JPS63130529A - 複合貼付製剤 - Google Patents

複合貼付製剤

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Publication number
JPS63130529A
JPS63130529A JP27589786A JP27589786A JPS63130529A JP S63130529 A JPS63130529 A JP S63130529A JP 27589786 A JP27589786 A JP 27589786A JP 27589786 A JP27589786 A JP 27589786A JP S63130529 A JPS63130529 A JP S63130529A
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JP
Japan
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water
base layer
layer
soluble
drug
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Pending
Application number
JP27589786A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Tamada
満 玉田
Yusuke Ito
祐輔 伊藤
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は皮膚を通して薬物を生体内に投与し、各種疾患
の治療を行うための複合貼付製剤に関するものであり、
詳しくは水性環境下での保存安定性に乏しい水溶性薬物
を皮膚適用時まで分解させずに安定に保持することがで
きる複合貼付製剤に関する。
〈従来の技術〉 近年、各種疾患を治療するために薬理学的活性を有する
薬物の経口投与や注射による投与に代わって、操作の簡
便さ、薬理効果の持続化及び副作用の軽減等を目的とし
た経皮投与が注目され、種々の貼付製剤の開発が行われ
ている。
これらの貼付製剤のうち、薬物の経皮吸収性の良好な製
剤として第3図のように水溶性薬物をポリビニルアルコ
ールやポリビニルピロリドンの如き水溶性高分子からな
る含水ゲル2゛に含有させ、裏打ち層4と粘着剤7から
なる粘着シートと積層したものが開発されている(特表
昭57−500980号公報)。
かかるゲル製剤は含水状態であるので皮膚面に貼付した
際の皮膚刺激や、剥離除去時の皮膚に対する物理的刺激
が少ない。また、含有する薬物も水溶性薬物を使用して
いるので、製造直後は水を媒体とする薬物の拡散移動が
スムースに起こり易く、薬物の皮膚面への放出性、皮膚
吸収性が良好であるといえる。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかし、上記含水ゲル製剤は薬物の放出性や薬理効果の
発揮の点で製造直後は良好といえるが、薬物は水性環境
下に置かれるため製剤化した後の保存安定性が悪く、薬
物の分解によって薬物含有量が低下して使用時に薬理効
果を充分に発揮できない場合もあり、使用できる薬物に
も限定があった。
従って、本発明の目的は、水性環境下での保存安定性に
乏しい水溶性薬物を皮膚適用時まで分解させずに安定に
保持することができる含水ゲルを利用した複合貼付製剤
を提供することにある。
〈問題点を解決するための手段〉 即ち、本発明の複合貼付製剤は両面が低接着性である水
平透過性シートの片面に含水ゲル層が設けられ、且つ他
面には実質的に無水状態にある水溶性薬物含有水親和性
基剤層および裏打ち層がこの順序で積層されてなるもの
である。
以下、図面を用いて本発明の複合貼付製剤を具体的に説
明する。
第1図は本発明の複合貼付製剤の一実例の断面図であり
、両面が低接着性である水平透過性シート10片面に含
水ゲル層2が設けられており、他面には実質的に無水状
態にある水溶性薬物含有の水親和性基剤層3および裏打
ち層4が粘着剤7を介してこの順序で積層されている。
さらに、本発明においては図中に示すように、含水ゲル
層2の露出面に汚染や水分の揮散を防止する目的で剥離
処理を施したプラスチックシートの如き水平透過性の剥
離シート5を適宜設けることができる。
また、第2図は本発明の複合貼付製剤の他の実例の断面
図であり、含水ゲル層2の水分の揮散を完全に防止する
ように剥離処理を施した水平透過性の剥離シート5を用
いて含水ゲル層2の露出面を完全に覆うように積層した
ものであり、水平透過性シート1と剥離シート5との接
触部6は接着剤や熱接着などの手段によってシールされ
ている。
本発明の複合貼付製剤は、上記第1図および第2図のよ
うに両面が低接着性である水平透過性シート1の両面に
、含水ゲル層2および水溶性薬物を含有する水親和性基
剤層3をそれぞれ剥離可能な状態で貼着しているので、
使用に際しては、水平透過性シート1の両面からそれぞ
れの層を剥離して水親和性基剤層3に含水ゲル層2を重
ね合わせたのち皮膚面に貼着するか、もしくは皮膚面に
含水ゲル層2を貼着したのち水溶性薬物を含有する水親
和性基剤層3を重ね合わせるように貼着、積層すること
によって皮膚面に適用することができる。なお、裏打ち
層4に設けられている粘着剤7の端縁突出部は本発明の
複合貼付製剤を皮膚面に密着固定させるのに好都合であ
る。
このように本発明によれば、皮膚適用時において初めて
水親和性基剤層3に含水ゲル層2から水分が供給され、
該基剤層3に含有されている水溶性薬物の拡散移動性が
高まり、薬物は含水ゲル層2を経て皮膚面へ供給される
ようになるのである。
本発明において両面が低接着性である水平透過性シート
1は含水ゲル層2や水親和性基剤層3に対して低接着性
を示すものであり、保存時において含水ゲル層2からの
水分を水親和性基剤層3へ移行させないものであれば特
に制限はなく、シート材料自体が低接着性であるものや
、シリコーン処理などによる剥離処理を両面に施したも
のが使用できる。このようなシートとしては剥離処理の
しやすさや自己支持性などの点からプラスチックシート
を用いることが好ましく、特にポリエステル系プラスチ
ックフィルムを好ましく用いることができる。
上記水平透過性シート1の片面に積層される含水ゲル層
2は使用時において皮膚面と直接に接触する層であり、
皮膚に対して刺激性のないものが選択される。該層を構
成する材料としては、少なくとも水分を保持し、且つ保
形性を有するものであればよいが、水に対する親和性や
皮膚に対する非刺激性の点から水溶性高分子またはその
架橋体を用いることが好ましく、水溶性高分子としては
ポリアクリル酸またはその塩(例えばナトリウムやカリ
ウムの如き一価塩など)、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドンなどが上記特性を備えた含水ゲルとし
ての保形性、皮膚接着性、皮膚非刺激性、水分の保持性
などの点から好ましいものである。
含水ゲル層2に含有する水分量は薬物の拡散移動性やゲ
ルN2の保形性を考慮すると、含水ゲル層2中に50〜
95重量%、好ましくは60〜90重量%の範囲となる
ように設定するのがよい。
また、含水ゲル層2の厚みは適用する皮膚面の動きに追
従できる柔軟性などの点から、100〜2000μm、
特に300〜1000μmの範囲とすることが好ましい
本発明において、上記水平透過性シート1の他面に設け
られる水親和性基剤層3は、水溶性薬物を分解させずに
長期間に亘って安定に保持する層であって、実質的に無
水状態の層である。即ち、水分の存在下で不安定となる
水溶性薬物を皮膚面に適用するまで水分と隅離した状態
で保持するものである。
このような水親和性基剤層3を形成する材料としては、
含水ゲル層2からの水分を皮膚適用時に吸収して薬物の
拡散移動性を高める作用を有するもので、水溶性高分子
またはその架橋体を用いることが好ましく、水溶性高分
子としては例えばポリアクリル酸またはその塩(例えば
ナトリウムやカリウムの如き一価塩など)、ポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。
架橋体としてはポリアクリル酸またはその塩などの水溶
性高分子をミョウバンなどの多価金属塩またはトリグリ
シジルイソシアネートなどの分子中に少なくとも2個の
エポキシ基を有する化合物の如き架橋剤によって架橋せ
しめたものや、水溶性高分子に放射線照射のような物理
的処理を施したものなどが挙げられる。
上記水親和性基剤層3は、水溶性薬物と上記材料とを緊
密状態に混合して圧縮成形しタブレットやシート状にす
る方法、両者を水溶液中にて混合して均一な溶液とした
のちシート等に流延塗布して乾燥しシートやフィルム状
にする方法、もしくは該溶液を型枠に流延して乾燥固化
する方法などによって得ることができる。
また、含水ゲル層2から上記水親和性基剤N3への水分
の吸収を高めて含有する水溶性薬物の拡散移動性をさら
に向上させるためには、該基剤層3の形成後に該層3に
穿孔処理を施したり、該基剤層形成用の水溶液を凍結乾
燥してスポンジ状の基剤層とすることが好ましいもので
ある。
上記水親和性基剤層3に含有させる水溶性薬物としては
、皮膚吸収によって薬理効果を発揮するものであれば制
限はなく、例えば消炎鎮痛剤、精神安定剤、降圧剤など
の循環器系薬物や抗生物質、麻酔剤、抗菌剤、抗癲燗剤
、抗ヒスタミン剤、ビタミン剤などの薬物が挙げられ、
該薬物は該基剤層3中に0.1〜30重量%の範囲で配
合される。
特に、水性環境下での安定性に乏しい水溶性薬物を用い
た場合において本発明における効果が最も顕著に現れる
水親和性基剤層3はプラスチック、金属箔、紙、不織布
、織布などからなるシート、またはこれらの複合シート
などの裏打ち層4を積層した状態で前記水平透過性シー
ト1の一面に設けられる。
このような裏打ち層4は前記水親和性基剤層3と熱圧着
などによって積層することもできるが、より確実に積層
するためには粘着剤7を介在させて積層することが好ま
しいものである。
本発明の複合貼付製剤を製造する一例を以下に示す。
ポリアクリル酸ナトリウムの水溶液に、必要に応じてグ
リセリンの如き多価アルコールを添加したのち、分子内
に少なくとも2個以上のエポキシ基を有する化合物を添
加、混合して均一な水溶液を調製し、片面に剥離処理を
したシートの処理面に塗布したのち常温放置して架橋反
応させ、厚み約1000μmの弱粘着性のある含水ゲル
層2を形成する。
一方、ポリビニルアルコールと水溶性薬物としてインド
メタシンナトリウムを水に均一に溶解したのち、片面に
ff1l離処理をしたシート処理面に塗布、実質的に無
水状態となるように乾燥して水親和性基剤層3を形成す
る。そして、アクリル系粘着剤を片面に塗布したポリエ
チレン製の裏打ち層4の粘着面に上記水親和性基剤層3
を積層して裏打ちされた水親和性基剤層3を形成する。
次に、両面に剥離処理を施したポリエチレンテレフタレ
ートからなる水平透過性シート1の処理面に、上記で得
た含水ゲル層2および水親和性基剤層3をそれぞれ貼着
して、第1図の如き複合貼付製剤を得た。
〈発明の効果〉 以上のように、本発明の複合貼付製剤は両面が低接着性
である水平透過性シートに剥離可能な状態で、含水ゲル
層および実質的に無水状態で水)容性薬物を含有する水
親和性基剤層をそれぞれ別体に貼着しているので、水性
環境下での保存安定性に乏しい水溶性薬物を、長期間に
亘って安定に保持できるものである。また、使用に際し
ては前記含水ゲル層および水親和性基剤層をそれぞれ水
平透過性シートから剥離して重ね合うように積層した状
態で皮膚面に適用することによって、含水ゲル中の水分
が水親和性基剤層に移行し、該基剤層中に含有する水溶
性薬物の拡散移動性を良好にし、薬物の皮膚面への放出
および皮層吸収を高め、各種疾患に対して、顕著な薬理
効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の複合貼付製剤の一実例を示す断面図、
第2図は他の実例の断面図を示し、第3図は従来の含水
ゲル貼付製剤の断面図を示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)両面が低接着性である水平透過性シートの片面に
    含水ゲル層が設けられ、且つ他面には実質的に無水状態
    にある水溶性薬物含有水親和性基剤層および裏打ち層が
    この順序で積層されてなる複合貼付製剤。
  2. (2)含水ゲル層が水溶性高分子またはその架橋体と水
    とからなる特許請求の範囲第1項記載の複合貼付製剤。
  3. (3)水溶性高分子がポリアクリル酸またはその塩、ポ
    リビニルアルコールおよびポリビニルピロリドンから選
    ばれる一種である特許請求の範囲第2項記載の複合貼付
    製剤。
  4. (4)水親和性基剤層がスポンジ層である特許請求の範
    囲第1項記載の複合貼付製剤。
  5. (5)水親和性基剤層が穿孔処理されている特許請求の
    範囲第1項記載の複合貼付製剤。
  6. (6)水親和性基剤層が水溶性高分子またはその架橋体
    からなる特許請求の範囲第1項記載の複合貼付製剤。
  7. (7)水溶性高分子がポリアクリル酸またはその塩、ポ
    リビニルアルコールおよびポリビニルピロリドンから選
    ばれる一種である特許請求の範囲第6項記載の複合貼付
    製剤。
JP27589786A 1986-11-18 1986-11-18 複合貼付製剤 Pending JPS63130529A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07504110A (ja) * 1992-11-05 1995-05-11 ベクトン・ディッキンソン・アンド・カンパニー ユーザ作動型のイオン導入式装置
US5525356A (en) * 1990-03-30 1996-06-11 Medtronic, Inc. Amphoteric N-substituted acrylamide hydrogel and method
KR20030093615A (ko) * 2002-06-04 2003-12-11 한웅코텍 주식회사 친수성 겔 시트

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