JPH08264387A - パッケージ型固体電解コンデンサの構造 - Google Patents
パッケージ型固体電解コンデンサの構造Info
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- JPH08264387A JPH08264387A JP7069304A JP6930495A JPH08264387A JP H08264387 A JPH08264387 A JP H08264387A JP 7069304 A JP7069304 A JP 7069304A JP 6930495 A JP6930495 A JP 6930495A JP H08264387 A JPH08264387 A JP H08264387A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 陽極リード端子1と陰極リード端子2との間
に、コンデンサ素子3を、そのチップ片4の一端面の陽
極棒5を陽極リード端子1に接合するように配設し、合
成樹脂製のモールド部6にてパッケージして成る固体電
解コンデンサにおいて、製造に際しての不良品の発生率
を高くすることなく、小型・軽量化を図る。 【構成】 前記陰極リード端子2における幅寸法を、当
該陰極リード端子の先端2aにおいて狭くし、この先端
を、前記コンデンサ素子におけるチップ片の他端面に突
き合わせて、チップ片の表面に形成されている陰極側電
極膜7に接合する。
に、コンデンサ素子3を、そのチップ片4の一端面の陽
極棒5を陽極リード端子1に接合するように配設し、合
成樹脂製のモールド部6にてパッケージして成る固体電
解コンデンサにおいて、製造に際しての不良品の発生率
を高くすることなく、小型・軽量化を図る。 【構成】 前記陰極リード端子2における幅寸法を、当
該陰極リード端子の先端2aにおいて狭くし、この先端
を、前記コンデンサ素子におけるチップ片の他端面に突
き合わせて、チップ片の表面に形成されている陰極側電
極膜7に接合する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型・大容量化を図っ
たタンタル又はアルミ等の固体電解コンデンサのうち、
コンデンサ素子の部分を、合成樹脂製のモールド部にて
パッケージして成る固体電解コンデンサの構造に関する
ものである。
たタンタル又はアルミ等の固体電解コンデンサのうち、
コンデンサ素子の部分を、合成樹脂製のモールド部にて
パッケージして成る固体電解コンデンサの構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパッケージ型固体電解コ
ンデンサは、例えば、特開昭60−220922号公報
等に記載されているように、金属板製の陽極リード端子
と、同じく金属板製の陰極リード端とを、同一平面上に
おいて相対向して配設し、この両リード端子の間に、コ
ンデンサ素子を、当該コンデンサ素子におけるチップ片
の一端面から突出した陽極棒を前記両リード端子のうち
陽極リード端子に溶接等にて接合するように配設する一
方、前記陰極リード端子の先端部を、前記コンデンサ素
子のチップ片における他端部の上面又は下面に沿うよう
に大きく屈曲し、この先端部を、チップ片の表面におけ
る陰極側電極膜に対して半田ペースト又は銀ペースト等
の導電ペーストにて接合したのち、これらの全体を、合
成樹脂製のモールド部にてパッケージすると言う構成に
していた。
ンデンサは、例えば、特開昭60−220922号公報
等に記載されているように、金属板製の陽極リード端子
と、同じく金属板製の陰極リード端とを、同一平面上に
おいて相対向して配設し、この両リード端子の間に、コ
ンデンサ素子を、当該コンデンサ素子におけるチップ片
の一端面から突出した陽極棒を前記両リード端子のうち
陽極リード端子に溶接等にて接合するように配設する一
方、前記陰極リード端子の先端部を、前記コンデンサ素
子のチップ片における他端部の上面又は下面に沿うよう
に大きく屈曲し、この先端部を、チップ片の表面におけ
る陰極側電極膜に対して半田ペースト又は銀ペースト等
の導電ペーストにて接合したのち、これらの全体を、合
成樹脂製のモールド部にてパッケージすると言う構成に
していた。
【0003】しかし、この従来の固体電解コンデンサで
は、陰極リード端子の途中に、その先端をチップ片の上
面又は下面に密接するように大きく屈曲するための屈曲
部を形成しなければならないから、固体電解コンデンサ
の全長が、前記屈曲部の分だけ長くなり、大型化と、重
量の増大とを招来するのであった。そこで、本発明者
は、先の特許出願(特願平5−66610号、特開平6
−283392号)において、図9及び図10に示すよ
うに、金属板製の陽極リード端子11と、同じく金属板
製の陰極リード端12とを、略同一平面上において相対
向して配設し、この両リード端子11,12の間に、コ
ンデンサ素子3を、当該コンデンサ素子3におけるチッ
プ片4の一端面4′から突出した陽極棒5を前記陽極リ
ード端子11に溶接等にて接合するように配設し、これ
ら全体を、合成樹脂製のモールド部16にてパッケージ
して成る固体電解コンデンサにおいて、前記陰極リード
端子12の先端を、チップ片4の他端面4″に突き合わ
せて、このチップ片4の表面に形成されている陰極側電
極膜7に対して銀ペースト等の導電ペースト18にて接
合するか、半田付け又は溶接等にて接合することによ
り、前記従来の固体電解コンデンサにおいて陰極リード
端子の途中に形成する大きな屈曲部を廃止して、小型・
軽量化を図ることを提案した。
は、陰極リード端子の途中に、その先端をチップ片の上
面又は下面に密接するように大きく屈曲するための屈曲
部を形成しなければならないから、固体電解コンデンサ
の全長が、前記屈曲部の分だけ長くなり、大型化と、重
量の増大とを招来するのであった。そこで、本発明者
は、先の特許出願(特願平5−66610号、特開平6
−283392号)において、図9及び図10に示すよ
うに、金属板製の陽極リード端子11と、同じく金属板
製の陰極リード端12とを、略同一平面上において相対
向して配設し、この両リード端子11,12の間に、コ
ンデンサ素子3を、当該コンデンサ素子3におけるチッ
プ片4の一端面4′から突出した陽極棒5を前記陽極リ
ード端子11に溶接等にて接合するように配設し、これ
ら全体を、合成樹脂製のモールド部16にてパッケージ
して成る固体電解コンデンサにおいて、前記陰極リード
端子12の先端を、チップ片4の他端面4″に突き合わ
せて、このチップ片4の表面に形成されている陰極側電
極膜7に対して銀ペースト等の導電ペースト18にて接
合するか、半田付け又は溶接等にて接合することによ
り、前記従来の固体電解コンデンサにおいて陰極リード
端子の途中に形成する大きな屈曲部を廃止して、小型・
軽量化を図ることを提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この先願発明
の固体電解コンデンサにおいては、以下に述べるような
問題を有することが判った。ところで、前記コンデンサ
素子3の製造に際しては、先づ、タンタル等の金属粉末
を多孔質のチップ片4に、当該チップ片4の一端面4′
から陽極棒5が突出するように固め成形したのち焼結
し、この多孔質のチップ片4を、略鉛直下向きにした状
態で化成液に浸漬して陽極酸化処理を行うことにより、
各金属粉末の表面と、陽極棒5の付け根部とに五酸化タ
ンタル等の誘電体膜を形成し、次いで、前記チップ片4
を、同じく略鉛直下向きにした状態で硝酸マンガン水溶
液に浸漬し引き揚げたのち焼成することを複数回繰り返
すことにより、前記誘電体膜の表面に、二酸化マンガン
等の固体電化質層を形成し、更に、この固体電化質層の
表面に、グラファイト膜を下地として銀又はニッケル等
の金属膜を形成することにより、前記チップ片4の表面
のうち一端面4′の除く全表面に、図11に示すよう
に、これら固体電化質層、グラファイト膜及び金属膜に
よる陰極側電極膜7を形成すると言う方法が一般的に採
用されている。
の固体電解コンデンサにおいては、以下に述べるような
問題を有することが判った。ところで、前記コンデンサ
素子3の製造に際しては、先づ、タンタル等の金属粉末
を多孔質のチップ片4に、当該チップ片4の一端面4′
から陽極棒5が突出するように固め成形したのち焼結
し、この多孔質のチップ片4を、略鉛直下向きにした状
態で化成液に浸漬して陽極酸化処理を行うことにより、
各金属粉末の表面と、陽極棒5の付け根部とに五酸化タ
ンタル等の誘電体膜を形成し、次いで、前記チップ片4
を、同じく略鉛直下向きにした状態で硝酸マンガン水溶
液に浸漬し引き揚げたのち焼成することを複数回繰り返
すことにより、前記誘電体膜の表面に、二酸化マンガン
等の固体電化質層を形成し、更に、この固体電化質層の
表面に、グラファイト膜を下地として銀又はニッケル等
の金属膜を形成することにより、前記チップ片4の表面
のうち一端面4′の除く全表面に、図11に示すよう
に、これら固体電化質層、グラファイト膜及び金属膜に
よる陰極側電極膜7を形成すると言う方法が一般的に採
用されている。
【0005】そして、この製造方法において、前記チッ
プ片4に対して陰極側電極膜7における固体電化質層を
形成する場合に、チップ片4を硝酸マンガン水溶液から
引き揚げたとき、チップ片4内に浸透した硝酸マンガン
水溶液が、チップ片4の他端面4″に向かって垂れ下が
り、この状態で焼成にて固まることになるから、この固
体電化質層に対してグラファイト膜及び金属膜を形成す
ることによって構成した陰極側電極膜7における膜厚さ
は、図11に示すように、チップ片4における一端面
4′から他端面4″に向かって次第に肉厚状になると共
に、この陰極側電極膜7は、チップ片4の他端面4″に
おいて、周囲が突出して中央部が窪んだ形状になるので
ある。
プ片4に対して陰極側電極膜7における固体電化質層を
形成する場合に、チップ片4を硝酸マンガン水溶液から
引き揚げたとき、チップ片4内に浸透した硝酸マンガン
水溶液が、チップ片4の他端面4″に向かって垂れ下が
り、この状態で焼成にて固まることになるから、この固
体電化質層に対してグラファイト膜及び金属膜を形成す
ることによって構成した陰極側電極膜7における膜厚さ
は、図11に示すように、チップ片4における一端面
4′から他端面4″に向かって次第に肉厚状になると共
に、この陰極側電極膜7は、チップ片4の他端面4″に
おいて、周囲が突出して中央部が窪んだ形状になるので
ある。
【0006】すなわち、コンデンサ素子3の製造に際し
て、チップ片4の表面に形成した陰極側電極膜7は、チ
ップ片4の他端面4″において、周囲が突出して中央部
が窪んだ形状になることを避けることができないのであ
る。一方、前記両リード端子11,12における幅寸法
Wは、この両リード端子11,12をプリント基板等に
対して半田付けする場合における半田付け面積を確保す
ることのために、狭くすることができないから、前記コ
ンデンサ素子3のチップ片4における他端面4″の陰極
側電極膜7に対して、図11に二点鎖線で示すように、
前記陰極リード端子12の先端を突き合わせたとき、こ
の陰極リード端子12の先端と、陰極側電極膜7との間
に可成り大きな隙間ができることになる。
て、チップ片4の表面に形成した陰極側電極膜7は、チ
ップ片4の他端面4″において、周囲が突出して中央部
が窪んだ形状になることを避けることができないのであ
る。一方、前記両リード端子11,12における幅寸法
Wは、この両リード端子11,12をプリント基板等に
対して半田付けする場合における半田付け面積を確保す
ることのために、狭くすることができないから、前記コ
ンデンサ素子3のチップ片4における他端面4″の陰極
側電極膜7に対して、図11に二点鎖線で示すように、
前記陰極リード端子12の先端を突き合わせたとき、こ
の陰極リード端子12の先端と、陰極側電極膜7との間
に可成り大きな隙間ができることになる。
【0007】従って、陰極リード端子12の先端を導電
ペースト18にて陰極側電極膜7に接合するときに、こ
の導電ペースト18に気泡を巻き込むことになるから、
所定の接合強度を得ることができない事態が発生し、ま
た、半田付け又は溶接にて接続するときにも、前記の隙
間の存在によって、所定の接合強度を得ることができな
い事態が発生すると言う問題がある。
ペースト18にて陰極側電極膜7に接合するときに、こ
の導電ペースト18に気泡を巻き込むことになるから、
所定の接合強度を得ることができない事態が発生し、ま
た、半田付け又は溶接にて接続するときにも、前記の隙
間の存在によって、所定の接合強度を得ることができな
い事態が発生すると言う問題がある。
【0008】しかも、前記陰極リード端子12の先端
が、チップ片4における陰極側電極膜7のうち、その周
囲の突出部分に対して局所当たりすることのために、チ
ップ片4及びその陰極側電極膜7を部分的に損傷するお
それが大きいから、前記接合強度の低下と相俟って、製
造に際しての不良品の発生率が高いのであった。特に、
前記コンデンサ素子3におけるチップ片4から突出する
陽極棒5を、陽極側リード端子11に対して、溶接等に
て固定するときには、このコンデンサ素子3におけるチ
ップ片4は、図10に一点鎖線又は二点鎖線で示すよう
に、前記陽極棒5の曲がり等により、左右方向に適宜角
度θ1,θ2だけ傾斜するような取付け誤差が存在する
ものであって、この取付け誤差のために、前記隙間が増
大すると共に、前記局所当たりが増大するから、接合強
度の低下、及びチップ片4及びその陰極側電極膜7を損
傷するおそれを一層助長するのである。
が、チップ片4における陰極側電極膜7のうち、その周
囲の突出部分に対して局所当たりすることのために、チ
ップ片4及びその陰極側電極膜7を部分的に損傷するお
それが大きいから、前記接合強度の低下と相俟って、製
造に際しての不良品の発生率が高いのであった。特に、
前記コンデンサ素子3におけるチップ片4から突出する
陽極棒5を、陽極側リード端子11に対して、溶接等に
て固定するときには、このコンデンサ素子3におけるチ
ップ片4は、図10に一点鎖線又は二点鎖線で示すよう
に、前記陽極棒5の曲がり等により、左右方向に適宜角
度θ1,θ2だけ傾斜するような取付け誤差が存在する
ものであって、この取付け誤差のために、前記隙間が増
大すると共に、前記局所当たりが増大するから、接合強
度の低下、及びチップ片4及びその陰極側電極膜7を損
傷するおそれを一層助長するのである。
【0009】本発明は、前記先願発明の思想は踏襲する
ものの、この先願発明が有する前記の問題を解消するこ
とを技術的課題とするものである。
ものの、この先願発明が有する前記の問題を解消するこ
とを技術的課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明は、「金属板製の陽極リード端子と、同じ
く金属板製の陰極リード端子とを、略同一平面上におい
て相対向して配設し、この両リード端子の間に、コンデ
ンサ素子を、当該コンデンサ素子におけるチップ片の一
端面から突出した陽極棒を前記陽極リード端子に接合す
るように配設し、これらの全体を、合成樹脂製のモール
ド部にてパッケージして成る固体電解コンデンサにおい
て、前記陰極リード端子における幅寸法を、当該陰極リ
ード端子の先端において狭くし、この先端を、前記コン
デンサ素子におけるチップ片の他端面に突き合わせて、
チップ片の表面に形成されている陰極側電極膜に接合す
る。」と言う構成にした。
るため本発明は、「金属板製の陽極リード端子と、同じ
く金属板製の陰極リード端子とを、略同一平面上におい
て相対向して配設し、この両リード端子の間に、コンデ
ンサ素子を、当該コンデンサ素子におけるチップ片の一
端面から突出した陽極棒を前記陽極リード端子に接合す
るように配設し、これらの全体を、合成樹脂製のモール
ド部にてパッケージして成る固体電解コンデンサにおい
て、前記陰極リード端子における幅寸法を、当該陰極リ
ード端子の先端において狭くし、この先端を、前記コン
デンサ素子におけるチップ片の他端面に突き合わせて、
チップ片の表面に形成されている陰極側電極膜に接合す
る。」と言う構成にした。
【0011】
【作 用】このように、陰極リード端子における幅寸
法を、当該陰極リード端子の先端において狭くすること
により、この陰極リード端子及び陽極リード端子のうち
モールド部から突出に部分における幅寸法を、所定の幅
寸法に維持した状態で、前記陰極リード端子における先
端を、チップ片の他端面における陰極側電極膜のうち窪
んだ部分に対してのみ接当することができるから、この
間における隙間を小さくすることができると共に、陰極
リード端子における先端が陰極側電極膜に対して局所当
たりすることを回避できるのであり、しかも、コンデン
サ素子におけるチップ片が、取付け誤差等によって左右
方向に傾いた場合に、前記隙間及び局所当たりが増大す
ることを低減できるのである。
法を、当該陰極リード端子の先端において狭くすること
により、この陰極リード端子及び陽極リード端子のうち
モールド部から突出に部分における幅寸法を、所定の幅
寸法に維持した状態で、前記陰極リード端子における先
端を、チップ片の他端面における陰極側電極膜のうち窪
んだ部分に対してのみ接当することができるから、この
間における隙間を小さくすることができると共に、陰極
リード端子における先端が陰極側電極膜に対して局所当
たりすることを回避できるのであり、しかも、コンデン
サ素子におけるチップ片が、取付け誤差等によって左右
方向に傾いた場合に、前記隙間及び局所当たりが増大す
ることを低減できるのである。
【0012】
【発明の効果】従って、本発明によると、コンデンサ素
子のチップ片における陰極側電極膜に対して陰極リード
端子を接合するときにおける接合強度を確実に確保する
ことができると共に、コンデンサ素子におけるチップ片
に破損が発生することを確実に低減できるから、不良品
の発生率を、前記した先願発明の場合よりも大幅に低減
できる効果を有する。
子のチップ片における陰極側電極膜に対して陰極リード
端子を接合するときにおける接合強度を確実に確保する
ことができると共に、コンデンサ素子におけるチップ片
に破損が発生することを確実に低減できるから、不良品
の発生率を、前記した先願発明の場合よりも大幅に低減
できる効果を有する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図1〜図7の図面
について説明する。図1及び図2は、第1の実施例によ
る固体電解コンデンサーを示すものであり、金属板にて
適宜の幅寸法Wに形成された陽極リード端子1と、同じ
く金属板にて適宜の幅寸法Wに形成された陰極リード端
子2とを、略同一平面上において相対向して配設し、こ
の両リード端子1,2の間に、前記従来の製造方法にて
製造されたコンデンサ素子3を、当該コンデンサ素子3
におけるチップ片4の一端面4′から突出した陽極棒5
を前記陽極リード端子1の上面に溶接等にて接合するよ
うに配設する一方、前記陰極リード端子2の先端2a
を、部分的に狭い幅寸法W′に形成して、この先端2a
を、前記コンデンサ素子3におけるチップ片4の他端面
4″に形成されている陰極側電極膜7のうち窪んだ部分
に対して突き合わせ、陰極側電極膜7に対して銀ペース
ト等の導電ペースト8にて接合するか、半田付け又は溶
接等にて接合したのち、これらの全体を、エポキシ樹脂
等の合成樹脂製のモールド6にてパッケージすると言う
構成にする。
について説明する。図1及び図2は、第1の実施例によ
る固体電解コンデンサーを示すものであり、金属板にて
適宜の幅寸法Wに形成された陽極リード端子1と、同じ
く金属板にて適宜の幅寸法Wに形成された陰極リード端
子2とを、略同一平面上において相対向して配設し、こ
の両リード端子1,2の間に、前記従来の製造方法にて
製造されたコンデンサ素子3を、当該コンデンサ素子3
におけるチップ片4の一端面4′から突出した陽極棒5
を前記陽極リード端子1の上面に溶接等にて接合するよ
うに配設する一方、前記陰極リード端子2の先端2a
を、部分的に狭い幅寸法W′に形成して、この先端2a
を、前記コンデンサ素子3におけるチップ片4の他端面
4″に形成されている陰極側電極膜7のうち窪んだ部分
に対して突き合わせ、陰極側電極膜7に対して銀ペース
ト等の導電ペースト8にて接合するか、半田付け又は溶
接等にて接合したのち、これらの全体を、エポキシ樹脂
等の合成樹脂製のモールド6にてパッケージすると言う
構成にする。
【0014】なお、前記両リード端子1,2のうちモー
ルド部6から突出する部分は、モールド部6の下面側に
向かって折り曲げられて、面実装型に構成されている。
また、前記陰極リード端子2の先端2aにおける狭い幅
寸法W′は、陰極リード端子2における幅寸法Wの約半
分程度にするのが好ましい。このように、陰極リード端
子2における幅寸法Wを、当該陰極リード端子2の先端
2aにおいて部分的に狭い幅寸法W′にすることによ
り、この陰極リード端子2及び陽極リード端子1のうち
モールド部6から突出に部分における幅寸法Wを、所定
の幅寸法に維持した状態で、前記陰極リード端子2にお
ける先端2aを、チップ片4の他端面4″における陰極
側電極膜7のうち窪んだ部分に対してのみ接当すること
ができるから、この間における隙間を小さくすることが
できると共に、陰極リード端子2における先端2aが陰
極側電極膜7に対して局所当たりすることを低減できる
のである。
ルド部6から突出する部分は、モールド部6の下面側に
向かって折り曲げられて、面実装型に構成されている。
また、前記陰極リード端子2の先端2aにおける狭い幅
寸法W′は、陰極リード端子2における幅寸法Wの約半
分程度にするのが好ましい。このように、陰極リード端
子2における幅寸法Wを、当該陰極リード端子2の先端
2aにおいて部分的に狭い幅寸法W′にすることによ
り、この陰極リード端子2及び陽極リード端子1のうち
モールド部6から突出に部分における幅寸法Wを、所定
の幅寸法に維持した状態で、前記陰極リード端子2にお
ける先端2aを、チップ片4の他端面4″における陰極
側電極膜7のうち窪んだ部分に対してのみ接当すること
ができるから、この間における隙間を小さくすることが
できると共に、陰極リード端子2における先端2aが陰
極側電極膜7に対して局所当たりすることを低減できる
のである。
【0015】しかも、コンデンサ素子3におけるチップ
片4が、取付け誤差等によって、図2において、両リー
ド端子1,2を結ぶ線に対して左右方向に適宜角度だけ
傾いた場合に、前記隙間及び局所当たりが増大すること
を低減できるのである。なお、前記陰極リード端子2の
先端を、狭い幅寸法W′に形成するには、図2に示すよ
うに、陰極リード端子2の先端における左右両側を傾斜
面にすることに限らず、図3に示す第2の実施例のよう
に、陰極リード端子2の先端における左右両側を段付き
面に形成したり、図4に示す第3の実施例のように、陰
極リード端子2の先端における片側を傾斜面に形成した
り、図5に示す第4の実施例のように、陰極リード端子
2の先端における片側を段付き面に形成したりしても良
いのであり、また、前記陰極リード端子2の先端2a
を、図6に示す第5の実施例のように、小さく屈曲する
ことにより、当該陰極リード端子2のモールド部6から
の抜け防止を図るように構成しても良いのである。更に
また、前記コンデンサ素子3におけるチップ片4の一端
面4′から突出した陽極棒5は、図7に示す第6の実施
例のように、前記陽極リード端子1の下面に対して溶接
等にて接合するように構成しても良いのである。
片4が、取付け誤差等によって、図2において、両リー
ド端子1,2を結ぶ線に対して左右方向に適宜角度だけ
傾いた場合に、前記隙間及び局所当たりが増大すること
を低減できるのである。なお、前記陰極リード端子2の
先端を、狭い幅寸法W′に形成するには、図2に示すよ
うに、陰極リード端子2の先端における左右両側を傾斜
面にすることに限らず、図3に示す第2の実施例のよう
に、陰極リード端子2の先端における左右両側を段付き
面に形成したり、図4に示す第3の実施例のように、陰
極リード端子2の先端における片側を傾斜面に形成した
り、図5に示す第4の実施例のように、陰極リード端子
2の先端における片側を段付き面に形成したりしても良
いのであり、また、前記陰極リード端子2の先端2a
を、図6に示す第5の実施例のように、小さく屈曲する
ことにより、当該陰極リード端子2のモールド部6から
の抜け防止を図るように構成しても良いのである。更に
また、前記コンデンサ素子3におけるチップ片4の一端
面4′から突出した陽極棒5は、図7に示す第6の実施
例のように、前記陽極リード端子1の下面に対して溶接
等にて接合するように構成しても良いのである。
【0016】次に、図8は、前記本発明による固体電解
コンデンサーの製造方法を示すものである。すなわち、
この製造方法においては、セクションバーA3にて互い
に連結された左右一対のサイドフレームA1,A2のう
ち一方のサイドフレームA1から内向きに突出する陽極
リード端子1と、他方のサイドフレームA2から内向き
に突出する陰極リード端子2とを、長手方向に沿って適
宜ピッチの間隔で造形して成るリードフレームAを用意
し、このリードフレームAを、矢印Bで示すように、そ
の長手方向に移送する途中における先ず第1のステージ
において、前記各陽極リード端子1と各陰極リード端子
2との間に、コンデンサー素子3を、当該コンデンサー
素子3におけるチップ片4の一端面4′から突出する陽
極棒5が陽極リード端子1に、チップ片4における他端
面4″が陰極リード端子2における狭い幅寸法の先端2
aに各々接当するように供給する。
コンデンサーの製造方法を示すものである。すなわち、
この製造方法においては、セクションバーA3にて互い
に連結された左右一対のサイドフレームA1,A2のう
ち一方のサイドフレームA1から内向きに突出する陽極
リード端子1と、他方のサイドフレームA2から内向き
に突出する陰極リード端子2とを、長手方向に沿って適
宜ピッチの間隔で造形して成るリードフレームAを用意
し、このリードフレームAを、矢印Bで示すように、そ
の長手方向に移送する途中における先ず第1のステージ
において、前記各陽極リード端子1と各陰極リード端子
2との間に、コンデンサー素子3を、当該コンデンサー
素子3におけるチップ片4の一端面4′から突出する陽
極棒5が陽極リード端子1に、チップ片4における他端
面4″が陰極リード端子2における狭い幅寸法の先端2
aに各々接当するように供給する。
【0017】次いで、第2のステージにおいて、前記陽
極棒5を陽極リード端子1に対して溶接等にて接合した
のち、第3のステージにおいて、前記陰極リード端子2
の先端2aとチップ片4の他端面4″との間の部分に、
導電ペースト8を塗着する。なお、この場合、前記導電
ペースト8は、陰極リード端子2の上面のみに塗着して
も良いが、陰極リード端子2の表裏両面に塗着するよう
にしても良い。
極棒5を陽極リード端子1に対して溶接等にて接合した
のち、第3のステージにおいて、前記陰極リード端子2
の先端2aとチップ片4の他端面4″との間の部分に、
導電ペースト8を塗着する。なお、この場合、前記導電
ペースト8は、陰極リード端子2の上面のみに塗着して
も良いが、陰極リード端子2の表裏両面に塗着するよう
にしても良い。
【0018】そして、第4のステージにおいて、前記導
電ペースト8に対してレーザビームを照射することによ
って、前記陰極リード端子2をチップ片4における陰極
側電極膜7に対して接合し、次いで、第5のステージに
おいて、合成樹脂製のモールド部6にてパッケージした
のち、第6のステージにおいて、前記リードフレームA
から切り離すのである。
電ペースト8に対してレーザビームを照射することによ
って、前記陰極リード端子2をチップ片4における陰極
側電極膜7に対して接合し、次いで、第5のステージに
おいて、合成樹脂製のモールド部6にてパッケージした
のち、第6のステージにおいて、前記リードフレームA
から切り離すのである。
【図1】本発明の第1実施例による固体電解コンデンサ
ーの縦断正面図である。
ーの縦断正面図である。
【図2】図1のII−II視平断面図である。
【図3】本発明の第2実施例による固体電解コンデンサ
ーの平断面図である。
ーの平断面図である。
【図4】本発明の第3実施例による固体電解コンデンサ
ーの平断面図である。
ーの平断面図である。
【図5】本発明の第4実施例による固体電解コンデンサ
ーの平断面図である。
ーの平断面図である。
【図6】本発明の第5実施例による固体電解コンデンサ
ーの縦断正面図である。
ーの縦断正面図である。
【図7】本発明の第6実施例による固体電解コンデンサ
ーの縦断正面図である。
ーの縦断正面図である。
【図8】本発明による固体電解コンデンサを製造する方
法を示す斜視図である。
法を示す斜視図である。
【図9】先願発明による固体電解コンデンサの縦断正面
図である。
図である。
【図10】図9のX−X視平断面図である。
【図11】固体電解コンデンサに使用するコンデンサ素
子の縦断正面図である。
子の縦断正面図である。
1 陽極リード端子 2 陰極リード端子 2a 陰極リード端子の先端 3 コンデンサ素子 4 チップ片 5 陽極棒 6 モールド部 7 陰極側電極膜 8 導電ペースト
Claims (1)
- 【請求項1】金属板製の陽極リード端子と、同じく金属
板製の陰極リード端子とを、略同一平面上において相対
向して配設し、この両リード端子の間に、コンデンサ素
子を、当該コンデンサ素子におけるチップ片の一端面か
ら突出した陽極棒を前記陽極リード端子に接合するよう
に配設し、これらの全体を、合成樹脂製のモールド部に
てパッケージして成る固体電解コンデンサにおいて、前
記陰極リード端子における幅寸法を、当該陰極リード端
子の先端において狭くし、この先端を、前記コンデンサ
素子におけるチップ片の他端面に突き合わせて、チップ
片の表面に形成されている陰極側電極膜に接合したこと
を特徴とするパッケージ型固体電解コンデンサの構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06930495A JP3388934B2 (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | パッケージ型固体電解コンデンサの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06930495A JP3388934B2 (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | パッケージ型固体電解コンデンサの構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08264387A true JPH08264387A (ja) | 1996-10-11 |
JP3388934B2 JP3388934B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=13398695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06930495A Expired - Fee Related JP3388934B2 (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | パッケージ型固体電解コンデンサの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3388934B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010028139A (ja) * | 1999-12-10 | 2010-02-04 | Showa Denko Kk | 積層型固体電解コンデンサ |
-
1995
- 1995-03-28 JP JP06930495A patent/JP3388934B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010028139A (ja) * | 1999-12-10 | 2010-02-04 | Showa Denko Kk | 積層型固体電解コンデンサ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3388934B2 (ja) | 2003-03-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |