JP3231670B2 - チップ型固体電解コンデンサの製造方法 - Google Patents
チップ型固体電解コンデンサの製造方法Info
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- JP3231670B2 JP3231670B2 JP23701797A JP23701797A JP3231670B2 JP 3231670 B2 JP3231670 B2 JP 3231670B2 JP 23701797 A JP23701797 A JP 23701797A JP 23701797 A JP23701797 A JP 23701797A JP 3231670 B2 JP3231670 B2 JP 3231670B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチップ型固体電解コ
ンデンサの製造方法に関し、特にリードフレームにコン
デンサ素子の陽極体及び陰極層を接続し、陽極及び陰極
リード端子の絶縁方法を含むチップ型固体電解コンデン
サの製造方法に関する。
ンデンサの製造方法に関し、特にリードフレームにコン
デンサ素子の陽極体及び陰極層を接続し、陽極及び陰極
リード端子の絶縁方法を含むチップ型固体電解コンデン
サの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のチップ型固体電解コンデンサの第
1の製造方法を図4を参照して説明する。
1の製造方法を図4を参照して説明する。
【0003】弁作用を有するタンタル金属の粉末にタン
タルの陽極体2埋め込んで成形し焼結し、焼結体を作製
し、この上に誘電体被膜と二酸化マンガン皮膜またはポ
リピロール等の有機導電性高分子被膜とグラファイト皮
膜を順次形成し陰極層3を形成した外形が略直方体の固
体電解コンデンサ素子1を製造する。なお、陰極層3は
陽極体2が突設されている固体電解コンデンサ素子の側
面以外の外面に形成されている。次に陽極体2をリード
フレーム4の陽極リード端子5の端面に平行に溶接し、
陰極層3は例えぼ導電ペースト6を介してL宇状に成形
された陰極リード端子7に接続した後、この固体電解コ
ンデンサ素子1、導電ペースト6、陽極リード端子5、
陰極リード端子7、陽極リード端子溶接部および陰極リ
ード端子接続部を絶縁性外装樹脂8でモールドし、リー
ドフレームに接続されたチップ型固体電解コンデンサが
製造される。なお、リードフレーム4には、コンデンサ
製造中に固体電解コンデンサ素子1の陽陰極接続部に加
わる機械的ストレスを緩和するためにタイバー9が付加
されている。
タルの陽極体2埋め込んで成形し焼結し、焼結体を作製
し、この上に誘電体被膜と二酸化マンガン皮膜またはポ
リピロール等の有機導電性高分子被膜とグラファイト皮
膜を順次形成し陰極層3を形成した外形が略直方体の固
体電解コンデンサ素子1を製造する。なお、陰極層3は
陽極体2が突設されている固体電解コンデンサ素子の側
面以外の外面に形成されている。次に陽極体2をリード
フレーム4の陽極リード端子5の端面に平行に溶接し、
陰極層3は例えぼ導電ペースト6を介してL宇状に成形
された陰極リード端子7に接続した後、この固体電解コ
ンデンサ素子1、導電ペースト6、陽極リード端子5、
陰極リード端子7、陽極リード端子溶接部および陰極リ
ード端子接続部を絶縁性外装樹脂8でモールドし、リー
ドフレームに接続されたチップ型固体電解コンデンサが
製造される。なお、リードフレーム4には、コンデンサ
製造中に固体電解コンデンサ素子1の陽陰極接続部に加
わる機械的ストレスを緩和するためにタイバー9が付加
されている。
【0004】上記の固体電解コンデンサ素子の陽陰極接
続部にコンデンサ製造中加わる機械的ストレスを緩和す
るためのチップ型固体電解コンデンサの第2の製造方法
が特開昭58―3218号公報に開示されている。
続部にコンデンサ製造中加わる機械的ストレスを緩和す
るためのチップ型固体電解コンデンサの第2の製造方法
が特開昭58―3218号公報に開示されている。
【0005】図5はこの技術で、図5の左側から順次リ
ード端子に固体電解コンデンサ素子1を接続し、樹脂外
装する工程を説明する平面図を示している。まず、リー
ドフレーム4の陽極リード端子5と陰極リード端子7を
絶縁性樹脂10aで接続固定する。次いで、固体電解コ
ンデンサ素子1の陽極体2を陽極リード端子に溶接し、
陰極層を半田14で陰極リード端子7に接続した後、絶
縁性外装樹脂8aを形成してチップ型固体電解コンデン
サが製造される。この技術では上記の第1の製造方法で
使用されたタイバーは使用されていない。固体電解コン
デンサ素子の陽陰極接続部にコンデサ製造中加わる機械
的ストレスを緩和するための他の方法(第3の製造方法
という)が特開平2―208917号公報に提案されて
いる。
ード端子に固体電解コンデンサ素子1を接続し、樹脂外
装する工程を説明する平面図を示している。まず、リー
ドフレーム4の陽極リード端子5と陰極リード端子7を
絶縁性樹脂10aで接続固定する。次いで、固体電解コ
ンデンサ素子1の陽極体2を陽極リード端子に溶接し、
陰極層を半田14で陰極リード端子7に接続した後、絶
縁性外装樹脂8aを形成してチップ型固体電解コンデン
サが製造される。この技術では上記の第1の製造方法で
使用されたタイバーは使用されていない。固体電解コン
デンサ素子の陽陰極接続部にコンデサ製造中加わる機械
的ストレスを緩和するための他の方法(第3の製造方法
という)が特開平2―208917号公報に提案されて
いる。
【0006】図6はこの技術で、リードフレーム4に接
続され一体となった陽極リード線11と陰極リード線1
2のリード線13を使用される。このリード線13に固
体電解コンデンサ素子1を接続後、リード線13をA部
で切り離した後、絶縁性外装樹脂8aでモールドしチッ
プ型固体電解コンデンサが製造される。
続され一体となった陽極リード線11と陰極リード線1
2のリード線13を使用される。このリード線13に固
体電解コンデンサ素子1を接続後、リード線13をA部
で切り離した後、絶縁性外装樹脂8aでモールドしチッ
プ型固体電解コンデンサが製造される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の第1の製造方法
においては、コンデンサ製造中陽極リード溶接部、ある
いは陰極リード接続部への機械的なストレスを緩和する
ためにタイバーが使用されるが、このタイバーだけで
は、それらリード溶接部や接続部への機械的なストレス
を緩和するには十分ではなく、それら溶接部や接続部が
しばしばオープン状態になる不具合が発生していた。ま
た、第1の製造方法で補強用に使用されるタイバーは、
コンデンサ素子複数個毎にリードフレームに付加されて
いるため、リードフレーム1枚あたりのコンデンサ素子
の積載効率が悪くなり量産性に乏しい欠点があった。
においては、コンデンサ製造中陽極リード溶接部、ある
いは陰極リード接続部への機械的なストレスを緩和する
ためにタイバーが使用されるが、このタイバーだけで
は、それらリード溶接部や接続部への機械的なストレス
を緩和するには十分ではなく、それら溶接部や接続部が
しばしばオープン状態になる不具合が発生していた。ま
た、第1の製造方法で補強用に使用されるタイバーは、
コンデンサ素子複数個毎にリードフレームに付加されて
いるため、リードフレーム1枚あたりのコンデンサ素子
の積載効率が悪くなり量産性に乏しい欠点があった。
【0008】上記の第2および第3の製造方法は、上記
第1の製造方法と異なり、タイバーは使用されないた
め、コンデンサ素子の積載効率を改善することはできる
が、リードフレームの構造上、第1の製造方法と同様
に、導電ペースト乾燥時及び運搬時に陰極リード端子と
コンデンサ素子の陰極層との間隔を一定に保つことがで
きないため板状の治具にリードフレームを整列させ、治
具を重ねて挟み込む必要がある。そのために導電ペース
ト乾燥時の、治具ヘの整列、運搬などによる工数増及び
物流増の問題があった。
第1の製造方法と異なり、タイバーは使用されないた
め、コンデンサ素子の積載効率を改善することはできる
が、リードフレームの構造上、第1の製造方法と同様
に、導電ペースト乾燥時及び運搬時に陰極リード端子と
コンデンサ素子の陰極層との間隔を一定に保つことがで
きないため板状の治具にリードフレームを整列させ、治
具を重ねて挟み込む必要がある。そのために導電ペース
ト乾燥時の、治具ヘの整列、運搬などによる工数増及び
物流増の問題があった。
【0009】本発明の目的は、チップ型電解コンデンサ
の陽陰極の接続の信頼性を向上し、かつリードフレーム
におけるコンデンサ素子の積載効率上げることにより量
産性を高め、導電ペースト乾燥時におけるリードフレー
ム整列、運搬等の工数低減を図ることができるチップ型
固体電解コンデンサの製造方法を提供することにある。
の陽陰極の接続の信頼性を向上し、かつリードフレーム
におけるコンデンサ素子の積載効率上げることにより量
産性を高め、導電ペースト乾燥時におけるリードフレー
ム整列、運搬等の工数低減を図ることができるチップ型
固体電解コンデンサの製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のチップ型固体電
解コンデンサの製造方法は、弁作用を有する金属の粉末
に陽極体を埋め込んで成形した焼結体に誘電体被膜と固
体導電性物質を順次形成し、陰極層を形成して固体電解
コンデンサ素子を形成する工程と、陽極リード端子と陰
極リード端子が凹部を介して連結したリードフレームの
凹部に前記固体電解コンデンサ素子を配置する工程と、
前記固体電解コンデンサ素子の前記陽極体と前記陰極層
を前記陽極リード端子および前記リードフレームの凹部
にそれぞれ接続する工程と、前記陽極体の接続位置と前
記陰極層の接続位置の間の前記リードフレームの前記凹
部を切断する工程と、前記凹部の切断部を第1の絶縁性
樹脂で接続後、第2の絶縁性樹脂でモールド外装成形す
る工程から構成される。
解コンデンサの製造方法は、弁作用を有する金属の粉末
に陽極体を埋め込んで成形した焼結体に誘電体被膜と固
体導電性物質を順次形成し、陰極層を形成して固体電解
コンデンサ素子を形成する工程と、陽極リード端子と陰
極リード端子が凹部を介して連結したリードフレームの
凹部に前記固体電解コンデンサ素子を配置する工程と、
前記固体電解コンデンサ素子の前記陽極体と前記陰極層
を前記陽極リード端子および前記リードフレームの凹部
にそれぞれ接続する工程と、前記陽極体の接続位置と前
記陰極層の接続位置の間の前記リードフレームの前記凹
部を切断する工程と、前記凹部の切断部を第1の絶縁性
樹脂で接続後、第2の絶縁性樹脂でモールド外装成形す
る工程から構成される。
【0011】前記凹部の切断方法としては、レーザ光に
よる加工法が使用できる。
よる加工法が使用できる。
【0012】本発明によると陽極リード端子と陰極リー
ド端子が凹部を介して連結したリードフレームを使用し
固体電解コンデンサ素子をこの凹部に搭載接続後モール
ド外装工程直前でリード端子を切断し、前記凹部の切断
部を第1の絶縁性樹脂あるいはモールド成形用の第2の
絶縁性樹脂で接続、固定する。そのために、固体電解コ
ンデンサ素子接続後の製造工程における上記接続部への
機械的ストレスに対し補強効果が顕著に現れる。
ド端子が凹部を介して連結したリードフレームを使用し
固体電解コンデンサ素子をこの凹部に搭載接続後モール
ド外装工程直前でリード端子を切断し、前記凹部の切断
部を第1の絶縁性樹脂あるいはモールド成形用の第2の
絶縁性樹脂で接続、固定する。そのために、固体電解コ
ンデンサ素子接続後の製造工程における上記接続部への
機械的ストレスに対し補強効果が顕著に現れる。
【0013】さらに、上記理由によりリードフレームの
タイバーが不要となるためリードフレーム1枚あたりの
固体電解コンデンサ素子の積載量を増やせるため量産性
に優れる。また、陰極層接続のための導電ペースト乾燥
時には、陽陰極リード端子を切断していないため前記凹
部と固体電解コンデンサ素子との間隔が一定に保てるの
で、板状の乾燥治具にリードフレームを整列、及び挟み
込む必要がなくなるため前記整列運搬等の工数低減が図
れる。
タイバーが不要となるためリードフレーム1枚あたりの
固体電解コンデンサ素子の積載量を増やせるため量産性
に優れる。また、陰極層接続のための導電ペースト乾燥
時には、陽陰極リード端子を切断していないため前記凹
部と固体電解コンデンサ素子との間隔が一定に保てるの
で、板状の乾燥治具にリードフレームを整列、及び挟み
込む必要がなくなるため前記整列運搬等の工数低減が図
れる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明のチップ型固体電解コ
ンデンサの製造方法の第1の実施の形態について図面を
参照して詳細に説明する。
ンデンサの製造方法の第1の実施の形態について図面を
参照して詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の第1の実施の形態により
製造されたチップ型固体電解コンデンサの斜視図であ
る。
製造されたチップ型固体電解コンデンサの斜視図であ
る。
【0016】図1において、略直方体の固体電解コンデ
ンサ素子1は、陽極リード端子5と陰極リード端子7が
第1の絶縁樹脂10で接続された凹部を介して連結した
リードフレーム4の前述の凹部に平行に配置され、固体
電解コンデンサ素子1の一つの側面から突出した陽極体
2は、陽極リード端子5の片面に溶接されている。そし
て固体電解コンデンサ素子1の陰極層3は導電ペースト
6を介して陰極リード端子7と接続されている。
ンサ素子1は、陽極リード端子5と陰極リード端子7が
第1の絶縁樹脂10で接続された凹部を介して連結した
リードフレーム4の前述の凹部に平行に配置され、固体
電解コンデンサ素子1の一つの側面から突出した陽極体
2は、陽極リード端子5の片面に溶接されている。そし
て固体電解コンデンサ素子1の陰極層3は導電ペースト
6を介して陰極リード端子7と接続されている。
【0017】この固体電解コンデンサ素子1、導電ペー
スト6、陽極リード端子5、陰極リード端子7及びこれ
らの接続部は第2の絶縁性樹脂8でモールドされてい
る。
スト6、陽極リード端子5、陰極リード端子7及びこれ
らの接続部は第2の絶縁性樹脂8でモールドされてい
る。
【0018】次に、図1で示したチップ型固体電解コン
デンサの製造方法について図2を参照して説明する。
デンサの製造方法について図2を参照して説明する。
【0019】図2(a)乃至図2(c)は、本発明の第
1の実施の形態におけるチップ型固体電解コンデンサの
製造工程を説明するためのコンデンサ要部の斜視図であ
る。
1の実施の形態におけるチップ型固体電解コンデンサの
製造工程を説明するためのコンデンサ要部の斜視図であ
る。
【0020】まず、陽極リード端子5と陰極リード端子
7が連結した厚さ約0.1mmの42アロイ材質のリー
ドフレーム4を準備し、その連結部を凹状に成形する。
前記凹部に導電ペースト6を塗布する。この導電ペース
トとしてはエポキシ樹脂に銀粉を混合した導電ペースト
が使用され、その塗布方法としては、吐出方式や転写方
式を使用できる。
7が連結した厚さ約0.1mmの42アロイ材質のリー
ドフレーム4を準備し、その連結部を凹状に成形する。
前記凹部に導電ペースト6を塗布する。この導電ペース
トとしてはエポキシ樹脂に銀粉を混合した導電ペースト
が使用され、その塗布方法としては、吐出方式や転写方
式を使用できる。
【0021】次に、前述の凹部に固体電解コンデンサ1
を平行に配置し、陽極体2を陽極リード端子5の片面に
抵抗溶接、あるいはレーザ溶接等の手段を用い溶接した
後、導電ペースト6を乾燥することにより陰極リード端
子7と陰極層3は電気的に接続される(図2(a))。
次に、陽極体2の溶接部2aと陰極層3の接続部3aと
の間のA位置でリード端子をYAGレーザ光やCO2レ
ーザ光を用いて切断、分離する。これにより陽極リード
端子5と陰極リード端子7は電気的に絶縁される。前述
のリード端子の切断、分離にレーザを使用する理由は、
超小型の固体電解コンデンサの場合でも高精度で切断で
き、かつ、陽極体2と陽極、陰極リード端子5,7の融
点の違いによりリード端子を切断することが可能であ
る。また、リード端子にレーザ光の焦点を合わせること
により陽極体2に発熱による損傷を与えずにリード端子
を切断できるという特徴を有するからである。
を平行に配置し、陽極体2を陽極リード端子5の片面に
抵抗溶接、あるいはレーザ溶接等の手段を用い溶接した
後、導電ペースト6を乾燥することにより陰極リード端
子7と陰極層3は電気的に接続される(図2(a))。
次に、陽極体2の溶接部2aと陰極層3の接続部3aと
の間のA位置でリード端子をYAGレーザ光やCO2レ
ーザ光を用いて切断、分離する。これにより陽極リード
端子5と陰極リード端子7は電気的に絶縁される。前述
のリード端子の切断、分離にレーザを使用する理由は、
超小型の固体電解コンデンサの場合でも高精度で切断で
き、かつ、陽極体2と陽極、陰極リード端子5,7の融
点の違いによりリード端子を切断することが可能であ
る。また、リード端子にレーザ光の焦点を合わせること
により陽極体2に発熱による損傷を与えずにリード端子
を切断できるという特徴を有するからである。
【0022】次に、前述切断分離部に第1の絶縁性樹脂
10を塗布、乾燥し陽極リード端子5と陰極リード端子
7を接続、固定する(図2(b))。第1の絶縁性樹脂
10の塗布は、例えば吐出方式を使用して容易に行うこ
とができる。第1の絶縁性樹脂10としては、液状のエ
ポキシ樹脂やブタジエン樹脂等の熱硬化型または紫外線
硬化型樹脂が使用できるが、熱硬化型または紫外線硬化
型樹脂であれば、他の樹脂であってもよい。
10を塗布、乾燥し陽極リード端子5と陰極リード端子
7を接続、固定する(図2(b))。第1の絶縁性樹脂
10の塗布は、例えば吐出方式を使用して容易に行うこ
とができる。第1の絶縁性樹脂10としては、液状のエ
ポキシ樹脂やブタジエン樹脂等の熱硬化型または紫外線
硬化型樹脂が使用できるが、熱硬化型または紫外線硬化
型樹脂であれば、他の樹脂であってもよい。
【0023】次いで、固体電解コンデンサ素子1、導電
ペ―スト6、陽極リード端子5、陰極リード端子7、及
びこれらの接続部を第2の絶縁性樹脂8でモールド外装
成形後、図2(c)で示すB―B及びC―Cでリード端
子を切断することにより固体電解コンデンサをリードフ
レーム4から切り離す。
ペ―スト6、陽極リード端子5、陰極リード端子7、及
びこれらの接続部を第2の絶縁性樹脂8でモールド外装
成形後、図2(c)で示すB―B及びC―Cでリード端
子を切断することにより固体電解コンデンサをリードフ
レーム4から切り離す。
【0024】上記の本発明の実施の形態では、リード端
子を凹部のA位置で切断、分離後、第1の絶縁性樹脂1
0で接続、固定したものを示した。本発明の参考例とし
て、図3のように、リード端子をリード端子の凹部のA
位置で切断、分離する工程を第2の絶縁性樹脂8でモー
ルド外装成形する工程直前に設け、第1の絶縁性樹脂1
0の代わりに第2の絶縁性樹脂8で同時に前記凹部の接
続を行うことが考えられる。
子を凹部のA位置で切断、分離後、第1の絶縁性樹脂1
0で接続、固定したものを示した。本発明の参考例とし
て、図3のように、リード端子をリード端子の凹部のA
位置で切断、分離する工程を第2の絶縁性樹脂8でモー
ルド外装成形する工程直前に設け、第1の絶縁性樹脂1
0の代わりに第2の絶縁性樹脂8で同時に前記凹部の接
続を行うことが考えられる。
【0025】
【発明の効果】本発明の第1の効果は、チップ型固体電
解コンデンサの陽陰極オープン不良率の低減、すなわち
陽陰極接続部の信頼性を向上できることである。その理
由は、モールド外装工程直前まで陽陰極リード端子を連
結しておくため製造工程中に陽陰極接続部に加わる機械
的ストレスが緩和されるからである。
解コンデンサの陽陰極オープン不良率の低減、すなわち
陽陰極接続部の信頼性を向上できることである。その理
由は、モールド外装工程直前まで陽陰極リード端子を連
結しておくため製造工程中に陽陰極接続部に加わる機械
的ストレスが緩和されるからである。
【0026】本発明の第2の効果は、リードフレーム1
枚あたりのコンデンサ素子の積載効率が向上することで
ある。その理由は、上記第1の効果により従来リードフ
レームではリード端子複数個毎に配置されていたタイバ
ーが不要となるからである。また、本発明の第3の効果
は、固体電解コンデンサ素子の陰極層を陰極リード端子
に導電ペーストで接続し、乾燥する際に板状の乾燥治具
に固体電解コンデンサ素子を挟み込む必要がなくなるた
め、これに伴うリードフレーム整列、運搬工数が低減さ
れることである。その理由は、導電ぺースト乾燥時には
陽陰極リード端子が連結されているので陰極リード端子
とコンデンサ素子の陰極層との間隔を一定に保てるから
である。
枚あたりのコンデンサ素子の積載効率が向上することで
ある。その理由は、上記第1の効果により従来リードフ
レームではリード端子複数個毎に配置されていたタイバ
ーが不要となるからである。また、本発明の第3の効果
は、固体電解コンデンサ素子の陰極層を陰極リード端子
に導電ペーストで接続し、乾燥する際に板状の乾燥治具
に固体電解コンデンサ素子を挟み込む必要がなくなるた
め、これに伴うリードフレーム整列、運搬工数が低減さ
れることである。その理由は、導電ぺースト乾燥時には
陽陰極リード端子が連結されているので陰極リード端子
とコンデンサ素子の陰極層との間隔を一定に保てるから
である。
【図1】本発明の第1の実施の形態の製造方法で製造さ
れたチップ型固体電解コンデンサの斜視図である。
れたチップ型固体電解コンデンサの斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるチップ型固
体電解コンデンサの製造工程を説明するためのコンデン
サ要部の斜視図である。
体電解コンデンサの製造工程を説明するためのコンデン
サ要部の斜視図である。
【図3】本発明の参考例を説明するためのチップ型固体
電解コンデンサの斜視図である。
電解コンデンサの斜視図である。
【図4】従来のチップ型固体電解コンデンサの第1の製
造方法を説明するためのチップ型固体電解コンデンサの
斜視図である。
造方法を説明するためのチップ型固体電解コンデンサの
斜視図である。
【図5】従来のチップ型固体電解コンデンサの第2の製
造方法を説明するためのチップ型固体電解コンデンサの
斜視図である。
造方法を説明するためのチップ型固体電解コンデンサの
斜視図である。
【図6】従来のチップ型固体電解コンデンサの第3の製
造方法を説明するためのチップ型固体電解コンデンサの
斜視図である。
造方法を説明するためのチップ型固体電解コンデンサの
斜視図である。
1 固体電解コンデンサ素子 2 陽極体 3 陰極層 4 リードフレーム 5 陽極リード端子 6 導電ペースト 7 陰極リード端子 8 第2の絶縁性樹脂 8a 絶縁性外装樹脂 9 タイバー 10 第1の絶縁性樹脂 10a 絶縁性樹脂 11 陽極リード線 12 陰極リード線 13 リード線 14 半田
Claims (3)
- 【請求項1】 弁作用を有する金属の粉末に陽極体を埋
め込んで成形した焼結体に誘電体被膜と固体導電性物質
を順次形成し、陰極層を形成して固体電解コンデンサ素
子を形成する工程と、陽極リード端子と陰極リード端子
が凹部を介して連結したリードフレームの凹部に前記固
体電解コンデンサ素子を配置する工程と、前記固体電解
コンデンサ素子の前記陽極体と前記陰極層を前記陽極リ
ード端子および前記リードフレームの凹部にそれぞれ接
続する工程と、前記陽極体の接続位置と前記陰極層の接
続位置の間の前記リードフレームの前記凹部を切断する
工程と、前記凹部の切断部を第1の絶縁性樹脂で接続
後、第2の絶縁性樹脂でモールド外装成形する工程から
なることを特徴とするチップ型固体電解コンデンサの製
造方法。 - 【請求項2】 前記リードフレームの凹部の切断方法と
してレーザ光による加工法を使用した請求項1記載のチ
ップ型固体電解コンデンサの製造方法。 - 【請求項3】 前記第1の絶縁性樹脂が熱硬化型または
紫外線硬化型のエポキシ樹脂またはブタジエン樹脂であ
る請求項1記載のチップ型固体電解コンデンサの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23701797A JP3231670B2 (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | チップ型固体電解コンデンサの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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