JPH0631242A - 塗料の乾燥方法 - Google Patents
塗料の乾燥方法Info
- Publication number
- JPH0631242A JPH0631242A JP21465192A JP21465192A JPH0631242A JP H0631242 A JPH0631242 A JP H0631242A JP 21465192 A JP21465192 A JP 21465192A JP 21465192 A JP21465192 A JP 21465192A JP H0631242 A JPH0631242 A JP H0631242A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- infrared
- paint
- rays
- ray
- coated
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- Pending
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- Drying Of Solid Materials (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明は、壁面が遠赤外線放射セラミックス
から成る加熱炉内において、加熱硬化型塗料を塗布した
被塗物に対し、近赤外線照射をすることにより被塗物を
硬化せしめることを特徴とする塗料の乾燥方法である。 【効果】 本発明によれば、短時間で速やかな塗布塗膜
の硬化が可能であり、経済的な加熱硬化型塗料の乾燥方
法を提供することができる。
から成る加熱炉内において、加熱硬化型塗料を塗布した
被塗物に対し、近赤外線照射をすることにより被塗物を
硬化せしめることを特徴とする塗料の乾燥方法である。 【効果】 本発明によれば、短時間で速やかな塗布塗膜
の硬化が可能であり、経済的な加熱硬化型塗料の乾燥方
法を提供することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗料の乾燥方法に関し、
更に詳しくは、遠赤外線放射粉末を塗布した加熱炉内に
おいて、塗料を塗布した被塗物に対し、近赤外線照射を
することから成る塗料の乾燥方法に関する。
更に詳しくは、遠赤外線放射粉末を塗布した加熱炉内に
おいて、塗料を塗布した被塗物に対し、近赤外線照射を
することから成る塗料の乾燥方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、塗料用バインダー樹脂は極性基
を有する有機高分子化合物から成る。これらは赤外吸収
スペクトル分析からも明らかなように、2〜20μmの
波長を吸収する性質がある。そして、吸収によって分
子、原子間運動が活発化され、この結果、極性基部分で
の硬化・乾燥に必要な橋架け反応がより速やかに且つ効
果的に行われる。
を有する有機高分子化合物から成る。これらは赤外吸収
スペクトル分析からも明らかなように、2〜20μmの
波長を吸収する性質がある。そして、吸収によって分
子、原子間運動が活発化され、この結果、極性基部分で
の硬化・乾燥に必要な橋架け反応がより速やかに且つ効
果的に行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】通常のアクリル型焼
付塗料においては、熱風炉乾燥において、例えば150
℃で30分加熱するか、近赤外線炉において、例えば1
60℃で7分加熱することにより、その硬化を行ってい
る。しかし、通常の熱風炉においては、塗料の表面層か
ら硬化が進行し、このため、加熱の方法を考慮して乾燥
を行わないと、乾燥に長時間を要すると共に、ピンホー
ル等の塗膜欠陥が発生し易い欠点がある。
付塗料においては、熱風炉乾燥において、例えば150
℃で30分加熱するか、近赤外線炉において、例えば1
60℃で7分加熱することにより、その硬化を行ってい
る。しかし、通常の熱風炉においては、塗料の表面層か
ら硬化が進行し、このため、加熱の方法を考慮して乾燥
を行わないと、乾燥に長時間を要すると共に、ピンホー
ル等の塗膜欠陥が発生し易い欠点がある。
【0004】一方、近赤外線は、上記塗料バインダー樹
脂層を通過し、素材表面に達し、この素材を加熱するこ
とから、塗料との界面付近から熱せられ、素材表面と一
体になった硬化橋架け反応がより速やかに効率良く進行
する。
脂層を通過し、素材表面に達し、この素材を加熱するこ
とから、塗料との界面付近から熱せられ、素材表面と一
体になった硬化橋架け反応がより速やかに効率良く進行
する。
【0005】本発明の目的は、近赤外線の特徴に遠赤外
線の特徴を補完させることにより、更に効率的な加熱硬
化型塗料の乾燥方法を提供することにある。
線の特徴を補完させることにより、更に効率的な加熱硬
化型塗料の乾燥方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたもので、本発明の塗料の乾燥方法は、壁
面が遠赤外線放射材料から成る加熱炉内において、加熱
硬化型塗料を塗布した被塗物に対し、近赤外線照射をす
ることにより被塗物を硬化せしめることを特徴とするも
のである。
鑑みてなされたもので、本発明の塗料の乾燥方法は、壁
面が遠赤外線放射材料から成る加熱炉内において、加熱
硬化型塗料を塗布した被塗物に対し、近赤外線照射をす
ることにより被塗物を硬化せしめることを特徴とするも
のである。
【0007】
【作用】本発明に依れば、壁面が遠赤外線放射材料から
成る加熱炉内において、加熱硬化型塗料を塗布した被塗
物に対し、近赤外線を照射したので、近赤外線ランプか
らの放射によって、壁面から中遠赤外線が二次照射さ
れ、近赤外線〜遠赤外線領域に至る幅広い波長の放射線
が塗膜に照射されることになる。
成る加熱炉内において、加熱硬化型塗料を塗布した被塗
物に対し、近赤外線を照射したので、近赤外線ランプか
らの放射によって、壁面から中遠赤外線が二次照射さ
れ、近赤外線〜遠赤外線領域に至る幅広い波長の放射線
が塗膜に照射されることになる。
【0008】
【実施例】以下において、本発明を更に詳しく説明す
る。本発明においては、近赤外線照射をすることにより
被塗物を硬化せしめるにあたり、内壁面が遠赤外線放射
材料から成る材料で形成された加熱炉内で前記近赤外線
を照射する。
る。本発明においては、近赤外線照射をすることにより
被塗物を硬化せしめるにあたり、内壁面が遠赤外線放射
材料から成る材料で形成された加熱炉内で前記近赤外線
を照射する。
【0009】遠赤外線放射材料としては、例えば、遠赤
外線放射セラミックス(FIM−4、三井鉱山(株)
製)をセラミックス釉剤と共に、加熱炉内壁面の金属板
上に塗布し、融着せしめて形成させたものが挙げられ
る。或いは、上記遠赤外線放射セラミックスを形成した
板を炉内壁面に取付けても良い。
外線放射セラミックス(FIM−4、三井鉱山(株)
製)をセラミックス釉剤と共に、加熱炉内壁面の金属板
上に塗布し、融着せしめて形成させたものが挙げられ
る。或いは、上記遠赤外線放射セラミックスを形成した
板を炉内壁面に取付けても良い。
【0010】上記遠赤外線放射セラミックス(FIM−
4)の使用は加熱により、λ3.3〜2.5μmの中遠
赤外線を効率良く放射することから特に好ましい。この
ような遠赤外線放射材料を形成した加熱炉内で近赤外線
照射をすることにより、近赤外線ランプからの光と熱に
よって、壁面から中遠赤外線が二次照射され、近赤外線
〜遠赤外線領域に至る幅広い波長の放射線が塗膜に照射
されることになる。そのため、短時間の照射により、良
好に硬化した塗膜を得ることができる。
4)の使用は加熱により、λ3.3〜2.5μmの中遠
赤外線を効率良く放射することから特に好ましい。この
ような遠赤外線放射材料を形成した加熱炉内で近赤外線
照射をすることにより、近赤外線ランプからの光と熱に
よって、壁面から中遠赤外線が二次照射され、近赤外線
〜遠赤外線領域に至る幅広い波長の放射線が塗膜に照射
されることになる。そのため、短時間の照射により、良
好に硬化した塗膜を得ることができる。
【0011】本発明において使用される加熱硬化型塗料
としては、通常の加熱により硬化するものであれば如何
なるものでも良く、例えば、メラミン−アルキド樹脂塗
料、アクリル−メラミン樹脂塗料、ポリウレタン樹脂塗
料、エポキシ樹脂塗料及び各種粉体樹脂塗料等が挙げら
れる。これらの塗料は公知の方法で対象とする被塗物に
塗布され、塗膜が形成される。
としては、通常の加熱により硬化するものであれば如何
なるものでも良く、例えば、メラミン−アルキド樹脂塗
料、アクリル−メラミン樹脂塗料、ポリウレタン樹脂塗
料、エポキシ樹脂塗料及び各種粉体樹脂塗料等が挙げら
れる。これらの塗料は公知の方法で対象とする被塗物に
塗布され、塗膜が形成される。
【0012】近赤外線照射装置としては、近赤外線照射
が可能なものであれば如何なるものであっても良く、例
えば、γ0.75〜2μmの近赤外線を照射可能な近赤
外線ランプ等が挙げられる。
が可能なものであれば如何なるものであっても良く、例
えば、γ0.75〜2μmの近赤外線を照射可能な近赤
外線ランプ等が挙げられる。
【0013】上記加熱炉内において、鉄板厚さ1mm,大
きさ600mm×700mmの母材にマジクロンNo1531
(商品名、関西ペイント(株)製)白色塗料を塗膜厚さ
30μmで塗布し、近赤外線を照射した。加熱照射は、
例えば、160℃で5分間程度行うことにより、良好な
硬化塗膜を得ることができた。
きさ600mm×700mmの母材にマジクロンNo1531
(商品名、関西ペイント(株)製)白色塗料を塗膜厚さ
30μmで塗布し、近赤外線を照射した。加熱照射は、
例えば、160℃で5分間程度行うことにより、良好な
硬化塗膜を得ることができた。
【0014】
【発明の効果】以上が本発明に係わる塗料の乾燥方法の
一実施例の方法であるが、斯る方法に依れば、壁面が遠
赤外線放射材料から成る加熱炉内において、加熱硬化型
塗料を塗布した被塗物に対し、近赤外線照射をすること
により被塗物を硬化せしめたので、短時間で速やかな塗
布塗膜の硬化が可能であり、然もビンホール等の塗膜欠
陥を防止することができ、著しく経済性に優れた塗料の
乾燥方法を得ることができる。
一実施例の方法であるが、斯る方法に依れば、壁面が遠
赤外線放射材料から成る加熱炉内において、加熱硬化型
塗料を塗布した被塗物に対し、近赤外線照射をすること
により被塗物を硬化せしめたので、短時間で速やかな塗
布塗膜の硬化が可能であり、然もビンホール等の塗膜欠
陥を防止することができ、著しく経済性に優れた塗料の
乾燥方法を得ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 壁面が遠赤外線放射材料から成る加熱炉
内において、加熱硬化型塗料を塗布した被塗物に対し、
近赤外線照射をすることにより被塗物を硬化せしめるこ
とを特徴とする塗料の乾燥方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21465192A JPH0631242A (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 塗料の乾燥方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21465192A JPH0631242A (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 塗料の乾燥方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0631242A true JPH0631242A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16659298
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21465192A Pending JPH0631242A (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 塗料の乾燥方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0631242A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100355173B1 (ko) * | 2000-02-29 | 2002-10-11 | 주식회사 한국다크로 | 금속류의 방청피막 형성방법 |
KR100935915B1 (ko) * | 2007-12-31 | 2010-01-06 | 동부제철 주식회사 | 연속칼라강판 생산라인에서 근적외선을 이용한 건조작업자동제어 방법 |
-
1992
- 1992-07-20 JP JP21465192A patent/JPH0631242A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100355173B1 (ko) * | 2000-02-29 | 2002-10-11 | 주식회사 한국다크로 | 금속류의 방청피막 형성방법 |
KR100935915B1 (ko) * | 2007-12-31 | 2010-01-06 | 동부제철 주식회사 | 연속칼라강판 생산라인에서 근적외선을 이용한 건조작업자동제어 방법 |
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