JPH0826221A - フィルム繰出し装置およびそれを用いたフィルム端部接合方法 - Google Patents

フィルム繰出し装置およびそれを用いたフィルム端部接合方法

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JPH0826221A
JPH0826221A JP16421594A JP16421594A JPH0826221A JP H0826221 A JPH0826221 A JP H0826221A JP 16421594 A JP16421594 A JP 16421594A JP 16421594 A JP16421594 A JP 16421594A JP H0826221 A JPH0826221 A JP H0826221A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 後行繰出しフィルムの繰出し準備を、少ない
作業工数で、簡単かつ容易に行う。 【構成】 支持フレーム2に、上部繰出し部3および下
部繰出し部4をそれぞれ設け、上部繰出し部3を、スピ
ンドル6と、スピンドル6の駆動モータ7と、スピンド
ル6の進退作動をもたらすロッドレスシリンダ9とによ
って、また、下部繰出し部4を、複数本のサーフェイス
ロール26と、サーフェイスロール26を駆動するモー
タ27とによってそれぞれ構成し、さらに、下部繰出し
部4の昇降手段28を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動充填製袋装置、
ラミネート装置、グラビア印刷機、スリッター装置その
他に適用して好適なフィルム繰出し装置およびそれを用
いたフィルム端部接合方法に関し、とくに実際に繰出し
走行されている先行繰出しフィルムの次に繰出し走行さ
れる後行繰出しフィルムの、繰出し装置への適正なるヒ
ットを、容易かつ迅速ならしめるものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、自動充填製袋装置に適用され
る従来の一般的なフィルム繰出し手段としては、支持フ
レームの上部に、上下方向もしくは水平方向に所定の間
隔をおいて位置する2本一対のスピンドルを設けるとと
もに、それらの各スピンドルを、共通のもしくは別個独
立の回転駆動手段に連絡したものがある。
【0003】この装置は、フィルムをロール状に巻回し
てなるフィルムロールの中空巻芯をスピンドルに嵌め合
わせるとともに、そのスピンドル上で、中空巻芯をそれ
の軸線方向に挟持した状態でスピンドルを回転させてフ
ィルムを繰出すものであり、ここでは、一方のスピンド
ルからのフィルムの繰出し走行中に、次に繰出されるフ
ィルムを他方のスピンドルに嵌め合わせ固定して繰出し
を準備することにより、先行繰出しフィルムの後端部
に、次に繰出される後行繰出しフィルムの先端部を容易
に接合することができ、また、フィルムの繰出しをその
中断なしに、先行繰出しフィルムから後行繰出しフィル
ムに滑らかに移行することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる従来
技術にあっては、後行繰出しフィルムの繰出しを準備す
るに当り、フィルムを、多くは1000〜3000mの
長さで巻回したフィルムロールを、位置が不変のスピン
ドルの高さまで持ち上げることが必要になる他、そのフ
ィルムロールの中空巻芯をスピンドルに嵌め合わせると
ともに、それをスピンドル上に位置決め固定するための
作業が必要になるため、その繰出し準備作業が重労働と
なり、また、作業工数が嵩むという問題があった。
【0005】この発明は、従来技術の有するこのような
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、この発明の目的は、後行繰出しフィルム
の繰出しの準備を、少ない作業工数で、簡単かつ容易に
行なうことができるフィルム繰出し装置およびそれを用
いたフィルム端部接合方法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のフィルム繰出
し装置は、支持フレームの上下2個所に、位置固定の上
部繰出し部および、昇降変位可能な下部繰出し部をそれ
ぞれ設け、前記上部繰出し部を、フィルムロールの巻芯
内に挿入されて、その巻芯に、好ましくは摩擦掛合され
るスピンドルと、スピンドルの回転駆動手段と、スピン
ドルをその軸線方向に進退作動させる駆動手段とで構成
し、そして、前記下部繰出し部を、他のフィルムロール
の外表面に接触、これも好ましくは摩擦接触してそれを
支持する複数本のサーフェイスロールと、それぞれのサ
ーフェイスロールを、その巻芯軸線がスピンドルの軸線
と実質的に整列する位置まで上昇させる下部繰出し部昇
降手段を支持フレームに設けたものである。
【0007】ここで好ましくは、スピンドルの外径を、
その周方向で局部的に、または全周にわたって変化させ
る径拡縮手段を設け、より好ましくは、その径拡縮手段
を、加圧流体の封入膜によって、または、加圧流体の封
入膜および、それにより半径方向に変位される剛性部材
によって構成する。
【0008】また好ましくは、前記径拡縮手段を、相互
に対向もしくは対抗して位置する一対のテーパコーン
と、テーパコーンの少なくとも一方を、両テーパコーン
が互いに接近および離反する方向に変位させるねじ手段
と、両テーパコーンに接触し、テーパコーンの変位によ
って少なくとも一端が半径方向に変位される剛性部材と
で構成する。
【0009】そしてさらには、前記ズピンドルの往復動
手段をロッドレスシリンダで構成することが好ましく、
また、前記下部繰出し部昇降手段を雄ねじ部材およびそ
れに螺合する雌ねじ部材と、雄ねじ部材の回転駆動手段
とで構成することが好ましい。
【0010】また、この発明のフィルム端部接合方法
は、上部繰出し部から現実に繰出し走行されている先行
繰出しフィルムをクランプして、それの繰出し走行を停
止させ、先行繰出しフィルムのクランプ位置より後方側
でその先行繰出しフィルムを幅方向に切断し、その後、
下部繰出し部に支持されて、次に繰出される後行繰出し
フィルムの先端部に予め貼着した接合テープの、後行繰
出しフィルムの先端縁からの突出部分を、前記切断位置
より前方側で先行繰出しフィルムの後端部分に貼着し
て、その先行繰出しフィルムの切断端面と後行繰出しフ
ィルムの先端面とを対向させた姿勢で、より好ましくは
面もしくは線接触させた姿勢で先行繰出しフィルムに後
行繰出しフィルムを接合し、さらに、前記クランプを解
除するとともに、下部繰出し部から後行繰出しフィルム
を繰出し、しかる後、繰出し状態にあるその後行繰出し
フィルムを、下部繰出し部の上昇変位下で、その下部繰
出し部から上部繰出し部に引き渡すものである。
【0011】
【作用】このフィルム繰出し装置では、上部繰出し部の
スピンドルの回転運動に基づいて、そのスピンドルを中
空巻芯内に嵌め合わせた一のフィルムロールからフィル
ムを繰出している間に、次に繰出し走行される他のフィ
ルムロールを、下部繰出し部のサーフェイスロール上
に、そのフィルムロールの長さに応じて位置決め載置す
るだけで、他のフィルムロールの、繰出し装置へのセッ
トを簡単かつ迅速に行うことができる。
【0012】そしてここでは、上部繰出し部に保持する
フィルムロールのフィルム残量が所定値以下に減少した
場合に、そのフィルムロールから繰出されているフィル
ムの後端部分に、下部繰出し部に配設したフィルムロー
ルの繰出し先端部を、接合テープその他によって連絡
し、次いで、下部繰出し部の複数本のサーフェイスロー
ルをともに同期作動させることにより、上部繰出し部の
フィルムロールに代えて、それらのサーフェイスロール
上のフィルムロールからのフィルムの繰出しを行う。
【0013】フィルムの繰出しが、このようにして上部
繰出し部のフィルムロールから下部繰出し部のフィルム
ロールに変更された後は、上部繰出し部のスピンドル上
に存在する中空巻芯を、そのスピンドルの後退変位に併
せて、もしくはそれに先だって、スピンドルから取り除
くとともに、スピンドルを、それの後退限位置まで後退
させる。
【0014】ところで、スピンドルにその外径の拡縮手
段を設けた場合には、上述のような巻芯の取り除きは、
スピンドルの縮径下にて極めて容易に行うことができ
る。
【0015】しかる後は、サーフェイスロール上のフィ
ルムロールからのフィルムの繰出しを継続しつつ下部繰
出し部の全体を、昇降手段の作用をもって、そのフィル
ムロールの巻芯中心が、スピンドルの中心軸線と実質的
に整列する位置まで上昇させ、そこで、後退限位置にあ
るスピンドルを回転させ乍ら前進させて、そのスピンド
ルの、フィルムロール巻芯への進入をもたらし、これに
よって、フィルムロール支持および繰出しを、サーフェ
イスロールからスピンドルに肩代わりさせる。
【0016】なおここにおいて、スピンドルが、外径拡
縮手段を具える場合には、予め縮径状態としたスピンド
ルを、巻芯への差込前もしくは後に回転作動させ、そし
てその差込みが終了した時点で、スピンドルを拡径変形
させて巻芯の内周面に掛合させることにより、前記肩代
わり作動を極めて円滑なものとすることができる。
【0017】フィルムロールの支持および繰出しの、上
述したような肩代わりを終えた後は、下部繰出し部の、
昇降手段による下降と、サーフェイスロールの回転の停
止とをもたらして、その下部繰出し部を、それの下降限
位置で、次ぎのフィルムロールのそこへの配設を待機さ
せる。
【0018】従って、このフィルム繰出し装置では、次
に繰出される、比較的重量の大きいフィルムロールを高
い位置まで持上げることが不要になる他、そのフィルム
ロールの巻芯を、作業者の手作業によってスピンドルに
嵌め合わせることが不要となり、フィルムロールの装置
へのセットを、少ない作業工数で、簡単かつ容易に行う
ことができる。
【0019】なおここにおいて、スピンドルに、それの
外径の拡縮手段を設けた場合には、スピンドルの、巻芯
に対する抜き差しを極めて容易かつ円滑なものとするこ
とができるとともに、スピンドルの拡径変形をもって、
フィルムロールをそのスピンドル上に、作業者の手作業
なしに自動的に、かつ確実に固定することができる。
【0020】ところで、前記径拡縮手段は、それによっ
て巻芯を十分な強さで固定し得る限りに置いて、スピン
ドルの周方向に所定の間隔をおいて拡縮するものまた
は、スピンドルの全周にわたって拡縮するものとするこ
とができる。ここで、その径拡縮手段を、加圧流体、た
とえば加圧空気いの給排により拡縮する加圧流体封入膜
によって構成した場合には、径拡縮手段の構造を簡単に
するとともに、それを十分軽量化することができ、加え
て、拡縮応答速度を高めることができる。また、その径
拡縮手段を、加圧流体封入膜および、それによって半径
方向に変位される、周方向に間隔をおいた剛性部材によ
って構成した場合には、巻芯の内周面に局部的に大きな
摩擦力を作用させて、フィルムロールの固定強度を高め
ることができる。
【0021】さらに、前記径拡縮手段を、ねじ手段によ
って相互に接近および離反する方向に変位される一対の
テーパーコーンおよび、それらのテーパーコーンによっ
て半径方向に変位される、周方向に間隔をおいた剛性部
材により構成した場合には、フィルムロールの重量が大
きい場合でも、巻芯をその周方向の各部で均等に支持し
て、フィルムロールの偏心繰出しのおそれを十分に取り
除くことができる。また、この装置に置いて、スピンド
ルの往復動手段をロッドレスシリンダで構成した場合に
は、進退運動を迅速に行うことができるとともに、その
駆動手段の全体を軽量かつ小型とするとともに、それの
構造を簡単なものとすることができる。加えて、下部繰
出し部の昇降手段を、雌雄のねじ部材により構成した場
合には、フィルムロールの重量のいかんを問わず、少な
い消費動の下で、それを常に等速で昇降させることがで
き、また、昇降位置を高い精度でコントロールすること
ができる。
【0022】そしてまた、以上のようなフィルム繰出し
装置を用いた、この発明のフィルム端部接合方法では、
フィルム繰出し装置の上述したような作用効果はそのま
まに、先行繰出しフィルムの後端部と、後行繰出しフィ
ルムの先端部との接合形態を改善してフィルム相互の重
なり枚数を有効に低減させることができる。すなわち、
自動充填製袋機その他における従来の、フィルムの端部
接合は、フィルムをロール状に巻回してなるフィルムロ
ールから実際に繰出されている先行繰出しフィルムロー
ル残量が少なくなったときに、次に繰出される後行繰出
しフィルムの先端部に予め貼着した接合テープの、その
後行繰出しフィルムからの迫出し部分を、先行繰出しフ
ィルムに機械的にまたは手作業によって貼り付けること
により行われていることから、従来のフィルム接合部分
は、図9にフィルムの長さ方向断面図で示すように、先
行繰出しフィルムaの後端部分a1に、後行繰出しフィ
ルムbの先端部分b1が重なり合うことに加え、両フィ
ルムa,bの接合力をもたらす接合テープcもまたそれ
らに重なり合って存在することになり、フィルム接合部
の最大厚みは、接合テープも含めて、フィルム厚みのほ
ぼ3倍になる。
【0023】それ故に、繰出されたフィルムを幅方向に
二つ折にした状態で、その折返し端部分を自動充填製袋
機の縦シールロールによって、それの長さ方向に連続的
にヒートシールするに当り、一対の縦シールロール間に
挟み込まれるフィルムの最大厚みが、接合テープcを含
めて、一枚のフィルムのほぼ6倍にもなる。従って、一
枚のフィルムの折返し部分にヒートシールを施すべくク
リアランスを設定されている一対のヒートシール歯間に
前記接合部分を高速で通過させる場合には、フィルムの
トータル厚みがヒートシール歯のクリアランスをはるか
に越えることになって、その接合部分の、ヒートシール
歯への噛み込み時に大きな衝撃が発生し、フィルム接合
部分はその衝撃によってヒートシール歯の幅方向のいず
れか一方側に逃げるため、縦シールロールによるフィル
ムの適正な挟み込み状態を維持することが実質的に不可
能となり、しかも、フィルムの接合部分が縦シールロー
ルを通過した後においてもなお、フィルムを所期した挟
み込み状態に自然復帰させることができない。
【0024】そこで従来は、このような事態の発生を回
避すべく、後行繰出しフィルムを先行繰出しフィルムに
貼着した後、先行繰出しフィルムが巻芯から離脱した時
点で装置の運転を一時停止するとともに、フィルム接合
部分が縦シールロールを通過し終えるまで、充填を行う
ことなく装置を低速で運転し、しかる後、装置の運転速
度を速めて充填製袋を再開することとしていた。
【0025】しかしながらこのことによれば、運転の一
時停止および低速運転が必須不可欠となって作業能率の
低下が余儀なくされ、また先行繰出しフィルムaの、後
行繰出しフィルムbの貼着位置より後方側部分のみなら
ず、後行繰出しフィルムbの先端部分b1のうち、先行
繰出しフィルムaに重なり合う部分もまた、充填包装に
全く寄与し得ないことになって、フィルムの相当長さの
ロスが不可避となるという問題があった。
【0026】これに対し、この発明の方法では、接合テ
ープの作用下で、先行繰出しフィルムの切断後の後端面
と、後行繰出しフィルムの先端部都を相互に対向させた
状態で、両フィルムの接合が行われるので、フィルム接
合部分での最大厚みは、接合テープを含めてフィルム厚
みのほぼ2倍となる。したがって、接合フィルムを幅方
向に二つ折にして自動充填製袋機の縦シールロールを通
過させるときの最大厚みは、一枚のフィルムのほぼ4倍
なとり、従来技術に比してフィルムの二枚相当分だけ薄
くなるので、フィルムの接合部分がヒートシール歯に噛
み込まれる際の噛み込み衝撃もまた従来技術に比して相
当小さくなる。
【0027】しかもここでは、一枚のフィルムのほぼ4
倍の厚みとなる最大厚み領域は接合テープの幅相当分で
あって、その領域は縦シールロールを瞬時のうちに通過
することから、フィルム接合部分を定常の運転速度をも
って縦シールロールに通過させる場合であっても、その
フィルム接合部分の、ヒートシール歯の幅方向への逃げ
を十分に防止することができる。
【0028】かくして、この方法によれば、後行繰出し
フィルムの、先行繰出しフィルムへの接合に際する装置
の運転停止が不要になる他、フィルム接合部分が縦シー
ルロールを通過し終わるまでの間の、装置の低速運転が
不要になるので、作業能率を大きく向上させることがで
きる。
【0029】加えて、この方法では、後行繰出しフィル
ムの先端部分が、先行繰出しフィルムの後端部分に重な
り合うことがなく、その後行繰出しフィルムの先端部を
繰出しの初期から充填包装に有効に寄与させることがで
きるので、フィルムのロスを極めて少ならしめることが
できる。
【0030】そしてさらに、この方法では、フィルム相
互の上述したような接合の後に、下部繰出し部からの後
行繰出しフィルムの繰出しを行うとともに、繰出し状態
にあるその後行繰出しフィルム、ひいては、そのフィル
ムのフィルムロールを、下部繰出し部の上昇変位に基づ
いて、下部繰出し部から上部繰出し部に引き渡すことに
より、その下部繰出し部を、それの再度の下降の下で、
その後に繰出されるフィルムのフィルムロールのセット
のために待機させることができ、その待機位置は十分低
い位置となるので、そこへのフィルムロールセットは、
少ない労力で簡単かつ容易に行うことができる。
【0031】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は発明装置の実施例を示す略線縦断面図で
あり、図2は、発明装置を端部接合装置とともに示す側
面図である。このフィルム繰出し装置1では、支持フレ
ーム2の上部に位置が一定の上部繰出し部3を、そし
て、その支持フレーム2の下部に位置する下部繰出し部
4をそれぞれ設ける。ここで上部繰出し部3は、フィル
ムロール5の中空巻芯5a内へ挿入されて、好ましく
は、巻芯5aの内周面に摩擦掛合される水平姿勢のスピ
ンドル6を、回転駆動手段の一例としてのモータ7に連
絡した回転軸8に、スプラン、セレーションなどのすべ
り継手を介して、軸線方向に進退可能に駆動連絡すると
ともに、そのスピンドル6を、支持フレーム2の上部に
水平に配設下、往復動手段の一例としてのロッドレスシ
リンダ9に連絡することによって構成することができ、
これによれば、スピンドルア6は、モータ7の作動に基
づいて回転することができ、また、ロッドレスシリンダ
9によって、図示のような作用位置と不作用位置とに進
退変位することができる。
【0032】なお、図中10はスリーブを示し、このス
リーブ10は、すべり継手の、スピンドル6に設けた穴
側部材11の進退運動をガイドし、併せて、スピンドル
6、フィルムロール5等の重量を支持すべく機能する。
ところで、スピンドル6には、その外径を、周方向に間
隔をおいて局部的に、または、全周にわたって拡縮し得
る径拡縮手段を設けて、それの、フィルムロール巻芯5
aへの抜き差しを円滑かつ容易ならしめることが好まし
い。
【0033】図3(a)はその一例を示す図であり、こ
の例は、コア12の周りに、加圧流体の供給によって拡
径変形し、その加圧流体の排出によって縮径変形する加
圧流体封入膜13を、それの全周にわたって配設したも
のであり、加圧流体の給排は、コア12に設けた流体通
路および開口を経て行わせることができる。なおここ
で、スピンドル外径の局部的な拡縮は、図3(b)に示
すように、袋状をなす、相互に独立した複数の加圧流体
封入膜14のそれぞれを、コア12の周りに所定の間隔
をおいて配設することにより、または、図3(c)に示
すように、コア12の全周を覆う加圧流体封入膜13の
さらに外周側に、コア12の軸線方向に延びる複数枚の
剛性プレート15を周方向に間隔をおいて配置するとと
もに、各剛性プレート15を外筒16に設けたスリット
17を経て半径方向外方へ突出させ、そして、その剛性
プレート15を、それに設けたフランジ15aと外筒1
6との当接によって抜け止めすることにより実現するこ
とができる。
【0034】そしてまた、スピンドルの外径を局部的に
変化させる他の径拡縮手段は、図4に例示するように、
相互に対向して位置する一対のテーパコーン18もしく
は、相互に対抗して位置する一対のテーパコーン19
と、対をなすテーパコーン18、19の少なくとも一方
を、両テーパコーンが相互に接近および離反する方向に
変位させるねじ手段20と、周方向に所定の間隔をおい
て位置して、両テーパコーン18、19に接触し、テー
パーコーンの変位によって少なくとも一端が半径方向に
変位される剛性部材21、22とで構成することがで
き、いずれの場合も、剛性部材21、22は外筒23に
設けたスリット24を経て半径方向に変位することがで
きる。
【0035】なおここで、図4(a)に示す剛性部材2
1は、その両側部に設けたフランジ21aの、スリット
両側部分への当接により、また、図4(b)に示す剛性
部材22は、その両端に突設したフランジ22aのスリ
ット両端部分への当接によりそれぞれ抜け止めされる。
この一方において、下部繰出し部4は次ぎに繰出される
他のフィルムロール25の外表面に接触してそれを支持
する複数本、図では2本のサーフェイスロール26と、
これらの両サーフェイスロール26を、歯車、チェーン
などを介して周方向へ同期回転させる駆動手段、たとえ
ばモータ27とからなる。
【0036】そしてさらに、支持フレーム2には、下部
繰出し部全体の昇降変位をもたらす昇降手段28を設け
る。ここにおけるこの昇降手段28は、支持フレーム2
の上下方向に延在させてもうけた一本の雄ねじ部材29
および、この雄ねじ部材29を回転駆動するモータ30
と、下部繰出し部4の、サーフェイスロール連絡ブラケ
ット31の中央部に設けられて雄ねじ部材29に螺合す
る雌ねじ部材32とで構成することができ、好ましく
は、連絡ブラケット31の両端部を、支持フレーム2の
それぞれの支柱33に嵌め合わせることによって、下部
繰出し部4の円滑なる昇降変位を担保する。なおここ
で、雄ねじ部材29および雌ねじ部材32のそれぞれ
を、ボール雄ねじおよびボール雌ねじとした場合には、
下部繰出し部4の変位を一層円滑にすることができる。
【0037】そしてさらに、図2に示す端部接合装置4
1では、フィルムロール5から繰出されている先行繰出
しフィルム34が通過する2本のガイドロール35、3
6間に、その先行繰出しフィルム34の上面に接触させ
て、もしくはそれの上面からわずかな間隔をおいて固定
部材42を配設する。この固定部材42は、図5に、装
置を部分断面正面図で示すように、枠部材43に固定し
た、全体としてほぼチャンネル状の部材からなり、その
チャンネル状部材の長さ方向および幅方向のほぼ中央部
分に形成されて、後に述べるカッター刃の走行を許容す
る、フィルム幅より長い長さのスリット44を有する。
【0038】また、先行繰出しフィルム34の下面側に
は、そのフィルム34から間隔をおいて位置して、固定
部材42に対向する可動部材45を設け、この可動部材
45を、それに連絡したシリンダ46により、固定部材
42に対して二段階にわたって進出作動可能ならしめ
る。可動部材45のこの進出作動は、好ましくは、図5
に示すように、枠部材43に固設した摺動ガイド47
と、可動部材45の両端に設けた摺動部材48とからな
る摺動機構の作用下にて行う。
【0039】そしてっこの可動部材45の上表面の、フ
ィルム出側部分には、ゴム、ゴム状弾性材料などにて構
成することができるクランプ用弾性パッド49を、貼着
その他によって、好ましくはそれの全長にわたって取付
け、このクランプ用弾性パッド49の厚みおよび硬度
を、可動部材45の第1段階の進出作動によって、先行
繰出しフィルム34を固定部材42のフィルム出側部分
42に押圧して、そのフィルム34の走行を確実に停止
させ得る程度のものとする。ここで、このクランプ用弾
性パッド49の幅および取付け位置は、それによるフィ
ルム34の押圧部が、固定部材42に設けたスリット4
4より、フィルムの出側に幾分偏って位置するよう選択
する。
【0040】一方、可動部材45の上表面の、フィルム
入側部分には、クランプ用弾性パッド49に隣接させ
て、好ましくはわずかな間隙をおいて、これもまたゴ
ム、ゴム状弾性材料などにて構成することができる圧着
用弾性パッド50を取付け、このパッド50の厚みおよ
び硬度を、可動部分45の第2段階の進出作動により、
クランプ用弾性パッド49の大きな弾性形成下で、それ
自身を固定部材42に十分に圧着させ得るものとする。
従って、可動部材45の第1段階の進出状態において
は、この圧着用弾性パッド50と固定部材42との間に
はまだ隙間が存在することになる。
【0041】なお、この圧着用弾性パッド50は、可動
部材45のフィルム入側端から、固定部材42に設けた
スリット44と対応する位置より幾分フィルム出側に至
るまでの幅を有しており、これがためその圧着用弾性パ
ッド50は、固定部材42のスリット形成位置より、フ
ィルムの出側部分までそれに圧着されることになる。
【0042】また、このような圧着用弾性パッド50に
は、フィルムロール25からその後に繰出される後行繰
出しフィルム37の保持部としての複数個の負圧吸引孔
51を、図示しない負圧発生源に接続する。このことに
よれば、後行繰出しフィルム37の、予め接合テープを
貼着した先端部分を、その圧着用弾性パッド50に吸着
保持することができる。
【0043】さらにここでは、固定部材42に設けたス
リット内に、それの下表面より幾分下方へ突出させてカ
ッター刃52を配置し、このカッター刃52を往復駆動
手段、図5に示すところでは、枠部材43に水平に固定
したロッドレスシリンダ53に取付ける。このロッドレ
スシリンダ53は、カッター刃52の不使用時にはそれ
を、図示のように、フィルムの走行を妨げることのない
スリット端部分位置に退避させる。
【0044】ところで、このようなフィルム切断手段の
作用を、より円滑かつ確実なものとするためには、図2
に示すように、固定部材42のフィルム入側部分42b
に、先行繰出しフィルムの保持部としての複数個の負圧
吸引孔54を設け、それらを図示しない負圧発生源に接
続することが好ましい。ここで、負圧吸引孔54は、固
定部材42の全長にわたって設けることは必須ではな
く、それの長さ方向の中央部分だけに設けることもで
き、このことは、圧着用弾性パッド50に形成する負圧
吸引孔51についても同様である。なお、この一方で、
固定部材42に負圧吸引孔54を形成しない場合には、
その固定部材42のフィルム入側部分42bは必ずしも
必要ではない。
【0045】以上のように構成してなるフィルム繰出し
装置および端部接合装置の作用を以下に説明する。はじ
めに、上部繰出し部3のスピンドル6に支持したフィル
ムロール5の回転作動によってそこから繰出される先行
繰出しフィルム3の、図2に示すよう繰出し走行中に、
先端部に予め接合テープを貼着した後行繰出しフィルム
37の先端部分を、ガイドロール38を経て圧着弾性パ
ッド50に、負圧吸引孔51の作用下で吸着保持させ
る。このとき、後行繰出しフィルム37の先端縁は、図
6に拡大断面図で示すように、カッター刃52の刃縁の
真下に位置させることが好ましく、また、接合テープ3
9は、それの貼着面を上に向けた姿勢で、それの全幅の
ほぼ半分を後行繰出しフィルム37の先端縁から突出さ
せた状態とすることが好ましい。
【0046】ここで、先行繰出しフィルム34のフィル
ムロール5の巻径が所定値まで減少したときには、たと
えば径検出信号に基づいてシリンダ46を作動させ、こ
れによって可動部材45に第1段階の進出作動を行わせ
る。この結果、クランプ用弾性パッド49が、先行繰出
しフィルム34の走行を停止させる。従って、好ましく
は、シリンダ46の作動とタイミングを合わせて、スピ
ンドル6の回転、ひいては、フィルムロール5の繰出し
回転を停止させることによって、先行繰出しフィルム3
4への弛みの発生を防止する。
【0047】次いで、好ましくは、固定部材42のフィ
ルム入側部分42bに設けた負圧吸引孔54によって、
フィルム34を吸引保持しつつ、ロッドレスシリンダ5
3を作動させて、カッター刃52を、固定部材42と圧
着用弾性パッド50との間の間隙内で、スリット44に
沿わせて先行繰出しフィルム34の幅方向へ、それの全
幅にわたって往復運動させ、これによって、先行繰出し
フィルム34を、固定部材42とクランプ用弾性パッド
49とによるそれのプランプ位置よりフィルムの入側部
分で切断する。従って、切断後のフィルム34の後端縁
は、圧着用弾性パッド50に保持した後行繰出しフィル
ム37の先端縁と上下方向に対応して位置することにな
る。
【0048】先行繰出しフィルム34をこのように切断
したカッター刃52が、フィルムの走行を妨げることの
ないスリット端部分に、図5に示すように復帰した後
は、シリンダ46を再作動させて、可動部材45に第2
段階の進出作動を行わせ、これによって、クランプ用弾
性パッド49の一層の弾性変形下で、圧着用弾性パッド
50を固定部材42に圧着させる。
【0049】ここで好ましくは、可動部材45のこのよ
うな第2段階の進出に先だって、先行繰出しフィルム3
4の切断後端部分を、固定部材42の負圧吸引孔54か
ら開放し、併せて、その切断後端部分を、フィルムロー
ル5の中空巻芯5aとともに装置から取除くことによ
り、切断後端部分によって、その後の接合テープ貼着作
業が妨げられるおそれを取り除く。ところで、フィルム
ロール5の中空巻芯5aのこのような除去は、上部繰出
し部3のスピンドル6の回転の停止後における、好まし
くはそれの縮径変形下での、作業者の手によるそのスピ
ンドル6からの抜き取り操作をもって、または、ロッド
レスシリンダ9によるそのスピンドル6の後退変位と同
時の自動抜き取りをもって行うことができる。
【0050】そしてこのことによれば、圧着用弾性パッ
ド50の、固定部材42への圧着によって、その圧着用
弾性パッド上に、後行繰出しフィルム37の先端部とと
もに保持した接合テープ39の上向き貼着面を、先行繰
出しフィルム34の後端部に貼着させた場合に、後行繰
出しフィルム37の先端面が、図7に示すように、先行
繰出しフィルム34の後端面に直接的に対向整列するこ
とになって、先後の両端部の完全なる接合が直ちに行わ
れることになる。これに対し、先行繰出しフィルム34
の前記切断後端部分を、固定部材42に保持したままに
したときは、接合テープ39の先行繰出しフィルム34
への貼着に当り、後行繰出しフィルム37の先端部が、
図8に示すようにに、その切断後端部分34aに重なり
合うことになるため、切断後端部分34aの事後的な取
り除きによってはじめて、先行繰出しフィルム34の後
端面と、後行繰出しフィルム37の先端面との直接的な
対向整列が行われることになる。
【0051】以上のようにして、先行繰出しフィルム3
4の後端部に、後行繰出しフィルム37の先端部を接合
した後は、圧着用弾性パッド50による後行繰出しフィ
ルム37の吸着保持を解除するとともに、可動部材45
をその後退限位置まで変位させて、両弾性パッド49、
50を、図2に示すようにに、固定部材42から十分に
離隔させ、さらに後行繰出しフィルム37を、下部繰出
し部4のサーフェイスロール26の、モータ27の作動
による回転運動、ひいては、それらのサーフェイスロー
ル26とフィルムロール25の摩擦力によるそのフィル
ムロール25の繰出し回転に基づいて繰出し走行させ
る。
【0052】ところで、このような一連の接合作業の、
開始から終了に至るまでの間の、自動充填製袋装置その
他の装置による所要の作業は、図示しない、多くは複数
本のアキュムロールによって蓄えたフィルムを消費する
ことにより、中断なしに行われる。
【0053】なおここで、後行繰出しフィルム37のフ
ィルムロール25は、サーフェイスロール26の上述し
たような回転運動に基づくそれの繰出し回転中に、昇降
手段28の、モータ30による雄ねじ部材29の回転に
よって、サーフェイスロール26とともに上昇変位され
て、そのフィルムロール25の巻芯25aの中心が、予
め後退位置としたスピンドル6の軸線とほぼ整列する位
置に位置決め停止され、そこで、たとえば、縮径状態に
あるスピンドル6を、回転運動させ乍ら進出させて、そ
のスピンドル6の巻芯25aへの完全なる挿入をもたら
し、次いで、そのスピンドル6の局部的なもしくは全周
にわたる拡径をもたらして、スピンドル6を巻芯25a
の内周面に摩擦掛合させることにより、支持および繰出
し回転を、下部繰出し部4から上部繰出し部3に肩代わ
りされる。
【0054】この一方において、フィルムロール25の
引き渡しを終えた下部繰出し部4は、モータ27の停止
によるサーフェイスロール26の回転の停止および、こ
の停止の前もしくは後におけるそれの下降変位によっ
て、図2に示すようなそれの下限位置まで下降され、そ
こで、その後に繰出し回転されるフィルムロールの、そ
こへのセットを待機する。従って、その後に繰出される
フィルムロールのその下部繰出し部4へのセットは、そ
れが十分低い位置に存在し、しかも、そのセットに当っ
ては、フィルムロールをサーフェイスロール上に位置決
め載置するだけで足りることから、フィルムロールの重
量が大きい場合で合っても、少ない作業工数で、簡単か
つ容易に行うことができる。
【0055】ところで、下部繰出し部4にセットしたフ
ィルムロールに対する繰出しの準備は、フィルム先端部
への接合テープの貼着等と、そのフィルム先端部の、圧
着よう弾性パッド50への吸着保持とによって行うこと
ができる。
【0056】
【発明の効果】かくして、この発明のフィルム繰出し装
置では、次に繰出されるフィルムロールをセットする下
部繰出し部が十分低い位置に存在し、しかも、そのセッ
トは、サーフェイスロール上にフィルムロールを単に載
置することにて行われるので、重量物としてのフィルム
ロールを高く持上げること、そのフィルムロールの巻芯
に対してスピンドルを嵌め合わせることおよび固定する
こと等が不要になり、シルムロールのセットを、少ない
作業工数で、簡単かつ容易に行うことが可能となる。こ
こで、スピンドルに外径拡縮手段を設けた場合には、ス
ピンドルの巻芯に対する抜き差しを容易かつ円滑なもの
とすることができ、しかも、スピンドルの拡径変形によ
り、フィルムロールのそこへの固定を、自動的に、かつ
確実に行うことができる。
【0057】なお、スピンドルの径拡縮手段を、加圧流
体の給排によって拡縮する加圧流体封入膜によって構成
した場合には、その径拡縮手段の構造を簡単にするとと
もに、それを軽量化することができ、また、拡縮応答性
を高めることができる。また、その径拡縮手段を、加圧
流体封膜と、それによって変位される剛性部材とによっ
て構成した場合には、上記利点に加え、巻芯の内周面に
局部的に大きな摩擦力を作用させて、フィルムロールの
固定強度を高めることができる。
【0058】この一方で、スピンドル径拡縮手段を、ね
じ手段と、そのねじ手段によって相互に接近および離反
する方向に変位される一対のテーパコーンと、それらの
テーパコーンによって半径方向に変位される剛性部材と
で構成した場合には、フィルムロールの重量が大きくと
も、巻芯をその周方向の各部で均等に支持して、フィル
ムロールの偏心繰出しのおそれを確実に取り除くことが
できる。
【0059】さらに、この装置のスピンドル往復動手段
をロッドレスシリンダで構成した場合には、スピンドル
の迅速な進退運動を可能とし、また、駆動手段全体の軽
量小型化および、駆動手段のこうぞうの簡素化を実現す
ることができる。加えて、下部繰出し部の昇降手段を、
雌雄のねじ部材により構成した場合には、フィルムロー
ルの重量の大小を問わず、少ない消費動力で、フィルム
ロールを常に等速で昇降させることができ、また、高い
精度で昇降位置をコントロールすることができる。そし
てまた、発明装置を用いたフィルム端部接合方法では、
それに個有の作用効果はそのままに、先行繰出しフィル
ム後端面と、後行繰出しフィルム先端面とを正確に対向
させてそれらの両フィルムの接合を行うことができ、か
かる接合の結果として、フィルム接合部分でのフィルム
のトータル厚みを、接合テープをも含めて最大二枚とす
ることができるので、フィルム端部接合に際する、自動
充填製袋装置等の装置の一時停止、低速運転などを必要
とすることなく、フィルム接合部分を装置の定常運転の
下で、円滑かつ適正にその装置に通過させることができ
る。従って、従来技術に対して、作業能率を大きく向上
させることができる。しかも、このような端部接合によ
り、後行繰出しフィルムの先端部をそれの繰出しの初期
から充填包装等の用に供することができるので、フィル
ムロスを極めて少ならしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明装置の実施例を示す略線断面図である。
【図2】発明装置を端部接合装置とともに示す側面図で
ある。
【図3】スピンドルの径拡縮手段を例示する断面図であ
る。
【図4】スピンドル径拡縮手段の他の例を示す断面図で
ある。
【図5】端部接合装置の部分断面正面図である。
【図6】後行繰出しフィルムの先端部の、圧着用弾性パ
ッドへの保持状態を例示する断面図である。
【図7】先行繰出しフィルムと後行繰出しフィルムとの
好適接合状態を示す断面図である。
【図8】先行繰出しフィルムと後行繰出しフィルムとの
他の接合状態を示す断面図である。
【図9】先行繰出しフィルムと後行繰出しフィルムとの
従来の接合状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 フィルム繰出し装置 17,24
スリット 2 支持フレーム 18,19
テーパコーン 3 上部繰出し部 20 ねじ手
段 4 下部繰出し部 21,22
剛性部材 5,25 フィルムロール 21a,22
a フランジ 5a,25a 巻芯 26 サーフ
ェイスロール 6 スピンドル 28 昇降手
段 7,27,30 モータ 29 雄ねじ
部材 8 回転軸 31 連絡ブ
ラケット 9 ロッドレスシリンダ 32 雌ねじ
部材 10 スリーブ 33 支柱 11 穴側部材 34 先行繰
出しフィルム 12 コア 37 後行繰
出しフィルム 13,14 加圧流体封入膜 15 剛性プレート 15a フランジ 16,23 外筒

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持フレームの上下二個所に、上部繰出
    し部および下部繰出し部をそれぞれ設け、 前記上部繰出し部を、フィルムロールの巻芯内に挿入さ
    れてその巻芯に掛合されるスピンドルと、このスピンド
    ルの回転駆動手段と、スピンドルをその軸線方向に進退
    作動させる往復動手段とで構成し、 前記下部繰出し部を、他のフィルムロールの外表面に接
    触してそれを支持する複数本のサーフェイスロールと、
    それぞれのサーフェイスロールを同期回転させる駆動手
    段とで構成するとともに、 前記サーフェイスロール上に支持したフィルムロール
    を、それの巻芯軸線が前記スピンドルの軸線と実質的に
    整列する位置まで上昇させる下部繰出し部昇降手段を前
    記支持フレームに設けてなるフィルム繰出し装置。
  2. 【請求項2】 前記スピンドルの外径を局部的もしくは
    全体的に変化させる径拡縮手段を設けてなる請求項1記
    載のフィルム繰出し装置。
  3. 【請求項3】 前記径拡縮手段を加圧流体の封入膜によ
    って、または、加圧流体封入膜および、それにより半径
    方向に変位される剛性部材によって構成してなる請求項
    2記載のフィルム繰出し装置。
  4. 【請求項4】 前記径拡縮手段を、相互対向もしくは対
    抗して位置する一対のテーパコーンと、テーパコーンの
    少なくとも一方を、両テーパコーンが互いに接近および
    離反する方向に変位させるねじ手段と、両テーパコーン
    に接触し、テーパコーンの変位によって少なくとも一端
    が半径方向に変位される剛性部材とで構成してなる請求
    項2記載のフィルム繰出し装置。
  5. 【請求項5】 前記スピンドルの往復動手段をロッドレ
    スシリンダにより構成してなる請求項1〜4のいずれか
    1つに記載のフィルム繰出し装置。
  6. 【請求項6】 前記下部繰出し部昇降手段を、雄ねじ部
    材および、それに螺合する雌ねじ部材と、雄ねじ部材の
    回転駆動手段とで構成してなる請求項1〜5のいずれか
    1つに記載のフィルム繰出し装置。
  7. 【請求項7】 上部繰出し部から繰出されている先行繰
    出しフィルムをクランプして、それの繰出し先行を停止
    させ、先行繰出しフィルムのクランプ位置より後方側
    で、その先行フィルムを幅方向に切断し、下部繰出し部
    に支持されて、次に繰出される後行繰出しフィルムの先
    端部に予め貼着した接合テープの、後行繰出しフィルム
    の先端縁からの突出部分を、前記切断位置より前方側で
    先行繰出しフィルムの後端部分に貼着して、その先行繰
    出しフィルムの切断端面と後行繰出しフィルムを接合
    し、前記クランプを解除するとともに、下部繰出し部か
    ら後行繰出しフィルムを繰出し、繰出し状態にあるその
    後行繰出しフィルムを、下部繰出し部の上昇変位下で、
    その下部繰出し部から上部繰出し部に引き渡すことを特
    徴とするフィルム端部接合方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101013224B1 (ko) * 2010-06-08 2011-02-10 전용환 필름공급부 승강형 라미네이터
JP2014015287A (ja) * 2012-07-06 2014-01-30 Fuji Les-Bell:Kk テープ供給装置及びロールユニット
CN111003276A (zh) * 2018-10-04 2020-04-14 株式会社石田 制袋包装机

Cited By (4)

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