JPH08262802A - シアン現像剤 - Google Patents

シアン現像剤

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JPH08262802A
JPH08262802A JP7086257A JP8625795A JPH08262802A JP H08262802 A JPH08262802 A JP H08262802A JP 7086257 A JP7086257 A JP 7086257A JP 8625795 A JP8625795 A JP 8625795A JP H08262802 A JPH08262802 A JP H08262802A
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pigment blue
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修一 平田
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真一郎 尾松
Yutaka Kanamaru
豊 金丸
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Abstract

(57)【要約】 【構成】有彩色染料又は顔料からなる着色剤、結着樹脂
及び荷電制御剤を含むトナーと被覆されたキャリアとを
含有するシアン現像剤において、着色剤が、C.I.ピ
グメントブルー15:3及びC.I.ピグメントグリー
ン7であり、結着樹脂が環球法による軟化点90〜11
0℃のポリエステル系樹脂であり、荷電制御剤がベンジ
ル酸誘導体の金属塩であり、さらにキャリアの被覆材
が、導電性粉末を分散させてなるシリコーン系樹脂又は
アクリル系樹脂であることを特徴とするシアン現像剤。 【効果】本発明のシアン現像剤は、画像濃度に優れると
ともにカブリも少なく、OHPトランスペアレンシーへ
現像した画像は透明性が良好で、光透過画像が鮮やかな
発色を示し、長期間にわたり安定した帯電性を示すもの
である。また、従来の顔料を用いる場合と比較して、画
像の色相が良好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシアン現像剤に関し、さ
らに詳しくは電子写真、静電記録、静電印刷等に有用な
シアン現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
電子写真プロセスとしては、光導電性絶縁層を一様に帯
電させ、次いでその層を露光し、露光された部分の電荷
を消散させることにより静電気的な潜像を形成し、さら
に該静電潜像にトナーと呼ばれる着色された電荷を持っ
た微粉末を付着せしめることによって可視化させ(現像
工程)、得られた可視像を転写紙等の転写材に転写させ
た(転写工程)後、加熱、加圧或いはその他の適当な定
着法によって永久定着せしめるもの(定着工程)が、知
られている(米国特許第2221776号、同2297
691号、同2357809号等)。
【0003】上記電子写真プロセスに適用される現像方
法としては、大別して乾式現像法と湿式現像法とがあ
る。前者には一成分系現像剤を用いる方法と、二成分系
現像剤を用いる方法とがある。さらに二成分系現像剤に
用いる方法にはトナーを搬送するシステムの種類によ
り、磁力を利用して磁性粉をキャリアとして用いる磁気
ブラシ現像法、幾分粗いビーズキャリアを用いるカスケ
ード現像法、ガラスファイバーを用いるファーブラシ現
像法等がある。
【0004】これらの現像法に適用するトナーとして
は、従来、天然あるいは合成された熱可塑性の樹脂中に
染料・顔料等の着色剤を分散させた微粉末が使用されて
いる。
【0005】二成分系現像剤を用いる方法の場合、トナ
ーは通常ガラスビーズ、鉄粉などのキャリア粒子と混合
され、その際、摩擦により生じる静電気的な引力により
キャリアに保持されて静電潜像面へ搬送される。トナー
帯電性は静電潜像の帯電極性によりその極性が決まり、
正又は負の明確な極性と適切な荷電量が要求される。ト
ナーに所望の電荷を保有せしめるには、キャリア及びそ
の表面の材質とトナーの成分である樹脂の摩擦帯電性を
利用することができるが、この方法のみによっては、ト
ナーの帯電量が小さく、また、迅速に所望の帯電量に到
達させることが困難である。このような場合には、現像
によって得られる画像は、地肌カブリが発生し易く、ま
た、不鮮明なものとなる。そこで、トナーに迅速かつ所
望の帯電量を付与するために、帯電性を制御する荷電制
御剤を添加することが行われている。
【0006】一方、カラートナーは、バインダー樹脂中
に各種染・顔料類を分散あるいは溶解したものが用いら
れる。カラートナー、特に三原色トナーを用いてフルカ
ラー画像を再現させるためのトナーでは、前述した帯電
性等を含めた基本性能の全てが良好であるばかりでな
く、オリジナル画像が有する色彩を再現するために、各
色の分光反射特性が理想曲線に近く、極めて彩度の低い
黒を再現することが重要である。さらに分光反射特性の
みならず、オーバーヘッドプロジェクター(OHP)用
トランスペアレンシーに転写・定着した画像及び色彩の
投影再現性、即ち、透明性及び分光透過性が良好である
ことを要する。
【0007】しかし、上記荷電制御剤を用いた場合、荷
電制御剤の着色による色相の変化、彩度の低下が生じ、
さらに荷電制御剤の結着樹脂への分散性が悪化するた
め、透明性が低下し、特にOHPに使用した場合に鮮明
なフルカラー画像が得られないといった問題点があっ
た。
【0008】そこで、長期保存した場合にも安定した帯
電性を保持し、かつ優れた最高濃度及び中間調再現性を
示し、しかも良好な透明性をもたらすシアン現像剤の開
発が望まれていた。
【0009】本発明の目的は、このような長期保存後の
帯電安定性、最高濃度及び中間調再現性、透明性の向上
を図りつつ、さらに画像の色相が良好なシアン現像剤を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる実
情に鑑み鋭意検討した結果、特定の着色剤と荷電制御剤
の組合せにより、画像の色相が良好なシアン現像剤が得
られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】即ち、本発明の要旨は、(1) 有彩色染
料又は顔料からなる着色剤、結着樹脂及び荷電制御剤を
含むトナーと被覆されたキャリアとを含有するシアン現
像剤において、着色剤が、C.I.ピグメントブルー1
5:3及びC.I.ピグメントグリーン7であり、結着
樹脂が環球法による軟化点90〜110℃のポリエステ
ル系樹脂であり、荷電制御剤が下記一般式(I)
【0012】
【化2】
【0013】(式中、Mはリチウム、ナトリウム又はカ
リウムを示す。)で表されるベンジル酸誘導体の金属塩
であり、さらにキャリアの被覆材が、導電性粉末を分散
させてなるシリコーン系樹脂又はアクリル系樹脂である
ことを特徴とするシアン現像剤、(2) C.I.ピグ
メントブルー15:3及びC.I.ピグメントグリーン
7の合計の使用量が、結着樹脂100重量部に対して1
〜10重量部である上記(1)記載のシアン現像剤、
(3) C.I.ピグメントブルー15:3と、C.
I.ピグメントグリーン7の使用量の比率が、重量比
(C.I.ピグメントブルー15:3)/(C.I.ピ
グメントグリーン7)で、90/10〜99/1である
上記(1)又は(2)記載のシアン現像剤、並びに
(4) ベンジル酸誘導体の金属塩の使用量が、結着樹
脂100重量部に対して0.5〜5重量部である上記
(1)〜(3)いずれか記載のシアン現像剤、に関す
る。
【0014】本発明において結着樹脂としてトナーに含
有されるポリエステル系樹脂は多価カルボン酸と多価ア
ルコールとの重縮合反応により合成される。多価カルボ
ン酸類としては、例えばフマル酸、マレイン酸、フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピ
ロメリット酸、3−イソデセニル−1,2,5,6−ヘ
キサンテトラカルボン酸、コハク酸、イソオクチルコハ
ク酸及びアジピン酸などのカルボン酸、又はそのカルボ
ン酸無水物、カルボン酸の低級アルキルエステル等を用
いることができる。
【0015】一方、多価アルコール類としては、例えば
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、ポリオキシエチレン
(2.2)−2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,
2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、水素
添加ビスフェノールA、グリセリン及びトリメチロール
プロパン等が用いられる。さらにポリエステル原料とし
て必要によりモノカルボン酸類やモノアルコール類を加
えることができる。
【0016】上記ポリエステル樹脂の環球法(JIS K-22
07) による軟化点(SP)は90℃〜110℃である。
SPがこの範囲を超えると結着樹脂の分子量が大きくな
り過ぎ、高分子鎖の絡み合いのためシャープに溶解する
性質が損なわれるため透明性に欠け、彩度の低いくすん
だ色調の画像しか得られない。特にSPが130℃を超
えるものは好ましくない。SPが90℃未満では結着樹
脂の分子量が小さくなり過ぎ、ガラス転移点が低下する
ためにトナーのブロッキングが生じ易く、保存安定性が
悪くなる。
【0017】本発明においてトナーに含有される荷電制
御剤である前記一般式(I)で表されるベンジル酸誘導
体金属塩はナトリウム塩及びカリウム塩が好ましく、特
にカリウム塩が好ましい。ベンジル酸誘導体金属塩の使
用量は、結着樹脂100重量部に対して、通常0.1〜
5重量部、好ましくは0.5〜3重量部である。この範
囲より使用量が少ないと、帯電が不均一となり、トナー
飛散が生じる傾向があり、この範囲より使用量が多い
と、均一分散が困難になり、トナー中で凝集した状態と
なるため、帯電が不均一となる傾向がある。
【0018】本発明においてトナーに含有される着色剤
としては、シアン顔料であるC.I.ピグメントブルー
15:3及びC.I.ピグメントグリーン7が併用され
る。本発明では、前記のベンジル酸誘導体の金属塩と
C.I.ピグメントブルー15:3及びC.I.ピグメ
ントグリーン7を組み合わせて用いて理想的なシアン色
にコントロールすることにより、画像の色相が良好なシ
アン現像剤を得ることができる。
【0019】C.I.ピグメントブルー15:3及び
C.I.ピグメントグリーン7の合計の使用量は、結着
樹脂100重量部に対して、通常1〜10重量部、好ま
しくは2〜6重量部である。この範囲より使用量が少な
いと、発色が悪く鮮明な画像が得られない傾向があり、
この範囲より使用量が多いと、顔料の凝集が生じやすく
なり、OHPの透明性が悪化する傾向がある。また、
C.I.ピグメントブルー15:3と、C.I.ピグメ
ントグリーン7の使用量の比率は、重量比(C.I.ピ
グメントブルー15:3)/(C.I.ピグメントグリ
ーン7)で、通常90/10〜99/1であり、好まし
くは92/8〜97/3である。この範囲よりC.I.
ピグメントブルー15:3の比率が大きくなると、赤味
が強くなり、理想的なシアン色より色相がズレる傾向が
あり、この範囲よりC.I.ピグメントブルー15:3
の比率が小さくなると、緑味が強くなり、理想的なシア
ン色より色相がズレると共に、彩度が低くなり、色の再
現域が狭くなる傾向がある。
【0020】本発明に使用されるトナーは、上記ポリエ
ステル系樹脂中に荷電制御剤及び着色剤、さらに必要に
応じワックス等の各種添加物を混合分散させたものを1
〜30μm程度に粉砕した粒子であることが好ましい。
【0021】本発明に使用されるキャリアとしては、周
知のものを使用し得るが、鉄、フェライト、鋼、磁鉄
鉱、ニッケル等の磁性材料が挙げられる。
【0022】本発明においてキャリアの被覆に使用され
る被覆材はシリコーン系樹脂又はアクリル系樹脂であ
る。
【0023】被覆材がシリコーン系樹脂である場合、よ
り好ましくはシリコーンワニスをキャリアに被覆後、1
80℃以上の温度で熱硬化させることが好ましい。シリ
コーンワニスとしては、ストレートシリコーン系樹脂で
あって、例えばKR−114、KR−220、KR−2
51、KR−255(いずれも信越シリコーン社製)等
が挙げられる。また、シリコーン樹脂をウレタン樹脂や
エポキシ樹脂等で変成したものを単独又は上記ストレー
トシリコーンと混合して、本発明におけるシリコーン系
樹脂として使用できる。
【0024】一方、被覆材がアクリル系樹脂である場
合、該樹脂の基体となるモノマーとしては、メタクリル
酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸プロピル、メタクリル酸ブチル等が挙げられる。
また、上記アクリル系モノマーとスチレン、p−メチル
スチレン、p−t−ブチルスチレン等のスチレン系モノ
マーとの共重合体も、本発明におけるアクリル系樹脂と
して使用できる。
【0025】上記シリコーン系樹脂の場合、樹脂中に導
電性粉末が分散されるが、かかる導電性粉末としてはカ
ーボンブラック、導電性酸化錫、導電性酸化チタン等が
使用できる。導電性粉末の使用量は、被覆される樹脂1
00重量部に対して、通常1〜20重量部、好ましくは
5〜15重量部である。この範囲より使用量が少ない
と、コートキャリアの抵抗が高くなり、適正な帯電性が
得られにくい傾向があり、この範囲より使用量が多い
と、コート樹脂より導電性粉末が脱離し易くなり、トナ
ー中に混入して色相を悪化させる傾向がある。
【0026】本発明において、キャリアに前記被覆材を
被覆するには、例えば流動床で流動化したフェライト
に、加熱下、カーボンブラック等を分散させたシリコー
ン系樹脂溶液をスプレーした後乾燥し、必要に応じ熱処
理すればよい。
【0027】本発明のシアン現像剤は前記トナーと被覆
キャリアとを、常法に従い、ミキサー、V型ブレンダー
等により混合することにより製造することができる。
【0028】
【実施例】以下、合成例、製造例、実施例および比較例
により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれ
らの実施例等によりなんら限定されるものではない。な
お、以下に示す「部」は「重量部」を示す。
【0029】合成例1 攪拌装置、反応生成水を冷却除去する還流脱水管、窒素
吹き込み管を取り付けた反応容器に、プロピレングリコ
ール149.1部、エチレングリコール52.1部、ジ
メチルテレフタレート410.2部を仕込み、220℃
で脱メタノール縮合反応を行いメタノールの留出が終了
した時点で、トリメリット酸無水物55.3部を加えて
さらに反応させ、軟化点(SP)104.5℃、ガラス
転移点(Tg)62.4℃のポリエステル系樹脂を得
た。
【0030】合成例2 合成例1と同様の反応器中に、ポリオキシプロピレン
(2.2)−2,2’−(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン350.0部、フマル酸116.0部、ハイドロ
キノンモノメチルエーテル0.2部を仕込み徐々に昇温
し、210℃で脱水縮合反応を行い軟化点101.6
℃、Tgが61.5℃のポリエステル樹脂を得た。
【0031】製造例1 パウダーテック社製のフェライト(F−1530)1,
000部を流動床で流動化させ、60℃に昇温した所
へ、トルエンで5%に溶解したシリコーン系樹脂(信越
シリコーン社、KR−251)10部(樹脂分換算)中
にカーボンブラック(キャブラック社、MOGULL)
1部を分散させた液をスプレーし、さらに20分間かけ
て乾燥した後、電気炉で200℃、30分間熱処理して
シリコーン系樹脂被覆キャリアを得た。
【0032】製造例2 パウダーテック社製のフェライト(F−1530)1,
000部を流動床で流動化させ、60℃に昇温した所
へ、トルエンで5%に溶解したスチレン−アクリル樹脂
(日本ペイント製,NK−32)10部(樹脂分換算)
をスプレーし、さらに20分間かけて乾燥してアクリル
系樹脂被覆キャリアを得た。
【0033】実施例1 下記組成 合成例1のポリエステル樹脂 100.0部 C.I.ピグメントブルー15:3 2.9部 C.I.ピグメントグリーン7 0.2部 ベンジル酸誘導体のカリウム塩 1.0部 ビスコール550P (三洋化成社製、ポリプロピレン系ワックス) 2.0部 をブレンダーで混合後、二軸押し出し型混練機で溶融混
練し、カッターミルで粗粉砕してからエアージェットミ
ルで5〜20μm、平均粒径10μmに粉砕・分級し
た。該微粒子100部に疎水性シリカR972(日本ア
エロジル社製)0.4部を混合してトナーとした。該ト
ナー40部と製造例1のシリコーン被覆キャリア960
部とをV型ブレンダーで混合し現像剤を得た。
【0034】この現像剤を市販のOPCを搭載したカラ
ープリンタ(QMSジャパン製,カラースクリプトレー
ザー1000)で現像性を評価したところ、初期におい
ては帯電量が−22.3μc/gで、鮮明でカブリの無
い高濃度の画像が得られた。また、10,000枚連続
印字後も帯電量が−21.2μc/gで、初期の画像と
差のない良好な品質の画像が得られた。また、OHPシ
ートに印字した画像は、良好な透明性を有しOHPで投
影した画像は良好なシアン色を呈していた。
【0035】実施例2 下記組成 合成例2のポリエステル系樹脂 100.0部 ベンジル酸誘導体のカリウム塩 1.0部 C.I.ピグメントブルー15:3 2.9部 C.I.ピグメントグリーン7 0.2部 ビスコール550P(三洋化成社製) 2.0部 のトナーを実施例1と同様の方法により製造した。次い
で該トナー40.0部と製造例2のアクリル系樹脂被覆
キャリア960部を混合し、現像剤を製造した。
【0036】比較例1 下記組成 タフトンNE1110 (花王社製、ポリエステル樹脂 SP130℃) 100.0部 ベンジル酸誘導体のカリウム塩 1.0部 C.I.ピグメントブルー15:3 2.9部 C.I.ピグメントグリーン7 0.2部 ビスコール550P(三洋化成社製) 2.0部 のトナーを実施例1と同様の方法により製造した。次い
で該トナー40.0部と製造例1のシリコーン系樹脂被
覆キャリア960部を混合し、現像剤を製造した。
【0037】比較例2 下記組成 合成例1のポリエステル系樹脂 100.0部 ベンジル酸誘導体のカリウム塩 1.0部 C.I.ピグメントブルー15 3.0部 ビスコール550P(三洋化成社製) 2.0部 のトナーを実施例1と同様の方法により製造した。次い
で該トナー40.0部と製造例1のシリコーン系樹脂被
覆キャリア960部を混合し、現像剤を製造した。
【0038】比較例3 下記組成 合成例1のポリエステル系樹脂 100.0部 ベンジル酸誘導体のカリウム塩 1.0部 C.I.ピグメントブルー15:4 3.0部 ビスコール550P(三洋化成社製) 2.0部 のトナーを実施例1と同様の方法により製造した。次い
で該トナー40.0部と製造例1のシリコーン系樹脂被
覆キャリア960部を混合し、現像剤を製造した。
【0039】比較例4 下記組成 合成例1のポリエステル系樹脂 100.0部 ベンジル酸誘導体のカリウム塩 1.0部 C.I.ピグメントブルー15:3 3.0部 ビスコール550P(三洋化成社製) 2.0部 のトナーを実施例1と同様の方法により製造した。次い
で該トナー40.0部と製造例1のシリコーン系樹脂被
覆キャリア960部を混合し、現像剤を製造した。
【0040】比較例5 下記組成 合成例1のポリエステル系樹脂 100.0部 ベンジル酸誘導体のカリウム塩 1.0部 C.I.ピグメントグリーン7 3.0部 ビスコール550P(三洋化成社製) 2.0部 のトナーを実施例1と同様の方法により製造した。次い
で該トナー40.0部と製造例1のシリコーン系樹脂被
覆キャリア960部を混合し、現像剤を製造した。
【0041】比較例6 下記組成 合成例2のポリエステル系樹脂 100.0部 ベンジル酸誘導体のカリウム塩 1.0部 C.I.ピグメントブルー15:3 2.9部 C.I.ピグメントグリーン7 0.2部 ビスコール550P(三洋化成社製) 2.0部 のトナーを実施例1と同様の方法により製造した。次い
で該トナー40.0部と未被覆フェライトキャリア(パ
ウダーテック社製、F−1530)960部を混合し、
現像剤を製造した。
【0042】比較例7 下記組成 合成例1のポリエステル系樹脂 100.0部 C.I.ピグメントブルー15:3 2.9部 C.I.ピグメントグリーン7 0.2部 ビスコール550P(三洋化成社製) 2.0部 のトナーを実施例1と同様の方法により製造した。次い
で該トナー40.0部と製造例1のシリコーン系樹脂被
覆キャリア960部を混合し、現像剤を製造した。
【0043】比較例8 下記組成 合成例1のポリエステル系樹脂 100.0部 ボントロンS34(オリエント社製、荷電制御剤) 2.0部 C.I.ピグメントブルー15:3 2.9部 C.I.ピグメントグリーン7 0.2部 ビスコール550P(三洋化成社製) 2.0部 のトナーを実施例1と同様の方法により製造した。次い
で該トナー40.0部と製造例2のアクリル系樹脂被覆
キャリア960部を混合し、現像剤を製造した。
【0044】上記実施例2及び比較例1〜8で得られた
各現像剤について実施例1と同様にして現像性を評価し
た。これらの結果を、前記実施例1の結果も併せて、表
1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】*1:ブローオフ法による測定(μc/
g) *2:マクベス濃度計RD−914による測定 *3:未画像部の単位面積当たりの地肌カブリトナーの
面積率より評価 ○:0.1 %未満 ×:0.1 %以上 *4:シアンのベタ画像をOHPシートに印字し、それ
をプロジェクタで投影し、目視により評価 ○:発色良好 ×:発色不良 *5:シアンのベタ画像を目視により評価 ○:色相良好 ×:色相不良
【0047】表1に示す結果より明らかなように、本発
明品(実施例1〜2)はいずれも、初期及び繰り返し使
用後の双方において、良好な帯電量を示すとともに鮮明
でカブリがなく、しかも高濃度の画像を与えるものであ
った。さらに、OHPシートに印字した画像は良好な透
明性を示し、他の顔料を用いた比較品(比較例2〜3)
や各顔料を単独で使用した比較品(比較例4〜5)に比
べ、画像の色相が良好であった。これに対して、軟化点
の高い樹脂を用いた比較品1では透明性が低く、未被覆
のキャリアを用いた比較品6では帯電安定性が悪く、荷
電制御剤を用いない比較品7ではカブリが多く、本発明
と異なる荷電制御剤を用いた比較品8では透明性と画像
の色相が劣っていた。
【0048】
【発明の効果】本発明のシアン現像剤は、画像濃度に優
れるとともにカブリも少なく、OHPトランスペアレン
シーへ現像した画像は透明性が良好で、光透過画像が鮮
やかな発色を示し、長期間にわたり安定した帯電性を示
すものである。また、従来の顔料を用いる場合と比較し
て、画像の色相が良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/10 361

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有彩色染料又は顔料からなる着色剤、結
    着樹脂及び荷電制御剤を含むトナーと被覆されたキャリ
    アとを含有するシアン現像剤において、着色剤が、C.
    I.ピグメントブルー15:3及びC.I.ピグメント
    グリーン7であり、結着樹脂が環球法による軟化点90
    〜110℃のポリエステル系樹脂であり、荷電制御剤が
    下記一般式(I) 【化1】 (式中、Mはリチウム、ナトリウム又はカリウムを示
    す。)で表されるベンジル酸誘導体の金属塩であり、さ
    らにキャリアの被覆材が、導電性粉末を分散させてなる
    シリコーン系樹脂又はアクリル系樹脂であることを特徴
    とするシアン現像剤。
  2. 【請求項2】 C.I.ピグメントブルー15:3及び
    C.I.ピグメントグリーン7の合計の使用量が、結着
    樹脂100重量部に対して1〜10重量部である請求項
    1記載のシアン現像剤。
  3. 【請求項3】 C.I.ピグメントブルー15:3と、
    C.I.ピグメントグリーン7の使用量の比率が、重量
    比(C.I.ピグメントブルー15:3)/(C.I.
    ピグメントグリーン7)で、90/10〜99/1であ
    る請求項1又は2記載のシアン現像剤。
  4. 【請求項4】 ベンジル酸誘導体の金属塩の使用量が、
    結着樹脂100重量部に対して0.5〜5重量部である
    請求項1〜3いずれか記載のシアン現像剤。
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JP2008203798A (ja) * 2007-02-23 2008-09-04 Toyo Ink Mfg Co Ltd フルカラートナーセット
JP2008256761A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Toyo Ink Mfg Co Ltd フルカラートナーセット及びそれを用いた画像形成方法
JP2009053726A (ja) * 2008-12-09 2009-03-12 Toyo Ink Mfg Co Ltd マゼンタトナー
JP2010054926A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Toyo Ink Mfg Co Ltd フルカラートナーセット

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