JPH08260316A - 不織布及びこの製造方法 - Google Patents
不織布及びこの製造方法Info
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Abstract
及びこの製造方法を提供すること。 【構成】 本発明の不織布は、二種類以上の極細繊維
と、この極細繊維の中の少なくとも一種類の極細繊維が
融着した極細繊維束とが混在し、この極細繊維及び/又
はこの極細繊維束が、融着及び/又は絡合した構造を有
するもので、本発明の不織布の製造方法は、二種類以上
の樹脂成分からなる分割性繊維を含む繊維ウエブを熱処
理して、この分割性繊維の、少なくとも最も融点の低い
樹脂成分を融着させた後、流体流を作用させて、この分
割性繊維を分割する方法である。
Description
に関する。
維は、分割することにより繊維表面積を広くできるた
め、払拭性の向上、塵埃保持性の向上、液体保持性の向
上など、様々な効果を発揮する。そのため、この分割性
繊維を分割した極細繊維を含む不織布が数多く開発され
ている。しかしながら、単に分割性繊維を分割した極細
繊維を含む不織布は、分割性繊維の極細化により風合は
優れているものの、伸びやすく、用途によっては使用し
ずらいため、分割して得た極細繊維を融着することが提
案されている。しかしながら、極細繊維を融着すると、
極細繊維の自由度を損うことになるため、風合が硬くな
るという問題があった。
を解決するためになされたものであり、風合に優れ、低
伸度の極細繊維を含む不織布、及びこの製造方法を提供
することを目的とする。
類以上の極細繊維と、この極細繊維の中の少なくとも一
種類の極細繊維が融着した極細繊維束とが混在し、この
極細繊維及び/又はこの極細繊維束が、融着及び/又は
絡合した構造を有するものである。
の樹脂成分からなる分割性繊維を含む繊維ウエブを熱処
理して、該分割性繊維の、少なくとも最も融点の低い樹
脂成分を融着させた後、流体流を作用させて、該分割性
繊維を分割する方法である。
の極細繊維及び極細繊維束を得る。この分割性繊維は二
種類以上の極細繊維に分割できるように、二種類以上の
樹脂成分からなる。この分割性繊維としては、例えば、
ポリアミド系、ポリエステル系、ポリオレフィン系、ポ
リアクリロニトリルなどの異系の樹脂成分を二種類以上
組み合わせたものであっても良いし、ポリエチレンとポ
リプロピレンとを組み合わせた場合のように、同系の樹
脂成分同士を組み合わせたものであっても良い。
繊維を構成する樹脂成分の中で、最も融点の低い樹脂成
分(以下、「低融点成分」という)を少なくとも融着さ
せるが、分割性繊維を構成する樹脂成分全部を融着させ
ると、後工程の流体流処理によって、極細繊維に分割し
にくいため、分割性繊維を構成する樹脂成分全部が融着
しないように、分割性繊維を構成する樹脂成分の中で、
低融点成分と最も融点の高い樹脂成分(以下、「高融点
成分」という)との融点差を10℃以上、より好ましく
は15℃以上となるように、分割性繊維の樹脂成分を選
択するのが好ましい。例えば、分割性繊維が二種類の樹
脂成分からなる場合、ポリアミド成分とポリエステル成
分、ポリアミド成分とポリオレフィン成分、ポリエステ
ル成分とポリオレフィン成分、或いはポリプロピレン成
分とポリエチレン成分などの組み合わせがある。
ば、二種類の樹脂成分からなる分割性繊維の断面形状を
表す図1の(a)〜(d)に示すように、一樹脂成分1
を他樹脂成分2の間に配した菊花状のものや、図1
(e)に示すように、一樹脂成分1と他樹脂成分2とを
交互に層状に積層したものを使用できる。図1(a)の
場合には、楔形状の断面形状を有する極細繊維のみに分
割し、図1(b)の場合には、略楕円形状と楔形状の断
面形状を有する極細繊維に分割し、図1(c)の場合、
楔形状と円形状の断面形状を有する極細繊維に分割し、
図1(d)の場合、略楕円形状と楔形状と円形状の断面
形状を有する極細繊維に分割し、図1(e)の場合、扁
平形状の断面形状を有する極細繊維のみに分割するが、
扁平形状、略楕円形状、楔形状などの断面形状であっ
て、繊維断面における長軸の長さが2〜20μm、短軸
の長さが0.1〜10μmの極細繊維が50%以上存在し
ていると、風合が向上すると同時に、液保持性が向上し
たり、塵埃などの捕集効率が向上するなどの効果を奏す
るため、好適である。これらの中でも、菊花状の繊維断
面を有する分割性繊維は、樹脂成分が均一に繊維表面に
露出しており、低融点成分により均一に融着できるた
め、より好適に使用できる。また、低融点成分の分割性
繊維表面を占める面積が狭いと、融着を効率的に行うこ
とができず、伸度のある不織布となりやすいため、低融
点成分が分割性繊維表面の20〜100%、より好まし
くは60〜80%を占めているのが好ましい。
の直径により、風合に差が生じるため、円形断面換算に
おける平均繊維径が0.1〜6μmの極細繊維に分割でき
る分割性繊維を使用するのが好ましい。0.1μm未満で
は不織布が伸びやすく、6μmを越えると風合が悪くな
るためで、より好ましくは0.2〜5μmである。なお、
この平均繊維径を有する極細繊維に分割するには、分割
性繊維が太い場合、多くの極細繊維に分割できれば良い
し、分割性繊維が細い場合、少ない極細繊維に分割でき
るものであっても良い。一般的な繊維ウエブの形成方法
である湿式法又は乾式法において、均一に、しかも効率
良く実施できる繊維の繊度は1デニール(比重1の時、
直径12μm)以上、好ましくは1.5デニール(比重1
の時、直径14.6μm)以上であるため、4本以上の極
細繊維に分割できる分割性繊維を使用するが、好ましく
は8本以上、より好ましくは16本以上の極細繊維に分
割できる分割性繊維を使用する。
を20重量%以上、好ましくは50重量%以上、より好
ましくは70重量%以上使用する。この分割性繊維以外
に使用できる繊維としては、例えば、レーヨンなどの再
生繊維、アセテートなどの半合成繊維、ナイロン系、ビ
ニロン、ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル
系、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポ
リオレフィン系、ポリウレタン、ポリクラール、或いは
エチレン−ビニルアルコール共重合体などの合成繊維、
綿などの植物繊維、羊毛などの動物繊維などを使用でき
る。なお、不織布の伸度をより抑えるために、単一の樹
脂成分又は芯鞘型、サイドバイサイド型、或いは偏芯型
などの複数の樹脂成分からなる接着繊維を使用しても良
いが、後述のように、少なくとも分割性繊維の低融点成
分を融着させた後に流体流を作用させるため、接着繊維
で接着した後に流体流を作用させると、接着繊維による
接着も破壊されるため、接着繊維は流体流を作用させた
後にも接着させるのが好ましい。そのため、流体流を作
用させた後に、接着繊維のみを接着させ、極細繊維を融
着して風合を硬くしないように、分割性繊維の低融点成
分よりも10℃以上、より好ましくは15℃以上低い融
点を有する接着繊維を使用するのが好ましい。
法などの乾式法による得た繊維ウエブ、湿式法により得
た繊維ウエブ、又はメルトブロー法やスパンボンド法な
どの直接法により得た繊維ウエブを単独で、又は適宜複
合して得ることができる。本発明で使用する繊維の平均
繊維長は繊維ウエブの形成方法によって異なり、湿式法
により形成する場合には3〜22mmであるのが好まし
く、乾式法により形成する場合には、20〜110mmで
あるのが好ましい。なお、前者の湿式法によれば、より
均一で緻密な繊維ウエブ、結果としてより均一で緻密な
不織布を得ることができるので、より好適である。
的に熱処理して、少なくとも分割性繊維の低融点成分を
融着する。この融着により、不織布の伸度を抑制すると
共に、次工程の流体流の作用により極細繊維及び極細繊
維束を効率的に得ることが可能となる。つまり、分割性
繊維の自由度が高いと、流体流を作用させても、分割性
繊維が流体流から逃げて、極細繊維及び極細繊維束が得
られにくいが、融着により分割性繊維の自由度が低くな
り、流体流が作用しやすくなるため、極細繊維及び極細
繊維束を得やすくなる。しかも、最初から高圧力の流体
流を作用させても分割性繊維が流体流から逃げないた
め、流体流の作用回数を減らすことができ、また、融着
によりある程度の強度があるため、流体流を作用させる
際の搬送時に形状変化が生じないので、生産上も好適で
ある。特に、繊維ウエブ構成繊維の平均繊維長が3〜2
2mm程度と短い場合には、流体流の作用により繊維が移
動やすく、均質な繊維ウエブを乱してしまったり、極細
繊維及び極細繊維束を得ることが困難であったが、この
融着により極細繊維及び極細繊維束が容易に得られる。
このように、予め少なくとも分割性繊維の低融点成分を
融着することにより、目付が10〜30g/m2という従来
得ることのできなかった低目付であっても、繊維ウエブ
を乱すことなく、極細繊維と極細繊維束を含む、優れた
風合を有する不織布を得ることが可能となった。このよ
うに、分割性繊維の自由度は低い方がより好ましいの
で、繊維ウエブを全体的に融着するのが好ましい。な
お、分割性繊維の分割により、極細繊維及び極細繊維束
を得やすいように、無圧下で熱処理するのが好ましい。
を作用させて、極細繊維と極細繊維束を得るが、流体流
を作用させる前に、融着した繊維ウエブを、ロール間を
通すなどの固体押圧手段を作用させて分割性繊維に歪み
を生じさせると、容易に極細繊維束を形成することがで
き、しかも後の流体流を効率的に作用させることができ
るので、好適な前処理である。特に、分割性繊維がポリ
エチレンとポリプロピレンの組み合わせのように、分割
しにくい相溶性の樹脂成分のみからなる場合には、極細
繊維及び極細繊維束を得やすくなるため、好適な前処理
である。また、この前処理により極細繊維及び極細繊維
束を得やすくなるため、流体流の合計エネルギーを低く
することが可能となる。
作用させた後、融着した繊維ウエブに流体流を作用させ
て、少なくとも分割性繊維の低融点成分による融着を部
分的に破壊し、二種類以上の極細繊維及び極細繊維束を
得る。この極細繊維束は分割性繊維を構成する樹脂成分
による融着が完全に破壊されず、少なくとも一つの樹脂
成分(一般的には分割性繊維の低融点成分)からなる極
細繊維により融着し、束状になったものであり、1本の
分割性繊維の50%以上が分割したものをいい、分割と
は隣接する樹脂成分が剥離した状態をいう。他方、極細
繊維は分割性繊維を分割して得たものをいい、極細繊維
束から完全に分離した状態にあっても良いし、極細繊維
の一部が極細繊維束に拘束された状態にあっても良い。
この極細繊維と極細繊維束は混在した状態にあり、極細
繊維束が不織布の表面近傍に存在していても良いが、不
織布表面の均一性の点から、主として不織布内部に存在
しているのが好ましい。また、この極細繊維と極細繊維
束は流体流の作用により、極細繊維同士、極細繊維と極
細繊維束、或いは極細繊維束同士が絡合しているため、
より伸長しにくい不織布を得ることができる。更に、繊
維ウエブの熱処理による融着が流体流により部分的に破
壊されるが、極細繊維同士、極細繊維と極細繊維束、或
いは極細繊維束同士の融着が残存しているため、伸長し
にくい不織布であるが、風合の点から、できるだけ融着
箇所が少ない方が好ましい。このように、本発明の不織
布は極細繊維束の存在、極細繊維及び/又は極細繊維束
の交絡及び/又は融着により、低伸度で、極細化した極
細繊維の存在による優れた風合を有するものである。
あるのが好ましく、通常の水流絡合の条件、例えば、ノ
ズル径0.05〜0.3mm、好適には0.08〜0.2mm、
ピッチ0.2〜3mm、好適には0.4〜2mmで一列に配列
したノズルプレートや、ノズルを2列以上に配列したノ
ズルプレートを使用し、圧力10〜300kg/cm2、好適
には50〜250kg/cm2の流体流を噴出し、1回以上、
少なくとも片面に作用させれば良い。なお、前述のよう
に、固体押圧手段を前処理として施した場合には、より
高い圧力の流体流を作用させたり、作用回数を減らすこ
とができるという特長がある。
ブを載置する支持体によって、実質的に無孔の不織布
や、大きな孔を有する不織布を得ることができる。具体
的には、支持体として、空間率20〜40%のネットや
多孔板、より具体的には、線径0.1〜0.26mmで、5
5〜120メッシュのネットや、孔径0.2〜0.5mmの
多孔板を使用すれば、実質的に無孔の不織布を得ること
ができ、線径0.26mm以上で、55メッシュ未満の目
の粗いネットや、孔径0.5mmを越える多孔板を使用す
れば、大きな孔を有する不織布を得ることができる。
とができるが、前述の接着繊維を繊維ウエブに混合して
おき、流体流を作用させた後に、熱処理により接着させ
ると、より低伸度の不織布を得ることができる。なお、
前述のように、この熱処理により極細繊維を融着させな
いように、分割性繊維の低融点成分よりも10℃以上低
い融点を有する接着繊維を使用するのが好ましく、この
接着繊維は分割性繊維量を減らさないように、50重量
%以下、より好ましくは30重量%以下とする。
は、少なくとも一方向における、目付50g/m2換算での
引張強度7kg/5cm幅以上、破断伸度30%以下の性能を
有する。この引張強度は5cm幅の不織布を引張強伸度試
験機((株)オリエンテック製)のチャック間(10c
m)に挟み、引張速度100mm/分で引張った時の、破
断時の強度をいい、破断伸度は同様に破断する時の伸度
をいう。なお、目付50g/m2の引張強度(T50)に換算
する方法は、不織布の目付をW、破断時強度をTとした
場合に、T50=(50/W)×T、の式により行う。
う低目付の不織布から、70g/m2という高目付の不織布
まで製造することができるので、本発明の不織布は衣料
用芯地、衣料用中入綿、貼付剤用基布、医療用衣服用基
材、電池用セパレータ、気体又は液体フィルタ、自動車
用天井材、FRP用基材、ワイピング材など、様々な用
途に使用することができる。なお、これら用途に適合さ
せるために、他の素材と複合するなど、様々な後加工を
施すことができる。
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。な
お、風合はJIS 1096-19906.19.1 A法(4
5゜カンチレバー法)により測定した。また、厚さは5
00g/cm2荷重下の値をいう。
を有し、長軸の長さ7μm、短軸の長さ1μmで、略楕円
形状を有するポリプロピレン成分(融点160℃、分割
後の平均繊維径3.5μm)と、長軸の長さ7μm、短軸
の長さ0.5μmで、楔形状を有する高密度ポリエチレン
成分(融点138℃、分割後の平均繊維径3.5μm)
と、直径2.4μmの円形状を有するポリプロピレン成分
(融点160℃)とからなり、この高密度ポリエチレン
成分が繊維表面の75%を占める、17分割可能な分割
性繊維(繊度1.3デニール、繊維長10mm)を100
%使用し、湿式法により繊維ウエブを形成した。次い
で、この繊維ウエブを140℃の熱風乾燥機を通して、
この分割性繊維の高密度ポリエチレン成分のみを融着さ
せた。次いで、この融着した繊維ウエブを線圧190kg
/cmのカレンダー間を15m/分の速度で通した後、空
間率28%、たて方向の線径0.132mm、よこ方向の
線径0.152mmで構成された100メッシュのネット
に載置し、このネットを6m/分で移動させながら、直
径0.13mm、ピッチ0.6mmで配置したノズルから水圧
82kg/cm2の水流で3回処理した後、この繊維ウエブを
反転させ、同様のノズルから水圧82kg/cm2の水流で2
回処理、次いで、同様のノズルから水圧20kg/cm2の水
流で1回処理した。この極細繊維に分割し、絡合した繊
維ウエブを123℃の熱風乾燥機で乾燥して、目付50
g/m2、厚さ0.18mmで、内部に極細繊維束を有する不
織布を得た。この不織布の長さ方向の5%モジュラス強
度、10%モジュラス強度、破断時の引張強度、破断伸
度、及び不織布の長さ方向の風合の物性を測定した結果
は表1に示す通りであった。
8mmとした以外は、実施例1と全く同様にして、内部に
極細繊維束を有する不織布を得た。この不織布の物性も
表1に示す。
な分割性繊維75重量%と、芯成分がポリプロピレン
で、鞘成分が低密度ポリエチレン(融点120℃)から
なる芯鞘型接着繊維(繊度2デニール、繊維長10mm)
25重量%とから、湿式法により繊維ウエブを形成した
後、実施例1と同様にして、分割性繊維及び芯鞘型接着
繊維の融着、カレンダー処理、及び水流を作用させた
後、この分割し、絡合した繊維ウエブを123℃の熱風
乾燥機で乾燥すると同時に、芯鞘型接着繊維の低密度ポ
リエチレン成分のみを接着させて、目付50g/m2、厚さ
0.21mmで、内部に極細繊維束を有する不織布を得
た。この不織布の物性も表1に示す。
割し、絡合した繊維ウエブを、140℃の熱風乾燥機で
乾燥すると同時に、分割性繊維の高密度ポリエチレン成
分も融着して、目付50g/m2、厚さ0.18mmの不織布
を得た。この不織布は極細繊維束を有しないものであっ
た。この不織布の物性も表1に示す。
維ウエブを、123℃の熱風乾燥機を通して、芯鞘型接
着繊維の低密度ポリエチレン成分のみを接着させた後、
実施例1と同様にして、カレンダー処理及び水流を作用
させた後、この絡合した繊維ウエブを123℃の熱風乾
燥機で乾燥すると同時に、再度、芯鞘型接着繊維の低密
度ポリエチレン成分のみを接着させて、目付20g/m2、
厚さ0.08mmの不織布を得た。この不織布は水流を作
用させる前の接着箇所が少ないため、水流の作用によっ
て繊維ウエブが乱れて大きな孔を列状に有し、しかも極
細繊維束を有しないものであった。この不織布の物性も
表1に示す。
と、この極細繊維の中の少なくとも一種類の極細繊維が
融着した極細繊維束とが混在し、この極細繊維及び/又
はこの極細繊維束が、融着及び/又は絡合した構造を有
しているため、低伸度で、風合にも優れたものである。
の樹脂成分からなる分割性繊維を含む繊維ウエブを熱処
理して、この分割性繊維の、少なくとも最も融点の低い
樹脂成分を融着させた後、流体流を作用させる方法であ
るため、容易に上記不織布を得ることができる。
維の模式的な断面図 (b) 本発明の他の極細繊維に分割可能な複合繊維の
模式的な断面図 (c) 本発明の他の極細繊維に分割可能な複合繊維の
模式的な断面図 (d) 本発明の他の極細繊維に分割可能な複合繊維の
模式的な断面図 (e) 本発明の他の極細繊維に分割可能な複合繊維の
模式的な断面図
Claims (13)
- 【請求項1】 二種類以上の極細繊維と、該極細繊維の
中の少なくとも一種類の極細繊維が融着した極細繊維束
とが混在し、該極細繊維及び/又は該極細繊維束が、融
着及び/又は絡合した構造を有することを特徴とする不
織布。 - 【請求項2】 最も融点の低い極細繊維と、最も融点の
高い極細繊維との融点差が10℃以上あることを特徴と
する請求項1記載の不織布。 - 【請求項3】 極細繊維の円形断面換算における平均繊
維径が、0.1〜6μmであることを特徴とする請求項1
又は請求項2記載の不織布。 - 【請求項4】 50%以上の極細繊維が扁平形状、略楕
円形状、楔形状の中から選ばれる断面形状を有し、繊維
断面における長軸の長さが2〜20μm、短軸の長さが
0.1〜10μmであることを特徴とする請求項1〜請求
項3のいずれかに記載の不織布。 - 【請求項5】 極細繊維の平均繊維長が3〜22mmであ
ることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記
載の不織布。 - 【請求項6】 最も融点の低い極細繊維よりも10℃以
上低い融点を有する接着繊維が混在し、接着しているこ
とを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
不織布。 - 【請求項7】 目付が10〜70g/m2であることを特徴
とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の不織布。 - 【請求項8】 二種類以上の樹脂成分からなり、極細繊
維に分割可能な複合繊維(以下、「分割性繊維」とい
う)を含む繊維ウエブを熱処理して、該分割性繊維の、
少なくとも最も融点の低い樹脂成分を融着させた後、流
体流を作用させて、該分割性繊維を分割することを特徴
とする不織布の製造方法。 - 【請求項9】 最も融点の低い樹脂成分と、最も融点の
高い樹脂成分との融点差が10℃以上ある分割性繊維で
あることを特徴とする請求項8記載の不織布の製造方
法。 - 【請求項10】 最も融点の低い樹脂成分が、分割性繊
維表面の20〜100%占めていることを特徴とする請
求項8又は請求項9記載の不織布の製造方法。 - 【請求項11】 繊維ウエブを湿式法により形成するこ
とを特徴とする請求項8〜請求項10のいずれかに記載
の不織布の製造方法。 - 【請求項12】 繊維ウエブが、分割性繊維の最も融点
の低い樹脂成分よりも10℃以上低い融点を有する接着
繊維を含むことを特徴とする請求項8〜請求項11のい
ずれかに記載の不織布の製造方法。 - 【請求項13】 流体流を作用させて分割性繊維を分割
した後、熱処理により、分割性繊維の最も融点の低い樹
脂成分よりも10℃以上低い融点を有する接着繊維のみ
を接着することを特徴とする請求項12記載の不織布の
製造方法。
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JP8487295A JP3907712B2 (ja) | 1995-03-16 | 1995-03-16 | 不織布及の製造方法 |
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JPH08260316A true JPH08260316A (ja) | 1996-10-08 |
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