JPH0826598A - ボビンを収納し個別化する方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スプール管ないしボビンが、収納庫からでき
るだけ小さい占有容積でボビン取出し位置に誘導される
ようになされた方法、装置を提供すること。 【構成】 ボビンが収納庫内に規則正しく配列されては
いないが、その軸線方向において相互に平行に収納され
ており、収納庫とボビン取出し位置の間においてボビン
を個別化し、次いで軸線方向で取出すことを特徴とする
方法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【技術分野】本発明はボビンを収納庫内に堆積収納し、
取出し位置に在るボビンを搬送装置に給送するための方
法と、このための装置を備えた紡糸機に関する。

【０００２】

【従来技術】西独特許公開３９１２０２６号公報から、
スプール管を収納庫内において堆積収納し、その最下層
のスプール管を、その軸線方向に対して直交する方向に
走行する搬送ベルト上に給送するようになされた装置は
すでに公知である。この搬送ベルトは、搬送装置におけ
るスプール管取出し位置に向かう方向の力をスプール管
に及ぼす。このような実施態様の欠点は、スプール管に
異なる摩擦係数値が及ぼされ、スプール管を収納庫から
確実に搬出することが必ずしも保証され得ないことであ
る。

【０００３】さらに、西独特願公開２５０６３６２号公
報から、スプール管が直接上下に堆積されるようにスプ
ール管を収納する収納庫の底部に搬送チェーンが設けら
れ、これによりスプール管が把持手段に供与され、搬送
チェーンには把持部材が配設され、これによりスプール
管が収納庫から搬出されるようになされた装置も公知で
ある。上記把持部材によりチェーンは個々の区画に分割
され、同様にして収納庫も相隣接する区画に分割され、
スプール管はその軸線がチェーンの搬送方向に直交する
ようにして上記区画内に収納される。この実施態様の欠
点は、分別され、上下方向に堆積されたスプール管は、
同じ個数のスプール管を収納するために、前述した西独
３９１２０２６号公報による乱雑な収納の場合よりも極
めて大きい容積を必要とすることである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そこでこの分野におけ
る技術的課題ないし本発明の目的は、上述した従来技術
の欠点を回避克服し、スプール管ないしボビンが、収納
庫からできるだけ小さい占有容積でボビン取出し位置に
誘導されるようになされた方法、装置を提供することで
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】しかるに上述の課題ない
し目的は、ボビンが収納庫内に規則正しく配列されては
いないが、その軸線方向において相互に平行に収納され
ており、収納庫とボビン取出し位置の間においてボビン
を個別化し、次いで軸線方向で取出すことを特徴とする
方法および収納庫とボビン取出し位置の間に、ボビンを
個別化するための区画が設けられていることを特徴とす
る紡糸機により解決され、達成されることが本発明者ら
により見出された。

【０００６】本発明によれば、ボビンは収納庫内におい
て規則正しく配列されてはいないが、各ボビンの軸線が
上下、左右において常に平行となるように収納される。
収納されている多数のボビンは収納庫下方において個別
化される。すなわち個々のボビンに整理される。これに
より各ボビンは収納庫から整然として取出され得る。こ
れにより従来技術の上述した欠点が回避、克服され得
る。取出されるべきボビンは、その上に堆積されている
ボビンを持上げることなく、収納庫から取出され得る。
収納庫に保管されるべきボビンは、特定の装置に積上げ
もしくは載置することなく、従業員により収納庫内に堆
積される。ボビンの分別ないし個別化は、収納庫下方に
おいて自動的に行われ、従って従業員はそのための作業
をする必要はない。ボビンが収納庫から、分別ないし個
別化されて取出されるので、ボビンの処理は穏和に行わ
れ、取出しは従来技術におけるよりも確実に行われる。

【０００７】好ましい実施態様において、多数のボビン
は、１列の並列ボビンに個別化される。これによりボビ
ンの収納庫からの取出しが迅速かつ確実に行われる。個
別化されたボビンのための場所が空白の場合でも、さら
に若干のボビンが取出しのために残っているからであ
る。個別化された１列のボビンが同時に取出される場合
には、取出しの確実性はさらに改善される。好ましい実
施態様においては、ボビンは搬送装置に押出され、従っ
てボビンの搬出は遅滞なく、また追加的コストを必要と
することなく保証される。

【０００８】ボビンを取出した後、搬送装置は単一もし
くは複数ステップで前進せしめられ、搬送装置のボビン
不在位置を取出した位置の前に定義される。次いでボビ
ンは、あらためて搬送装置上にし押出される。

【０００９】ボビンの個別化ないし分別は、取出し装置
に関して規則正しく配列されていないボビン個別化区画
に誘導して行われる。この誘導は重力により、あるいは
上方への取出しの場合には下方から上方に向けて作用す
る発条力により行われる。少なくとも２個のボビンが相
互架橋状態で堆積している際は、これを突きくずすた
め、ボビンをさらに分別化装置に進めないように阻止す
ることが好ましい。これにより、架橋堆積状態が再び突
きくずされ、これによりボビンはあらためて分別化装置
に誘導される。

【００１０】収納庫からのボビンの確実な取出しは、収
納庫または分別化装置内に在るさらに他のボビンを、取
出しの際、支承部材により阻止することにより行われ
る。

【００１１】本発明による紡糸機において、収納庫と取
出し位置の間に、ボビン個別化のための区画が設けられ
る。雑然として収納されてはいるが、各ボビンの軸線方
向が平行となるように堆積されている。次々にこの区画
内に落下し、取出しのために待機する。この区画の壁体
を旋回可能の揺動部材として構成することにより、架橋
堆積状態に在るボビンがさらに取出し位置に進むことが
阻止され、突きくずされる。これは上述した揺動可能板
体を交互に旋回させることにより、極めて簡単に保証さ
れる。これにより揺動板体は常にボビンに接触してお
り、ボビンの架橋堆積状態を解消するように揺動ないし
旋転する。この交互揺動は旋転中心として行われ、この
旋転軸は取出し位置になるべく近く設けるのが好まし
い。このようにして、揺動板体の姿勢と無関係にボビン
を取出し位置に確実に誘導することが保証される。

【００１２】上記した分別化区画の高さは、少なくとも
２個のボビンが上下に堆積され、従って少なくとも１個
のボビンが区画内に在るように選定される。揺動部材の
交互旋転により、分別化のためのさらに長い時間が保証
されるからである。

【００１３】ことに有利であり、かつ簡単な実施態様に
おいて、ボビンが堆積される収納庫が第１の平面に、搬
送装置が第２の平面に配置される。これにより、ボビン
の簡単な軸線方向運動による収納庫からのボビン取出が
可能となる。上述した第１平面と第２平面を平行とする
ことにより、ことに装置の占有容積が減少せしめられ
る。

【００１４】滑動走路によりボビンをその軸線方向にお
いて取出し位置から搬送装置に移動させることにより、
装置は簡単にかつ低コストで構成される。またこのよう
な構成により、操作はことに確実に行われ得る。滑動走
路は、個別化区画の下方に配置され、従って滑動走路が
取出し準備位置にあるとき、ボビンが個別化区画から直
接給送されるようにすることが好ましい。個別化区画に
在るボビンを支承するため支承部材が滑動走路に設けら
れている場合、個別化区画ないし収納庫になお存在する
ボビンの落下が簡単な方法で阻止される。これも同様に
して装置の信頼し得る操作をもたらす。

【００１５】問題が生じないボビンの搬送および搬送装
置からの取出しを保証するため、搬送装置をボビンの保
持部材を設けたチェーンで構成する。好ましい構成によ
れば、ボビンはこの保持部材に滑動走路により装着され
る。紡糸機の振動によりボビンが保持部材から滑落する
ことを防止するために、ボビンはその半径方向において
挾持される。有利な実施態様において、搬送装置とボビ
ンの間においてボビンを誘導してボビンの脱落を阻止す
る。

【００１６】ボビンの個別化区画と取出し位置の間に、
さらに他の個別化装置を設けるのが有利である。これに
よりことに小径ボビンの場合、最下層に在るボビンのみ
が押出され、これより上層に在るボビンが押出されない
ように保証される。このボビン個別化装置は、相互間の
間隔を変更し得るように構成される。ボビン保持部材の
間隔を変更することにより、最下層のボビンは釈放さ
れ、これにより上層のボビンが抑留されている間に、滑
動走路の個別化区画から落下せしめられる。

【００１７】

【実施例】以下において図示された実施態様に関連して
本発明をさらに具体的に説明する。

【００１８】図１に本発明装置の正面が示されており、
これは本質的にボビン収納庫１とボビン取出し部分２と
から成り、これらの間にボビン１１の分別ないし個別化
区画３が設けられている。ここで、分別ないし個別化と
称するのは堆積ボビン群から個々のボビンを整理整列さ
せることを意味する。図示の実施態様において、ボビン
１１は上記区画３上方において秩序正しく配列されては
いないが、各ボビンはその軸線方向において平行に収納
庫１に収納されてる。ボビン１１を収納庫内に充満させ
るため、従業員は図示されていない搬送箱からボビンを
取出し、収納庫１内に積上げる。装置はこの状態で長時
間にわたり人手を必要とすることなく自律的に処理を続
ける。従来技術と異なり、ボビンは分別される必要がな
く、またはしボビン保持部材上に載置される必要がない
ので、それぞれの場合の手作業は極めて短時間で済む。
ボビン１１は収納から次々に分別区画３上に落下し、ボ
ビン取出し部分２に誘導される。この区画３は揺動部材
３１として構成された壁体を有し、各揺動部材ない壁体
３１は、杆状体３３上において空気圧シリンダー装置３
４により作動される。すなわち揺動部材３１は、杆状体
３３の運動により、それぞれ旋転軸３２を中心として旋
転せしめられる。その際、各揺動部材３１の上方部分
は、まだ収納庫１内に在るボビン１１に当接し、場合に
より生ずるボビンの架橋堆積状態を突きくずす。突きく
ずされたボビン１１は、区画３上に落下し得るようにな
される。

【００１９】ボビン１１は区画３を経てさらに滑動走路
２１上に落下する。これは各ボビンを受取る誘導部材２
４を形成するようになされ得る。この受取り誘導部材
は、ボビン１１を載置し得る樋溝状に形成されることも
できる。しかしながら、これは、添付図面から認め得る
ように、ボビン３１をともかく滑動走路２１の領域まで
到達させ、これによりボビン１１がその上に載置される
ようになし得るだけで充分である。これにより滑動走路
２１上においてボビン１１の分別状態が失われることが
阻止されるが、ボビン３１は滑動走路２１の運動を妨害
してはならない。

【００２０】滑動走路２１（ことに図２参照）の上部に
は、支承部材２３を設け、これにより区画３内に在るボ
ビン１１がここから落下することを防止し、滑動走路２
１が受取り準備位置にまで延びないようにするのが好ま
しい。滑動走路２１に在る待機状態のボビン１１は、滑
動走路２１の運動により、搬送装置４上に等間隔で装着
されたスプロケット４２に当接せしめられる。チェーン
４１に設けられたこのスプロケット４２は滑動走路２１
直前の受取り準備位置にもたらされる。このチェーン４
１は図示の実施態様では、変向歯車４３によりボビン取
出し部分２のそばを走過せしめられボビン１１を取出し
位置２からボビン交付装置５まで搬送する。場合により
生起し得る機械振動のために、ボビンがスプロケット４
２から滑り落ちないように、ボビン案内部材４４（図
１）が設けられ、これはボビンの取出しが行われない帯
域において、ボビン１１をスプロケット４２上に確保す
る。誤操作を回避するために光学式通過センサ２５、、
２５′を設け、滑動走路２１の前を走過するボビン保持
スプロケット４２の帯域にボビン１１が存在するか否か
を検知する。滑動走路２１全域にボビン１１が存在しな
くなったときに、始めてこの滑動走路が作動される。

【００２１】搬送装置４は、ボビン１１を取出し位置２
からボビン交付装置５まで搬送する。交付装置５には、
例えば空気圧シリンダー装置５２を具備する捕持装置５
１が設けられ、本実施態様においては、この装置５１は
ボビン１１を搬送装置４から取出し、ボビン補給装置６
の搬送ベルト６１に交付する。搬送ベルト６１は複数個
のボビン保持部材６２を有する。ボビン補給装置６は、
紡糸機７のそれぞれの紡糸単位にボビン１１を交付す
る。搬送ベルト６１は多数のボビン保持部材６２を有
し、それぞれにボビン１１が保持される。ボビン補給装
置６はボビン１１を、紡糸機７の各紡糸装置単位まで搬
送すが、搬送装置４がボビン１１を直接、各紡糸単位に
搬送するように構成し、交付装置５ならびにボビン補給
用搬送ベルト６１を省略するすることも可能である。図
示された実施態様では、ボビン搬送装置４は、各ボビン
１１を保持装置５１の領域部分に搬送し、ボビン１１を
保持装置５１に交付することができる。搬送装置４が滑
動走路２１により供給され得たように、このようにして
多数のボビン保持スプロケット４２と共に走行すると、
搬送装置４のあらたな補給のために、滑動走路２１には
あらためてボビンが補給される。

【００２２】図２には本発明によるボビン収納庫１有す
る紡糸機７の側面が示されており、この場合には収納庫
１は搬送装置４の前方に配置されているので、収納庫を
ボビンで充満させることは特に容易になる。作業員にと
ってこのに近付くのが容易となるからである。ボビン１
１は収納庫後壁１４の後側に当接し、従ってこれは、収
納庫から落下せず、収納庫１は扉１２で閉鎖される。扉
１２には開口または透視可能の窓を設けるのが好まし
い。これにより収納庫中におけるボビンのその時々にお
ける収納状態が従業員により簡単に確認され得る。収納
庫におけるボビン収納状態は、また図示されていない光
学式通過センサによっても確認され得る。これは収納庫
内において変化するボビン収納高さを検知し、装置中央
または従業員詰所に告知する。

【００２３】ボビン１１は収納庫１からボビン分別区画
３に落下し、ここで揺動部材３１により分別される。す
でに図１で説明したように、揺動部材３１は杆状体３３
において旋転軸３２を中心として揺動せしめられる。こ
れによりボビン１１の架橋堆積状態が突きくずされ、こ
れらボビンの滞留状態が解消される。揺動部材３１は滑
動走行２１部分に到達するように形成されている。滑動
走行２１の高さは、ボビン１１の直径よりわずかに小さ
い寸法になされ、従って揺動部材３１はボビンを側方案
内する。滑動走路２１には支承部材２３が設けられてお
り、これによりボビン１１の転落が滑動走路２１がボビ
ン１１の滑動により再び受取り位置にもたらされない限
り阻止される。ボビン１１は、空気圧シリンダー装置２
２により駆動され得る滑動走行２１の運動により押出さ
れる。

【００２４】図示された実施態様において、滑動走行２
１の運動は、さらに他の支承部材２３′に作用し、これ
によりボビン１１の側方への揺動が回避される。この支
承部材２３′は、発条力により閉鎖位置に保持される
が、滑動走行２１が開放位置まで運動すると、支承部材
２３により、支承部材２３′も同様に開放される。

【００２５】ボビン１１がその保持部材４３上におい
て、滑動走行２１部分に在る限り、ボビン１１は搬送装
置４の保持部材４２から押出され得ない。

【００２６】光学式走過センサ２５、２５′が配置され
これらの光学式走過センサ２５、２５′により値制御装
置は押出し操作を行い得るか否かに付いて信号化され
る。

【００２７】搬送装置４上に抑留されているボビン１１
はボビン交付装置５の保持部材５１部分に搬送され、ボ
ビン本発明杞憂装置６に供与される。ボビン補給装置６
は、このボビンを対応する紡糸機７の紡糸単位に補給す
る。

【００２８】図３には、揺動部材３１と取出し位置２の
間に設けられた個別化装置７０が示されている。揺動部
材３１が交互に旋転することにより、ボビン１１を水平
方向において個別化している間に、個別化装置７０は、
ボビン１１の垂直方向における分離を行う。図３にはこ
の個別化装置７０による分へ津ないし個別化の８相を示
している。この装置７０は、ボビン保持部材７１、７
２、７３、７４を有し、保持部材１７１、７２と保持部
材７３、７４は、それぞれ交互に接近および離隔運動す
る。第Ｉ相において、個別化されたボビン１１が、滑動
走路２１内に在る。その上部に在るボビン１１は、保持
部材７２３と７４により抑留されている。保持部材７
１、７２は交互に最大離隔位置に在り、従ってボビン１
１はこれらにより阻止されない。第ＩＩからＶ相におい
て、保持部材７３と７４は、徐々に相互離隔状態に移行
するが、保持部材７１と７２は、徐々に相互接近位置に
移行する。第ＶＩ相において、上方ボビン１１は保持部
材７１、７２により保持されているが、下方ボビン１１
は徐々に保持部材７３、７４から脱落しようとする状態
に移行している。第ＶＩＩ相において、保持部材７３と
７４の間隔はさらに大きくなり、従って下方ボビン１１
は落下寸前に在るが、上方ボビン１１は保持部材７１、
７２により依然として運動を阻止されている。次いで第
ＶＩＩＩ相において、ボビン１１は下方の滑動走路内に
落下して、第Ｉ相において述べたように取出処理に付さ
れようとしている。しかしながら、上方保持部材７１、
７２はさらに離隔の程度を拡げようとしており、下方保
持部材７３、７４はしだすに間隔を閉じようしている。
すなわち上方ボビンは、なお上方高さレベルに在って、
さらに次のボビンを収納庫において支承している。これ
により、第Ｉ相の状態に再び到達しようとしている。図
１及び図２の実施態様に対応して複数個のボビン収納か
ら取出す場合には、対応する複数の保持部材７１、７２
が各個別化区画３に配設される。この場合すべての保持
部材７１、７２、７３、７４が、図示されていない杆状
体で連結され、それぞれ同時に運動するようになされ
る。この杆状体の旋転運動は、電動機もしくは空気圧シ
リンダ装置により行われる。追加的な集団ボビンの個別
化を行うためには、保持部材７１−７４が単に水平方向
に運動するだけでなく、やや垂直に近い方向でも運動し
得るようにするのが有利である。

【００２９】本発明は上述した図示実施態様に限定され
るものではない。上述したところと同様に、搬送４を、
ボビン保持部材を有するコンベヤベルトとして構成する
ことも可能である。この場合、ボビンは挾持されるので
はなく、ベルトにより担持される。これは直径の相違す
る種々のボビンを同一搬送装置で搬送し得る利点があ
る。収納庫１は、この場合搬送装置４と同一平面に配置
されることができ、搬送装置はボビンの形状と無関係に
それ自体の保持部材を使用することができる。滑動走路
２１は、この場合、ボビンを収納庫から押出して別個の
個別化区画に落下させ、次いで保持部材４２に向けて再
び押出す。また収納庫１を、２平面に、すなわち図１と
図２に示されると、その上方の搬送装置平面と設けるこ
とも可能である。ボビンが第１平面にもたらされてか
ら、押出装置は第２平面のボビンを第１平面に押出すこ
とができ、このボビンはボビンを取出し得る平面に給送
される。

【図面の簡単な説明】

【図１】ボビン収納庫の正面図である。

【図２】本発明によるボビン収納庫を有する紡糸機の側
面図である。

【図３】ボビン分別装置の正面図である。

【符号の説明】

１‥‥（ボビンの）収納庫 １１‥‥ボビン １２‥‥扉（図２） １４‥‥収納庫跡壁（図２） ２‥‥（ボビンの）取出し装置 ２１‥‥滑動走路 ２３、２３′‥‥支承部材 ２５、２５′‥‥光学式通過センサ ３‥‥（ボビン個別化）区画 ３１‥‥揺動部材 ３２‥‥旋転軸 ３３‥‥杆状体 ３４‥‥空気圧シリンダー装置 ４‥‥搬送装置 ４１‥‥チェーン ４２‥‥（ボビン保持）スプロケット ４３‥‥転向歯車 ４４‥‥ボビン案内部材 ５‥‥（ボビン）交付装置 ５１‥‥（ボビン）保持部材 ５２‥‥空気圧駆動部材 ６‥‥（ボビン）補給装置 ６１‥‥（ボビン）搬送ベルト ６２‥‥（ボビン）保持部材 ７‥‥紡糸機 ７０‥‥個別化装置 ７１、７２、７３、７４‥‥ボビン保持部材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グラボフスキー、ゲールハルト ドイツ、85101、レンティング、バーンホ ーフシュトラーセ、７ (72)発明者 シュタング、ベルンハルト ドイツ、85110、キップフェンベルク、ブ ルクシュトラーセ、11

Claims (21)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ボビンを収納庫内に堆積収納し、取出し
   位置に在るボビンを搬送装置に給送するための方法であ
   って、ボビンが収納庫内に規則正しく配列されてはいな
   いが、その軸線方向において相互に平行に収納されてお
   り、収納庫とボビン取出し位置の間においてボビンを個
   別化し、次いで軸線方向で取出すことを特徴とする方
   法。
2. 【請求項２】 多数のボビンを個別化して、１列に並列
   させることを特徴とする、請求項（１）による方法。
3. 【請求項３】 １列に並列させたボビンを同時に取出す
   ことを特徴とする、請求項（２）による方法。
4. 【請求項４】 ボビンを搬送装置上に押出すことを特徴
   とする、請求項（１）から（３）のいずれかによる方
   法。
5. 【請求項５】 搬送装置を単一または複数ステップで前
   進させて、搬送装置におけるボビン不存在位置をボビン
   を取出し位置の前に定置させることを特徴とする、請求
   項（５）による方法。
6. 【請求項６】 規則正しく配列されていないボビンを個
   別化するために個別化区画に誘導することを特徴とす
   る、請求項（１）から（５）のいずれかによる方法。
7. 【請求項７】 ボビン個別化区画を、ボビンの架橋状態
   堆積をくずすように運動させることを特徴とする、請求
   項（６）による方法。
8. 【請求項８】 取出されるべきボビン上に在るボビンの
   滑動転落を阻止し得るようにすることを特徴とする、請
   求項（１）から（７）のいずれかによる方法。
9. 【請求項９】 ボビンを収納庫内に堆積収納し、取出し
   位置に在るボビンを搬送装置に給送するための装置を具
   備する紡糸機であって、収納庫（１）とボビン取出し位
   置（２）の間に、ボビン（１１）を個別化するための区
   画（３）が設けられていることを特徴とする紡糸機。
10. 【請求項１０】 個別化区画（３）が、運動可能に設け
    られた揺動部材（３１）として構成された壁体を有する
    ことを特徴とする、請求項（９）による紡糸機。
11. 【請求項１１】 揺動壁体（３１）が交互に旋転し得る
    ことを特徴とする、請求項（１０）による紡糸機。
12. 【請求項１２】 区画（３）内に少なくとも２個のボビ
    ン（１１）が上下に配列されることを特徴とする、請求
    項（９）から（１１）のいずれかによる紡糸機。
13. 【請求項１３】 ボビン（１１）を収納する収納庫
    （１）が第１の平面に、搬送装置（４）が第２の平面に
    配置されていることを特徴とする、請求項（９）から
    （１２）のいずれかによる紡糸機。
14. 【請求項１４】 上記の第１平面と第２平面とが相互に
    平行であることを特徴とする、請求項（１３）による紡
    糸機。
15. 【請求項１５】 ボビン（１１）が滑動走路（２１）に
    より取出し位置（２）から搬送装置（４）に移動可能に
    なされていることを特徴とする、請求項（９）から（１
    ４）のいずれかによる紡糸機。
16. 【請求項１６】 滑動走路（２１）がボビン個別化区画
    （３）の下方に設けられていることを特徴とする、請求
    項（１５）による紡糸機。
17. 【請求項１７】 滑動走路（２１）が区画（３）内に在
    るボビン（１１）を支承するための支承部材（２３）を
    有することを特徴とする、請求項（１５）または（１
    ６）による紡糸機。
18. 【請求項１８】 搬送装置（４）が、ボビン保持部材
    （４２）を設けたチェーン（４１）として構成されいる
    ことを特徴とする、請求項（９）から（１７）のいずれ
    かによる紡糸機。
19. 【請求項１９】 ボビン保持部材（４２）が、ボビン
    （１１）をその半径方向において挾持するように構成さ
    れていることを特徴とする、請求項（１８）による紡糸
    機。
20. 【請求項２０】 ボビン個別化区画（３）とボビン取出
    し位置との間に、さらに他のボビン個別化装置（７０）
    が設けられていることを特徴とする、請求項（９）から
    （１９）のいずれかによる紡糸機。
21. 【請求項２１】 ボビン個別化装置（７０）が、相互の
    間隔を変え得るようになされた複数個のボビン保持部材
    （７１−７４）を有することを特徴とする、請求項（２
    ０）による紡糸機。