JP2014015287A - テープ供給装置及びロールユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】テープロール101及びロール保持部を有するロールユニット100と、旧テープ102Aを繰り出す第一ロールユニット100A用の供給位置11A、及び、旧テープに続けて新テープ102Bを繰り出す第二ロールユニット100B用の予備位置11Bを有するロール設置部11を備え、ロール設置部が、第一ロールユニットを供給位置で支持するロール支持部21と、供給位置と予備位置との間で移動自在とされ、ロール保持部のうちテープロールよりも径方向外側に形成された挿通孔116に挿入されてロールユニットを吊り下げるフック部22とを備え、フック部は、第二ロールユニットを予備位置から供給位置に搬送して第一ロールユニットとした後、その挿通孔から抜かれて予備位置に戻るテープ供給装置2を提供する。
【選択図】図1
Description
また、従来のテープ供給装置に用いるテープロールは、テープを円筒形の軸管(紙管)に対してロール状に巻いて構成されている。一方、前述した保持部は、例えば特許文献2のように、テープロールの軸管に挿通させる棒状の軸部によって構成されている。この軸部はテープ供給装置の所定位置に固定されている。
このようなテープ供給装置は、例えば、帯状の台紙表面にラベルが貼着された帯状のラベルテープを移送しつつ、台紙上のラベルを剥離させて商品等にラベルを貼り付けるラベル貼付機に設けられている。
また、テープロールを取り付ける箇所(保持部)が複数存在するため、テープロールの交換・補充が面倒である、という問題もある。
はじめに、第一ロールユニットからテープが全て繰り出された後、作業者が第一ロールユニット(ロール保持部のみ)を供給位置から取り外す。次いで、フック部を予備位置から供給位置に移動させることで、フック部に吊り下げられた第二ロールユニットを予備位置から供給位置に搬送し、新たな第一ロールユニットとする。ここで、供給位置に配された新たな第一ロールユニットは、ロール支持部によって支えられるため、フック部を新たな第一ロールユニットの挿通孔から抜いても、新たな第一ロールユニットは供給位置に配された状態に保持される。そして、フック部を供給位置から予備位置に移動させた後、作業者により新たな第二ロールユニットの挿通孔にフック部を挿通させることで、新たな第二ロールユニットを予備位置に設置することができる。
また、フック部に引っ掛けるロール保持部の挿通孔は、テープロールの外周縁よりも外側に形成されているため、新たな第二ロールユニットを予備位置に設置する際に、フック部と挿通孔との相対位置を容易に視認できる。したがって、新たな第二ロールユニットを効率よく予備位置に設置することが可能となる。
さらに、供給位置に配された第一ロールユニットはロール支持部によって下側から支持されているだけなので、第一ロールユニットからテープが全て繰り出された後、作業者は容易に第一ロールユニット(のロール保持部)を供給位置から取り外すことができる。
この場合には、予備位置の高さ位置を低く抑えることができるため、作業者は予備位置に対する新たな第二ロールユニットの設置作業を簡便に行うことが可能となる。また、テープ供給装置の高さ寸法を低く抑えることもできる。
この場合には、テープ供給装置の設置面積を小さく抑えることができる。
そこで、上記テープ供給装置のように、案内軌道によって第二ロールユニットの揺れ動きを規制することで、フック部によって搬送される第二ロールユニットをロール支持部上に正確に載置することが可能となる。
なお、旧テープと新テープとが接続された後には、制御部によって始端固定部・終端固定部・押付部の動作を制御して、旧テープ及び新テープの固定や押し付けを解除した上で、制御部によって移送機構の動作を制御し、旧テープ及び新テープの移送を再開させればよい。
狭持部により新テープの始端を固定すれば、新テープの始端を固定した状態に保持するための電力を容易に削減する、あるいは、不要とすることができる。この効果は、予め新テープの始端を始端固定部に固定した後、テープつなぎ部によって旧テープと新テープとが接続されるまでに所定時間が経過する場合に特に有効であり、テープ供給装置のランニングコスト削減を図ることができる。
上記テープ供給装置によれば、制御部が終端固定部の動作を制御することで、旧テープの終端が自動的に終端固定部に固定される。すなわち、旧テープの移送停止から旧テープと新テープとの接続が完了するまでの全ての工程を自動化できる。
また、テープを紙管に巻きつけて構成される従来のテープロールでは、全てのテープを繰り出した後に残る紙管がゴミとなり処理が必要になるが、上記構成のロールユニットでは、軸管が、ロール保持部の一つとして構成され、再利用可能であるため、処理すべきゴミの削減も図ることができる。
以下、図1〜8を参照して本発明の第一実施形態について説明する。
図1に示すように、この実施形態に係るラベル貼付機1は、商品の生産工場や小売業のバックヤード等において、帯状の台紙103表面にラベル104が仮着された帯状のラベルテープ102(図2(d)参照)を移送しつつ、台紙103からラベル104を剥離させて商品等に貼り付けるものである。このラベル貼付機1は、ラベルテープ供給装置(テープ供給装置)2と、貼付装置3と、台紙巻取装置4と、を備えている。
ロールユニット100は、図2に示すように、ラベルテープ102をロール状に巻いたテープロール101と、テープロール101を収納・保持するロール保持部110と、を備えている。本実施形態のテープロール101は、ラベルテープ102の始端102cに貼り付けられて、該ラベルテープ102の始端102cを別のテープロール101をなすラベルテープ102の終端102d(図6参照)に接続するための粘着テープ105を備えている。この粘着テープ105は、その粘着面105aの一部がラベルテープ102の始端102cからラベルテープ102の長手方向に突出するように貼り付けられている。
なお、図示例のテープロール101では、ラベル104を仮着する台紙103表面がテープロール101の径方向外側に向いているが、例えば径方向内側に向いていてもよい。また、図示例では、粘着テープ105がラベル104を仮着した台紙103表面とは反対側の面に貼り付けられているが、例えば台紙103表面に貼り付けられてもよい。
軸管111は、円筒形に形成され、テープロール101の芯をなしている。
一対の支持プレート112,113は、それぞれ透明プラスチック等からなる透明の板材であり、軸管111及びテープロール101をこれらの軸方向から挟み込むように配される。これにより、一対の支持プレート112,113は、軸管111及びテープロール101の軸方向の両端部を支持する役割を果たす。また、各支持プレート112,113は、正面視円形状に形成されている。さらに、正面視した各支持プレート112,113の中心部分には、支持プレート112,113の厚さ方向に貫通する孔が形成されている。
そして、一方の支持プレート112(背面支持プレート112)は、円形状部分の周縁から径方向外側に突出する突出板部115を有している。この突出板部115には、その厚さ方向に貫通する挿通孔116が形成されている。挿通孔116は、テープロール101の外周縁よりも径方向外側に位置している。
また、軸部114の軸方向の一端には、軸部114の外径や、軸管111及び一対の支持プレート112,113の孔の内径よりも大きい径寸法を有する円板状のフランジ部117が一体に形成されている。なお、本実施形態におけるフランジ部117の径寸法は、一対の支持プレート112,113の外径や軸管111の外径よりも小さい。
以上のように構成される軸部114は、その軸方向の他端を挿通方向の先端として、背面支持プレート112の孔、軸管111の孔、他方の支持プレート113(正面支持プレート113)の孔に順番に挿通される。このように軸部114を挿通した状態では、背面支持プレート112がフランジ部117に係止されるため、軸部114に取り付けられた軸管111及び一対の支持プレート112,113が、軸部114の一端から抜け落ちることはない。
なお、軸管111及び一対の支持プレート112,113は、上記軸部114に対して着脱自在とされてもよいが、例えば背面支持プレート112のみフランジ部117にネジ止めや接着等により固定されてもよい。
一対の支持棒23は、水平方向に間隔をおいて配され、これら一対の支持棒23上に、ロールユニット100の一対の支持プレート112,113が載置される。このため、一対の支持棒23は、正面視円形状とされた一対の支持プレート112,113の直径寸法よりも小さい間隔で配されている。
この鉤状突起24は、各支持棒23の突出方向の中途部及び先端部に配されている。特に、支持棒23の中途部に配される鉤状突起24は、ベースプレート10の正面10aとの間隔がロールユニット100を構成する背面支持プレート112及び軸部114のフランジ部117の厚さ寸法を足し合わせた寸法と等しいあるいは若干大きくなるように設定されている。これにより、支持棒23の中途部に配される鉤状突起24は、一対の支持棒23,23上に載置されたロールユニット100が正面10a側に傾いて倒れることを防ぐ役割を果たす。
以上のように構成されるロール支持部21上に載置されるロールユニット100は、そのラベルテープ102が無くなるまで後述する移送機構12によって繰り出されるもの(第一ロールユニット100A)である。以下の説明では、第一ロールユニット100Aが配される位置を、ロール設置部11の供給位置11Aと呼ぶ。
このフック部22の突出方向先端には、鉛直方向上方に突出する鉤状突起25が形成されている。フック部22の鉤状突起25は、フック部22に吊り下げられたロールユニット100が不意に抜け落ちることを防いでいる。
本実施形態では、軌道孔26の両端部が、それぞれロール設置部11の予備位置11B及び供給位置11Aから鉛直方向上側に延びており、軌道孔26の中間部が、両端部の上端をつなぐように水平方向に延びている。このため、本実施形態の構成において、フック部22が予備位置11Bから供給位置11Aに移動する場合、フック部22は、予備位置11Bから所定長さだけ上昇した後、軌道孔26の一端から他端まで水平方向(左方向)に移動し、最後に所定長さだけ下降することで、供給位置11Aに到達する。
駆動ローラー28及びニップローラー29は、ベースプレート10の正面10aに取り付けられ、ロール設置部11に配されたロールユニット100の軸方向に平行する軸線を中心に回転可能となっている。駆動ローラー28は、不図示の駆動源(例えば電気信号によって制御可能な電動モータ等、不図示)によって回転駆動されるものである。駆動ローラー28には、ラベルテープ102が巻き掛けられている。
以上のように構成される移送機構12では、駆動ローラー28が回転することでニップローラー29も追従して回転し、これによってラベルテープ102が移送される。一方、駆動ローラー28が回転しない状態では、ラベルテープ102が駆動ローラー28及びニップローラー29によって狭持されるため、移送機構12よりも移送方向上流側(ロールユニット100側)に位置するラベルテープ102が下流側に移送されることはない。
このテープつなぎ部13は、ロール設置部11から移送機構12に移送されるラベルテープ102の移送経路の途中に設けられている。本実施形態では、テープつなぎ部13におけるラベルテープ102の移送経路が、鉛直方向下側から上側向かう方向に設定されている。テープつなぎ部13は、図6,7に示すように、ベースプレート10の正面10aに配された始端固定部31と、終端固定部32と、押付部33と、終端検知センサ34とを備えている。
載置ブロック35は、新ラベルテープ102Bの始端102cを配置する載置面35aを有している。載置面35aは、ベースプレート10の正面10aに直交すると共にラベルテープ102の移送経路に平行しており、テープつなぎ部13を通過するラベルテープ102に対向している。また、載置面35aは、テープつなぎ部13におけるラベルテープ102の移送経路に対して、このラベルテープ102の厚さ方向に間隔をあけた位置に配される。これにより、載置面35aに配される新ラベルテープ102Bの始端102cは、上記ラベルテープ102の移送経路に対して、ラベルテープ102の厚さ方向に間隔をあけて位置する。
一方の保持部材36は、載置面35aとの間にラベルテープ102の幅方向の一端を挟み込む狭持用部材である。一方の保持部材36は、その一端部がバネ等の付勢手段(不図示)によって載置面35aに向けて押さえつけられる位置(狭持位置36A)と、載置面35aから離れた位置(離間位置36B)との間で移動可能となるように、載置ブロック35に取り付けられている。すなわち、本実施形態では、載置ブロック35の載置面35a及び一方の保持部材36によって、新ラベルテープ102Bの始端102cを新ラベルテープ102Bの厚さ方向から挟み込んで固定する狭持部が構成されている。
以上のように構成される始端固定部31は、各種アクチュエータ等の駆動手段(不図示)によって、新ラベルテープ102Bを待機させておく待機位置31A(図6(a)〜(c)参照)と、新ラベルテープ102Bを旧ラベルテープ102Aに接続するための接続位置31B(図6(d)〜(f)参照)との間で上記ラベルテープ102の移送経路に沿う方向(鉛直方向)に往復移動可能とされている。
後述する第二狭持ブロック39と共に旧ラベルテープ102Aの終端102dを挟み込んだ状態で旧ラベルテープ102Aが当接する第一狭持ブロック38の当接面38aは、前述した載置ブロック35の載置面35aに平行している。また、第一狭持ブロック38に付勢力が作用していない状態では、第一狭持ブロック38は、上記ラベルテープ102に対して間隔をあけて位置する(図6(a),(b)参照)。なお、この状態における第一狭持ブロック38の当接面38aは、待機位置31Aに配された始端固定部31の載置面35aよりも旧ラベルテープ102Aに近くに位置する。
また、第二狭持ブロック39は、第一狭持ブロック38の当接面38aのうちラベルテープ102の移送方向下流側(鉛直方向上側)の領域のみに対向している。言い換えれば、第一狭持ブロック38の当接面38aは、第二狭持ブロック39よりもラベルテープ102の移送方向上流側に延出している。
本実施形態の押付部33は、第二狭持ブロック39に対してテープつなぎ部13におけるラベルテープ102の移送方向上流側に配され、第一狭持ブロック38の当接面38aのうちラベルテープ102の移送方向上流側(鉛直方向下側)の領域に対向している。また、押付部33は、第一狭持ブロック38の当接面38aよりもラベルテープ102の移送方向上流側(鉛直方向下側)に延出している。この押付部33は、各種アクチュエータ等の駆動手段(不図示)によって上記ラベルテープ102の厚さ方向(水平方向)に移動可能となっている。
ガイドロッド51は、その長手方向の一端部がベースプレート10に固定され、ベースプレート10の正面10aに沿って移送機構12から離れる方向に延びている。本実施形態では、ガイドロッド51が鉛直方向上側に延びるようにベースプレート10に固定されている。摺動ブロック52は、ガイドロッド51に対してその長手方向に摺動自在に取り付けられている。この摺動ブロック52は、ぜんまいばね等の付勢部材(不図示)によってガイドロッド51の長手方向の他端部(図示例では上端部)に向けて付勢されている。巻掛ローラー53は、摺動ブロック52に対して回転自在に取り付けられ、巻掛ローラー53の回転軸線は、ロールユニット100や駆動ローラー28の軸方向に平行している。この巻取ローラーには、移送機構12よりも移送方向下流側に配されたラベルテープ102が巻き掛けられている。
一方、駆動ローラー28が回転してラベルテープ102の移送が再開されると、移送機構12から貼付装置3へのラベルテープ102の供給を継続しながら、巻掛ローラー53が付勢手段の付勢力によって移送機構12から離れる方向に移動し、ガイドロッド51の長手方向の他端部に到達して停止する。
また、移送機構12からテンション機構14の巻掛ローラー53に向かう移送経路の途中には、一つのガイドローラー56が設けられている。このガイドローラー56は、ラベルテープ102を移送機構12から巻掛ローラー53に案内する役割を果たす。
これらガイドローラー54〜56は、ベースプレート10の正面10aに取り付けられ、ロールユニット100の軸方向に平行する軸線を中心に回転可能となっている。
台紙巻取装置4は、ベース部60と、ベース部60に対して回転自在に設けられる複数(図示例では二つ)の駆動軸61と、各駆動軸61に対して着脱自在に取り付けられる複数(図示例では二つ)の巻取ローラー62と、を備えている。なお、ベース部60は、例えば図1のように貼付装置3に直接固定されてもよいが、例えば、貼付装置3から離間した位置に配されていてもよい。
各巻取ローラー62は、台紙103を巻き取る円柱状の本体部64と、本体部に対して着脱自在に設けられて台紙103の一端を本体部に固定するための台紙固定片65と、本体部の軸方向の一端から軸方向に延びる取付軸66と、を備えている。取付軸66は、駆動軸61の差込口63に挿入される部分である。この取付軸66を差込口63に挿入することにより、巻取ローラー62が駆動軸61に対して取り付けられる。
規制手段は、例えば、差込口63の内周面から径方向外側に窪むように形成された切欠部67Aと、取付軸の径方向外側に突出する突起部67Bとによって構成される。この構成では、差込口63に対する取付軸66の挿入に伴って突起部67Bが切欠部67Aに挿入されることで、突起部67Bと切欠部67Aとが取付軸66の周方向に係合する。これにより、駆動軸61及び巻取ローラー62の相対的な回転が規制され、巻取ローラー62が駆動軸61と一体に回転できる。
駆動部は、例えば、各駆動軸61に直接連結される複数の駆動源(例えば電気信号によって制御可能な電動モータ等、不図示)を備えて構成されてもよいし、例えば、一つの駆動源と、駆動源の動力を複数の駆動軸61のうち一つに伝達する動力伝達手段(不図示)と、を備えて構成されてもよい。なお、駆動部が動力伝達手段を備える場合、動力伝達手段は駆動力の動力が伝達される駆動軸61を選択して切り換える切換機構(不図示)を備えていればよい。
さらに、制御部71は、終端検知センサ34が旧ラベルテープ102Aの終端102dを検知したときに、テープつなぎ部13を構成する駆動ローラー28の動作を制御して、移送機構12による旧ラベルテープ102Aの移送を停止させる。(図6(b)参照。)
なお、制御部71は、旧ラベルテープ102Aの終端102dと新ラベルテープ102Bの始端102cとの接続が完了した後、始端固定部31及び終端固定部32による新ラベルテープ102B及び旧ラベルテープ102Aの固定状態を解除した上で、駆動ローラー28の動作を制御して、移送機構12によるラベルテープ102の移送を再開させる。
また、制御部71は、台紙巻取装置4の駆動部を制御して、回転させる巻取ローラー62(駆動軸61を切り換える。なお、この切換制御は、例えば作業者によって操作部72から出力される信号に応じて実施されてもよいし、巻取量検知センサ69からの出力信号に基づいて実施されてもよい。
ラベル貼付機1を用いてラベル104を貼付する場合には、図1に示すように、移送機構12の駆動ローラー28が回転することで供給位置11Aに配された第一ロールユニット100Aからラベルテープ102(旧ラベルテープ102A)が繰り出され、貼付装置3に供給される。また、貼付装置3から排出される台紙103は、その一端が複数の巻取ローラー62のうち一つの巻取ローラー62(第一巻取ローラー62A)に取り付けられ、第一巻取ローラー62Aが回転することで、第一巻取ローラー62Aにロール状に巻き取られる。
この状態においては、予備位置11Bに配された第二ロールユニット100Bから別のラベルテープ102(新ラベルテープ102B)が繰り出され、新ラベルテープ102Bの始端102cがテープつなぎ部13の始端固定部31に固定されている。なお、始端固定部31の載置面35aには、新ラベルテープ102Bの両面のうち粘着テープ105が貼り付けられていない面が対向する。また、この状態では、図6(a)に示すように、テープつなぎ部13の始端固定部31及び終端固定部32は初期位置に配され、移送機構12に向けて移送される旧ラベルテープ102Aには接触しない。
はじめに、図5(a)に示すように、作業者が第一ロールユニット100Aのロール保持部110を供給位置11Aから取り外す。ここで、第一ロールユニット100Aはロール支持部21によって下側から支持されているだけなので、作業者は容易に第一ロールユニット100Aのロール保持部110を供給位置11Aから取り外すことができる。
その後、フック部22は、図5(c)に示すように、新たな第一ロールユニット100Aの挿通孔116から抜かれるが、第一ロールユニット100Aはロール支持部21によって下側から支えられているため、新たな第一ロールユニット100Aは供給位置11Aに配された状態に保持される。
そして、新たな第一ロールユニット100Aの挿通孔116から抜かれたフック部22は、供給位置11Aから予備位置11Bまで戻るように移動し、その後、ベースプレート10の正面10aから突出する。最後に、作業者が、新たな第二ロールユニット100Bをフック部22に吊り下げることで、新たな第二ロールユニット100Bを予備位置11Bに設置することができ、ロール設置部11に対するテープロール101の補充が完了する。
終端検知センサ34が旧ラベルテープ102Aの終端102dが終端固定部32に近づいたことを検知すると、制御部71が駆動ローラー28の回転を停止し、これにより、旧ラベルテープ102Aの移送が停止される。この状態において、旧ラベルテープ102Aの終端102dは、旧ラベルテープ102Aの終端102dは、第一狭持ブロック38の当接面38aよりも移送方向上流側(鉛直方向下側)にはみ出さない範囲で、終端固定部32の第一狭持ブロック38と第二狭持ブロック39及び押付部33との間に位置する。
また、このように第一狭持ブロック38が移動する際には、経路調整ローラー41が第一狭持ブロック38と同時に同じ方向に移動するため、終端固定部32から移送機構12に至る旧ラベルテープ102Aの移送経路に、過度の張力がかかることはない。
さらに、図6(e)に示すように、制御部71は押付部33を前述した狭持方向と同じ方向(押付方向)に移動させて粘着テープ105に押し付ける。この状態においては、新ラベルテープ102Bの始端102cとこれに重なる粘着テープ105の一部が、始端固定部31及び押付部33によって挟み込まれる。
以上により、旧ラベルテープ102Aと新ラベルテープ102Bとを接続する接続工程が完了する。
上記接続工程が完了した後には、制御部71が始端固定部31、第二狭持ブロック39及び押付部33を初期位置(図6(a)参照)まで適宜移動させる等して、始端固定部31、終端固定部32及び押付部33による旧ラベルテープ102A及び新ラベルテープ102Bの固定を解除する。さらに、制御部71が駆動ローラー28の回転を再開させることにより、旧ラベルテープ102Aの終端102dに続けて新ラベルテープ102Bが移送される。なお、駆動ローラー28の回転を再開させる際には、制御部71が駆動ローラー28によるラベルテープ102の移送速度を速める等して、テンション機構14の巻掛ローラー53が付勢手段の付勢力によって移送機構12から離れるようにする。
また、作業者は、上記接続工程及び前述したロール設置部11に対するテープロール101の補充が完了した後に、予備位置11Bに配した新たな第二ロールユニット100Bからラベルテープ102の始端102cを引き出し、始端固定部31に固定すればよい。
そして、巻取量検知センサ69が第一巻取ローラー62Aにおける台紙103の巻き取り量が多くなったことを検知した際には、制御部71によって報知部73から画像・映像・音等が出力され、台紙103の量が多くなった旨が作業者に報知される。作業者は、これに応じて以下の作業を行えばよい。
さらに、以上の作業が完了した後に、作業者が第一巻取ローラー62Aをベース部60から取り外すことで、ロール状に巻かれた台紙103を台紙巻取装置4から回収することができる。なお、作業者は、ロール状の台紙103を第一巻取ローラー62Aから外した後に、この第一巻取ローラー62Aをベース部60に取り付けてもよいが、この第一巻取ローラー62Aとは別個の巻取ローラー62をベース部60に取り付けてもよい。
また、フック部22に引っ掛けるロール保持部110の挿通孔116は、テープロール101の外周縁よりも外側に形成されているため、新たな第二ロールユニット100Bを予備位置11Bに設置する際に、フック部22と挿通孔116との相対位置を容易に視認できる。したがって、新たな第二ロールユニット100Bを効率よく予備位置11Bに設置することが可能となる。
さらに、ラベルテープ102を紙管に巻きつけた従来のテープロール101では、全てのラベルテープ102を繰り出した後に残る紙管がゴミとなり処理が必要になるが、本実施形態のロールユニット100では、軸管111がロール保持部110の一つとして構成され、再利用可能であるため、処理すべきゴミの削減も図ることができる。
また、複数の巻取ローラー62がベース部60に取り付けられていることで、台紙巻取装置4による台紙103の巻き取りを短時間で再開できる。
次に、図9〜12を参照して本発明の第二実施形態について説明する。
この実施形態では、第一実施形態のラベル貼付機1と比較して、ラベルテープ供給装置2を構成するロール設置部11及びテープつなぎ部13の一部構成のみが異なっており、その他の構成については第一実施形態と同様である。本実施形態では、第一実施形態と同一の構成要素について同一符号を付す等して、その説明を省略する。
本実施形態のロール設置部11Xは、図9,10に示すように、第一実施形態と同様にベースプレート10Xの正面10aに設けられ、第一実施形態と同様のロール支持部21及びフック部22を備えている。ただし、本実施形態では、ロール設置部11Xの予備位置11Bが供給位置11Aの鉛直方向上側に位置している。このため、ベースプレート10Xに形成されてフック部22の移動経路をなす軌道孔26は、供給位置11Aと予備位置11Bとの間で鉛直方向に延びている。
案内軌道30は、ベースプレーと10Xの正面10aに直交すると共に予備位置11Bから供給位置11Aまで鉛直方向に延びる一対の案内面30A,30Bによって構成されている。一対の案内面30A,30Bは、フック部22や軌道孔26を挟み込むように互いに対向して配置されている。一対の案内面30A,30Bの間隔は、予備位置11Bから供給位置11Aに向かうにしたがって漸次狭くなり、供給位置11Aにおいてロールユニット100のフランジ部117の径寸法と同等あるいは微小に大きく設定されている。
そして、第二ロールユニット100Bを予備位置11Bに配した状態では、フランジ部117が一対の案内面30A,30Bの間に配され、第二ロールユニット100Bが予備位置11Bから移動して供給位置11Aに到達することで、フランジ部117が一対の案内面30A,30Bによって挟み込まれることになる。すなわち、案内軌道30は、第二ロールユニット100Bの揺動を規制する役割を果たす。
なお、図示例では、一対の案内面30A,30Bが、ベースプレート10Xの正面10aに固定される一対のブロック30C,30Dによって画成されているが、これに限ることは無く、例えば、ベースプレート10Xの正面10aに凹凸が形成されるようにベースプレート10Xを折り曲げる等して形成されてもよい。
ただし、本実施形態の始端固定部31は、ベースプレート10Xの正面10aに固定され、移動することは無い。また、始端固定部31は、載置面35aの他に、テープつなぎ部13Xにおけるラベルテープ102の移送方向下流側(鉛直方向上側)に向く平坦面35bも有している。
また、終端固定部82は、各種アクチュエータ等の駆動手段(不図示)によって、始端固定部31の平坦面35b及びベースプレート10Xの正面10aとの接触状態を保持しながら、待機位置82Cと接続位置82Dとの間で上記ラベルテープ102の厚さ方向(水平方向)に往復移動可能とされている。なお、終端固定部82の待機位置82Cは、図11(a)〜(c)に示すように、終端固定部82の載置面82aが始端固定部31の載置面35aよりも上記ラベルテープ102から離れた位置である。また、終端固定部82の接続位置82Dは、図11(d),(e)に示すように、始端固定部31及び終端固定部82の載置面35a,82aが同一平面をなす位置である。
この終端固定部82の載置面82aに対する旧ラベルテープ102Aの固定手段は、例えば始端固定部31と同様の狭持部(図7参照)であってもよいし、例えば真空ポンプ等の吸引力を利用して載置面82aに吸着させる吸着手段であっても構わない。
制御部71は、終端検知センサ34が旧ラベルテープ102Aの終端102dを検知したときに、テープつなぎ部13Xを構成する駆動ローラー28の動作を制御して、移送機構12による旧ラベルテープ102Aの移送を停止させ(図11(b)参照)、また、報知部73から画像・映像・音等を出力させて、旧ラベルテープ102Aの移送が停止されたことを作業者に報知する。
また、制御部71は、旧ラベルテープ102Aの移送が停止された後に、終端固定部82から移送機構12に至る旧ラベルテープ102Aの移送経路が短くなるように経路調整ローラー41を移動させる(図11(c)参照)。
また、制御部71は、旧ラベルテープ102Aの終端102dと新ラベルテープ102Bの始端102cとの接続が完了した後、始端固定部31及び終端固定部82による新ラベルテープ102B及び旧ラベルテープ102Aの固定状態を解除した上で(図11(f)参照)、駆動ローラー28の動作を制御して、移送機構12によるラベルテープ102の移送を再開させる。
本実施形態のラベルテープ供給装置2Xにおいて、第一ロールユニット100Aから旧ラベルテープ102Aが全て繰り出された場合には、第一実施形態の場合と同様に、テープロール101の補充(ロールユニット100の交換)を行えばよい。
すなわち、はじめに、図10(a)に示すように、作業者が第一ロールユニット100Aのロール保持部110を供給位置11Aから取り外す。次いで、図10(b)に示すように、作業者が操作部72を用いてフック部22を予備位置11Bから供給位置11Aまで鉛直方向下側に移動させる。これにより、フック部22に吊り下げられた第二ロールユニット100Bが予備位置11Bから供給位置11Aに搬送され、新たな第一ロールユニット100Aとなる。そして、新たな第一ロールユニット100Aの挿通孔116から抜かれたフック部22は、図10(c)に示すように、供給位置11Aから予備位置11Bまで戻るように鉛直方向上側に移動し、その後、ベースプレート10Xの正面10aから突出する。最後に、作業者が、新たな第二ロールユニット100Bをフック部22に吊り下げることで、新たな第二ロールユニット100Bを予備位置11Bに設置することができ、ロール設置部11に対するテープロール101の補充が完了する。
旧ラベルテープ102Aと新ラベルテープ102Bとの接続するためには、第一実施形態の場合と同様に、予め作業者が第二ロールユニット100Bから繰り出された新ラベルテープ102Bの始端102cを始端固定部31に固定しておく(図11(a)参照)。なお、この固定の際、作業者は、新ラベルテープ102Bの始端102cの縁を載置ブロック35の載置面35aと平坦面35bとの角部に位置させると共に、新ラベルテープ102Bの幅方向の一端を始端固定部31の載置面35aとベースプレート10Xの正面10aとの角部に突き当てればよい(図12参照)。これにより、作業者は、始端固定部31の載置面35aに対して新ラベルテープ102Bの始端102cを短時間で精度よく固定することができる。なお、この固定後の状態では、粘着テープ105の粘着面105aと反対側の面が押付部33に対向している。
次いで、図11(c)に示すように、制御部71は終端固定部82から移送機構12に至る旧ラベルテープ102Aの移送経路が短くなるように経路調整ローラー41を移動させる。
上記接続が完了した後には、第一実施形態の場合と同様に、制御部71が終端固定部82及び押付部33を適宜移動させる等して、図11(f)に示すように、始端固定部31、終端固定部82及び押付部33による旧ラベルテープ102A及び新ラベルテープ102Bの固定を解除すると共に、経路調整ローラー41も移動させる。さらに、制御部71が駆動ローラー28の回転を再開させることにより、旧ラベルテープ102Aの終端102dに続けて新ラベルテープ102Bが移送される。
また、本実施形態のラベルテープ供給装置2Xでは、ロール設置部11Xにおける供給位置11Aと予備位置11Bとが鉛直方向に配列されているため、第一実施形態の構成と比較して、ラベルテープ供給装置2Xの設置面積を小さく抑えることができる。
さらに、予備位置11Bが供給位置11Aの鉛直方向上側に配されていることで、フック部22を鉛直方向のみに移動させればよいため、フック部22を移動させる機構を簡素に構成できる。
また、本実施形態では、第二ロールユニット100Bを予備位置11Bから供給位置11Aに搬送する際に、案内軌道30によって第二ロールユニット100Bの揺れ動きが規制されるため、ロール支持部21上に正確に載置することが可能となる。
例えば、第二実施形態のロール設置部11Xに備える案内軌道30は、第二ロールユニット100Bのうちフランジ部117を挟み込むように形成されているが、これに限ることはなく、例えば背面支持プレート112を挟み込むように形成されてもよい。
また、この案内軌道30は、例えば第一実施形態のロール設置部11にも適用可能である。この場合、案内軌道30は、フック部22の移動方向に対応する第二ロールユニット100Bの移動方向に対応付けて形成されればよい。
さらに、始端固定部31の狭持部は、保持部材36,37によって構成されることに限らず、例えば、第一実施形態の終端固定部32の場合と同様に、一対の狭持ブロックによって構成されてもよい。
また、始端固定部31に対する新ラベルテープ102Bの始端102cの固定手段は、狭持部に限らず、例えば、真空ポンプ等の吸引力を利用して新ラベルテープ102Bの始端102cを始端固定部31の載置面35aに吸着させる吸着手段であっても構わない。
2,2X ラベルテープ供給装置(テープ供給装置)
3 貼付装置
4 台紙巻取装置
11,11Xロール設置部
11A 供給位置
11B 予備位置
12 移送機構
13,13X テープつなぎ部
14 テンション機構
21 ロール支持部
22 フック部
30 案内軌道
31 始端固定部
32,82 終端固定部
33 押付部
34 終端検知センサ
35 載置ブロック
35a 載置面
36 一方の保持部材(狭持用部材)
71 制御部
100 ロールユニット
100A 第一ロールユニット
100B 第二ロールユニット
101 テープロール
102 ラベルテープ(テープ)
102A 旧ラベルテープ(旧テープ)
102B 新ラベルテープ(新テープ)
102c 始端
102d 終端
105 粘着テープ
110 ロール保持部
111 軸管
112 背面支持プレート
113 正面支持プレート
114 軸部
116 挿通孔
Claims (8)
- テープをロール状に巻いたテープロール、及び、該テープロールを収納・保持するロール保持部を有するロールユニットと、
該ロールユニットを複数設置するロール設置部と、
該ロール設置部に配された前記ロールユニットからテープを繰り出して移送する移送機構と、
前記ロール設置部と前記移送機構との間に設けられて、前記ロール設置部の供給位置に配された第一ロールユニットから繰り出される旧テープの終端、及び、前記ロール設置部の予備位置に配された第二ロールユニットから繰り出される新テープの始端を相互に接続するテープつなぎ部と、を備え、
前記ロール保持部のうち前記テープロールの外周縁の径方向外側に、前記テープロールの軸方向に貫通する挿通孔が形成され、
前記ロール設置部が、前記第一ロールユニットを供給位置において鉛直方向下側から支持するロール支持部と、供給位置と予備位置との間で移動自在に設けられると共に、前記挿通孔に対して挿抜自在とされ、前記挿通孔に挿入されることで前記ロールユニットを吊り下げるフック部と、を備え、
該フック部は、前記第二ロールユニットを予備位置から供給位置に搬送して第一ロールユニットとした後、該第一ロールユニットの挿通孔から抜かれて予備位置に戻ることを特徴とするテープ供給装置。 - 前記供給位置と前記予備位置とが水平方向に配列されていることを特徴とする請求項1に記載のテープ供給装置。
- 前記供給位置と前記予備位置とが鉛直方向に配列されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のテープ供給装置。
- 前記ロール設置部が、前記フック部の移動方向に延びて形成され、前記フック部により前記予備位置から前記供給位置に搬送される前記第二ロールユニットの揺動を規制する案内軌道を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のテープ供給装置。
- 前記新テープの始端に、該始端を前記旧テープの終端に接続するための粘着テープが貼り付けられ、
前記テープつなぎ部が、前記新テープの始端を固定する始端固定部と、前記旧テープの終端を固定する終端固定部と、前記旧テープの終端に前記粘着テープを押し付けて貼り付ける押付部と、前記旧テープの終端が前記終端固定部に近づいたことを検知する終端検知センサと、を備え、
さらに、該終端検知センサが前記旧テープの終端を検知したときに、前記移送機構による前記旧テープの移送を停止させ、かつ、前記始端固定部及び前記終端固定部にそれぞれ前記新テープの始端及び前記旧テープの終端が固定された状態で、前記始端固定部及び前記終端固定部を互いに近づけるように相対移動させ、さらに、前記押付部も移動させることで、前記粘着テープを前記旧テープの終端に押し付けさせる制御部を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のテープ供給装置。 - 前記始端固定部が、前記新テープの始端を該新テープの厚さ方向から挟み込んで固定する狭持部を備えることを特徴とする請求項5に記載のテープ供給装置。
- 前記制御部は、前記終端検知センサが旧テープの終端を検知したときに、前記終端固定部によって旧テープの終端を固定させることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のテープ供給装置。
- 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のテープ供給装置に用いるロールユニットであって、
前記ロール保持部が、前記テープロールの芯をなす円筒形の軸管と、該軸管に対して挿抜自在に取り付けられる棒状の軸部と、該軸部の長手方向の一端に設けられて前記テープロールの軸方向の端部を支持する支持プレートと、を備え、
該支持プレートに前記挿通孔が形成されていることを特徴とするロールユニット。
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- 2012-07-06 JP JP2012152883A patent/JP5931614B2/ja active Active
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