JPH082614A - 荷保管設備 - Google Patents

荷保管設備

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JPH082614A
JPH082614A JP13072294A JP13072294A JPH082614A JP H082614 A JPH082614 A JP H082614A JP 13072294 A JP13072294 A JP 13072294A JP 13072294 A JP13072294 A JP 13072294A JP H082614 A JPH082614 A JP H082614A
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Yukio Iizuka
雪夫 飯塚
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 棚側からのクリーンエアが乱れたり渦巻きを
発生することを少なくし得、出し入れ装置は、ポストを
小さくすることで簡素化、コンパクト化し得、ポスト内
のポンピング現象に自動的に対処し得る荷保管設備を提
供する。 【構成】 四本のポスト51A〜51D を前後、左右に振
り分けることで、ポストを細く形成しても充分な強度を
得られ、棚20を通って流入しポストに衝突したクリーン
エアの乱れは小さくなり、渦巻きの発生は少なく小さく
なる。走行時に、通路内のクリーンエアの乱れは小さく
なり、渦巻きの発生は少なく小さくなる。移動体101 と
一体のキャレッジ81は揺れることなく安定して昇降動す
る。キャレッジ81の昇降時に、ダクト74を通して、上昇
側のポストと下降側のポストとの間で、エアを自動的に
行き来させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば半導体のよう
な塵埃を極端にきらう製品の保管に採用される荷保管設
備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の設備としては、たとえば
特開平3−177208号公報に見られる密閉式の荷保管装置
が提供されている。この従来構成は、箱状の本体内に、
上下方向に複数の収納空間を形成した荷収納部(棚)が
前面を通路に対向させて設けられている。荷収納部は、
通路側に向いた前面と、反対側の後面とが開放され、後
面を覆うフィルタが配設されるとともに、このフィルタ
の後方で本体との間にエア供給路が形成されている。そ
して本体内の下部に、前記エア供給路に吐出部が連通し
かつ通路に連通した送風機が設けられている。
【0003】通路内には搬入出装置が設けられ、この搬
入出装置は、床レールと、この床レールに車輪を介して
支持案内されかつ荷収納部の前面に沿った一定経路上を
走行自在な台車と、一定経路方向の一端側において台車
から立設した支持枠と、この支持枠内に配設したガイド
体に案内される昇降台と、この昇降台上に設けた移載用
の荷保持装置などから構成される。
【0004】上記した従来の荷保管装置においては、送
風機の吐出部から吐出される送気はエア供給路内を上昇
し、そして各フィルタを通ってクリーン度の高いクリー
ンエアとなり、荷収納部に後面側から供給され、以て荷
収納部内は、後面から前面へと流れるクリーンエアによ
り高クリーン度が維持される。このように荷収納部を通
ったクリーンエアは、通路内を下降したのち再び送風機
に吸引されて循環使用される。搬入出装置は、台車の走
行動と、昇降台の昇降動と、荷保持装置の受け渡し動と
の組合せ動作によって、目的とする収納空間に対して荷
の入出庫を行う。
【0005】前記昇降台は、たとえば特開昭63−180610
号公報に見られるように、ポスト(支持枠)に形成した
スリットを通して、このポスト内に配設された昇降駆動
装置に連動連結されている。そして、この昇降駆動装置
の正逆駆動によって、このポスト内に配設したガイド体
に案内されながら昇降動される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来構成によ
ると、立設した一本の支持枠は横断面が矩形筒状(長方
形筒状)で、かつ強度面などから前後方向の厚さや左右
方向の幅を大きくしていることから、荷収納部を通った
クリーンエアが支持枠に衝突して乱れるとともに大きな
渦巻きを発生することになり、以て通路内が攪拌される
状態になって粉塵を飛散させ、荷に付着などさせること
になる。さらに昇降台などは支持枠に片持ち状態である
ことから、その昇降や入出庫作業は揺れるなどして安定
せず、これに対して前後で一対の支持枠を配設したとき
には、前述したように支持枠の横断面が大きくなる。
【0007】また支持枠の横断面をできるだけ小さくし
たときには、昇降台を昇降駆動装置に連動連結する連結
構造体(昇降体)や、昇降バランス用のカウンタウエイ
トなどが、支持枠内に密状に配設されることになる。し
たがって、支持枠内で連結構造体やカウンタウエイトが
昇降する際に、支持枠内でエアのポンピング現象が発生
し、以て支持枠内の汚れたエアがスリットを通って、ク
リーン化された本体内に吹き出されることになる。
【0008】本発明の目的とするところは、棚側からの
クリーンエアが乱れたり渦巻きを発生することを少なく
し得、また出し入れ装置の全体構造は、ポストを小さく
することで簡素化、コンパクト化し得るとともに、昇降
動を含めた入出庫作業を安定して行え、しかもポスト内
のポンピング現象に自動的に対処し得る荷保管設備を提
供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
第1発明の荷保管設備は、クリーン化した区画室内に棚
と出し入れ装置とを配設した荷保管設備であって、出し
入れ装置を、床側レールに支持案内される下部本体と、
下部本体から立設した四本のポストと、各ポストの上部
間を連結する上部フレームと、各ポストの相対向面間に
昇降自在に配置した出し入れ具付きのキャレッジと、ポ
スト内と下部本体内とに亘って配設したキャレッジ昇降
装置とにより構成し、キャレッジ昇降装置は二組であっ
て、各組は、一対のポスト内と、両ポストの上方間と、
下部本体内とに亘って配設した無端状の移動体を有する
とともに、移動体を正逆に移動させる昇降駆動装置を有
し、一対のポストのうち一方に形成した上下方向のスリ
ット部を通して移動体にキャレッジを連結し、他方のポ
スト内に位置する移動体にカウンタウエイトを設け、ス
リット部を形成したポスト内とカウンタウエイトを設け
たポスト内とを、ダクトを介して連通している。
【0010】また本第2発明は、上記した本第1発明に
記載の荷保管設備において、スリット部を形成したポス
トとカウンタウエイトを設けたポストとの上部間を、ダ
クトを介して連通している。
【0011】そして本第3発明は、上記した本第1また
は第2発明に記載の荷保管設備において、移動体を、一
方のポスト内で昇降案内されかつスリット部を通してキ
ャレッジに連結する昇降体と、他方のポスト内で昇降自
在なカウンタウエイトと、これら昇降体とカウンタウエ
イトの上部間を連結する上部索状体と、下部間を連結す
る下部索状体とにより形成するとともに、下部索状体に
昇降駆動装置を作用すべく構成している。
【0012】さらに本第4発明は、上記した本第1〜第
3発明のいずれかに記載の荷保管設備において、四本の
ポスト間に連結した上部フレームに、天井側レールに案
内される被ガイド部を設けるとともに、吸引部を被ガイ
ド部側とし吐出部をポスト上端側としたファンを設けて
構成している。
【0013】しかも本第5発明は、上記した本第1〜第
4発明のいずれかに記載の荷保管設備において、下部本
体内に、吸引部をポスト下端側としたファンを設けて構
成している。
【0014】
【作用】上記した本第1発明の構成によると、荷保管設
備において棚内に格納されている荷は、後面から前面へ
と流れるクリーンエアによって高クリーン度が維持され
ている。そして棚を通ったクリーンエアは通路内に流入
したのち下方へと流れる。このとき、棚を通って通路内
に流入されるクリーンエアの一部が出し入れ装置側に衝
突するが、出し入れ装置は、四本のポストを配設した形
式で、各ポストを細く形成しても充分な強度が得られる
ことと、前後に振り分けて配設されていることにより、
これらポストに衝突したクリーンエアの乱れは小さいも
のになり、かつ渦巻きの発生は少なく小さいものにな
る。これにより、通路内が攪拌され難くなって、粉塵
を、飛散させることなく下降流に乗せて移動させ得、以
て粉塵が荷などに付着することを防止し得る。
【0015】たとえば入庫しようとする荷は出し入れ装
置に受け取られ、そして出し入れ装置の走行動と、キャ
レッジの昇降動と、出し入れ具の受け渡し動との組合せ
動作によって、棚の目的とする箇所に納め得る。また出
し入れ装置の逆作動によって、目的とする箇所の荷を出
庫し得る。さらに走行時には、前述したように各ポスト
が、細くしかも左右に振り分けて配設されていることに
より、これらポストが移動することによる通路内のクリ
ーンエアの乱れは小さいものになり、かつ渦巻きの発生
は少なく小さいものになる。
【0016】そして昇降駆動装置により、一対のポスト
内においてそれぞれ移動体を正逆に移動させることによ
り、これら移動体に一体化してなるキャレッジを、揺れ
ることなく安定して昇降動し得る。そして他方のポスト
内においてカウンタウエイトが逆方向に昇降すること
で、昇降駆動装置をコンパクト化し得るとともに、昇降
開始時や停止時に衝撃が小さい昇降を行える。
【0017】このようなキャレッジの昇降時において
は、ポスト内の連結構造体とポスト内のカウンタウエイ
トとの内、いずれか一方が上昇されかつ他方が下降さ
れ、このとき、上昇する側で圧縮状となるエアは、ダク
ト内に流入し、そして反対の下降する側のポスト内に流
入されることになる。このように、昇降時においては、
上昇側のポストと下降側のポストとの間で、エアを自動
的に行き来させ得る。
【0018】また上記した本第2発明の構成によると、
上昇する側で圧縮状となるエアは、ポストの上部からダ
クト内に流入し、そして下降する側のポストの上部に流
入されることになる。このように、昇降時においては、
上昇側のポストと下降側のポストとの上部間で、エアを
自動的に行き来させ得る。
【0019】そして上記した本第3発明の構成による
と、移動体は、昇降体とカウンタウエイトと上部索状体
と下部索状体との連結により構成したことで、製作費を
節約し得、かつメンテナンス性が良いものになり、また
キャレッジの昇降動は、昇降駆動装の正逆駆動により下
部索状体を正逆に移動させることにより行える。
【0020】さらに上記した本第4発明の構成による
と、出し入れ装置の走行時に被ガイド部で発生し、上部
フレーム内で浮遊状態の粉塵を、各ファンの稼動によっ
て吸引部から吸引したのち吐出部からポスト内の上部に
吐出し得る。その際にキャリッジ昇降装置の上部案内構
成部分で発生して上部フレーム内で浮遊状態の粉塵も、
その流れに合流し得る。これにより、上部フレーム内で
発生した粉塵を、気流に乗せて各ポスト内で下送し得、
以て区画室内に漏れ出ることなく、下部本体内から床に
向けて吐出し得る。またキャリッジの昇降時において、
上昇する側で圧縮状となるエアは、各ファンからポスト
内の上部に吐出されていることも相まって、このポスト
内で大きく圧縮されようとするが、この圧縮されようと
するエアは、ダクト内に流入し、そして反対の下降する
側のポスト内に流入されることになる。
【0021】しかも上記した本第5発明の構成による
と、下部本体内の各ファンの稼動によりポスト内の下部
に吸引力を作用させ得、したがって各ポスト内には上端
から下端への強い吸引路を形成し得る。これにより、上
部フレーム内で発生した粉塵は、強い気流に乗せて各ポ
スト内を下送し得、同時に下部本体内で発生し浮遊状態
の粉塵も気流に乗せて、床に向けて吐出し得る。さらに
下降する側で圧縮状となるエアも、各ファンの吸引力に
よりスムースに除去し得る。このようにして、出し入れ
装置の各部で発生した粉塵を、区画室内に漏出させるこ
となく床下に排出し得る。
【0022】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。図2〜図4において1はクリーンルームで、天井
側(あるいは側壁側など)からフィルタ2を通してクリ
ーンエア3が下吹きされ、下降するクリーンエア3はメ
ッシュ形式の床4を通して床下に吸引されるように構成
してある。10は密閉式でクリーン装置付きの荷保管設備
で、補強用の枠組み体11の外面を利用して取り付けられ
る箱状の囲壁体12は、前後壁体13と左右壁体14と天井壁
体15などから構成され、以て内部に区画室16が形成され
ている。この区画室16は下面側の一部または全部が開放
され、また荷保管設備10は着地具17などを介して床4上
に設置される。
【0023】前記区画室16内には、左右一対の棚20が、
その前面を相対向させて設けられている。これら棚20
は、囲壁体12の補強を兼ねる棚フレーム21と、上下複数
段の棚板22と、前後複数列の縦仕切り板23などからな
り、これら棚板22や縦仕切り板23により、上下方向や前
後方向に複数の収納空間24が形成される。両棚20は、通
路6を中にして左右一対に設けられ、そして通路6に対
向する側を前面としている。さらに両棚20の下部には、
最下段の収納空間24の下方に必然的に生じたデッドスペ
ース25が、前面に開放でかつ前後方向の全長に亘って障
害物がない状態に形成されている。
【0024】両棚20は、通路6側に向いた前面と、反対
側の後面とが開放され、そして後面と前記左右壁体14と
の間に空間28が形成されるとともに、この空間28内に、
前記収納空間24の後面を覆うようにしてクリーンエア供
給ユニット30が上下五段(上下複数段)に設けられてい
る。なお横方向では五列のクリーンエア供給ユニット30
を示しているが、これは一列や五列以外の複数列であっ
てもよい。また空間28は、その下端がデッドスペース25
に連通されている。
【0025】各クリーンエア供給ユニット30は、前面が
開放した箱枠状の本体31と、この本体31の前面側を覆う
べく設けたフィルタ32と、本体31の後面側に設けた送風
機(ファン)33などにより構成される。この送風機33
は、その吐出部34が前記フィルタ32に向き、そして吸引
部35が前記空間28に開口されている。
【0026】前記通路6内には出し入れ装置40が設けら
れる。この出し入れ装置40は、通路6内の下部で枠組み
体11を介して前後方向に配設した床側レール7に支持案
内される下部本体41と、この下部本体41から立設した四
本のポスト51A,51B,51C,51Dと、これらポスト51
A〜51Dの上部間を連結しかつ天井側レール8に案内さ
れる上部フレーム61と、各ポスト51A〜51Dの相対向面
間に昇降自在に配置したキャレッジ81と、このキャレッ
ジ81に配設した出し入れ具91と、前記ポスト51A〜51D
内と下部本体41内とに亘って配設したキャレッジ昇降装
置100 などにより、前後方向である一定経路9上で往復
走行自在に構成されている。
【0027】前記下部本体41は図1、図3、図5、図6
に示すように、平箱状の中央箱部42と、この中央箱部42
の左右両側から左右外方に連設した長箱状の側箱部43と
により構成されている。ここで左右方向で突出する部分
となる側箱部43は、前記棚20のデッドスペース25内に位
置されるとともに、このデッドスペース25内で前後動自
在に構成されている。
【0028】前記中央箱部42の中央部には、軸受け装置
44などを介して前後一対の車輪45が配置されている。両
車輪45は床側レール7上に載置され、そして車輪45が床
側レール7上から脱輪するのを防止するために、中央箱
部42には、床側レール7の側面に当接自在な左右一対の
ローラ46が配設される。一方の車輪45は、巻掛け伝動装
置47を介して走行駆動装置(減速機付きモータなど)48
に連動され、その際に走行駆動装置48は、その出力軸49
を左右方向として本体部分を側箱部43内に位置させてい
る。
【0029】図1、図3、図6、図11に示すように、前
記ポスト51A〜51D群は、横断面において四角筒状であ
って、それぞれアルミニウム製のL状型材部52とL状板
材部53との二部材を結合することで形成され、その際に
ポスト51A〜51Dの各コーナ部(四隅部)は大きな曲面
54に形成されている。そして各ポスト51A〜51Dは、中
央箱部42の四隅から立設され、以て下部本体41に対して
前後方向の縁部でかつ左右方向の中間部に位置される。
ここで各ポスト51A〜51Dの下端は、中央箱部42の天板
部に形成した貫通部を介してこの中央箱部42内に連通
し、そして中央箱部42内には、吸引部を各連通部に対向
して(ポスト下端側として)それぞれ下部ファン50が設
けられている。
【0030】前記ポスト51A〜51D群のうち対角位置に
ある一対のポスト51A,51Dには、一定経路9の方向で
内側に位置する面側に上下方向のスリット部55が全長に
形成され、さらに奥側には、スリット部55に対向する内
部蟻溝部56が上下方向の全長に形成されている。またポ
スト51A〜51D群のうち対角位置にある別な一対のポス
ト51B,51Cには、その内部の対角位置にある一対のコ
ーナ部がローラガイド面57に形成されている。
【0031】各ポスト51A〜51Dの、一定経路9に対し
て直交状の方向で内側に位置する面側には、外部蟻溝部
58が上下方向の全長に形成されている。そして外部蟻溝
部58に作用する連結具(ボルトナット)59を介して、直
交状の方向で対向するポスト間、すなわち51A,51C間
ならびに51B,51D間の上下方向の複数箇所が連結部材
60により連結され、以て補強を行っている。
【0032】前記上部フレーム61は図1、図2、図7〜
図9に示すように、各ポスト51A〜51Dの上端間に連結
固定される基板体62と、この基板体62と一体の上向きリ
ブ部63などを利用して基板体62の上方に配設したカバー
体64などにより平箱状に形成されている。その際に基板
体62の下面側には、一定経路9の方向における各ポスト
51A〜51Dとの連結部分を起点とした上方への凹入部65
が形成されている。
【0033】前記カバー体64の、一定経路9の方向とは
直交する方向の中央部には、一定経路9に沿った方向の
スリット66が形成され、このスリット66内に天井側レー
ル8を突入位置させている。そして上部フレーム61内に
は、天井側レール8に案内される被ガイド部67が一定経
路9の方向で一対に設けられる。これら被ガイド部67
は、基板体62上に固定した支持ブラケット68と、この支
持ブラケット68に支持されかつ天井側レール8の下面に
当接自在な浮上り防止ローラ69と、前記支持ブラケット
68に支持されかつ天井側レール8の両側面に当接自在な
左右一対の振れ防止ローラ70とにより構成される。
【0034】そして各ポスト51A〜51Dは、上部フレー
ム61における基板体62の四隅に連結され、ここで各ポス
ト51A〜51Dの上端は、基板体62に形成した貫通部71を
介して上部フレーム61内に連通されている。さらに上部
フレーム61内には、吸引部を被ガイド部67側としかつ吐
出部を各連通部71に対向して(ポスト上端側として)そ
れぞれ上部ファン72が設けられ、これら上部ファン72は
上向きリブ部63を介して取り付けられている。
【0035】図1、図2、図10、図11に示すように、前
記キャレッジ81は矩形箱状であって、左右一対の側面に
は、前記支柱51A,51Dのスリット部55側に延びる連結
材82が設けられ、そして上面側に回転テーブル83が設け
られる。前記出し入れ具91は、回転テーブル83上に縦軸
心84の周りで回動自在に設けられる。すなわちこの出し
入れ具91は、その基端をして回転テーブル83側からの出
力軸85に連結して回動自在な第1リンク体92と、この第
1リンク体92の遊端に中間軸93を介して基端を連結した
第2リンク体94と、この第2リンク体94の遊端に作動軸
95を介して基端を連結したプレート状の荷支持部96とか
ら構成される。そして両リンク体92,94をケース状とし
て、その内部に伝動機構97,98を介在させている。
【0036】これら伝動機構97,98は、図11の実線で示
すように出力軸85の一方への回動により第1リンク体92
を回転テーブル83上の一方側に回動させたとき、第2リ
ンク体94をキャレッジ81上の一方端側に納めるととも
に、荷支持部96をキャレッジ81上にほぼ納め、また図11
の仮想線で示すように出力軸85の他方への回動により第
1リンク体92を他方側に回動させたとき、第2リンク体
94の遊端側をキャレッジ81に対して他方外側に振り出す
とともに、荷支持部96を横方向に直線動させてキャレッ
ジ81の側外方へ突出動させるように、配置しかつ構成し
てある。
【0037】図1、図2、図5〜図11に示すように、前
記キャレッジ昇降装置100 は二組であって、各組は、非
対角位置にある一対のポスト51A,51Bならびに51C,
51D内と、両ポスト51A,51Bならびに51C,51Dの上
方間である上部フレーム61内と、下部本体41内とに亘っ
て配設した無端状の移動体101 により構成され、さらに
移動体101 を正逆に移動させる昇降駆動装置121 が設け
られる。
【0038】すなわち前記移動体101 は、一方のポスト
51A,51D内で昇降案内されかつポスト51A,51Dのス
リット部55を通してキャレッジ81に連結する昇降体102
と、他方のポスト51B,51C内で昇降自在なカウンタウ
エイト103 と、これら昇降体102 とカウンタウエイト10
3 の上部間を連結する上部チェーン(上部索状体の一
例)104 と、下部間を連結する下部チェーン(下部索状
体の一例)105 とにより形成されている。
【0039】そして下部本体41内で各下部ファン50の吐
出部に対向する位置には、下部チェーン105 を巻回する
下部案内鎖輪106 がそれぞれ遊転自在に設けられ、また
上部フレーム61内で各上部ファン72の吐出部に対向する
位置には、上部チェーン104を巻回する上部案内鎖輪107
がそれぞれ遊転自在に設けられる。
【0040】前記昇降体102 は長尺枠体であって、その
内面の上部と下部には摺動体108 が設けられる。これら
摺動体108 は、ポスト51A,51D内において内部蟻溝部
56に作用する連結具109 を介して固定された上下方向の
ガイドレール110 に嵌合し、以て昇降体102 は、ポスト
51A,51D内で揺れることなく昇降自在となる。そして
昇降体102 側からの連結部材111 を、スリット部55を通
してポスト51A,51Dの外に突出させるとともに、その
突出部に、前記キャレッジ81側からの連結材82が固定具
を介して連結されている。また前記カウンタウエイト10
3 は長方棒体であって、その上部と下部には、前記ロー
ラガイド面57に当接自在なガイドローラ112 が取り付け
られている。
【0041】前記昇降駆動装置121 は前記下部チェーン
105 に作用すべく構成される。すなわち下部本体41にお
ける中央箱部42内には、両案内鎖輪106 間に位置する状
態で駆動鎖輪122 が配設されている。この駆動鎖輪122
を前記昇降駆動装置(減速機付きモータなど)121 に連
動し、その際に昇降駆動装置121 は、その出力軸123を
左右方向として本体部分を側箱部43内に位置させてい
る。このようにして両キャレッジ昇降装置100 は、それ
ぞれ前後に位置した一対のポスト51Aと51B、ならびに
51Cと51Dを使用して配設される。
【0042】図10、図11に示すように、一対のポスト51
A,51Dにおけるスリット部55は、カバー膜115 により
内側から閉塞されている。このカバー膜115 は、上下方
向に長尺の帯状であって、その上下端がポスト51A,51
Dの内面に固定されている。そして昇降体102 の上下部
に設けた一対の押付けローラ116 をカバー膜115 の裏面
に当接させることで、このカバー膜115 をポスト51A,
51Dの内面に押付けることになってスリット部55が閉塞
される。
【0043】さらに両押付けローラ116 間において、昇
降体102 に設けた上下一対の離間ローラ117 をカバー膜
115 の表面に当接させることで、カバー膜115 の、両押
付けローラ116 間に位置する部分がポスト51A,51Dの
内面から離間されスリット部55が開放される。そして開
放部を通して前記連結部材111 が位置されている。
【0044】図1〜図3、図7、図8、図11に示すよう
に、前記したポスト51A〜51Dのうち、スリット部55を
形成したポスト51A,51D内とカウンタウエイト103 を
設けたポスト51B,51C内とが、ダクト74を介して連通
されている。すなわちダクト74は、左右で対向したポス
ト51A,51Cならびに51B,51Dの上部間に設けられて
いる。これらダクト74は矩形筒状であって、その両端に
設けたブラケット75と前記外部蟻溝部58に作用する連結
具76とを介して、ポスト51A〜51D側に連結されてい
る。そしてダクト74内の流路77をポスト51A〜51D内に
連通させるため、これらポスト51A〜51Dの所定箇所に
は貫通部78が形成されている。なおダクト74の内側面
は、前記出し入れ具91が干渉するのを避けるための凹入
部79に形成されている。
【0045】上記構成の荷保管設備10では図2〜図4に
示すように、たとえばバケットタイプの荷5の入出庫を
行うために、搬入装置131 や搬出装置132 が設けられ
る。これら搬入装置131 や搬出装置132 はコンベヤなど
種々の形式があり、たとえば一方の棚20において最下段
の収納空間24などを利用して設けられる。その際に搬入
装置131 や搬出装置132 には開閉自在な扉体などが設け
られる。
【0046】次に上記実施例の作用を説明する。クリー
ン装置付きの荷保管設備10においては常に高いクリーン
度が保たれている。すなわち各送風機33の稼動によって
空間28内のエアが吸引部35から吸引され、そして吐出部
34から本体31内に吐出される。この吐出された送気は、
対向しているフィルタ32を通ってクリーン度の高いクリ
ーンエア37となり、棚20に対して後面側から供給され
る。
【0047】したがって棚20の各収納空間24内に格納さ
れている荷5は、後面から前面へと流れるクリーンエア
37によって高クリーン度が維持されている。そして棚20
を通ったクリーンエア37は通路6内に流入したのち下方
へと流れ、その一部は床4下へ流出し、また残りの大部
分は、送風機33の稼動により生じた吸引力によりデッド
スペース25を通って空間28内に流入し、循環使用され
る。
【0048】このようにしてクリーンエア37を循環使用
する際に、棚20を通って通路6内に流入されるクリーン
エア37の一部が出し入れ装置40側に衝突する。このとき
出し入れ装置40は、4本のポスト51A〜51Dを配設した
形式で、各ポスト51A〜51Dを細く形成しても充分な強
度が得られることと、前後に振り分けて配設されている
ことにより、これらポスト51A〜51Dに衝突したクリー
ンエア37の乱れは小さいものになり、かつ渦巻きの発生
は少なく小さいものになる。
【0049】さらにポスト51A〜51Dは各コーナ部を曲
面54に形成していることで、衝突時のクリーンエア37の
流れはより滑らかになり、クリーンエア37の乱れはより
小さく、かつ渦巻きの発生はより少なく小さいものにな
る。これにより、通路6内が攪拌されることは小さくな
って、粉塵を、飛散させることなく下降流に乗せて移動
させ得、以て粉塵が荷5などに付着することを防止し得
る。
【0050】前述したクリーンエア供給ユニット30の運
転時に、空間28内は大気圧状であることから、この空間
28内のクリーン度の低いエアが、クリーンエア供給ユニ
ット30を通らずに棚20側に漏れたり、囲壁体12の接合部
から外部に漏れたりしない。また棚20の後面に、送風機
33を有するクリーンエア供給ユニット30を上下複数段に
設けることで、各クリーンエア供給ユニット30から棚20
に向けてクリーンエア37を均一状に供給し得る。そして
棚20の下方に各種装置(送風機)用のスペースを不要に
して、全体をコンパクトに形成し得るとともに、最下段
の収納空間24の位置を低くし得る。
【0051】たとえば入庫しようとする荷5は、搬入装
置131 を介して出し入れ装置40に受け取られる。そして
出し入れ装置40の走行動と、キャレッジ81の昇降動と、
出し入れ具91の受け渡し動(図11における実線と仮想線
参照。)との組合せ動作によって、目的とする収納空間
24に納め得る。その際に、必要に応じて回転テーブル83
を縦軸心84の周りに180 度回転させることで、荷支持部
96の遊端を、いずれかの棚1でかつ目的とする収納部3
に対向させ得る。また出し入れ装置40の逆作動により、
目的とする収納空間24の荷5を搬出装置132 を介して出
庫し得る。
【0052】前述した出し入れ装置40の走行動は、走行
駆動装置48により巻掛け伝動装置47を介して一方の車輪
45を正逆に強制回転させることにより、床側レール7に
作用するローラ46により下部の振れが防止された状態
で、かつ天井側レール8に作用する浮上り防止ローラ69
により浮上りが防止されるとともに、振れ防止ローラ70
により上部の振れが防止された状態で行われる。
【0053】そして走行時には、前述したように各ポス
ト51A〜51Dが、細くしかも各コーナ部が曲面54に形成
されかつ左右に振り分けて配設されていることにより、
これらポスト51A〜51Dが移動することによる通路6内
のクリーンエア37の乱れは小さいものになり、かつ渦巻
きの発生は少なく小さいものになる。これにより、通路
6内が攪拌されることは小さくなって、粉塵を、飛散さ
せることなく下降流に乗せて移動させ得、以て粉塵が荷
5などに付着することを防止し得る。
【0054】また出し入れ装置40の走行時には、走行駆
動装置48や昇降駆動装置121 を配設してなる側箱部43
を、棚20の下部に形成されたデッドスペース25内で前後
方向に移動し得ることから、下部本体41の前後長さはポ
スト51A〜51Dの前後ピッチと同様にし得、したがって
棚20の端部列の収納空間24に出し入れ具91を対向させた
とき、出し入れ装置40は棚20の端部からあまり突出しな
いことになる。これにより棚20の端部と前後壁体14との
間に生じる退避空間を小さくし得、以て荷保管設備10の
設置空間に対する荷5の格納数、すなわち格納効率を向
上し得るとともに、区画室16を小さくしてクリーン運転
費を低くし得る。
【0055】前述したキャレッジ81の昇降動は、昇降駆
動装置121 により駆動鎖輪122 を正逆に強制回転させる
ことで、移動体101 を介して行われる。すなわち、駆動
鎖輪122 の正逆回転により下部チェーン105 を正逆に移
動させることにより、ポスト51A,51D内において昇降
体102 を昇降させ得、これにより連結部材111 や連結材
82を介して一体化してなるキャレッジ81を昇降動させ得
る。
【0056】その際に昇降体102 の昇降は、摺動体108
がガイドレール110 に摺動案内されることで、揺れるこ
となく安定して行われ、そして安定して昇降しかつ対角
位置にある一対の昇降体102 間に一体化したキャレッジ
81も、揺れることなく安定して昇降動し得る。また他方
のポスト51B,51C内においてカウンタウエイト103を
逆方向に昇降させることで、昇降駆動装置121 をコンパ
クト化し得るとともに、昇降開始時や停止時に衝撃が小
さい昇降を行える。その際にカウンタウエイト103 の昇
降は、ガイドローラ112 がローラガイド面57に案内され
ることで、揺れることなく安定して行われる。さらに昇
降は、駆動鎖輪122 が下部チェーン105に噛合すること
でスリップなどを招くことなく確実に行える。
【0057】昇降時において、両ポスト51A,51Dにお
けるスリット部55の殆どは、その内側から当接している
カバー膜115 によって閉塞されている。そして昇降体10
2 の部分では、両離間ローラ117 の間のみ開いて連結部
材111 の昇降を許すとともに、押付けローラ116 と離間
ローラ117 とが昇降体102 と一体に昇降動することで、
昇降体102 、すなわち連結部材111 の昇降位置に応じて
カバー膜115 の開き位置を自動的に調整し得る。このよ
うな作用により、両ポスト51A,51D内はほぼ密閉状態
にし得る。
【0058】さらに昇降時において、図8の実線で示す
ように、荷5を最上段の収納空間24に対して出し入れす
るとき、仮想線で示すリフト分も含めて、荷5の上部を
上部フレーム61の凹入部65内に位置し得、これにより出
し入れ装置40の全高を低く形成し得る。したがって棚最
上段の収納空間24の上方に形成されるデッドスペースを
小さくし得、出し入れ装置40の上端に対して天井壁体15
を接近させ得、以て荷保管設備10の設置高さに対する荷
5の格納数、すなわち格納効率を向上し得るとともに、
区画室16を小さくしてクリーン運転費を低くし得る。
【0059】上述したような走行時に、被ガイド部67で
発生し、上部フレーム61内で浮遊状態の粉塵は、各上部
ファン72の稼動によって吸引部から吸引され、そして吐
出部からポスト51A〜51D内の上部に吐出される。その
際に上部案内鎖輪107 の部分で発生して上部フレーム61
内で浮遊状態の粉塵も、その流れに合流される。ここで
下部本体41内の各下部ファン50も稼動されてポスト51A
〜51D内の下部に吸引力を作用させており、したがって
各ポスト51A〜51D内には上端から下端への強い吸引路
が形成されることになる。
【0060】これにより、上部フレーム61内で発生した
粉塵は、気流に乗って各ポスト51A〜51D内を下送さ
れ、そして下部本体41内から床4に向けて吐き出され
る。同時に、昇降体102 やカウンタウエイト103 が昇降
することで発生した粉塵も気流に乗って各ポスト51A〜
51D内を下送される。また下部の車輪45や鎖輪106 ,12
2などで発生し、下部本体41内で浮遊状態の粉塵も気流
に乗り、床4に向けて吐き出される。このようにして、
出し入れ装置40の各部で発生した粉塵は、区画室16内に
漏れ出ることなく床4下に排出し得ることになる。
【0061】また上述したような昇降時においては、ポ
スト51A,51D内の昇降体102 とポスト51B,51C内の
カウンタウエイト103 との内、いずれか一方が上昇され
かつ他方が下降される。このとき、下降する側で圧縮状
となるエアは、前述した下部ファン50の吸引力によりス
ムースに除去し得る。これに対して、上昇する側で圧縮
状となるエアは、上部ファン72からポスト51A〜51D内
の上部に吐出されていることも相まって、このポスト51
A〜51D内でエアが大きく圧縮されてポンピング現象が
発生しようとするが、この圧縮されようとするエアは、
上部に形成された貫通部78を通ってダクト74の流路77内
に流入し、そして反対側の貫通部78を通って下降する側
のポスト51A〜51D内の上部に流入されることになる。
【0062】このように、昇降時においては、昇降体10
2 を設けたポスト51A,51Dの上部と、カウンタウエイ
ト103 を設けた昇降体102 の上部との間で、エアが自動
的に行き来することになり、以てポンピング現象に自動
的に対処し得、ポスト51A〜51D内の汚れたエアが、ス
リット部55を通ってクリーン化された区画室16内に吹き
出されることを防止し得る。
【0063】上記実施例では、通路6内に流入したのち
下方へと流れるクリーンエア37の大部分を、空間28内に
流入させ循環使用しているが、これは、全てを床4下へ
流出させて、空間28内へは別箇所から供給(補充)して
もよい。またフィルタ2側からのクリーンエア3を通路
6内で下降させてもよい。前記クリーンエア供給ユニッ
ト30としては種々な構造のものが採用される。さらに上
記実施例では、クリーン装置付きの荷保管設備10をクリ
ーンルーム1内に設置したが、これは通常の室に設置し
てもよい。上記実施例では、左右一対の棚20間に出し入
れ装置40を配設した形式を示したが、本発明では、一方
の棚20と出し入れ装置40とを組み合わせた形式などであ
ってもよい。また上記実施例では、四角筒状のポスト51
A〜51Dを示したが、本発明では、丸筒状など各種形状
のポスト51A〜51Dを使用した実施例であってもよい。
【0064】上記実施例では、左右で対向したポスト
間、すなわち51A,51C間および51B,51D間にダクト
74を設けているが、本発明では、前後で対向したポスト
間、すなわち51A,51B間および51C,51D間にダクト
74を設けた実施例であってもよい。さらに上記実施例で
は、ポスト51A〜51Dの上部間にダクト74を設けている
が、本第1発明では、ポスト51A〜51Dの中間部間にダ
クト74を設けた実施例であってもよい。
【0065】上記実施例では、天井側レール8に案内さ
れる被ガイド部67を上部フレーム61に設けるとともに上
部ファン72を設けているが、本第1〜第3発明では、天
井側レール8による案内構造や上部ファン72を省略した
出し入れ装置40であってもよい。この場合に、たとえば
床側レール7は左右一対の形式が採用される。また上記
実施例では、下部本体41内に下部ファン50を設けている
が、本第1〜第4発明では、下部ファン50を省略した出
し入れ装置40であってもよい。
【0066】上記実施例では、二組のキャレッジ昇降装
置100 を非対角位置にある一対のポスト間に亘って配設
した移動体101 と、この移動体101 に設けたカウンタウ
エイト103 とにより構成しているが、本発明では、移動
体101 を対角位置にある一対のポスト間に亘って配設し
た実施例であってもよく、また移動体101 としては種々
な実施例が可能である。
【0067】上記実施例では、移動体101 を、昇降体10
2 と上下部のチェーン104 ,105 とカウンタウエイト10
3 との連結体により構成しているが、本発明では、無端
状のチェーンに昇降体102 とカウンタウエイト103 とを
連結した実施例などであってもよい。また上部索状体と
してワイヤーを使用してもよく、この場合には、ワイヤ
ーを案内輪体に案内させることで騒音を小さくし得、そ
して出し入れ装置40の全体重量を軽くし得るとともに製
作費を節約し得、さらにはメンテナンス性が良いものに
なる。
【0068】
【発明の効果】上記構成の本第1発明によると、出し入
れ装置は、四本のポストを配設することで、各ポストを
細く形成しても充分な強度を得ることができ、そして前
後に振り分けて配設したことにより、棚を通って通路内
に流入し、これらポストに衝突したクリーンエアの乱れ
を小さいものにでき、かつ渦巻きの発生は少なく小さい
ものにできる。これにより、通路内が攪拌され難くなっ
て、粉塵を、飛散させることなく下降流に乗せて移動で
き、以て粉塵が荷などに付着することを防止できる。ま
た走行時にポストが移動することによる通路内のクリー
ンエアの乱れも小さいものにでき、かつ渦巻きの発生は
少なく小さいものにできる。
【0069】またキャレッジの昇降時においては、上昇
側のポストと下降側のポストとの間で、ダクトを通して
エアを自動的に行き来させることができ、以てポンピン
グ現象に自動的に対処できて、ポスト内の汚れたエアが
スリット部を通ってクリーン化された区画室内に吹き出
すことを防止できる。
【0070】また上記構成の本第2発明によると、ポス
トの上部間にダクトを設けることで、ポスト間のエアの
行き来を、より確実かつ充分に行うことができる。そし
て上記構成の本第3発明によると、移動体の製作費を節
約でき、かつメンテナンス性が良いものにできる。
【0071】さらに上記構成の本第4発明によると、被
ガイド部やキャリッジ昇降装置の上部案内構成部分で発
生して上部フレーム内で浮遊状態の粉塵を、各ファンの
稼動によってポスト内の上部に吐出すことができ、以て
上部フレーム内で発生した粉塵を、各ポスト内で下送で
きて、区画室内に漏れ出ることなく、下部本体内から床
に向けて排出できる。またキャリッジの昇降時におい
て、上昇する側で圧縮状となるエアは、各ファンからポ
スト内の上部に吐出されていることも相まって、ポスト
内で大きく圧縮されるが、この圧縮されるエアは、ダク
ト内を通して反対の下降する側のポスト内にスムースに
流入させることができる。
【0072】しかも上記構成の本第5発明によると、下
部本体内の各ファンの稼動により、各ポスト内には上端
から下端への強い吸引路を形成できて、上部フレーム内
で発生した粉塵を、強い気流に乗せて各ポスト内を下送
できるとともに、下部本体内で発生し浮遊状態の粉塵も
気流に乗せることができる。さらに下降する側で圧縮状
となるエアも、各ファンの吸引力によりスムースに除去
できる。このようにして、出し入れ装置の各部で発生し
た粉塵を、区画室内に漏出させることなく床下に排出で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、荷保管設備の出し入
れ装置を説明する斜視図である。
【図2】同荷保管設備の縦断側面図である。
【図3】同荷保管設備の縦断正面図である。
【図4】同荷保管設備の横断平面図である。
【図5】同荷保管設備の下部本体部分の縦断背面図であ
る。
【図6】同荷保管設備の下部本体部分の横断平面図であ
る。
【図7】同荷保管設備の上部フレーム部分の一部切り欠
き背面図である。
【図8】同荷保管設備の上部フレーム部分の一部切り欠
き側面図である。
【図9】同荷保管設備の上部フレーム部分の横断平面図
である。
【図10】同荷保管設備のキャレッジ部分の一部切り欠き
側面図である。
【図11】同荷保管設備の出し入れ装置の横断平面図であ
る。
【符号の説明】
4 床 5 荷 6 通路 7 床側レール 8 天井側レール 9 一定経路 10 荷保管設備 12 囲壁体 13 前後壁体 14 左右壁体 15 天井壁体 16 区画室 20 棚 24 収納空間 25 デッドスペース 28 空間 30 クリーンエア供給ユニット 32 フィルタ 33 送風機 37 クリーンエア 40 出し入れ装置 41 下部本体 42 中央箱部 43 側箱部(突出する部分) 45 車輪 48 走行駆動装置 49 出力軸 50 下部ファン 51A ポスト 51B ポスト 51C ポスト 51D ポスト 54 曲面 55 スリット部 60 連結部材 61 上部フレーム 62 基板体 64 カバー体 65 凹入部 67 被ガイド部 72 上部ファン 74 ダクト 77 流路 78 貫通部 81 キャレッジ 82 連結材 83 回転テーブル 91 出し入れ具 92 第1リンク体 94 第2リンク体 96 荷支持部 97 伝動機構 98 伝動機構 100 キャレッジ昇降装置 101 移動体 102 昇降体 103 カウンタウエイト 104 上部チェーン(上部索状体) 105 下部チェーン(下部索状体) 106 下部案内鎖輪 107 上部案内鎖輪 110 ガイドレール 111 連結部材 115 カバー膜 121 昇降駆動装置 122 駆動鎖輪 123 出力軸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリーン化した区画室内に棚と出し入れ
    装置とを配設した荷保管設備であって、出し入れ装置
    を、床側レールに支持案内される下部本体と、下部本体
    から立設した四本のポストと、各ポストの上部間を連結
    する上部フレームと、各ポストの相対向面間に昇降自在
    に配置した出し入れ具付きのキャレッジと、ポスト内と
    下部本体内とに亘って配設したキャレッジ昇降装置とに
    より構成し、キャレッジ昇降装置は二組であって、各組
    は、一対のポスト内と、両ポストの上方間と、下部本体
    内とに亘って配設した無端状の移動体を有するととも
    に、移動体を正逆に移動させる昇降駆動装置を有し、一
    対のポストのうち一方に形成した上下方向のスリット部
    を通して移動体にキャレッジを連結し、他方のポスト内
    に位置する移動体にカウンタウエイトを設け、スリット
    部を形成したポスト内とカウンタウエイトを設けたポス
    ト内とを、ダクトを介して連通したことを特徴とする荷
    保管設備。
  2. 【請求項2】 スリット部を形成したポストとカウンタ
    ウエイトを設けたポストとの上部間を、ダクトを介して
    連通したことを特徴とする請求項1記載の荷保管設備。
  3. 【請求項3】 移動体を、一方のポスト内で昇降案内さ
    れかつスリット部を通してキャレッジに連結する昇降体
    と、他方のポスト内で昇降自在なカウンタウエイトと、
    これら昇降体とカウンタウエイトの上部間を連結する上
    部索状体と、下部間を連結する下部索状体とにより形成
    するとともに、下部索状体に昇降駆動装置を作用すべく
    構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の荷
    保管設備。
  4. 【請求項4】 四本のポスト間に連結した上部フレーム
    に、天井側レールに案内される被ガイド部を設けるとと
    もに、吸引部を被ガイド部側とし吐出部をポスト上端側
    としたファンを設けたことを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の荷保管設備。
  5. 【請求項5】 下部本体内に、吸引部をポスト下端側と
    したファンを設けたことを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の荷保管設備。
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