JP2666260B2 - 電子スチルカメラ - Google Patents

電子スチルカメラ

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JP2666260B2 JP26907786A JP26907786A JP2666260B2 JP 2666260 B2 JP2666260 B2 JP 2666260B2 JP 26907786 A JP26907786 A JP 26907786A JP 26907786 A JP26907786 A JP 26907786A JP 2666260 B2 JP2666260 B2 JP 2666260B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は静止画の撮像・記録を行なう電子スチルカメ
ラに関する。 従来の技術 従来の光学式カメラに替わって、撮像素子で被写体像
を電気的な画像信号に変換してこの画像信号を記憶媒体
に記録するタイプの電子スチルカメラが開発されつつあ
る。この従来構成の第1の例を第5図に、そして同図に
用いられている固体撮像素子103の色フィルタ配列を第
6図に示す。第5図において、被写体像(図示せず)は
レンズ101,シャッター102を通してある瞬間だけ撮像素
子103に導かれて電荷像に変換される。そしてこの電荷
は撮像素子駆動回路115により、同期信号発生器116によ
って発生される同期信号に同期して読み出される。この
電荷像の読み出しはテレビジョン方式に則とってインタ
レース走査によって行なわれるため、1回目の垂直走査
(奇数フィールド)では、第6図の実線の矢印で示すよ
うに………(N−2)行目,N行目,(N+2)行目の順
に1行おきに読み出され、2回目の垂直走査(偶数フィ
ールド)で第6図の点線の矢印で示すように1回目の垂
直走査で読み残した………(N−1)行目,(N+1)
行目,(N+3)行目の順に同じく1行おきに読み出さ
れて、全画面の電荷像の読み出しが完了する。 このように読み出された電気信号は増幅器104で増幅
された後に、低域波器(LPF)105と帯域波器(BP
F)106に導かれて、低周波成分である輝度成分と、高周
波の変調成分である色信号成分とに分離される。LPF105
の出力信号成分は、例えば1回目の垂直走査時には(N
−2)行目,N行目,(N+2)行目の走査に従ってそれ
ぞれ(G+B)成分,(R+G)成分,(G+B)成分
となり、垂直方向に一様な像を撮像して一水平走査期間
毎に(R+G)成分と(B+G)成分と異なった信号と
なるので、第1の一水平期間遅延回路107と加算器109で
二水平走査期間の信号が平均化されて、(R+2G+B)
の成分の信号が常時出力されて輝度(Y)信号とされ
る。またBPF106の出力を検波回路108で検波した成分は
一水平走査期間毎に(B−G)成分,(R−G)成分と
なり、Y成分と同じく一水平走査期間の信号成分だけで
は必要な3原色の成分が得られないので、第2の一水平
走査期間遅延回路110と、一水平走査期間毎に2つの入
力端子を交互に切り換える第1,第2の切換スイッチ111,
112とによって一水平走査期間前の信号を利用して、
(R−G)信号と(B−G)信号とを同時に得る。そし
て前記のY信号と(R−G)信号,(B−G)信号とは
記録信号処理回路113で記録に適した信号に変換され
て、電子スチルカメラ本体119(同図で点線で囲われた
部品)と着脱自在な記録媒体120に記録され、一枚の静
止画像が完了する。なお以上の信号の関係は2回目の垂
直走査のときも全く同様となるのは第6図の色フィルタ
配列が1回目と2回目の垂直走査期間に走査する行で全
く同じとなっている事から明らかである。また、以上の
一連の動作は、システムコントロール回路117によって
制御され、この回路からの制御信号によって、シャッタ
ー102及び記録媒体120はそれぞれシャッター駆動回路11
4,駆動回路118によって駆動される。 次に第2の従来例について説明する。 第7図と第8図はそれぞれ撮像部が他の方式の電子ス
チルカメラの従来の構成例と、それに用いている固体撮
像素子121のカラーフィルタの配列を示す図である。走
査方法や順序は第5図,第6図の例と同じくインタレー
ス走査方式で、第8図の実線及び点線の矢印で示すよう
に1回目(奇数フィールド)の垂直走査で1行おきに電
荷を読み出し、2回目(偶数フィールド)の垂直走査で
残された行を同じく1行おきに読み出す。したがって1
回の水平走査によって得られる信号は、まずLPF105の出
力信号Yとしては一水平走査期間ごとに、 となり の同じ信号が得られ、輝度信号とされる。一方、検波回
路108の出力には一水平走査期間毎に、 信号が得られる(なぜなら、Cy=B+G,Mg=R+B,Ye=
R+Gを代入)。 したがってこの一水平走査期間ごとに得られる2種の
色差信号を、一水平走査期間遅延回路110・第1,第2の
切換スイッチ111,112によって同時化処理を行なって、
Y,R−G/2,B−G/2の信号が得られる。 そして第1の従来例と同様に前記のY信号と(R−G/
2)信号,(B−G/2)信号とは記録信号処理回路113で
記録に適した信号に変換されて、電子スチルカメラ本体
119(同図で点線で囲われた部品)と着脱自在な記録媒
体120に記録され、一枚の静止画像が完了する。なお以
上の信号の関係は2回目の垂直走査のときも全く同様と
なるのは第1の従来例と同様第8図の色フィルタ配列が
1回目と2回目の垂直走査期間に走査する行で全く同じ
となっている事から明白である。また、以上の一連の動
作は、システムコントロール回路117によって制御さ
れ、この回路からの制御信号によって、シャッター102
及び記録媒体120はそれぞれシャッター駆動回路114,駆
動回路118によって駆動される事も第1の従来例と同様
である。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記の構成の従来例にはまず撮像部の画
質の面で次のような問題点がある。つまり、上記の従来
例は、輝度信号,色信号とも一水平走査期間の相関を利
用して得る構成となっている為、垂直方向に画像が変化
していて一水平走査期間で信号に相関が無いときには偽
信号が発生するという原理的な問題を有しており、更に
上記の例では時間的には一水平走査期間の相関の利用で
あるがテレビジョン方式のインタレース走査によって信
号を読み出すために空間的には隣り合う2行間の相関で
はなく、1行おきの2行間の相関の利用であるため、相
関性が無くなって偽信号の発生する確率が大きく、また
偽信号も大きなものとなって、満足のゆく画質が得られ
ない。 更に、上記の従来の電子スチルカメラの記録媒体及び
その為の記録信号処理を主な構成要素とする記録方式に
は、撮像素子から出力されるアナログの電気信号をアナ
ログ的な信号処理を行なった後に磁気ディスク等に磁気
的に記録を行なっている例と、撮像素子からのアナログ
映像信号をA−D変換して得られたデジタル信号を直接
デジタルメモリに記録する例の大別して2つの例がある
が、この2つの記録方式にも次のような問題点がある。 まず前者の例は、映像信号をアナログ処理して磁気記
録を行なっているため信号劣化を生じやすく、例えばあ
る一つの記録媒体に記録されている映像信号の複製を得
るべく他の記録媒体に再度記録すると画質が歴然と劣化
してしまい、電子スチルカメラの特長の一つである「編
集や画像の入れ替えが容易である」という長所が実際に
は発揮できないという欠点がある。また磁気記録を行な
うためには磁気ヘッドと磁気記録媒体との相対運動が必
要であり、必然的に機構的な運動部分が必要となり、信
頼性に欠けるという欠点も持っている。 次に、後者の例は、撮像素子からのアナログ映像信号
をA−D変換した信号を直接デジタルメモリに記録して
いるため、デジタルメモリが大容量となってしまうとい
う欠点がある。つまり、電子スチルカメラが対象とする
テレビジョン信号のような中間調画像信号は膨大な情報
量を持っており、例えば現在日本で実用されているNTSC
テレビジョン信号をA−D変換して直接デジタルメモリ
に記録しようとすると、1画面(1フレーム)分を記憶
するのに、約3Mbitの記憶容量が必要となって、実用的
な大きさ、価格のメモリーユニットを構成することが不
可能となりしたがってこのような構成の実用的な電子ス
チルカメラは近い将来においては実現不可能である。 本発明は、かかる点に鑑み、偽信号の発生が少なく高
画質な電子スチルカメラを提供することを目的とする。 問題点を解決するための手段 本発滅は上記問題点を解決するため、1フレーム分の
画像の光電変換する前面に色フィルタを配されたカラー
撮像素子と、このカラー撮像素子より得られる色分離前
の画像情報を一時蓄積する1フレーム分以上の容量を有
するバッファメモリと、このバッファメモリに蓄積され
た1フレーム分の画像情報を1水平走査期間に隣接する
2つの水平ラインの信号を同時に独立に読み出しこの2
つの水平ラインの信号の相関を利用して色分離を行って
からデータ圧縮を行う画像符号化器とを具備し、前記色
フィルタが水平方向の色素配列が同じである水平行が垂
直方向に1行おきに配置されている構成を有し、また、
1フレーム分の画像を光電変換する前面に色フィルタを
配されたカラー撮像素子と、このカラー撮像素子より得
られる色分離前の画像情報を一時蓄積する1フレーム分
以上の容量を有するバッファメモリと、このバッファメ
モリに蓄積された1フレーム分の画像情報を常に垂直方
向に隣接する2つの水平ラインの信号の相関を利用して
色分離を行ってからデータ圧縮を行う画像符号化器とを
具備し、前記色フィルタが水平方向の色素配列が同じで
ある水平行が垂直方向に1行おきに配置されている構成
を有する。 作用 本発明は上記した構成により、まず撮像素子の色フィ
ルタの色配列が、各色とも水平方向,垂直方向ともに少
なくとも1画素おきに配置されているか、水平方向の色
素配列が同じである水平行が、垂直方向に1行おきに配
置されていて、各画素の相関を利用して情報圧縮を行な
ったときの偽信号の発生が少なく、良好な画質を出力す
ることができ、又記録部は、運動部分のないデジタル記
録方式の、したがって信頼性が高く画質劣化が生じにく
く、総合的な、信頼性が高くて画質の良好な電子スチル
カメラを提供することができる。 実 施 例 第1図は本発明の実施例の基本構成を示す。同図で被
写体像(図示せず)はレンズ2,シャッター3を通してあ
る瞬間だけ撮像素子4に導かれて電荷像に変換される。
そしてこの電荷像は撮像素子駆動回路8により、1画素
ずつアナログ信号として読み出される。この画素ずつの
アナログ画像信号はA/D変換器でデジタル信号に変換さ
れてバッファメモリ6に書き込まれる。そして全画面の
信号の書込みが終了した後の任意の時刻に、この信号は
画像符号化器7に読み出されて、情報量が圧縮されて、
メモリパック11に記録される。このメモリパック11への
画像信号の書き込みは駆動回路10によって制御され、さ
らに以上述べた一連のシーケンスはカメラ本体1内にあ
るシステム制御回路9によって制御される。なお同図で
点線で囲った部分はカメラ本体1を示し、メモリパック
11はこのカメラ本体1とコネクタ等によって着脱自在に
構成されている。上記した画像符号化器7としては、隣
接する画素間(但し、色フィルタを前面に配置した撮像
素子においては、同じ色の配された画素間)の信号の相
関性を利用して情報量を圧縮する方式等が利用でき、画
素間の相関性が強い程情報圧縮による画質劣化が生じに
くい。また、本発明では撮像素子の各画素の信号を1フ
レーム分以上の容量を有するバッファメモリに一時蓄積
した後に読み出す構成として、バッファメモリに蓄積さ
れた信号は非破壊的に読み出すことができるので、上述
の画像符号化器としては、1画素の信号を複数回利用し
て多数の画素の相関を利用する方式を採用することがで
きるので、情報圧縮率を大きくの画素の相関を利用する
方式を採用することができるので、情報圧縮率を大きく
することができる。 また、メモリパック11は、例えば第2図に示すよう
に、コネクタ部12,カメラ本体や再生機とのインタフェ
イスを行なうためのI/O回路部13,半導体メモリが複数個
搭載されたメモリ部14及びメモリパック11をカメラ本体
や再生機から取りはずしたときにも記録されたデータを
保持しておくためのバックアップ電池部15より構成され
るものが一例として考えられ、その形状としては現在の
磁気カード(約85mm×55mm)程度の大きさのメモリカー
ドのようなものが可能である。また半導体メモリとして
はCMOS−RAM等が利用でき、例えば、1チップで16Mbit
のCMOS−RAMICが実現されるとこのメモリカード上には
約4個程度のICチップが十分搭載可能であるのでメモリ
カード1ケ分の記憶容量は64Mbitとなる。そして、画像
符号化器で元の画像信号(約3Mbitの情報量)の情報量
を1/3に情報圧縮すると、このメモリカード1枚には64
枚の静止画像が記録できることとなり、実用十分な電子
スチルカメラを構成することができる。 そして以上述べた構成の電子スチルカメラに使用する
撮像素子用の色フィルタとしては第3図及び第4図に示
すような色配置のものが、画素間の信号の相関性が強
く、画像符号化器で情報圧縮を行なったときの画質劣化
が少なく、高画質の電子スチルカメラが得られ、適当で
ある。 つまり、以上述べた構成のように撮像素子の各画素の
信号を独立にバッファメモリに書き込み、この信号を読
み出して利用する構成とすることにより、この信号読み
出しを非破壊的に行なうことができ、ある1つの画素の
信号を何度でも利用できるので、従来例の色フィルタの
ように、撮像素子の走査方法によって色の配列が制約を
受けることがなく、各色について空間的サンプリング間
隙が最も小さくなるような配列が可能となるからであ
る。また、撮像素子の各画素の信号を1フレーム分以上
の容量を有するバッファメモリに一時蓄積した後に読み
出す構成としているので、メモリに蓄積された信号は非
破壊的に読み出すことができ、1画素の信号を複数回利
用することが可能となり、画像符号化方式として多数の
画素の相関を利用する方式、すなわち情報圧縮率の大き
い画像符号化方式を採用することができ、少ない容量の
記憶装置に多数の記録をすることができる。 例えば、第3図に示す色フィルタは色の3原色である
R(赤)・G(緑)・B(青)で構成されているが、輝
度信号に含まれる割合の多いGは各水平で1画素おきに
配され、R,B信号については、垂直方向,水平方向とも
に1画素おきに配されているため、第6図に示した従来
例と比して、各色の配された画素数は同じであるが、そ
の分布の一様性に優れている。したがって、各画素の相
関を利用して画像の情報圧縮を行なったときの偽信号が
小さくなって画質が向上する。このことを、第3図に示
す色フィルタを、テレビジョンの標準方式のインタレー
ス走査方式に制約されずに、第3図において………(N
−2)行,(N−1)行,………(N+2)行,(N+
3)行………と各水平行をその空間的な配置の順序にし
たがって順に走査する順次走査方法で読み出して、この
信号をバッファメモリに蓄積した後に次に示す順序にし
たがって非破壊的に読み出して、標準テレビジョン方式
に合致したインタレース方式のフレーム画像を得たとき
の画像について従来例と比較することによって証明す
る。 バッファメモリからの信号の読み出しは、まず第1の
フィールドにおいては、(n−1)H水平走査期間には
第3図の色フィルタ配列における(N−2)行と(N−
1)行に対応する信号が同時に独立に読み出される。そ
して2行の信号はまず加え合わされた後に輝度信号処理
回路によって処理が行なわれて、輝度信号(=R+2G+
B)が得られる。一方2行の信号のうちの片方の信号は
第2の色信号処理回路で、残りの片方の信号は第1の色
信号処理回路で処理が行なわれて、それぞれR−G信
号,B−G信号とされる。同様に、nH水平走査期間にはN
行と(N+1)行に対応する信号が、又(N+1)H水
平走査期間には(N+2)行と(N+3)行に対応する
信号がそれぞれバッファメモリ6から同時に読み出され
て同様の処理が行なわれる。次に、第2フィールドにお
いては、(n−1)′H水平走査期間には、N行と(N
−1)行に対応する信号がそれぞれ独立に同時に読み出
され、又n′H水平走査期間には、(N+2)行と(N
+1)行に対応する信号が、(n+1)′H水平走査期
間には、(N+4)行と(N+3)行に対応する信号が
それぞれ独立に、同時に読み出されて第1のフィールド
のときと同様に信号処理が行なわれて、輝度信号,R−G
信号,B−G信号が出力される。なお、以上述べた信号の
読み出しのうち、少なくとも第1フィールド目の読み出
しは非破壊的に行なわれ、第2フィールド目にも同じ信
号を第1フィールド目とは1行ずらした2行のペアで読
み出せるようにする必要がある。第2フィールド目の読
み出し時には破壊読み出し,非破壊読み出し何れでも良
い。 以上のようにして出力される信号はついて考察する。
まず、第1フィールドと第2フィールドの信号の関係
は、相関をとる隣接する2つの行のペアが、各フィール
ドで1行ずつ垂直方向にずれていて走査の中心がずれて
いることになるため、インタレースの関係を有してお
り、垂直解像度の良好な画像が得られる。また相関をと
る2つの水平行は常に空間的に最も近い互いに隣り合う
行である為、その相関性は従来例が1行おいた2つの行
間の相関をとっているのに比して大きく、偽信号の発生
する確率が小さくなり、また、小さな確率で発生する偽
信号も、垂直方向の広がりが小さく目立ちにくく、良好
な画質が得られることとなる。または、撮像素子に入射
する光学像の垂直方向の空間周波数成分のうち、高周波
成分を空間低域波器で除去して、隣接する2行間で必
らず相関性がとれるようにすれば、この偽信号は完全に
除去でき、また、このために除去すべき空間周波数成分
は、垂直方向の画素の繰り返しの1ピッチ分に相当する
周波数より高い周波数成分で良いため、このために生じ
る垂直方向の解像度劣化も小さなものとなり、この方法
も実用十分である。このような空間低域波器として
は、水晶等の結晶の複屈接を利用するものが良く知られ
ており、このときには垂直方向の画素の1ピットに相当
する距離だけ光像分離を生じさせる厚さの水晶板を、撮
像素子前面に配置すれば良い。 以上説明したように、第3図に示す色フィルタは、こ
れと対応する第6図に示す従来例のフィルタに比して、
走査の方法が標準テレビジョン方式に制約されなけれ
ば、偽信号の少ない信号を出力することができ、色フィ
ルタとしては原理的に偽信号の発生が少ない、つまりす
べての色について各画素間の相関性の強い方式であると
いうことが明らかである。 次に第4図についても同様の説明を行なう。まず色フ
ィルタの配汰は、第8図の従来例と第4図の本発明の配
列では、水平方向には差がないが、垂直方向には、前者
が水平の2行を1組としてある特定の色の存在する組
と、存在しない組とがあり、垂直方向に粗密があるのに
対し、後者の本発明の配列では、垂直方向に1画素おき
にある特定の色フィルタが存在していて、分布の一様性
が優れており、各画素の相関を利用して標準テレビジョ
ン方式の信号を得るのに必要な信号を得たり、画像の情
報圧縮を行なったときの偽信号が小さくなって画質の向
上が予想される。 第3図のときと同様に、撮像素子から信号を順次走査
によって読み出し、この信号をバッファメモリに蓄積し
た後に、次に示す順序にしたがって非破壊的に読み出し
て、得た標準テレビジョン方式に合致したインタレース
方式のフレーム画像について従来例と比較する。 バッファメモリからの信号の読み出しは、まず第1の
フィールドにおいては、(n−1)H水平走査期間には
第4図の色フィルタ配列における(N−2)行と、(N
−1)行に対応する信号が同時に、独立に読み出され
る。そして(N−2)行に対応する信号は輝度信号処理
回路で処理されて従来例と同じく輝度信号(=R+B+
3/2G)とされる。そしてこの(N−2)行に対応する信
号は第2の色信号処理回路で、一方(N−1)行に対応
する信号は第1の信号処理回路で処理が行なわれて、そ
れぞれ(R−G/2),(B−G/2)信号とされる。同様に
nH水平走査期間には、N行目,(N+1)行目に対応す
る信号が、(n+1)H水平走査期間には(N+2)行
目,(N+3)行目に対応する信号がそれぞれ同時に独
立に読み出されて、(n+1)H水平走査期間と同様の
信号が得られる。 次に第2フィールドにおいては、(n−1)′H水平
走査期間には、(N−1)行目,N行目に対応した信号が
それぞれ独立に同時に読み出され、(N−1)行目に対
応した信号は輝度信号処理回路で処理されて(R+B+
3/2G)の輝度信号とされ、またこの(N−1)行目に対
応した信号及びN行目に対応した信号はそれぞれ別の色
信号処理回路で処理されて、(B−G/2),(R−G/2)
信号とされる。n′H水平走査期間及び(n+1)′H
水平走査期間にも、それぞれ(N+1)行目,(N+
2)行目に対応する信号及び(N+3)行目,(N+
4)行目に対応するが読み出されて(n−1)′H水平
走査期間と同様の信号が得られる。なお、以上の信号の
読み出しが破壊的であるか非破壊的であるかは、第3図
のときと同様である。 このようにして出力される信号について説明する。ま
ず、輝度信号については、第1フィールドと第2フィー
ルドの信号とは、垂直方向に1行ずれていて完全に異な
った信号となっていて完全なインタレースの関係にあ
る。また、色信号については、第1フィールドと第2フ
ィールドで相関をとる2つの隣接する水平行のペアが垂
直方向に1行ずれていて、各フィールドで走査の中心が
ずれていることになる為、これもインタレースの関係を
有しており、垂直解像度の良好な画像が得られる。ま
た、色信号で相関をとる2つの水平行は、常に空間的に
最も近い互いに隣り合う行である為、相関性が強く偽信
号の発生する確率が小さく、また小さな確率で発生する
偽信号も垂直方向の広がりが小さくて目立ちにくく、良
好な画質が得られることは第3図のときと同様である。
また、空間低域波器を設置することにより、少しの垂
直解像度の劣化でこの偽信号を除去可能なことも、第3
図のときと同様である。 以上説明したように、第4図に示す色フィルタはこれ
と対応する第8図に示す従来例のフィルタに比して、偽
信号の少ない信号を出力することができ、色フィルタと
しては原理的に偽信号の発生が少ない、つまりすべての
色について各画素間の相関性の強い方式であるというこ
とが明らかである。なお上記の説明では、バッファメモ
リからの信号の読み出しを、隣接する2つの水平ライン
の信号を同時に独立に読み出すと説明したが、この読み
出しの具体的な方法としては次のような方法があること
は周知のことである。 すなわち、例えば第1の方法として、バッファメモリ
を複数の出力端子を有する1フレーム分以上の容量を有
するメモリで構成し、この複数の出力端子から隣接する
2つの水平ラインの信号を同時に独立に読み出す方法が
あり、第2の方法として、バッファメモリを単独の出力
端子を有する1フレーム分以上の容量を有するメモリ
と、この出力端子に接続された複数のラインメモリとで
構成し、この1フレーム分以上の容量を有するメモリの
単独の出力端子から、1水平ライン期間に倍速で2水平
ライン分の信号を1水平ラインごとに読み出して前記の
複数のラインメモリに1水平ラインの信号ごとに振り分
けて蓄積し、次にこの複数のラインメモリから前記の2
水平ライン分の信号を同時に独立に読み出す方法があ
る。 この2つの方法以外にも種々の方法が考えられるが、
どのような方法を用いても、等価的に2つの水平ライン
の信号を同時に独立に得ることができれば、本発明を構
成できることは明らかである。 なお本発明は、以上述べた実施例の色フィルタ配列に
限定されることはなく、種々の色フィルタ配列が考えら
れることは明らかである。なお以上の説明では、メモリ
パックはカメラ本体と着脱自在であるとして説明してき
たが、この構成に限ることなくメモリパックがカメラ本
体に固定されていても本発明は実現できることは明らか
である。 発明の効果 本発明によれば、1フレーム分の画像を光電変換する
前面に色フィルタを配されたカラー撮像素子より得られ
る色分離前の画像情報を1フレーム分以上の容量を有す
るバッファメモリに一時蓄積した後に、この1フレーム
分の信号を1水平走査期間に隣接する2つの水平ライン
の信号を同時に独立に読み出しこの2つの水平ラインの
信号の相関を利用して色分離を行い、この信号をデータ
圧縮を行って出力し、かつ前記色フィルタが水平方向の
色素配列が同じである水平行が垂直方向に1行おきに配
置されているので、カラー撮像素子の空間的に隣接する
2つの水平ラインの信号を用いて色分離を行うことがで
き、偽信号の発生の少ない高画質の電子スチルカメラを
得ることができる。 また、カラー撮像素子の各画素の信号1フレーム分以
上の容量を有するバッファメモリに一時蓄積した後に読
み出す構成としているので、メモリに蓄積された信号は
非破壊的に読み出すことができ、1画素の信号を複数回
利用することが可能となり、画像符号化方式として多数
の画素の相関を利用する方式、すなわち情報圧縮率の大
きい画像符号化方式を採用することができ、多数の画像
を記録可能な電子スチルカメラを得ることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の電子スチルカメラの一実施例の基本構
成図、第2図は同実施例に使用するメモリーパックの一
構成例の説明図、第3図,第4図は同実施例は同実施例
に使用する固体撮像素子の色フィルタ配列の第1,第2の
実施例を示す説明図、第5図は第1の従来例の構成図、
第6図は同従来例に使用する固体撮像素子の色フィルタ
配列図、第7図は第2の従来例の構成図、第8図は同従
来例に使用する固体撮像素子の色フィルタ配列図であ
る。 2……レンズ、3……シャッター、4……撮像素子、5
……A/Dコンバータ、6……バッファメモリ、7……高
能率画像符号化器、8……撮像素子駆動回路、9……シ
ステム制御回路、10……駆動回路、11……メモリーパッ
ク。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.1フレーム分の画像を光電変換する前面に色フィル
    タを配されたカラー撮像素子と、このカラー撮像素子よ
    り得られる色分離前の画像情報を一時蓄積する1フレー
    ム分以上の容量を有するバッファメモリと、このバッフ
    ァメモリに蓄積された1フレーム分の画像情報を1水平
    走査期間に隣接する2つの水平ラインの信号を同時に独
    立に読み出しこの2つの水平ラインの信号の相関を利用
    して色分離を行ってからデータ圧縮を行う画像符号化器
    とを具備し、前記色フィルタが水平方向の色素配列が同
    じである水平行が垂直方向に1行おきに配置されている
    ことを特徴とする電子スチルカメラ。 2.画像符号化器は、バッファメモリに蓄積された1フ
    レーム分の画像情報を、少なくとも第1のフィールド期
    間においては非破壊的に1水平走査期間に隣接する2つ
    の水平ラインの信号を同時に独立に読み出しこの2つの
    水平ラインの信号の相関を利用して色分離を行い、第2
    のフィールド期間においては1水平走査期間に隣接する
    2つの水平ラインの信号を同時に独立に読み出しこの2
    つの水平ラインの信号の相関を利用して色分離を行い、
    連続する第1と第2のフィールド信号として出力するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の電子スチル
    カメラ。 3.1水平走査期間に読み出す隣接する2水平ラインの
    組が第1のフィールドと第2のフィールドとで、1水平
    ライン上または下にずれていることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項または第2項記載の電子スチルカメラ。 4.画像符号化器の出力を書き込み消去可能なデジタル
    半導体メモリにより構成される記憶装置に記録すること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第3項のいず
    れかに記載の電子スチルカメラ。 5.記憶装置が、カメラ本体と着脱自在であることを特
    徴とする特許請求の範囲第4項記載の電子スチルカメ
    ラ。 6.1フレーム分の画像の光電変換する前面に色フィル
    タを配されたカラー撮像素子と、このカラー撮像素子よ
    り得られる色分離前の画像情報を一時蓄積する1フレー
    ム分以上の容量を有するバッファメモリと、このバッフ
    ァメモリに蓄積された1フレーム分の画像情報を常に垂
    直方向に隣接する2つの水平ラインの信号の相関を利用
    して色分離を行ってからデータ圧縮を行う画像符号化器
    とを具備し、前記色フィルタが水平方向の色素配列が同
    じである水平行が垂直方向に1行おきに配置されている
    ことを特徴とする電子スチルカメラ。 7.画像符号化器の出力を書き込み消去可能なデジタル
    半導体メモリにより構成される記憶装置に記録すること
    を特徴とする特許請求の範囲第6項記載の電子スチルカ
    メラ。 8.記憶装置が、カメラ本体と着脱自在であることを特
    徴とする特許請求の範囲第7項記載の電子スチルカメ
    ラ。
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