JPS63297320A - 複合貼付製剤 - Google Patents

複合貼付製剤

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JPS63297320A
JPS63297320A JP13207187A JP13207187A JPS63297320A JP S63297320 A JPS63297320 A JP S63297320A JP 13207187 A JP13207187 A JP 13207187A JP 13207187 A JP13207187 A JP 13207187A JP S63297320 A JPS63297320 A JP S63297320A
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Masaki Sunami
正記 角南
Mitsuru Tamada
満 玉田
Yusuke Ito
祐輔 伊藤
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Nitto Denko Corp
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Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は皮膚を通して薬物を生体内に投与し、各種疾患
の治療を行うための複合貼付製剤に関するものであり、
詳しくは水性環境下での保存安定性に乏しい水溶性薬物
を皮膚適用時まで分解させずに安定に保持することがで
き、且つ皮膚面適用後すみやかに含有する薬物を経皮的
に生体内へ吸収させることができる複合貼付製剤に関す
る。
〈従来の技術〉 近年、各種疾患を治療するために薬理学的活性を有する
薬物の経口投与や注射による投与に代わって、操作の簡
便さ、薬理効果の持続化および副作用の軽減等を目的と
した経皮投与が注目され、種々の貼付製剤の開発が行わ
れている。
これらの貼付製剤のうち、薬物の経皮吸収性の良好な製
剤として第3図のように水溶性薬物をポリビニルアルコ
ールやポリビニルピロリドンの如き水溶性高分子からな
る含水ゲル3”に含有させ、裏打ち層4と粘着剤層7か
らなる粘着シートに積層したものが開発されている(特
表昭57−500980号公報)。
かかるゲル製剤は含水状態であるので皮膚面に貼付した
際の皮膚刺激や、剥離除去時の皮膚に対する物理的刺激
が少ない。また、含有する薬物も水溶性薬物を使用して
いるので、製造直後は水を媒体とする薬物の拡散移動が
スムースに起こり易く、薬物の皮膚面への放出性、皮膚
吸収性が良好であるといえる。
また、徐放化を目的とした製剤として、裏打ち部材に薬
物貯蔵層および薬物拡散制御層を順次積層してなる製剤
も提案されている(特開昭59−84816号公報)、
かかる製剤は薬物貯蔵層中の薬物を拡散制御層を経て実
質的に一定の制御された速度にて皮膚面に放出し、その
血中濃度を一定に保とうとするものである。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかし、上記含水ゲル製剤は薬物の放出性や薬理効果の
発揮の点で製造直後は良好といえるが、薬物は水性環境
下に置かれるため製剤化した後の保存安定性が悪く、薬
物の分解によって薬物含有量が低下して使用時に薬理効
果を充分に発揮できない場合もあり、使用できる薬物に
も制限があった。
また、上記徐放化製剤の場合、一般に皮膚に存在する角
質層が薬物吸収のバリヤ一層となるので、製剤的に徐放
化を厳格に行った場合には血中もしくは組織中の薬物濃
度が治療上有効な濃度にまで達しない場合や、たとえ達
したとしても効果を発揮するまでに長時間を要したりす
る場合があった。
従って、本発明の目的は、水性環境下での保存安定性に
乏しい水溶性薬物を皮膚適用時まで分解させずに安定に
保持することができる含水ゲルを利用した複合貼付製剤
を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、皮膚面に適用後すみやかに
含有する薬物を経皮的に生体内へ吸収させることができ
る複合貼付製剤を提供することにある。
〈問題点を解決するための手段〉 即ち、本発明の複合貼付製剤は両面が低接着性である水
平透過性シートの片面に実質的に無水状態にある水溶性
薬物含有水親和性基剤層が設けられ、且つ他面には含水
ゲル層および裏打ち層がこの順序で積層されてなるもの
である。
以下、図面を用いて本発明の複合貼付製剤を具体的に説
明する。
第1図は本発明の複合貼付製剤の一実例の断面図であり
、両面が低接着性である水平透過性シート1の片面に実
質的に無水状態にある水溶性薬物含有の水親和性基剤層
2が設けられており、他面には含水ゲルN3および裏打
ちN4がこの順序で積層されている。さらに、本発明に
おいては図示するように、実質的に無水状態にある水溶
性薬物含有の水親和性基剤N2の露出面に汚染を防止す
る目的でシリコーン処理などの剥離処理を施したプラス
チックシートの如き#J離レシート5適宜設けることが
好ましい。
また、第2図は本発明の複合貼付製剤の他の実例の断面
図であり、水親和性基剤層2の汚染を完全に防止するよ
うに剥離処理を施した剥離シート5を用いて水親和性基
剤層2の露出面を完全に覆うように積層したものであり
、水平透過性シート1と剥離シート5との接触部6は接
着剤や熱接着などの手段によってシールされている。
本発明の複合貼付製剤は、上記第1図および第2図のよ
うに両面が低接着性である水平透過性シート1の両面に
、水溶性薬物を含有する水親和性基剤層2および含水ゲ
ル層3をそれぞれ剥離可能な状態で貼着しているので、
使用に際しては、水平透過性シート1の両面からそれぞ
れの層を剥離して裏打ちされた含水ゲル層3に水親和性
基剤層2を重ね合わせたのち皮膚面に貼着するか、もし
くは皮膚面に水溶性薬物を含有する水親和性基剤N2を
貼着したのち、含水ゲル層3を重ね合わせるように貼着
、積層することによって皮膚面に適用することができる
。なお、裏打ち層4の端縁突出部に設けられている粘着
剤層7は本発明の複合貼付製剤を皮膚面に密着固定させ
るのに好都合である。
このように本発明によれば、皮膚適用時において初めて
水親和性基剤N2に含水ゲル層3から水分が供給され、
該基剤層2に含有されている水溶性薬物の拡散移動性が
高まり、水分が皮膚角質層内へ移行するのに帯同して薬
物の移行が促進され、皮膚適用後、短時間の間に治療に
充分な量の薬物が経皮吸収されるのである。
本発明において両面が低接着性である水平透過性シート
1は水親和性基剤層2や含水ゲルM3に対して低接着性
を示すものであり、保存時において含水ゲル層3からの
水分を水親和性基剤N2へ移行させないものであれば特
に制限はなく、シート材料自体が低接着性であるものや
、シリコーン処理などによる剥離処理を両面に施したも
のが使用できる。このようなシートとしては剥離処理の
しやすさや自己支持性などの点からプラスチックシート
を用いることが好ましく、特にポリエステル系プラスチ
ックフィルムを好ましく用いることができる。
本発明において、上記水平透過性シート1の片面に設け
られる水親和性基剤層2は、水溶性薬物を分解させずに
長期間にわたって安定に保持する層であって、実質的に
無水状態の層である。即ち、水分の存在下で不安定とな
る水溶性薬物を皮膚面に適用するまで水分と隔離した状
態で保持するものである。
このような水親和性基剤層2を形成する材料としては、
含水ゲルN3からの水分を皮膚適用時に吸収して薬物の
拡散移動性を高める作用を有するもので、近年、皮膚刺
激の少ないものとして傷テープ等にも多く用いられてい
る織布、不織布、編布の如き繊維の集合体、および水溶
性高分子またはその架橋体を用いることが好ましい、水
溶性高分子としては例えばポリアクリル酸またはその塩
(例えばナトリウムやカリウムの如き一価塩など)、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどが挙げ
られる。架橋体としてはポリアクリル酸またはその塩な
どの水溶性高分子をミョウバンなどの多価金属塩または
゛トリグリシジルイソシアネートなどの分子中に少なく
とも2個のエポキシ基を有する化合物の如き架橋剤によ
って架橋せしめたものや、水溶性高分子に放射線照射の
ような物理的処理を施したものなどが挙げられる。なお
、上記水親和性基剤層2には柔軟性や水吸収性等を付与
する目的で、グリセリンなどの多価アルコールを適宜添
加することもできる。
上記水親和性基剤層2は、水溶性薬物と上記材料とを緊
密状態に混合して圧縮成形しタブレットやシート状にす
る方法、両者を水溶液中にて混合して均一な溶液とした
のちシート等に流延塗布して乾燥しシートやフィルム状
にする方法、もしくは該溶液を型枠に流延して乾燥固化
する方法などによって得ることができる。
また、含水ゲル層3から上記水親和性基剤層2への水分
の吸収を高めて含有する水溶性薬物の拡散移動性をさら
に向上させるためには、該基剤層2の形成後に該層2に
穿孔処理を施したり、該基剤層形成用の水溶液を凍結乾
燥してスポンジ状の基剤層とすることが好ましい。
上記水親和性基剤層2に含有させる水溶性薬物としては
、皮膚吸収によって薬理効果を発揮するものであれば制
限はなく、例えば消炎鎮痛剤、精神安定剤、降圧剤など
の循環器系薬物や抗生物質、麻酔剤、抗菌剤、抗癲瘤剤
、抗ヒスタミン剤、ビタミン剤などの薬物が挙げられ、
該i物は該基剤層2中に0.1〜30重量%の範囲で配
合される。
特に、水性環境下での安定性に乏しい水溶性薬物を用い
た場合において本発明における効果が最も顕著に現れる
前記水平透過性シート1の他面に積層される含水ゲルM
iは使用時において上記水親和性基剤層2に水を供給し
て、薬物の拡散移動性を高める作用を呈する層であり、
該層を構成する材料としては少なくとも水分を保持し、
且つ保形性を有するものであればよい。このような材料
としては例えばカラギーナン、ゼラチン、カラヤゴム等
の多糖類、セルロース誘導体、イソプレンゴム、天然ゴ
ム、スチレン−イソプレン(またはブタジェン)−スチ
レンブロック共重合体ゴムなどが挙げられるが、水に対
する親和性の点から水溶性高分子またはその架橋体を用
いることが好ましく、このような水溶性高分子としては
ポリアクリル酸またはその塩(例えばナトリウムやカリ
ウムの如き一価塩など)、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドンなどが上記特性を備えた含水ゲルとし
ての保形性や保水性、品質の安定性などの点から好まし
いものである。特にポリビニルアルコールは第11改正
日本薬局方にも収載され上記特性の他、安全性も高いの
で好ましく使用できるものである。
また、本発明においてポリビニルアルコールを含水ゲル
層3の形成用に使用する場合、該ポリビニルアルコール
としては完全けん化物でも部分けん化物でもよい。しか
し、得られる含水ゲルの強度や保型性の点から、けん化
度95モル%以上、特に97モル%以上で、平均重合度
1000以上、特に1700〜2600程度の高重合度
品を使用することが好ましい。また、このようなポリビ
ニルアルコールはそのままで用いてもよいが、製剤化し
た際の保型性の点からは架橋を施した方が好ましく、架
橋手段としてはポリビニルアルコール分子中に存在する
水酸基を利用した架橋剤による化学的架橋や、電子線や
放射線、紫外線などを照射する物理的架橋などが利用で
きる。また、特開昭60−177066号公報に記載の
方法(低温結晶化法)、即ちポリビニルアルコールの濃
厚水溶液を氷点以下の低温にて凍結させて氷相と高分子
相が分離した相分離構造体とし、その結果、高分子相中
の分子鎖の局所濃度が高まり高分子鎖間で二次結合が形
成されて結晶核ができるので、その後、氷点以上の温度
にて徐々に融解することによって結晶を生長させて強固
な三次元網目構造を有する架橋体とする方法も製法的に
は簡易な方法であり、好ましく使用することができる。
上記低温結晶化法を採用する場合、ポリビニルアルコー
ルの濃厚水溶液を10〜30重量%とすることが含水ゲ
ルの形成のためには好ましく、該濃度範囲外ではゲルが
軟弱ですぎたり、柔軟性に欠けたりして皮膚面に貼付す
るのに不適当となる恐れがある。
この濃厚水溶液は氷点以下の低温で凍結させるが、通常
−5〜−20℃の温度に直ちに冷却し、約5時間以上凍
結させることが相分離構造体を速やかに作り、結晶核を
形成させる上で好ましく、また凍結後氷点以上の温度、
好ましくは5〜25℃の室温以下の温度にて約8時間以
上放置して徐々に融解させることで強固な含水ゲルが得
られる。
この含水ゲルはミクロ多孔質状態のゲルであり、本発明
の複合貼付製剤に使用した場合、水親和性基剤N2への
水分の移行がスムースであり、含有する薬物の放出性が
良好となる。
また、含水ゲル層3には必要に応じて、グリセリン、ポ
リグリセリン、エチレングリコール、ジエチレンブレコ
ール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール
、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール
、エチレン−プロピレングリコール共重合体等の多価ア
ルコール類や、ジイソプロピルアジペート、エチルカプ
ロエート、ジエチルセバケート等の公知の経皮吸収促進
助剤を適宜含有させることもできる。
含水ゲル層3に含有する水分量は薬物の拡散移動性やゲ
ル層3の保形性や保水能を考慮すると、含水ゲル層3中
に50〜95重量%、好ましくは60〜90重量%の範
囲となるように設定するのがよい。
また、含水ゲル層3の厚みは適用する皮膚面の動きに追
従できる柔軟性などの点から、100〜2000μm1
特に300〜1000μmの範囲とすることが好ましい
上記含水ゲル層3はプラスチック、金属箔、紙、不織布
、織布などからなるシート、またはこれらの複合シート
などの裏打ち層4を積層した状態で前記水平透過性シー
ト1の一面に設けられる。
このような裏打ち層4は前記含水ゲル層2と圧着などに
よって積層することもできる。
〈発明の効果〉 以上のように、本発明の複合貼付製剤は両面が低接着性
である水平透過性シートに剥離可能な状態で、実質的に
無水状態で水溶性薬物を含有する水親和性基剤層および
含水ゲル層をそれぞれ別体に貼着しているので、水性環
境下での保存安定性に乏しい水溶性薬物を、長期間にわ
たって安定に保持できるものである。また、使用に際し
ては前記水親和性基剤層および含水ゲル層をそれぞれ水
平透過性シートから剥離して重ね合うように積層した状
態で皮膚面に適用することによって、含水ゲル中の水分
が水親和性基剤層に移行し、該基剤層中に含有する水溶
性薬物の拡散移動性′が良好となり、薬物の皮膚面への
速やかな放出および皮膚吸収が高まり、各種疾患に対し
て顕著な薬理効果を発揮できるものである。
〈実施例〉 以下に本発明の実施例を示し、さらに具体的に説明する
実施例1 20重量%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液70重量部
に、トリグリシジルイソシアネート0.4重量部を添加
、混合して均一な水溶液を調製した。
該水溶液を不織布側にアクリル系粘着剤N40μmを設
けたポリエチレンとレーヨン製不織布との積層シートの
不織布側に、厚さ111mに塗布して常温放置し、弱粘
着性を有する含水ゲル層3を裏打ち層4上に形成した。
一方、水溶性薬物としてインドメタシンナトリウムを水
に均一に溶解したのち、不織布に含浸させ、次にこれを
室温にて真空乾燥させることによって水親和性基剤層2
を得た。インドメタシンナトリウムの含有量は150μ
g/−であった。
次に、両面剥離処理を施したポリエチレンテレフタレー
トからなる水平透過性シート1の片面に上記水親和性基
剤層2を、他9面には上記含水ゲル層3をそれぞれ貼着
して本発明の複合貼付製剤を得た。
比較例1 実施例1にて得られた含水ゲル層3にインドメタシンナ
トリウムを150μg/ej含有させて、水親和性基剤
層2を有しない薬物含有含水ゲル層と裏打ち層とからな
る貼付製剤を作製した。
実施例2 10重量%ポリビニルアルコール水tla液100重量
部に、インドメタシンナトリウム1重量部、グリセリン
0.5重量部を添加、溶解して均一な水溶液としたのち
、片面に処理を施した剥離シートの処理面に塗布、乾燥
して実質的に無水状態の水親和性基剤層2を得た。イン
ドメタシンナトリウムの含有量は150μg/cjであ
った。
次に、両面11M処理を施したポリエチレンテレフタレ
ートからなる水平透過性シート1の片面に上記水親和性
基剤層2を、他面には実施−1で得た裏打ちされた含水
ゲル層3をそれぞれ貼着して本発明の複合貼付製剤を得
た。
実施例3 20!Wit%ポリビニルピロリドン(分子!16万)
水溶液を厚さ500μmの型枠に入れ、5Mrad、の
電子線照射を行って含水ゲル層3を作製し、実施例1に
て使用した粘着剤層を設けた積層シートを裏打ちして裏
打ち層4を有する含水ゲル層3を作製した。
次に、両面剥離処理を施したポリエチレンテレフタレー
トからなる水平透過性シート1の片面に実施例1にて得
た水親和性基剤層2を、他面には上記裏打ちされた含水
ゲル層3をそれぞれ貼着して本発明の複合貼付製剤を得
た。
比較例2 実施例3にて得られた含水ゲルM3にインドメタシンナ
トリウムを150μg/aj含有させて、水親和性基剤
層2を有しない薬物含有含水ゲル層と裏打ち層とからな
る貼付製剤を作製した。
実施例4 ポリビニルアルコール(け/u化度99.5 モ)L、
%、平均重合度1700)の10重量%水溶液を厚さ1
mの型枠に注入し、次に不織布側にアクリル系粘着剤3
140μmを設けたポリエチレンとレーヨン製不織布と
の積層シートの不織布側を上記ポリビニルアルコール水
溶液と接するようにして型枠上を覆い、フリーザーにて
凍結させた。凍結後、10℃にて徐々に融解して(融解
時間8時間)、裏打ち層4上に形成された弱粘着性を有
する含水ゲル層3を得た。
次に、両面剥離処理を施したポリエチレンテレフタレー
トからなる水平透過性シート1の片面に実施例1にて得
たインドメタシンナトリウム含有の水親和性基剤層2を
、他面には上記裏打ちされた含水ゲル層3をそれぞれ貼
着して本発明の複合貼付製剤を得た。
比較例3 実施例4にて得られた含水ゲル層3にインドメタシンナ
トリウムを150μg/−含有させて、水親和性基剤層
2を有しない薬物含有含水ゲル層と裏打ち層とからなる
貼付製剤を作製した。
実施例5 ポリビニルアルコール(けん化度89モル%、平均重合
度1700)の10重量%水溶液100重量部に、イン
ドメタシンナトリウム1重量部、グリセリン0.5重量
部を添加、溶解して均一な水溶液としたのち、片面に処
理を施した剥離シートの処理面に塗布、乾燥して実質的
に無水状態の水親和性基剤N2を得た。インドメタシン
ナトリウムの含有量は150μg/−であった。
次に、両面剥離処理を施したポリエチレンテレフタレー
トからなる水平透過性シート1の片面に上記水親和性基
剤112を、他面には実施例4にて得た裏打ちされた含
水ゲル層3をそれぞれ貼着して本発明の複合貼付製剤を
得た。  ゛実施例6 水溶性薬物としての塩酸イソプロテレノロールを水に均
一に溶解したのち、レーヨン製の不織布に含浸させ、次
いで真空乾燥することによって水親和性基剤層2を得た
。塩酸イソプロテレノロールの含有量は500μg/c
tlであった。
次に、両面剥離処理を施したポリエチレンテレフタレー
トからなる水平透過性シート1の片面に上記水親和性基
剤N2を、他面には実施例1にて得た裏打ちされた含水
ゲル層3をそれぞれ貼着して本発明の複合貼付製剤を得
た。
比較例4 実施例1にて得られた含水ゲルM3に塩酸イソプロテレ
ノロールを500μg/ad含有させて、水親和性基剤
層2を有しない薬物含有含水ゲル層と裏打ち層とからな
る貼付製剤を作製した。
実施例7 10重量%ポリビニルアルコール水溶液100重量部に
、塩酸イソプロテレフロール3重量部、グリセリン0.
5重量部を添加、溶解して均一な水溶液としたのち、片
面に処理を施した剥離シートの処理面に塗布、乾燥して
実質的に無水状態の水親和性基剤層2を得た。塩酸イソ
プロテレノロールの含有量は500μg/dであった。
次に、両面剥離処理を施したポリエチレンテレフタレー
トからなる水平透過性シート1の片面に上記水親和性基
剤層2を、他面には実施例1で得た裏打ちされた含水ゲ
ル層3をそれぞれ貼着して本発明の複合貼付製剤を得た
実施例日 ポリビニルアルコール(けん化度89モル%、平均重合
度1700)の10重量%水溶液100重量部に、塩酸
イソプロテレフロール3重量部、グリセリン0.5重量
部を添加、溶解して均一な水溶液としたのち、片面に処
理を施した剥離シートの処理面に塗布、乾燥して実質的
に無水状態の水親和性基剤N2を得た。塩酸イソプロテ
レノロールの含有量は500μg/cdであった。
次に、両面剥離処理を施したポリエチレンテレフタレー
トからなる水平透過性シート1の片面に上記水親和性基
剤層2を、他面には実施例4にて得た裏打ちされた含水
ゲル層3をそれぞれ貼着して本発明の複合貼付製剤を得
た。
比較例5 実施例4にて得られた含水ゲル層3に塩酸イソプロテレ
ノロールを500μg/aj含有させて、水親和性基剤
N2を有しない薬物含有含水ゲル層と裏打ち層とからな
る貼付製剤を作製した。
実施例9 水溶性薬物としての塩酸クロニジンを水に均一に溶解し
たのち、レーヨン製の不織布に含浸させ、次いで真空乾
燥することによって水親和性基剤層2を得た。塩酸クロ
ニジンの含有量は400μg/dであった。
次に、両面剥離処理を施したポリエチレンテレフタレー
トからなる水平透過性シート1の片面に上記水親和性基
剤層2を、他面には実施例1にて得た裏打ちされた含水
ゲル層3をそれぞれ貼着して本発明の複合貼付製剤を得
た。
比較例6 実施例1にて得られた含水ゲル層3に塩酸クロニジンを
400μg/cni含有させて、水親和性基剤N2を有
しない薬物含有含水ゲル層と裏打ち層とからなる貼付製
剤を作製した。
実施例10 10重量%ポリビニルアルコール水溶液100重量部に
、塩酸クロニジン2重量部、グリセリン0.5重量部を
添加、溶解して均一な水溶液としたのち、片面に処理を
施した剥離シートの処理面に塗布、乾燥して実質的に無
水状態の水親和性基剤層2を得た。塩酸クロニジンの含
有量は400μg/−であった。
次に、両面剥離処理を施したポリエチレンテレフタレー
トからなる水平透過性シート1の片面に上記水親和性基
剤N2を、他面には実施例1で得た裏打ちされた含水ゲ
ルN3をそれぞれ貼着して本発明の複合貼付製剤を得た
実施例11 ポリビニルアルコール(けん化度89モル%、平均重合
度1700)の10重量%水溶液100重量部に、塩酸
クロニジン2重量部、グリセリン0.5重量部を添加、
溶解して均一な水溶液としたのち、片面に処理を施した
剥離シートの処理面に塗布、乾燥して実質的に無水状態
の水親和性基剤層2を得た。塩酸クロニジンの含有量は
400μg/ctAであった。
次に、両面剥離処理を施したポリエチレンテレフタレー
トからなる水平透過性シート1の片面に上記水親和性基
剤層2を、他面には実施例4にて得た裏打ちされた含水
ゲル層3をそれぞれ貼着して本発明の複合貼付製剤を得
た。
比較例7 実施例4にて得られた含水ゲル層3に塩酸クロニジンを
400μg / crA含有させて、水親和性基剤層2
を有しない薬物含有含水ゲル層と裏打ち層とからなる貼
付製剤を作製した。
各実施例および比較例にて得た製剤を密閉容器に保管し
、40℃で6力月間保存したのち、貼付製剤中の薬物量
を高速液体クロマトグラフィーにて測定し、貼付製剤中
の薬物残存率を求めた。その結果を第1表に示した。
(以下、余白) 第1表 次に、実施例1〜5にて得られた複合貼付製剤および市
販ゲル軟膏をヒトの背部450dに貼付、もしくは塗布
(インドメタシンナトリウムの皮膚面適用量が同量とな
るように塗布量を調整)して薬物の血漿中濃度を測定し
た。その結果を第4図および第5図に示した。
また、実施例6〜11にて得た複合貼付製剤をヒトの胸
部(実施例6〜8では50c+J、実施例9〜11では
9c+J)に貼付し、市販の経口用錠剤(塩酸イソプロ
テレノロール含115■、塩酸クロニジン15μg)を
経口投与して各薬物の血漿中濃度をガスクロマトグラフ
ィー(E CD)にて測定した。その結果を第6図およ
び第7図に示した。
各図から明らかなように、本発明の実施別品は市販のゲ
ル軟膏や経口用錠剤と比べて、速やかに血漿中濃度が上
昇し、長時間にわたって持続的に効果を発揮することが
判明した。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の複合貼付製剤の実例の断
面図、第3図は従来の含水ゲル貼付製剤の断面図を示し
、第4図〜第7図は本発明の実施別品を皮膚面に適用し
た際の経時的な血漿中濃度の変化を市販品と比べて示し
たものである。 1・・・水平透過性シート、2・・・水親和性基剤層、
3・・・含水ゲル層、4・・・裏打ち層、5・・・剥離
シート2.            特許出願人日東電
気工業株式会社 代表者 鎌居 五朗 第4図

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)両面が低接着性である水平透過性シートの片面に
    実質的に無水状態にある水溶性薬物含有水親和性基剤層
    が設けられ、且つ他面には含水ゲル層および裏打ち層が
    この順序で積層されてなる複合貼付製剤。
  2. (2)含水ゲル層が水溶性高分子またはその架橋体と水
    とからなる特許請求の範囲第1項記載の複合貼付製剤。
  3. (3)水溶性高分子がポリアクリル酸またはその塩、ポ
    リビニルアルコールおよびポリビニルピロリドンから選
    ばれた一種である特許請求の範囲第2項記載の複合貼付
    製剤。
  4. (4)水親和性基剤層が繊維の集合体である特許請求の
    範囲第1項記載の複合貼付製剤。
  5. (5)水親和性基剤層がスポンジ層である特許請求の範
    囲第1項記載の複合貼付製剤。
  6. (6)水親和性基剤層が穿孔処理されている特許請求の
    範囲第1項記載の複合貼付製剤。
  7. (7)水親和性基剤層が水溶性高分子またはその架橋体
    からなる特許請求の範囲第1項記載の複合貼付製剤。
  8. (8)水溶性高分子がポリアクリル酸またはその塩、ポ
    リビニルアルコールおよびポリビニルピロリドンから選
    ばれた一種である特許請求の範囲第7項記載の複合貼付
    製剤。
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