JPH08259191A - 両方向に機械式ロック機構のついた油圧ジャッキ - Google Patents
両方向に機械式ロック機構のついた油圧ジャッキInfo
- Publication number
- JPH08259191A JPH08259191A JP9941295A JP9941295A JPH08259191A JP H08259191 A JPH08259191 A JP H08259191A JP 9941295 A JP9941295 A JP 9941295A JP 9941295 A JP9941295 A JP 9941295A JP H08259191 A JPH08259191 A JP H08259191A
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- Japan
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- safety nut
- hydraulic jack
- piston rod
- cylinder tube
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- Pending
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- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 工作物や機械の組立時の微調整や、支持物
を長期間にわたって保持したい場合に用いる油圧ジャッ
キに、伸び縮み両方向に機械式ロック機構を設ける。 【構成】 ピストンロッド２に螺合した第１の安全ナ
ット６をシリンダチューブ１の上端面に当接させてピス
トンロッド２の降下を防止し、さらにシリンダチューブ
１に螺合した第２の安全ナット９で第１の安全ナット６
を押さえてピストンロッド２の浮き上がりを防止する。
を長期間にわたって保持したい場合に用いる油圧ジャッ
キに、伸び縮み両方向に機械式ロック機構を設ける。 【構成】 ピストンロッド２に螺合した第１の安全ナ
ット６をシリンダチューブ１の上端面に当接させてピス
トンロッド２の降下を防止し、さらにシリンダチューブ
１に螺合した第２の安全ナット９で第１の安全ナット６
を押さえてピストンロッド２の浮き上がりを防止する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】 本発明は、油圧ジャッキによ
る工作物や機械の組立製作時の微調整や、油圧ジャッキ
によって支持物を長期間にわたって保持したい場合に有
効なロック機構を持つ油圧ジャッキに係わる。
る工作物や機械の組立製作時の微調整や、油圧ジャッキ
によって支持物を長期間にわたって保持したい場合に有
効なロック機構を持つ油圧ジャッキに係わる。
【０００２】
【従来の技術】 従来、油圧ジャッキで重量物等の位
置調整を行って、精度の要求される大型機械や工作物の
構築を行う場合、油圧ジャッキによる位置決めが完了し
た際は、圧油のリーク等による微少変位の影響が生じる
前に仮止めピースでボルト接合を行ったり、特殊なスト
ロークセンサーで油圧制御を行いながらの組立接合が行
われていた。
置調整を行って、精度の要求される大型機械や工作物の
構築を行う場合、油圧ジャッキによる位置決めが完了し
た際は、圧油のリーク等による微少変位の影響が生じる
前に仮止めピースでボルト接合を行ったり、特殊なスト
ロークセンサーで油圧制御を行いながらの組立接合が行
われていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上
記従来の方法ではピース仮止めのための手間を要し、ま
たピース接合による２次的な微少変形が生じる危険性が
あったり、油圧のストローク制御はその装置が大型とな
り、汎用性に欠け、コスト面でも問題があった。 本発
明は、安価にして油圧ジャッキを任意のストローク位置
で両方向に機械的にロックできる油圧ジャッキを提供す
るものである。
記従来の方法ではピース仮止めのための手間を要し、ま
たピース接合による２次的な微少変形が生じる危険性が
あったり、油圧のストローク制御はその装置が大型とな
り、汎用性に欠け、コスト面でも問題があった。 本発
明は、安価にして油圧ジャッキを任意のストローク位置
で両方向に機械的にロックできる油圧ジャッキを提供す
るものである。
【０００４】
【問題を解決するための手段】 油圧ジャッキに於
て、ピストンロッド上部外周にネジを設け、該ネジに螺
合する第１の安全ナットを回動降下させシリンダチュー
ブ上端面に当接させることによりピストンロッドの下が
り止めを行う機構と、シリンダチューブ上部外周にネジ
を設け、該ネジに螺合する第２の安全ナットを回動降下
させ、内径段部が前記第１の安全ナットの外径鍔部に当
接し、これを押さえることによりピストンロッドの浮き
上がり止めを行う機構を有することで、ピストンロッド
を任意のストローク位置で両方向に機械的にロックす
る。
て、ピストンロッド上部外周にネジを設け、該ネジに螺
合する第１の安全ナットを回動降下させシリンダチュー
ブ上端面に当接させることによりピストンロッドの下が
り止めを行う機構と、シリンダチューブ上部外周にネジ
を設け、該ネジに螺合する第２の安全ナットを回動降下
させ、内径段部が前記第１の安全ナットの外径鍔部に当
接し、これを押さえることによりピストンロッドの浮き
上がり止めを行う機構を有することで、ピストンロッド
を任意のストローク位置で両方向に機械的にロックす
る。
【０００５】
【実施例】 本発明による油圧ジャッキの一実施例の
構造を図１に示す。図１においてシリンダチューブ１に
内蔵されるピストンロッド２は下端にピストン３を形成
し、ロッドカバー４を貫通して上方へ突出する。該ロッ
ドカバー４の外周にはネジが設けられ、シリンダチュー
ブ１の上端内周のネジに螺合し固定される。ピストンロ
ッド２の上部外周にはネジが設けられ、複数の回し棒５
を持つ第１の安全ナット６が螺合する。該第１の安全ナ
ット６の外周下端には鍔部７が設けられ、鍔部７の底面
はシリンダチューブ１の上端面に当接し得る。シリンダ
チューブ１の上端外周にはネジが設けられ、複数の回し
棒８を持つ第２の安全ナット９が螺合する。該第２の安
全ナット９の内径上部には径小の段部１０を有し、前記
第１の安全ナットの鍔部７の上面と当接し得る。
構造を図１に示す。図１においてシリンダチューブ１に
内蔵されるピストンロッド２は下端にピストン３を形成
し、ロッドカバー４を貫通して上方へ突出する。該ロッ
ドカバー４の外周にはネジが設けられ、シリンダチュー
ブ１の上端内周のネジに螺合し固定される。ピストンロ
ッド２の上部外周にはネジが設けられ、複数の回し棒５
を持つ第１の安全ナット６が螺合する。該第１の安全ナ
ット６の外周下端には鍔部７が設けられ、鍔部７の底面
はシリンダチューブ１の上端面に当接し得る。シリンダ
チューブ１の上端外周にはネジが設けられ、複数の回し
棒８を持つ第２の安全ナット９が螺合する。該第２の安
全ナット９の内径上部には径小の段部１０を有し、前記
第１の安全ナットの鍔部７の上面と当接し得る。
【０００６】 接続口１１から圧力室１２に入った圧
油がピストン３を押し上げるとき、ピストンロッド２が
第１の安全ナット６をともなって荷重を押し上げる。荷
重保持位置に達したとき圧油の流入を止め、回し棒５に
より第１の安全ナット６を回し下げ、鍔部７の底面をシ
リンダチューブ１の上端面に当接させる。このとき荷重
はクレビス１３からピストンロッド２、第１の安全ナッ
ト６、シリンダチューブ１を経てクレビス１４へ伝えら
れ、圧油のリーク等に拘らずピストンロッド２の位置が
保持される。
油がピストン３を押し上げるとき、ピストンロッド２が
第１の安全ナット６をともなって荷重を押し上げる。荷
重保持位置に達したとき圧油の流入を止め、回し棒５に
より第１の安全ナット６を回し下げ、鍔部７の底面をシ
リンダチューブ１の上端面に当接させる。このとき荷重
はクレビス１３からピストンロッド２、第１の安全ナッ
ト６、シリンダチューブ１を経てクレビス１４へ伝えら
れ、圧油のリーク等に拘らずピストンロッド２の位置が
保持される。
【０００７】 次に回し棒８により第２の安全ナット
９を回し下げ、内径の段部１０を第１の安全ナット６の
鍔部７の上面に当接させ、該第１の安全ナット６を機械
的に固定する。クレビス１３に加わる浮き上がりの力は
ピストンロッド２、第１の安全ナット６、第２の安全ナ
ット９、シリンダチューブ１を経てクレビス１４へ伝え
られ、ピストンロッド２はその位置が保持される。即ち
ピストンロッド２は任意のストローク位置で押し引き両
方向の荷重に対して機械的にロックされる。
９を回し下げ、内径の段部１０を第１の安全ナット６の
鍔部７の上面に当接させ、該第１の安全ナット６を機械
的に固定する。クレビス１３に加わる浮き上がりの力は
ピストンロッド２、第１の安全ナット６、第２の安全ナ
ット９、シリンダチューブ１を経てクレビス１４へ伝え
られ、ピストンロッド２はその位置が保持される。即ち
ピストンロッド２は任意のストローク位置で押し引き両
方向の荷重に対して機械的にロックされる。
【０００８】 構築物における鉄骨柱の建入れに本発
明の油圧ジャッキを使用する場合を図２に示す。既設の
下部固定柱１５の上端近くに設置された両方向ロック機
構付き油圧ジャッキ１６は上部新設柱１７をクレビス１
３・１４を介して支える。通常の計測手段（図示せず）
と油圧ポンプ１８の操作により上部新設柱１７の鉛直度
を調整する。調整完了後下がり止め用の第１の安全ナッ
ト６を回動固定し、さらに浮き上がり止め用の第２の安
全ナット９を回動固定することにより、上部新設柱１７
の自立・固定がなされ、上下柱の溶接による締結作業が
可能となる。
明の油圧ジャッキを使用する場合を図２に示す。既設の
下部固定柱１５の上端近くに設置された両方向ロック機
構付き油圧ジャッキ１６は上部新設柱１７をクレビス１
３・１４を介して支える。通常の計測手段（図示せず）
と油圧ポンプ１８の操作により上部新設柱１７の鉛直度
を調整する。調整完了後下がり止め用の第１の安全ナッ
ト６を回動固定し、さらに浮き上がり止め用の第２の安
全ナット９を回動固定することにより、上部新設柱１７
の自立・固定がなされ、上下柱の溶接による締結作業が
可能となる。
【０００９】
【発明の効果】 発明の効果を、構築物における鉄骨
柱の建入れ調整において述べる。 従来より、油圧ジャ
ッキを鉄骨柱外周部に４ケ所取り付けて、各油圧ジャッ
キのストロークを調整することにより、上部柱の鉛直度
を調整し、構築物の建方精度の確保を行うことが試みら
れている。
柱の建入れ調整において述べる。 従来より、油圧ジャ
ッキを鉄骨柱外周部に４ケ所取り付けて、各油圧ジャッ
キのストロークを調整することにより、上部柱の鉛直度
を調整し、構築物の建方精度の確保を行うことが試みら
れている。
【００１０】 しかし、従来の方法は図３にみられる
ように、油圧ジャッキ１９は柱の建入れ調整を行うため
だけに使用されており、上下柱のジョイントの溶接作業
を行うための最終的な固定は上下のエレクションピース
２０にスプライスプレート２１を当てたボルト接合とな
っていた。
ように、油圧ジャッキ１９は柱の建入れ調整を行うため
だけに使用されており、上下柱のジョイントの溶接作業
を行うための最終的な固定は上下のエレクションピース
２０にスプライスプレート２１を当てたボルト接合とな
っていた。
【００１１】 このような場合に、本発明の油圧ジャ
ッキを使用すれば、上部新設柱の建入れ完了後に下がり
止め用の第１の安全ナットを回動固定し、さらに浮き上
がり止め用の第２の安全ナットを回動固定することによ
り、上部柱の自立が可能となり、スプライスプレート及
び高力ボルトで止める手間が省け、高所作業においても
高能率でしかも安全性を高めることができる。
ッキを使用すれば、上部新設柱の建入れ完了後に下がり
止め用の第１の安全ナットを回動固定し、さらに浮き上
がり止め用の第２の安全ナットを回動固定することによ
り、上部柱の自立が可能となり、スプライスプレート及
び高力ボルトで止める手間が省け、高所作業においても
高能率でしかも安全性を高めることができる。
【図１】 本発明の一実施例による油圧ジャッキの構
成を示す一部断面図である。
成を示す一部断面図である。
【図２】 本発明の一実施例による油圧ジャッキの使
用状況図である。
用状況図である。
【図３】 従来の工法による建て方の概要図である。
１ シリンダチューブ ２ ピストンロッド ３ ピストン ４ ロッドカバー ５ 回し棒 ６ 第１の安全ナット ７ 鍔部 ８ 回し棒 ９ 第２の安全ナット １０ 段部 １１ 接続口 １２ 圧力室 １３ クレビス １４ クレビス １５ 下部固定柱 １６ 油圧ジャッキ １７ 上部新設柱 １８ 油圧ポンプ １９ 油圧ジャッキ ２０ エレクションピース ２１ スプライスプレート
Claims (1)
- 【請求項１】 ピストンロッド上部外周にネジを設
け、該ネジに螺合する第１の安全ナットをシリンダチュ
ーブ上端面に当接させることによりピストンロッドの下
がり止めを行う機構と、シリンダチューブ上部外周にネ
ジを設け、該ネジに螺合する第２の安全ナットで前記第
１の安全ナットを押さえることによりピストンロッドの
浮き上がり止めを行う機構を有することで、ピストンロ
ッドを任意のストローク位置で機械的にロックできる油
圧ジャッキ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9941295A JPH08259191A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | 両方向に機械式ロック機構のついた油圧ジャッキ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9941295A JPH08259191A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | 両方向に機械式ロック機構のついた油圧ジャッキ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08259191A true JPH08259191A (ja) | 1996-10-08 |
Family
ID=14246772
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9941295A Pending JPH08259191A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | 両方向に機械式ロック機構のついた油圧ジャッキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08259191A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002188292A (ja) * | 2000-12-19 | 2002-07-05 | Shiyuuzo Hiwaki | 柱セットアップジャッキ |
| JP2013194368A (ja) * | 2012-03-16 | 2013-09-30 | Technos Kk | 芯材要素の傾きの修正方法 |
| JP2014081076A (ja) * | 2012-10-16 | 2014-05-08 | General Electric Co <Ge> | ジャッキ用の機械式ストップ調整装置 |
| RU2562677C1 (ru) * | 2014-05-19 | 2015-09-10 | Общество с ограниченной ответственностью "Техпром-Инжиниринг" | Гидродомкрат с функцией винтовой опоры |
| CN111410134A (zh) * | 2019-01-04 | 2020-07-14 | 梅特勒-托利多(常州)精密仪器有限公司 | 液压千斤顶制动装置 |
-
1995
- 1995-03-20 JP JP9941295A patent/JPH08259191A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002188292A (ja) * | 2000-12-19 | 2002-07-05 | Shiyuuzo Hiwaki | 柱セットアップジャッキ |
| JP2013194368A (ja) * | 2012-03-16 | 2013-09-30 | Technos Kk | 芯材要素の傾きの修正方法 |
| JP2014081076A (ja) * | 2012-10-16 | 2014-05-08 | General Electric Co <Ge> | ジャッキ用の機械式ストップ調整装置 |
| RU2562677C1 (ru) * | 2014-05-19 | 2015-09-10 | Общество с ограниченной ответственностью "Техпром-Инжиниринг" | Гидродомкрат с функцией винтовой опоры |
| CN111410134A (zh) * | 2019-01-04 | 2020-07-14 | 梅特勒-托利多(常州)精密仪器有限公司 | 液压千斤顶制动装置 |
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