JPH08265783A - デジタルカメラ - Google Patents

デジタルカメラ

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JPH08265783A
JPH08265783A JP7067793A JP6779395A JPH08265783A JP H08265783 A JPH08265783 A JP H08265783A JP 7067793 A JP7067793 A JP 7067793A JP 6779395 A JP6779395 A JP 6779395A JP H08265783 A JPH08265783 A JP H08265783A
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JP
Japan
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image
scanning
scanning lines
image sensor
linear image
Prior art date
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Pending
Application number
JP7067793A
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English (en)
Inventor
Kenji Hiromatsu
憲司 広松
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP7067793A priority Critical patent/JPH08265783A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 色ズレの発生を防止しつつ、副走査方向の走
査線数を連続的に変えて被写体を撮影することのできる
デジタルカメラを提供することである。 【構成】 RGB位置ズレ補正回路19は、目的の走査
線数が入力されたとき、内部のテーブルメモリから、多
列イメージセンサ13における各リニアイメージセンサ
の相互間隔を被写体の投影上の走査線ピッチで除した値
(除数値N)が整数値となるような、各リニアイメージ
センサの副走査方向の移動速度を決定する。多列イメー
ジセンサ13は、この決定された移動速度に基づいて、
モータ14によって移動され、被写体10の投影像を読
み取る。さらに、RGB位置ズレ補正回路19は、被写
体10投影像の読み取り後、画像データの線数変換処理
を行い、目的走査線数の画像データを生成する。これに
よって、色ズレを起こすことなく、走査線数を連続的に
変えて被写体10を撮影することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタルカメラに関
し、より特定的には、複数のリニアイメージセンサで被
写体の投影像を走査線順次に読み取る際の読み取り位置
ズレを補償したデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、被写体の投影像をCCD素子等に
より光電変換してデジタル的に記録する、いわゆるデジ
タルカメラが普及しつつある。このようなデジタルカメ
ラは、主として、プロ用の撮影カメラとして、またカラ
ー原稿を読み取るためのイメージスキャナとして用いら
れる。一般的に、従来のデジタルカメラにおいては、レ
ッド,グリーン,ブルー(以下、それぞれ「R」,
「G」,「B」という)の読み取り光色成分に対応し
て、3個のリニアイメージセンサが設けられている。そ
して、投影像のR成分,G成分およびB成分が、これら
の3個のリニアイメージセンサによって、それぞれ画素
ごとに読み取られ、このようにして読み取られた各色成
分についての画像データまたはそれを修正処理したデー
タに基づいて、記録画像(色分解画像または複製カラー
画像)が形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなデジタル
カメラでは、各リニアイメージセンサを同一空間位置に
配置することは物理的に不可能であるため、各リニアイ
メージセンサは、相互に所定間隔ずつずれて配置されて
いる。従って、各リニアイメージセンサは、同一のタイ
ミングでは、投影像の異なる位置を読み取ることにな
る。このような状況下で、各リニアイメージセンサから
の読み取り信号をそのまま合成すると、投影像上におい
て互いにずれた位置の色成分情報を使用することにな
り、複製されるカラー画像に色ズレなどが生じてしま
う。しかしながら、従来のデジタルカメラでは、このよ
うな色ズレを補償するための何等の方策も講じられてい
なかった。
【0004】なお、上記のような色ズレを補償するため
に、従来のイメージセンサで用いられている幾つかの色
ズレ補償技術を利用することが考えられる。第1の方法
は、被写体の投影像を色分解光学系で各色成分光に分解
し、分解された各色成分光をそれぞれ対応する色成分検
出用のリニアイメージセンサに与える方法である。しか
しながら、この第1の方法では、被写体の読み取り光を
分光するため、各リニアイメージセンサへの到達光量が
激減してしまい、画質が低下する。また、高精度の色分
解光学系を準備せねばならないため、装置全体としての
サイズの増大やコストの上昇を招いてしまう。
【0005】第2の方法は、例えば特開昭61−108
253号公報に開示されているように、各リニアイメー
ジセンサからの画像データの出力タイミングを、バッフ
ァメモリによって調整することにより、投影像上の読み
取り位置のズレを補償する方法である。この第2の方法
は、色分解光学系を使用しないため、装置の小型化およ
びコストの低減化を図ることができるが、各リニアイメ
ージセンサの相互間隔と投影像上の走査線ピッチとの間
に整合性がない場合は、読み取り位置のズレを補償でき
ないという問題点がある。すなわち、各リニアイメージ
センサの相互間隔が投影像上の走査線ピッチの整数倍で
あるときは、バッファメモリでタイミング調整が可能で
あるが、非整数倍のときは、投影像上で各リニアイメー
ジセンサが順次に読み取る走査線の位置が相互にずれる
ため、各リニアイメージセンサからの色成分データの出
力タイミングをバッファメモリで調整したとしても、そ
もそも読取った走査線の間にずれが生じているのである
から、正確な画像データを得ることはできない。特に、
水平走査線の本数を連続的に変えて撮影するような場合
に、このような問題点が生じてくる。
【0006】なお、特開昭61−108253号公報で
は、テストチャートの読み取りに基づいて出力タイミン
グ補正を行なっているが、この場合にも上記と同様の問
題が生ずる。
【0007】上記のような事情によって生ずる色ズレ
は、走査線ピッチ以下の範囲で生ずるために、通常の画
像記録ではあまり問題にならない。しかしながら、特に
高精度の画像記録などが必要とされる場合や、投影像上
で急激に濃度や色調が変化する部分についての記録の場
合には、このような走査線ズレの影を有効に防止するこ
とが重要となってくる。
【0008】それゆえに、本発明の目的は、色ズレの発
生を防止しつつ、副走査方向の走査線数を連続的に変え
て被写体を撮影することのできるデジタルカメラを提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
主走査方向に延びた複数のリニアイメージセンサを並列
的に複数列配置し、各リニアイメージセンサを被写体の
投影像に対して副走査方向に沿って移動させつつ、各リ
ニアイメージセンサによって被写体の投影像の各色成分
をそれぞれ走査線順次に読み取るデジタルカメラであっ
て、レンズを含み、被写体の投影像を複数のリニアイメ
ージセンサのそれぞれの受光面に結像させる光学系、目
的の走査線数を入力する入力手段、複数のリニアイメー
ジセンサの相互間隔を被写体の投影像上の走査線ピッチ
で除した値(除数値N)が整数値となるように、当該投
影像に対する各リニアイメージセンサの副走査方向の移
動速度を決定する決定手段、決定手段により決定された
移動速度に基づいて、各リニアイメージセンサの副走査
方向の移動速度を調整する速度調整手段、被写体の投影
像を読み取って得られた画像データを記憶する記憶手
段、および記憶手段に記憶された画像データの走査線数
を変換することにより、入力手段によって入力された目
的走査線数の画像データを生成する線数変換手段を備え
ている。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1の発明に
おいて、除数値Nが整数値となるような、リニアイメー
ジセンサの移動速度およびそれに対応する走査線数を複
数組記憶したテーブルメモリをさらに備え、決定手段
は、入力手段から目的の走査線数が入力されたとき、テ
ーブルメモリから当該目的の走査線数以上であって、最
も近い走査線数を検索し、当該検索された走査線数に対
応するリニアイメージセンサの移動速度を、速度調整手
段に与える移動速度として決定することを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1に係る発明では、目的の走査線数が入
力されたとき、各リニアイメージセンサの相互間隔を被
写体の投影像上の走査線ピッチで除した値(除数値N)
が整数値となるように、被写体の投影像に対する各リニ
アイメージセンサの副走査方向の移動速度を制御するよ
うにしている。ところで、上記除数値Nが整数値となる
ような条件下では、走査線数が離散的に変化するため、
読み取りによって得られた画像データの走査線数が必ず
しも目的走査線数と一致しない。そこで、被写体の投影
像の読み取り後、画像データの線数変換処理を行うこと
により、目的走査線数の画像データを生成するようにし
ている。これによって、色ズレを起こすことなく、走査
線数を連続的に変えて被写体を撮影することが可能とな
る。
【0012】請求項2に係る発明では、除数値Nが整数
値となるような、リニアイメージセンサの移動速度およ
びそれに対応する走査線数が、予めテーブルメモリに複
数組記憶されている。そして、目的の走査線数が入力さ
れたとき、このテーブルメモリから当該目的の走査線数
以上であって、最もそれに近い走査線数を検索し、この
検索された走査線数で読み取りが行われるように、テー
ブルメモリ上で対応する移動速度に基づいて、各リニア
イメージセンサの移動速度を制御するようにしている。
これによって、各リニアイメージセンサの移動速度の決
定手順が簡素化されるため、演算処理が容易となる。
【0013】
【実施例】
(1)実施例の全体構成 図1は、本発明の一実施例に係るデジタルカメラの全体
的構成を示す図である。図1において、このデジタルカ
メラ11は、レンズ12によって形成された被写体10
の投影像を、多列イメージセンサ13によって線順次に
走査して電気信号に変換することにより、電子的な画像
データとして記録する構成を有している。なお、多列イ
メージセンサ13は、被写体10の撮像時において、モ
ータ14によって、レンズ12の結像面上でY方向(副
走査方向)に移動される。
【0014】多列イメージセンサ13の出力信号は、ア
ンプ&サンプルホールド回路15で増幅およびサンプル
ホールドされた後、A/D変換器16でデジタル信号に
変換される。A/D変換器16の出力は、シェーディン
グ補正回路17に与えられ、周知のシェーディング補正
が施される。シェーディング補正回路17の出力は、R
GB位置ズレ補正回路19に与えられる。このRGB位
置ズレ補正回路19は、入力された目的走査線数に応じ
て、多列イメージセンサ13の送り速度を切り替えると
共に、読み取りライン信号の線数変換処理を行う。多列
イメージセンサ13の送り速度を切り替える目的で、R
GB位置ズレ補正回路19の出力は、モータ14に与え
られる。また、RGB位置ズレ補正回路19の出力は、
後処理回路18に与えられ、種々の処理(例えば、γ補
正)が施される。
【0015】図2は、図1におけるRGB位置ズレ補正
回路19のより詳細な構成を示すブロック図である。図
2において、このRGB位置ズレ補正回路19は、CP
U191と、ROM192と、RAM193と、入力装
置194と、テーブルメモリ195と、モータドライバ
196と、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)19
7とを備えている。ROM192には、CPU191の
動作プログラムが格納されている。CPU191は、こ
の動作プログラムに従って動作を行う。RAM193
は、CPU191のデータ処理に必要な種々のデータを
記憶する。入力装置194は、オペレータによって操作
されるキーボード,マウス等を含み、種々の指示および
データを入力する。テーブルメモリ195には、CPU
191が多列イメージセンサ13の送り速度を決定する
際に必要なテーブルデータが格納されており、その詳細
については後述する。モータドライバ196は、図1の
モータ14を動作させるためのドライブ回路であり、増
幅器等を含む。DSP197は、予め設定された数式に
従って、後述する線数変換のための演算を行う。
【0016】図3は、図1に示すデジタルカメラ11の
光学系を示す図である。また、図4は、図1に示す多列
イメージセンサ13の詳細な構成を示す斜視図である。
図4に示すように、多列イメージセンサ13は、それぞ
れがCCDの受光セル131の1次元的配列を含む3個
のリニアイメージセンサ132B,132G,132R
を有している。これらのリニアイメージセンサ132
B,132G,132Rは、互いに平行に3列に配列さ
れた状態で、単一の基板SB上に一体的に形成されてい
る。また、各セル列の表面には、それぞれB色フィルタ
133B,G色フィルタ133G,R色フィルタ133
Rが固着されている。
【0017】図3に戻って、このような多列イメージセ
ンサ13の受光面の前方には、レンズ12が配置されて
いる。そして、このレンズ12を挟んで多列イメージセ
ンサ13と対向する位置に、読み取るべき被写体10を
配置する。周知のように、リニアイメージセンサ132
B,132G,132Rは、その長手方向の画素毎の画
像読み取りによって主走査を行う。このため、このリニ
アイメージセンサ132B,132G,132Rの長手
方向は、被写体10の画像読み取りにおける主走査方向
Xと一致する。
【0018】また、多列イメージセンサ13は、図1の
モータ14によって駆動される移動機構によって、主走
査方向Xに直角なY方向に所定速度Vで送られる。この
ため、リニアイメージセンサ132B,132G,13
2Rと被写体10の投影像とは速度VでY方向に相対的
に移動することとなり、Y方向が副走査方向となる。
【0019】上記のような配置関係とすることにより、
副走査方向Yに沿って多列とされたリニアイメージセン
サ132B,132G,132Rは、同一のタイミング
で、被写体10上の瞬時読み取りラインWB ,WG ,W
R からの光αB ,αG ,αR(図中には、その光路の中
心面のみが示されている)をそれぞれ受光する。そし
て、Y方向への移動を行いつつ、所定の繰り返し周期で
各リニアイメージセンサ132B,132G,132R
のCCD受光セルの電荷蓄積と電荷転送とを繰り返す。
色フィルタ133B,133G,133Rが設けられて
いることにより、リニアイメージセンサ132B,13
2G,132Rは、それぞれ、被写体10のB色成分,
G色成分,R色成分を受光して光電変換することにな
る。
【0020】なお、上記のようなデジタルカメラにおい
て、主走査方向の読み取り精度は、得られた画像データ
の主走査方向の画素数、つまり各リニアイメージセンサ
132B,132G,132Rが有する受光セル131
の数によって固定的に決まる。これに対して、副走査方
向の読み取り精度は、得られた画像データの水平走査線
数、つまり被写体10の投影像を何本の走査線で読み取
るかに応じて決まる。水平走査線の本数は、撮影時にお
ける多列イメージセンサ13の送り速度が遅くなるほ
ど、つまり投影像上の走査線ピッチが短くなるほど多く
なる。
【0021】(2)色ズレ補正の原理 上記実施例の動作を説明する前に、本実施例の色ズレ補
正の原理を説明しておく。
【0022】図5は、色ズレを生じる場合の投影像の読
み取り状態を示している。すなわち、図5では、被写体
10の投影像100上におけるリニアイメージセンサ1
32B,132G,132Rの瞬時読み取りラインW
B ’,WG ’,WR ’の相互間隔A(各リニアイメージ
センサの相互間隔と一致している)が、走査線L0 ,L
1 ,…のピッチdの非整数倍となっている。このような
状態では、各リニアイメージセンサ132B,132
G,132Rからの出力信号を、いくらバッファメモリ
でタイミング調整しても、読み取り位置のずれは残り、
色ズレが起こる。このことについては、既述した。
【0023】一方、図6は、色ズレを生じない場合の投
影像の読み取り状態を示している。すなわち、図6で
は、上記瞬時読み取りラインWB ’,WG ’,WR ’の
相互間隔Aが、走査線L0 ,L1 ,…のピッチdの整数
倍(図6の場合は、3倍)となっている。このような状
態では、各リニアイメージセンサ132B,132G,
132Rからの出力信号を、バッファメモリ等でタイミ
ング調整すれば、同一位置の読み取り情報を同一のタイ
ミングで得ることができ、色ズレが生じない。
【0024】本実施例では、常に図6のような状態で投
影像100を読み取ることにより、色ズレの発生を防止
している。しかしながら、このような読み取り方法で
は、1つの問題点が指摘される。以下、この問題点につ
いて説明する。瞬時読み取りラインの相互間隔Aを走査
線ピッチdで除した値(除数値)をNとし(N=A/
d)、当該除数値Nが正の整数であるとすると(すなわ
ち、瞬時読み取りラインの相互間隔Aが走査線ピッチd
の整数倍であるとすると)、Nの各値について、副走査
方向の走査線数は固定的に決まる。図7は、N=1のと
きの走査線数が700線に設定されている場合におい
て、Nの値を変化させた場合の走査線数の変化状態を示
している。この図7から明らかなように、色ズレを起こ
さずに走査線数を変えようとすると、走査線数の変化が
離散的になる。これでは、副走査方向の走査線数を自由
に変えることができない。そこで、本願発明者は、色ズ
レを起こすことなく副走査方向の走査線数を自由に変え
ることのできる方法を考案した。以下、この方法につい
て説明する。
【0025】再び図6を参照して、走査線ピッチdは、
多列イメージセンサ13のY方向への送り速度Vと各リ
ニアイメージセンサのライン走査周期Tとで決まり、次
式(1)で表現される。 d=VT …(1) 従って、上式(1)から、前述の除数値Nは、次式
(2)で表されることになる。 N=A/d=A/VT …(2) 上式(2)を変形すると、次式(3)となる。 V=A/NT …(3) 上式(3)において、除数値Nが整数値であるという条
件が満たされる限り、読み取り位置のずれに起因する色
ズレは発生しない。
【0026】ここで、副走査方向への走査線数Rは、次
式(4)で与えられる。 R=β/d …(4) なお、上式(4)において、βは、投影像100の副走
査方向への長さを示している。上式(4)に前述の式
(1)を代入すると、次式(5)になる。 R=β/VT …(5)
【0027】本実施例では、上式(3)および(5)に
基づいて、色ズレを起こさない多列イメージセンサ13
の送り速度Vおよび対応する走査線数Rが予め計算さ
れ、テーブルメモリ195に格納されている。そして、
投影像100の読み取りは、このテーブルメモリ195
に格納された条件に従って行われる。
【0028】図8は、テーブルメモリ195に格納され
たデータの一例を示す図である。図8において、このテ
ーブルメモリ195は、デフォルト条件下(素子列間距
離A=100[μm]、ライン走査周期T=10[m
s])で、除数値Nを変化させたときの、走査線数と、
多列イメージセンサ13の送り速度Vとの関係を示して
いる。CPU191は、目的の走査線数が入力される
と、テーブルメモリ195から、当該目的の走査線数以
上であって最も近いデフォルトの走査線数を検索し、当
該走査線数に対応する多列イメージセンサ13の送り速
度Vを得る。そして、CPU191は、この取得した送
り速度Vで、多列イメージセンサ13の送り速度を制御
する。従って、各リニアイメージセンサ間で読み取り位
置のずれは生じず、色ズレが発生しない。
【0029】上記のように、本実施例では、一旦、離散
的な走査線数で色ズレなく投影像100を読み取る。こ
の読み取りにより得られた画像データは、メモリ(例え
ば、RAM193)に記憶され、DSP197によって
目的走査線数の画像データに変換される。このとき、参
照する隣接ラインの各画素数に応じて加重平均すること
により、元の画像データの走査線数が減少させられる。
すなわち、本実施例では、いわゆる線数変換処理を行う
ことによって、目的走査線数の画像データを得るように
している。
【0030】図9は、走査線数Jで読み取られた画像デ
ータを、線数変換処理によって、目的走査線数Kの画像
データに変換する場合の、入力データ列と出力データ列
との関係の一例を示している。ただし、K≦Jである。
図9において、本実施例では、入力データ列をJ/K毎
にひとまとめにし、画素が含まれている比率に応じた重
みを付けて平均値を出すようにしている。例えば、出力
データQ(2)について注目すると、x(1)からx
(2)の間の入力データ列を参照すればよいことが分か
る。具体的には、入力データP(2),P(3),P
(4)を参照することになる。ところで、x(1)の位
置は、P(2)の先頭からa(1)ずれており、また、
x(2)の位置は、P(4)の先頭からa(2)ずれて
いる。従って、P(2),P(3),P(4)を平均す
る場合、P(2),P(4)の重み付けを、上記ずれ分
だけ、P(3)の重み付けに比して減らす必要がある。
【0031】例えば、J=800[本]、K=500
[本]であるとすると、Q(1),Q(2)の値は、そ
れぞれ、次式(6),(7)のようになる。 Q(1)=(5/8)P(1)+(3/8)P(2) …(6) Q(2)=(2/8)P(2)+(5/8)P(3) +(1/8)P(4) …(7)
【0032】上式(6)について注目すると、 P(1)についての重み付けは、(5/8) P(2)についての重み付けは、(3/8) となっている。 また、上式(7)について注目すると、 P(2)についての重み付けは、(2/8) P(3)についての重み付けは、(5/8) P(4)についての重み付けは、(1/8) となっている。
【0033】上記のような線数変換は、サンプリング定
理を満足させるために、積分により行う。今、走査線数
Jの入力画像を、目的走査線数Kの出力画像に変換する
場合の処理を想定する。このとき、出力画像Q(t)
は、次式(8)で表される。
【数1】
【0034】ただし、上式(8)において、 Q(t)…tライン目の出力画像(t=1,2,…) P(x)…xライン目の入力画像(x=1,2,…) である。
【0035】上式(8)をデジタル的に記述すれば、次
式(9)〜(11)となる。
【数2】
【0036】なお、上式(9)〜(11)において、諸
量は、以下の通りとなる。 t…出力画像のライン番号(t=1,2,…) x(t)…参照する入力画像のライン番号(x(t)=
1,2,…) a(t)…参照範囲の先頭位置補正量(a(t)=1,
2,…,J−1) J…入力画像の走査線数(J=1,2,…) K…出力画像の走査線数(K=1,2,…;K≦J)
【0037】ここで、上式(10)は、出力データQ
(t)が入力データP(x)を参照する範囲を求める式
である。すなわち、x(t−1)とx(t)との間の入
力データP(x)が、参照される入力データとなる。
【0038】また、上式(11)は、x(t−1),x
(t)が対応するP(x)の先頭からどの程度ずれてい
るかを求める式である。すなわち、 x(t−1)に対しては、a(t−1) x(t)に対しては、a(t) となる。
【0039】また、上式(9)の第1項は、参照範囲の
先頭の入力データP(x)についての項、すなわち、x
(t−1)についての項である。また、上式(9)の第
3項は、参照範囲の終端の入力データP(x)について
の項、すなわち、x(t)についての項である。また、
上式(9)の第2項は、参照範囲の入力データP(x)
が3ライン以上に及んだとき、P(x(t−1)+1)
とP(x(t)−1)との間に存在する入力データP
(x)についての項である。
【0040】一般に、参照範囲の入力データは、 先頭参照データ…x(t−1) 中間参照データ…x(t−1)+1,x(t−1)+
2,…,x(t)−1 終端参照データ…x(t) となる。
【0041】上記のような線数変換処理によって、出力
データは、入力データのJ/Kラインに1回の割合で生
成されるようになる。
【0042】(3)実施例の動作 図10は、上記実施例の動作を示すフローチャートであ
る。以下、この図10を参照して、上記実施例の動作を
より詳細に説明する。
【0043】まず、オペレータが入力装置194を操作
して、目的の走査線数RをCPU191に入力する(ス
テップS1)。次に、CPU191は、テーブルメモリ
195を参照して(ステップS2)、目的走査線数Rと
一致する走査線数がテーブルメモリ195上に存在する
か否かを判断する(ステップS3)。目的走査線数Rと
一致する走査線数がテーブルメモリ195上に存在する
場合、CPU191は、テーブルメモリ195から、目
的走査線数Rに対応する多列イメージセンサ13の送り
速度Vを取得する(ステップS4)。その後、CPU1
91は、ステップS4で取得した多列イメージセンサ1
3の送り速度Vを、モータドライバ196に設定する
(ステップS5)。これによって、モータ14が設定さ
れた速度で多列イメージセンサ13をY方向に移動させ
る。その後、デジタルカメラ11は、被写体10のスキ
ャン(読み取り)を行う(ステップS6)。このとき、
CPU191は、DSP197をスルー状態にして、シ
ェーディング補正回路17から入力される画像データ
を、線数変換処理を施すことなく、後処理回路18に出
力する。
【0044】一方、上記ステップS3において、目的の
走査線数Rと一致する走査線数がテーブルメモリ195
上に存在しないと判断された場合、CPU191は、目
的走査線数R以上であって、最も近いデフォルトの走査
線数を、テーブルメモリ195から検索する(ステップ
S7)。次に、CPU191は、テーブルメモリ195
から、ステップS7で検索した走査線数に対応する多列
イメージセンサ13の送り速度Vを取得する(ステップ
S8)。次に、CPU191は、目的走査線数Rと、テ
ーブルメモリ195から検索した走査線数とを、DSP
197に設定する(ステップS9)。このとき、目的走
査線数Rは前述の走査線数Kとして、また、テーブルメ
モリ195から検索された走査線数は前述の走査線数J
として、DSP197に設定される。次に、CPU19
1は、上記ステップS8で取得した多列イメージセンサ
13の送り速度Vを、モータドライバ196に設定する
(ステップS5)。これによって、モータ14が設定さ
れた速度で多列イメージセンサ13をY方向に移動させ
る。その後、デジタルカメラ11は、投影像100のス
キャン(読み取り)を行う(ステップS6)。このと
き、CPU191は、シェーディング補正回路17から
入力される画像データを、一旦、RAM193に格納す
る。そして、DSP197は、RAM193に格納され
た画像データに対して、前述の式(9)〜(11)に従
って、線数変換処理を施した後、後処理回路18に出力
する。これによって、デフォルトの走査線数で読み取ら
れた被写体10の画像データが、色ズレを起こすことな
く、目的走査線数の画像データに変換されて出力され
る。
【0045】RGB位置ズレ補正回路19で色ズレなく
走査線数の変換が行われた3原色ライン信号は、後処理
回路18で所定の後処理が施された後、3原色ライン信
号S B ,SG ,SR となって、それぞれ、図11のバッ
ファメモリMB ,MG ,MRに格納される。図11は、
一例として、N=3の場合の格納データを示している。
この場合、バッファメモリMG からは、バッファメモリ
B から3ライン分遅れて、また、バッファメモリMR
からは、バッファメモリMG から3ライン分遅れてライ
ン信号を読み出すことにより、同一位置の読み取り情報
が同一タイミングで得られる。
【0046】なお、上記実施例では、理解を容易にする
ために被写体10を2次元として説明したが、3次元の
被写体を撮影する場合も上記と同様の動作が行われるこ
とを指摘しておく。
【0047】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、一旦、離散的
な走査線数で色ズレなく被写体の投影像を読み取り、後
に線数変換処理によって、目的走査線数の画像データに
変換するようにしているので、色ズレを起こすことな
く、走査線数を連続的に変えて被写体を撮影することが
できる。
【0048】請求項2の発明によれば、目的の走査線数
が入力されたとき、当該目的の走査線数以上であって最
もそれに近い走査線数をテーブルメモリから検索し、こ
の検索された走査線数に対応するリニアイメージセンサ
の移動速度に基づいて、各リニアイメージセンサの移動
速度を調整するようにしているので、移動速度の決定手
順を簡素化できる。その結果、演算処理が容易となり、
高速処理が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るデジタルカメラの全体
的構成を示す図である。
【図2】図1におけるRGB位置ズレ補正回路19のよ
り詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示すデジタルカメラ11の光学系を示す
図である。
【図4】図1に示す多列イメージセンサ13の詳細な構
成を示す斜視図である。
【図5】色ズレを生じる場合の投影像の読み取り状態を
示す図である。
【図6】色ズレを生じない場合の投影像の読み取り状態
を示す図である。
【図7】N=1のときの走査線数が700線に設定され
ている場合において、Nの値を変化させた場合の走査線
数の変化状態を示す図である。
【図8】図1のテーブルメモリ195に格納されたデー
タの一例を示す図である。
【図9】走査線数Jで読み取られた画像データを、線数
変換処理によって、目的走査線数Kの画像データに変換
する場合の、入力データ列と出力データ列との関係の一
例を示す図である。
【図10】図1の実施例の動作を示すフローチャートで
ある。
【図11】被写体10の投影像のスキャンによって得ら
れた3原色ライン信号のタイミングを調整するためのバ
ッファメモリの構成を示す図である。
【符号の説明】
10…被写体 11…デジタルカメラ 12…レンズ 13…多列イメージセンサ 14…モータ 19…RGB位置ズレ補正回路 100…被写体の投影像 191…CPU 192…ROM 193…RAM 194…入力装置 195…テーブルメモリ 196…モータドライバ 197…DSP 131…受光セル 132B,132G,132R…リニアイメージセンサ 133B,133G,133R…色フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 9/79 H04N 1/04 D 9/82 9/79 G

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査方向に延びた複数のリニアイメー
    ジセンサを並列的に複数列配置し、各リニアイメージセ
    ンサを被写体の投影像に対して副走査方向に沿って移動
    させつつ、各リニアイメージセンサによって被写体の投
    影像の各色成分をそれぞれ走査線順次に読み取るデジタ
    ルカメラであって、 レンズを含み、前記被写体の投影像を前記複数のリニア
    イメージセンサのそれぞれの受光面に結像させる光学
    系、 目的の走査線数を入力する入力手段、 前記複数のリニアイメージセンサの相互間隔を前記被写
    体の投影像上の走査線ピッチで除した値(除数値N)が
    整数値となるように、当該投影像に対する各リニアイメ
    ージセンサの副走査方向の移動速度を決定する決定手
    段、 前記決定手段により決定された移動速度に基づいて、前
    記各リニアイメージセンサの副走査方向の移動速度を調
    整する速度調整手段、 前記被写体の投影像を読み取って得られた画像データを
    記憶する記憶手段、および前記記憶手段に記憶された画
    像データの走査線数を変換することにより、前記入力手
    段によって入力された目的走査線数の画像データを生成
    する線数変換手段を備える、デジタルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記除数値Nが整数値となるような、前
    記リニアイメージセンサの移動速度およびそれに対応す
    る走査線数を複数組記憶したテーブルメモリをさらに備
    え、 前記決定手段は、前記入力手段から前記目的の走査線数
    が入力されたとき、前記テーブルメモリから当該目的の
    走査線数以上であって、最も近い走査線数を検索し、当
    該検索された走査線数に対応する前記リニアイメージセ
    ンサの移動速度を、前記速度調整手段に与える移動速度
    として決定することを特徴とする、請求項1に記載のデ
    ジタルカメラ。
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