JPH08260493A - 打込式コンクリート壁の施工方法および打込式コンクリート壁構造 - Google Patents

打込式コンクリート壁の施工方法および打込式コンクリート壁構造

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JPH08260493A
JPH08260493A JP7067449A JP6744995A JPH08260493A JP H08260493 A JPH08260493 A JP H08260493A JP 7067449 A JP7067449 A JP 7067449A JP 6744995 A JP6744995 A JP 6744995A JP H08260493 A JPH08260493 A JP H08260493A
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JP
Japan
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mold
concrete wall
drive
slab
water
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JP7067449A
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English (en)
Inventor
Toshiharu Horinaka
俊治 堀中
Hideaki Iwatake
秀昭 岩竹
Junsuke Kyomen
純輔 京免
Masayuki Sakaguchi
真幸 坂口
Rikuo Watanabe
陸生 渡辺
Kazutaka Takada
和孝 高田
Tomoaki Hori
智明 堀
Motosuke Matsuzaki
元甫 松崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MURAMOTO KENSETSU KK
Kubota Corp
Toda Corp
Original Assignee
MURAMOTO KENSETSU KK
Kubota Corp
Toda Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 その下端がスラブ40の上面より上方に位置
するように打込式型枠12を組み立て、コンクリート壁
14の打設後、型枠12の前面下部を封止部材22で封
止して型枠12の下方に導水空間20を形成する。スラ
ブ40上面の段差44の高さ(溝49の深さ)は漏水が
地下室内へ流出するのを防止し得る程度の高さ(10〜
20mm程度)であればよい。 【効果】 スラブ40内に鉄筋を配筋する際に溝49の
位置を考慮する必要がないので、施工性を向上できる。
また、スラブ40の断面欠損を小さくすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は打込式コンクリート壁
の施工方法および打込式コンクリート壁構造に関し、特
にたとえばコンクリート壁からの漏水等を排出するため
の導水空間を打込式型枠の下方に形成する打込式コンク
リート壁構造および打込式コンクリート壁の施工方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の打込式コンクリート壁の
施工方法および打込式コンクリート壁構造の一例が、実
願平5−51200号に開示されている。この従来技術
では、スラブに深さ60mm程度の溝を形成し、その下端
がスラブ面(溝の開口部)よりも下方に位置するように
して打込式型枠を組み立て、コンクリート壁の打設後、
打込式型枠の前面下部を地下壁漏水排出部材で封止する
ようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常は、スラブ面から
30〜50mm程度の深さに鉄筋が配筋されるので、スラ
ブに60mm程度の溝を形成していた従来技術では、溝を
形成する位置からずらせて鉄筋を配筋しなければなら
ず、施工性が悪いという問題点があった。また、溝の深
さが60mm程度と深いので、スラブの断面欠損が大きい
という問題点もあった。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、施
工性を向上でき、しかもスラブの断面欠損を小さくする
ことができる、打込式コンクリート壁の施工方法および
打込式コンクリート壁構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、(a) 縦方
向へ延びる導水路を有する打込式型枠と打込式型枠の下
方空間にコンクリートが流出するのを防止するためのス
ペーサとを準備し、(b) 打込式型枠の下方にスペーサを
配置してその下端がスラブ面より上方に位置するように
打込式型枠を所定位置に組み立て、(c) 打込式型枠およ
びスペーサによって規定された型内にコンクリートを打
設し、(d) スペーサを取り外し、それによって打込式型
枠下方の空間を利用して排水路を形成するようにした、
打込式コンクリート壁の施工方法である。
【0006】第2の発明は、縦方向へ延びる導水路を有
し、かつその下方に導水空間を形成するようにスラブ面
から必要高さ上げて組み立てられた打込式型枠、打込式
型枠の背面側にスラブ面まで打ち込まれたコンクリート
壁、および打込式型枠の前面下部を封止する封止部材を
備える、打込式コンクリート壁構造である。
【0007】
【作用】その下端がスラブ面より上方に位置するように
打込式型枠を組み立てるようにしているので、溝の深さ
に拘わらず、打込式型枠の下方に大きな導水空間を確保
できる。したがって、スラブには、コンクリートの打継
面等からの漏水が地下室内へ流出するのを防止し得る程
度の深さ(10〜20mm程度)の溝を形成するだけでよ
い。
【0008】
【発明の効果】第1および第2の発明によれば、スラブ
には比較的浅い溝(10〜20mm程度)を形成するだけ
でよいので、鉄筋の配筋時に溝の位置を考慮する必要は
なく、したがって、施工性を向上できる。また、スラブ
の断面欠損を小さくすることができる。
【0009】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【実施例】図1および図2に示すこの実施例の打込式コ
ンクリート壁構造10は、打込式型枠12,型枠12を
用いて打設されたコンクリート壁14,型枠12の前面
下部を封止して型枠12の下方に導水空間(排水路)2
0を形成する封止部材22等を含む。
【0011】型枠12は、互いに平行に配置された第1
パネル24および第2パネル26を含む。第1パネル2
4と第2パネル26とは縦方向へ延びる複数のリブ28
によって連結され、第1パネル24,第2パネル26お
よびリブ28によって形成された空間が横方向に連続し
て断熱層30となる。そして、第1パネル24のコンク
リート壁14側主面には、縦方向へ延びる複数の中空ブ
ロック32が所定間隔毎に形成され、各ブロック32の
コンクリート壁14側主面には不織布等のような透水層
34が固着される。第1パネル24,ブロック32およ
び透水層34によって囲まれた空間が導水路36とな
る。
【0012】封止部材22は、型枠12の前面下部に当
接して導水空間20の壁面を形成する壁面形成部38と
壁面形成部38の下端からスラブ40の上面に沿って水
平方向に延びるスラブ面当接部42とを含む断面略L状
に形成される。なお、型枠12(透水層34を除く)お
よび封止部材22は、たとえばポリ塩化ビニル等のよう
な熱伝導性の低い合成樹脂の押出成形によって一体成形
される。
【0013】壁構造10を形成する際には、まずスラブ
40の上面に段差44(高さ10〜20mm程度)および
排水桝16を形成し、スラブ40内に排水桝16からの
排水を図示しない湧水槽等へ導くための排水パイプ18
を設ける。そして、図3に示すように、段差44で低く
された側のスラブ40の上面に発泡ウレタン等のような
透水性材料からなるスペーサ46を配置し、スラブ40
とスペーサ46との間に高さ調整部材48を挿入してス
ペーサ46上面の水平精度を出す。そして、スペーサ4
6上に型枠12を組み立て、図示しない端太材等を用い
て型枠12およびスペーサ46を固定する。ここで、ス
ペーサ46の高さは、その下端がスラブ面より上方に位
置するように型枠12を組み立てることができるよう
に、段差44の高さよりも高く設定される。
【0014】続いて、型枠12およびスペーサ46によ
って規定された型内にコンクリート壁14を打設する。
すると、コンクリートのセメントペーストが型枠12の
透水層34に含浸され、それによってコンクリート壁1
4と型枠12とが接合される。コンクリート壁14の硬
化前には、コンクリートの余剰水等が透水層34および
導水路36(図1)を通して型枠12の下方へ流下し、
スペーサ46を通してその前面側へ排出される。
【0015】コンクリート壁14が硬化すると、図示し
ない端太材等を取り外し、バール等のような治具を用い
てスペーサ46および高さ調整部材48を取り除く。そ
して、封止部材22のスラブ面当接部42をスラブ40
の上面に沿わせた状態で壁面形成部38の一方面をブチ
ルテープ等のような図示しない止水性接合材を用いて型
枠12の前面下部に固着し、壁面形成部38と段差44
との間に形成された溝49に防水モルタル等のような止
水材50を充填する。ただし、排水桝16を形成した個
所には、封止部材22を設けたり止水材50を充填する
必要はない(図1)。そして、排水桝16の上部開口お
よび封止部材22の欠落した部分に蓋52および54を
装着する。
【0016】この壁構造10において、コンクリート壁
14に生じたクラック56やコンクリート壁14の打継
部58等を通してコンクリート壁14の表面に水が漏出
すると、その水が、型枠12の透水層34および導水路
36ならびに導水空間20等を通して排水桝16に導か
れ、排水パイプ18を通して図示しない湧水槽等へ排出
される。
【0017】この実施例によれば、その下端がスラブ面
より上方に位置するように型枠12を組み立てるように
しているので、段差44の高さ(溝49の深さ)を10
〜20mm程度と低くしても型枠12の下方に大きな導水
空間20を確保できる。したがって、スラブ40内に鉄
筋を配筋する際に溝49の位置を考慮する必要はなく、
施工性を向上できる。また、導水空間20を型枠12の
下方にのみ形成し、かつ溝49を止水材50で埋め戻す
ようにしているのでスラブ40の断面欠損を小さくする
ことができる。
【0018】なお、上述の実施例では、壁面形成部38
とスラブ面当接部42とを有する断面略L状の封止部材
22を用いたが、これに代えて、たとえば図4に示すよ
うな、導水空間20の底面を形成する導水部60を有す
る断面略T状の封止部材62を用いるようにしてもよ
い。この封止部材62を用いると、導水空間20内の水
が導水部60の表面を流れるので、導水部60表面の粗
面係数を小さくすることによって漏水をよりスムーズに
排出できる。
【0019】また、上述のそれぞれの実施例(図1,図
4)では、型枠12の下方にのみ導水空間20を形成す
るようにしているが、たとえば図5および図6に示すよ
うな湧水床材64を封止部材として用いることによって
型枠12の前面側にも導水空間20を形成するようにし
てもよい。湧水床材64は、型枠12の前面下部に当接
される型枠当接部66、型枠当接部66から型枠12の
前面側に延びて導水空間20の壁面を形成する壁面形成
部68および壁面形成部68をスラブ40上で支持する
脚部70を含み、脚部70の間に導水空間20が形成さ
れる。なお、このような湧水床材64としては、たとえ
ば株式会社トクヤマ製の「湧水フォーム」(商品名)等
が用いられ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1実施例における導水空間を示す図解図であ
る。
【図3】スペーサ上に型枠を組み立てた状態を示す図解
図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す図解図である。
【図5】この発明のその他の実施例を示す図解図であ
る。
【図6】図5実施例で用いられる封止部材を示す斜視図
である。
【符号の説明】
10 …打込式コンクリート壁構造 12 …打込式型枠 14 …コンクリート壁 16 …排水桝 18 …排水パイプ 20 …導水空間 22,62,64 …封止部材 40 …スラブ 49 …溝 50 …止水材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩竹 秀昭 大阪市天王寺区四天王寺1丁目5番43号 村本建設株式会社大阪本社内 (72)発明者 京免 純輔 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タビニルパイプ工場内 (72)発明者 坂口 真幸 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タビニルパイプ工場内 (72)発明者 渡辺 陸生 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タビニルパイプ工場内 (72)発明者 高田 和孝 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タビニルパイプ工場内 (72)発明者 堀 智明 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タビニルパイプ工場内 (72)発明者 松崎 元甫 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タビニルパイプ工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 縦方向へ延びる導水路を有する打込式
    型枠と前記打込式型枠の下方空間にコンクリートが流出
    するのを防止するためのスペーサとを準備し、 (b) 前記打込式型枠の下方に前記スペーサを配置してそ
    の下端がスラブ面より上方に位置するように前記打込式
    型枠を所定位置に組み立て、 (c) 前記打込式型枠および前記スペーサによって規定さ
    れた型内にコンクリートを打設し、 (d) 前記スペーサを取り外し、それによって前記打込式
    型枠下方の空間を利用して排水路を形成するようにし
    た、打込式コンクリート壁の施工方法。
  2. 【請求項2】縦方向へ延びる導水路を有し、かつその下
    方に導水空間を形成するようにスラブ面から必要高さ上
    げて組み立てられた打込式型枠、 前記打込式型枠の背面側に前記スラブ面まで打ち込まれ
    たコンクリート壁、および前記打込式型枠の前面下部を
    封止する封止部材を備える、打込式コンクリート壁構
    造。
  3. 【請求項3】前記封止部材は、前記打込式型枠の前面に
    固着されて前記導水空間の壁面を形成する壁面形成部、
    および前記壁面形成部の下端から前記打込式型枠の前面
    側に延びて前記スラブ面に沿うスラブ面当接部を有す
    る、請求項2記載の打込式コンクリート壁構造。
  4. 【請求項4】前記封止部材は前記導水空間の底面を形成
    する導水部を有する、請求項2または3記載の打込式コ
    ンクリート壁構造。
  5. 【請求項5】前記封止部材は、前記打込式型枠の前面に
    当接される型枠当接部、前記型枠当接部から前記打込式
    型枠の前面側に延びて前記導水空間の壁面を形成する壁
    面形成部、および前記壁面形成部を前記スラブ面上で支
    持する脚部を有する、請求項2記載の打込式コンクリー
    ト壁構造。
  6. 【請求項6】前記スラブ面に設けられ、かつ前記導水空
    間に連通する排水桝およびスラブ内に設けられ、かつ前
    記排水桝からの排水を導く排水パイプをさらに備える、
    請求項2ないし5のいずれかに記載の打込式コンクリー
    ト壁構造。
JP7067449A 1995-03-27 1995-03-27 打込式コンクリート壁の施工方法および打込式コンクリート壁構造 Pending JPH08260493A (ja)

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