JPH08259890A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH08259890A
JPH08259890A JP7094478A JP9447895A JPH08259890A JP H08259890 A JPH08259890 A JP H08259890A JP 7094478 A JP7094478 A JP 7094478A JP 9447895 A JP9447895 A JP 9447895A JP H08259890 A JPH08259890 A JP H08259890A
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JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
aminoquinone
recording medium
magnetic recording
magnetic layer
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Pending
Application number
JP7094478A
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English (en)
Inventor
Makoto Hirama
信 平間
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた防カビ効果と、磁性塗料の高い安定性
による優れた生産性とを両立できる塗布型の磁気記録媒
体を提供すること。 【構成】 磁性層の結合剤成分中の少なくとも一つの樹
脂組成中に、下記一般式(1−1),(1−2)で表さ
れるアミノキノン構造のうち少なくとも一方のアミノキ
ノン構造を構成単位に含有させる。さらに、磁性層中に
下記一般式(2)の構造の防カビ剤を含有させる。 【化3】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗布型の磁気記録媒体に
関するものであり、特に、優れた防カビ効果と、磁性塗
料の高い安定性による優れた生産性とを両立できる磁気
記録媒体を提供することを目的としている。
【0002】
【従来の技術】塗布型の磁気記録媒体は、ポリエステル
等の非磁性支持体上に、磁性塗料を塗布して(磁性層を
設けて)形成される。磁性塗料は、磁性体や研磨剤、遮
光材を湿潤剤、潤滑剤と共に結合剤(例えば塩化ビニル
共重合体、ウレタン樹脂、硝化綿)に混練、分散して形
成される。また、非磁性支持体の他方の面には、走行
性、遮光性を改善するために、バックコート層を設ける
ことが一般的に行われている。磁気記録媒体は耐久性、
信頼性と電磁変換特性とを両立させなければならず、こ
のために、塩化ビニル共重合体、ウレタン樹脂、硝化綿
などの結合剤を目的に応じて組み合わせて用いることが
多い。その他、上述したように、分散を促進するための
湿潤剤や、走行性を改善するための脂肪酸、脂肪酸エス
テル、シリコーンオイル等の潤滑剤を用いる。
【0003】磁気記録媒体は、近年、広く一般に普及し
ており、使用目的、使用環境なども多様化しいる。この
ような状況において、磁気記録媒体へのカビによる汚染
の問題が発生している。カビに汚染された場合、記録さ
れているデータの読出しが不可能になったり、媒体から
再生される映像の画質が著しく劣化するなどの問題があ
った。カビは発育環境が満たされれば、基本的にどのよ
うな物にでも発生することが知られている。磁気記録媒
体関連の物では、ウレタン樹脂、塩化ビニル共重合体等
がカビが発生しやすい物として知られており、脂肪酸エ
ステルなどはカビの栄養源になりやすいと言われてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁気記
録媒体を高性能化するためには、ウレタン、塩ビ、脂肪
酸エステル等を使用することが多く、近年の磁気記録媒
体はカビが発生しやすくなっている。カビ対策として、
特開昭61−214212、特開平2−49217に示
されるような防カビ剤を磁性層中に添加する技術が提案
されているが、これらの技術では、電磁変換特性が劣化
したり、磁性塗料の安定性が劣化する等の問題があり、
実用性としては十分ではなかった。この発明は、優れた
防カビ効果と、磁性塗料の高い安定性による優れた生産
性とを両立できる磁気記録媒体を提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために本発明は、強磁性体粉を含有する磁性層を支
持体に塗布してなる磁気記録媒体において、前記磁性層
の結合剤成分中の少なくとも一つの樹脂組成中に、下記
一般式(1−1),(1−2)で表されるアミノキノン
構造のうち少なくとも一方のアミノキノン構造を構成単
位に含み、かつ、前記磁性層中に下記一般式(2)の構
造の物質を含むことを特徴とする磁気記録媒体を提供す
るものである。
【0006】
【化1】
【0007】
【化2】
【0008】
【実施例】本発明者は、防カビ剤を添加しても、磁性塗
料の安定性が劣化せず優れた生産性を有する磁気記録媒
体を実現するため鋭意研究を重ねた。その結果、強磁性
体粉を含有する磁性層を支持体に塗布してなる磁気記録
媒体において、磁性層の結合剤成分中の少なくとも一つ
の樹脂組成中に、上記一般式(1−1),(1−2)で
表されるアミノキノン構造のうち少なくとも一方のアミ
ノキノン構造を構成単位に含有させ、かつ、前記磁性層
中に上記一般式(2)の構造の防カビ剤を添加するとい
う簡単な方法により、上記目的を達成できることを見出
した。
【0009】本発明で使用される強磁性体粉としては、
γ- FeOx(x= 1.33〜1.5)、Co変性γ-
FeOx(x= 1.33〜1.5)、FeまたはNiま
たはCoを主成分(75%以上)とする強磁性合金粉
末、バリュウムフェライト、ストロンチウムフェライト
等の六方晶フェライト等公知の強磁性粉末が使用でき
る。これらの強磁性粉末は所定の原子以外にAl,S
i,S,Sc,Ti,V,Cr,Cu,Y,Mo,R
h,Pd,Ag,Sn,Sb,Te,Ba,Ta、W,
Re,Au,Hg,Pb,Bi,La,Ce,Pr,N
d,P,Co,Mn,Zn,Ni,Sr,Bなどの原子
を含んでもかまわない。強磁性体粉サイズをBET法に
よる比表面積で示せば、25〜80m2 /gであり、好
ましくは35〜60m2 /gである。25m2 /gより
小さいとノイズが高くなり、80m2 より大きいと分散
が十分に出来ず表面性が損なわれ好ましくない。強磁性
体粉の結晶子サイズは30nm以下とし、好ましくは2
5〜10nmである。長軸長は0.3μm以下とし、好
ましくは0.2μm以下である。強磁性体粉の飽和磁化
量σsは、γ- FeOx(x= 1.33〜1.5)、C
o変性γ- FeOx(x= 1.33〜1.5)の場合7
0emu/g 以上、バリュウムフェライト、ストロンチウム
フェライト等の六方晶フェライトでは65emu/g 以上、
FeまたはNiまたはCoを主成分(75%以上)とす
る強磁性合金粉末では110emu/g 以上とする。
【0010】本発明に用いる支持体としてはPET(ポ
リエチレンテレフタレート),PEN(ポリエチレンナ
フタレート),アラミド,イミド等公知の材料が使用で
きる。これらの支持体の表面粗さは、Raで20nm以
下、好ましくは15nm以下である。支持体の表面粗さ
が20nmより大きいと、磁性塗膜の表面が支持体の表
面性の影響を受け表面平滑性の劣化を招き好ましくな
い。磁性層用の結合剤(バインダー樹脂)としては、前
記一般式(1−1),(1−2)で表されるアミノキノ
ン構造のうち少なくとも一方のアミノキノン構造を構成
単位として含有するものが用いられる。アミノキノン構
造を構成単位として含有していれば、結合剤はとくに制
限されるものではなく、公知なウレタン樹脂、塩化ビニ
ル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹
脂等が用いられる。
【0011】結合剤に含有される、一般式(1−1),
(1−2)で表されるアミノキノン構造の含有量は、全
結合剤に対し、0.01〜40wt%、望ましくは0.
1〜30wt%である。(アミノキノンの含有量が0.
01wt%以下では磁性塗料の安定性が多少劣化し、4
0wt%以上では塗膜物性が多少劣化する。)また、分
散性をさらに高めるための官能基として公知の極性基を
導入してもよい。なお、一般式(1−1),(1−2)
において、Nを第三級アミン形態をとる窒素とすれば、
磁性粉に対する防錆性の点で特に有効である。一般式
(2)に示す物質(防カビ剤)は、磁性塗膜中の全結合
剤に対して0.01wt%から2.0wt%含有させる
ことが望ましい。添加量が0.01wt%より少ないと
防カビ効果があまり得られず、2.0wt%より多く添
加しても防カビ効果の向上が少ないばかりか、塗膜の可
塑化を多少引き起こす。以下、具体的実施例(ここでは
バックコート層を有する磁気テープ)について説明す
る。
【0012】<実施例1> 磁性塗料組成 ・強磁性体粉 100重量部 組成 Fe:94% Ni:2% 保持力:128KA/m BET:55m2 /g 長軸長:0.15μm σs:115emu/ g ・結合剤 ・アミノキノン構造含有ポリウレタン樹脂 12.5重量部 (前記一般式(1−1)のアミノキノン構造[R1 :メチル基]の含有量 を10wt%としたもの) ・塩化ビニル樹脂 (日本ゼオン製:MR110) 12.5重量部 ・その他添加物 ・αアルミナ 3重量部 ・パルミチン酸 2重量部 ・シクロヘキサノン 100重量部 ・メチルエチルケトン 100重量部
【0013】上記塗料組成物に前記一般式(2)の構造
の物質を0.5重量部(全結合剤に対して2.0wt
%)添加し、ニーディング処理した後サンドミルにて分
散し、硬化剤(コロネートL;日本ポリウレタン社製)
を4重量部加え撹拌して磁性塗料を作製した。PENフ
ィルム上にその磁性塗料を塗布し、PENフィルムの反
対側の面にバックコート層を塗布し、全厚15μmのフ
ィルム状媒体を作製し、そのフィルム状媒体を12.6
5mm幅にスリットし試料用の磁気テープとした。
【0014】<実施例2>実施例1において、アミノキ
ノン構造含有ポリウレタン樹脂のアミノキノン含有量を
1wt%にした以外は、実施例1と同様の方法で試料を
作成した。 <実施例3>実施例1において、アミノキノン構造含有
ポリウレタン樹脂のアミノキノン含有量を30wt%に
した以外は、実施例1と同様の方法で試料を作成した。 <実施例4>実施例1において、アミノキノン構造含有
ポリウレタン樹脂のアミノキノン含有量を5wt%に
し、塩化ビニル樹脂(MR110)をアミノキノン含有
塩化ビニル樹脂(前記一般式(1−1)のアミノキノン
構造[R1 :メチル基]の含有量を5wt%)に変更し
た以外は実施例1と同様に作製した。 <実施例5>実施例1のポリウレタン樹脂に含有のアミ
ノキノン構造中のR1 をメチル基からフェニル基に代え
た以外は実施例1と同様に作製した。
【0015】<実施例6>実施例1において、ポリウレ
タン樹脂に含有するアミノキノン構造を上記一般式(1
−2)のアミノキノン構造[R2 :エチレン基]とした
以外は実施例1と同様の方法で作製した。 <実施例7>実施例6において、アミノキノン構造含有
ポリウレタン樹脂のアミノキノン含有量を30wt%に
した以外は、実施例6と同様の方法で試料を作成した。 <実施例8>実施例1において、一般式(2)で示され
る物質の含有量を0.0025重量部(全結合剤に対し
て0.01wt%)とした以外は実施例1と同様に作製
した。 <実施例9>実施例1において、アミノキノン構造含有
ポリウレタン樹脂中のR1 をメチル基から水素に代えた
以外は実施例1と同様に作製した。
【0016】<比較例1>実施例1において、アミノキ
ノン構造含有ポリウレタン樹脂をアミノキノンを含まな
いポリウレタン樹脂(東洋紡製UR8300)に代えた
以外は実施例1と同様に作製した。 <比較例2>実施例1において、一般式(2)で示され
る物質を添加しない以外は実施例1と同様に作製した。 <比較例3>実施例1において、アミノキノン構造含有
ポリウレタン樹脂をアミノキノンを含まないポリウレタ
ン樹脂(東洋紡製UR8300)に代え、一般式(2)
で示される物質を添加しない以外は実施例1と同様に作
製した。
【0017】上記各実施例、比較例の防カビ効果の評価
は、JIS−Z−2911の方法に従って行った。磁性
塗料の安定性評価は、磁性塗料を48時間放置し、その
後に非磁性支持体に塗布した時の光沢度が初期の光沢度
の何%になっているかを測定して行った。評価結果を表
1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】比較例1は防カビ剤を含んでいるのでかな
りの防カビ効果はあるものの、アミノキノン構造を含ま
ないため、磁性塗料の安定性に劣る。比較例2は防カビ
剤を含んでいないため、防カビ効果が非常に低く、磁性
塗料の安定性も実施例に比べて低い。比較例3は防カビ
剤及びアミノキノン構造を含まないため、防カビ効果が
非常に低く、磁性塗料の安定性も悪い。
【0020】これに対して、磁性層の結合剤成分中の少
なくとも一つの樹脂組成中に、前記一般式(1−1),
(1−2)で表されるアミノキノン構造のうち少なくと
も一方のアミノキノン構造を構成単位に含み、かつ、前
記磁性層中に前記一般式(2)の構造の防カビ剤を含む
各実施例は、優れた防カビ効果と、磁性塗料の高い安定
性(即ち優れた生産性)とを両立できる。
【0021】
【発明の効果】以上の通り、本発明の磁気記録媒体は、
優れた防カビ効果と、磁性塗料の高い安定性による優れ
た生産性とを両立できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強磁性体粉を含有する磁性層を支持体に塗
    布してなる磁気記録媒体において、前記磁性層の結合剤
    成分中の少なくとも一つの樹脂組成中に、下記一般式
    (1−1),(1−2)で表されるアミノキノン構造の
    うち少なくとも一方のアミノキノン構造を構成単位に含
    み、かつ、前記磁性層中に下記一般式(2)の構造の物
    質を含むことを特徴とする磁気記録媒体。 【化1】 【化2】
JP7094478A 1995-03-23 1995-03-27 磁気記録媒体 Pending JPH08259890A (ja)

Priority Applications (2)

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JP7094478A JPH08259890A (ja) 1995-03-27 1995-03-27 磁気記録媒体
KR1019960008416A KR100196604B1 (ko) 1995-03-23 1996-03-22 자기 기록 매체

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JP7094478A JPH08259890A (ja) 1995-03-27 1995-03-27 磁気記録媒体

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Effective date: 20031215