JP3445869B2 - ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダおよびディジタル画像データの記録方法 - Google Patents

ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダおよびディジタル画像データの記録方法

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JP3445869B2
JP3445869B2 JP09199895A JP9199895A JP3445869B2 JP 3445869 B2 JP3445869 B2 JP 3445869B2 JP 09199895 A JP09199895 A JP 09199895A JP 9199895 A JP9199895 A JP 9199895A JP 3445869 B2 JP3445869 B2 JP 3445869B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明はディジタル・ビデオ・テープ・
レコーダ(DVTR),DVTRにおけるディジタル画
像データの記録方法に関する。
【0002】
【発明の背景】ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダ
(DVTR)は,CCDのような固体電子撮像素子を用
いて被写体を撮像し,撮像により得られた被写体像を表
わす映像信号をディジタル画像データに変換して磁気テ
ープに記録するものである。ディジタル・ビデオ・テー
プ・レコーダに用いられるCCDは水平方向720 画素×
垂直方向480 画素=約35万画素のものが一般的である。
ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダにおいては2フ
ィールドで1フレームを構成しフレーム画像を記録する
フレーム記録と,1フィールドごとのフィールド画像を
記録するフィールド記録とが可能である。フレーム記録
の場合は所定のシャッタ速度で1/30秒の周期で連続的
に撮影が行なわれ,フィールド記録の場合は所定のシャ
ッタ速度で1/60秒の周期で連続的に撮影が行なわれ
る。フレーム記録およびフィールド記録のいずれにおい
ても1フレーム分の画像データは1/30秒の時間をかけ
て,かつ10トラックの記録領域を用いて磁気テープに記
録される。
【0003】このようにディジタル・ビデオ・テープ・
レコーダにおいては,35万画素のCCDを用いて被写体
を撮影して得られるディジタル画像データのうち1フレ
ーム分の画像データを1/30秒かけて10トラックに記録
するのが一般的であり,この記録方式が業界における標
準的な規格となっている(たとえば,NIKKEI ELECTRONI
CS BOOKS「データ圧縮とディジタル変調」第137 頁〜第
152 頁,日経BP社,1993年を参照)。
【0004】一方,ディジタル・ビデオ・テープ・レコ
ーダによって磁気テープに記録されている画像の画質
は,CCDの画素数に依存し,CCDの画素数が多けれ
ば多いほど向上する。しかしながら,画質を向上させる
ために画素数の多いCCDを用い,このCCDから得ら
れた画像データを磁気テープに記録したとすると、1フ
レーム分の画像データの記録に1/30秒以上の時間,10
トラック以上の記録領域が必要となりディジタル・ビデ
オ・テープ・レコーダの上述した規格に合わなくなって
しまう。
【0005】35万画素程度のCCDを用いて撮影して得
られる従来の1フレーム分の画像データ量以上のデータ
量をもつ1フレーム分の画像データを,ディジタル・ビ
デオ・テープ・レコーダの規格に合わせて磁気テープに
記録するには1/30秒よりも遅い周期たとえば1/15秒
ごとに被写体を撮影し,従来の1フレーム分の画像デー
タ量以上のデータ量をもつ1フレーム分の画像データ
を,従来の1フレーム分の画像データの画像データ量に
分割して複数の記録領域にわたって記録することが考え
られる。
【0006】しかしながら,1/30秒よりも遅い周期,
たとえば1/15秒ごとに被写体を撮影すると被写体に動
きがある場合には動画再生時の画像にぎこちなさが残
り,異和感が生じることがある。この異和感は被写体に
比較的早い動きがある場合に特に顕著となる。
【0007】
【発明の開示】この発明は,ディジタル・ビデオ・テー
プ・レコーダの規格との互換性を保ちつつ高画質の静止
画像を得ることができ,かつ再生時に異和感の無い動画
を得ることができるようにすることを目的とする。
【0008】この発明は,一駒の画像について所定の画
像データ量をもつ単位画像データの画像データ量のn倍
のデータ量を生成する固体電子撮像素子を用いて第1の
撮影周期で被写体を撮影し,撮影によって得られた,上
記n倍の画像データ量をもつ画像データによって表わさ
れる一駒の画像が複数のブロックに分割されるように,
撮影によって得られた画像データをグループ化し,上記
第1の撮影周期の整数倍の周期であって,上記n倍の画
像データを記録するのに必要な時間に相当する第2の周
期ごとに得られる画像データが,グループ化されること
により得られるブロックと,このブロックの位置に対応
する位置にあるブロックであって,上記第2の周期の間
で上記第1の撮影周期ごとに得られる画像データが,グ
ループ化されることにより得られたブロックとの間に動
きがあるかないかを検出し,動きがあるブロックについ
ては上記第1の撮影周期の撮影により得られたブロック
の画像データを用い,動きがないブロックについては上
記第2の周期の撮影により得られたブロックの画像デー
タを用い,一駒の画像を表わし,上記n倍の画像データ
量をもつ画像データを生成し,上記第2の周期間に上記
第1の撮影周期ごとに得られた画像データを,それぞれ
が一駒の画像を表わすように,かつ上記第2の周期間で
得られるすべての画像データを加算したときに上記n倍
のデータ量の画像データとなるようにそれぞれの画像デ
ータを間引き,n個の単位画像データにし,間引きによ
って得られたn個の単位画像データを,n個の単位画像
データの記録領域にわたって単位画像データを記録する
時間のn倍の記録時間で,記録領域に記録することを特
徴とする。
【0009】この発明は,上記ディジタル画像データ記
録方法の実現に適したディジタル・ビデオ・テープ・レ
コーダも提供している。すなわちこのディジタル・ビデ
オ・テープ・レコーダは,一駒の画像について所定の画
像データ量をもつ単位画像データのデータ量のn倍のデ
ータ量を生成する固体電子撮像素子を含み,上記固体電
子撮像素子を用いて第1の撮影周期で被写体を撮影して
得られた被写体像を表わす画像データを出力する撮像手
段,上記撮像手段から出力された,上記n倍の画像デー
タ量をもつ画像データによって表わされる一駒の画像が
複数のブロックに分割されるように,上記撮像手段から
出力される画像データをグループ化する画像ブロック化
手段,上記第1の撮影周期の整数倍の周期であって,上
記n倍の画像データを記録するのに必要な時間に相当す
る第2の周期ごとに上記撮影手段から出力される画像デ
ータが,上記画像ブロック化手段によってグループ化さ
れることにより得られたブロックと,このブロックの位
置に対応する位置にあるブロックであって,上記第2の
周期の間で上記第1の撮影周期ごとに得られる画像デー
タが,上記画像ブロック化手段によってグループ化され
ることにより得られたブロックとの間に動きがあるかな
いかを検出する動きブロック検出手段,上記動きブロッ
ク検出手段において,動きがあることを検出されたブロ
ックについては上記第1の撮影周期の撮影により得られ
たブロックの画像データを用い,動きがないことを検出
されたブロックについては上記第2の周期の撮影により
得られたブロックの画像データを用い,一駒の画像を表
わし,上記n倍の画像データ量をもつ画像データを生成
する画像データ生成手段,上記画像データ生成手段か
ら,上記第2の周期間に上記第1の撮影周期ごとに得ら
れた画像データを,それぞれが一駒の画像を表わすよう
に,かつ上記第2の周期間で得られるすべての画像デー
タを加算したときに上記n倍のデータ量の画像データと
なるようにそれぞれの画像データを間引きn個の単位画
像データにする画像データ間引手段,および上記画像デ
ータ間引手段によって間引かれたn個の単位画像データ
を,n個の単位画像データの記録領域にわたって単位画
像データを記録する時間のn倍の記録時間で記録領域に
記録する記録手段を備えていることを特徴とする。
【0010】単位画像データは上述した現在の業界規格
でいえば1フレーム画像データに相当する。
【0011】この発明では単位画像データの画像データ
量のn倍のデータ量の画像データを生成する固体電子撮
像素子が用いられる。画素数の多い固体電子撮像素子が
用いられているから,撮像の段階で高画質の画像の捕捉
が行なわれる。
【0012】被写体の撮像は,1/60秒ごとなど比較的
早い上記第1の撮影周期で行なわれるから,被写体の動
きに追随できる画像データが得られる。
【0013】上記第1の撮影周期ごとに得られる,上記
n倍のデータ量をもつ画像データによって表わされる画
像がブロック化され,上記第2の周期ごとに得られる画
像データによって表わされる画像から分けられたブロッ
クとの間に動きがあるかどうかが検出される。動きがあ
る場合には第1の撮影周期の撮影により得られたブロッ
クの画像データ,すなわち撮影間隔の短い撮影により得
られた画像データが用いられ,動きがない場合には第2
の周期(たとえば1/15秒ごと)の撮影により得られた
ブロックの画像データ,すなわち撮影間隔の長い撮影に
より得られた画像データが用いられて一駒の画像を表わ
し,かつn倍のデータ量をもつ画像データが第1の撮影
周期ごとに生成される。
【0014】動きのないブロックについては比較的間隔
の長い第2の周期ごとに更新され,動きのあるブロック
については間隔の短い第1の撮影周期ごとに更新され
る。動きのある被写体または被写体の部分であっても,
その動きに追随できる。したがって動きがある被写体を
撮影した場合であっても自然な動きをもつ再生画像が得
られ異和感が生じない。
【0015】第1の撮影周期ごとに,n倍のデータ量を
もつ画像データが得られるので既存の規格に合わなくな
る。そこで,高画質でかつ動きの滑らかな画像を生じさ
せることができる画像データを,既存の規格にしたがう
記録方式と互換性を保ちながら記録するためにこの発明
では,画像データ生成手段から得られた画像データをそ
れぞれ一駒の画像を表わすように,かつ上記第2の周期
間で得られるすべての画像データを加算したときにn倍
のデータ量の画像データとなるようにそれぞれの画像デ
ータが間引かれる。間引かれた画像データは,既存の規
格の記録方式にしたがって記録媒体に記録される。
【0016】このようにして,撮像により得られた高画
質の画像データの画質がそのまま保存され,従来の規格
に合致し,かつ被写体の動きに応じた動きを表わす画像
データが記録されることになる。したがって,後に述べ
るように,高画質の静止画の再生および自然な動きの動
画再生が可能となる。
【0017】画像データの間引きは,間引きされた画像
データによって表わされる画像もまた一駒の画像を表現
できるように行なわれる。間引きにより得られた一単位
画像データによっても一駒の画像が表わされるから,一
単位画像データごとに行なわれる動画の再生に適したも
のとなる。
【0018】上述のように記録された記録媒体から静止
画再生を行なう場合には,上記記録媒体から画像データ
を読取り,読取られた,一駒の画像データからの間引き
されたn個の単位画像データを合成することにより一駒
の静止画像を表わす画像データを生成することとなる。
この生成された画像データは表示装置に与えられ表示さ
れるか,またはプリンタに与えられ静止画像がプリント
される。
【0019】画素数の多い固体電子撮像素子から得られ
た画像データがそのまま復元されるので高画質の静止画
が得られることとなる。
【0020】記録媒体から読出された画像データにもと
づいて動画の再生をする場合には,通常のディジタル・
ビデオ・テープ・レコーダによって得られた動画の再生
と同じように取扱うことができる。動きがある部分につ
いては比較的早い周期で撮影された画像データが用いら
れて動画再生が行なわれるので,動きの滑らかな再生画
像が得られる。
【0021】このようにして,高画質の静止画像を得る
ことができ,かつ動きの滑らかな動画を得ることができ
る。
【0022】またこの発明は,画像をブロックごとに分
割しなくとも適用することができる。すなわち,一駒の
画像について所定の画像データ量をもつ単位画像データ
の画像データ量のn倍のデータ量を生成する固体電子撮
像素子を用いて第1の撮影周期で被写体を撮影し,上記
第1の撮影周期の整数倍の周期であって,上記n倍の画
像データを記録するのに必要な時間に相当する第2の周
期ごとに得られる画像データによって表わされる部分
と,この部分に対応する部分であって,上記第2の周期
の間で上記第1の撮影周期ごとに得られる画像データに
よって表わされる部分との間に動きがあるかないかを検
出し,動きがある部分については上記第1の撮影周期の
撮影により得られた部分の画像データを用い,動きがな
い部分については上記第2の周期の撮影により得られた
部分の画像データを用い,一駒の画像を表わし,上記n
倍の画像データ量をもつ画像データを生成し,上記第2
の周期間に上記第1の撮影周期ごとに得られた画像デー
タを,それぞれが一駒の画像を表わすように,かつ上記
第2の周期間で得られるすべての画像データを加算した
ときに上記n倍のデータ量の画像データとなるようにそ
れぞれの画像データを間引き,n個の単位画像データに
し,間引きによって得られたn個の単位画像データを,
n個の単位画像データの記録領域にわたって単位画像デ
ータを記録する時間のn倍の記録時間で,記録領域に記
録することを特徴とする。
【0023】この場合には次のようなディジタル・ビデ
オ・テープ・レコーダによって実現することが可能であ
る。すなわち,このディジタル・ビデオ・テープ・レコ
ーダは,一駒の画像について所定の画像データ量をもつ
単位画像データのデータ量のn倍のデータ量を生成する
固体電子撮像素子を含み,上記固体電子撮像素子を用い
て第1の撮影周期で被写体を撮影して得られた被写体像
を表わす画像データを出力する撮像手段,上記第1の撮
影周期の整数倍の周期であって,上記n倍の画像データ
を記録するのに必要な時間に相当する第2の周期ごとに
上記撮影手段から出力される画像データによって表わさ
れる部分とこの部分に対応する部分であって,上記第2
の周期の間で上記第1の撮影周期ごとに得られる画像デ
ータによって表わされる部分との間に動きがあるかない
かを検出する動き検出手段,上記動き検出手段におい
て,動きがあることを検出された部分については上記第
1の撮影周期の撮影により得られた部分の画像データを
用い,動きがないことを検出された部分については上記
第2の周期の撮影により得られた部分の画像データを用
い,一駒の画像を表わし,上記n倍の画像データ量をも
つ画像データを生成する画像データ生成手段,上記画像
データ生成手段から,上記第2の周期間に上記第1の撮
影周期ごとに得られた画像データを,それぞれが一駒の
画像を表わすように,かつ上記第2の周期間で得られる
すべての画像データを加算したときに上記n倍のデータ
量の画像データとなるようにそれぞれの画像データを間
引きn個の単位画像データにする画像データ間引手段,
および上記画像データ間引手段によって間引かれたn個
の単位画像データを,n個の単位画像データの記録領域
にわたって単位画像データを記録する時間のn倍の記録
時間で記録領域に記録する記録手段を備えていることを
特徴とする。
【0024】この場合であっても動きがあるかどうかが
部分ごとに判断され,動きがある部分については第1の
撮影周期ごとに得られる画像データが用いられ,動きが
ない部分については第2の撮影周期ごとに得られる画像
データが用いられる。この場合でも被写体の動きに応じ
た動きを表わす画像データが記録媒体に記録される。し
たがって動きの滑らかな再生画像が得られる。
【0025】
【実施例の説明】ディジタル・ビデオ・テープ・レコー
ダの構成および動作の説明に先だち,ディジタル・ビデ
オ・テープ・レコーダによる磁気テープへの記録方式に
関する既存の標準的な業界規格について説明しておく。
【0026】磁気テープの記録フォーマットが図9(A)
および(B) に示されている。図9(A) は磁気テープ8の
トラックTrを示すもので,磁気テープ8の長手方向に
対して斜め方向に一定の角度で多数のトラックTrが形
成される。これらの多数のトラックTrのうち連続する
10個のトラックを用いて1フレーム分のディジタル画像
データが記録される。
【0027】図9(B) にトラック・フォーマットが示さ
れている。1つのトラックTrには,サブコード記録領
域,ビデオ記録領域,補助記録領域,オーディオ記録領
域およびトラック情報記録領域が含まれている。サブコ
ード記録領域には高速検索のためのタイムコードや絶対
トラック番号などの情報が記録される。ビデオ記録領域
には被写体像を表わすディジタル画像データが記録され
る。オーディオ記録領域には音を表わすデータが記録さ
れる。トラック情報記録領域には磁気ヘッドがトラック
Trの中心をトレースするための,トラックTrの基準
となる情報が記録される。補助記録領域は飛び飛びに設
けられ,この補助記録領域には付加情報が記録される。
後に詳述するこの発明の実施例においては,補助記録領
域には,1駒分の画像を4つのフィールドに分けたとき
に,これらの4つのフィールドを表わす画像データが磁
気テープ8のどこのトラックに記録されたかどうかを表
わす記録領域データが記録される。各領域の間に設けら
れるギャップは図示が省略されている。
【0028】ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダに
用いられるCCDは一般的には(従来)水平方向720 画
素,垂直方向480 画素の約35万画素の画素数をもつもの
が用いられる。このようなCCDを用いて得られた1フ
レーム分のディジタル画像データが,磁気テープ8の10
トラックに記録される。これが既存の規格である。
【0029】磁気テープ8に記録される画像データによ
って表わされる画像の画質を向上させるためには,画素
数の多いCCDを用いれば良い。しかしながら,ディジ
タル・ビデオ・テープ・レコーダにおいては35万画素の
画素数をもつCCDを用いて被写体を撮像して得られた
ディジタル画像データを,10個のトラックに記録するよ
うにその規格が定められているので,35万画素の画素数
よりも画素数の多いCCDを用いて被写体を撮像して得
られたディジタル画像データを磁気テープ8に記録する
と,この規格から外れてしまう。図1に示すディジタル
・ビデオ・テープ・レコーダでは,ディジタル・ビデオ
・テープ・レコーダに一般的に用いられる35万画素の画
素数よりも多い画素数をもつCCDを用いて被写体を撮
像し,かつディジタル・ビデオ・テープ・レコーダの従
来からの記録規格に合致した画像データの記録が可能で
ある。
【0030】図1および図2はこの発明の実施例を示す
もので,ディジタル画像データの記録および再生が可能
なディジタル・ビデオ・テープ・レコーダ(DVTR)
の電気的構成を示すブロック図である。ディジタル・ビ
デオ・テープ・レコーダの全体の動作はシステム・コン
トローラ10によって統括される(制御線は図示略)。
【0031】図5は図1および図2に示すディジタル・
ビデオ・テープ・レコーダに流れる信号を示している。
【0032】このディジタル・ビデオ・テープ・レコー
ダで用いられるCCD13は,図3に示されているように
水平方向1440画素,垂直方向480 画素の約70万画素の画
素数をもつものであり,35万画素CCDの2倍の量の画
像データが得られる。このような70万画素CCD13から
得られる1フレーム分の画像データのデータ量は,35万
画素CCDの2フレーム分の画像データ,すなわち4フ
ィールド分の画像データのデータ量に相当する。CCD
13は駆動回路11によって制御される。
【0033】ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダで
はCCD13から得られる1駒分の画像データのデータ量
に相当する画像データを4フィールド分の画像データに
分け,各2フィールド分をそれぞれ10トラックずつを用
いて磁気テープ8に記録することにより,高画質撮影を
達成しつつ,ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダの
従来からの記録規格に合致した画像データの記録を可能
とする。
【0034】35万画素CCDを備えたディジタル・ビデ
オ・テープ・レコーダでは,フレーム記録が行なわれる
ときは1/30秒の周期で被写体が連続的に撮影される。
70万画素CCDを備えたディジタル・ビデオ・テープ・
レコーダにおいてフレーム記録のために1/30秒の周期
で被写体を連続的に撮影すると撮影の総時間から得られ
る画像データのデータ量が,35万画素CCDを用いて撮
影したときにその総時間から得られる画像データのデー
タ量の倍のデータ量となってしまい,既存の規格に合わ
なくなる。
【0035】このためディジタル・ビデオ・テープ・レ
コーダに70万画素のCCDを備え,70万画素CCDを用
いてフレーム記録を行なうときは1/30秒の半分の1/
15秒の周期で被写体を撮影する必要がある。しかしなが
ら1/15秒の周期で被写体を撮影すると,再生時におけ
る被写体の動きが不自然となり動きにぎこちなさが残る
ことがある。この現象はとくに動きの早い被写体を撮影
した場合に顕著となる。
【0036】この実施例のディジタル・ビデオ・テープ
・レコーダは,35万画素よりも多い画素数をもつCCD
を用いて被写体を撮影した場合であっても高画質でかつ
自然な再生画像を得ることを可能とするものである。
【0037】高画質でかつ自然な再生画像を得るために
この実施例によるディジタル・ビデオ・テープ・レコー
ダでは,70万画素の画素数をもつCCD13が撮像素子と
して用いられ,かつ1/60秒の周期で撮影が行なわれ
る。
【0038】ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダ
は,この実施例ではムービ記録モード,スチル記録モー
ドおよびミックス記録モードの記録モードの設定が可能
である。記録モードの設定はモード設定スイッチ5によ
って行なわれる。ムービ記録モードは,1/60秒の撮影
周期で得られた画像データをそれぞれが1駒の画像を表
わすようにかつ1/4のデータ量となるように画像デー
タを間引き,磁気テープ8に記録するものである。この
実施例では1/15秒の間に得られる画像データのデータ
量は,35万画素の画素数をもつCCDを用いて1/30秒
の周期で撮影して得られる画像データのデータ量の4倍
となってしまうが,1/4のデータ量となるように画像
データの間引き処理が行なわれるので既存のディジタル
・ビデオ・テープ・レコーダの規格に合致する。スチル
記録モードは,1/60秒の撮影周期で得られた画像デー
タのうち1/15秒ごとの撮影で得られる画像データを,
それぞれが1駒を表わすように4つに分割して磁気テー
プ8に記録するものである。ミックス記録モードは,1
/60秒の撮影周期で得られた画像データによって表わさ
れる画像を8×8画素からなる複数のブロックに分け,
1/60秒ごとの撮影によって得られる画像データによっ
て表わされる画像と1/15秒の間における撮影によって
得られる画像データによって表わされる画像との間に動
きがあるかどうかをブロックごとに比較し,動きがある
ときには1/60秒ごとの撮影によって得られる画像デー
タによって表わされる画像のブロックを用い,動きがな
いときには1/15秒ごとの撮影によって得られる画像デ
ータによって表わされる画像のブロックを用いて1駒の
画像を生成する。生成された画像を表わす画像データは
それぞれが1駒の画像を表わすようにかつ1/4のデー
タ量となるように間引き処理が行なわれる。このミック
ス記録モードの処理を詳しく説明すると次のようにな
る。
【0039】図4を参照して,1/60秒周期で被写体が
撮影され,上段に示すように1/60秒ごとに被写体を表
わす画像データが得られる(図4上段においてはA(0)
〜D(0) フィールドの4つの画像が代表して示されてお
り,この順序で与えられる)。それぞれの画像データに
よって表わされる画像は8×8画素のブロックに分割さ
れる。この実施例のディジタル・ビデオ・テープ・レコ
ーダでは図3に示すように水平方向1440画素,垂直方向
480 画素のCCD13が用いられているから,水平方向に
180 ブロック,垂直方向に60ブロックの10800 ブロック
に分割される。図4においては各画像のブロックが大文
字のアルファベットA,B,CまたはDで示されてお
り,ブロックの位置が添字で示されている。
【0040】これらの1/60秒ごとに得られる画像のう
ち,1/15秒ごとに得られる基準画像と,そのほかの画
像とが,それぞれブロックごとに比較されブロックごと
に動きがあるかないかが検出される。比較の結果,動き
がないブロックについては1/15秒ごとに得られる基準
画像のブロックが用いられ,動きがあるブロックについ
ては1/60秒ごとにそれぞれ得られる画像のブロックが
用いられて1画像を表わす画像データが得られる。1/
15秒ごとに得られる基準画像については,1/15秒前に
得られた基準画像とが,それぞれブロックごとに比較さ
れブロックごとに動きがあるかないかが検出される。
【0041】図4の上段に示す例では,基準画像がA
(0) フィールドの画像であり,このA(0) フィールドの
画像と1/60秒ごとに撮影によって得られるB(0) フィ
ールドの画像,C(0) フィールドの画像およびD(0) フ
ィールドの画像がそれぞれブロックごとに比較されブロ
ックごとに動きがあるかないかが検出される。
【0042】A(0) フィールドの画像とB(0) フィール
ドの画像との動きがブロックごとに比較され,動きがあ
るブロックについては時間的に遅く撮影して得られたB
(0)フィールドの画像のブロックが用いられ,動きのな
いブロックについてはA(0)フィールドの基準画像のブ
ロックが用いられ1駒の画像(図4下段のB(0)'フィー
ルド画像)が得られる。この例では,ブロックA6390
6390,A6479とB6479,A6480とB6480およびA6481
とB6481の間に動きがありブロック6390,B6479,B
6480およびB6481のBフィールドの画像から得られたブ
ロックが用いられ,そのほかのブロックについてはA
(0) フィールドの画像から得られたブロックが用いられ
て,B(0)'フィールドの画像が生成される。
【0043】A(0) フィールドの画像とB(0) フィール
ドの画像およびA(0) フィールドの画像とC(0) フィー
ルドの画像についてもそれぞれの画像間における動きが
ブロックごとに比較され動きがあるブロックについては
時間的に遅く撮影して得られたC(0) フィールドの画像
またはD(0) フィールドの画像のブロックがそれぞれ用
いられ,動きのないブロックについてはA(0) フィール
ドの基準画像のブロックが用いられ1駒の画像(図4下
段のC(0)'フィールド画像およびD(0)'フィールド画
像)が得られる。この例ではそれぞれブロックA6571
6571およびA6571とD6571との間に動きがあり,ブロ
ックC6571およびD6571のブロックが用いられそのほか
のブロックについてはA(0) フィールドの画像から得ら
れたブロックが用いられてC(0)'フィールドの画像およ
びD(0)'フィールドの画像がそれぞれ生成される。
【0044】A(0) フィールドの基準画像については,
A(0) フィールドの基準画像よりも1/15秒前の撮影に
より得られたA(-1)フィールドの基準画像との間でブロ
ックごとに比較が行なわれ,ブロックごとに動きの有無
が検出される。この場合においても動きのあるブロック
については時間的に遅い撮影によって得られたA(0)フ
ィールドの基準画像のブロックが用いられ,動きのない
ブロックについては先に撮影して得られたA(-1)フィー
ルドの基準画像のブロックが用いられ1駒を表わす画像
(図4下段A(0)'フィールドの画像)が得られる。
【0045】図1および図2を参照して,モード設定ス
イッチ5によりミックス記録モードが設定された場合の
ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダの動作を説明す
る。
【0046】被写体像は撮像レンズ12によってCCD13
の受光面上に結像する。
【0047】記録モードにおいて,約70万画素の画素数
をもつCCD13によって1/60秒の一定周期で被写体が
連続的に撮影される。撮影のためのシャッタ速度が適当
(たとえば1/60秒,または必要に応じてこれよりも短
い時間)になるように,いわゆる電子シャッタ制御によ
り定められる。CCD13から1/60秒ごとに被写体像を
表わすR,GおよびBの映像信号が出力され前置増幅回
路14に与えられる。映像信号は前置増幅回路14において
増幅され,アナログ/ディジタル変換回路15においてデ
ィジタル画像データに変換される。ディジタル画像デー
タはブロック化回路16に与えられ,上述のように8×8
画素から構成されるブロックに分けられるように1画面
分の画像データが分割される。
【0048】ブロック化回路16は,DCT(Discrete C
osine Transform )処理において行なわれるブロック化
処理に用いられる回路を流用することもできるし,ハー
ドウェアで特別に構成することもできる。また1駒分の
画像データをフレーム・メモリに記憶し,アドレッシン
グの操作によりブロックごとに順に読出すことにより実
現することもできる。ハードウェアで特別に構成する場
合には,次のようにすればよい。すなわち7個の遅延回
路を縦続接続しそれぞれの遅延回路から出力する異なっ
た遅延量の7種類のデータと遅延されていないデータと
の8種類の画像データを得る。これは,CCD上におけ
る同一行であって異なる列の8個の画素を表わす画像デ
ータである。このような処理を1駒分繰返すことにより
ブロック単位で画像データが得られることとなる。
【0049】ブロック化回路16から出力される,ブロッ
クごとに分割された画像データはブロックごとにフレー
ム・メモリ17および動き検知回路18にそれぞれ与えられ
る。
【0050】フレーム・メモリ17は,駆動回路11から与
えられる書込み制御信号にもとづいて与えられる画像デ
ータの書込みを行なう。この実施例におけるディジタル
・ビデオ・テープ・レコーダでは入力するディジタル画
像データが1/15秒ごとにフレーム・メモリ17に記憶さ
れ更新される。すなわち4駒に1駒の割合で,フレーム
・メモリ17に画像データが記憶される。フレーム・メモ
リ17は1駒70万画素分のカラー画像データを記憶できる
容量をもつ。フレーム・メモリ17に記憶される画像デー
タが図4および図5に示すA(0) フィールドの基準画像
を表わすデータである。
【0051】フレーム・メモリ17に記憶された画像デー
タは1/60秒の周期で,ブロック化回路16から出力され
る画像データに同期して出力される。フレーム・メモリ
17は4駒に1駒の割合で更新されるからフレーム・メモ
リ17からは4駒周期で同一画像を表わす画像データが出
力されることとなる。フレーム・メモリ17から出力され
る画像データは動き検知回路18に与えられる。
【0052】動き検知回路18において,フレーム・メモ
リ17から与えられる画像データによって表わされる画像
とブロック化回路16から与えられる画像データによって
表わされる画像との間に動きがあるかどうかが,ブロッ
クごとに比較されブロックごとに検出される。たとえ
ば,撮影によってブロック化回路16から1/60秒ごとに
A(0) フィールドの画像を表わす画像データ,B(0) フ
ィールドの画像を表わす画像データ,C(0) フィールド
の画像を表わす画像データおよびD(0) フィールドの画
像を表わす画像データが順に動き検知回路18に与えら
れ,フレーム・メモリ17にはA(0) フィールドの画像デ
ータが記憶され1/60秒ごとにA(0) フィールドの画像
データがフレーム・メモリ17から動き検知回路18に与え
られる場合には,A(0) フィールドの画像データと,B
(0) フィールドの画像データ,C(0)フィールドおよび
D(0) フィールドの画像データがブロック単位で比較さ
れ,ブロックごとに動きがあるかどうかが判断される。
この動きを表わす信号は動き検知回路18からしきい値設
定回路20に与えられる。一定以上の大きさがあるときに
のみ動きがあると判断し,しきい値設定回路20から動き
検知信号が出力され切替回路22に与えられる。
【0053】基準画像を表わす画像データが,ブロック
化回路16から出力されるときにはその基準画像データが
フレーム・メモリ17に記録されながらフレーム・メモリ
17からは4フィールド前(1/15秒前)の撮影によって
得られた基準画像データが出力される。動き検知回路18
において,フレーム・メモリ17に記録される現在の基準
画像データとフレーム・メモリ17から出力される,1/
15秒前の撮影によって得られた基準画像データとが比較
される。たとえばブロック化回路16からA(0)フィール
ド画像を表わす画像データが出力されるときは,フレー
ム・メモリ17に,A(0) フィールド画像を表わす画像デ
ータが記録されつつ1/15秒前の撮影によって得られた
A(-1)フィールド画像を表わす画像データが出力され
る。これにより動き検知回路18において,A(0) フィー
ルド画像とA(-1)フィールド画像との動きがブロックご
とに比較される。もっとも基準画像データについては動
き検知回路18における動き検知処理および切替回路22に
おける切替処理を停止してもよい。この場合にはブロッ
ク化回路16から出力される基準画像データをブロック/
ライン化回路23に与えることになる。
【0054】動き検知回路18における動き検知処理は,
入力する2種類の画像データにおいて対応する画素の信
号レベル差の自乗を1ブロック分計算し得られた自乗和
がしきい値以上か否かを検出することにより行なうこと
ができる。たとえば現フィールド画像のn番めの各画素
の信号レベルをAn0,1フィールド前のn画素めの各画
素の信号レベルをAn1とすると自乗和Δは式1で得られ
る。この自乗和Δがしきい値より大きいときは,そのブ
ロックについては動いたものと判断される。
【0055】
【数1】
【0056】ブロック化回路16から出力される画像デー
タは遅延回路19にも与えられ,遅延回路19において1ブ
ロック分の画像データが出力される時間遅延させられて
切替回路22に与えられる。フレーム・メモリ17から出力
される画像データは遅延回路21にも与えられ,この遅延
回路21において1ブロック分の画像データが出力される
時間遅延させられて切替回路22に与えられる。遅延回路
19および21により,動き検知回路18における処理に時間
を要してもスムーズにその後の処理が続行される。
【0057】切替回路22は,通常は遅延回路21において
遅延させられた,フレーム・メモリ17から出力される画
像データを選択して出力し,しきい値設定回路20から動
き検知信号が与えられた場合には,遅延回路19において
遅延させられた,ブロック化回路16から出力される画像
データを選択して出力するものである。これにより動き
検出信号によって動きがあると判断されたブロックの画
像データについては,撮影によって得られた新たな画像
データが切替回路22から出力される。
【0058】切替回路22から出力される画像データはブ
ロック/ライン化回路23に与えられ,ブロックを表わす
画像データから1画面を表わすシリアルな画像データに
変換される。画像データは色分離補間回路24においてR
(赤),G(緑)およびB(青)の三原色データに分離
されかつ補間される。色分離補間回路24において色分離
処理および補間処理されたRデータ,GデータおよびB
データは間引き回路25に与えられ間引き処理が行なわれ
る。
【0059】図6は色分離処理,補間処理および間引き
処理を説明するための図であり,CCD13の画素の一部
に対応して表現されている。
【0060】色分離補間処理回路24に入力するRデー
タ,GデータおよびBデータはシリアルなデータであ
り,CCD13に設けられるカラーフィルタの配列にした
がってデータの出力順序が定まる。フィルタ配列は例え
ば図6の左側に示されるようなモザイク・フィルタであ
り,このフィルタ配列により定まる順序にしたがって,
色分離補間回路24に画像データが入力する。色分離補間
回路24において,Rデータ,GデータおよびBデータの
それぞれに分離される。画像データがそれぞれ分離され
ると,Rデータ,GデータおよびBデータのそれぞれの
データのうちCCD13上において他のデータが存在する
位置についてはデータ補間処理が行なわれる。この補間
処理により,Rデータ,GデータおよびBデータのすべ
てについてCCD13の画素数に対応した画像データが得
られる(図6中央部分)。
【0061】色分離補間回路24から出力されるRデー
タ,GデータおよびBデータは間引き回路24において4
フィールド分の画像データに分けられる。この分け方は
次の通りである。
【0062】色分離補間回路24には1/60秒ごとに画像
データが入力し,色分離処理および補間処理が行なわれ
て,処理後の画像データが1/60秒ごとに出力する。1
/60秒ごとに色分離補間回路24から出力される4駒分の
画像データのうちそれぞれが1駒を表わし,かつ同一位
置の画素のデータとならないように,間引き回路25にお
いて画像データの間引き処理が行なわれる。図4および
図5に示す例では1/60秒ごとにA(0)'フィールド画
像,B(0)'フィールド画像,C(0)'フィールド画像およ
びD(0)'フィールド画像を表わすそれぞれの画像データ
が色分離補間回路24に与えられ色分離処理および補間処
理が行なわれる。色分離補間回路24において,色分離処
理および補間処理されたRデータ,GデータおよびBデ
ータの画像データであって,1/60秒ごとに順次入力す
るA(0)'フィールド画像のデータ,B(0)'フィールド画
像,C(0)'フィールド画像およびD(0)'フィールド画像
のデータが図6の右側に示されている画像となるように
間引かれる。
【0063】図7はこのような間引き処理を,間引き処
理に用いられる画像と間引き処理によって得られる画像
との関係から示すものである。図示の便宜上画素数はき
わめて少なく示されている。
【0064】図7において上段は1/60秒ごとに得られ
るCCD13の全画素分の画像データを示し,ミックス記
録モードおよびムービ記録モードの場合に間引き処理が
行なわれた画像データを示している。
【0065】ミックス記録モードおよびムービ記録モー
ドが設定されているときには1/60秒ごとにA(0)'フィ
ールド画像,B(0)'フィールド画像,C(0)'フィールド
画像およびD(0)'フィールド画像を表わす画像データが
間引き回路25に与えられるからそれぞれのフィールド画
像において,図7下段に示すように連続する4駒の画像
を表わす画像データのうちA(0)'フィールドの画像につ
いては奇数行の画像データであって奇数列と偶数列とが
交互に繰返すことにより構成される画像データ(黒三角
印と白三角印で示す)が抽出される。B(0)'フィールド
の画像については偶数行の画像データであって奇数列と
偶数列とが交互に繰返すことにより構成される画像デー
タ(黒丸印と白丸印で示す)が抽出される。C(0)'フィ
ールドの画像については奇数行の画像データであって間
引き処理後のA(0)'フィールドの画像に含まれない画像
データが抽出される。D(0)'フィールドの画像について
は偶数行の画像データであって間引き処理後のB(0)'フ
ィールドの画像に含まれない画像データが抽出される。
【0066】このようにして,すべての画素の画像デー
タが1回のみ,いずれかのフィールドにおいて読出され
ることになる。しかも,各フィールドを構成する画像デ
ータの画素は,垂直方向および水平方向に飛び飛びにな
っていて,どのフィールドの画像データによっても被写
体像の全体を表現することができる。A(0)'フィールド
とB(0)'フィールドによって1フレームが構成される。
C(0)'フィールドとD(0)'フィールドによって1フレー
ムが構成される。これらの各フレームはインタレース走
査に適している。したがって,後述する動画の再生にお
いて,従来からの通常インタレース走査による再生と表
示が可能となる。
【0067】これらの4フィールドにわたる画像データ
の間引きは駆動回路11から間引き回路25に与えられるサ
ンプリング・パルスの制御により容易に表現することが
できる。たとえば,A(0)'フィールドの間引きにおいて
は,垂直アドレスとして奇数行を指定する。水平アドレ
スとしては,(4m+1)行のときは奇数列を,(4m
+3)行のときは偶数列を指定するサンプリング・パル
スを発生させればよい(m=0,1,2,…)。
【0068】間引き回路25から出力される三原色データ
はガンマ補正回路26においてガンマ補正され色差マトリ
クス回路27に与えられる。色差マトリクス回路27におい
て三原色データから輝度データYならびにR−Yおよび
B−Yの色差データが生成され,A(0)'フレームの画像
データから順次データ圧縮回路28に与えられる。データ
圧縮回路15においてDCT処理,量子化処理などが行な
われることにより,画像データにデータ圧縮が施され
る。データ圧縮処理回路15において圧縮された画像デー
タは誤り訂正符号付加回路29に順次与えられる。
【0069】4フィールド分の画像データは誤り訂正符
号付加回路29において,誤り訂正符号が付加される。誤
り訂正符号付加回路29にはシステム・コントローラ10か
ら記録領域データも与えられている。この記録領域デー
タは,1フレームを構成する4つのフィールド・データ
を識別するもので,4つのフィールド画像データのそれ
ぞれに付加される(補助領域)。
【0070】誤り訂正符号付加回路29から出力される画
像データは記録符号化回路30に与えられ,符号化(たと
えばNRZI符号化)されて記録再生増幅回路31に与え
られる。記録再生増幅回路31において増幅された画像デ
ータは磁気ヘッド32に与えられる。これにより磁気ヘッ
ド32によって磁気テープ8の各トラックのうちビデオ記
録領域a2 に画像データが記録され,補助記録領域a3
に記録領域データが記録される。オーディオ・データや
トラック情報の記録ももちろん行なわれる。
【0071】70万画素のCCD13を用いて得られた1駒
分の画像データ,すなわち4フィールド分の画像データ
のうち最初の2フィールド分の画像データは,一般的に
用いられる35万画素CCD13を用いて被写体を撮影して
得られた1フレーム分の画像データのデータ量に相当す
るから,連続する10個のトラックのビデオ記録領域a2
に記録される。4フィールド分の画像データのうち残り
の2フィールド分の画像データは,最初の2フィールド
分の画像データが既に記録された画像データの次の10個
のトラックのビデオ記録領域a2 に記録される。70万画
素CCD13を用いて得られた1駒分の画像データは,一
般的に用いられる35万画素CCD13を用いて得られた1
フレーム分の画像データの2倍のデータ量をもつことか
ら,20トラックを用いて磁気テープ8に記録されること
となる。4フィールド分の記録動作は4フィールド分の
撮影動作と同じように1/15秒の周期で行なわれる。
【0072】図1および図2に示すディジタル・ビデオ
・テープ・レコーダにおいては1駒の画像を構成するブ
ロックのうち動きがあるブロックについては1/60秒ご
との撮影によって得られた画像データが磁気テープ8に
記録され,動きがないブロックについては1/15秒ごと
の撮影によって得られた画像データが磁気テープ8に記
録される。したがって画像の動きに追従した画像データ
が磁気テープ8に記録される。しかも70万画素の高画素
のCCD13を用いて画像データが得られているので高画
質の再生画像が得られる。さらにディジタル・ビデオ・
テープ・レコーダの現行の規格に合致した規格で画像デ
ータが磁気テープに記録されることとなる。
【0073】上述した磁気テープ8への記録において
は,ミックス記録モードについて説明したが,図1およ
び図2に示すディジタル・ビデオ・テープ・レコーダで
はミックス記録モードに加えてムービ記録モードおよび
スチル記録モードによる記録が可能である。
【0074】まずモード設定スイッチ5によってムービ
記録モードが設定された場合について説明する。
【0075】ムービ記録モードが設定されると,動き検
知回路18における動き検知処理は停止させられる。また
切替回路22は常に遅延回路19の出力データを出力するよ
うにシステム・コントローラ10によって制御される。こ
れにより1/60秒ごとに撮影された画像が,1/60秒周
期で得られる。間引き回路25における間引き処理はミッ
クス記録モードの記録と同様であるため重複説明は避け
る。ムービ記録モードにおいても動きのある被写体につ
いて動きの滑らかな再生画像となるように,磁気テープ
8に記録することができる。
【0076】次にモード設定スイッチ5によってスチル
記録モードが設定された場合について説明する。
【0077】スチル記録モードが設定された場合も,動
き検知回路18における動き検知処理は停止させられる。
また切替回路22は,ムービ記録モードが設定された場合
と逆に,常に遅延回路21の出力データを出力するように
システム・コントローラ10によって制御される。1/15
秒ごとに撮影された画像が得られる。間引き回路25にお
ける間引き処理は,図8に示すように1/15秒ごとに得
られる全画素分の画像データを,奇数行と偶数行とが交
互にかつ奇数列と偶数列とが交互になるように4フィー
ルドにわたって読出される。スチル記録モードにおいて
も高画質記録が可能であり,動きの比較的少ない被写体
の記録に適したものとなる。
【0078】図1および図2に示すディジタル・ビデオ
・テープ・レコーダは,磁気テープ8に記録されたディ
ジタル画像データの再生も可能である。再生モードには
好ましくはムービ再生モードとスチル再生モードとがあ
る。
【0079】ディジタル画像データの再生モードにおい
て,磁気テープ8に記録された画像データ,記録領域デ
ータ,その他のデータが磁気ヘッド21によって読取られ
記録再生増幅回路31に与えられる。記録再生増幅回路31
において増幅されたデータは復調回路41に与えられる。
復調回路41においてデータ復調が行なわれ,誤り訂正回
路42を介して誤り訂正回路42に与えられる。復調回路41
において復調されたデータにデータ誤りがあると,誤り
訂正回路42において誤り訂正処理が行なわれる。誤り訂
正処理が行なわれたデータのうち被写体像を表わすディ
ジタル画像データはデータ伸張回路43に与えられ,記録
領域データはシステム・コントローラ10に与えられる。
この再生動作も4フィールド分の画像データについて1
/15秒の周期で行なわれる。
【0080】ムービ再生モードでは,データ伸張回路24
において,圧縮された画像データのデータ伸張処理が行
なわれる。データ伸張回路24においてデータ伸張された
ディジタル画像データは1フィールドずつモニタ表示装
置51に与えられる。モニタ表示装置51により奇数フィー
ルドと偶数フィールドとでインタレース走査が行なわ
れ,モニタ表示装置51上において動画の再生が行なわれ
る。すなわち図8の下部の図を参照して,第1フィール
ドと第2フィールドで1フレームが,第3フィールドと
第4フィールドで1フレームがそれぞれ構成される。モ
ニタ表示装置51をディジタル・ビデオ・テープ・レコー
ダに設けてもよい。
【0081】図1および図2に示すディジタル・ビデオ
・テープ・レコーダは動画再生に加えて静止画再生も可
能である。スチル再生モードにおいては,データ伸張回
路43においてデータ伸張が施された画像データは画像合
成回路44に与えられる。画像合成回路44において,シス
テム・コントローラ10に与えられた記録領域データにも
とづいて一つの駒を構成する4つのフィールド・データ
が識別され,図10に示すように,識別された4つのフィ
ールド・データから1駒の画像データが生成される。
【0082】画像合成回路44において生成された1駒の
画像データは垂直補間回路45に与えられる。
【0083】図1および図2に示すディジタル・ビデオ
・テープ・レコーダに用いられるCCD13は水平方向が
1440画素あり画素数が多いが,垂直方向は480 画素であ
り,一般的な画素数(35万画素)をもつCCDの垂直方
向の画素数とあまり変わらない。垂直方向の解像度を高
めるために,垂直方向に画素のデータを補間する処理を
行なっている。この補間処理を行なうのが垂直補間回路
45である。
【0084】垂直補間回路45において垂直補間処理が行
なわれた画像データはプリンタ52に与えられ,高画質の
静止画がプリントされる。垂直補間処理回路45はプリン
タ52に設けてもよい。
【0085】もっとも,垂直補間処理することなく画像
データをプリンタ52に与えてもよい。画像データ(垂直
補間されたもの,またはされないもの)をモニタ表示装
置51に与え,高画質の静止画を表示するようにしてもよ
い。
【0086】垂直補間回路45における垂直補間処理は次
の様にして行なわれる。
【0087】図11は,画素配列の一部を示しており,中
央の画素Sm,n が補間によりその画像データを生成すべ
き画素である。この補間すべき画素の画像データSm,n
(以下,画像データも画素と同じ記号を用いる)を算出
する場合,補間すべき画素Sm,n の上下に隣接する画素
m,n の画像データとDm,n+1 の画像データとの差Δ1
=|Dm,n+1 −Dm,n |,斜め上下に隣接する画素D
m-1,n とDm+1,n+1 との画像データの差Δ2 =|D
m+1,n −Dm-1,n+1 |,ならびにDm+1,n とDm-1,n+1
との差Δ3 =|Dm-1,n+1 −Dm+1,n |がそれぞれ算出
される。
【0088】つづいて,これら算出された画像データの
差Δ1 ,Δ2 およびΔ3 のうち最も小さいものが検出さ
れる。この最も小さい差を算出するのに用いられた2つ
の画像データの相加平均が算出される。この相加平均に
より得られたデータが補間すべき画素Sm,n の画像デー
タとなる。たとえばΔ1 〜Δ3 のうちΔ1 が最も小さい
場合には補間すべき画素の画像データはSm,n =(D
m,n+1 +Dm,n )/2となる。Δ2 が最も小さい場合に
はSm,n =(Dm+1,n +Dm-1,n+1 )/2となり,Δ3
が最も小さい場合にはSm,n =(Dm-1,n+1
m+1,n )/2となる。
【0089】これにより上下または斜め方向に相関が強
くなるように垂直補間が行なわれるので,得られる静止
画のエッジが滑らかになる。
【0090】このような垂直補間処理がすべての列間に
おいて行なわれ,実質的に垂直方向に480 画素の倍の画
素をもつ画像データが得られる(図10の最下部の図を参
照)。
【0091】記録モードと再生モードとを切換える,ま
たは選択するスイッチ(またはキー等)が設けられ,こ
のスイッチにより上述した記録モードと再生モードとの
切換えが行なわれる。また,再生モードのうち,ムービ
再生モードとスチル再生モードとを切換える,または選
択するスイッチが設けられ,このスイッチにより上述し
たムービ再生とスチル再生の切換えが行なわれる。これ
らのスイッチからのモード選択信号はシステム・コント
ローラ10に与えられ,システム・コントローラ10が上述
した各種モードにおける処理が実行されるように各回路
を制御する。
【0092】記録モードにおいても,ムービ記録モード
とスチル記録モードとを設けてもよい。スチル記録モー
ドにおいては上述した記録モードの動作が行なわれる。
【0093】ムービ記録モードにおいては,CCD13は
スチル記録モードにおけるものの2倍の周波数(f=1
3.5MHz×2=27MHz)のクロック信号により駆動
される。この結果,1/60秒ごとに,70万画素分の画像
データが得られる(シャッタ速度は1/60秒以下)。A
/D変換回路15,色分離回路24,間引き回路25およびガ
ンマ補正回路26における処理も上記の2倍の周波数で駆
動される。図5に示す2フィールド分(たとえば,A
(0)'フィールドとB(0)'フィールド)の画像データが1
/30秒ごとに磁気テープ8の10トラックに記録される。
【0094】ムービ再生では1フレーム=2フィールド
分の画像データを1/30秒ごとに再生すればよい。
【0095】上記においては,一般的なCCDの画素数
の2倍の画素数をもつCCDを用いて1/60秒周期で被
写体を撮像して1駒分の画像データを得て,これを間引
きまたは分割を行ない4フィールドに分けて磁気テープ
に記録しているが,一般的なCCDの画素数の2倍の画
素数をもつCCDのみならず任意の整数n倍(n=3,
4,5,…)の画素数をもつCCDを用いて1駒分の画
像データを得るようにしても良い。この場合は撮影に用
いられるCCDの画素数に応じて,得られた画像データ
は2nフィールドに分割されて磁気テープに記録される
ことになる。
【0096】また上記においては各回路はハードウェア
により構成されているが,ハードウェア回路の一部を,
ソフトウェアによって実現することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダの電気
的構成の一部を示すブロック図である。
【図2】ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダの電気
的構成の一部を示すブロック図である。
【図3】CCDの構成を示している。
【図4】画像合成の概念を示している。
【図5】ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダに流れ
る信号を示している。
【図6】画像データの色分離処理,補間処理および間引
き処理の手順を概念的に示している。
【図7】ムービ記録モードにおける間引き処理を表わし
ている。
【図8】スチル記録モードにおいて1駒分の画像を4つ
のフィールド画像に分ける手順を示している。
【図9】(A) は磁気テープの記録フォーマットを示して
おり,(B) はトラックのフォーマットを示している。
【図10】4つのフィールド画像から1駒画像および垂
直補間画像を構成する手順を示している。
【図11】画素配列の一例を示し,垂直補間を説明する
ための図である。
【符号の説明】
8 磁気テープ 10 システム・コントローラ 13 CCD 16 ブロック化回路 17 フレーム・メモリ 18 動き検知回路 22 切替回路 25 間引き回路

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一駒の画像について所定の画像データ量
    をもつ単位画像データの画像データ量のn倍のデータ量
    を生成する固体電子撮像素子を用いて第1の撮影周期で
    被写体を撮影し,撮影によって得られた,上記n倍の画
    像データ量をもつ画像データによって表わされる一駒の
    画像が複数のブロックに分割されるように,撮影によっ
    て得られた画像データをグループ化し,上記第1の撮影
    周期の整数倍の周期であって,上記n倍の画像データを
    記録するのに必要な時間に相当する第2の周期ごとに得
    られる画像データが,グループ化されることにより得ら
    れるブロックと,このブロックの位置に対応する位置に
    あるブロックであって,上記第2の周期の間で上記第1
    の撮影周期ごとに得られる画像データが,グループ化さ
    れることにより得られたブロックとの間に動きがあるか
    ないかを検出し,動きがあるブロックについては上記第
    1の撮影周期の撮影により得られたブロックの画像デー
    タを用い,動きがないブロックについては上記第2の周
    期の撮影により得られたブロックの画像データを用い,
    一駒の画像を表わし,上記n倍の画像データ量をもつ画
    像データを生成し,上記第2の周期間に上記第1の撮影
    周期ごとに得られた画像データを,それぞれが一駒の画
    像を表わすように,かつ上記第2の周期間で得られるす
    べての画像データを加算したときに上記n倍のデータ量
    の画像データとなるようにそれぞれの画像データを間引
    き,n個の単位画像データにし,間引きによって得られ
    たn個の単位画像データを,n個の単位画像データの記
    録領域にわたって単位画像データを記録する時間のn倍
    の記録時間で,記録領域に記録する,ディジタル画像デ
    ータの記録方法。
  2. 【請求項2】 一駒の画像について所定の画像データ量
    をもつ単位画像データの画像データ量のn倍のデータ量
    を生成する固体電子撮像素子を用いて第1の撮影周期で
    被写体を撮影し,上記第1の撮影周期の整数倍の周期で
    あって,上記n倍の画像データを記録するのに必要な時
    間に相当する第2の周期ごとに得られる画像データによ
    って表わされる部分と,この部分に対応する部分であっ
    て,上記第2の周期の間で上記第1の撮影周期ごとに得
    られる画像データによって表わされる部分との間に動き
    があるかないかを検出し,動きがある部分については上
    記第1の撮影周期の撮影により得られた部分の画像デー
    タを用い,動きがない部分については上記第2の周期の
    撮影により得られた部分の画像データを用い,一駒の画
    像を表わし,上記n倍の画像データ量をもつ画像データ
    を生成し,上記第2の周期間に上記第1の撮影周期ごと
    に得られた画像データを,それぞれが一駒の画像を表わ
    すように,かつ上記第2の周期間で得られるすべての画
    像データを加算したときに上記n倍のデータ量の画像デ
    ータとなるようにそれぞれの画像データを間引き,n個
    の単位画像データにし,間引きによって得られたn個の
    単位画像データを,n個の単位画像データの記録領域に
    わたって単位画像データを記録する時間のn倍の記録時
    間で,記録領域に記録する,ディジタル画像データの記
    録方法。
  3. 【請求項3】 上記生成により得られた上記単位画像デ
    ータの画像データ量のn倍のデータ量をもつ画像データ
    を一旦メモリに記憶し,このメモリから,上記固体電子
    撮像素子の行方向または列方向にそれぞれn個おきの画
    素に対応する画像データを一単位画像データとして,画
    像データを読出すことにより画像データの間引を行う請
    求項1または2に記載のディジタル画像データの記録方
    法。
  4. 【請求項4】 上記間引により得られた画像データをデ
    ータ圧縮し,データ圧縮された画像データを上記記録媒
    体に記録する,請求項1または2に記載のディジタル画
    像データの記録方法。
  5. 【請求項5】 一駒の画像について所定の画像データ量
    をもつ単位画像データのデータ量のn倍のデータ量を生
    成する固体電子撮像素子を含み,上記固体電子撮像素子
    を用いて第1の撮影周期で被写体を撮影して得られた被
    写体像を表わす画像データを出力する撮像手段,上記撮
    像手段から出力された,上記n倍の画像データ量をもつ
    画像データによって表わされる一駒の画像が複数のブロ
    ックに分割されるように,上記撮像手段から出力される
    画像データをグループ化する画像ブロック化手段,上記
    第1の撮影周期の整数倍の周期であって,上記n倍の画
    像データを記録するのに必要な時間に相当する第2の周
    期ごとに上記撮影手段から出力される画像データが,上
    記画像ブロック化手段によってグループ化されることに
    より得られたブロックと,このブロックの位置に対応す
    る位置にあるブロックであって,上記第2の周期の間で
    上記第1の撮影周期ごとに得られる画像データが,上記
    画像ブロック化手段によってグループ化されることによ
    り得られたブロックとの間に動きがあるかないかを検出
    する動きブロック検出手段,上記動きブロック検出手段
    において,動きがあることを検出されたブロックについ
    ては上記第1の撮影周期の撮影により得られたブロック
    の画像データを用い,動きがないことを検出されたブロ
    ックについては上記第2の周期の撮影により得られたブ
    ロックの画像データを用い,一駒の画像を表わし,上記
    n倍の画像データ量をもつ画像データを生成する画像デ
    ータ生成手段,上記画像データ生成手段から,上記第2
    の周期間に上記第1の撮影周期ごとに得られた画像デー
    タを,それぞれが一駒の画像を表わすように,かつ上記
    第2の周期間で得られるすべての画像データを加算した
    ときに上記n倍のデータ量の画像データとなるようにそ
    れぞれの画像データを間引きn個の単位画像データにす
    る画像データ間引手段,および上記画像データ間引手段
    によって間引かれたn個の単位画像データを,n個の単
    位画像データの記録領域にわたって単位画像データを記
    録する時間のn倍の記録時間で記録領域に記録する記録
    手段,を備えたディジタル・ビデオ・テープ・レコー
    ダ。
  6. 【請求項6】 一駒の画像について所定の画像データ量
    をもつ単位画像データのデータ量のn倍のデータ量を生
    成する固体電子撮像素子を含み,上記固体電子撮像素子
    を用いて第1の撮影周期で被写体を撮影して得られた被
    写体像を表わす画像データを出力する撮像手段,上記第
    1の撮影周期の整数倍の周期であって,上記n倍の画像
    データを記録するのに必要な時間に相当する第2の周期
    ごとに上記撮影手段から出力される画像データによって
    表わされる部分とこの部分に対応する部分であって,上
    記第2の周期の間で上記第1の撮影周期ごとに得られる
    画像データによって表わされる部分との間に動きがある
    かないかを検出する動き検出手段,上記動き検出手段に
    おいて,動きがあることを検出された部分については上
    記第1の撮影周期の撮影により得られた部分の画像デー
    タを用い,動きがないことを検出された部分については
    上記第2の周期の撮影により得られた部分の画像データ
    を用い,一駒の画像を表わし,上記n倍の画像データ量
    をもつ画像データを生成する画像データ生成手段,上記
    画像データ生成手段から,上記第2の周期間に上記第1
    の撮影周期ごとに得られた画像データを,それぞれが一
    駒の画像を表わすように,かつ上記第2の周期間で得ら
    れるすべての画像データを加算したときに上記n倍のデ
    ータ量の画像データとなるようにそれぞれの画像データ
    を間引きn個の単位画像データにする画像データ間引手
    段,および上記画像データ間引手段によって間引かれた
    n個の単位画像データを,n個の単位画像データの記録
    領域にわたって単位画像データを記録する時間のn倍の
    記録時間で記録領域に記録する記録手段,を備えたディ
    ジタル・ビデオ・テープ・レコーダ。
  7. 【請求項7】 上記画像データ間引手段が,上記画像デ
    ータ生成手段から出力される上記単位画像データの画像
    データ量のn倍のデータ量をもつ画像データを記憶する
    メモリと,このメモリから,上記固体電子撮像素子の行
    方向または列方向にそれぞれn個おきの画素に対応する
    画像データを一単位画像データとして読出す手段とから
    構成されている,請求項5または6に記載のディジタル
    ・ビデオ・テープ・レコーダ。
  8. 【請求項8】 上記記録手段は画像データをデータ圧縮
    する手段を備え,データ圧縮された画像データを上記記
    録媒体に記録するものである,請求項5または6に記載
    のディジタル・ビデオ・テープ・レコーダ。
  9. 【請求項9】 上記記録媒体から画像データを読取る読
    取手段,および上記読取手段によって読取られた,一駒
    の画像データからの間引により生成されたn個の単位画
    像データを合成することにより一駒の静止画像を表わす
    画像データを生成する静止画像生成手段,をさらに備え
    た請求項5または6に記載のディジタル・ビデオ・テー
    プ・レコーダ。
  10. 【請求項10】 上記記録媒体から画像データを読取る
    読取手段,スチル再生モードとムービ再生モードを選択
    的に設定する再生モード設定手段,スチル再生モードが
    設定されているときに,上記読取手段によって読取られ
    た,一駒の画像データの間引により生成されたn個の単
    位画像データを合成することにより一駒の静止画像を表
    わす画像データを生成する静止画像生成手段,およびム
    ービ再生モードが設定されているときに,上記読取手段
    によって読取られた単位画像データを表示に適した信号
    に変換して上記記録時間の周期で順次出力する動画生成
    手段,をさらに備えた請求項5または6に記載のディジ
    タル・ビデオ・テープ・レコーダ。
  11. 【請求項11】 上記静止画像生成手段が,合成された
    静止画像を表わす画像データの行間ごとに垂直補間する
    ことにより垂直方向に2倍の画素に対応する画像データ
    を生成する垂直補間手段を備えている,請求項9または
    10に記載のディジタル・ビデオ・テープ・レコーダ。
  12. 【請求項12】 上記読取手段は上記記録媒体から読取
    られた圧縮画像データを伸張する手段を備えている,請
    求項9または10に記載のディジタル・ビデオ・テープ・
    レコーダ。
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