JPH08261652A - 加熱炉において被塗物の吊り下げ角度に対応して、近赤外線照射装置の照射角度を自在に変更できる近赤外線加熱乾燥炉 - Google Patents

加熱炉において被塗物の吊り下げ角度に対応して、近赤外線照射装置の照射角度を自在に変更できる近赤外線加熱乾燥炉

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JPH08261652A
JPH08261652A JP9577395A JP9577395A JPH08261652A JP H08261652 A JPH08261652 A JP H08261652A JP 9577395 A JP9577395 A JP 9577395A JP 9577395 A JP9577395 A JP 9577395A JP H08261652 A JPH08261652 A JP H08261652A
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near infrared
angle
furnace
heating
emitting unit
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JP9577395A
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Setsuo Tate
節男 楯
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 いわゆる長尺ものあるいは大きな平板状の被
塗物3が、進行方向に対して垂直になる様に搬送される
場合において、短時間に硬化乾燥できる近赤外線照射の
効果を発揮させ、極めて炉長が短くしかも短時間に硬化
乾燥できる近赤外線加熱乾燥炉を提供する。 【構成】 被塗物3が進行方向に対して垂直になる様に
搬送する方法においては、照射角度が極めて小さくなる
為、従来は赤外線加熱乾燥炉には不向きとされてきた。
本法においては、近赤外線照射装置2の設置角度等を任
意に変更することにより、照射角度を変え短時間硬化乾
燥を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、図1で例示する近赤外
線照射装置2を用いて、例えば比較的長い、いわゆる長
尺、あるいは大きな平板状の被塗物3に塗布された塗
料、接着剤、インキ等を加熱乾燥させる際に、炉長を極
力短くしても効率的な乾燥を可能にする加熱乾燥炉に係
る。
【0002】
【従来の技術】被塗物3に塗布された塗料、接着剤、イ
ンキ等の加熱乾燥には熱風乾燥炉の他に、最大エネルギ
ー波長1.0μm前後の近赤外線、または最大エネルギ
ー波長2.5μm前後の中赤外線、さらに最大エネルギ
ー波長が5μm以上の遠赤外線が多く利用されている。
さらに、近赤外線と熱風を併用した加熱乾燥炉も使用さ
れている。
【0003】近赤外線加熱乾燥炉による塗料、接着剤、
インキ等の硬化乾燥時間は、熱風炉に比べ半分以下に短
縮できることが知られている。また、塗膜を内面から加
熱するため、塗膜の表面から加熱する熱風乾燥では生じ
やすいピンホールや発泡等の塗膜欠陥を抑制することが
できる。さらに、発泡防止等の目的で、塗膜表面が固化
する前に、塗膜中の溶剤を被塗物3が加熱乾燥炉に入る
前に揮発させるための放置時間を確保するためのセッテ
ィングゾーンも不要となり、効率的でしかも良好な硬化
塗膜を得ることができる。
【0004】熱風乾燥炉において、大きな面積の平板
状、あるいは長尺の被塗物3を乾燥させる場合、乾燥炉
の中もしくは乾燥炉の手前で、被塗物3の向きを図3に
示すように進行方向に対し垂直となる方向にし、被塗物
3の相互間隔を搬送中に触れ合うことがない程度までに
なるべく近づけ、炉長を極力短くする方法が採られるこ
とが多い。
【0005】しかしながら、エネルギー密度が中以下
で、塗膜に対する吸収性が高い中赤外線、あるいは遠赤
外線を用いた加熱乾燥炉においては、均質な硬化塗膜を
得るためには比較的近傍で被塗物3全体にほぼ等距離か
ら赤外線が照射されることが必須となるため、図3の搬
送方法は不向きであり、図4に示すように被塗物3の向
きは進行方向と平行になるようにしなければならない。
【0006】一方、エネルギー密度が大で、塗膜に対す
る吸収性が低く金属に対する吸収性が高い近赤外線で
は、照射距離による影響が比較的小さく、反射しながら
近赤外線が進入する空間があれば加熱乾燥は促進される
ため、近赤外線加熱乾燥炉においては、図3の搬送方法
を採用することも可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3の
搬送方法を採用し、その炉内側壁に近赤外線照射装置2
を設置した場合、同様の方式で搬送される熱風乾燥炉に
おける硬化乾燥時間に比べわずかの優位性はみられるも
のの、既述にあるような半分以下の短縮は実現されな
い。これは塗膜に対する照射角度が小さいため、近赤外
線照射の効果が十分に発揮されていないためである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では塗膜に対する照射角度をできるだけ大き
くするよう、炉内に設置した近赤外線照射装置2の設置
角度を変更できる構造とした。
【0009】近赤外線照射装置2の設置角度を変更する
代わりに、照射装置に反射板を取り付け、その反射板の
向きを変えることにより、照射角度を調整してもよい。
【0010】
【発明の効果】表1は、図3に示したように進行方向に
対して被塗物3が垂直となる様に搬送しながら、加熱乾
燥炉内に設置された近赤外線照射装置2の設置角度を変
更することにより、硬化乾燥時間に及ぼす影響を熱風乾
燥炉との対比において試験した結果をまとめたものであ
る。この表1が示す様に、近赤外線照射装置2を炉内壁
に対して30°傾けると、熱風炉における硬化乾燥時間
の約半分に短縮することが可能となり、45°では約5
分の2に短縮することができた。また、近赤外線照射装
置2の設置角度が30゜未満では、十分な効果は見い出
せず、60°にすると硬化乾燥状態に不均一が生じた。
【表1】 従って、設置角度は被塗物の吊り下げピッチや被塗物の
長さ等を考慮して決めなくてはならないものの、概ね3
0゜から45°が好ましいことが判明した。なお、本試
験に用いた被塗物は、高さ1,000mm、長さ1,2
00mm、板厚1.3mm〜2.6mmの鉄板で、塗料
は汎用的な工業用塗料であるポリエステル粉体塗料とア
クリル系溶剤型塗料の2種類を用いた。
【0011】被塗物の吊り下げピッチや被塗物の長さ等
の違いにより、近赤外線照射装置2の最適照射角度は異
なるため、照射角度は手動もしくは自動で変えられる機
構であることが望ましい。
【0012】また、近赤外線照射装置2の照射角度を変
えることと合わせて、被塗物3の吊り下げ角度を変える
と、効果は増大する。
【0013】表1では、被塗物3はコンベアー4により
一方向に一定速、もしくは間欠的に搬送される場合を例
示したが、台車等により1つの出入口から加熱乾燥炉に
出し入れを行う箱状の、いわゆるバッチ炉においても同
様の効果を持つことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】近赤外線ランプを取り付けた近赤外線照射装置
の外観図である。
【図2】図1の近赤外線照射装置を設置した近赤外線加
熱乾燥炉の縦断面図である。
【図3】進行方向に対し垂直になるように被塗物が搬送
される様子を加熱乾燥炉の上面より透視した図である。
【図4】進行方向に対し平行になるように被塗物が搬送
される様子を加熱乾燥炉の上面より透視した図である。
【符号の説明】
1…近赤外線ランプ 2…近赤外線照射装置 3…被塗物 4…コンベア 5……近赤外線加熱乾燥炉

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近赤外線加熱乾燥炉5内を通過する被塗
    物3の吊り下げ角度に応じて照射角度を自在に変更でき
    る近赤外線照射装置2を設置した近赤外線加熱乾燥炉。
JP9577395A 1995-03-17 1995-03-17 加熱炉において被塗物の吊り下げ角度に対応して、近赤外線照射装置の照射角度を自在に変更できる近赤外線加熱乾燥炉 Pending JPH08261652A (ja)

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JPH08261652A true JPH08261652A (ja) 1996-10-11

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002503747A (ja) * 1998-02-17 2002-02-05 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 粉体コーティングを形成する方法
KR100449315B1 (ko) * 2001-12-29 2004-09-18 얼라이드레이테크놀로지 주식회사 근적외선 히터 모듈과 이를 갖는 건조 시스템 및 이의제어방법
JP2009052792A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Eco:Kk 近赤外線照射乾燥装置

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