燥し150℃30秒間のセットを行った。この時
の気孔容積率は(1−W/ 1,000×t×s)×100 で算
出され、目付W:360g/m2, 繊維の密度s:1.27
g/cm3 ,厚みt:3mmで90.5%であった。
【0016】上記メッシュ編地をポリテトラフルオロエ
チレンよりなるエマルジョン(デュポン社製,繊維保護
剤テフロン(登録商標))4重量部,メラミン系架橋剤
0.2重量部,水100重量部よりなるフッ素系撥水剤
中に浸漬し、ゴムロール間に通して絞り120〜140
℃の熱風で乾燥し、さらに170〜190℃で3〜10
分間キュアリングし、さらに未反応の架橋剤を除去する
ために水洗いを行い乾燥した。
【0017】このようにして撥水・防汚処理を施したメ
ッシュ編地を裁断、縫製後、中底と縫着し、一般にカル
フォルニア甲と呼ばれる袋状の胛被を得た。この胛被を
ラストモールドに吊込み、サイドモールド及びボトムモ
ールドと組合せ、靴底形成用キャビティを形成した。こ
のキャビティ内にポリ塩化ビニル100重量部,可塑剤
(ジオクチルフタレート)90重量部,メルカプトSn
系安定剤2.5重量部,充填剤(CaCO3)10重量部,顔
料(チタンホワイト)5重量部からなる射出成形用底材
コンパウンドを射出成形機にて射出温度190℃で射出
し、靴底を成形すると同時に該靴底を胛被に底付し、冷
却後、靴製品を得た。
【0018】このようにして製造された靴製品は、胛被
がラストモールドに良くフイットし、靴としての仕上が
りも良好であった。又、胛被と靴底との接着部分より巾
10mmのサンプルを採取し、ショッパー式引張り試験機
にて引張時の開き角180℃,速度50mm/分の条件で
剥離試験を行った結果、接着強度が3.8kg/cm あり、
靴として全く問題ないものであった。又、この靴を洗濯
機で市販の洗剤を用い、洗濯後水切りし、60℃にセッ
トされた乾燥機にて乾燥した所、30分間で完全に乾燥
し、洗濯後の乾燥性の良いものであった。
【0019】この靴を構成している靴用胛被を、洗濯機
で市販の洗剤を用い洗濯、乾燥の工程を10回繰り返
し、撥水性,撥油性を測定し、下記の結果を得た。比較
のために組織が(10/2×10/2)/(45×3
4)の綿平織織布に同様のフッ素系撥水剤で処理し貼合
わせした原反についても、上記と同様の洗濯試験を行
い、撥水性,撥油性を測定した結果を下記に併記した。
【0020】 撥水性*1 撥油性*2 洗濯前 10回洗濯後 洗濯前 10回洗濯後 本発明の胛被 100 100 5級 5級 比較例(綿平織織布)100 70 5級 4級 *1:JIS L1092スプレー法による撥水性試験法による *2:AATCC法118撥油性試験法による
【0021】
【効果】本発明の胛被を射出成形法により靴底材と一体
成形して靴とした場合、胛被と靴底との接着性が良く、
着用時足蒸れがなく、汚れが付着しにくく、繰り返し洗
濯しても汚れが落ち易く、乾燥の速い靴を得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の靴用胛被材の概略を模式的に示す斜視
図である。
【図2】図1の靴用胛被材を使用した射出成形靴の概略
斜視図である。
【符号の説明】
1 メッシュ編地 1a メッシュ組織 1b 地組織 1c 連結糸 2 靴底

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面がフッ素系撥水剤で処理されてお
    り、JIS L1096一般織物試験方法6・10で測
    定された気孔容積率が50〜97%になるようにメッシ
    ュ状組織と地組織とが連結糸で連結されているメッシュ
    編地よりなる靴用胛被材。
  2. 【請求項2】 メッシュ状組織の一辺が2〜60コース
    である請求項1記載の靴用胛被材。
  3. 【請求項3】 メッシュ状組織と地組織とが合成繊維で
    ある請求項1又は2記載の靴用胛被材。
  4. 【請求項4】 靴用胛被材が射出成形靴用胛被に使用さ
    れる請求項1記載の靴用胛被材。
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