JP3459586B2 - スキャナ装置 - Google Patents

スキャナ装置

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JP3459586B2
JP3459586B2 JP01595599A JP1595599A JP3459586B2 JP 3459586 B2 JP3459586 B2 JP 3459586B2 JP 01595599 A JP01595599 A JP 01595599A JP 1595599 A JP1595599 A JP 1595599A JP 3459586 B2 JP3459586 B2 JP 3459586B2
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久 松山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体原稿を走査
して画像信号を得るスキャナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】手動走査によって被写体原稿を読み取る
ハンドスキャナ装置においては、手動で移動させる速度
とラインセンサの駆動周期との整合、即ち、副走査と主
走査との同期が問題となる。例えば、副走査方向の移動
速度が、所定の速度よりも速くなりすぎると、副走査方
向の撮像間隔が広がるため、そのときに得られる画像信
号を再生すると、被写体原稿が副走査方向に縮んで表示
されることになる。このような再生画像の歪みを防止す
るため、例えば、特開10−107972号公報にお
いて、移動速度が所定の速度を超えたときには、画像信
号をライン補間して副走査方向に画像を伸長することが
提案されている。
【0003】図7は、従来のハンドスキャナ装置の構成
を示すブロック図で、図8は、その動作を説明するタイ
ミング図である。この図においては、デジタル信号処理
が用いられる場合を示している。
【0004】ハンドスキャナ装置は、ラインセンサ1、
駆動回路2、速度検出回路3、アナログ信号処理回路
4、A/D変換回路5、デジタル信号処理回路6、メモ
リ7及び記録部8より構成される。ラインセンサ1は、
一定の間隔で配列される複数の受光画素と各受光画素に
蓄積される光電変換電荷を転送出力するシフトレジスタ
とを含み、受光画素の配列方向を主走査方向とし、被写
体原稿に対して副走査方向に移動可能なように装着され
る。駆動回路2は、一定の周期T毎に駆動パルスを立ち
上げる転送クロックφhを発生し、この転送クロックφh
をラインセンサ1に供給することで、ラインセンサ1の
各受光画素に蓄積される情報電荷をシフトレジスタを介
して転送出力させる。これにより、1行単位で連続する
画像信号M0がラインセンサ1の出力部から出力され
る。また、駆動回路2は、駆動クロックφhと共に、駆
動パルスの立ち上がりに同期してタイミングパルスが立
ち上げられる駆動タイミング信号DCを出力する。速度
検出回路3は、被写体原稿に対するラインセンサ1の移
動速度検出し、その検出速度に応じて周期を変化させる
速度信号VCを出力する。例えば、速度検出回路3は、
ラインセンサ1の移動に伴って回転するロータリーエン
コーダを含み、ラインセンサ1が一定の距離を移動する
毎に速度信号VCを立ち上げるように構成される。
【0005】アナログ処理回路4は、ラインセンサ1か
ら入力される画像信号M0に対してサンプルホールド、
ゲイン調整等の処理を施し、所定のフォーマットに従う
画像信号M1を生成する。A/D変換回路5は、アナロ
グ処理回路4から入力される画像信号M1を、ラインセ
ンサ1の出力動作に従うタイミングでサンプルホールド
し、各サンプリング値をデジタル化して画像信号M2を
生成する。これにより、ラインセンサ1の各受光画素の
受光レベルを表す画像信号M2を得ることができる。
【0006】デジタル処理回路6は、画像信号M2に対
して輪郭補正等の各種処理を施し、画像信号M3を生成
する。メモリ回路7は、デジタル処理回路6に接続さ
れ、デジタル処理回路6の処理過程において必要となる
データを一時的に記憶する。デジタル処理回路6におい
ては、画像信号M2に対し、駆動回路2から入力される
駆動タイミング信号DC及び速度検出回路3から入力さ
れる速度信号VCに応答して1ライン単位で補間処理あ
るいは間引き処理が施される。即ち、図8に示すよう
に、ラインセンサ1の移動速度が速くなって速度信号V
C(f)の周期Lが撮像周期Tよりも短くなったときに
は、特定のタイミングにおいて、撮像周期Tの間に速度
信号VCの立ち上がりが2度現れることになる。この場
合、2行分の被写体原稿が、1行で表されることになる
ため、同じデータを繰り返し出力するようにして1行分
の補間処理が成される。逆に、ラインセンサ1の移動速
度が遅くなって速度信号VC(s)の周期Lが撮像周期T
よりも長くなったときには、特定のタイミングにおい
て、撮像周期Tの間に速度信号VCの立ち上がりが現れ
なくなる。この場合、1行分の被写体原稿が、2行で表
されることになるため、1行分のデータを廃棄するよう
にして1行分の間引き処理が成される。尚、撮像タイミ
ング信号DCの周期Tに対して速度信号VCがほぼ等し
い周期を維持し、各撮像期間に速度信号VCの立ち上が
りが1回ずつ現れている間は、デジタル処理回路6は、
補間あるいは間引きの何れの処理も行わない。
【0007】記録部8は、少なくとも1ページ分の被写
体原稿に対応する画像信号を記録できる容量を有する半
導体メモリや磁気ディスク等の書き換え可能な記録媒体
からなり、デジタル処理回路6から入力される画像信号
M3を順次取り込んで記録する。この記録部8に記録さ
れた画像信号M3は、パソコンやファクシミリ等の機器
へ1ページ単位で転送される。
【0008】以上のハンドスキャナ装置においては、ラ
インセンサ1の移動速度、即ち、副走査の速度が適正な
範囲からはずれていた場合でも、デジタル処理回路6に
おいて、走査線単位で補間処理あるいは間引き処理が行
われ、再生画像の歪みが防止される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】被写体原稿に対して副
走査方向に移動する間、ラインセンサ1は連続して動作
しているため、アナログ処理回路4及びA/D変換回路
5ではリアルタイムで画像信号M0、M1に対する処理
が繰り返される。このような処理が繰り返される間、デ
ジタル処理回路6においても、リアルタイムで画像信号
M2に対する処理を繰り返さなければならないため、画
像信号M2に対する補間処理を施す場合には、補間行の
分だけ画像信号M2を遅らせる必要が生じる。従って、
補間処理が連続したときには、デジタル処理回路に接
続されるメモリ7の容量が不足する場合があり、補間処
理を行うことができなくなる。
【0010】そこで本発明は、大容量のメモリを用いる
ことなく、連続した補間処理を可能にすることを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために成されたもので、その特徴とするところ
は、被写体原稿に対して副走査方向に相対的に移動さ
れ、被写体原稿を主走査線単位で撮像するセンサ部と、
上記被写体原稿に対する上記センサ部の相対速度信号の
周期を検出する速度検出部と、上記センサ部に対して一
定の周期で駆動クロックを供給し、上記被写体原稿の撮
像情報を主走査線単位で表す画像信号を出力させる駆動
回路と、上記速度検出部の検出した相対速度信号の周期
及び上記駆動回路の駆動周期に基づいて、上記画像信号
に各走査線期間単位で上記被写体原稿の何行分のデータ
であるかを示す重み付け符号を付す信号処理回路と、各
走査線期間単位毎に重み付け符号の付された上記画像信
号に基づいて情報の圧縮処理を施す圧縮処理回路と、
を備えたことにある。
【0012】本発明によれば、圧縮処理回路が、重み付
けがなされた画像データに対して直接圧縮処理を施すた
め、信号処理回路では、入力される画像信号を補間処理
の分だけ遅らせる必要がなくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のスキャナ装置の
第1の実施形態を示すブロック図であり、図2は、その
動作を説明するタイミング図である。
【0014】本発明のスキャナ装置は、ラインセンサ1
1、駆動回路12、速度検出回路13、アナログ信号処
理回路14、A/D変換回路15、デジタル信号処理回
路16、圧縮処理回路18、メモリ17、19及び記録
部20より構成される。ラインセンサ11からA/D変
換回路15までの構成は、図7に示すスキャナ装置と同
一の構成であり、駆動回路12により駆動されるライン
センサ11から画像信号M0が出力され、アナログ処理
回路14及びA/D変換回路15によって画像信号M2
が出力される。
【0015】本発明の特徴とするところは、デジタル処
理回路16において、画像信号M3の各走査線毎の重み
を表す重み付け符号Cを生成し、画像信号M3と共に圧
縮処理回路18に供給することにある。即ち、駆動タイ
ミング信号DC及び速度信号VCに基づいて画像信号M
2に対する補間処理が必要と判定されたとき、1行分の
データを繰り返し出力する代わりに、その行のデータが
2行分であることを示す重み付け符号Cを付して圧縮処
理回路18に供給するように構成している。
【0016】デジタル処理回路16は、画像信号M2に
対して輪郭補正等の各種処理を施す。同時に、駆動回路
12から入力される駆動タイミング信号DC及び速度検
出回路13から入力される速度信号VCに基づいて、走
査線単位で補間処理あるいは間引き処理を施し、画像信
号M3及び重み付け符号Cを生成する。この補間処理ま
たは間引き処理においては、画像信号M3のデータ量は
そのままに維持され、補間処理をする場合には重み付け
符号Cの値を増加させ、間引き処理の場合には重み付け
符号の値を減少させる。メモリ回路17は、デジタル処
理回路16に接続され、A/D変換回路15からデジタ
ル処理回路16に入力される画像信号M2を一時的に記
憶する。デジタル処理回路16は、このメモリ回路17
に記憶された画像信号M2に対して、上述のような処理
を施す。
【0017】圧縮処理回路18は、画像信号M3に対し
て、重み付け符号Cに基づいた圧縮処理を施し、圧縮画
像信号M4を生成する。メモリ回路19は、圧縮処理回
路18に接続され、デジタル処理回路16から圧縮処理
回路18に入力される画像信号M3及び重み付け符号C
を一時的に記憶する。圧縮処理回路18は、このメモリ
回路19に記憶された画像信号M3及び重み付け符号C
に対して所定の圧縮処理を施す。記録部20は、少なく
とも1ページ分の被写体原稿に対応する圧縮画像信号M
4を記録できる容量を有する半導体メモリや磁気ディス
ク等の書き換え可能な記録媒体からなり、圧縮処理回路
18から入力される圧縮画像信号M4を順次取り込んで
記録する。この記録部20に記録された圧縮画像信号M
4は、パソコンやファクシミリ等の機器へ1ページ単位
で転送される。
【0018】ここで、ラインセンサ11の移動速度が速
くなり、速度信号VC(f )の周期Lが撮像周期Tよりも
短くなった場合、図2に示すように、特定のタイミング
において、撮像周期Tの間に速度信号VCの立ち上がり
が2度現れることになる。このとき、画像信号M3
は、図3(a)に示すように、例えば、4行目に2行分
の情報(L3+L4)が含まれることになる。デジタル
処理回路16は、撮像周期Tの間の速度信号VCの立ち
上がりの数から、そのタイミングの画像信号M3が2行
分の情報(L3+L4)であると判定し、重み付け符号
Cの値を「2」に設定する。圧縮処理回路18は、重み
付け符号Cの値が「2」に設定された期間の画像信号M
3が、2行分の走査線を表していると認識し、所定の圧
縮処理を施す。例えば、圧縮処理回路18がJPEG(J
oint Photographic Expert Group)アルゴリズムに従う
場合、画像信号M3に対して、8×8画素単位で圧縮処
理が施されるため、メモリ回路19には、画像信号M3
が8行分記憶される。このとき、重み付け符号Cの値が
「2」に設定されていると、連続する2行に同じ画像信
号M3が記憶されることになる。このような処理におい
ては、リアルタイムで入力される画像信号M3を中断さ
せる必要がなく、デジタル処理回路16において複数行
分の画像信号M2を保持する必要はない。
【0019】逆に、ラインセンサ11の移動速度が遅く
なり、速度信号VC(s)の周期Lが撮像周期Tよりも長
くなった場合、図2に示すように、特定のタイミングに
おいて、撮像周期Tの間に速度信号VCの立ち上がりが
現れなくなる。このとき、画像信号M3では、図3
(b)に示すように、例えば、4行目の情報が欠落する
ことになる。デジタル処理回路16は、撮像周期Tの間
の速度信号VCの立ち上がりの数から、そのタイミング
の画像信号G2が欠落しているものと判定し、重み付け
符号Cを「0」に設定する。圧縮処理回路18は、重み
付け符号Cの値が「0」に設定された期間の画像信号M
3については、圧縮処理を施さず、次の行の画像情報M
3の入力を待つ。
【0020】以上のスキャナ装置においては、画像信号
M2に対して補間処理を施した場合でも、リアルタイム
に入力される画像信号M2を中断させることなく処理を
継続することができるため、大容量のメモリは必要な
い。
【0021】図4は、本発明のスキャナ装置の第2の実
施形態を示すブロック図であり、図5は、その動作を説
明するタイミング図である。この実施形態においては、
カラー撮像に対応させた場合を示している。
【0022】本発明のスキャナ装置は、ラインセンサ2
1、駆動回路22、速度検出回路23、アナログ信号処
理回路24、A/D変換回路25、デジタル信号処理回
路26、圧縮回路28、メモリ27、29及び記録部
より構成される。
【0023】ラインセンサ21は、赤(R)、緑(G)
及び青(B)の各成分にそれぞれ対応付けらた受光画素
列21r、21g、21bが互いに平行に配置され、各
受光画素列21r、21g、21bから各色成分に対応
する画像信号R0、G0、B0が出力される。各受光画
素列21r、21g、21b自体は、一定の間隔で配列
される複数の受光画素と各受光画素に蓄積される光電変
換電荷を転送出力するシフトレジスタとを含むものであ
り、各受光画素に所定の色成分に対応するカラーフィル
タが装着される。このラインセンサ21は、各受光画素
列21r、21g、21bの長手方向を主走査方向と
し、被写体原稿に対して副走査方向に移動可能なように
装着される。ここで、走査線密度の設定基準となるG成
分を得る受光画素列21gについては、その他の受光画
素列21r、21bに対して副走査線方向の下流側に配
置される。即ち、輝度信号の生成においては、R、G、
Bの各成分が、3:6:1の比率で合成されるため、輝
度信号に対して最も影響のあるG成分を走査線密度の設
定基準とし、そのG成分を副走査方向の最下流に配置す
るようにしている。このようなラインセンサ21におい
ては、各受光画素列21r、21g、21bの間に所定
の間隙が設けられるため、各受光画素列21r、21
g、21bの撮像対象となる被写体原稿上の領域も、間
隙の分だけずれることになる。
【0024】駆動回路22は、それぞれ一定の周期Tで
駆動パルスを立ち上げる転送クロックφr、φg、φbを
発生し、この転送クロックφr、φg、φbをラインセン
サ21の各受光画素列21r、21g、21bに供給す
る。各転送クロックφr、φg、φbは、駆動パルスの立
ち上がりのタイミングが、互いに1/3周期(T/3)
ずつずれて設定されており、画像信号R0、G0、B0
は、ラインセンサ21から1行単位で連続して時分割に
出力される。ここで、各画像信号R0、G0、B0につ
いては、ラインセンサ21の各受光画素列21r、21
g、21bの撮像対象領域のずれに従う分だけ、各色成
分毎に時間差を含んでいる。また、駆動回路22は、走
査線密度の判定基準となるG成分取り出すための転送ク
ロックφgの駆動パルスの立ち上がりに同期してタイミ
ングパルスが立ち上げられる駆動タイミング信号DCを
出力する。そして、速度検出回路23は、被写体原稿に
対するラインセンサ21の移動速度検出し、その検出速
度に応じて周期を変化させる速度信号VCを出力する。
【0025】アナログ処理回路24は、ラインセンサ2
1から時分割で入力される3種類の画像信号R0、G
0、B0に対し、サンプルホールド、ゲイン調整等の処
理を時分割に施し、所定のフォーマットに従う画像信号
R1、G1、B1を生成する。A/D変換回路25は、
アナログ処理回路4から入力される画像信号R1、G
1、B1を、ラインセンサ21の出力動作に従うタイミ
ングでサンプルホールドし、各サンプリング値をデジタ
ル化して画像信号R2、G2、B2を生成する。アナロ
グ処理回路24及びA/D変換回路25における色成分
毎の個別の処理自体は、図7に示すアナログ処理回路4
及びA/D変換回路5と同一であり、ラインセンサ21
の各受光画素の受光レベルを表す画像信号R2、G2、
B2を得ることができる。
【0026】デジタル処理回路26は、画像信号R2、
G2、B2に対して輪郭補正等の各種処理を施すと共
に、各色成分の間の時間差を補正する。同時に、駆動回
路22から入力される駆動タイミング信号DC及び速度
検出回路23から入力される速度信号VCに応答して、
G成分を示す画像信号G2に対して1ライン単位で補間
処理あるいは間引き処理を施して画像信号G3及び重み
付け符号Cを生成する。そして、R成分及びB成分を示
す画像信号R2、B2に対しては、その走査線密度を、
補正された画像信号G3の走査線密度に一致させるよう
に処理を施し、画像信号R3、B3を生成する。これに
より、時間差が補正され、走査線密度がそろえられた画
像信号R3、G3、B3が生成される。
【0027】メモリ回路27は、デジタル処理回路26
に接続され、色成分毎の時間差を補正できるように、画
像信号R2、G2、B2を1行単位で記憶する。例え
ば、ラインセンサ21の各受光画素列21r、21g、
21bの間隙が1行分である場合、各受光画素列21
r、21g、21bの撮像対象領域は互いに2行分ずれ
るため、R成分に対応する画像信号R2を行分、B成
分に対応する画像信号B2を行分、G成分に対応する
画像信号G2を1行分記憶する。
【0028】圧縮処理回路28は、画像信号R3、G
3、B3に対して、重み付け符号Cに基づいた圧縮処理
を施し、圧縮画像信号R4、G4、B4を生成する。メ
モリ回路29は、圧縮処理回路28に接続され、デジタ
ル処理回路26から圧縮処理回路28に入力される画像
信号R3、G3、B3及び重み付け符号Cを一時的に記
憶する。圧縮処理回路28は、このメモリ回路29に記
憶された画像信号R3、G3、B3及び重み付け符号C
に対して所定の圧縮処理を施す。そして、記録部30
は、少なくとも1ページ分の被写体原稿に対応する圧縮
画像信号R4、G4、B4を記録できる容量を有する記
録媒体からなり、圧縮処理回路28から入力される圧縮
画像信号R4、G4、B4を順次取り込んで記録する。
【0029】ラインセンサ21の各受光画素列21r、
21g、21bの間隙が1行分である場合、画像信号R
2、G2、B2は図6示すように、各色成分で2行ずつ
ずれたタイミングで得られる。即ち、最下流に配置され
る受光画素列21gから得られる画像信号G2に対し
て、その上流側に配置される受光画素21bから得られ
る画像信号B2は、2行分先行し、さらに、その上流側
に配置される受光画素21rから得られる画像信号
は、4行分先行する。
【0030】このような状況において、ラインセンサ2
1の移動速度が速くなり、速度信号VC(f)の周期Lが
撮像周期Tよりも短くなった場合、図5に示すように、
特定のタイミングにおいて、撮像周期Tの間に速度信号
VCの立ち上がりが2度現れることになる。このとき、
画像信号G2では、例えば、図6(a)に示すように、
5行目に2行分の情報(L4+L5)が含まれることに
なる。同じタイミングでは、画像信号B2は7行目を示
し、画像信号R2は9行目を示しており、それぞれ2行
分の情報(L6+L7、L8+L9)を含んでいる。デ
ジタル処理回路26は、撮像周期Tの間の速度信号VC
の立ち上がりの数から、そのタイミングの画像信号G2
が2行分の情報(L4+L5)であると判定し、重み付
け符号Cの値を「2」に設定する。同時に、同じ5行目
を表す画像信号B2、R2の情報(L4)を取り出し、
画像信号G3に対応付けて、画像信号B3、R3として
圧縮回路28へ供給する。画像信号G2については、ラ
インセンサ21がリアルタイムで動作しているため、続
7行目の次の情報(L6)が間をあけることなく現れ
る。これに対応するため、画像信号B2、R2では、6
行目を飛ばし、それぞれ7行目の情報(L6)を画像信
号B3、R3として記録部へ供給する。
【0031】ところで、画像信号B2では、7行目に2
行分の情報(L6+L7)が含まれているが、デジタル
処理回路26は、この2行分の情報(L6+L7)をそ
のまま1行分として扱う。そして、画像信号G2に7行
目の情報(L7)が現れたとき、画像信号B2では、7
行目の情報(L6+L7)を繰り返して出力する。デジ
タル処理回路26は、このような処理を、画像信号R2
の9行目の情報(L8+L9)についても同様に施す。
【0032】逆に、ラインセンサ21の移動速度が遅く
なり、速度信号VC(s)の周期Lが撮像周期Tよりも長
くなった場合、図5に示すように、特定のタイミングに
おいて、撮像周期Tの間に速度信号VCの立ち上がりが
現れなくなる。このとき、画像信号G2では、例えば、
図6(b)に示すように、5行目の情報が欠落すること
になる。同じタイミングでは、画像信号B2は7行目を
示し、画像信号R2は9行目を示しており、それぞれの
情報が欠落する。デジタル処理回路26は、撮像周期T
の間の速度信号VCの立ち上がりの数から、そのタイミ
ングの画像信号G2が欠落しているものと判定し、重み
付け符号Cを「0」に設定する。同時に、同じ5行目を
表す画像信号B2、R2の情報(L4)についても、圧
縮処理回路28への画像信号B3、R3の供給を一時的
に停止する。そして、画像信号G2に行目の情報(L
4)が現れたとき、圧縮処理回路28への画像信号G3
の供給を開始し、同時に、画像信号B2、R2について
も、行目の情報(L4)を画像信号B3、R3として
圧縮処理回路28へ供給を開始する。
【0033】画像信号G2に7行目の情報(L5)に続
いて8行目の情報(L6)が現れるとき、デジタル処理
回路26は、画像信号B2で、6行目の情報(L5)の
次に、情報の欠落した7行目を飛ばし、8行目の情報
(L6)を画像信号B3として圧縮処理回路28に出力
する。このような処理は、画像信号G2に9行目の情報
(L7)に続いて10行目の情報(L8)が現れるとき
にも同様に施される。
【0034】デジタル処理回路26において、撮像期間
Tに速度信号VCの立ち上がりが1回ずつ現れている
間、デジタル処理回路26が補間あるいは間引きの何れ
の処理も行わないのは、図7に示すデジタル処理回路6
と同一である。
【0035】以上のスキャナ装置においても、第1の実
施形態と同様に、画像信号R3、G3、B3に対する補
間処理の際、リアルタイムに入力される画像信号R3、
G3、B3を中断させることなく処理を継続させること
ができる。また、画像信号の出力タイミングが最も遅く
なるG成分に対して重み付け符号Cを設定し、その他の
R成分及びB成分については、G成分に合わせるように
走査線密度を設定するように構成している。このため、
画像信号R3、G3、B3の処理過程で一時的に保持す
る必要のある画像信号を最少とすることができ、デジタ
ル処理回路26に接続されるメモリ27を効率よく利用
することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれは、リアルタイムに入力さ
れる画像信号に対して、大容量のメモリ回路を用いるこ
となく、処理を継続させることができる。従って、回路
構成の簡略化と共に動作速度の向上が図れる。また、記
録部には、圧縮された画像信号が記憶されるため、この
記憶部から各種コンピュータ機器へ画像信号を転送する
際に要する時間を短縮することが可能になる、あるい
は、接続ラインの簡略化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスキャナ装置の第1の実施形態を示す
ブロック図である。
【図2】第1の実施形態の動作を説明するタイミング図
である。
【図3】第1の実施形態の画像信号の構成を示す図であ
る。
【図4】本発明のスキャナ装置の第2の実施形態を示す
ブロック図である。
【図5】第2の実施形態の動作を説明するタイミング図
である。
【図6】第2の実施形態の画像信号の構成を示す図であ
る。
【図7】従来のハンドスキャナ装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図8】従来のハンドスキャナ装置の動作を説明するタ
イミング図である。
【符号の説明】
1、11、21 ラインセンサ 2、12、22 駆動回路 3、13、23 速度検出回路 4、14、24 アナログ処理回路 5、15、25 A/D変換回路 6、16、26 デジタル処理回路 7、17、19、27、29 メモリ回路 8、20、30 記録部 11r、11g、11b 受光画素列 18、28 圧縮処理回路
フロントページの続き (72)発明者 藤井 信也 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−107972(JP,A) 特開 平1−213061(JP,A) 特開 平8−202854(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体原稿に対して副走査方向に相対的
    に移動され、被写体原稿を主走査線単位で撮像するセン
    サ部と、上記被写体原稿に対する上記センサ部の相対速
    信号の周期を検出する速度検出部と、上記センサ部に
    対して一定の周期で駆動クロックを供給し、上記被写体
    原稿の撮像情報を主走査線単位で表す画像信号を出力さ
    せる駆動回路と、上記速度検出部の検出した相対速度信
    号の周期及び上記駆動回路の駆動周期に基づいて、上記
    画像信号に各走査線期間単位で上記被写体原稿の何行分
    のデータであるかを示す重み付け符号を付す信号処理回
    路と、各走査線期間単位毎に重み付け符号の付された上
    記画像信号に基づいて情報の圧縮処理を施す圧縮処理
    路と、を備えたことを特徴とするスキャナ装置。
  2. 【請求項2】 上記信号処理回路は、上記速度検出部の
    検出した相対速度信号の周期が上記駆動回路の駆動周期
    に対して短くなったときに上記画像信号に付する重み付
    符号を増やし、長くなったときに上記画像信号に付す
    重み付け符号を減らし、 上記圧縮処理回路は、上記画像信号の各走査線は上記重
    み付け符号の示す行数分の走査線を表していると認識
    し、上記画像信号に基づいて情報の圧縮処理を施す こと
    を特徴とする請求項1に記載のスキャナ装置。
  3. 【請求項3】 同一の色成分に対応付けられる複数の受
    光画素が被写体原稿を横切って主走査方向に配列される
    と共に、互いに異なる色成分に対応付けられる複数の受
    光画素列が副走査方向に配列されて、上記被写体原稿に
    対して副走査方向に相対的に移動され、上記被写体原稿
    を主走査線単位で撮像し、複数の色成分を含む画像信号
    を出力するセンサ部と、上記被写体原稿に対する上記セ
    ンサ部の相対速度信号の周期を検出する速度検出部と、
    上記センサ部に対して一定の周期で駆動クロックを供給
    し、上記被写体原稿の撮像情報を主走査線単位で表す画
    像信号を出力させる駆動回路と、上記速度検出部の検出
    した相対速度信号の周期及び上記駆動回路の駆動周期に
    基づいて、上記画像信号に少なくとも1の色成分につい
    て各走査線期間単位で上記被写体原稿の何行分のデータ
    であるかを示す重み付け符号を付す信号処理回路と、各
    走査線期間毎に重み付け符号の付された上記画像信号に
    基づいて情報の圧縮処理を施す圧縮処理回路と、を備え
    たことを特 徴とするスキャナ装置。
  4. 【請求項4】 上記信号処理回路は、上記被写体原稿に
    対する上記センサ部の相対的な移動方向の最下流側に配
    列される受光画素列に対応する画像信号の走査線密度
    に、上記センサ部の上流側に配列される受光画素列に対
    応する走査線密度を適合させることを特徴とする請求項
    3に記載のスキャナ装置。
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