JP2008203798A - フルカラートナーセット - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は入稿データを忠実に再現するため、RGBの色再現領域広げ、AdobeRGBの領域に近い色再現をなし得るフルカラー画像形成用のトナーセットを提供することを目的とする。
【解決手段】少なくとも結着樹脂、顔料成分を含有する、マゼンタトナー、シアントナー、イエロートナーと黒トナーとからなるフルカラートナーセットであって、マゼンタトナーはローダミン系染料の金属レーキ化合物を顔料成分として含有し、シアントナーは藍色を呈するフタロシアニン銅化合物と、補色として緑色を呈するフタロシアニン銅化合物とを顔料成分として含有し、かつイエロートナーはジスアゾイエロー系化合物を顔料成分として含有することを特徴とするフルカラートナーセットである。
【選択図】 なし

Description

本発明は、電子写真法、静電記録法等を利用して画像の形成がなされる電子複写機、レーザービームプリンター等における静電潜像を現像するために用いられるフルカラートナーに関する。詳しくは、高彩度の色再現性に優れ、コピー品質に優れ、且つ耐久性、安定性のある電子写真用フルカラートナーに関する。
電子写真方式を用いたフルカラー画像を形成する方式としては、アナログ方式及びデジタル方式とがある。例えばデジタル方式を用い、電子写真法でフルカラー画像を形成するには、通常次のような工程がとられる。すなわち、まずカラー原稿を、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色フィルターを用いて色分解して読み取り、この色分解された画像の一色に対応する静電潜像を感光体上に形成するため、帯電された感光体をこの色分解画像に対応してレーザービーム露光し、形成された静電潜像を、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、更に必要であればB(ブラック)のトナーの内の一色のトナーで、かつ色分解画像に対応する色のトナーにより現像した後、トナー画像を一旦中間転写体に転写する。1色のトナーが転写された感光体はクリーニングされ、除電後、再度帯電され、更に以上の工程を順次繰返し行って、中間転写体上にフルカラーのトナー画像を形成する。最後に、中間転写体上に形成されたフルカラートナー画像を、転写材に転写し、加熱或いは加熱・加圧定着して複写物を得る。カラー画像形成のための転写材としては、紙の他オーバーヘッドプロジェクター(OHP)用に合成樹脂フィルムも利用される。またここ数年フルカラーコピーの高速化が進み、タンデム方式の現像装置(4連)が主流になって来ている。
90年代より始まったIT革命は、印刷現場を取り巻く環境を著しくデジタル化の方向
へと導いてきており、このデジタル化によって、従来の印刷方式のワークフロー(撮影・
ポジ・スキャン・データ・デザイン・EPS・面付け・フィルム・刷版・印刷)が多段階
式過程であったのに対し、デジタルカメラによる撮影・DTP・CTP・印刷とその過程
を飛躍的に短縮することに成功した。それによって、入稿データの「RGB」化が標準化
しつつあり、取り扱われるデータがより色再現領域の広いものへとシフトしつつあるのが
現状である。
しかし、現在主流となっている電子写真方式よるフルカラープリンタ、複写機による、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のプロセストナーによるアウトプットでは、減色混合による色相となるため、色を重ねるごとに色相に濁りが生じ、必然的に色再現領域がRGBのそれよりも狭いものとなりデジタルデータとアウトプット画像との間の色再現性の差異が問題となっていった。特に、フルカラー現像の最終色として現像されることが一般的なイエロートナーが不透明であると黄かぶり現象を起こし、下刷りのトナー各色へ与える影響が大きい為、イエロートナーはできる限り透明であることが望ましく、他の色と刷り重ねた時に、濁りのない二次色、三次色が得られることが望ましい。
このようなカラートナーを用いての画像形成においては、トナーに、白黒画像の形成におけるような、良好な帯電性、流動性、耐久性、および転写性などと共に、どのような環境下においても、また連続して多数枚複写を行っても常に高画質のトナー画像を形成することができるという特性が要求される他に、更にカラー画像の色再現性の良好なことが求められる。トナーの色再現性は、用いられる着色剤の色相、彩度、分色反射特性などの他、結着樹脂への着色剤の分散性によっても影響を受ける。
オフセット印刷によるアウトプットでは、上記課題を解決する手段として、高彩度の印刷システムとして5〜7色のインキセットを使用する印刷方法が確立され、それぞれの特定した色相を持つインキセットを用いる印刷方法として、プロセス4色に橙、緑を加えた6色(ヘキサクロム印刷)やプロセス4色に橙、緑、紫を加えた7色(ハイファイ印刷)等が確立されている。(特許文献1参照)
フルカラートナーにおいても広範囲の画像再現を得るべく検討がなされてきている。特許文献2ではフタロシアニンを用いたシアントナー、ローダミン6G塩基性のキサンテンシリコモリブデン酸塩を用いたマゼンタトナー、ジアゾベンジジンを用いたイエロートナー、カーボンブラックを用いたブラックトナーの組み合わせにより、好ましい発色性が得られたものの、3色の組み合わせのバランスが悪いため、印字物の彩度が低く、色再現領域も十分ではなく、ジャパンカラーの再現領域を得られるものではなかった。(特許文献2参照)
またフタロシアニンを用いたシアントナー、ナフトールカーミンF6Bを用いたマゼンタトナー、ベンズイミダゾロンを用いたイエロートナーの組み合わせも検討されたが、この組み合わせでは、青、緑の色再現領域が満足の行くレベルには至らず、ジャパンカラーの再現領域を得られるものではなかった。(特許文献3)
また藍色のフタロシアニン顔料と緑色のフタロシアニン顔料を混合したシアントナーも検討されたが、C.I.ピグメントイエロー17を用いたイエロートナーとC.I.ピグメントレッド122のキナクリドン顔料を用いたマゼンタトナーであったため青色の再現領域が満足の行くレベルではなく、ジャパンカラーの再現領域を得られるものではなかった。(特許文献4)
特開2001−260516号公報 特開平9−171268号公報 特開2001−312102号公報 特開平5−72810号公報
このような現状に鑑み、本発明は入稿データを忠実に再現するため、RGBの色再現領域広げ、AdobeRGB(米Adobe Systems社商標)の領域に近い色再現をなし得るフルカラー画像形成用のトナーセットを提供することを目的とする。具体的には、OHP色再現性を含め得られた画像の色再現性に優れ、また帯電性に優れ、トナーの機内飛散がなく、流動性、耐オフセット性、ブロッキングなどの問題もなく、かつ長期にわたり良質の現像画像を安定して得ることのできるフルカラー用トナーセットを提供することを目的とするものである。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、ローダミン系染料の金属レーキ化合物を顔料成分として含有するマゼンタトナー、藍色を呈するフタロシアニン銅化合物と緑色を呈するフタロシアニン銅化合物とを併用した顔料成分として含有するシアントナー、ジスアゾイエロー系化合物を顔料成分として含有するイエロートナーと黒トナーとからなるフルカラートナーセットを用いることにより、良好なフルカラー画像を形成することができることを見出して本発明をなしたものである。
すなわち本発明とは、以下の(1)〜(9)の発明に関するものである。
(1)少なくとも結着樹脂、顔料成分を含有する、マゼンタトナー、シアントナー、イエロートナーと黒トナーとからなるフルカラートナーセットであって、マゼンタトナーはローダミン系染料の金属レーキ化合物を顔料成分として含有し、シアントナーは藍色を呈するフタロシアニン銅化合物と、補色として緑色を呈するフタロシアニン銅化合物とを顔料成分として含有し、かつイエロートナーはジスアゾイエロー系化合物を顔料成分として含有することを特徴とするフルカラートナーセット。
(2)シアントナーに用いる顔料成分において、藍色を呈するフタロシアニン銅化合物と緑色を呈するフタロシアニン銅化合物との重量比(藍色:緑色)が、100:2〜100:20の範囲であることを特徴とする(1)記載のフルカラートナーセット。
(3)マゼンタトナーに用いるローダミン系染料の金属レーキ化合物がC.I.ピグメントレッド81またはC.I.ピグメントレッド169であることを特徴とする(1)または(2)に記載のフルカラートナーセット。
(4)黒トナーに用いる顔料成分が、カーボンブラックと、補色として藍色を呈する顔料成分とからなることを特徴とする(1)〜(3)いずれかに記載のフルカラートナーセット。
(5)黒トナーにおいて、カーボンブラックと藍色を呈する顔料成分との重量比(カーボンブラック:藍色顔料)が、100:0.5〜100:20の範囲であることを特徴とする(4)記載のフルカラートナーセット。
(6)イエロートナーに用いるジスアゾイエロー系化合物がC.I.ピグメントイエロー12またはC.I.ピグメントイエロー13であることを特徴とする(1)〜(5)いずれかに記載のフルカラートナーセット。
(7)イエロートナー中の顔料成分の含有量(Y)、シアントナー中の顔料成分の含有量(C)、マゼンタトナー中の顔料成分の含有量(M)の関係がY<C<Mの関係を満足することを特徴とする(1)〜(6)いずれかに記載のフルカラートナーセット。
(8)イエロートナー中の顔料成分の含有量(Y)、シアントナー中の顔料成分の含有量(C)、マゼンタトナー中の顔料成分の含有量(M)の関係が以下(イ)〜(ハ)の条件をすべて満足することを特徴とする(1)〜(7)いずれかに記載のフルカラートナーセット。
(イ)Y<Cであり、0.5xC<Y<0.8xCの関係を満たす。
(ロ)Y<Mであり、0.3xM<Y<0.7xMの関係を満たす。
(ハ)C<Mであり、0.6xM<C<0.9xMの関係を満たす。
(9)上記(1)〜(8)いずれかに記載のフルカラートナーセットを用いてフルカラー画像を得ることを特徴とする画像形成方法。
本発明が提供するフルカラートナーセットを用いることにより、従来のフルカラートナーでは再現できなかったAdobeRGB(米Adobe Systems社商標)に近い領域の色再現が可能となり、色再現性の格段に改善された良質な画像を現像当初から長期に亘り安定して形成することができるという格別の効果を有するものである。また本発明のフルカラートナーセットでは、色再現領域を向上させる手段として蛍光顔料を使用していないためフルカラー画像の経時での褪色等を劣化させることなく、高彩度のフルカラー画像を得ることができる。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明は、少なくとも結着樹脂、顔料成分を含有するイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、黒トナーの4色からなるフルカラートナーセットであって、イエロートナー中に顔料成分としてジスアゾイエロー系化合物、マゼンタトナー中に顔料成分としてローダミン系染料の金属レーキ化合物、シアントナー中に顔料成分として藍色を呈するフタロシアニン銅化合物と、補色として緑色を呈するフタロシアニン銅化合物を含有するものである。
これはイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーの3色の組み合わせることの効果が非常に大きく、この3色を組み合わせて用いることで、レギュラー色相(JapanColor等)の色再現範囲の領域よりも広く、AdobeRGB(米Adobe Systems社商標)再現の領域近傍に及ぶ色再現が可能となったものである。これらのイエロー、マゼンタ、シアンのカラートナーの組み合わせにより、色バランスが整いガモットの面積が最大限大きくなり、色再現領域の広いフルカラー画像を得ることが可能となったものである。
元来イエロー成分は従来のトナーにおいても単体としてはAdobeRGB、RGBの再現領域に近いレベルは持っていたものの、緑色、橙色、赤色の再現性が劣っていた。上記述べた本発明の組み合わせにより初めて、緑色、橙色、赤色、紫色、青色の再現領域を広くすることが可能となった。
シアントナーは藍色成分と緑色成分とを併用して用いることで、緑色領域の再現においてジャパンカラーの領域を超えAdobeRGBの域に達することが可能となった。またこのシアントナーとローダミン系染料の金属レーキ化合物を顔料成分として含有するマゼンタトナーの使用により、混合色の紫色の再現領域を広くすることが可能となった。
従来のシアントナーに用いられていたC.I.ピグメントブルー15:3の如き単一の顔料成分では、緑色領域の色再現において通常の印刷におけるレギュラー色相(JapanColor等)の範囲の色再現しかできなかったものであるが、緑色を呈するフタロシアニン銅化合物を藍色成分100重量部に対して2〜20重量部加えることで、レギュラー色相(JapanColor等)では再現できなかったAdobeRGB再現の領域近傍まで色再現が可能となった。ただし本発明の組み合わせでマゼンタトナー、イエロートナーを併用しなければ、緑色成分が強くなり、橙色の再現、紫色の再現が悪化してしまい、一部に従来の色再現範囲よりも劣ってしまう。
このように広い色再現領域の広い組み合わせは、これらの3種類のイエロートナー、シアントナー、マゼンタトナーを用いることで成し得ることができるものであり、1種類でも欠落すれば、色再現が劣るどころか、バランスが崩れてしまい、従来のレギュラー色相と差異が見られないものとなってしまう。
本発明のフルカラートナーに含まれる顔料成分の含有量は、イエロートナー中の顔料成分の含有量(Y)<シアントナー中の顔料成分の含有量(C)<マゼンタトナー中の顔料成分の含有量(M)の関係であることが好ましい。
マゼンタトナーの顔料成分が最も多いのは、紫色領域の色再現に大きく寄与し、赤色領域の再現をレギュラー色相よりも広く維持しガモットのバランスを整えることに寄与している。
イエロートナーの顔料成分の含有量を相対的に低くすることでイエローの透明性が得られ、所望の画像濃度を出力する際にイエロートナー成分の膜厚を上げる(付着量を上げる)ことができる。イエロートナー成分の膜厚が上がることで、シアントナー、マゼンタトナーとの組み合わせにも大きく寄与し、バランスが整い、結果的にガモットを広げる効果を有する。より好ましい顔料成分の配合は、以下の(イ)〜(ハ)の条件をすべて満足する場合である。
(イ)Y<Cであり、0.5xC<Y<0.8xC
(ロ)Y<Mであり、0.3xM<Y<0.7xM
(ハ)C<Mであり、0.6xM<C<0.9xM
即ちここでシアントナー中の顔料成分を100部とすると、イエロートナー中の顔料成分は50〜80部であることが好ましい。50部よりも小さくなると、イエロートナーの透明性は得られるものの緑色の再現が困難になり、80部よりも大きくなると、イエロートナーの透明性が得られず、紫色の再現領域が狭くなってしまう。またマゼンタトナー中の顔料成分を100部とすると、シアントナー中の顔料成分は60〜90部であることが好ましい。この範囲を外れると紫色の再現領域が狭くなってしまう。またマゼンタトナー中の顔料成分を100部とすると、イエロートナー中の顔料成分は30〜70部であることが好ましい。この範囲を外れると赤色の再現領域が狭くなってしまう。
色再現領域の表現方法としては、XYZ表色系(CIE1931表色系)、X10Y10Z10表色系(CIE1964表色系)、L*a*b*表色系(CIE1976)、ハンターLab表色系、マンセル表色系、L*u*v*表色系(CIE1976)等挙げられる。
L*a*b*表色系では、色相に関係なく比較できる明るさの度合いとして「明度」をL*で表現し、L*が大きくなるほど色が明るく、小さくなるほど暗くなることを示している。また、各色によって異なる「色相」をa*、b*の値で示し、a*は赤(+)から緑(−)方向、そしてb*は黄(+)から青(−)方向を示し、各方向とも絶対値が大きくなるに従って色鮮やかになり、0に近づくに従ってくすんだ色になることを示している。これによって一つの色を、L*、a*、b*を用いて数値化することが可能となる。また「明度」「色相」とは別に、鮮やかさの度合いを数値化する方法として「彩度(C)」があり、以下の計算式にて求めることができる。Cに関しても同様に、絶対値が大きくなるに従って色鮮やかになり、値が小さくなるにつれてくすんだ色になることを示している。
一つの印刷物、印字物(印刷物以外のカラースペースも含む)で表現できる全ての色再現領域を演色領域(ガモット)と呼ぶが、ガモットを表す最も簡便な方法として、a*を横軸、b*縦軸とした2次元空間に、単色ベタ部(黄、紅、藍)、及び、単色ベタ刷り重ね部(黄×紅、紅×藍、藍×黄)計6色のa*対b*の値を、プロットした六角形の面積で表現することが可能である。ガモットの面積が広い程、色再現領域が広いことを示している。
本発明におけるフルカラートナーセットとは、一緒に混合されないトナーの組み合わせであり、各トナーは別々の組成物として存在している。各色のトナー、場合によっては現像剤は、フルカラー複写機、プリンター中に各色ごとに現像器、現像ハウジングの中に収納されて用いられる。
本発明のフルカラートナーセットに用いられるイエロートナーに用いられる顔料成分は、ジスアゾイエロー系化合物である。具体的な顔料としては、C.I.ピグメントイエロー12またはC.I.ピグメントイエロー13である。またこれらの顔料の補色としてC.I.ピグメントイエロー83を上記黄顔料の0.5〜10%、好ましくは2〜5%加えて使用することも可能である。
本発明で使用されるイエロートナーにおいて、画像濃度1.85〜1.90の範囲内で印刷したブラックトナー上に、濃度1.40〜2.10の範囲で刷り重ねした場合のL*値が17を超えない透明性を有していれば、二次色、三次色の重ね刷りをした際の下刷りトナーへの影響が少なく、良好な色再現領域を得ることができる。
本発明のフルカラートナーセットに用いられるマゼンタトナーに用いられる顔料成分は、ローダミンB、ローダミン3G、ローダミン6Gなどのローダミン系染料のモリブデン、タングステン金属レーキ化合物である。具体的な顔料としては、C.I.ピグメントレッド81またはC.I.ピグメントレッド169である。またこれらの顔料の補色としてC.I.ピグメントバイオレット1を上記マゼンタ顔料の0.5〜10%、好ましくは2〜5%加えて使用することも可能である。
本発明で使用する藍顔料である銅フタロシアニン系化合物は、結晶多型(同質異晶)を示す物質であり、その結晶構造の違いによってα、β、γ、ε、π、τ、ρ、χ、R型などに分類されるが、結晶安定性、分散性が優れているβ型を使用することが好ましく、更には比表面積が74m/g〜300m/gの範囲の微細なβ型銅フタロシアニンであることが好ましい。74m/gよりも小さいと十分な画像濃度が得られにくく、良好な色再現ができなくなる。また300m/gを超えてしまうと顔料が凝集しやすくなり、分散性が困難となってしまう。
本発明においては、上記銅フタロシアニン化合物に対し、フタロシアニン分子のベンゼン環上の水素原子をハロゲン化合物で置換したハロゲン化銅フタロシアニン化合物を2〜20%より好ましくは3〜15%加えて使用することにより、藍インキ単色の色再現領域を損なうことなく、黄及び紅インキと刷り重ねた際の緑及び紫の色再現領域を広げることが可能になる。具体的には、C.I.ピグメントブルー15:3またはC.I.ピグメントブルー15:4に、C.I.ピグメントグリーン7を添加して用いることが好ましい。
黒トナーとしてはプロセスの設計によって磁性トナー、非磁性トナーを用いることになるが、非磁性トナーであるならばイエロー、マゼンタ、シアンの3種の顔料成分を混合して用いるか、あるいはカーボンブラック、磁性トナーであるならば磁性粉を用いることができる。
また黒トナーは黒色の印字の用途だけでなく、イエロー、マゼンタ、シアンの3色の補色として使用され、印字物の黒色感を出すために、黒色顔料成分中に藍色成分を添加して使用することが好ましい。藍色を含有する黒色着色剤は、印字物における影の部分を際立たせ、鮮やかな画像を得ることができる。本発明のフルカラートナーセットにおいては、黒トナーにおいては藍色成分の顔料と好ましく均一に配合する上でカーボンブラックを用いることが好ましい。
カーボンブラック100重量部に対して、藍色成分を0.5〜20重量部添加することが好ましく、より好ましくは2〜10重量部の範囲であることが好ましい。藍色成分としては、藍色顔料のいずれも使用可能であるが、通常はC.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4を用いることが好ましい。
黒トナーが磁性トナーである場合、使用可能な磁性体は、従来磁性トナーの製造において使用されている強磁性の元素を含む合金、化合物等何れのものであってもよい。これら磁性体の例としては、マグネタイト、マグヘマイト、フェライト等の酸化鉄または二価金属と酸化鉄との化合物、鉄、コバルト、ニッケルのような金属或いはこれらの金属のアルミニウム、コバルト、銅、鉛、マグネシウム、スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、カドミウム、カルシウム、マンガン、セレン、チタン、タングステン、バナジウムのような金属の合金、およびこれらの混合物が挙げられる。これらの磁性体は、SEMにより求められる平均粒径が0.1〜2μm、更には0.1〜0.5μm程度のものが好ましい。また、磁性体のトナー中の含有量は、結着樹脂100質量部に対して、約20〜200質量部、好ましくは40〜150質量部である。また、トナーの飽和磁化としては、15〜35emu/g(測定磁場 1キロエルステッド)が好ましい。また磁性トナーの場合の磁性体としては、具体的には戸田工業社製EPT−500,EPT−1000等、関東電化社製KBC−100,KBC−200,チタン工業社製MRD−BL等、三井金属鉱業社製MG−RF,MG−WS等が例示される。
本発明のフルカラートナーに用いられる結着樹脂としては、各色の顔料の色相を阻害しないために無色あるいは白色、淡色を呈するものが好ましい。
使用することのできる結着樹脂としては、ポリスチレン、ポリ−p−クロルスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体の単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタレン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体などのスチレン系共重合体また架橋されたスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニル、フェノール樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹脂変性マレイン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビニル、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール、テルペン樹脂、クマロンインデン樹脂、石油系樹脂などがあげられる。中でもポリエステル樹脂、スチレン系共重合体が好ましく用いられる。
本発明のフルカラートナーにおいては、ポリエステル樹脂が最も好ましい結着樹脂である。ポリエステル樹脂を構成するアルコール成分としては、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,4−ブテンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、下記一般式(1)で示されるビスフェノール誘導体等のジオール類、グリセロール、ジグリセロール、ソルビット、ソルビタン、ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、等の多価アルコール類が挙げられ、これらは単独で或いは2種以上の組み合わせで使用される。
Figure 2008203798
(式中Rはエチレンまたはプロピレン基であり、x、yはそれぞれ1以上の整数であり、かつx+yの平均値は2〜10である。)
酸成分としては、二価のカルボン酸として、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸などのベンゼンジカルボン酸類またはその無水物;コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸などのアルキルジカルボン酸類またはその無水物;またさらに炭素数16〜18のアルキル基で置換されたコハク酸もしくはその無水物;フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸などの不飽和ジカルボン酸またはその無水物;シクロヘキサンジカルボン酸;ナフタレンジカルボン酸;ジフェノキシエタン−2,6−ジカルボン酸等が挙げられ、架橋成分としてはたらく三価以上のカルボン酸としてはトリメリット酸、ピロメリット酸、ナフタレントリカルボン酸、ブタントリカルボン酸、ヘキサントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、オクタンテトラカルボン酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸やその無水物等が挙げら、これらは単独で或いは2種以上の組み合わせで使用される。
好ましいアルコール成分は、前記一般式1で表されるビスフェノール誘導体であり、好ましい酸成分はフタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸またはその無水物、コハク酸、n−ドデセニルコハク酸またはその無水物、フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸等のジカルボン酸類、トリメリット酸またはその無水物等のトリカルボン酸類である。
なお、本発明において、酸価の測定はJIS K−0070の方法に準じて行うことができる。酸価はトナー1gを中和するために必要な水酸化カリウムのmg数で表す。ただし、トナーが磁性体を含有する場合は、磁性体を酸で溶出させた残分をトナー1gとする。
またスチレン系重合体に包含されるスチレン系共重合体において、スチレンモノマーに対するコモノマーとしては、例えば、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミドなどの二重結合を有するモノカルボン酸もしくはその置換体;例えば、マレイン酸、マレイン酸メチル、マレイン酸ブチル、マレイン酸ジメチルなどの二重結合を有するジカルボン酸およびその置換体;例えば塩化ビニル、酢酸ビニル、安息香酸ビニルなどのビニルエステル類;例えばエチレン、プロピレン、ブチレンなどのエチレン系オレフィン類;例えばビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトンなどのビニルケトン類;例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルなどのビニルエーテル類;等のビニル単量体があげられる。これらは、単独で用いられてもよいし、2種以上併用されてもよい。
架橋されたスチレン系共重合体を製造する際に用いられる架橋剤としては、主として2個以上の重合可能な二重結合を有する化合物が用いられ、例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレンなどの芳香族ジビニル化合物;例えばエチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオールジメタクリレートなどの二重結合を2個有するカルボン酸エステル;ジビニルアニリン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビニルスルホンなどのジビニル化合物;及び3個以上のビニル基を有する化合物が単独でもしくは混合物として用いられる。スチレン系重合体としては、GPCにより測定される分子量分布で3×103 〜5×104 の領域に少なくともひとつのピークを有し、105 以上の領域に少なくとも他の一つのピークあるいはショルダーを有するスチレン系共重合体が定着性の点から好ましい。
なお、ビニル重合体の製造に当たっては重合開始剤が用いられる。重合開始剤としては、従来公知のものの何れをも用いることができる。重合開始剤としては、例えば、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、ターシャリーブチルハイドロパーオキサイド、ターシャリーブチルパーオキシベンゾエ−ト、ジターシャリーブチルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、アゾイソブチロニトリル、アゾビスバレロニトリルなどが従来好ましく用いられている。重合開始剤のビニルモノマーに対する使用割合は、0.2〜5質量%が一般的である。重合温度は、使用するモノマーおよび開始剤の種類に応じ適宜選定される。
また、本発明においては、ビニル系重合体を幹重合体、ポリエステルユニットを枝重合体としたグラフト共重合体のようなビニル系重合体ユニットとポリエステルユニットが化学的に結合されたハイブリッド樹脂も用いることができる。ビニル系樹脂としては、カルボキシル基あるいは水酸基を有するモノマーが重合単位として含まれることが好ましい。他の重合単位としては、上記ビニル系重合体において例示されたモノマーが適宜用いられる。さらにポリエステルユニットを形成する単量体成分としては、ポリエステル樹脂を製造するために用いられる上記アルコール成分、酸成分などが用いられる。
結着樹脂のガラス転移温度(Tg)は50〜70℃の範囲であることが好ましい。ガラス転移温度(Tg)は、本発明においては示差走査熱量計(島津製作所社製 DSC−60)を用いて、昇温速度10℃/minで測定した時のTg以下のベースラインの延長線と、Tg近傍の吸熱カーブの接線との交点の値を求め測定した。
本発明のフルカラートナーにおいては、結着樹脂は、酸価が5〜20mgKOH/gの範囲であることが好ましい。結着樹脂の酸価が5mgKOH/gより小さい場合には、不均化ロジンエステルとの相溶性が低下し、離型剤が遊離する問題が十分に解決しない。また結着樹脂の酸価が20mgKOH/gを超える場合には、得られたトナーの高温・高湿時の保存性および現像特性が悪くなるという問題が発生する。
本発明のフルカラートナーの結着樹脂がポリエステル樹脂である場合は、ホモポリエステル或いはコポリエステルの単独でも、或いはこれらの2種以上からなるブレンド物であってもよい。またポリエステル樹脂は、耐オフセット性および低温定着性の点から、ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)で測定される分子量において、重量平均分子量(Mw)が5,000以上のものが好ましく、10,000〜1,000,000のものがより好ましい。ポリエステル樹脂の重量平均分子量が小さくなると、トナーの耐オフセット性が低下する傾向にあり、また、重量平均分子量が大きくなると定着性が低下する傾向を示す。また、用いられるポリエステル樹脂は、特定の低分子量の縮重合体成分と特定の高分子量の縮重合体成分とからなる2山の分子量分布曲線を有するタイプ、或いは1山の単分子量分布曲線を有するタイプのいずれのものであってもよい。
また本発明のフルカラートナーには、実質的な悪影響を与えない限りにおいて、従来トナーを製造する際に用いられている離型剤などの添加剤を加えることができる。離型剤としては、例えば熱ロール定着時の離型性(オフセット防止性)を向上させる、脂肪族炭化水素、脂肪酸金属塩類、高級脂肪酸類、脂肪酸エステル類もしくはその部分ケン化物、シリコーンオイル、各種ワックスが挙げられる。これらの中では、重量平均分子量が1000〜10000程度の低分子量ポリエチレンや低分子量ポリプロピレン、マイクロクリスタリンワックス、カルナウバワックス、サゾールワックス、パラフィンワックス等のワックス類が好ましい。これらは通常0.5〜5重量%程度の量でトナー中に加えられる。
本発明のフルカラートナーにおいては、画像濃度の光沢度を上げる目的でロジンエステルを添加することも好ましい。ロジンエステルを用いることで、フルカラートナーの光沢性を得ることができる。本発明において使用することのできるロジンエステルはロジンの主成分であるアビエチン酸、不均化ロジン、重合ロジンをアルコールでエステル化したものである。ロジンエステルの軟化点は70〜140℃の範囲であることが好ましい。またトナー100重量部に対して0.3〜3重量部の範囲で使用することが好ましい。0.3重量部よりも少ないと光沢度を上げる効果がなくなり、3重量部を超えてしまうとトナーの色再現に支障が生じてしまう。
本発明のトナーには、必要に応じて色相に支障を来たさない範囲で無色あるいは淡色の荷電制御剤が含有されてもよい。荷電制御剤は、現像されるべき静電潜像担持体上の静電荷像の極性に応じて、正荷電制御剤または負荷電制御剤が用いられる。
正荷電制御剤としては、四級アンモニウム塩化合物(例えば、トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルホン酸塩、テトラブチルベンジルアンモニウムテトラフルオロボレート)、4級アンモニウム塩有機錫オキサイド(例えば、ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサイド、ジシクロヘキシルスズオキサイド)、ジオルガノスズボレート(ジブチルスズボレート、ジオクチルスズボレート、ジシクロヘキシルスズボレート)、アミノ基を有するポリマー等の電子供与性物質等を単独であるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
一方、負荷電制御剤としては、芳香族ヒドロキシカルボン酸の亜鉛塩、カルシウム塩、クロム塩等、サリチル酸あるいはサリチル酸誘導体などのアリールオキシカルボン酸の二価または三価の金属塩や金属キレート(錯体)、脂肪酸石鹸、ナフテン酸金属塩等が挙げられる。これらの荷電制御剤は、通常結着樹脂100質量部に対して0.1〜10質量部、好ましくは0.5〜8質量部の割合で使用される。
本発明のトナーに用いられる外添剤としては流動化剤、研磨剤、導電性付与剤、滑剤などのものを、使用することができる。本発明において使用される流動化剤の基材としては、例えばシリカ、アルミナ、チタニア、マグネシア、非晶質珪素−アルミニウム共酸化物、非晶質珪素−チタニウム共酸化物などの微粉末を用いることができる。また外添剤としての流動化剤はトナーに流動性を付与する目的のみならず、トナーの帯電性付与及び制御の役割をも担っている。つまり外添剤はトナーの最表部に付着することによって、トナーの帯電性に大きな影響を及ぼす。
流動化剤に用いられる粒子については、表面処理を行わずそのまま用いることも可能ではあるが、吸湿性により環境安定性が損なわれてしまうことと、流動化剤が感光体ドラム表面に付着して、フィルミングを起こしてしまい画像欠陥を引き起こしてしまう問題が生じる場合がある。吸湿性による環境安定性が損なわれる問題については、高湿環境下では流動化剤が水分の影響を受けてしまい、トナーの帯電減衰を引き起こし、画像上のカブリの発生、トナーの機内飛散の原因となってしまう。そこで流動化剤に用いる粒子の表面処理を行い、疎水性持たせることが好ましい。またこの表面処理に用いる処理剤の選択により、正極性及び負極性の所望の極性を持たせトナーの帯電性を調整、制御し安定させることができる。使用する表面処理剤の選択を行う必要がある。
本発明において用いられる流動化剤の表面処理剤としては、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン等のオルガノアルコキシシラン類、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、オクタデシルトリクロロシラン、t−ブチルジメチルクロロシラン等のオルガノクロロシラン類、ヘキサメチルジシラザン等のシラザン類、ビス(ジメチルアミノ)ジメチルシラン等のオルガノアミノシラン類及びシリコーンオイル系の化合物を使用することができる。
シリコーンオイル系の化合物としてはジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイルなどのストレートシリコーンオイル、または変性シリコーンオイルが使用できる。変性シリコーンオイルに用いられる変性基としては、メチルスチレン基、長鎖アルキル基、ポリエーテル基、カルビノール基、アミノ基、エポキシ基、カルボキシル基、高級脂肪酸基、メルカプト基、メタクリル基等があげられる。シリコーンオイルは優れた離型性、滑り性を持っていることにより、トナー成分の感光体ドラム表面への付着、フィルミングを防ぐ効果を有している。
本発明に使用される流動化剤以外の外添剤は滑剤、研磨剤、導電性付与剤等について以下の公知のものを使用することができる。滑剤としては、例えばポリテトラフルオロエチレン、ステアリン酸亜鉛などが、研磨剤としては例えばチタン酸ストロンチウム、チタン酸カルシウム、チタン酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、炭化ケイ素、炭化タングステン、窒化ケイ素などの微粉体が挙げられる。これらの研磨剤は感光体ドラム表面へのトナー成分の付着物、フィルミング物を研磨し削ることにより、除去する効果があり、前記のシリコーンオイルで表面処理を行った流動化剤と併せて用いることにより大きな効果を見い出すことができる。導電性付与剤としては酸化スズの如き金属酸化物等を加えることもできる。しかし、これらの例は単なる例示に過ぎないものであり、本発明のフルカラートナーに添加混合されるものが上記具体的に例示されたものに限定されるものではない。
本発明のフルカラートナーは二成分系現像剤としてキャリアとともに用いることもできる。キャリアとしては、従来二成分系乾式現像剤において用いられるキャリアのいずれもが使用できる。このようなキャリアとしては、例えば鉄粉等の強磁性金属あるいは強磁性金属の合金粉、酸化鉄などの金属酸化物、ニッケル、銅、亜鉛、マグネシウム、バリウム等の元素から構成されるフェライト粉、マグネタイト粉などの磁性粉からなる磁性粉キャリア、これら磁性粉を樹脂で被覆した磁性粉樹脂コートキャリア、磁性粉とバインダー樹脂からなるバインダーキャリヤ、樹脂被覆されたあるいは樹脂被覆されていないガラスビーズなどが挙げられる。これらのキャリアは、通常15〜100μm、好ましくは20〜80μm程度の粒径のものが用いられる。
なお、磁性粉樹脂コートキャリアの被覆樹脂としては、例えば、ポリエチレン、シリコーン樹脂などのシリコン含有樹脂、フッ素含有樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル、セルロース誘導体、マレイン酸樹脂、エポキシ樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ臭化ビニル、ポリ臭化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリプロピレン、フェノール樹脂、ポリビニルアルコール、フマル酸エステル樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリビニルエーテル、クロロプレンゴム、アセタール樹脂、ケトン樹脂、キシレン樹脂、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、アイオノマー樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂などが使用できる。これらのなかでは、スペントトナーの形成が少ないためフッ素含有樹脂、シリコン含有樹脂が特に好ましい。この磁性粉樹脂コートキャリアには、導電性微粒子(カーボンブラック、導電性金属酸化物、金属粉体)、無機充填材(シリカ、窒化ケイ素、窒化ホウ素、アルミナ、ジルコニア、炭化ケイ素、炭化ホウ素、酸化チタン、クレイ、タルク、ガラス繊維)、前記例示の荷電制御剤などを、必要に応じ含有させてもよい。キャリア芯材に対する樹脂被覆膜厚は、0.1〜5μm程度が好ましい。
またキャリアはトナー容器中にトナーとともに充填しておき、トナーの供給と同時に新しいキャリアを現像器へ供給するトリクル現像方式として用いることも可能である。これにより現像機内の現像剤(トナーとキャリア)の一部を回収することで、現像剤の劣化が起こらず現像剤の交換を不要とすることができる。このトリクル現像剤の歴史は古く昭和59年頃には使用されていたものである。
本発明に係るトナーは、従来から公知のトナーの製造方法を用いて製造することができる。トナーの製造方法は、混練、粉砕工程を経て得られる粉砕法、ケミカル的に重合して得られる重合法の2種類に大別される。粉砕法の場合、例えば上述したようなトナー構成材料を、ボールミル、ヘンシェルミキサーなどの混合機により充分混合したのち、熱ロールニーダー、一軸あるいは二軸のエクストルーダーなどの熱混練機を用いて良く混練し、冷却固化後、ハンマーミルなどの粉砕機を用いて機械的に粗粉砕し、次いでジェットミル、機械式粉砕機などにより微粉砕した後、分級する方法により製造する方法が挙げられる。
一方、重合法の場合、結着樹脂溶液中に他のトナー構成材料を分散した後、噴霧乾燥する、所謂マイクロカプセル法によりトナーを製造する方法、結着樹脂を形成する単量体に所定材料を混合し、乳化あるいは懸濁重合を行いトナーを得る方法などが挙げられる。乳化重合法では、サブミクロンの粒径の樹脂微粒子を凝集工程であらかじめ水中で乳化させた顔料成分、ワックス等の内添剤とともに会合させ、所望のトナーサイズの粒径を得るものである。また懸濁重合法は、重合開始剤、顔料成分、ワックス、荷電制御剤等の必要な材料をモノマー中に分散、加熱させ重合を行うものである。
このように得られたトナー母粒子に外添剤をヘンシェルミキサー等の混合機を用いて十分に混合して用いることが好ましい。
本発明で用いられるトナーとしては、体積平均粒径が3〜15μmであることが好ましく、5〜12μmが更に好ましい。
[実施例]
以下実施例および比較例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明の態様がこれらの例に限定されるものではない。なお以下については、部数は全て重量部を表す。また下記の実施例、比較例の詳細な条件、結果を以下の表1、表2に示す。また、以下の実施例および比較例中で用いられる結着樹脂、顔料および離型剤は次のものである。
(結着樹脂)
熱可塑性ポリエステル樹脂1
テレフタル酸、イソフタル酸、トリメリット酸、プロピレンオキシド付加ビスフェノールA、エチレングリコールから構成されるポリエステル樹脂。
酸価:10mgKOH/g OH価:43mgKOH/g Tg 58℃
分子量 Mw:28200 Mn:2500
熱可塑性ポリエステル樹脂2
テレフタル酸、イソフタル酸、トリメリット酸、プロピレンオキシド付加ビスフェノールA、エチレングリコールから構成されるポリエステル樹脂。
酸価:18mgKOH/g OH価:36mgKOH/g Tg 59℃
分子量 Mw:32000 Mn:2600
(顔料)
顔料としては以下のものを用いて評価を行った。
シアン用顔料
C.I.ピグメントブルー15:3(東洋インキ製造製LIONOL BLUE GLA−SD)
C.I.ピグメントグリーン7(東洋インキ製造製LIONOL GREEN YS−2A)
マゼンタ用顔料
C.I.ピグメントレッド81(不二化成製ファナルローズRNN−P)
C.I.ピグメントレッド169(BASF社製FANAL PINK D4810)
比較用マゼンタ用顔料
C.I.ピグメントレッド57:1(東洋インキ製造製LIONOL RED 6B 4240−P)
C.I.ピグメントレッド122(大日本インキ化学工業社製KET RED309)
イエロー用顔料
C.I.ピグメントイエロー12(東洋インキ製造製LIONOL YELLOW 1235−P)
C.I.ピグメントイエロー13(東洋インキ製造製LIONOL YELLOW FG−1310)
(比較用イエロー用顔料)
C.I.ピグメントイエロー180(クラリアント社製LTONER YELLOW HG)
黒用顔料
カーボンブラック モナーク880
藍色成分として上記C.I.ピグメントブルー15:3(東洋インキ製造製LIONOL BLUE GLA−SD)を添加。
以下表1、表2に評価を行った材料、トナー処方を示す。
Figure 2008203798
Figure 2008203798
(シアントナーの作製)
熱可塑性ポリエステル樹脂1 50.0重量部
C.I.ピグメントブルー15:3 48.0重量部
C.I.ピグメントグリーン7 2.0重量部
上記材料(合計5kg)を加圧ニーダー中で設定温度120℃、15分の条件にて混合、混練を行い取り出した。更にロール温度95℃の3本ロールにて混練を行い、冷却後10mm以下に粗砕し、シアン着色剤1を得た。
熱可塑性ポリエステル樹脂1 87.0重量部
シアン着色剤1 10.0重量部
荷電制御剤(3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸のカルシウム塩化合物)1.0重量部
離型剤(エチレンホモポリマー 分子量850 Mw/Mn1.08 融点107℃)1.5重量部
不均化ロジンエステル(スーパーエステルA−100) 0.5重量部
上記材料(合計5kg)を20Lの容積を有するヘンシェルミキサーで混合(3000rpm,3分)した後、二軸混練押出機(PCM30)で供給量6kg/hr,吐出温度120℃にて溶融混練を行い、冷却固化した後ハンマーミルで粗粉砕し、次いでI式ジェットミル(IDS−2型)で微粉砕し、分級(DS−2型)して重量平均粒径約8.5μmの分級品(トナー母粒子)を得た。
次いで、上記で得られた分級品100重量部と疎水性酸化チタン(チタン工業社製STT−30A)0.5重量部を10Lのヘンシェルミキサーで混合(2000rpm,1分)、篩工程(100メッシュ)を経た後シアントナー1を得た。
(マゼンタトナーの作製)
熱可塑性ポリエステル樹脂1 50.0重量部
C.I.ピグメントレッド81 50.0重量部
上記材料(合計5kg)を加圧ニーダー中で設定温度120℃、15分の条件にて混合、混練を行い取り出した。更にロール温度95℃の3本ロールにて混練を行い、冷却後10mm以下に粗砕し、マゼンタ着色剤1を得た。
熱可塑性ポリエステル樹脂1 85.0重量部
マゼンタ着色剤1 12.0重量部
荷電制御剤(3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸のカルシウム塩化合物)1.0重量部
離型剤(エチレンホモポリマー 分子量850 Mw/Mn1.08 融点107℃)1.5重量部
不均化ロジンエステル(スーパーエステルA−100) 0.5重量部
上記材料(合計5kg)を20Lの容積を有するヘンシェルミキサーで混合(3000rpm,3分)した後、二軸混練押出機(PCM30)で供給量6kg/hr,吐出温度120℃にて溶融混練を行い、冷却固化した後ハンマーミルで粗粉砕し、次いでI式ジェットミル(IDS−2型)で微粉砕し、分級(DS−2型)して重量平均粒径約8.5μmの分級品(トナー母粒子)を得た。
次いで、上記で得られた分級品100重量部と疎水性酸化チタン(チタン工業社製STT−30A)0.5重量部を10Lのヘンシェルミキサーで混合(2000rpm,1分)、篩工程(100メッシュ)を経た後マゼンタトナー1を得た。
(イエロートナーの作製)
熱可塑性ポリエステル樹脂1 50.0重量部
C.I.ピグメントイエロー12 50.0重量部
上記材料(合計5kg)を加圧ニーダー中で設定温度110℃、15分の条件にて混合、混練を行い取り出した。更にロール温度90℃の3本ロールにて混練を行い、冷却後10mm以下に粗砕し、イエロー着色剤1を得た。
熱可塑性ポリエステル樹脂1 89.0重量部
イエロー着色剤1 8.0重量部
荷電制御剤(3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸のカルシウム塩化合物)1.0重量部
離型剤(エチレンホモポリマー 分子量850 Mw/Mn1.08 融点107℃)1.5重量部
不均化ロジンエステル(スーパーエステルA−100) 0.5重量部
上記材料(合計5kg)を20Lの容積を有するヘンシェルミキサーで混合(3000rpm,3分)した後、二軸混練押出機(PCM30)で供給量6kg/hr,吐出温度115℃にて溶融混練を行い、冷却固化した後ハンマーミルで粗粉砕し、次いでI式ジェットミル(IDS−2型)で微粉砕し、分級(DS−2型)して重量平均粒径約8.5μmの分級品(トナー母粒子)を得た。
次いで、上記で得られた分級品100重量部と疎水性酸化チタン(チタン工業社製STT−30A)0.5重量部を10Lのヘンシェルミキサーで混合(2000rpm,1分)、篩工程(100メッシュ)を経た後イエロートナー1を得た。
(黒トナーの作製)
熱可塑性ポリエステル樹脂1 50.0重量部
カーボンブラック(モナーク880) 47.0重量部
C.I.ピグメントブルー15:3 3.0重量部
上記材料(合計5kg)を加圧ニーダー中で設定温度120℃、15分の条件にて混合、混練を行い取り出した。更にロール温度95℃の3本ロールにて混練を行い、冷却後10mm以下に粗砕し、黒着色剤1を得た。
熱可塑性ポリエステル樹脂1 89.0重量部
黒着色剤1 8.0重量部
荷電制御剤(3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸のカルシウム塩化合物)1.0重量部
離型剤(エチレンホモポリマー 分子量850 Mw/Mn1.08 融点107℃)1.5重量部
不均化ロジンエステル(スーパーエステルA−100) 0.5重量部
上記材料(合計5kg)を20Lの容積を有するヘンシェルミキサーで混合(3000rpm,3分)した後、二軸混練押出機(PCM30)で供給量6kg/hr,吐出温度120℃にて溶融混練を行い、冷却固化した後ハンマーミルで粗粉砕し、次いでI式ジェットミル(IDS−2型)で微粉砕し、分級(DS−2型)して重量平均粒径約8.5μmの分級品(トナー母粒子)を得た。
次いで、上記で得られた分級品100重量部と疎水性酸化チタン(チタン工業社製STT−30A)0.5重量部を10Lのヘンシェルミキサーで混合(2000rpm,1分)、篩工程(100メッシュ)を経た後黒トナー1を得た。
(画像試験)
上記得られたシアントナー1、マゼンタトナー1、イエロートナー1、黒トナー1を用いて、またキャリアは平均粒径が60μmのシリコーンレジンでコーティングされたフェライトキャリア(DFC−350C同和鉄粉社製)を用いて、各色トナー濃度6%に設定してカラー現像剤を作製した。画像試験条件は以下の通りであった。
フルカラー複写機:キヤノン社製 CLC−730
コピー用紙:富士ゼロックス社製カラーアプリケーション用紙 Ncolor127(127.9g/m2) A4サイズ
画像作成条件:イエロー、シアン、マゼンタ、黒の4種の単色画像、及び2色ベタ刷り重ね部(イエローxマゼンタ 赤色、マゼンタxシアン 紫色、シアンxイエロー 緑色)及びイエロー、マゼンタ、シアン3色の単色ベタ刷り重ね部を出力した。
また得られた各画像印字物の評価を行った。
印字物測定条件
画像濃度:グレタグマクベスD196にて印字物の単色(イエロー、マゼンタ、シアン、黒)ベタ部の濃度値を測定した。
測色:X−Rite938にて印字物の単色ベタ部(イエロー、マゼンタ、シアン)、及び、単色ベタ刷り重ね部(イエロー×マゼンタ、マゼンタ×シアン、シアン×イエロー)のL*、a*、b*値を測定した。またC値はa*及びb*から下記の計算式にて求めた。
光沢:村上色彩技術研究所製、デジタル光沢計にて60°−60°反射光沢を測定した。結果を表0に示す。比較例と比べて実施例のC値が大きく、印刷物の彩度が高い。a*を横軸、b*縦軸とした2次元空間に、各a*、b*値をプロットし、2次元のガモットで比較した結果、実施例の色再現領域が広いことがわかる。表3、表4に結果を示す。
Figure 2008203798
Figure 2008203798
Figure 2008203798
[実施例2〜3,比較例1〜3]
表1、2に記載の条件にすること以外は実施例1と同様にして、フルカラートナーを得た。これらフルカラートナーの組み合わせについて実施例1と同様にして、現像性の評価を行った。結果を表1、表2、表3、表4に示す。
本発明のフルカラートナーセットは、色再現領域が広く、電子写真法、静電記録法等を利用して画像の形成がなされる電子複写機、レーザービームプリンター等における静電潜像を現像するために用いられるフルカラートナーとして好ましく用いることができる。

Claims (9)

  1. 少なくとも結着樹脂、顔料成分を含有する、マゼンタトナー、シアントナー、イエロートナーと黒トナーとからなるフルカラートナーセットであって、マゼンタトナーはローダミン系染料の金属レーキ化合物を顔料成分として含有し、シアントナーは藍色を呈するフタロシアニン銅化合物と、補色として緑色を呈するフタロシアニン銅化合物とを顔料成分として含有し、かつイエロートナーはジスアゾイエロー系化合物を顔料成分として含有することを特徴とするフルカラートナーセット。
  2. シアントナーに用いる顔料成分において、藍色を呈するフタロシアニン銅化合物と緑色を呈するフタロシアニン銅化合物との重量比(藍色:緑色)が、100:2〜100:20の範囲であることを特徴とする請求項1記載のフルカラートナーセット。
  3. マゼンタトナーに用いるローダミン系染料の金属レーキ化合物がC.I.ピグメントレッド81またはC.I.ピグメントレッド169であることを特徴とする請求項1または2に記載のフルカラートナーセット。
  4. 黒トナーに用いる顔料成分が、カーボンブラックと、補色として藍色を呈する顔料成分とからなることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のフルカラートナーセット。
  5. 黒トナーにおいて、カーボンブラックと藍色を呈する顔料成分との重量比(カーボンブラック:藍色顔料)が、100:0.5〜100:20の範囲であることを特徴とする請求項4記載のフルカラートナーセット。
  6. イエロートナーに用いるジスアゾイエロー系化合物がC.I.ピグメントイエロー12またはC.I.ピグメントイエロー13であることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載のフルカラートナーセット。
  7. イエロートナー中の顔料成分の含有量(Y)、シアントナー中の顔料成分の含有量(C)、マゼンタトナー中の顔料成分の含有量(M)の関係がY<C<Mの関係を満足することを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載のフルカラートナーセット。
  8. イエロートナー中の顔料成分の含有量(Y)、シアントナー中の顔料成分の含有量(C)、マゼンタトナー中の顔料成分の含有量(M)の関係が以下(イ)〜(ハ)の条件をすべて満足することを特徴とする請求項1〜7いずれかに記載のフルカラートナーセット。
    (イ)Y<Cであり、0.5xC<Y<0.8xCの関係を満たす。
    (ロ)Y<Mであり、0.3xM<Y<0.7xMの関係を満たす。
    (ハ)C<Mであり、0.6xM<C<0.9xMの関係を満たす。
  9. 請求項1〜8いずれかに記載のフルカラートナーセットを用いてフルカラー画像を得ることを特徴とする画像形成方法。
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