JPH08264115A - 表示装置用パネル面への粘性液の塗布装置 - Google Patents

表示装置用パネル面への粘性液の塗布装置

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JPH08264115A
JPH08264115A JP6269395A JP6269395A JPH08264115A JP H08264115 A JPH08264115 A JP H08264115A JP 6269395 A JP6269395 A JP 6269395A JP 6269395 A JP6269395 A JP 6269395A JP H08264115 A JPH08264115 A JP H08264115A
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nozzle
viscous liquid
panel
panel surface
curvature
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JP6269395A
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Koichi Yamamoto
浩一 山本
Shirou Mimono
四郎 見物
Yoichi Matsubara
洋一 松原
Takanori Tawara
隆則 田原
Kenji Sato
謙二 佐藤
Masao Kitahara
昌夫 北原
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Sony Corp
Toray Engineering Co Ltd
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Sony Corp
Toray Engineering Co Ltd
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 曲率を有するパネルの表面に粘性液を均一に
しかも自動的に塗布することができる表示装置用パネル
面への粘性液の塗布装置を提供すること。 【構成】 本発明に係る表示装置用パネル面への粘性液
の塗布装置30では、ノズル32の先端が、パネル1の
表面のX方向の曲率Rに合わせた曲率を有する。ノズル
32の先端には、X方向に沿って細長いノズル口36が
形成してある。このノズル32のノズル口34の長手方
向がX方向に対して略平行を維持し、パネル1の表面か
ら所定距離離れた状態で、ノズル32を、移動手段によ
りY方向へ移動させる。その際に、ノズル保持手段4
1,42,43,44,46,48,50,52,5
4,56が、ノズル32を、パネル面に倣わせるよう
に、Z方向に移動すると共に、Y方向に略平行な回動軸
43回りに回動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、曲率を有する表示装置
用パネル面への粘性液の塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば陰極線管(CRT)、あるいは
その他の表示装置の製造過程において、画像が表示され
るパネル面の表面に、紫外線硬化樹脂などの粘性液を塗
布したい場合がある。たとえば、CRTのパネル表面
に、接着剤などの粘性液を塗布し、その上に機能フィル
ムを貼着する場合である。
【0003】CRTなどのパネルの表面は、二次元方向
に曲率を有することから、接着剤などの粘性液をパネル
の表面に均一に塗布することは困難であった。そこで、
従来では、図6に示すように、パネル1とファンネル2
とから成るCRT20のパネル面に、粘性液としての紫
外線硬化樹脂組成物11aを手作業により流し込み、そ
の後、図7に示すように、機能フィルム12を加圧ロー
ル13などを用いて、パネル1の表面に押し付け、紫外
線硬化樹脂組成物11aの厚みを均一化し、表面に筋や
皺が現われないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
作業は、全て手作業により行っているため、製造効率が
悪く、製造コストが上昇する原因となる。また、製造コ
ストの上昇を抑えるために、機能フィルム12を貼着し
ないCRTもあるが、その場合には、機能フィルムが有
する反射防止効果、防汚効果、あるいは帯電防止効果な
どが期待できなくなる。機能フィルムを使用せず、反射
防止効果や帯電防止効果をもたせる場合は、通常、それ
らの効果剤を直接、パネル表面にコーティングするが、
その効果剤は、スピンコートやスパッタリング(電着)
にて行われている。このスピンコートやスッパタリング
は、大がかりな設備を必要とし、製造コストが上昇す
る。従って、上記のパネル表面処理に代って機能フィル
ムを粘着する為に、パネル表面に粘着液を均一に塗布す
る技術の必要性が出てくる。
【0005】二次元方向に曲率を有するパネルの表面に
粘性液を均一に自動塗布するための試みは成されている
が、三次元移動自在なロボットハンドで塗布すること
は、その制御が複雑になると共に、設備が高価となり、
実用的ではない。より簡便な自動装置が求められている
が、粘性液が筋状となったり、均一な膜厚に粘性液を塗
布することは困難であった。
【0006】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、曲率を有するパネルの表面に粘性液を均一にしかも
自動的に塗布することができる表示装置用パネル面への
粘性液の塗布装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る表示装置用パネル面への粘性液の塗布
装置は、第1方向および当該第1方向と直交する第2方
向に、それぞれ曲率を有する表示装置用パネル面への粘
性液の塗布装置であって、前記パネル面の前記第1方向
の曲率に合わせた曲率を有し、前記第1方向に沿って細
長いノズル口が形成してある粘性液吐出用ノズルと、前
記粘性液吐出用ノズルのノズル口の長手方向が前記第1
方向に対して略平行を維持し、前記パネル面から所定距
離離れた状態で、前記粘性液吐出用ノズルを、前記パネ
ル面に沿って前記第2方向に移動させる移動手段と、前
記粘性液吐出用ノズルが前記第2方向に移動するに伴っ
て、前記粘性液吐出用ノズルを、前記パネル面に倣わせ
るように、前記第1方向および第2方向と直交する第3
方向に移動自在に保持すると共に、前記第2方向に略平
行な回動軸回りに回動自在に保持するノズル保持手段と
を有する。
【0008】前記ノズル口の移動方向側先端には、前記
パネル面に摺接するガイド体が装着してあることが好ま
しい。前記ノズル保持手段が、前記粘性液吐出用ノズル
が第3方向に移動自在に装着される第1部材と、前記第
1部材を、前記第2方向と略平行な回動軸回りに回動自
在に保持する第2部材と、前記第2部材を、前記第3方
向に移動自在に保持すると共に、前記第1方向と略平行
な回動軸回りに回動自在に保持する第3部材とを有する
ことが好ましい。
【0009】前記第2部材が、前記パネル面の第2方向
の曲率に合った曲率を有する曲率面を持つガイドレール
に沿って前記第2方向に移動するように構成してあるこ
とが好ましい。なお、本発明において、パネル面の第1
方向(X方向またはY方向)の曲率とは、パネル面を、
第1方向(X方向またはY方向)の軸および第3方向
(Z方向)の軸を含む平面からみた曲率を意味し、パネ
ル面の第2方向(X方向またはY方向)の曲率とは、パ
ネル面を、第2方向(X方向またはY方向)の軸および
第3方向(Z方向)の軸を含む平面からみた曲率を意味
するものとする。
【0010】
【作用】本発明に係る表示装置用パネル面への粘性液の
塗布装置では、ノズルの先端が、パネル面の第1方向の
曲率に合わせた曲率を有する。ノズルの先端には、第1
方向に沿って細長いノズル口が形成してある。このノズ
ルのノズル口の長手方向が前記第1方向に対して略平行
を維持し、前記パネル面から所定距離離れた状態で、前
記ノズルを、移動手段により第2方向へ移動させる。そ
の際に、ノズル保持手段が、ノズルを、前記パネル面に
倣わせるように、第3方向に移動すると共に、第2方向
に略平行な回動軸回りに回動させる。
【0011】したがって、ノズルの先端はパネル面に沿
って移動し、その間、ノズル口から粘性液を吐出するこ
とにより、パネル面には、均一な膜厚の粘性液が塗布さ
れ、粘性液が筋状となることもない。その結果、パネル
面の表面に均一な膜厚の塗布面が形成され、その上に機
能フィルムなどを良好に貼着することができる。また、
粘性液の塗布面を、そのまま硬化させてパネル面の保護
膜あるいはその他の機能膜として用いることができる。
【0012】粘性液の種類は、特に限定されず、紫外線
硬化樹脂組成物液、導電膜形成用液、保護膜形成用液、
反射防止膜形成用液などを例示することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る表示装置用パネル面への
粘性液の塗布装置を、図面に示す実施例に基づき、詳細
に説明する。図1は本発明の一実施例に係る表示装置用
パネル面への粘性液の塗布装置の概略斜視図、図2は図
1に示すノズルの要部概略図、図3はノズルの要部断面
図、図4はCRTの概略断面図、図5(a)〜(d)は
CRTのパネルに機能フィルムを貼る工程を示す概略図
である。
【0014】本発明の一実施例に係る表示装置用パネル
面への粘性液の塗布装置は、たとえば表示装置としての
CRTのパネル表面に、機能フィルムを貼着するための
前処理として、紫外線硬化樹脂組成物から成る粘性液を
塗布するために用いられる。まず、CRTについて説明
する。
【0015】図4に示すように、本実施例のCRT20
は、パネル1とファンネルガラス2とを有し、これらが
フリットガラス部で融着してある。ファンネルガラス2
の後端部には、ネック部3が形成してある。パネル1の
内面には、RGBの蛍光体層5が形成してある。この蛍
光体層5に対して所定距離はなれて、パネル1の内部に
は、アパーチャグリル6が装着してある。アパーチャグ
リル6の後ろには、磁気シールド7が装着してある。
【0016】ネック部3には、電子銃8が装着してあ
り、電子銃8から発射された電子ビーム9は、アパーチ
ャグリル6のスリットを通して、蛍光体層5に照射し、
蛍光体層5を発光させるようになっている。パネル1の
外周面には、焼き嵌め式により装着される防爆バンド1
0が装着してある。
【0017】本実施例では、パネル1の前面には、紫外
線硬化樹脂で構成されたUV樹脂層11を介して、光透
過性の機能フィルム12が貼着してある。本実施例で
は、UV樹脂層11の屈折率が、パネル1の屈折率と
0.8%以内の差となるように調整してあるので、パネ
ル1としては、その表面に約30μm 程度の凹凸が存在
した状態の精密研磨されていないパネルを用いることも
できる。また、機能フィルム12の光透過率を調整する
ことなどで、パネル1の生地によらず、安定した品質の
CRTを製造することができる。
【0018】次に、本実施例に係るCRTの製造方法の
一例を説明する。図5(a)に示すように、パネル1と
して、外面研磨を施していないものを用意し、このパネ
ル1の内面に蛍光面を作成し、アパーチャグリルを装着
した後、ファンネルガラス2と接合し、防爆バンド付C
RT20を製造する。その後、CRTのパネル1表面
を、洗浄液、純水、アルコール系溶剤で順次洗浄した後
乾燥する。
【0019】次に、図5(b)に示すように、パネル1
の表面に、紫外線硬化樹脂組成物11aを塗布する。こ
の紫外線硬化樹脂組成物11aとしては、その硬化物の
屈折率がパネルの屈折率と0.8%以内の差となるよう
に調整したものを用いる。本実施例では、紫外線硬化樹
脂組成物として、分子量550以上のビスフェノールA
型エポキシ(メタ)アクリレート:10重量%と、ウレ
タン(メタ)アクリレート:20重量%と、水酸基含有
モノ(メタ)アクリレート:70重量%と、光重合開始
剤:3%と、添加剤:数%とを含有する組成物を用い
る。
【0020】紫外線硬化樹脂組成物11aの塗布は、塗
布前に予めその中に含まれている気泡を脱泡しておき、
後述する本実施例に係る塗布装置により行う。次に、図
5(c)に示すように、紫外線硬化樹脂組成物11aの
塗布面に、パネル1の正面形状に合わせた形状に切断さ
れた機能フィルム12を被着させる。機能フィルム12
としては、本実施例では、PETフィルムを用いる。
【0021】その後に、図5(d)に示すように、加圧
ロール13などを用いて、機能フィルム12をパネル1
の表面に押し付け、紫外線硬化樹脂組成物11aの厚み
を均一化し、表面に筋や皺が現われないようにする。紫
外線硬化樹脂組成物11aの厚みは、0.05〜2.5
mm程度が好ましい。加圧ロール13としては、金属ロー
ル、硬質ゴムロール、ゴムライニング金属ロールなどを
使用することができるが、好ましくは、硬度が40〜5
0°のゴムロールが望ましい。硬いロール程、フィルム
の側部にシワが発生し易い傾向にある。
【0022】次に、機能フィルム12の上から、照射光
源を用いて、紫外線を照射し、図5に示す紫外線硬化樹
脂組成物11aを硬化させる。照射光源としては、メタ
ルハライドランプ、高圧水銀ランプ、キセノンランプな
どを使用することができ、照射エネルギーとしては、3
00〜500mJ/cm2 程度が適当である。
【0023】次に、図5(b)に示す紫外線硬化樹脂組
成物11aの塗布に用いる本実施例に係る粘性液の塗布
装置について、図1〜3を参照して説明する。図1に示
すように、本実施例に係る粘性液の塗布装置30は、X
方向(第1方向)およびY方向(第1方向と直交する第
2方向)に曲率を有するCRTのパネル1の表面に、粘
性液としての紫外線硬化樹脂組成物を塗布するための装
置であり、X方向に細長い粘性液吐出用ノズル32を有
する。ノズル32は、図2に示すように、パネル1の表
面のX方向の曲率Rに合わせた凹状曲率面34を有し、
図3に示すように、X方向に沿って細長いノズル口36
が形成してある。パネル1の表面のX方向の曲率Rは、
CRTのサイズにもよるが、一般には、数百〜数千mmで
ある。
【0024】図3に示すように、ノズル口36の移動方
向側先端には、パネル1の表面に摺接するガイド体38
が装着してあり、ノズル口36とパネル1の表面との隙
間を一定に保持するようになっている。ガイド体38
は、たとえば摺動性に優れた合成樹脂あるいはゴム材な
どで構成される。ノズル口36の隙間tは、パネル1の
表面に形成すべき粘性液の膜厚にもよるが、たとえば数
十〜数百μm 程度である。
【0025】図1に示すように、ノズル32は、ノズル
基部40により保持してある。ノズル基部40には、図
示省略してあるチューブが接続され、そのチューブを通
して、紫外線硬化樹脂組成物などの粘性液がノズル32
へ供給される。このノズル基部40は、直線軸受ガイド
41を介して、第1部材としての平板42に対して、Z
方向(第3方向)に移動自在に装着される。なお、Z方
向は、X,Y方向に対して直角方向である。
【0026】平板42の略中央部には、Y方向に軸心を
持つ第1回動軸43が装着してあり、この第1回動軸4
3を介して、平板42は、第2部材としての支持ロッド
44に装着してあり、第1回動軸43回りに回動自在と
なっている。支持ロッド44の両端には、回動片46が
固定してある。
【0027】各回動片46の下端部には、一対のローラ
48がそれぞれ装着してあり、これらローラ48は、ガ
イドレール50の上面に形成された曲率面を案内される
ようになっている。ガイドレール50の曲率面は、パネ
ル1の表面のY方向に沿った曲率に合った曲率を有す
る。ガイドレール50は、CRT20の両側に配置され
る。
【0028】各回動片46の上端部は、第2回動軸52
により、第3部材としての保持片54に対して、回動自
在に装着してある。第2回動軸52は、X方向の軸心を
有する。保持片54は、吊り下げ板56の下部に固定し
てある。吊り下げ板56は、駆動ロッド58を介してノ
ズル昇降シリンダに連結してあり、Z方向に移動自在に
なっている。この吊り下げ板56は、図示省略してある
サーボモータなどにより、ノズル32と共に、Y1 方向
(Y方向と平行)に移動し、その間に、ノズル32のノ
ズル口36から紫外線硬化樹脂組成物11aなどの粘性
液を、パネル1の表面に吐出するようになっている。な
お、パネルとノズル間のギャップ(図3のt)により膜
厚を決め、そのY1 方向への走行速度及び粘性液のノズ
ルへの供給圧を変えることで、パネル1の表面への最適
な塗布量を調整する。
【0029】本実施例では、ノズル基部40をZ方向に
移動自在に装着する直線軸受ガイド41が、Z方向のパ
ネル面倣い機構を構成する。また、平板42を回動自在
に保持する第1回動軸43は、パネル1の表面に対する
ノズル32のX,Z平面上での傾きを倣うための機構を
構成する。さらに、回動片46に形成された第2回動軸
52およびローラ48と、ローラ48が案内されるガイ
ドレール50とは、パネル1の表面に対するノズル32
の先端を略垂直に保持するための倣い機構を構成する。
【0030】本実施例では、図3に示すガイド体38
が、ノズルの自重あるいはスプリング力などでパネル1
の表面に摺接した状態で、図1に示す吊り下げ板56を
矢印Y 1 方向に移動させるのみで、前記倣い機構の作用
により、ノズル32の先端が、パネル1の表面に対して
略垂直を維持し、パネル面に沿って移動することにな
る。しかも、本実施例では、CRT20のパネル面が、
塗布装置30に対して、多少位置ズレまたは多少傾斜し
て配置されたとしても、前記倣い機構により、ノズル3
2の先端は、パネル1の表面に倣うように移動する。
【0031】従って、パネルとノズル間のギャップt
が、常に一定に保たれる為、ノズル32がパネル面に沿
って移動する間、図3に示すノズル口36から紫外線硬
化樹脂組成物を吐出することにより、パネル1の表面に
は、均一な膜厚の紫外線硬化樹脂組成物11aが塗布さ
れ、その塗布面が筋状となることもない。その結果、パ
ネル1の表面に均一な膜厚の塗布面が形成され、その上
に機能フィルムなどを良好に貼着することができる。
【0032】また、本実施例では、ノズル32および吊
り下げ板56を含むユニットを、ガイドレール50に沿
って、Y1 方向に移動させるのみで、パネル1の全面に
均一な塗布膜を形成することができるので、タクトタイ
ムが短くなり、生産効率が向上し、製造コストが低下す
る。
【0033】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変するこ
とができる。本発明に係る表示装置用パネル面への粘性
液の塗布装置は、CRTのパネル面に機能フィルムを貼
着するための前処理として紫外線硬化樹脂組成物から成
る粘性液を塗布する用途に限定されない。たとえば、機
能フィルムを貼着しなくとも、CRTのパネル面に粘性
液を塗布する用途全てに対して適用することができる。
また、表示装置としては、CRTに限定されず、その他
の表示装置のパネル面に対して適用することができる。
さらに、粘性液の種類は、必要に応じて種々に改変する
ことができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、パネル面の第1方向の曲率に合わせた曲率を有する
ノズルの先端がパネル面に沿って移動し、その間、ノズ
ル口から粘性液を吐出することにより、パネル面には、
均一な膜厚の粘性液が塗布され、粘性液が筋状となるこ
ともない。その結果、パネル面の表面に均一な膜厚の塗
布面が形成され、その上に機能フィルムなどを良好に貼
着することができる。また、粘性液の塗布面を、そのま
ま硬化させてパネル面の保護膜あるいはその他の機能膜
として用いることができる。
【0035】また、本発明によれば、ノズルを第2方向
に移動させるのみで、パネルの全面に均一な塗布膜を形
成することができるので、タクトタイムが短くなり、生
産効率が向上し、製造コストが低下する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る表示装置用パネ
ル面への粘性液の塗布装置の概略斜視図である。
【図2】図2は図1に示すノズルの要部概略図である。
【図3】図3はノズルの要部断面図である。
【図4】図4はCRTの概略断面図である。
【図5】図5(a)〜(d)はCRTのパネルに機能フ
ィルムを貼る工程を示す概略図である。
【図6】図6は従来例に係る粘性液の塗布方法を示す概
略斜視図である。
【図7】図7は従来例に係る機能膜の貼着方法を示す概
略斜視図である。
【符号の説明】
1… パネル 20… CRT 30… 塗布装置 32… ノズル 36… ノズル口 38… ガイド体 40… ノズル基部 41… 直線軸受ガイド 42… 平板 43… 第1回動軸 44… 支持ロッド 46… 回動片 48… ローラ 50… ガイドレール 52… 第2回動軸 54… 保持片 56… 吊り下げ板 58… 駆動ロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 見物 四郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 松原 洋一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 田原 隆則 滋賀県大津市大江一丁目1番45号 東レエ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 佐藤 謙二 滋賀県大津市大江一丁目1番45号 東レエ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 北原 昌夫 東京都中央区日本橋本石町三丁目3番16号 (日本橋室町ビル)東レエンジニアリング 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1方向および当該第1方向と直交する
    第2方向に、それぞれ曲率を有する表示装置用パネル面
    への粘性液の塗布装置であって、 前記パネル面の前記第1方向の曲率に合わせた曲率を有
    し、前記第1方向に沿って細長いノズル口が形成してあ
    る粘性液吐出用ノズルと、 前記粘性液吐出用ノズルのノズル口の長手方向が前記第
    1方向に対して略平行を維持し、前記パネル面から所定
    距離離れた状態で、前記粘性液吐出用ノズルを、前記パ
    ネル面に沿って前記第2方向に移動させる移動手段と、 前記粘性液吐出用ノズルが前記第2方向に移動するに伴
    って、前記粘性液吐出用ノズルを、前記パネル面に倣わ
    せるように、前記第1方向および第2方向と直交する第
    3方向に移動自在に保持すると共に、前記第2方向に略
    平行な回動軸回りに回動自在に保持するノズル保持手段
    と、 を有する表示装置用パネル面への粘性液の塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記ノズル口の移動方向側先端には、前
    記パネル面に摺接するガイド体が装着してある請求項1
    に記載の粘性液の塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記ノズル保持手段が、 前記粘性液吐出用ノズルが第3方向に移動自在に装着さ
    れる第1部材と、 前記第1部材を、前記第2方向と略平行な回動軸回りに
    回動自在に保持する第2部材と、 前記第2部材を、前記第3方向に移動自在に保持すると
    共に、前記第1方向と略平行な回動軸回りに回動自在に
    保持する第3部材とを有する請求項1または2に記載の
    粘性液の塗布装置。
  4. 【請求項4】 前記第2部材が、前記パネル面の第2方
    向の曲率に合った曲率を有する曲率面を持つガイドレー
    ルに沿って前記第2方向に移動するように構成してある
    請求項1〜3のいずれかに記載の粘性液の塗布装置。
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