JPH0746610A - 画像入力装置 - Google Patents

画像入力装置

Info

Publication number
JPH0746610A
JPH0746610A JP5184723A JP18472393A JPH0746610A JP H0746610 A JPH0746610 A JP H0746610A JP 5184723 A JP5184723 A JP 5184723A JP 18472393 A JP18472393 A JP 18472393A JP H0746610 A JPH0746610 A JP H0746610A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
aberration
data
chromatic aberration
distortion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5184723A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatsune Tanaka
正常 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tochigi Nikon Corp
Nikon Corp
Original Assignee
Tochigi Nikon Corp
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tochigi Nikon Corp, Nikon Corp filed Critical Tochigi Nikon Corp
Priority to JP5184723A priority Critical patent/JPH0746610A/ja
Publication of JPH0746610A publication Critical patent/JPH0746610A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Television Image Signal Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像入力装置の合焦光学系に残存する倍率の
色収差及び歪曲収差を容易に補正することができ、鮮明
で高画質の映像を確保できるようにする。 【構成】 合焦光学系32に残存する所定の焦点距離に
おける固有の倍率の色収差及び歪曲収差の情報をメモリ
17に記憶し、結像面21上の物体19のP点の結像点
の収差によるずれを前記情報を基にCPU11により補
正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ライン状に配列された
固体撮像素子(以下CCD)により画像を撮像する画像
入力装置に係り、特に合焦光学系の倍率の色収差及び歪
曲収差を補正することができる画像入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ある物体の画像を3色で読み取る装置と
して、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の光をそれ
ぞれ検知して電気信号に変換する画素が所定のピッチで
ライン状に配列された3ラインのCCDを用いたものが
知られている。このような画像入力装置においては、合
焦手段としてレンズを用い、CCDの感光部に画像を結
像させ、CCDの主走査を電気的に、副走査を機械的あ
るいは電気的に行い、二次元配列の画像データを得るも
のが一般的である。
【0003】上記のような画像入力装置においては、使
用するレンズには色収差及び歪曲収差が生ずるが、従来
は、レンズの収差については光学設計段階で補正するの
みで、補正しきれない残存収差については、特に問題視
していなかった。そして図16に示すように、CCDの
3色の各ラインのサンプリング点で検出した光量、例え
ばR11、G11、B11を結合して、1つの多色の画
像のデータを得ていた。このデータは、矢印Xで示す方
向の主走査を電気的に行い、矢印Yで示す方向の副走査
をCCDの移動により機械的に行って、2次元配列の画
像データとして読み取られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、より高解像度
化を目ざし、益々高精細化の進むCCDと、CCDの画
素数以上の解像度を得るための手法が考案されており、
それらに対応するため、レンズの残存収差が無視できな
くなってきている。特に、倍率の色収差と歪曲収差は、
レンズ内の絞りを絞り込んでも改善されず、また、目立
たなくなるという特性をもたない。それ故、倍率の色収
差においては、解像度を向上させる上で最も大きな阻害
要素となり、より高解像度の画像入力装置開発の妨げと
なっている。また、歪曲収差においては、解像度には影
響しないが、画像入力装置本来の使命である被写体をそ
のまま映像として再現させることが困難であるという点
が問題である。
【0005】一方、高解像度化に対応するため、光学設
計においてのみ収差補正を行おうとすると、レンズの構
成枚数の増加、部品の加工および組立の難易度増大によ
る製造コストの増大を招き、ひいては製品の高価格化を
招くという問題もある。
【0006】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、合焦光学系に残存する色収差及び歪曲収差を
容易に補正することができ、鮮明で高画質の映像を確保
することのできる画像入力装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の画像入力装置は、光学的入力信号
を電気信号に変換する画素がライン状に配列されたCC
D6からなる撮像手段と、CCD6上に光学的に画像を
合焦結像させる合焦手段としての合焦光学系32と、C
CD6を画像の結像点に対して走査する走査手段として
のステージモータ9及び送りネジ8とを備える画像入力
装置において、合焦光学系に残存する所定の焦点距離に
おける固有の倍率の色収差及び歪曲収差のそれぞれの情
報を記憶する記憶手段としてのメモリ16、17と、メ
モリ16、17に記憶された情報または別入力された情
報をもとに、色収差及び歪曲収差の補正を行う制御手段
としてのCPU10、11を設けたことを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の画像入力装置は、倍率の
色収差補正及び歪曲収差補正は、CCD6上の画像の結
像点における画像データを、メモリ17に記憶された収
差情報をもとにCPU11が算出した画像データにより
所定のサンプリング点間に補間したことを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の画像入力装置は、画像デ
ータの並び変えは、CCD6の主走査及び副走査の両方
向とも、CPU11の計算により行うことを特徴とす
る。
【0010】請求項4に記載の画像入力装置は、画像デ
ータの並び変えは、CCD6の主走査方向をCPU11
の計算により行い、副走査方向をCPU11によるCC
D6の移動制御により行うことを特徴とする。
【0011】
【作用】上記構成の画像入力装置においては、R光束、
G光束、B光束のそれぞれの結像点を、メモリ17に記
憶された色収差情報をもとに、CPU10、11により
画像データ上で一致させることにより、合焦光学系に残
存する倍率の色収差を補正することができる。この結
果、倍率の色収差による滲みがなくなり、鮮明でより高
画質の映像を得ることができる。
【0012】同様に、合焦光学系に残存する歪曲収差に
ついても、実際の結像点と理想像点であるサンプリング
点とを画像データ上で一致させることで補正することが
できる。この結果、歪曲収差による歪のない映像を得る
ことができる。また、過剰補正をすることにより、わざ
と歪を大きくした映像を得ることも可能となる。
【0013】さらに、合焦光学系に残存する倍率の色収
差や歪曲収差が多小大きくても、これらの収差を画像デ
ータ上で補正できるため、高解像度化に対応するための
光学設計を容易にすることができる。
【0014】なお、画像データの並び変えは、主走査方
向及び副走査方向とも、メモリ17に記憶された収差情
報をもとに、CPU11の計算により電気的に行っても
よく、主走査方向のみ電気的に行い、副走査方向につい
ては、CPU11により収差量だけCCD6を機械的に
変位させて行ってもよい。
【0015】
【実施例】以下、本発明の画像入力装置の一実施例を図
面を参照して説明する。
【0016】図1に、本発明の一実施例による一眼レフ
カメラ型イメージスキャナの基本構成を示す。図1にお
いて、合焦光学系鏡筒3内のメモリ17は、合焦光学系
固有の収差情報を記憶させておくためのROMである。
不図示ではあるが、合焦光学系鏡筒3内には、撮影時の
合焦光学系の焦点距離を検知するための検知手段と、焦
点距離情報を電気信号としてカメラボディ2内のサブC
PU10に伝送する伝送手段が設けられている。カメラ
ボディ2内のサブCPU10は、コントロールユニット
1内のメインCPU11に制御され、ステージモータ駆
動回路14を介してステージモータ9を駆動し、送りネ
ジ8にステージモータ9の回転力を伝えることで、ステ
ージ7の矢印A−A方向の移動を可能にし、ステージ7
上のCCD6の移動を行うとともに、アイリスモータ駆
動回路12を介してアイリスモータ5を駆動し、アイリ
ス4の開閉をも行う。
【0017】コントロールユニット1内のメインCPU
11は、CCD駆動回路13を介してCCD6のクロッ
ク制御を行うとともに、CCD6からの信号をA/D変
換素子15によりA/D変換してメモリ16に蓄え、カ
メラボディ2内のサブCPU10を介して、合焦光学系
鏡筒3内のメモリ17に記憶された収差情報を引き出
し、その情報をもとに、メモリ16に蓄えたデータの演
算処理および並び変えを行う。さらに、I/F18を介
して処理された情報を、図示しない記録装置へ出力す
る。
【0018】次に、図1に示すメモリ17に記憶させる
合焦光学系32の固有の収差情報について、図2乃至図
11を参照して説明する。図2に示すように、カメラの
結像面21の中心の光軸22から、各辺及び四隅までの
距離をそれぞれa、b、cとする。これらの距離a、
b、cを像高と称する。
【0019】図3は、合焦光学系の一焦点距離における
結像面21上の残存の倍率の色収差と像高との関係を示
す図である。本実施例においては、メインCPU11に
よる画像データの演算処理を簡略化するため、図4に示
すように、G光を基準に、図2における像高bにおいて
直線近似し、この図より、G光に対するR光およびB光
の残存の倍率の色収差と高像の関係式を導く。
【0020】図4において、曲線(B−G)、(R−
G)は、それぞれ直線近似前のB光とG光、R光とG光
との収差量の差を示し、曲線(B−G)K、(R−G)
Kは、それぞれ直線近似後のB光とG光、R光とG光と
の収差量を示す。
【0021】R光の像高bにおける収差量をΔYRbとす
ると、像高Yにおける収差量ΔYRは、次式(1)で表
される。 ΔYR=(ΔYRb/b)×Y ・・・(1)
【0022】また、B光の像高bにおける収差量をΔY
Bbとすると、像高Yにおける収差量ΔYBは、次式
(2)で表される。 ΔYB=(ΔYBb/b)×Y ・・・(2)
【0023】図5は、本発明の実施例である一眼レフカ
メラ型イメージスキャナの合焦光学系の図2の像高bに
おけるG光に対するR光およびB光の残存の倍率の色収
差と焦点距離の関係を示す図であり、やはり、メインC
PU11による画像データの演算処理を簡略化するた
め、いくつかの焦点距離の区間で直線近似したものであ
る。この図より、各区間におけるG光に対するR光およ
びB光の残存の倍率の色収差と焦点距離の関係式を導
く。
【0024】R光の焦点距離f1の像高bにおける収差
量をΔYR1b、焦点距離f2の像高bにおける収差量をΔ
R2bとすると、焦点距離f1からf2の区間のある焦点
距離fにおける像高bの収差量ΔYR(1-2)bは、次式
(3)で表される。 ΔYR(1-2)b={(ΔYR2b−ΔR1b)/(f2−f1)}×f ・・・(3)
【0025】B光の焦点距離f1の像高bにおける収差
量をΔYB1b、焦点距離f2の像高bにおける収差量をΔ
B2bとすると、焦点距離f1からf2の区間のある焦点
距離fにおける像高bの収差量ΔYB(1-2)bは、次式
(4)で表される。 ΔYB(1-2)b={(ΔYB2b−ΔYB1b)/(f2−f1)}×f ・・・(4)
【0026】残存の倍率の色収差と各焦点距離fとの関
係は、式(3)、(4)と同様に各焦点距離区間につい
て数式化しておく。
【0027】図6は、本実施例の一眼レフカメラ型イメ
ージスキャナの合焦光学系の一焦点距離における残存の
歪曲収差と像高の関係を示す図である。図7は、図2に
おける像高bにおいて直線近似したものであり、図8
は、図2の像高bにおける残存の歪曲収差と焦点距離の
関係を示す図であり、いくつかの焦点距離の区間で直線
近似したものである。これらの図より、下記のように、
残存の歪曲収差と像高の関係式(5)と、各区間におけ
る残存の歪曲収差と焦点距離の関係式(6)を導く。
【0028】即ち、像高bにおける収差量をΔbKとする
と、像高Yにおける収差量ΔYKは、次式(5)で表さ
れる。 ΔYK=(ΔYbK/b)×Y ・・・(5)
【0029】焦点距離f1の像高bにおける収差量をΔ
1bK、焦点距離f2の像高bにおける収差量をΔY2bk
とすると、焦点距離f1からf2の区間のある焦点距離f
における像高bの収差量ΔY(1-2)bkは、次式(6)で
表される。 ΔY(1-2) bK={(ΔY2bK−ΔY1bK)/(f2−f1)}×f ・・・(6)
【0030】残存の歪曲収差と各焦点距離fとの関係
は、式(6)と同様に各焦点距離区間について数式化し
ておく。
【0031】本実施例においては、以上のような関係式
を合焦光学系の固有情報としてメモリ17に記憶させて
おけばよい。当然、メインCPU11の処理能力が高く
なれば、以上のような近似処理前の収差データを記憶さ
せてもよい。
【0032】次に、図1に示すメインCPU11による
画像データの演算処理とデータの並び変えについて、図
9乃至図14を参照して説明する。
【0033】図9は、倍率の色収差の説明図である。図
9において、物体31のP点から合焦光学系32を介し
てCCD6の結像面21に集光される光が倍率の色収差
により分散し、サンプリング点SにはG光束のみがSG
点として結像しており、R光束、B光束はサンプリング
S点に結像せずに、それぞれ違う点SR、SBに結像し
ている。本実施例においては、サンプリング点Sにない
R光束およびB光束の結像点SR、SBのデータを補間
により求め、新たなサンプリング点のデータとして並び
変え、データ上でそれぞれの光束の結像点を一致させ、
倍率の色収差を補正する。
【0034】図10および図11は、本実施例における
データ補間の説明図である。図10は、合焦光学系32
の子午線上にサンプリング点Pがある場合のデータ補間
法であり、図11は、合焦光学系32の子午線上にサン
プリング点Pがない場合の2次元的なデータ補間法であ
る。
【0035】図10において、図10(a)に示すP
1、P2、P3、P4は、等間隔に設けられたサンプリ
ング点であり、それぞれの点におけるデータが、図10
(b)に示すように、X1、X2、X3、X4である。
P2Kは、P2に結像すべき光束が収差の影響を受け、
結像する点であり、P2K点におけるデータをX2Kと
している。しかし、P2K点はサンプリング点上に無い
ため、読み取りデータとしてX2Kは存在していない。
そこで、本実施例においては、上記の隣接するP1から
P4点のデータを用い、ベーススプラインによる補間に
てX2Kを求めることとした。P2点の光軸22からの
距離、つまり像高をYとすると、メモリ17に記憶され
た収差情報より、P2点における収差量はΔYとなり、
サンプリング点間ピッチを1とすると、P2K点におけ
るデータX2Kは、次式(7)で求められる。 X2K=(ΔY3/6)×X4 +(−11/12ΔY3+3/2ΔY2)×X3 +(21/12ΔY3−9/2ΔY2+3ΔY)×X2 +(1−ΔY)31 ・・・(7)
【0036】また、不図示ではあるがP2Kがサンプル点
Pの両端近傍にあり、例えばP1とP2の間にある場合
は、X2Kは、次式(8)で求められる。 X2K=(ΔY3/6)×X3 +(−ΔY3/2+ΔY2/2+ΔY/2+1/6)×X2 +(7/12ΔY3−5/4ΔY2+1/4ΔY+7/12) +1/4(1−ΔY)3×X1 ・・・(8)
【0037】図11において、図11(a)に示すP1
1からP44はサンプリング点であり、それぞれが定ピ
ッチで2次元配列されている。また、それぞれのサンプ
リング点におけるデータは、図11(b)に示すよう
に、X11からX44である。P22Kは、P22に結
像すべき光束が収差の影響を受け結像する点であり、P
22K点におけるデータをX22Kとしている。しか
し、P22K点はサンプリング点上に無いため、読み取
りデータとしてX22Kは存在していない。そこで、本
実施例においては、前述の補間を3次元的に展開し、式
(7)または式(8)を用いて、主走査方向及び副走査
方向の補間を行い、X22Kを求めればよい。
【0038】図12は、本実施例における倍率の色収差
補正のための画像データの合成法を示す図である。
【0039】図12において、R11K、R12K、・
・・は、合焦光学系32の残存の倍率色収差の影響によ
り、サンプリング点よりずれた点に結像したR光の結像
点におけるデータである。また、B11K、B12K、
・・・は、合焦光学系の残存の倍率色収差の影響によ
り、サンプリング点よりずれた点に結像したB光の結像
点におけるデータである。これらのデータは、上記補間
法により求められたもので、これらのデータを、収差の
影響を受けないときに結像するサンプリング点の新たな
データとして並び変えを行う。G11、G12、・・・
は、G光のサンプリング点におけるデータである。本実
施例においては、以上のデータを結合させればよい。こ
れにより、画像データ上で倍率の色収差が補正されたこ
とになる。
【0040】図13は、歪曲収差の説明図である。図1
3において、物体31のP点からの光が歪曲収差によ
り、収差が無い状態では、サンプリング点Sに結像する
はずの光束がサンプリング点Sとは違う点SPに結像し
ている。本実施例においては、歪曲収差の影響を受け、
サンプリング点Sでない点SPに結像した光束の結像点
におけるデータを、倍率の色収差補正と同じ補間法によ
り求め、新たなサンプリング点のデータとして並び変
え、データ上で、その光束の結像点SPと理想像点Sを
一致させ、歪曲収差を補正する。
【0041】図14は、本実施例における歪曲収差補正
のための画像データの合成法を示す図である。
【0042】図14において、R11K、R12K、・
・・は、合焦光学系の歪曲収差の影響により、サンプリ
ング点Sよりずれた点に結像したR光の結像点における
データであり、G11K、G12K、・・・は、G光の
結像点におけるデータであり、B11K、B12K、・
・・は、B光の結像点におけるデータである。これらの
データは倍率の色収差補正と同様に上記補間法により求
められたもので、これらのデータを収差の影響を受けな
いときに結像するサンプリング点の新たなデータとして
並び変えを行う。本実施例においては、以上のデータを
結像させればよい。これにより、画像データ上で歪曲収
差が補正されたことになる。また、不図示ではあるが、
図1におけるコントロールユニット1に設けられた不図
示の数値キーにより、歪曲収差情報を入力することで過
剰補正することも可能である。
【0043】上記実施例においては、画像データの補間
を行う場合、CCD6の走査方向及び副走査方向とも、
データ上でそれぞれの光束の結像点をサンプリング点に
電気的に一致させて収差の補正を行う場合について説明
したが、主走査方向についてのみ上記の方法で補正し、
副走査方向については、各サンプリング点の収差量に合
わせて、CCD6を機械的に移動させて収差の補正を行
ってもよい。
【0044】次に図15に示すフロー図を参照して、合
焦光学系32の残存の倍率の色収差及び歪曲収差の補正
手順を説明する。ステップS101において、予め求め
られている合焦光学系32の残存の色収差及び歪曲収差
のデータをメモリ17に入力する。次にステップS10
2において、収差補正のために必要なCCD6により読
み取るライン数Nを決定する。次にステップS103に
おいて、CCD6による画像データの読み取りを行い、
A/D変換素子15によりA/D変換して、メインCP
U11を介してメモリ16に蓄積する。
【0045】次にステップ104において、メモリ16
に補正に必要なライン数の画像データが蓄積されたかど
うかを判断し、蓄積されていれば、ステップS105に
おいて、メモリ17に記憶された収差情報を引き出し、
この収差情報をもとに、メモリ16に蓄積されたデータ
の色収差及び歪曲収差の補正量をメインCPU11によ
り計算してデータを作成する。ステップS104におい
て、メモリ16に補正に必要なライン数の画像データが
蓄積されていなければ、ステップS103に戻る。
【0046】次にステップS106において、補正計算
されたデータにより補正前のデータを並び変え、ステッ
プS107において、補正後のデータを読み取る。そし
て、読み取りが完了すれば、ステップS108において
処理が終了する。読み取りが完了していなければ、ステ
ップS103に戻る。
【0047】本実施例によれば、合焦光学系32の固有
の倍率の色収差及び歪曲収差がなく、歪が発生しない、
鮮明で高画質の映像を得ることができる。また、歪曲収
差の過剰補正により、わざと歪の大きな映像も得ること
ができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像入力
装置によれば、R光束、G光束、B光束の結像点を画像
データ上で一致させることにより、合焦光学系の残存の
倍率の色収差を補正できるため、倍率の色収差による滲
みがなく、鮮明で、より高画質の映像を得ることが可能
となる効果が得られる。また、合焦光学系の残存の歪曲
収差についても、実際の結像点と理想像点をデータ上で
一致させることで補正できるため、歪曲収差による歪が
ない映像を得ることが可能となる効果が得られるととも
に、過剰補正により、わざと歪を大きくした映像も得る
ことが可能となる効果が得られる。さらに、合焦光学系
の残存の倍率の色収差が多少大きくても、画像データ上
で補正できるため、高解像度化に対応するための光学設
計の難易度が従来程度ですむという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像入力装置の一実施例による一眼レ
フカメラ型イメージスキャナの基本構成図である。
【図2】図1のイメージスキャナの結像面を示す説明図
である。
【図3】図1のイメージスキャナの合焦光学系の一焦点
距離における残存の倍率の色収差量と像高との関係を示
す線図である。
【図4】図3に示す残存の倍率の色収差量を、G光を基
準に像高bにおいて直線近似して示す線図である。
【図5】図1のイメージスキャナの合焦光学系の像高b
における残存の倍率の色収差と焦点距離との関係を直線
近似して示す線図である。
【図6】図1のイメージスキャナの合焦光学系の一焦点
距離における残存の歪曲収差と像高との関係を示す線図
である。
【図7】図6に示す残存の歪曲収差を像高bにおいて直
線近似して示す線図である。
【図8】図1のイメージスキャナの合焦光学系の像高b
における残存の歪曲収差と焦点距離との関係を直線近似
して示す線図である。
【図9】倍率の色収差の説明図である。
【図10】図1のイメージスキャナの合焦光学系の子午
線上にサンプリング点がある場合のデータ補間法を示す
説明図である。
【図11】図1のイメージスキャナの合焦光学系の子午
線上にサンプリング点がない場合のデータ補間法を示す
説明図である。
【図12】図1のイメージスキャナにおける倍率の色収
差補正のためのデータの結合法を示す説明図である。
【図13】歪曲収差の説明図である。
【図14】図1のイメージスキャナにおける歪曲収差補
正のためのデータの結合法を示す説明図である。
【図15】図1のイメージスキャナにおける収差の補正
手順を示すフロー図である。
【図16】従来の画像入力装置の一例における読み取り
データの結合法を示す説明図である。
【符号の説明】
6 CCD(固体撮像素子) 8 送りネジ(走査手段) 9 ステージモータ(走査手段) 10、11 CPU(制御手段) 16、17 メモリ(記憶手段) 32 合焦光学系(合焦手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的入力信号を電気信号に変換する画
    素がライン状に配列された固体撮像素子からなる撮像手
    段と、 前記固体撮像素子上に光学的に画像を合焦結像させる合
    焦手段と、 前記固体撮像素子を前記画像の結像点に対して走査する
    走査手段とを備える画像入力装置において、 前記合焦手段に残存する所定の焦点距離における固有の
    倍率の色収差及び歪曲収差のそれぞれの情報を記憶する
    記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された前記情報または別入力された
    情報をもとに、前記色収差及び歪曲収差の補正を行う制
    御手段を設けたことを特徴とする画像入力装置。
  2. 【請求項2】 前記倍率の色収差補正及び歪曲収差補正
    は、前記固体撮像素子上の前記画像の結像点における画
    像データを、前記記憶手段に記憶された収差情報をもと
    に、前記制御手段が算出した画像データにより所定のサ
    ンプリング点間に補間したことを特徴とする請求項1記
    載の画像入力装置。
  3. 【請求項3】 前記画像データの並び変えは、前記固体
    撮像素子の主走査及び副走査の両方向とも、前記制御手
    段の計算により行うことを特徴とする請求項2記載の画
    像入力装置。
  4. 【請求項4】 前記画像データの並び変えは、前記固体
    撮像素子の主走査方向を前記制御手段の計算により行
    い、副走査方向を前記制御手段による前記固体撮像素子
    の移動制御により行うことを特徴とする請求項2記載の
    画像入力装置。
JP5184723A 1993-07-27 1993-07-27 画像入力装置 Pending JPH0746610A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5184723A JPH0746610A (ja) 1993-07-27 1993-07-27 画像入力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5184723A JPH0746610A (ja) 1993-07-27 1993-07-27 画像入力装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0746610A true JPH0746610A (ja) 1995-02-14

Family

ID=16158244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5184723A Pending JPH0746610A (ja) 1993-07-27 1993-07-27 画像入力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0746610A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6376821B1 (en) 1998-04-21 2002-04-23 Fuji Xerox Co., Ltd. Image reading apparatus
US6906748B1 (en) 1999-08-24 2005-06-14 Olympus Optical Co., Ltd. Electronic camera
JP2008511899A (ja) * 2004-09-01 2008-04-17 アペリオ・テクノロジーズ・インコーポレイテッド リニア・アレイを用いたマイクロスコープ・スライド・スキャナにおけるデータ管理システムおよび方法
JP2008295097A (ja) * 2008-08-25 2008-12-04 Sony Corp 画像処理装置、画像処理システム、撮像装置および画像処理方法
JP2009020894A (ja) * 2008-08-04 2009-01-29 Olympus Corp 画像処理装置
JP2009130687A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Ricoh Co Ltd 画像撮像装置
JP2009170970A (ja) * 2008-01-10 2009-07-30 Canon Inc 画像処理方法、画像処理装置、システム
JP2009177703A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Ricoh Co Ltd 画像処理方法、画像処理装置及び画像撮像装置
JP2009177704A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Ricoh Co Ltd 画像処理方法、画像処理装置及び画像撮像装置
JP2009194573A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Ricoh Co Ltd 画像処理方法及び装置、並びに画像撮像装置
JP4893629B2 (ja) * 2005-12-05 2012-03-07 株式会社ニコン 歪曲補正方法、歪曲補正プログラム、画像処理装置、交換レンズ、カメラ、及びカメラシステム

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6376821B1 (en) 1998-04-21 2002-04-23 Fuji Xerox Co., Ltd. Image reading apparatus
US6906748B1 (en) 1999-08-24 2005-06-14 Olympus Optical Co., Ltd. Electronic camera
JP2008511899A (ja) * 2004-09-01 2008-04-17 アペリオ・テクノロジーズ・インコーポレイテッド リニア・アレイを用いたマイクロスコープ・スライド・スキャナにおけるデータ管理システムおよび方法
JP4893629B2 (ja) * 2005-12-05 2012-03-07 株式会社ニコン 歪曲補正方法、歪曲補正プログラム、画像処理装置、交換レンズ、カメラ、及びカメラシステム
JP2009130687A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Ricoh Co Ltd 画像撮像装置
JP2009170970A (ja) * 2008-01-10 2009-07-30 Canon Inc 画像処理方法、画像処理装置、システム
JP2009177703A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Ricoh Co Ltd 画像処理方法、画像処理装置及び画像撮像装置
JP2009177704A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Ricoh Co Ltd 画像処理方法、画像処理装置及び画像撮像装置
JP2009194573A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Ricoh Co Ltd 画像処理方法及び装置、並びに画像撮像装置
JP2009020894A (ja) * 2008-08-04 2009-01-29 Olympus Corp 画像処理装置
JP2008295097A (ja) * 2008-08-25 2008-12-04 Sony Corp 画像処理装置、画像処理システム、撮像装置および画像処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE47062E1 (en) Image processing apparatus and method for generating a restoration image
EP2211554B1 (en) Image processing device, image processing method, and image processing program
US6571022B2 (en) Image processing apparatus for generating a single image of an object using overlapping partial images
US8031232B2 (en) Image pickup apparatus including a first image formation system and a second image formation system, method for capturing image, and method for designing image pickup apparatus
US7095434B1 (en) Image sensing apparatus with sensor displacement capability
US9516285B2 (en) Image processing device, image processing method, and image processing program
JP2000299874A (ja) 信号処理装置及び方法並びに撮像装置及び方法
JPH0746610A (ja) 画像入力装置
JPH0548833A (ja) 色収差補正構造
JP2594902B2 (ja) テレビジョンカメラの補正方法
US20110075004A1 (en) Method and apparatus for processing images using black character substitution
JP2925871B2 (ja) 固体撮像カメラ
JPH08205181A (ja) 色収差補正回路および色収差補正機能付き撮像装置
US6002434A (en) Registration correction waveform determination method and system for a television camera
JP2643134B2 (ja) 固体カラー撮像装置
JP2002218186A (ja) 撮像装置及び画像信号の調整方法
JPH0678314A (ja) 顕微鏡用テレビジョンカメラシステム
JP2000308079A (ja) 画像信号処理装置、画像信号処理方法、学習装置、学習方法及び記録媒体
JPH1032722A (ja) 画像読取装置
JPH1169105A (ja) 画像読取装置
JPH03169190A (ja) 画像歪検出装置
JP3397399B2 (ja) 撮像装置
JPH07288653A (ja) 画像読取装置
JPH0888778A (ja) 画像走査装置
JPH0787370A (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030624