JPH08264028A - 絶縁被覆電気導体およびその製造方法 - Google Patents

絶縁被覆電気導体およびその製造方法

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JPH08264028A
JPH08264028A JP6233595A JP6233595A JPH08264028A JP H08264028 A JPH08264028 A JP H08264028A JP 6233595 A JP6233595 A JP 6233595A JP 6233595 A JP6233595 A JP 6233595A JP H08264028 A JPH08264028 A JP H08264028A
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JP
Japan
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oxide layer
conductor
oxide
coating solution
core
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JP6233595A
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English (en)
Inventor
Koichi Yamada
浩一 山田
Kazuo Sawada
和夫 澤田
Shinji Inasawa
信二 稲澤
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁性無機化合物層の剥離を少なくし、耐熱
性および絶縁性を向上させた絶縁電線を提供する。 【構成】 NiまたはNi合金を少なくとも外表面に有
する導体コア(1、11、21、31)と、導体の外表
面を酸化処理して形成されるNiまたはNi合金の酸化
物層(2、12、22、32)と、NiまたはNi合金
の酸化物層の上に形成される絶縁性無機化合物層(3、
13、23、33)とを備える、無機絶縁被覆電気導体
電線。外方の絶縁無機層は、酸化物層と非常によく密着
し、優れた耐熱性および絶縁性をもたらす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】この発明は、無機材料から作られた絶縁
被膜を有する電気伝導線に関する。このような電線は、
たとえば絶縁被覆リード線のようなものであり、高温動
作条件において用いられる。
【0002】
【背景技術】電線または熱電対のための部材といった絶
縁被覆導体は、一般的に、高温動作下における安全動作
を必要とする加熱設備または火災報知器装置などの設備
に使用される。このような絶縁被覆電線はまた、自動車
内の高温度に加熱される環境下においても用いられる。
このような絶縁電線は一般的に、導体にポリイミドやフ
ッ素樹脂などの耐熱性有機樹脂が被覆された絶縁電線が
使用されている。
【0003】このような樹脂被覆の電線の耐熱性は、高
々300℃である。しかし、たとえば高真空機器内で用
いられる電線には、ベーキング処理等の加熱に耐え得る
耐熱性が要求され、高真空度を達成し維持するために、
吸収したガスや水分の放出が少なく、熱分解によるガス
放出が少ないことが必要である。有機絶縁材料で被覆さ
れた従来の電線では、このような耐熱性および非ガス放
出性の要求を満足することができない。
【0004】絶縁電線が、高い耐熱性を要求される場合
にまたは高い真空度を要求する環境下で用いられるとき
には、有機物被覆だけでは、十分な耐熱性も要求される
非ガス放出性も達成することができない。したがってそ
の場合、セラミックスの絶縁管に導体が通された形式の
絶縁電線および酸化マグネシウムなどの金属酸化物微粒
子が詰められた、ステンレス合金などからなる耐熱合金
製の管に導体が通された形式のMI(ミネラル絶縁)ケ
ーブルなどが、一般に使用される。
【0005】他方、ガラス繊維織物のような絶縁部材を
用いるガラス編組絶縁電線が、絶縁され、耐熱性、可撓
性を有する電線として知られている。
【0006】さらに、有機材料で被覆した電線が検討さ
れた。結果としていくつかの電線が提案されているが、
その1つは、アルミニウム(Al)導体をアルマイト加
工し、電線の外表面にAl酸化物層を形成することによ
り得られ、別の電線は、様々な金属酸化物を互いに混合
して調製されたフリットを混合し、そのようにして得ら
れた混合物を溶融および微粉砕し、スリップを形成し、
このスリップを金属導体に塗布し、これを加熱および溶
融して電線表面に均質な複合金属酸化物層または被膜を
形成することにより得られる。
【0007】しかし、この技術は融点の低いアルミニウ
ム導体にしか応用できないので、酸化アルミニウム層を
有する電線は耐熱性電線として使用するには適さず、そ
のようにして形成された被膜は多孔質であるので、その
電線は防湿性に劣り、絶縁破壊電圧が低い。
【0008】他方、複合金属酸化物被膜を有する電線
は、耐熱性に優れた銅(Cu)またはニッケル(Ni)
の金属導体に応用できる。しかし実際、この技術は融点
がCuおよびNiの融点よりも約300から400℃低
い複合金属酸化物にしか応用できない。なぜならば、複
合金属酸化物層は、溶融プロセスにより形成され、耐熱
温度が前述のレベルよりも低く制限されるからである。
さらに、そのような電線は、被膜の厚みを減ずるのが困
難であって、可撓性に劣る。
【0009】他方MIケーブルの場合は、全体の径は導
体径に比べ大きくなり、占積率が悪くなる。したがっ
て、大きな電流を流すことがでない。
【0010】ガラス編組絶縁電線の場合には、さらに、
微小なガラス粉を発生したり、編み目がずれて導体が露
出してしまうという問題がある。
【0011】
【発明の概要】この発明の目的は、耐熱性および絶縁性
に優れた電気導体線のような無機絶縁被膜部材を提供す
ることである。
【0012】この発明に従う無機絶縁被膜部材または電
気導体線は、NiまたはNi合金の導体と、導体の外表
面上のNiまたはNi合金の酸化物の酸化物層とを含
み、前記酸化物層は酸素を含む気相中で導体を酸化させ
ることにより得られ、アルミニウム(Al)および/ま
たはシリコン(Si)の酸化物層は、NiまたはNi合
金の酸化物層の外表面に設けられる。
【0013】この発明に従えば、Alおよび/またはS
iの酸化物層は、Alおよび/またはSiのアルコキシ
ドを溶媒中で加水分解および縮重合して得られた溶液を
塗布し、それを乾燥し、ゲル化を生じさせ、その後そう
して得られたゲルを加熱することにより得られる酸化物
層である。
【0014】さらにこの発明に従えば、Alおよび/ま
たはSiの酸化物層の融点は、NiまたはNi合金の融
点を上回る。
【0015】この発明に従う無機絶縁被膜部材は、たと
えば有機絶縁材料を用いることができない高温度におい
て耐熱性電線または不燃性電線に応用または使用され
る。しかし、この発明はそういった電線に制限されるも
のではなく、熱電対のような別の部材にも応用できる。
【0016】この発明の前述およびその他の目的、特
徴、局面および利点は、添付の図面と関連づけてこの発
明の以下の詳細な説明を参照することにより明らかにな
るであろう。
【0017】
【好ましい実施例の説明】図1は、コア導体の周りに形
成されたNi酸化物層2で被覆されたNiコア導体1を
示す。Al酸化物層3がNi酸化物層2の周りに形成さ
れる。これらの酸化物層の形成は、後でより詳細に述べ
られる。
【0018】図2は、Ni合金導体11の周りに形成さ
れたNi合金酸化物層12で最初に被覆されたニッケル
合金導体11を示す。Si酸化物層13が、Ni合金酸
化物層12の周りに形成される。
【0019】図3において、ニッケルNiコア導体21
は最初に、Niコア導体21の周りに形成されるNi酸
化物層22で被覆される。Si酸化物層23がNi酸化
物層22の周りに形成される。次に、Al酸化物層また
はSi酸化物層24がSi酸化物層23の周りに形成さ
れる。
【0020】図4においては、ニッケル合金コア導体3
1は最初に、Ni合金コア導体31の周りに形成される
Ni合金酸化物層32で被覆される。次に、Al−Si
複合酸化物層33がNi合金酸化物層32の周りに形成
される。
【0021】この発明に従えば、NiまたはNi合金の
第1の酸化物層は、NiまたはNi合金の導体の外表面
上に、酸素を含む気相中で導体を酸化することにより、
最初に形成される。次に、Alおよび/またはSiの第
2の酸化物層が、第1の酸化物層の上に形成される。
【0022】NiまたはNi合金は、AlまたはSiの
金属酸化物に対する親和性に劣る不活性金属である。N
iまたはNi合金の表面がそのようなAlまたはSi酸
化物で直接被覆されれば、密着力が非常に乏しくなり、
被膜はすぐにNiまたはNi合金から剥離する。この問
題を解決するために、この発明は、最初に酸素を含む気
相中でNiまたはNi合金のコア導体を酸化し、Niま
たはNi合金の酸化物層を形成することを教示する。こ
のようにして形成されたニッケル酸化物層またはNi合
金酸化物層は、NiまたはNi合金の表面に非常に強く
密着する。この強い結合性は、ニッケル酸化物またはニ
ッケル合金酸化物が、ニッケルまたはニッケル合金に対
する親和性に非常に優れるという事実のためである。さ
らに、ニッケルまたはニッケル合金の酸化物は、酸化ア
ルミニウムまたは酸化シリコンに対する親和性が強く、
したがってAlまたはSiの酸化物の外層および導体コ
アに強く結合する。したがってこの発明に従えば、Al
および/またはSiの酸化物層は、実際のすべての目的
において中間酸化物層から剥離することがなく、たとえ
ばコア導体を形成する電線に無機絶縁被膜が付与される
場合には優れた可撓性が得られる。
【0023】この発明に従えば、Alおよび/またはS
iの酸化物層は、Alおよび/またはSiのアルコキシ
ドを溶媒中で加水分解および縮重合することにより調製
される溶液を塗布し、乾燥してゲル化を生じ、その後そ
のようにして得られたゲルを加熱することにより得られ
る。
【0024】前記の態様で形成されるAlおよび/また
はSiの酸化物層の融点は、NiまたはNi合金の融点
を上回る。さらに、Alおよび/またはSiの酸化物層
は、溶融プロセスなしに形成される。
【0025】したがって、無機絶縁被膜を有するこの発
明の導体またはその他の部材が動作中にさらされる限界
温度は、酸化物層の融点に制限を受けない。むしろ、こ
の絶縁被覆部材は、NiコアまたはNi合金コアの融点
のみにより制限を受ける温度まで加熱できる。
【0026】さらに、前記態様で形成される酸化物層に
は、緻密性に優れ、表面が平滑で、たとえば蒸気のよう
なガスの吸着量が少ないといった特徴がある。さらに
は、この部材は、絶縁性に優れ、防湿性が高い。
【0027】好ましい実施例は、以下のように酸化され
た2つの導体C1およびC2として実現された。
【0028】(C1)重量で少なくとも99.9%がN
iで残りが不可避不純物である線径0.5mmのNi線
を大気中950℃で10分間加熱し、電線の表面上にニ
ッケル酸化物層を形成した。
【0029】(C2)重量で15%のCrを含む線径
0.5mmのNi合金線を大気中850℃で30分間加
熱し、電線の表面上にNi合金の酸化物層を形成した。
【0030】以下のコーティング溶液L1、L2および
L3は次のように調製された。 (L1)溶液L1は、分子比1:2:1:16でトリブ
トキシアルミニウム、トリエタノールアミン、水および
イソプロピルアルコールを混合することにより得られ
た。混合物は、攪拌しつつ、50℃で1時間加水分解お
よび縮重合された。
【0031】(L2)溶液L2は、分子比2:8:15
でトリブチルオルトシリケート、水、およびイソプロピ
ルアルコールを混合することにより調製された混合溶液
に硝酸をテトラブチルオルトシリケートに関して3/1
00の分子比で添加することにより得られた。その混合
物は、攪拌しつつ80℃で2時間加水分解および縮重合
された。
【0032】(L3)溶液L3は、質量比80:20で
溶液L1とL2とを混合することにより得られた。
【0033】実施例1 酸化されたニッケル導体C1はコーティング溶液L1が
塗布され、500℃で10分間加熱された。塗布および
加熱は10回繰返され、第1のニッケル酸化物層の上に
厚み4μmのAl酸化物層を形成した。
【0034】実施例2 酸化されたニッケル合金導体C2はコーティング溶液L
2が塗布され、500℃で10分間加熱された。塗布お
よび加熱は10回繰返され、第1のニッケル合金酸化物
層の上に厚み5μmのSi酸化物層を形成した。
【0035】実施例3 酸化されたニッケル導体C1はコーティング溶液L2が
塗布され、500℃で10分間加熱された。
【0036】塗布および加熱は5回繰返され、厚み2.
5μmのSi酸化物層を形成した。次に、コーティング
溶液L1を用いて、さらなる塗布が第1に形成されたS
i酸化物層の上に施された。このサンプルは再び500
℃で10分間加熱された。塗布および加熱は5回繰返さ
れ、第1に形成された厚み2.5μmのSi酸化物層の
上に厚み2μmのAl酸化物層を形成した。
【0037】実施例4 酸化された導体C2はコーティング溶液L3が塗布さ
れ、500℃で10分間加熱された。塗布および加熱は
10回繰返され、厚み6μmのAl−Si複合酸化物層
を形成した。
【0038】比較例1 アルミニウム電線が硝酸のバス中でアルマイト加工さ
れ、アルミニウム表面の上に厚み10μmのAl酸化物
層を形成した。
【0039】比較例2 酸化された導体C2は、市場で入手可能なフリット(東
芝ガラス株式会社により販売されているBa、Ca、T
iおよびSiの複合酸化物:GSP220A552)を
水と混合することにより調製されたスリップが塗布され
た。スリップが塗布された電線は、900℃に加熱さ
れ、溶融状態で厚み100μmの均質な金属複合酸化物
層を形成した。
【0040】すべての塗布動作は、たとえば、電線をそ
れぞれのコーティング溶液に浸漬することにより行なわ
れた。
【0041】
【表1】
【0042】上記の表は、この発明の実施例1から4お
よび2つの比較例の電線の絶縁破壊電圧および可撓性を
示す。可撓性は、所定の直径Dを有した円柱に電線を巻
付け、絶縁性無機化合物被膜または層が導体コアから剥
離しない最小の直径を測定することにより、その直径比
で評価した。直径Dは0.5mmであった。
【0043】上記の表は、この発明に従う実施例1から
4が、第1の比較例よりも絶縁破壊電圧が高く、可撓性
においては2つの比較例よりも優れていることを示す。
しかし、第2の比較例は、絶縁破壊電圧は非常に高い
が、その代わりに非常に剛性が大きい。
【0044】上に述べたように、この発明に従う導体電
線上の無機絶縁被膜は、導体コアとよく密着し、耐熱性
および絶縁性に優れた無機絶縁化合物層を形成する。
【0045】この発明について詳細に述べられ図示され
てきたが、上記は例示のみであり、制限と理解されるも
のではなく、この発明の精神および範囲は、前掲の特許
請求の範囲によってのみ制限を受けるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従う第1の実施例をニッケル導体コ
アおよび2つの酸化物層で示す断面図である。
【図2】この発明に従う第2の実施例をニッケル合金コ
ア導体および2つの酸化物層で示す断面図である。
【図3】この発明に従う第3の実施例をニッケルコア導
体および3つの酸化物層で示す断面図である。
【図4】この発明に従う第4の実施例をニッケル合金コ
ア導体および2つの酸化物層で示す断面図である。
【符号の説明】
1,21 Niコア導体 2,22 Ni酸化物層 3 Al酸化物層 11,31 Ni合金コア導体 12,32 Ni合金酸化物層 13,23 Si酸化物層 24 AlまたはSiの酸化物層 33 Al−Si複合酸化物層

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁被覆電気導体であって、Niおよび
    Ni合金からなる群から選択されたコア材料を含むコア
    導体(1、11、21、31)と、前記コア導体(1、
    11、21、31)を酸素を含む気相中で酸化すること
    により前記コア導体の外表面上に形成された前記コア材
    料の酸化物を含む第1の酸化物層(2、12、22、3
    2)と、前記第1の酸化物層の外表面に結合された第2
    の酸化物層(3、13、23、33)とを含み、前記第
    2の酸化物層は、Al酸化物、Si酸化物、およびその
    組合せからなる群から選択された無機絶縁材料を本質的
    に含む、絶縁被覆電気導体。
  2. 【請求項2】 前記第2の酸化物層(3、13、23、
    33)は前記コア材料(1、11、21、31)よりも
    溶融温度が高い、請求項1に記載の絶縁被覆電気導体。
  3. 【請求項3】 前記第2の酸化物層(23)の外表面上
    に第3の酸化物層(24)をさらに含み、前記第3の酸
    化物層(24)はAl酸化物およびSi酸化物からなる
    群より選択された第3の酸化物材料を含む、請求項1に
    記載の絶縁被覆電気導体。
  4. 【請求項4】 前記第3の酸化物層(24)は前記第2
    の酸化物層(23)と異なる材料を含む、請求項3に記
    載の絶縁被覆電気導体。
  5. 【請求項5】 前記第3の酸化物層(24)はAl酸化
    物を含み、前記第2の酸化物層(23)はSi酸化物を
    含む、請求項4に記載の絶縁被覆電気導体。
  6. 【請求項6】 前記コア導体(1、11、21、31)
    は、Niおよび微量の不可避不純物を含む、請求項1に
    記載の絶縁被覆電気導体。
  7. 【請求項7】 前記コア導体(1、11、21、31)
    はNiおよびCrを含む、請求項1に記載の絶縁被覆電
    気導体。
  8. 【請求項8】 前記コア導体(1、11、21、31)
    は約85%のNiおよび約15%のCrを本質的に含
    む、請求項7に記載の絶縁被覆電気導体。
  9. 【請求項9】 絶縁被覆電気導体を製造する方法であっ
    て、 (a)NiおよびNi合金からなる群より選択されたコ
    ア材料からなるコア導体(1、11、21、31)を準
    備するステップと、 (b)前記コア導体(1、11、21、31)を酸素を
    含む気相中で酸化することにより前記コア導体の外表面
    上に第1の酸化物層(2、12、22、32)を形成す
    るステップと、 (c)Al、Si、およびその組合せからなる群から選
    択された部材のアルコキシドを、溶媒中で加水分解およ
    び縮重合することによりコーティング溶液を調製するス
    テップと、 (d)前記第1の酸化物層(2、12、2、32)の上
    に前記コーティング溶液を塗布するステップと、 (e)前記コーティング溶液をゲル化のために乾燥する
    ステップと、 (f)前記第1の酸化物層(2、12、22、32)の
    上に塗布された前記コーティング溶液を加熱し、前記第
    1の酸化物層の上に第2の酸化物層(3、13、23、
    33)を形成するステップとを含む、絶縁被覆電気導体
    を製造する方法。
  10. 【請求項10】 前記ステップ(d)から(f)を複数
    回繰返すステップをさらに含み、前記コーティング溶液
    の連続する塗膜が順次重ねられて、前記第2の酸化物層
    (3、13、23、33)を形成する、請求項9に記載
    の方法。
  11. 【請求項11】 前記ステップ(f)は溶融プロセスを
    含まない、請求項9に記載の方法。
  12. 【請求項12】 Al、Si、およびその組合せからな
    る前記群より選択された第2の部材のアルコキシドを溶
    媒中で加水分解および縮重合することにより第2のコー
    ティング溶液を調製し、前記第2のコーティング溶液を
    前記第2の酸化物層(23)の上に塗布し、前記第2の
    コーティング溶液を加熱し、前記第2の酸化物層(2
    3)の上に第3の酸化物層(24)を形成するステップ
    をさらに含む、請求項9に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記コーティング溶液は、トリブトキ
    シアルミニウム、トリエタノールアミン、水およびイソ
    プロピルアルコールの混合物を形成し、前記混合物を加
    水分解および縮重合することにより調製される、請求項
    9に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記トリブトキシアルミニウム、トリ
    エタノールアミン、水、およびイソプロピルアルコール
    のそれぞれの分子比は、1:2:1:16であり、前記
    加水分解および縮重合は、前記混合物を攪拌しつつ50
    ℃で1時間行なわれる、請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記コーティング溶液は、トリブチル
    オルトシリケート、水、およびイソプロピルアルコール
    の混合物を形成し、前記混合物に硝酸を添加し、添加さ
    れた前記硝酸とともに前記混合物を加水分解および縮重
    合することにより調製される、請求項9に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記トリブチルオルトシリケート、
    水、およびイソプロピルアルコールのそれぞれの分子比
    は、2:8:15であり、前記硝酸はテトラブチルオル
    トシリケートに関し3/100モルの割合で添加され、
    前記加水分解および縮重合は前記混合物を攪拌しつつ8
    0℃で2時間行なわれる、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記加熱ステップは約500℃で行な
    われる、請求項9に記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111883289A (zh) * 2020-06-29 2020-11-03 华为技术有限公司 绝缘导线及其制造方法、线圈或绕组

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CN111883289A (zh) * 2020-06-29 2020-11-03 华为技术有限公司 绝缘导线及其制造方法、线圈或绕组

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