JPH06170327A - 塗料の乾燥方法 - Google Patents

塗料の乾燥方法

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JPH06170327A
JPH06170327A JP4350492A JP35049292A JPH06170327A JP H06170327 A JPH06170327 A JP H06170327A JP 4350492 A JP4350492 A JP 4350492A JP 35049292 A JP35049292 A JP 35049292A JP H06170327 A JPH06170327 A JP H06170327A
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JP
Japan
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coating material
infrared rays
coated
drying
heat
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JP4350492A
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Tsuneo Tate
恒夫 楯
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、被塗物に有機溶剤系、または水溶
系の加熱硬化型塗料を塗布した後、セッティングタイム
を設けることなく加熱炉に搬入し、前記加熱炉で前記被
塗物に10cm〜35cmの近距離から近赤外線を照射し、
且つ送風して塗膜を硬化させることを特徴とする塗料の
乾燥方法である。 【効果】 本発明に依れば、セッティングタイムを設け
ることなく速やかに硬化が可能で、乾燥時間を著しく短
縮することができ、然も発泡,ピンホール,オレンジピ
ール等の塗膜欠陥がなく、塗面の平滑性に優れ、外観の
優れた塗装物を得ることができる加熱硬化型塗料の乾燥
方法を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗料の乾燥方法に関し、
更に詳しくは、被塗物に有機溶剤系、または水溶系の加
熱硬化型塗料を塗布し、加熱炉において赤外線を照射し
加熱乾燥させる塗料の乾燥方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、有機溶剤系、または水溶系の加
熱硬化型塗料を塗布した場合には、赤外線加熱炉または
熱風乾燥炉で加熱乾燥する前に、通常室温において3〜
5分間放置し、含有溶剤の50%〜80%を静かに揮散
させている。このセッティングタイムを設けない場合に
は発泡,ピンホール,オレンジピール等の塗膜欠陥が発
生するものであった。
【0003】また、水溶系の加熱硬化型塗料を塗布した
場合には、空気湿度にも関係するので、常時除湿が必要
となり、また水の蒸発せん熱の関係で加湿が必要なこと
も多い。
【0004】また塗料用バインダー樹脂は極性基を有す
る有機高分子化合物から成る。これらは赤外吸収スペク
トル分析からも明らかなように、2〜20μmの波長を
吸収する性質がある。そして、吸収によって分子、原子
間運動が活発化され、この結果、極性基部分での硬化・
乾燥に必要な橋架け反応がより速やかに且つ効果的に行
われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の如く、有機溶剤
系、または水溶系の加熱硬化型塗料を塗布した場合であ
って、3〜5分間のセッティングタイムを設けない場合
には、通常の熱風炉においては、塗料の表面層から硬化
が進行し、このため、加熱の方法を考慮して乾燥を行わ
ないと、乾燥に長時間を要すると共に、発泡,ピンホー
ル,オレンジピール等の塗膜欠陥を発生させる虞れを有
すると共に、塗面の平滑性も悪く、外観の優れた塗装物
を得ることができないものであった。
【0006】然も、このセッティングタイムの間に塗面
にゴミが付着したり、またコンベアスピードの大小にも
よるが、乾燥ライン全体のスペースが大きくならざるを
得ず、作業能率を向上させることができず、経済性に欠
けるものであった。
【0007】本発明の目的は、上記欠点を解消し、セッ
ティングタイムを設けることなく速やかに硬化が可能
で、乾燥時間を著しく短縮することができ、然も発泡,
ピンホール,オレンジピール等の塗膜欠陥がなく、塗面
の平滑性に優れ、外観の優れた塗装物を得ることができ
る加熱硬化型塗料の乾燥方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたもので、請求項1に記載の塗料の乾燥方
法は、被塗物に有機溶剤系、または水溶系の加熱硬化型
塗料を塗布し、加熱炉において赤外線を照射し加熱乾燥
させる塗料の乾燥方法において、前記被塗物に有機溶剤
系、または水溶系の加熱硬化型塗料を塗布した後、セッ
ティングタイムを設けることなく加熱炉に搬入し、前記
加熱炉で前記被塗物に近赤外線を照射し、塗膜を硬化さ
せることを特徴とする。
【0009】また請求項2に記載の塗料の乾燥方法は、
前記被塗物に有機溶剤系、または水溶系の加熱硬化型塗
料を塗布した後、セッティングタイムを設けることなく
加熱炉に搬入し、前記加熱炉で前記被塗物に10cm〜3
5cmの近距離から近赤外線を照射し、且つ送風して塗膜
を硬化させることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の請求項1に記載の塗料の乾燥方法に依
れば、被塗物に有機溶剤系、または水溶系の加熱硬化型
塗料を塗布した後、セッティングタイムを設けることな
く加熱炉に搬入し、前記加熱炉で前記被塗物に近赤外線
を照射し、塗膜を硬化させたので、近赤外線が塗料層を
通過し、被塗物の表面に達し、被塗物を加熱するので、
塗料と被塗物との界面付近から熱せられ、被塗物の表面
と一体になった硬化橋架け反応がより速やかに効率良く
進行する。また塗面にゴミが付着したりする虞れが全く
無く、乾燥時間を著しく短縮することができる。
【0011】本発明の請求項2に記載の塗料の乾燥方法
に依れば、被塗物に有機溶剤系、または水溶系の加熱硬
化型塗料を塗布した後、セッティングタイムを設けるこ
となく加熱炉に搬入し、前記加熱炉で前記被塗物に10
cm〜35cmの近距離から近赤外線を照射し、且つ送風し
て塗膜を硬化させたので、乾燥効率を更に向上させるこ
とができ、乾燥時間を更に短縮することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係わる塗料の乾燥方法を更に
詳しく説明する。本発明において使用される加熱硬化型
塗料としては、通常の加熱により硬化するものであれば
如何なるものでも良く、例えば、メラミン−アルキド樹
脂塗料、アクリル−メラミン樹脂塗料、ポリウレタン樹
脂塗料、エポキシ樹脂塗料及び各種粉体樹脂塗料等が挙
げられる。これらの塗料は公知の方法で対象とする被塗
物に塗布され、塗膜が形成される。
【0013】近赤外線照射装置としては、近赤外線照射
が可能なものであれば如何なるものであっても良く、例
えば、γ0.75〜5μmの近赤外線を照射可能な近赤
外線ランプ等が挙げられる。
【0014】上記加熱炉内において、近赤外線を照射す
るが、加熱照射は、例えば、溶剤系の加熱硬化型塗料の
場合には105〜110℃で5分間、また水溶系の加熱
硬化型塗料の場合には110〜120℃で7分間程度行
うことにより、良好な硬化塗膜を得ることができる。
【0015】被塗物に有機溶剤系、または水溶系の加熱
硬化型塗料を塗布した後、セッティングタイムを設ける
ことなく加熱炉に搬入し、前記加熱炉で前記被塗物に近
赤外線を照射し、塗膜を硬化させる。
【0016】また、前記加熱炉で前記被塗物に近赤外線
を照射する際に、被塗物より10cm〜35cm離間した位
置、好ましくは15cm〜30cm離間した位置である近距
離から近赤外線を照射し、且つ微風を送風して塗膜を硬
化させることもできる。
【0017】本発明方法により加熱乾燥させた場合の乾
燥時間と、従来の加熱炉における乾燥時間とを比較し
て、表1に示す。
【0018】表1
【0019】本発明においては、近赤外線照射をするこ
とにより被塗物を硬化せしめるにあたり、内壁面が遠赤
外線放射材料から成る材料で形成された加熱炉内で前記
近赤外線を照射することもできる。
【0020】遠赤外線放射材料としては、例えば、遠赤
外線放射セラミックス(FIM−4、三井鉱山(株)
製)をセラミックス釉剤と共に、加熱炉内壁面の金属板
上に塗布し、融着せしめて形成させたものが挙げられ
る。或いは、上記遠赤外線放射セラミックスを形成した
板を炉内壁面に取付けても良い。
【0021】上記遠赤外線放射セラミックス(FIM−
4)の使用は加熱により、λ3.3〜2.5μmの中遠
赤外線を効率良く放射することから特に好ましい。この
ような遠赤外線放射材料を形成した加熱炉内で近赤外線
照射をすることにより、近赤外線ランプからの光と熱に
よって、壁面から中遠赤外線が二次照射され、近赤外〜
遠赤外線領域に至る幅広い波長の放射線が塗膜に照射さ
れることになる。そのため、比較的低温において、短時
間の照射により、良好に硬化した塗膜を得ることができ
る。
【0022】
【発明の効果】以上が本発明に係わる塗料の乾燥方法の
一実施例の方法であるが、斯る請求項1に記載の塗料の
乾燥方法方法に依れば、被塗物に有機溶剤系、または水
溶系の加熱硬化型塗料を塗布し、加熱炉において赤外線
を照射し加熱乾燥させる塗料の乾燥方法において、前記
被塗物に有機溶剤系、または水溶系の加熱硬化型塗料を
塗布した後、セッティングタイムを設けることなく加熱
炉に搬入し、前記加熱炉で前記被塗物に近赤外線を照射
し、塗膜を硬化させたので、塗料と被塗物との界面付近
から熱することができ、硬化橋架け反応をより速やかに
効率良く進行させることができ、短時間で速やかな塗布
塗膜の硬化が可能であり、然もピンホール等の塗膜欠陥
を防止することができ、著しく経済性に優れ、塗面にゴ
ミが付着したりする虞れが全く無く、塗面の平滑性及び
外観を著しく向上させることができる。
【0023】また、本発明の請求項2に記載の塗料の乾
燥方法に依れば、被塗物に有機溶剤系、または水溶系の
加熱硬化型塗料を塗布した後、セッティングタイムを設
けることなく加熱炉に搬入し、前記加熱炉で前記被塗物
に10cm〜35cmの近距離から近赤外線を照射し、且つ
送風して塗膜を硬化させたので、前述せる効果と共に、
乾燥効率を更に向上させることができ、短時間で速やか
な塗布塗膜の硬化が可能であり、乾燥時間を更に短縮す
ることができ、著しく経済性に優れた塗料の乾燥方法を
得ることができる。
【表1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗物に有機溶剤系、または水溶系の加
    熱硬化型塗料を塗布し、加熱炉において赤外線を照射し
    加熱乾燥させる塗料の乾燥方法において、前記被塗物に
    有機溶剤系、または水溶系の加熱硬化型塗料を塗布した
    後、セッティングタイムを設けることなく加熱炉に搬入
    し、前記加熱炉で前記被塗物に近赤外線を照射し、塗膜
    を硬化させることを特徴とする塗料の乾燥方法。
  2. 【請求項2】 被塗物に有機溶剤系、または水溶系の加
    熱硬化型塗料を塗布し、加熱炉において赤外線を照射し
    加熱乾燥させる塗料の乾燥方法において、前記被塗物に
    有機溶剤系、または水溶系の加熱硬化型塗料を塗布した
    後、セッティングタイムを設けることなく加熱炉に搬入
    し、前記加熱炉で前記被塗物に10cm〜35cmの近距離
    から近赤外線を照射し、且つ送風して塗膜を硬化させる
    ことを特徴とする塗料の乾燥方法。
JP4350492A 1992-12-03 1992-12-03 塗料の乾燥方法 Pending JPH06170327A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210024031A (ko) 2018-10-23 2021-03-04 쇼와 덴코 가부시키가이샤 N-비닐카르복실산아미드의 중합체를 포함하는 수성 도공액용 조성물

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210024031A (ko) 2018-10-23 2021-03-04 쇼와 덴코 가부시키가이샤 N-비닐카르복실산아미드의 중합체를 포함하는 수성 도공액용 조성물

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