JP3931005B2 - 不織布及びその製造方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は不織布及びその製造方法に関する。より具体的には、引張り強さ、腰及びしなやかさを同時に満足する不織布及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
不織布は繊維の種類、繊維ウエブの形成方法、或いは繊維ウエブの結合方法を適宜組み合わせることにより、様々な用途に適合させることができるため、その使用用途は拡大する傾向にある。
この不織布のもとである繊維ウエブの形成方法として、水を繊維の分散媒体とする方法、いわゆる湿式法が知られている。この湿式法により形成した繊維ウエブ(湿式繊維ウエブ)は水を分散媒体として使用することにより、繊維長が25mm以下の短い繊維を使用することができるため、地合いの優れるものである。他方で、この湿式繊維ウエブは繊維長が短い繊維を使用しており、繊維同士の絡みが少ないため、この湿式繊維ウエブを結合した不織布(湿式不織布)は、引張り強さの低いものである。
この湿式不織布の引張り強さを向上させる手段の1つとして、湿式繊維ウエブに対して水流を作用させることにより繊維同士を絡合させる方法がある。この方法によれば湿式不織布の引張り強さを向上させることはできるが、従来、乾式不織布が使用されていたような引張り強さを必要とする用途に適用するには未だ不十分であった。
湿式不織布の引張り強さを向上させる別の手段として、湿式繊維ウエブを構成する繊維として熱可塑性繊維を使用し、無圧下で熱を作用させて前記熱可塑性繊維を融着させる方法がある。この方法によっても湿式不織布の引張り強さを向上させることはできるが、従来、乾式不織布が使用されていたような引張り強さを必要とする用途に適用するには未だ不十分であった。
そのため、湿式繊維ウエブを構成する繊維として熱可塑性繊維を使用し、熱を作用させた後に加圧したり、熱と圧力を同時に作用させて、湿式繊維ウエブ全体を融着させる方法も考えられる。しかしながら、この方法により製造した湿式不織布はフィルム状で硬く、腰のあるものであるが、繊維を使用していることによるしなやかさがないため、各種用途に適用することは困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたものであり、引張り強さに優れ、しかも腰としなやかさのバランスに優れているため各種用途に適用することのできる不織布、及びこのような不織布の製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の不織布は、不織布の厚さ方向に対して直角方向全面に、全ての熱可塑性繊維の少なくとも一部が圧着したフィルム状の層を有し、前記フィルム状の層の片面又は両面に、前記フィルム状の層と接合した繊維を含む繊維層を備えたものである。このようにフィルム状の層が全面的に存在しているため、優れた引張り強さを有すると同時に適度な腰を有し、しかもフィルム状の層の片面又は両面に繊維層を備えているため、適度なしなやかさを有する不織布である。また、本発明の不織布はフィルム状の層を有するため、通気性の低いものである。そのため、通気性が低いのが好ましい用途に好適に適用することができる。
【0005】
本発明の不織布の製造方法は、熱可塑性繊維を含む繊維ウエブの全体に対して、加熱処理及び加圧処理を実施して、全ての熱可塑性繊維の少なくとも一部が圧着した圧着繊維ウエブを形成した後、前記圧着繊維ウエブの片面又は両面に対して流体流を作用させる、前記不織布の製造方法である。このように、本発明の製造方法によれば前記不織布を簡易に製造することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の不織布は厚さ方向に対して直角方向全面に、繊維の圧着によるフィルム状の層を有するため、優れた引張り強さを有するとともに適度な腰を有している。不織布の厚さ方向に対して直角方向に、部分的に繊維の圧着によるフィルム状の層を有する場合には、引張り強さ、腰ともに不十分な不織布であるのに対して、本発明の不織布は全面的にフィルム状の層を有するため、上記効果が優れている。
なお、「不織布の厚さ方向」とは、28.3mm2あたり4.5N荷重した時の不織布表面を構成する繊維と接触できる表裏の仮想平面に対して直角方向をいう。
【0007】
本発明の不織布のフィルム状の層は繊維の圧着により形成された層である。この「圧着」とは個々の繊維が本来有する断面形状を留めないほどに変形し、密着して周囲の繊維と一体化している状態をいう。なお、圧着した繊維中に圧着しない樹脂が含まれていても良く、この場合には圧着していない樹脂が残存している。このようなフィルム状の層は、例えば、不織布断面の電子顕微鏡写真から確認することができる。
【0008】
このように、本発明のフィルム状の層は繊維の圧着により形成されているため、本発明の不織布はある程度の通気度を有するものである。しかしながら、不織布の通気度が高いということは、それだけ繊維の圧着の程度が低いことを意味し、結果として引張り強さの低いものであるため、本発明の不織布の通気度は15cm/s以下であるのが好ましく、10cm/s以下であるのがより好ましい。なお、本発明における「通気度」は、JIS L 1096(6.27.1 A法(フラジール法))に規定される方法により測定して得られる値をいう。
【0009】
本発明の不織布は、少なくとも一方向における引張り強さが150N/50mm幅以上であるのが好ましく、170N/50mm幅以上であるのがより好ましく、190N/50mm幅以上であるのが更に好ましい。
このような引張り強さを有する不織布は、特に繊維長が25mm以下であるような繊維から構成されている繊維ウエブ(例えば、湿式繊維ウエブ)を単に絡合させたり、無圧下で融着させたり、或いはこれらを併用することによっても製造することが困難なものである。
この引張り強さは少なくとも一方向における値であるが、一般的に不織布を製造する際に、不織布の流れ方向に繊維が配向しやすいため、不織布の流れ方向(いわゆる、たて方向)における引張り強さが最も高い。
なお、「引張り強さ」は幅50mmの不織布を、引張り強さ試験機(オリエンテック製、テンシロンUTM−III−100)のチャック間(チャック間距離:10cm)に固定し、引張り速度300mm/minで引張った際の値をいう。
【0010】
このフィルム状の層を構成するもととなった繊維としては、圧着しやすいように、熱可塑性繊維であるのが好ましい。この熱可塑性繊維としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂など)、ポリ塩化ビニリデン系樹脂などの結晶性の熱可塑性樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリビニルアルコール系などの非晶性の熱可塑性樹脂など、1種類以上の樹脂からなる熱可塑性繊維を使用することができる。
なお、圧着性の異なる2種類以上の熱可塑性樹脂からなる複合熱可塑性繊維からなると、少なくとも1種類の熱可塑性樹脂が圧着したとしても、少なくとも1種類の熱可塑性樹脂により強度を維持することができ、より引張り強さの優れる不織布とすることができるため好適である。
この複合熱可塑性繊維の断面形状としては、例えば、芯鞘型、偏芯型、サイドバイサイド型、海島型、オレンジ型、多重バイメタル型であることができる。
【0011】
本発明の不織布は前述のようなフィルム状の層の片面又は両面に、前述のフィルム状の層と接合した繊維を含む繊維層を備えているため、しなやかさを併せもつ不織布である。
この繊維層を構成する繊維のフィルム状の層との接合状態としては、例えば、圧着、融着、フィルム状の層を構成する繊維の一部、などがある。
この繊維層を構成する繊維はフィルム状の層のもととなった繊維と同じ樹脂から構成されていても良いし、異なる樹脂から構成されていても良いが、接合性の点から、フィルム状の層のもととなった繊維の樹脂を1種類以上含んでいるのが好ましい。
また、繊維層を構成する繊維の繊維径は特に限定するものではないが、繊維径が6μm以下の極細繊維を含んでいると、細いがゆえに柔軟であり、しなやかさがより優れるため好適である。より好ましい繊維径は5μm以下であり、4μm以下であるのが更に好ましい。下限は特に限定するものではないが、0.01μm程度が適当である。
本発明における繊維径は繊維断面形状が円形である場合の繊維の直径をいい、繊維断面形状が非円形である場合には、繊維断面形状を円形に換算した際の繊維の直径をいう。
このような極細繊維の存在比率が高ければ高いほどしなやかさに優れているため、繊維層中50mass%以上含まれているのが好ましく、70mass%以上含まれているのがより好ましく、80mass%以上含まれているのが更に好ましい。
このような繊維層を構成する繊維の繊維長は特に限定するものではなく、繊維ウエブの形成方法によって異なる。例えば、繊維ウエブをカード法やエアレイ法などの乾式法により形成する場合には、25〜160mm程度であり、湿式法により形成する場合には25mm以下であり、或いはスパンボンド法(場合によりメルトブロー法も)により形成する場合にはフィラメントである。これらの中でも地合いの優れる25mm以下であるのが好ましく、20mm以下であるのがより好ましく、15mm以下であるのが更に好ましい。
【0012】
このように本発明の不織布の繊維層はフィルム状の層と接合した繊維を含んでいるが、繊維層を構成する繊維がフィルム状の層と接合していると、繊維の脱落という問題が発生しにくいため、フィルム状の層と接合している繊維は多ければ多いほど好ましい。なお、繊維層を構成する繊維はフィルム状の層と接合していなくても、フィルム状の層と接合した別の繊維と接合していれば、脱落の問題は解決できる。
【0013】
なお、本発明の不織布はフィルム状の層の片面又は両面に繊維層を備えたものであるが、両面に繊維層を備えている場合には、両面とも同じ繊維層から構成されている必要はなく、構成繊維の樹脂組成、繊度、繊維長、構成繊維の配合などの点で相違していても良い。
【0014】
次に、本発明の不織布の製造方法について説明する。
本発明の前述のような不織布は、熱可塑性繊維を含む繊維ウエブの全体に対して、加熱処理及び加圧処理を実施して圧着繊維ウエブを形成した後、前記圧着繊維ウエブの片面又は両面に対して流体流を作用させることにより製造することができる。
このように本発明の方法によると、最初に加熱処理及び加圧処理により圧着繊維ウエブを形成しているため、この加熱処理及び加圧処理により引張り強さ、腰、通気度を調整することができ、また、比較的薄い不織布を製造することができる。
また、圧着ウエブの片面又は両面に対して流体流を作用させることにより、圧着した繊維を解して繊維層を形成できるため、この流体流を調節することにより繊維層の状態を調整することができ、その結果として、所望のしなやかさとすることができる。
更に、フィルム状の不織布やフィルムなどと繊維ウエブとを積層することなく製造できる方法であるため、簡便に製造できる方法である。
【0015】
本発明の不織布の製造方法においては、まず熱可塑性繊維を含む繊維ウエブを製造する。
この熱可塑性繊維としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂など)、ポリ塩化ビニリデン系樹脂などの結晶性の熱可塑性樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリビニルアルコール系などの非晶性の熱可塑性樹脂など、1種類以上の樹脂からなる熱可塑性繊維を1種類以上使用することができる。
この熱可塑性繊維として、圧着性の異なる2種類以上の熱可塑性樹脂からなる複合熱可塑性繊維を使用すると、少なくとも1種類の熱可塑性樹脂が圧着して、少なくとも1種類の圧着に達していない熱可塑性樹脂と一体となり、繊維シートを構成する繊維同士が全体としてフィルム状になるため、つまり繊維強化プラスチックと同様の状態になるため、引張り強さのより優れる不織布とすることができ、また、後工程である流体流の作用により、圧着した少なくとも1種類の熱可塑性樹脂が破壊されて、圧着していない少なくとも1種類の熱可塑性樹脂からなる繊維(好適には繊維径6μm以下の極細繊維)を発生させて繊維層を形成することができるため好適である。
この好適である複合熱可塑性繊維の断面形状としては、例えば、芯鞘型、偏芯型、サイドバイサイド型、海島型、オレンジ型、多重バイメタル型であることができる。これらの中でも、流体流の作用によって圧着した少なくとも1種類の熱可塑性樹脂を破壊しやすい、サイドバイサイド型、オレンジ型、多重バイメタル型であるのが好ましく、極細繊維を発生しやすいオレンジ型、多重バイメタル型であるのがより好ましく、圧着できる熱可塑性樹脂が繊維表面に均一に位置することのできるオレンジ型であるのが最も好ましい。
このような複合熱可塑性繊維の繊度は繊維径6μm以下の極細繊維を発生しやすいように、1.1〜6.7dtex(デシテックス)程度であるのが好適である。
このような複合熱可塑性繊維は繊維ウエブ中、50mass%以上含まれているのが好ましい。
なお、「圧着性が異なる2種類以上の熱可塑性樹脂」とは、個々の熱可塑性樹脂のみからなる繊維から構成される一定面密度の繊維ウエブに対して、後述のような加熱処理及び加圧処理を実施して圧着不織布を製造した場合に、得られる圧着不織布の引張り強さが1割以上異なる熱可塑性樹脂の組み合せをいう。この圧着性に影響を与える大きな要因として、熱可塑性樹脂の融点があり、熱可塑性樹脂の融点差が10℃以上(好ましくは20℃以上)であると、圧着性が異なる2種類以上の熱可塑性樹脂である場合が多い。
本発明における「融点」は示差熱量計を用い、昇温速度10℃/分で室温から昇温して得られる融解吸熱曲線の極大値を与える温度をいう。
【0016】
本発明の繊維ウエブは前述のような熱可塑性繊維を含むものであるが、熱可塑性繊維の量が少ないと、後述の加熱処理及び加圧処理によって圧着が不十分となり、結果としてフィルム状の層の形成が困難になる傾向があるため、熱可塑性繊維は60mass%以上含まれているのが好ましく、80mass%以上含まれているのがより好ましく、100mass%熱可塑性繊維であるのが更に好ましい。
なお、2種類以上の熱可塑性繊維を含んでいる場合には、全ての熱可塑性繊維が全部圧着してしまうと、繊維層を形成しにくいため、少なくとも1種類の熱可塑性繊維は複合熱可塑性繊維であり、その複合熱可塑性繊維の少なくとも1つの熱可塑性樹脂は、その複合熱可塑性繊維の他の熱可塑性樹脂及び他の熱可塑性繊維を構成する熱可塑性樹脂のいずれの熱可塑性樹脂よりも圧着性が低いのが好ましい。最も大きな要因である融点の観点からいうと、少なくとも1種類の熱可塑性繊維は複合熱可塑性繊維であり、その複合熱可塑性繊維の少なくとも1つの熱可塑性樹脂は、その複合熱可塑性繊維の他の熱可塑性樹脂及び他の熱可塑性繊維を構成する熱可塑性樹脂のいずれの熱可塑性樹脂よりも10℃以上(好ましくは20℃以上)融点が高いのが好ましい。
また、熱可塑性繊維以外の繊維としては、例えば、レーヨン、ポリノジック、キュプラなどの再生繊維、アセテートなどの半合成繊維、ガラス繊維、炭素繊維などの無機繊維、綿、麻などの植物繊維、羊毛、絹などの動物繊維などを使用することができる。
【0017】
本発明の繊維ウエブの形成方法としては、例えば、湿式法、カード法やエアレイ法などの乾式法、スパンボンド法やメルトブロー法などの直接法などを採用することができる。これらの中でも、地合いの優れる湿式法により形成するのが好ましい。本発明の製造方法によれば、湿式法のように繊維長の短い熱可塑性繊維を使用した場合であっても、十分な引張り強さを有する不織布を製造することができる。
この湿式法としては、従来公知の方法、例えば、水平長網方式、傾斜ワイヤー型長網方式、円網方式、又は長網・円網コンビネーション方式などがある。
なお、繊維ウエブは一層から構成されていても良いし、繊維ウエブの形成方法、繊維ウエブを構成する繊維の種類(特に熱可塑性繊維の種類)、繊維ウエブを構成する繊維の配合(特に熱可塑性繊維の配合)、繊維ウエブを構成する繊維の繊度(特に熱可塑性繊維の繊度)、繊維ウエブを構成する繊維の繊維長(特に熱可塑性繊維の繊維長)などの点で相違する、2種類以上の繊維ウエブを積層したものであっても良い。
また、繊維ウエブの面密度は、繊維ウエブ全体を圧着できるように、20〜300g/m2であるのが好ましく、40〜150g/m2であるのがより好ましく、60〜100g/m2であるのが更に好ましい。
【0018】
次いで、このような繊維ウエブの全体に対して加熱処理及び加圧処理を実施して圧着繊維ウエブを形成する。このように、繊維ウエブに対して全体に加熱処理及び加圧処理を実施しているため、部分的に加熱処理及び加圧処理を実施した場合や、繊維ウエブに対して加熱処理のみを全体的に実施した場合には得られない、優れた引張り強さを有する不織布を製造することができる。
【0019】
このような加熱処理及び加圧処理は同時に実施することもできるし、別々に実施(例えば、加熱処理後に加圧処理を実施)することもできる。前者の加熱処理と加圧処理とを同時に実施できる装置としては、例えば、熱カレンダーなどがある。また、加熱処理のみを実施できる装置として、例えば、熱風貫通式熱処理器などがあり、加圧処理のみを実施できる装置として、例えば、カレンダーなどがある。
なお、繊維ウエブが2種類以上の熱可塑性繊維を含んでいる場合には、繊維の圧着によるフィルム状の層を形成しやすいように、全ての熱可塑性繊維の少なくとも一部が圧着する条件で、加熱処理及び加圧処理を実施するのが好ましい。最も大きな要因である融点の観点からいうと、全ての熱可塑性繊維を圧着させるために、各々の熱可塑性繊維を構成する最も融点の低い熱可塑性樹脂の中で、最も高い熱可塑性樹脂の融点以上の温度で加熱処理を実施するのが好ましい。例えば、最も融点の低い熱可塑性樹脂の融点が120℃である熱可塑性繊維と、最も融点の低い熱可塑性樹脂の融点が130℃である熱可塑性繊維を含む繊維ウエブの場合には、温度130℃以上の温度で加熱処理を実施するのが好ましい。また、加圧処理は熱可塑性樹脂が十分に圧着するように、0.05〜0.5MPa程度であるのが好ましい。
また、全ての熱可塑性繊維全体が圧着するような条件下で加熱処理及び加圧処理を実施すると、次の流体流の作用によっても繊維層を形成するのが難しい傾向にあるため、少なくとも1種類の熱可塑性繊維が複合熱可塑性繊維であり、その複合熱可塑性繊維の少なくとも1種類の熱可塑性樹脂が圧着しにくい条件下で、加熱処理及び加圧処理を実施するのが好ましい。最も大きな要因である融点の観点からいうと、複合熱可塑性繊維の最も融点の高い熱可塑性樹脂が圧着しないように、その最も融点の高い熱可塑性樹脂の融点よりも5℃以上、好ましくは8℃以上低い温度で加熱処理を実施するのが好ましい。例えば、最も融点の高い熱可塑性樹脂の融点が160℃である複合熱可塑性繊維を含む繊維ウエブの場合には、温度155℃以下の温度で、好ましくは温度152℃以下の温度で加熱処理を実施するのが好ましい。
例えば、芯鞘型複合熱可塑性繊維とオレンジ型複合熱可塑性繊維とを含む湿式繊維ウエブに対して加熱処理及び加圧処理を実施した場合、この加熱処理及び加圧処理によって、圧着繊維ウエブの引張り強さが270N/50mm幅以上となる程度まで十分に圧着するのが好ましい。
【0020】
次いで、前述のようにして製造した圧着繊維ウエブの片面又は両面に対して流体流を作用させて、本発明の不織布を製造することができる。この圧着繊維ウエブに対して流体流を作用させることにより、流体流を作用させた面に繊維層を形成することができるため、片面に対して流体流を作用させれば片面に繊維層を有し他面にフィルム状の層を有する不織布を製造することができ、両面に対して流体流を作用させれば両面に繊維層を有し中央部近辺にフィルム状の層を有する不織布を製造することができる。
このように繊維層を形成できるのは、流体流によって圧着した繊維を圧着状態から解除したり、流体流によって圧着した熱可塑性樹脂を破壊して取り除いて、圧着していない熱可塑性樹脂からなる繊維を表面に露出させることによると考えられる。
このような観点からすると、圧着繊維ウエブを構成する熱可塑性繊維はいずれも複合熱可塑性繊維であり、全ての複合熱可塑性繊維の少なくとも1種類の熱可塑性樹脂が圧着していないのが好ましい。このような状態であることによって、繊維径6μm以下の極細繊維を発生しやすくもなる。
なお、圧着繊維ウエブの両面に対して流体流を作用させる場合、その作用条件は同じであっても異なっていても良い。
【0021】
この流体流としては、取り扱いやすい水であるのが好ましい。
より具体的には、例えば、直径0.05〜0.3mm、ピッチ0.2〜3mmで一列又は二列以上にノズルを配置したノズルプレートから流体流を圧着繊維ウエブに対して噴出すれば良い。このような流体流は片面に対して1回以上噴出すれば良い。なお、前述のように流体流によって圧着した熱可塑性繊維を圧着状態から解除したり、流体流によって圧着した熱可塑性樹脂を破壊して取り除いていると考えられるため、比較的高い圧力の流体流を作用させるのが好ましく、より具体的には5MPa以上、好ましくは8MPa以上の流体流を噴出するのが好ましい。上限は特に限定するものではないが、30MPa程度が適当である。
なお、流体流を作用させる際に圧着繊維ウエブを支持する支持材はネットなどの開口を有するものであっても良いし、開口を有しないものであっても良い。後者のように開口を有しないものであると、流体流が作用しても圧着繊維ウエブに開口が形成されにくく、地合いの優れる不織布を製造できるため好適な態様である。なお、開口を有しない、つまり無孔質である部分は支持体全体である必要はなく、少なくとも流体流の作用部に相当する箇所が無孔質であれば十分である。この無孔質支持材の形状としては、例えば、ロール状、平板状などであることができる。
なお、このように無孔質支持材を使用した場合、開口を有する支持材のように、流体流を排出できるところが少ないため、圧着繊維ウエブ上に流体が滞留して、流体流の作用を減じる傾向がある。そのため、圧着繊維ウエブ上に流体が滞留しないように、流体流の反射流を吸引除去できる手段(例えば、サクション装置)を圧着繊維ウエブ近傍(例えば、上方)に設置するのが好ましい。
【0022】
前述のような流体流の作用により、フィルム状の層の片面又は両面に繊維層を形成することができる。なお、更に引張り強さを必要とする場合には、繊維層を構成する熱可塑性繊維を融着させても良い。
【0023】
以上のようにして、本発明の不織布、つまり、不織布の厚さ方向に対して直角方向全面に、繊維の圧着によるフィルム状の層を有し、前記フィルム状の層の片面又は両面に、前記フィルム状の層と接合した繊維を含む繊維層を備えた不織布を製造することができる。
なお、繊維層を構成する繊維として、繊維径6μm以下の極細繊維を含む不織布は、例えば、圧着繊維ウエブを構成する熱可塑性繊維として、圧着繊維ウエブを形成する際の加熱処理及び加圧処理によって圧着しない、直径6μm以下の熱可塑性樹脂を含む複合熱可塑性繊維を含んでいることによって、容易に製造することができる。
また、繊維層を構成する繊維の繊維長が25mm以下である不織布は、例えば、繊維長が25mm以下の繊維から繊維ウエブ(例えば、湿式繊維ウエブ)を使用することによって、容易に製造することができる。
更に、通気度が15cm/s以下であったり、少なくとも一方向における引張り強さが150N/50mm幅以上である不織布は、例えば、熱可塑性繊維として複合熱可塑性繊維量を多くすること、熱可塑性繊維量を多くすること、加熱処理及び加圧処理により熱可塑性繊維を十分に圧着させること、などの条件を満たした場合に初めて得ることができる。
【0024】
以上のように、本発明の不織布は引張り強さ、腰及びしなやかさの優れるものである。更には、フィルム状の層によって通気度を低くすることができるため、これら性能を必要とする用途に使用することができる。例えば、電池用セパレータ、除電用基材、合成皮革用基材、内装材用基材、ワイパー、芯地などの用途に使用することができる。
なお、更に各種用途に適合するように、親水化処理、導電性付与処理、樹脂含浸処理、放電処理などの物理的及び/又は化学的処理を実施することができる。
【0025】
以下に、本発明の実施例を記載するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、引張り強さは、幅50mmの試験片を、引張り強さ試験機(オリエンテック製、テンシロンUTM−III−100)のチャック間(チャック間距離:10cm)に固定し、引張り速度300mm/minで引張った際の値であり、通気度はJIS L 1096(6.27.1 A法(フラジール法))に規定される方法により測定した値である。
【0026】
【実施例】
(実施例1)
芯成分がポリプロピレン(融点:160℃)からなり、鞘成分が低密度ポリエチレン(融点:110℃)からなる、繊度2.2dtex、繊維長10mmの芯鞘型複合熱可塑性繊維20mass%と、図1に示すような、ポリプロピレン成分(図中記号12、略三角形状で繊度0.13dtex(直径:4.3μm)のポリプロピレン極細繊維(融点:160℃)を8本と、略円形状で繊度0.089dtex(直径:3.5μm)のポリプロピレン極細繊維(融点:160℃)を1本発生可能)と、高密度ポリエチレン成分(図中記号11、略三角形状で繊度0.13dtex(直径:4.2μm)の高密度ポリエチレン極細繊維(融点:130℃)を8本発生可能)とからなる、繊度2.2dtex、繊維長5mmのオレンジ型複合熱可塑性繊維80mass%とを混合分散させたスラリーを、傾斜ワイヤー型長網方式により抄造して繊維ウエブ(面密度70g/m2)を形成し、乾燥した。
次いで、この湿式繊維ウエブをリライアントプレス機(アサヒ繊維機械工業、JR−1000LTS−E)により、湿式繊維ウエブ全体に対して、温度130℃での加熱処理及び圧力0.2MPaでの加圧処理を実施して、芯鞘型複合熱可塑性繊維の鞘成分(低密度ポリエチレン)及びオレンジ型複合熱可塑性繊維の高密度ポリエチレン成分の両方を圧着して、圧着繊維ウエブを形成した。この圧着繊維ウエブのたて方向における引張り強さは300N/50mm幅であった。
次いで、この圧着繊維ウエブに対して、無孔ロールからなる支持材上で、ノズル径0.13mm、ピッチ0.6mmで一列に配列したノズルプレートから圧力15MPaの水流を両面交互に2回づつ作用させ、次いで乾燥して、面密度63g/m2の不織布を製造した。なお、水流の反射流を吸引除去できるように、サクション装置を圧着繊維ウエブの上方に設置し、水流の反射流を吸引除去した。この不織布の断面における電子顕微鏡写真(図2参照)から、厚さ方向に対して直角方向全面に、熱可塑性繊維の圧着によるフィルム状の層を有し、このフィルム状の層の両面にフィルム状の層と接合した繊維を含む繊維層を備えたものであった。この繊維層を構成する繊維はいずれの繊維層は、ほとんど(80mass%以上)繊維径4.3μmのポリプロピレン極細繊維から構成されており、その繊維長は5mm以下であった。この不織布のたて方向における引張り強さは154N/50mm幅であり、通気度は11.8cm/sであった。また、この不織布は腰があると同時に柔軟性にも優れるしなやかなものであった。
【0027】
(実施例2)
実施例1と同様にして製造した湿式繊維ウエブを、リライアントプレス機(アサヒ繊維機械工業、JR−1000LTS−E)により、湿式繊維ウエブ全体に対して、温度135℃での加熱処理及び圧力0.2MPaでの加圧処理を実施して、芯鞘型複合熱可塑性繊維の鞘成分(低密度ポリエチレン)及びオレンジ型複合熱可塑性繊維の高密度ポリエチレン成分の両方を圧着して、圧着繊維ウエブ(たて方向における引張り強さは320N/50mm幅)を形成したこと以外は、実施例1の操作を繰り返して、面密度63g/m2の不織布を製造した。
この不織布の断面における電子顕微鏡写真(図3参照)から、厚さ方向に対して直角方向全面に、熱可塑性繊維の圧着によるフィルム状の層を有し、このフィルム状の層の両面にフィルム状の層と接合した繊維を含む繊維層を備えたものであった。この繊維層を構成する繊維はいずれの繊維層はほとんど(80mass%以上)繊維径4.3μmのポリプロピレン極細繊維からなり、その繊維長は5mm以下であった。この不織布のたて方向における引張り強さは190N/50mm幅であり、通気度は9.3cm/sであった。また、この不織布は腰があると同時に柔軟性にも優れるしなやかなものであった。
【0028】
(実施例3)
実施例1と同様にして製造した湿式繊維ウエブを、リライアントプレス機(アサヒ繊維機械工業、JR−1000LTS−E)により、湿式繊維ウエブ全体に対して、温度140℃での加熱処理及び圧力0.2MPaでの加圧処理を実施して、芯鞘型複合熱可塑性繊維の鞘成分(低密度ポリエチレン)及びオレンジ型複合熱可塑性繊維の高密度ポリエチレン成分の両方を圧着して、圧着繊維ウエブ(たて方向における引張り強さは330N/50mm幅)を形成したこと以外は、実施例1の操作を繰り返して、面密度62g/m2の不織布を製造した。
この不織布の断面における電子顕微鏡写真(図4参照)から、厚さ方向に対して直角方向全面に、熱可塑性繊維の圧着によるフィルム状の層を有し、このフィルム状の層の両面にフィルム状の層と接合した繊維を含む繊維層を備えたものであった。この繊維層を構成する繊維はいずれの繊維層はほとんど(80mass%以上)繊維径4.3μmのポリプロピレン極細繊維からなり、その繊維長は5mm以下であった。この不織布のたて方向における引張り強さは215N/50mm幅であり、通気度は9.7cm/sであった。また、この不織布は腰があると同時に柔軟性にも優れるしなやかなものであった。
【0029】
(比較例1)
実施例1と同様にして製造した湿式繊維ウエブを、リライアントプレス機(アサヒ繊維機械工業、JR−1000LTS−E)により、湿式繊維ウエブ全体に対して、温度125℃での加熱処理及び圧力0.2MPaでの加圧処理を実施して、実質的に芯鞘型複合熱可塑性繊維の鞘成分(低密度ポリエチレン)のみを圧着して、圧着繊維ウエブ(たて方向における引張り強さは250N/50mm幅)を形成したこと以外は、実施例1の操作を繰り返して、面密度66g/m2の不織布を製造した。
この不織布の断面における電子顕微鏡写真(図5参照)から、厚さ方向に対して直角方向に、熱可塑性繊維の圧着によるフィルム状の層は全く存在しない、腰のないものであった。この不織布のたて方向における引張り強さは39N/50mm幅で、通気度が29.6cm/sの強度的に劣る腰のないものであった。
【0030】
(比較例2)
実施例1と同様にして製造した湿式繊維ウエブ全体に対して、温度135℃に設定されたオーブンにより熱処理を実施(無圧下)して、芯鞘型複合熱可塑性繊維の鞘成分(低密度ポリエチレン)及びオレンジ型複合熱可塑性繊維の高密度ポリエチレン成分の両方を融着して、融着繊維ウエブを形成した。この融着繊維ウエブのたて方向における引張り強さは130N/50mm幅であった。
次いで、この融着繊維ウエブに対して、無孔ロールからなる支持材上で、ノズル径0.13mm、ピッチ0.6mmで一列に配列したノズルプレートから圧力12MPaの水流を両面交互に2回づつ作用させ、次いで乾燥して、面密度71g/m2の不織布を製造した。なお、水流の反射流を吸引除去できるように、サクション装置を融着繊維ウエブの上方に設置し、水流の反射流を吸引除去した。この不織布の断面における電子顕微鏡写真(図6参照)から、厚さ方向に対して直角方向に、熱可塑性繊維の圧着によるフィルム状の層は全く存在しない、腰のないものであった。この不織布のたて方向における引張り強さは130N/50mm幅で、通気度が17cm/sの強度的にも劣るものであった。
【0031】
【発明の効果】
本発明の不織布は優れた引張り強さを有すると同時に適度な腰を有し、しかも適度なしなやかさを有するものである。
また、本発明の不織布は通気性の低いものであるため、通気性が低いのが好ましい用途に好適に使用することができる。
【0032】
本発明の不織布の製造方法によれば、前述のような不織布を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 オレンジ型複合熱可塑性繊維の模式的断面図
【図2】 実施例1の不織布の断面の電子顕微鏡写真
【図3】 実施例2の不織布の断面の電子顕微鏡写真
【図4】 実施例3の不織布の断面の電子顕微鏡写真
【図5】 比較例1の不織布の断面の電子顕微鏡写真
【図6】 比較例2の不織布の断面の電子顕微鏡写真
【符号の説明】
1 オレンジ型複合熱可塑性繊維
11 高密度ポリエチレン成分
12 ポリプロピレン成分

Claims (9)

  1. 不織布の厚さ方向に対して直角方向全面に、全ての熱可塑性繊維の少なくとも一部が圧着したフィルム状の層を有し、前記フィルム状の層の片面又は両面に、前記フィルム状の層と接合した繊維を含む繊維層を備えていることを特徴とする不織布。
  2. 繊維層を構成する繊維として、繊維径6μm以下の極細繊維を含んでいることを特徴とする、請求項1記載の不織布。
  3. 繊維層を構成する繊維の繊維長が25mm以下であることを特徴とする、請求項1又は請求項2記載の不織布。
  4. 通気度が15cm/s以下であることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の不織布。
  5. 少なくとも一方向における引張り強さが150N/50mm幅以上であることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の不織布。
  6. 熱可塑性繊維を含む繊維ウエブの全体に対して、加熱処理及び加圧処理を実施して、全ての熱可塑性繊維の少なくとも一部が圧着した圧着繊維ウエブを形成した後、前記圧着繊維ウエブの片面又は両面に対して流体流を作用させることを特徴とする、不織布の厚さ方向に対して直角方向全面に、全ての熱可塑性繊維の少なくとも一部が圧着したフィルム状の層を有し、前記フィルム状の層の片面又は両面に、前記フィルム状の層と接合した繊維を含む繊維層を備えている不織布の製造方法。
  7. 熱可塑性繊維として、圧着性の異なる2種類以上の熱可塑性樹脂からなる複合熱可塑性繊維を含んでいることを特徴とする、請求項6に記載の不織布の製造方法。
  8. 繊維ウエブが湿式法により製造された湿式繊維ウエブからなることを特徴とする、請求項6又は請求項7記載の不織布の製造方法。
  9. 流体流を作用させる際に、圧着繊維ウエブを支持する支持材として、少なくとも流体流の作用部に相当する箇所が無孔質である支持材を使用することを特徴とする、請求項6〜請求項8のいずれかに記載の不織布の製造方法。
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