JPH08260330A - 不織布及びそれを用いた貼付薬基材 - Google Patents
不織布及びそれを用いた貼付薬基材Info
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- JPH08260330A JPH08260330A JP9000995A JP9000995A JPH08260330A JP H08260330 A JPH08260330 A JP H08260330A JP 9000995 A JP9000995 A JP 9000995A JP 9000995 A JP9000995 A JP 9000995A JP H08260330 A JPH08260330 A JP H08260330A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この出願発明は、樹脂製突出部を有する不織
布、とくに、貼付薬基材等に適した不織布を提供するも
のであって、この不織布により特定の部位を押圧するこ
とにより、血行等を促すことを目的とするものである。 【構成】 この出願発明は、片面に底面の直径が0.5
〜20mmで、高さが0.3〜10mmである点状の樹
脂製突出部を有する不織布片面に底面の直径が0.5〜
20mmで、高さが0.3〜10mmである点状の樹脂
製突出部を有する不織布からなる貼付薬基材、貼付薬基
材の樹脂製突出部を有する面に薬剤が付着している貼付
薬に関する。
布、とくに、貼付薬基材等に適した不織布を提供するも
のであって、この不織布により特定の部位を押圧するこ
とにより、血行等を促すことを目的とするものである。 【構成】 この出願発明は、片面に底面の直径が0.5
〜20mmで、高さが0.3〜10mmである点状の樹
脂製突出部を有する不織布片面に底面の直径が0.5〜
20mmで、高さが0.3〜10mmである点状の樹脂
製突出部を有する不織布からなる貼付薬基材、貼付薬基
材の樹脂製突出部を有する面に薬剤が付着している貼付
薬に関する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この出願発明は、片面に点状の樹
脂製突出部を有する不織布に関する。
脂製突出部を有する不織布に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の貼付薬は、単層のフィルム、不織
布、織布等に、薬剤層が設けられている構造がほとんど
であり、平坦であるため、とくに特定の部位を押圧する
ことはなかった。
布、織布等に、薬剤層が設けられている構造がほとんど
であり、平坦であるため、とくに特定の部位を押圧する
ことはなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この出願発明は、樹脂
製突出部を有する不織布、とくに、貼付薬基材等に適し
た不織布を提供することを目的とするものである。
製突出部を有する不織布、とくに、貼付薬基材等に適し
た不織布を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この出願発明者等は、不
織布等からなる貼付薬基材についていろいろ検討した結
果、片面に底面の直径が0.5〜20mmで、高さが
0.3〜10mmである点状の多数の樹脂製突出部を有
する不織布からなる貼付薬基材を使用することにより、
従来よりも優れた効果を有するものが得られることを見
いだしこの出願発明を完成した。
織布等からなる貼付薬基材についていろいろ検討した結
果、片面に底面の直径が0.5〜20mmで、高さが
0.3〜10mmである点状の多数の樹脂製突出部を有
する不織布からなる貼付薬基材を使用することにより、
従来よりも優れた効果を有するものが得られることを見
いだしこの出願発明を完成した。
【0005】この出願発明は、片面に点状の多数の皮膚
刺激用の樹脂製突出部を有する不織布であって、とく
に、貼付薬の基材等に適した不織布を提供するものであ
り、さらには、不織布と点状の多数の樹脂突出部との間
にフィルム層を有する不織布である。また、この出願発
明は、樹脂製突出部を有する不織布からなる貼付材用基
材に関する。さらに、この出願発明は、貼付薬基材の樹
脂製突出部を有する面に薬剤が付着している貼付薬に関
する。
刺激用の樹脂製突出部を有する不織布であって、とく
に、貼付薬の基材等に適した不織布を提供するものであ
り、さらには、不織布と点状の多数の樹脂突出部との間
にフィルム層を有する不織布である。また、この出願発
明は、樹脂製突出部を有する不織布からなる貼付材用基
材に関する。さらに、この出願発明は、貼付薬基材の樹
脂製突出部を有する面に薬剤が付着している貼付薬に関
する。
【0006】この貼付薬基材等に適した不織布は、不織
布の表面に点状の樹脂製突出部を形成するものであっ
て、不織布上に直接形成されていてもよいし、フィルム
を介して形成されていてもよい。また、樹脂製突出部を
有するフィルムが不織布の上に形成されていてもよい。
布の表面に点状の樹脂製突出部を形成するものであっ
て、不織布上に直接形成されていてもよいし、フィルム
を介して形成されていてもよい。また、樹脂製突出部を
有するフィルムが不織布の上に形成されていてもよい。
【0007】この出願発明の不織布はとくに限定され
ず、水流絡合不織布、ニードルパンチ不織布、繊維接着
不織布などの乾式不織布や、湿式不織布、スパンボンド
不織布、メルトブロー不織布などの公知の不織布が使用
されるが、とくに、皮膚への影響があるバインダーなど
を含まず、強度的にも優れた水流絡合不織布、ニードル
パンチ不織布、繊維接着不織布などが好ましい。また、
貼付薬基材などに用いる場合には、身体の動きに追従で
きるように伸縮性を有する不織布を用いるとよく、例え
ば潜在捲縮性繊維や高捲縮繊維を用いた水流絡合不織布
やニードルパンチ不織布が使用される。なお、潜在捲縮
性繊維は不織布の製造工程中に捲縮を発現させて使用す
る。上記の不織布の目付は50〜200g/m2、より
好ましくは70〜120g/m2の範囲にあるとよく、
不織布の目付が上記の範囲より小さいと、強度が不足し
たり、薬剤が裏面に染み出たりすることがあり、上記の
範囲より大きいと重く取扱い性が悪くなる。
ず、水流絡合不織布、ニードルパンチ不織布、繊維接着
不織布などの乾式不織布や、湿式不織布、スパンボンド
不織布、メルトブロー不織布などの公知の不織布が使用
されるが、とくに、皮膚への影響があるバインダーなど
を含まず、強度的にも優れた水流絡合不織布、ニードル
パンチ不織布、繊維接着不織布などが好ましい。また、
貼付薬基材などに用いる場合には、身体の動きに追従で
きるように伸縮性を有する不織布を用いるとよく、例え
ば潜在捲縮性繊維や高捲縮繊維を用いた水流絡合不織布
やニードルパンチ不織布が使用される。なお、潜在捲縮
性繊維は不織布の製造工程中に捲縮を発現させて使用す
る。上記の不織布の目付は50〜200g/m2、より
好ましくは70〜120g/m2の範囲にあるとよく、
不織布の目付が上記の範囲より小さいと、強度が不足し
たり、薬剤が裏面に染み出たりすることがあり、上記の
範囲より大きいと重く取扱い性が悪くなる。
【0008】不織布を構成する繊維には、ポリエステル
系繊維、ポリオレフィン系繊維などの合成繊維や、レー
ヨンなどの再生繊維が使用される。構成繊維には使用す
る薬剤に対する耐性があるもの、あるいは薬剤を吸蔵し
ない性質があるものが適宜選択されるが、汎用されてい
るパップ材やプラスターなどの場合には、ポリエステル
系繊維、ポリオレフィン系繊維などが望ましい。とく
に、伸縮性が要求される場合には、低融点ポリエステル
と高融点ポリエステルとからなる潜在捲縮性複合繊維
や、ポリプロピレンと変性ポリプロピレンとからなる潜
在捲縮性複合繊維などの潜在捲縮性繊維が使用される。
系繊維、ポリオレフィン系繊維などの合成繊維や、レー
ヨンなどの再生繊維が使用される。構成繊維には使用す
る薬剤に対する耐性があるもの、あるいは薬剤を吸蔵し
ない性質があるものが適宜選択されるが、汎用されてい
るパップ材やプラスターなどの場合には、ポリエステル
系繊維、ポリオレフィン系繊維などが望ましい。とく
に、伸縮性が要求される場合には、低融点ポリエステル
と高融点ポリエステルとからなる潜在捲縮性複合繊維
や、ポリプロピレンと変性ポリプロピレンとからなる潜
在捲縮性複合繊維などの潜在捲縮性繊維が使用される。
【0009】皮膚刺激用の突出部の樹脂は、ポリウレタ
ン、ポリエステル、ポリプロピレン、シリコーン、塩化
ビニルなどであり、特に限定されるものではないが、皮
膚に対する影響ができるだけないものが好ましく、医療
グレードのポリウレタンなどがとくに好ましい。また、
突出部の形状は、特に限定されるものではないが、半球
型、ドーム型などが好ましい。
ン、ポリエステル、ポリプロピレン、シリコーン、塩化
ビニルなどであり、特に限定されるものではないが、皮
膚に対する影響ができるだけないものが好ましく、医療
グレードのポリウレタンなどがとくに好ましい。また、
突出部の形状は、特に限定されるものではないが、半球
型、ドーム型などが好ましい。
【0010】突出部の高さは、0.3〜10mmが好ま
しく、0.5〜5mmがとくに好ましい。また、その底
面の直径は、0.5〜20mmが好ましく、1〜10m
mがとくに好ましい。なお、底面の形状が円以外の場合
には、外接円の直径を底面の直径とする。突出部は不織
布上に多数設けられるが、その数は、1平方センチあた
り、1〜50個が好ましく、10〜25個がとくに好ま
しい。
しく、0.5〜5mmがとくに好ましい。また、その底
面の直径は、0.5〜20mmが好ましく、1〜10m
mがとくに好ましい。なお、底面の形状が円以外の場合
には、外接円の直径を底面の直径とする。突出部は不織
布上に多数設けられるが、その数は、1平方センチあた
り、1〜50個が好ましく、10〜25個がとくに好ま
しい。
【0011】樹脂製突出部の中には、脱臭剤、消臭剤、
薬剤たとえば抗菌剤等を含ませて抗菌消臭効果を持たせ
てもよい。これらを突出部中に含ませるには、抗菌剤、
消臭剤などを予め樹脂に練り込むことによって行われ
る。なお、抗菌剤、消臭剤などは一般的には樹脂中に固
定して用いられるが、徐々に滲み出ることにより、長時
間薬効を発揮するタイプのものであってもよい。
薬剤たとえば抗菌剤等を含ませて抗菌消臭効果を持たせ
てもよい。これらを突出部中に含ませるには、抗菌剤、
消臭剤などを予め樹脂に練り込むことによって行われ
る。なお、抗菌剤、消臭剤などは一般的には樹脂中に固
定して用いられるが、徐々に滲み出ることにより、長時
間薬効を発揮するタイプのものであってもよい。
【0012】突出部は、不織布の上に直接あるいはフィ
ルムを介してあるいはフィルムと一体として設けられる
が、フィルムの上あるいはフィルムと一体に設ける場合
には、フィルムの厚みは、0.1〜100μmが好まし
く、1〜50μmがとくに好ましい。また、フィルム
は、ポリウレタン、ポリエステル、ポリプロピレン、シ
リコーン、塩化ビニルなどであり、特に限定されるもの
ではないが、皮膚に対する影響ができるだけないものが
好ましく、医療グレードのポリウレタンなどがとくに好
ましい。とくに、不織布に通気性が求められる場合に
は、フィルムにも多孔性のフィルムを用いることが望ま
れる。なお、フィルムは不織布にラミネートすることな
どにより設けてもよいが、フィルムの原料樹脂を不織布
にコーティングすることなどにより、不織布上でフィル
ム形成してもよい。
ルムを介してあるいはフィルムと一体として設けられる
が、フィルムの上あるいはフィルムと一体に設ける場合
には、フィルムの厚みは、0.1〜100μmが好まし
く、1〜50μmがとくに好ましい。また、フィルム
は、ポリウレタン、ポリエステル、ポリプロピレン、シ
リコーン、塩化ビニルなどであり、特に限定されるもの
ではないが、皮膚に対する影響ができるだけないものが
好ましく、医療グレードのポリウレタンなどがとくに好
ましい。とくに、不織布に通気性が求められる場合に
は、フィルムにも多孔性のフィルムを用いることが望ま
れる。なお、フィルムは不織布にラミネートすることな
どにより設けてもよいが、フィルムの原料樹脂を不織布
にコーティングすることなどにより、不織布上でフィル
ム形成してもよい。
【0013】この出願発明の樹脂製突出部を有する不織
布は、樹脂製突出部によって皮膚を刺激することができ
るので、皮膚を刺激することにより血行を促し、さらに
鎮痛消炎剤のような薬剤の効果をより効果的に発揮する
ことができる。この出願発明の樹脂製突出部を有する不
織布からなる貼付薬基材を用いてパップ剤やプラスター
剤などの貼布薬を製造する場合には、樹脂製突出部のあ
る面に薬剤を付着させるとよい。薬剤は全面に塗っても
突出部と突出部の間に塗ってもよいが、突出部の皮膚刺
激効果が低下しないように、突出部が完全に埋もれない
ように付着させる方がよい。
布は、樹脂製突出部によって皮膚を刺激することができ
るので、皮膚を刺激することにより血行を促し、さらに
鎮痛消炎剤のような薬剤の効果をより効果的に発揮する
ことができる。この出願発明の樹脂製突出部を有する不
織布からなる貼付薬基材を用いてパップ剤やプラスター
剤などの貼布薬を製造する場合には、樹脂製突出部のあ
る面に薬剤を付着させるとよい。薬剤は全面に塗っても
突出部と突出部の間に塗ってもよいが、突出部の皮膚刺
激効果が低下しないように、突出部が完全に埋もれない
ように付着させる方がよい。
【0014】上記貼布薬に用いる薬剤としては、とくに
限定されないが、例えばサリチル酸誘導体、メントー
ル、カンフル、ハッカ油、トウガラシエキスなどや、イ
ンドメタシン、ケトプロフェンなどの非ステロイド性鎮
痛消炎薬などの薬効成分を含むものが用いられる。これ
らの薬効成分はゼラチン、メチルセルロース、ポリアク
リル酸ナトリウムなどの水溶性高分子を主体とした膏体
基剤と混和したり、アクリル樹脂系、ゴム系の粘着剤に
含有させたりして、貼布薬基材に付着される。
限定されないが、例えばサリチル酸誘導体、メントー
ル、カンフル、ハッカ油、トウガラシエキスなどや、イ
ンドメタシン、ケトプロフェンなどの非ステロイド性鎮
痛消炎薬などの薬効成分を含むものが用いられる。これ
らの薬効成分はゼラチン、メチルセルロース、ポリアク
リル酸ナトリウムなどの水溶性高分子を主体とした膏体
基剤と混和したり、アクリル樹脂系、ゴム系の粘着剤に
含有させたりして、貼布薬基材に付着される。
【0015】なお、この出願発明の樹脂製突出部を有す
る不織布は、サポーターや靴の中敷きなどの皮膚と直接
または間接に接触する用途にも使用できる。サポーター
の場合には、圧迫効果や保温効果に加えて、皮膚刺激に
よる血流促進や神経節の刺激効果が期待できる。また、
樹脂製突出部に消臭剤や抗菌剤などを含有させた場合に
は、突出部の皮膚刺激効果に加えて消臭抗菌効果が期待
できるので靴の中敷き(インソール)などに適してい
る。
る不織布は、サポーターや靴の中敷きなどの皮膚と直接
または間接に接触する用途にも使用できる。サポーター
の場合には、圧迫効果や保温効果に加えて、皮膚刺激に
よる血流促進や神経節の刺激効果が期待できる。また、
樹脂製突出部に消臭剤や抗菌剤などを含有させた場合に
は、突出部の皮膚刺激効果に加えて消臭抗菌効果が期待
できるので靴の中敷き(インソール)などに適してい
る。
【0016】
実施例1 潜在捲縮性ポリエステル繊維からなる100g/m2の
繊維ウェブに水流絡合処理を施した後、加熱により捲縮
を発現せしめた伸縮性水流絡合不織布1の片面に、医療
用グレードのポリウレタン樹脂を120g/m2の割合
で点状に塗布して、底面の直径が1.5mm、高さが
0.5mmの樹脂製突出部2を18個/cm2有する不
織布を作製した。ついで、この樹脂製突出部を有する不
織布からなる貼付薬基材の突出部を有する側の表面上
に、サリチル酸メチルとメントールを主成分として含む
ゼラチンを主体とする膏体からなる薬剤5を塗布して貼
付薬を得た。この貼付薬は、突出部により皮膚が刺激さ
れるので、薬剤のもつ効果に加えて、血行促進の効果が
発揮され、より効果的であった。
繊維ウェブに水流絡合処理を施した後、加熱により捲縮
を発現せしめた伸縮性水流絡合不織布1の片面に、医療
用グレードのポリウレタン樹脂を120g/m2の割合
で点状に塗布して、底面の直径が1.5mm、高さが
0.5mmの樹脂製突出部2を18個/cm2有する不
織布を作製した。ついで、この樹脂製突出部を有する不
織布からなる貼付薬基材の突出部を有する側の表面上
に、サリチル酸メチルとメントールを主成分として含む
ゼラチンを主体とする膏体からなる薬剤5を塗布して貼
付薬を得た。この貼付薬は、突出部により皮膚が刺激さ
れるので、薬剤のもつ効果に加えて、血行促進の効果が
発揮され、より効果的であった。
【0017】実施例2 ポリエステル繊維の繊維ウェブからなる75g/m2の
水流絡合不織布1の片面に、ポリウレタン樹脂をコーテ
ィングしてフィルム層3を形成し、このフィルムの上
に、医療用グレードのポリウレタン樹脂を120g/m
2の割合で点状に塗布して、底面の直径が1.5mm、
高さが0.5mmの樹脂製突出部2を18個/cm2有
する不織布を作製した。ついで、この樹脂製突出部を有
する不織布からなる貼付薬基材の突出部を有する側の表
面上に、インドメタシンを主成分として含むアクリル樹
脂系粘着剤からなる薬剤5を塗布して貼付薬を得た。こ
の貼付薬は、フィルム層があるため、薬剤が不織布側に
染み込んでしまうことなく皮膚側に有効に働き、また突
出部により皮膚が刺激されるので、薬剤のもつ効果に加
えて、血行促進の効果が発揮され、より効果的であっ
た。
水流絡合不織布1の片面に、ポリウレタン樹脂をコーテ
ィングしてフィルム層3を形成し、このフィルムの上
に、医療用グレードのポリウレタン樹脂を120g/m
2の割合で点状に塗布して、底面の直径が1.5mm、
高さが0.5mmの樹脂製突出部2を18個/cm2有
する不織布を作製した。ついで、この樹脂製突出部を有
する不織布からなる貼付薬基材の突出部を有する側の表
面上に、インドメタシンを主成分として含むアクリル樹
脂系粘着剤からなる薬剤5を塗布して貼付薬を得た。こ
の貼付薬は、フィルム層があるため、薬剤が不織布側に
染み込んでしまうことなく皮膚側に有効に働き、また突
出部により皮膚が刺激されるので、薬剤のもつ効果に加
えて、血行促進の効果が発揮され、より効果的であっ
た。
【0018】実施例3 ポリエステル繊維の繊維ウェブからなる80g/m2の
水流絡合不織布1の片面に、ポリウレタン樹脂からなる
微孔4を有する微多孔フィルム3をラミネートし、この
フィルムの上に、医療用グレードのポリウレタン樹脂を
120g/m2の割合で点状に塗布して、底面の直径が
1.5mm、高さが0.5mmの樹脂製突出部2を18
個/cm2有する不織布を作製した。ついで、この樹脂
製突出部を有する不織布からなる貼付薬基材の突出部を
有する側の表面上に、ケトプロフェンを主成分として含
むアクリル樹脂系粘着剤からなる薬剤5を塗布して貼付
薬を得た。この貼付薬は、微多孔フィルムがあるため、
薬剤が不織布側に染み込んでしまうことなく皮膚側に有
効に働くと共に、蒸れる心配もなく、また突出部により
皮膚が刺激されるので、薬剤のもつ効果に加えて、血行
促進の効果が発揮され、より効果的であった。
水流絡合不織布1の片面に、ポリウレタン樹脂からなる
微孔4を有する微多孔フィルム3をラミネートし、この
フィルムの上に、医療用グレードのポリウレタン樹脂を
120g/m2の割合で点状に塗布して、底面の直径が
1.5mm、高さが0.5mmの樹脂製突出部2を18
個/cm2有する不織布を作製した。ついで、この樹脂
製突出部を有する不織布からなる貼付薬基材の突出部を
有する側の表面上に、ケトプロフェンを主成分として含
むアクリル樹脂系粘着剤からなる薬剤5を塗布して貼付
薬を得た。この貼付薬は、微多孔フィルムがあるため、
薬剤が不織布側に染み込んでしまうことなく皮膚側に有
効に働くと共に、蒸れる心配もなく、また突出部により
皮膚が刺激されるので、薬剤のもつ効果に加えて、血行
促進の効果が発揮され、より効果的であった。
【0019】実施例4 潜在捲縮性ポリエステル繊維からなる100g/m2の
繊維ウェブに水流絡合処理を施した後、加熱により捲縮
を発現せしめた伸縮性水流絡合不織布1の片面に、医療
用グレードのポリウレタン樹脂を230g/m2の割合
で点状に塗布して、底面の直径が2.5mm、高さが1
mmの樹脂製突出部2を6個/cm2有する不織布を作
製した。この樹脂製突出部を有する不織布をサポーター
として使用したところ、突出部によって皮膚が刺激さ
れ、通常のサポーターより筋、関節の部分矯正、及び神
経節の刺激の点で効果的であった。
繊維ウェブに水流絡合処理を施した後、加熱により捲縮
を発現せしめた伸縮性水流絡合不織布1の片面に、医療
用グレードのポリウレタン樹脂を230g/m2の割合
で点状に塗布して、底面の直径が2.5mm、高さが1
mmの樹脂製突出部2を6個/cm2有する不織布を作
製した。この樹脂製突出部を有する不織布をサポーター
として使用したところ、突出部によって皮膚が刺激さ
れ、通常のサポーターより筋、関節の部分矯正、及び神
経節の刺激の点で効果的であった。
【0020】
【発明の効果】この出願発明は、不織布に底面の直径が
0.5〜20mmで、高さが0.3〜10mmである樹
脂製突出部が設けられているので、とくに貼付薬の基材
として使用する場合には、樹脂製突出部により皮膚およ
び神経節が刺激され血流促進が行われ、薬剤による効果
を高めることができる。また、不織布と樹脂製突出部と
の間にフィルム層を設けることにより、強度をあげると
共に不織布への薬剤の染み込みを防止することができる
ので、薬剤を有効に利用でき、更には、フィルム層に微
孔を多数設けることにより、皮膚からの汗を不織布に吸
収あるいは不織布を通して発散させることができるの
で、蒸れを防止することができる。また、サポーターと
して利用する場合には、単に、サポーターの当たってい
る身体の部位を保護あるいは外温から守るだけではな
く、樹脂製突出部による刺激により血行を促し、効果を
発揮することができる。さらに、樹脂製突出部の樹脂の
中に、抗菌剤、消臭剤を含有させることにより、着用中
に抗菌消臭効果が期待できるので、サポーター、靴の中
敷き等に好適である。
0.5〜20mmで、高さが0.3〜10mmである樹
脂製突出部が設けられているので、とくに貼付薬の基材
として使用する場合には、樹脂製突出部により皮膚およ
び神経節が刺激され血流促進が行われ、薬剤による効果
を高めることができる。また、不織布と樹脂製突出部と
の間にフィルム層を設けることにより、強度をあげると
共に不織布への薬剤の染み込みを防止することができる
ので、薬剤を有効に利用でき、更には、フィルム層に微
孔を多数設けることにより、皮膚からの汗を不織布に吸
収あるいは不織布を通して発散させることができるの
で、蒸れを防止することができる。また、サポーターと
して利用する場合には、単に、サポーターの当たってい
る身体の部位を保護あるいは外温から守るだけではな
く、樹脂製突出部による刺激により血行を促し、効果を
発揮することができる。さらに、樹脂製突出部の樹脂の
中に、抗菌剤、消臭剤を含有させることにより、着用中
に抗菌消臭効果が期待できるので、サポーター、靴の中
敷き等に好適である。
【図1】片面に点状の樹脂製突出部を有する不織布の断
面図
面図
【図2】フィルム層を有し、片面に点状の樹脂製突出部
を有する不織布の断面図
を有する不織布の断面図
【図3】微多孔フィルム層を有し、片面に点状の樹脂製
突出部を有する不織布の断面図
突出部を有する不織布の断面図
【図4】薬剤を塗布した片面に点状の樹脂製突出部を有
する不織布の断面図
する不織布の断面図
1 不織布 2 樹脂製突出部 3 フィルム 4 微孔 5 薬剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 5/24 B32B 5/24 27/12 27/12 27/18 27/18 F
Claims (6)
- 【請求項1】 片面に底面の直径が0.5〜20mm
で、高さが0.3〜10mmである点状の樹脂製突出部
を有する不織布。 - 【請求項2】 樹脂製突出部と不織布との間にフィルム
層を有することを特徴とする請求項1に記載の不織布。 - 【請求項3】 樹脂製突出部に脱臭剤、消臭剤、または
薬剤のいずれかが含まれていることを特徴とする請求項
1または2に記載の不織布。 - 【請求項4】 片面に底面の直径が0.5〜20mm
で、高さが0.3〜10mmである点状の樹脂製突出部
を有する不織布からなることを特徴とする貼付薬基材。 - 【請求項5】 樹脂製突出部と不織布との間にフィルム
層を有することを特徴とする請求項4に記載の貼付薬基
材。 - 【請求項6】 請求項4または5に記載の貼付薬基材の
樹脂製突出部を有する面に薬剤が付着していることを特
徴とする貼付薬。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9000995A JPH08260330A (ja) | 1995-03-24 | 1995-03-24 | 不織布及びそれを用いた貼付薬基材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9000995A JPH08260330A (ja) | 1995-03-24 | 1995-03-24 | 不織布及びそれを用いた貼付薬基材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08260330A true JPH08260330A (ja) | 1996-10-08 |
Family
ID=13986664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9000995A Pending JPH08260330A (ja) | 1995-03-24 | 1995-03-24 | 不織布及びそれを用いた貼付薬基材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08260330A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004141613A (ja) * | 2002-08-30 | 2004-05-20 | Japan Vilene Co Ltd | 医療衛生用基材 |
JP2005305625A (ja) * | 2004-04-26 | 2005-11-04 | Teikoku Seiyaku Co Ltd | 定位置切断装置 |
WO2016163225A1 (ja) * | 2015-04-08 | 2016-10-13 | 国立大学法人 鹿児島大学 | 創傷被覆材および創傷被覆材の製造方法 |
CN109528394A (zh) * | 2018-11-20 | 2019-03-29 | 商洛市中医医院 | 一种护理用一次性灭菌垫 |
-
1995
- 1995-03-24 JP JP9000995A patent/JPH08260330A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004141613A (ja) * | 2002-08-30 | 2004-05-20 | Japan Vilene Co Ltd | 医療衛生用基材 |
JP2005305625A (ja) * | 2004-04-26 | 2005-11-04 | Teikoku Seiyaku Co Ltd | 定位置切断装置 |
WO2016163225A1 (ja) * | 2015-04-08 | 2016-10-13 | 国立大学法人 鹿児島大学 | 創傷被覆材および創傷被覆材の製造方法 |
JP2016198170A (ja) * | 2015-04-08 | 2016-12-01 | 国立大学法人 鹿児島大学 | 創傷被覆材および創傷被覆材の製造方法 |
CN109528394A (zh) * | 2018-11-20 | 2019-03-29 | 商洛市中医医院 | 一种护理用一次性灭菌垫 |
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