JPH08258513A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- JPH08258513A JPH08258513A JP7063005A JP6300595A JPH08258513A JP H08258513 A JPH08258513 A JP H08258513A JP 7063005 A JP7063005 A JP 7063005A JP 6300595 A JP6300595 A JP 6300595A JP H08258513 A JPH08258513 A JP H08258513A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tire
- buttress
- tread surface
- shoulder block
- small hole
- Prior art date
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- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/032—Patterns comprising isolated recesses
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/12—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
- B60C11/1204—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe
- B60C2011/1213—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe sinusoidal or zigzag at the tread surface
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 トレッド面の損傷を発生させることなく、ワ
ンダリング性の向上を図る空気入りタイヤを提供する。 【構成】 トレッド面９にタイヤ周方向に形成した縦溝
２と、タイヤ軸方向に形成した横溝３とにより区画され
たショルダーブロック４を有し、該ショルダーブロック
４に軸方向のサイプ５を設けている空気入りタイヤ１に
おいて、前記ショルダーブロック４のトレッド面９とバ
ットレス面７、８とが交差するエッジ部分近傍のトレッ
ド面９に、タイヤ径方向の深さを有し、横断面形状が円
形状の小孔１０を設けている。
ンダリング性の向上を図る空気入りタイヤを提供する。 【構成】 トレッド面９にタイヤ周方向に形成した縦溝
２と、タイヤ軸方向に形成した横溝３とにより区画され
たショルダーブロック４を有し、該ショルダーブロック
４に軸方向のサイプ５を設けている空気入りタイヤ１に
おいて、前記ショルダーブロック４のトレッド面９とバ
ットレス面７、８とが交差するエッジ部分近傍のトレッ
ド面９に、タイヤ径方向の深さを有し、横断面形状が円
形状の小孔１０を設けている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、空気入りタイヤに関
し、主に、スノータイヤ、スタッドレスタイヤ等に利用
される。
し、主に、スノータイヤ、スタッドレスタイヤ等に利用
される。
【０００２】
【従来の技術】図６に示すように、従来の空気入りタイ
ヤ２１には、トレッド面２９にタイヤ周方向に形成した
縦溝２２と、タイヤ軸方向に形成した横溝２３とを備
え、前記縦溝２２と前記横溝２３に区画されたショルダ
ーブロック２４を有し、該ショルダーブロック２４にタ
イヤ軸方向にサイプ２５を設けているものがある。
ヤ２１には、トレッド面２９にタイヤ周方向に形成した
縦溝２２と、タイヤ軸方向に形成した横溝２３とを備
え、前記縦溝２２と前記横溝２３に区画されたショルダ
ーブロック２４を有し、該ショルダーブロック２４にタ
イヤ軸方向にサイプ２５を設けているものがある。
【０００３】上述の空気入りタイヤ２１は、横滑り防止
のため比較的トレッド面２９とバットレス面２８との角
度を垂直に近づけて形成しているが、雪路、泥濘路等の
路面に生じた轍等を乗り越える際には、ショルダーブロ
ック２４のトレッド面２９とバットレス面２８とが交差
するエッジ部分が前記轍に引っ掛かってふらつきが生じ
やすくなり、ワンダリング性に劣るという難点があっ
た。
のため比較的トレッド面２９とバットレス面２８との角
度を垂直に近づけて形成しているが、雪路、泥濘路等の
路面に生じた轍等を乗り越える際には、ショルダーブロ
ック２４のトレッド面２９とバットレス面２８とが交差
するエッジ部分が前記轍に引っ掛かってふらつきが生じ
やすくなり、ワンダリング性に劣るという難点があっ
た。
【０００４】そこで、ショルダーブロック２４を構成
し、サイプ２５によって区切られる複数のフィラメント
２６の各々のバットレス面２８及びトレッド面２９に第
２サイプ３０を設けて、エッジ部分の剛性を低くし、路
面の轍等に引っ掛からずに馴染むようにしてワンダリン
グ性の向上を図ることが考えられている。
し、サイプ２５によって区切られる複数のフィラメント
２６の各々のバットレス面２８及びトレッド面２９に第
２サイプ３０を設けて、エッジ部分の剛性を低くし、路
面の轍等に引っ掛からずに馴染むようにしてワンダリン
グ性の向上を図ることが考えられている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のタイヤ
２１においては、前記サイプ２５及び第２サイプ３０に
よって区切られたフィラメント２６のタイヤ周方向の肉
厚が薄くなり、第２サイプ３０端部で応力集中が発生
し、図６のＡで示すような傷が生じて、サイプ欠けを起
こすことがあった。
２１においては、前記サイプ２５及び第２サイプ３０に
よって区切られたフィラメント２６のタイヤ周方向の肉
厚が薄くなり、第２サイプ３０端部で応力集中が発生
し、図６のＡで示すような傷が生じて、サイプ欠けを起
こすことがあった。
【０００６】そこで、本発明は、上述のようなサイプ欠
け等のトレッド面の損傷を発生させることなく、ワンダ
リング性の向上を図る空気入りタイヤを提供することを
目的とする。
け等のトレッド面の損傷を発生させることなく、ワンダ
リング性の向上を図る空気入りタイヤを提供することを
目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、トレッド面９
にタイヤ周方向に形成した縦溝２と、タイヤ軸方向に形
成した横溝３を備え、前記縦溝２及び前記横溝３により
区画されたショルダーブロック４を有し、該ショルダー
ブロック４にタイヤ軸方向のサイプ５を設けている空気
入りタイヤにおいて、上述の目的を達成するために、以
下の技術的手段を講じている。
にタイヤ周方向に形成した縦溝２と、タイヤ軸方向に形
成した横溝３を備え、前記縦溝２及び前記横溝３により
区画されたショルダーブロック４を有し、該ショルダー
ブロック４にタイヤ軸方向のサイプ５を設けている空気
入りタイヤにおいて、上述の目的を達成するために、以
下の技術的手段を講じている。
【０００８】すなわち、前記ショルダーブロック４のト
レッド面９とバットレス面７、８とが交差するエッジ部
分近傍のトレッド面９に、タイヤ径方向の深さを有し、
横断面形状が円形状の小孔１０を設けたことを特徴とし
ている。また、前記小孔１０は、前記ショルダーブロッ
ク４を構成し前記サイプ５によって区切られた複数のフ
ィラメント６に形成していることを特徴としている。
レッド面９とバットレス面７、８とが交差するエッジ部
分近傍のトレッド面９に、タイヤ径方向の深さを有し、
横断面形状が円形状の小孔１０を設けたことを特徴とし
ている。また、前記小孔１０は、前記ショルダーブロッ
ク４を構成し前記サイプ５によって区切られた複数のフ
ィラメント６に形成していることを特徴としている。
【０００９】前記ショルダーブロック４を構成し前記サ
イプ５によって区切られた複数のフィラメント６の各々
のバットレス面７、８は、路面から急な角度で立ち上が
る凹側バットレス面７と、これより、緩い角度で立ち上
がる凸側バットレス面８よりなり、トレッド面９と交差
する前記凹側バットレス面７のエッジと、トレッド面９
と交差する前記凸側バットレス面８のエッジとを同一円
周上に形成し、前記小孔１０を前記フィラメント６に設
けていることを特徴としている。
イプ５によって区切られた複数のフィラメント６の各々
のバットレス面７、８は、路面から急な角度で立ち上が
る凹側バットレス面７と、これより、緩い角度で立ち上
がる凸側バットレス面８よりなり、トレッド面９と交差
する前記凹側バットレス面７のエッジと、トレッド面９
と交差する前記凸側バットレス面８のエッジとを同一円
周上に形成し、前記小孔１０を前記フィラメント６に設
けていることを特徴としている。
【００１０】そして、前記小孔１０の横断面形状を楕円
形とし、その長径がタイヤ軸方向と平行となるように形
成していることを特徴としている。
形とし、その長径がタイヤ軸方向と平行となるように形
成していることを特徴としている。
【００１１】
【作用】ショルダーブロック４のトレッド面９とバット
レス面７、８とが交差するエッジ部分近傍のトレッド面
９にタイヤ径方向の深さを有する小孔１０を設けている
ため、エッジ部分の剛性が低くなり、路面の轍等の凹凸
に馴染んでワンダリング性の向上を図りつつ前記小孔１
０の横断面形状を円形状とするため、応力集中を避けて
亀裂等の発生を防ぎ、該小孔１０形成部分でのトレッド
面９の損傷を防ぐことができる。
レス面７、８とが交差するエッジ部分近傍のトレッド面
９にタイヤ径方向の深さを有する小孔１０を設けている
ため、エッジ部分の剛性が低くなり、路面の轍等の凹凸
に馴染んでワンダリング性の向上を図りつつ前記小孔１
０の横断面形状を円形状とするため、応力集中を避けて
亀裂等の発生を防ぎ、該小孔１０形成部分でのトレッド
面９の損傷を防ぐことができる。
【００１２】そして、前記小孔１０は、ショルダーブロ
ックを構成しサイプによって区切られた複数のフィラメ
ント６に設けているため、このエッジ部分の剛性を均一
とし、偏磨耗を防ぐことができる。ショルダーブロック
４を構成し、サイプ５によって区切られた複数のフィラ
メント６の各々のバットレス面７、８は、路面から急な
角度で立ち上がる凹側バットレス面７と、これより、緩
い角度で立ち上がる凸側バットレス面８よりなり、トレ
ッド面９と交差する前記凹側バットレス面７のエッジ
と、トレッド面９と交差する凸側バットレス面８のエッ
ジとを同一円周状に形成し、小孔１０を前記フィラメン
ト６に設けているので、小孔１０によりエッジ部分の剛
性を低くし、更に凸側バットレス面８により、路面の轍
等の乗り越しを容易にすることができ、また、カーブ走
行時には凹側バットレス面７のエッジと、凸側バットレ
ス面８のエッジとを同一円周状に配設しているため両方
のエッジで路面にくいつき、特に急角度で立ち上がる凹
側バットレス面７により横滑りを防止する。
ックを構成しサイプによって区切られた複数のフィラメ
ント６に設けているため、このエッジ部分の剛性を均一
とし、偏磨耗を防ぐことができる。ショルダーブロック
４を構成し、サイプ５によって区切られた複数のフィラ
メント６の各々のバットレス面７、８は、路面から急な
角度で立ち上がる凹側バットレス面７と、これより、緩
い角度で立ち上がる凸側バットレス面８よりなり、トレ
ッド面９と交差する前記凹側バットレス面７のエッジ
と、トレッド面９と交差する凸側バットレス面８のエッ
ジとを同一円周状に形成し、小孔１０を前記フィラメン
ト６に設けているので、小孔１０によりエッジ部分の剛
性を低くし、更に凸側バットレス面８により、路面の轍
等の乗り越しを容易にすることができ、また、カーブ走
行時には凹側バットレス面７のエッジと、凸側バットレ
ス面８のエッジとを同一円周状に配設しているため両方
のエッジで路面にくいつき、特に急角度で立ち上がる凹
側バットレス面７により横滑りを防止する。
【００１３】また、小孔１０を、横断面形状が楕円形
で、その長径がタイヤ軸方向と平行となるように形成す
ると、ショルダーブロック４のトレッド面９とバットレ
ス面７、８が交差するエッジ部分での弾性変形を大き
く、容易にすることができる。
で、その長径がタイヤ軸方向と平行となるように形成す
ると、ショルダーブロック４のトレッド面９とバットレ
ス面７、８が交差するエッジ部分での弾性変形を大き
く、容易にすることができる。
【００１４】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図１〜４は、本発明の第１実施例を示しており、図１に
おいて、空気入りタイヤ１は、スノータイヤ、又はスタ
ッドレスタイヤ等で、そのトレッド面９には、タイヤ周
方向に形成した縦溝２と、タイヤ軸方向に形成した横溝
３を備え、前記縦溝２及び前記横溝３に区画されたショ
ルダーブロック４を有している。
図１〜４は、本発明の第１実施例を示しており、図１に
おいて、空気入りタイヤ１は、スノータイヤ、又はスタ
ッドレスタイヤ等で、そのトレッド面９には、タイヤ周
方向に形成した縦溝２と、タイヤ軸方向に形成した横溝
３を備え、前記縦溝２及び前記横溝３に区画されたショ
ルダーブロック４を有している。
【００１５】前記ショルダーブロック４は、タイヤ軸方
向にサイプ５を形成しており、このサイプ５によって区
切られた複数のフィラメント６により構成している。前
記ショルダーブロック４のトレッド面９とバットレス面
７、８とが交差するエッジ部分近傍のトレッド面９に
は、タイヤ径方向の深さを有し、横断面形状が円形状の
小孔１０を設けており、該小孔１０は、複数のフィラメ
ント６の各々に一つずつ設けている。
向にサイプ５を形成しており、このサイプ５によって区
切られた複数のフィラメント６により構成している。前
記ショルダーブロック４のトレッド面９とバットレス面
７、８とが交差するエッジ部分近傍のトレッド面９に
は、タイヤ径方向の深さを有し、横断面形状が円形状の
小孔１０を設けており、該小孔１０は、複数のフィラメ
ント６の各々に一つずつ設けている。
【００１６】前記フィラメント６のバットレス面７、８
は、路面と接した際に該路面より急な角度で立ち上がる
凹側バットレス面７と、これより、緩い角度で立ち上が
る凸側バットレス面８よりなり、トレッド面９と交差す
る前記凹側バットレス面７のエッジとトレッド面９と交
差する前記凸側バットレス面８のエッジは、同一円周上
に形成されている。
は、路面と接した際に該路面より急な角度で立ち上がる
凹側バットレス面７と、これより、緩い角度で立ち上が
る凸側バットレス面８よりなり、トレッド面９と交差す
る前記凹側バットレス面７のエッジとトレッド面９と交
差する前記凸側バットレス面８のエッジは、同一円周上
に形成されている。
【００１７】上述のタイヤにて路面を走行すると、カー
ブを走行する際には、凹側バットレス面７のエッジと、
凸側バットレス面８のエッジとを同一円周状に排泄して
いるため、両方のエッジで路面にくいつき横滑りが防止
されるが、特に、凹側バットレス面７は、路面に対して
急な角度で立ち上がっているため、より一層高いグリッ
プ力を得ることができる。
ブを走行する際には、凹側バットレス面７のエッジと、
凸側バットレス面８のエッジとを同一円周状に排泄して
いるため、両方のエッジで路面にくいつき横滑りが防止
されるが、特に、凹側バットレス面７は、路面に対して
急な角度で立ち上がっているため、より一層高いグリッ
プ力を得ることができる。
【００１８】そして、路面の轍等の凹凸を乗り越える際
には、路面に対して緩い角度を有する凸側バットレス面
８により、轍等の乗り越えを容易なものとするととも
に、ショルダーブロック４のトレッド面９とバットレス
面７、８とが交差するエッジ部分近傍に小孔１０を設け
て、このエッジ部分の剛性を低くしているため、轍等の
凹凸に馴染みやすくなり、ふらつき等を防止してワンダ
リング性の向上を図ることができる。
には、路面に対して緩い角度を有する凸側バットレス面
８により、轍等の乗り越えを容易なものとするととも
に、ショルダーブロック４のトレッド面９とバットレス
面７、８とが交差するエッジ部分近傍に小孔１０を設け
て、このエッジ部分の剛性を低くしているため、轍等の
凹凸に馴染みやすくなり、ふらつき等を防止してワンダ
リング性の向上を図ることができる。
【００１９】また、前記小孔１０は、その横断面形状を
円形状としているので、ショルダーブロック４のエッジ
部分が轍等に馴染んで弾性変形をした際に、小孔１０部
分での応力集中を避けることができ、亀裂が生じたりす
ることはなく、トレッド面９の損傷を引き起こすことは
ほとんどない。上述のタイヤにて降雨時のウエット路面
を走行すると、図３に示すように、前記小孔１０は、路
面Ｇとの接触の際にタイヤ１を装着した車両の重量によ
り圧縮され、容積が小さくなり、小孔１０内の空気をふ
き出すように働く。このとき、路面Ｇ上に生じた水膜Ｗ
がふき出した空気によりふき飛ばされ、トレッド面９と
路面Ｇとの間の水膜Ｗを取り除き確実なグリップ力と駆
動力を得ることができる。また、アイスバーン走行時に
おいても同様の効果を得ることができる。
円形状としているので、ショルダーブロック４のエッジ
部分が轍等に馴染んで弾性変形をした際に、小孔１０部
分での応力集中を避けることができ、亀裂が生じたりす
ることはなく、トレッド面９の損傷を引き起こすことは
ほとんどない。上述のタイヤにて降雨時のウエット路面
を走行すると、図３に示すように、前記小孔１０は、路
面Ｇとの接触の際にタイヤ１を装着した車両の重量によ
り圧縮され、容積が小さくなり、小孔１０内の空気をふ
き出すように働く。このとき、路面Ｇ上に生じた水膜Ｗ
がふき出した空気によりふき飛ばされ、トレッド面９と
路面Ｇとの間の水膜Ｗを取り除き確実なグリップ力と駆
動力を得ることができる。また、アイスバーン走行時に
おいても同様の効果を得ることができる。
【００２０】なお、図２で示す前記小孔１０の深さａ
は、ショルダーブロック４のエッジ部分の轍等に対する
弾性変形を促すため、縦溝２の深さの５分の１よりも深
くするほうがよい。また、前記小孔１０のトレッド面９
に対する傾きｂ１は、凹側バットレス面７とトレッド面
９との角度ｂ２以上で、かつ、９０°以下とする方がよ
い。これは、凹側バットレス面７とトレッド面９との角
度ｂ２より小さくすると、トレッド面９からタイヤ径方
向内方へいくにしたがい凹側バットレス面７と小孔１０
の距離が小さくなり剛性が低くなるので、小孔１０の底
部分と、小孔１０よりタイヤ径方向内方部分との剛性差
が大きくなり応力集中による損傷を起こす恐れがあるた
めで、また、９０°より大きくすると、エッジ部分での
弾性変形が十分になされなくなり、効果が小さくなる。
は、ショルダーブロック４のエッジ部分の轍等に対する
弾性変形を促すため、縦溝２の深さの５分の１よりも深
くするほうがよい。また、前記小孔１０のトレッド面９
に対する傾きｂ１は、凹側バットレス面７とトレッド面
９との角度ｂ２以上で、かつ、９０°以下とする方がよ
い。これは、凹側バットレス面７とトレッド面９との角
度ｂ２より小さくすると、トレッド面９からタイヤ径方
向内方へいくにしたがい凹側バットレス面７と小孔１０
の距離が小さくなり剛性が低くなるので、小孔１０の底
部分と、小孔１０よりタイヤ径方向内方部分との剛性差
が大きくなり応力集中による損傷を起こす恐れがあるた
めで、また、９０°より大きくすると、エッジ部分での
弾性変形が十分になされなくなり、効果が小さくなる。
【００２１】そして、凹側バットレス面７と小孔１０と
の距離ｃは、肉厚を確保するために、２ｍｍ以上とする
方がよい。なお、図４に示すように、上述のようなタイ
ヤ１を成形する金型１１は、セクター分割した金型本体
１２に、サイプ用ブレード１３を挿脱可能に備えてい
る。これは、金型本体１２に一体的にサイプ用ブレード
１３を備えている場合と比して、サイプ用ブレード１３
を金型本体１２とは別に、成形したタイヤ１から抜くこ
とができるので、ブレードの曲がりや欠け等を防いでい
る。また、金型本体１２の金型面からサイプ用ブレード
１３が引っ込むため、金型本体１２がタイヤ１から抜け
るときにサイプ用ブレード１３によってタイヤ１の表面
を引っかけることがなく、金型本体１２がタイヤ１から
抜けやすくなりタイヤ１のトレッド欠け等を防いでい
る。
の距離ｃは、肉厚を確保するために、２ｍｍ以上とする
方がよい。なお、図４に示すように、上述のようなタイ
ヤ１を成形する金型１１は、セクター分割した金型本体
１２に、サイプ用ブレード１３を挿脱可能に備えてい
る。これは、金型本体１２に一体的にサイプ用ブレード
１３を備えている場合と比して、サイプ用ブレード１３
を金型本体１２とは別に、成形したタイヤ１から抜くこ
とができるので、ブレードの曲がりや欠け等を防いでい
る。また、金型本体１２の金型面からサイプ用ブレード
１３が引っ込むため、金型本体１２がタイヤ１から抜け
るときにサイプ用ブレード１３によってタイヤ１の表面
を引っかけることがなく、金型本体１２がタイヤ１から
抜けやすくなりタイヤ１のトレッド欠け等を防いでい
る。
【００２２】なお、小孔１０を形成する際にも同様に小
孔用ブレード（図示略）を金型本体１２に対して挿脱可
能として、同様の効果を得ることができる。図５は、本
発明の第２実施例を示しており、第１実施例と異なると
ころは、小孔１０の横断面形状を楕円形とし、かつ、そ
の長径をタイヤ軸方向と平行としているところである。
孔用ブレード（図示略）を金型本体１２に対して挿脱可
能として、同様の効果を得ることができる。図５は、本
発明の第２実施例を示しており、第１実施例と異なると
ころは、小孔１０の横断面形状を楕円形とし、かつ、そ
の長径をタイヤ軸方向と平行としているところである。
【００２３】この第２実施例では、路面の轍Ｄ等を乗り
越える際に、タイヤ軸方向内方への弾性変形を大きく、
かつ、容易としており、轍Ｄに馴染みやすくなりワンダ
リング性を更に向上させることができる。なお、本発明
は、上記実施例に限ることはなく、例えば、空気入りタ
イヤとしては、大型車用、工業車両用、レース用等に用
いることが可能であり、また、ショルダーブロックのト
レッド面に設ける小孔の数は、例えば、一つのフィラメ
ントに対して複数の小孔を設けることもでき、また、複
数のフィラメントの内、小孔を設けるフィラメントと小
孔を設けないフィラメントがあってもよい。そして、前
記小孔の形状は、例えば、タイヤ径方向内方へいくにし
たがい先細りとなる円錐形状とすることができる。
越える際に、タイヤ軸方向内方への弾性変形を大きく、
かつ、容易としており、轍Ｄに馴染みやすくなりワンダ
リング性を更に向上させることができる。なお、本発明
は、上記実施例に限ることはなく、例えば、空気入りタ
イヤとしては、大型車用、工業車両用、レース用等に用
いることが可能であり、また、ショルダーブロックのト
レッド面に設ける小孔の数は、例えば、一つのフィラメ
ントに対して複数の小孔を設けることもでき、また、複
数のフィラメントの内、小孔を設けるフィラメントと小
孔を設けないフィラメントがあってもよい。そして、前
記小孔の形状は、例えば、タイヤ径方向内方へいくにし
たがい先細りとなる円錐形状とすることができる。
【００２４】また、小孔のタイヤ軸方向外端よりバット
レス面へ向けて第２サイプを設けることができる。
レス面へ向けて第２サイプを設けることができる。
【００２５】
【他の開示】他の開示を図７に示す。空気入りタイヤ３
１は、トレッド面３９にタイヤ周方向に形成した主溝３
２と、該主溝３２によって区画されたショルダーリブ３
４を備え、該ショルダーリブ３４のエッジ部分近傍に周
方向に細溝３３を設け、更に、該細溝３３よりタイヤ軸
方向内側のトレッド面３９にタイヤ周方向に間隔をおい
て複数の小孔４０を設けている。
１は、トレッド面３９にタイヤ周方向に形成した主溝３
２と、該主溝３２によって区画されたショルダーリブ３
４を備え、該ショルダーリブ３４のエッジ部分近傍に周
方向に細溝３３を設け、更に、該細溝３３よりタイヤ軸
方向内側のトレッド面３９にタイヤ周方向に間隔をおい
て複数の小孔４０を設けている。
【００２６】この空気入りタイヤ３１において、前記細
溝３３によりショルダーリブ３４の肩落ち磨耗を防ぐこ
とができ、また、路面に生じた轍等を乗り越える際に、
前記小孔４０によってエッジ部分の剛性を低くしている
ため、ふらつき等を防止することができワンダリング性
を向上することができる。
溝３３によりショルダーリブ３４の肩落ち磨耗を防ぐこ
とができ、また、路面に生じた轍等を乗り越える際に、
前記小孔４０によってエッジ部分の剛性を低くしている
ため、ふらつき等を防止することができワンダリング性
を向上することができる。
【００２７】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、ショルダ
ーブロックのトレッド面とバットレス面とが交差するエ
ッジ部分近傍のトレッド面にタイヤ径方向の深さを有す
る小孔を設けているため、このエッジ部分の剛性が低く
なり、路面の轍等の凹凸に馴染んでワンダリング性の向
上を図りつつ前記小孔の横断面形状を円形状とするた
め、応力集中を避けて亀裂等の発生を防ぎ、該小孔形成
部分でのトレッド面の損傷を防ぐことができる。
ーブロックのトレッド面とバットレス面とが交差するエ
ッジ部分近傍のトレッド面にタイヤ径方向の深さを有す
る小孔を設けているため、このエッジ部分の剛性が低く
なり、路面の轍等の凹凸に馴染んでワンダリング性の向
上を図りつつ前記小孔の横断面形状を円形状とするた
め、応力集中を避けて亀裂等の発生を防ぎ、該小孔形成
部分でのトレッド面の損傷を防ぐことができる。
【００２８】そして、前記小孔は、ショルダーブロック
を構成しサイプによって区切られた複数のフィラメント
に設けているため、エッジ部分の剛性を均一とし、偏磨
耗を防ぐことができる。ショルダーブロックを構成し、
サイプによって区切られた複数のフィラメントの各々の
バットレス面は、路面から急な角度で立ち上がる凹側バ
ットレス面と、これより、緩い角度で立ち上がる凸側バ
ットレス面よりなり、トレッド面と交差する前記凹側バ
ットレス面のエッジと、トレッド面と交差する凸側バッ
トレス面のエッジとを同一円周状に配設し、小孔を前記
フィラメントに設けているので、小孔によりエッジ部分
の剛性を低くし、更に凸側バットレス面により、路面の
轍等の乗り越しを容易にすることができ、また、カーブ
走行時には凹側バットレス面のエッジと、凸側バットレ
ス面のエッジとを同一円周上に配設しているため、両方
のエッジで路面にくいつき、特に急角度で立ち上がる凹
側バットレス面により横滑りを防止し、高いグリップ力
を得ることができる。
を構成しサイプによって区切られた複数のフィラメント
に設けているため、エッジ部分の剛性を均一とし、偏磨
耗を防ぐことができる。ショルダーブロックを構成し、
サイプによって区切られた複数のフィラメントの各々の
バットレス面は、路面から急な角度で立ち上がる凹側バ
ットレス面と、これより、緩い角度で立ち上がる凸側バ
ットレス面よりなり、トレッド面と交差する前記凹側バ
ットレス面のエッジと、トレッド面と交差する凸側バッ
トレス面のエッジとを同一円周状に配設し、小孔を前記
フィラメントに設けているので、小孔によりエッジ部分
の剛性を低くし、更に凸側バットレス面により、路面の
轍等の乗り越しを容易にすることができ、また、カーブ
走行時には凹側バットレス面のエッジと、凸側バットレ
ス面のエッジとを同一円周上に配設しているため、両方
のエッジで路面にくいつき、特に急角度で立ち上がる凹
側バットレス面により横滑りを防止し、高いグリップ力
を得ることができる。
【００２９】また、小孔を、横断面形状が楕円形で、そ
の長径がタイヤ軸方向と平行となるように形成すると、
ショルダーブロックのトレッド面とバットレス面とが交
差するエッジ部分での弾性変形を大きく、容易にするこ
とができ、より路面の轍等の凹凸に馴染みやすくなりワ
ンダリング性の向上を図ることをができる。
の長径がタイヤ軸方向と平行となるように形成すると、
ショルダーブロックのトレッド面とバットレス面とが交
差するエッジ部分での弾性変形を大きく、容易にするこ
とができ、より路面の轍等の凹凸に馴染みやすくなりワ
ンダリング性の向上を図ることをができる。
【図１】本発明の第１実施例を示す斜視図である。
【図２】本発明の第１実施例を示す断面図である。
【図３】本発明の第１実施例を示す作用図である。
【図４】本発明の第１実施例を示し、（ａ）は金型の断
面図、（ｂ）は金型により成形したタイヤの正面図であ
る。
面図、（ｂ）は金型により成形したタイヤの正面図であ
る。
【図５】本発明の第２実施例を示す作用図である。
【図６】本発明の従来例を示す斜視図である。
【図７】他の開示を示す斜視図である。
１ 空気入りタイヤ ２ 縦溝 ３ 横溝 ４ ショルダーブロック ５ サイプ ６ フィラメント ７ 凹側バットレス面 ８ 凸側バットレス面 ９ トレッド面 １０ 小孔
Claims (4)
- 【請求項１】 トレッド面（９）にタイヤ周方向に形成
した縦溝（２）と、タイヤ軸方向に形成した横溝（３）
を備え、前記縦溝（２）及び前記横溝（３）により区画
されたショルダーブロック（４）を有し、該ショルダー
ブロック（４）にタイヤ軸方向のサイプ（５）を設けて
いる空気入りタイヤにおいて、 前記ショルダーブロック（４）のトレッド面（９）とバ
ットレス面（７、８）とが交差するエッジ部分近傍のト
レッド面（９）に、タイヤ径方向の深さを有し、横断面
形状が円形状の小孔（１０）を設けたことを特徴とする
空気入りタイヤ。 - 【請求項２】 前記小孔（１０）は、前記ショルダーブ
ロック（４）を構成し前記サイプ（５）によって区切ら
れた複数のフィラメント（６）に形成していることを特
徴とする請求項１に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項３】 前記ショルダーブロック（４）を構成し
前記サイプ（５）によって区切られた複数のフィラメン
ト（６）の各々のバットレス面（７、８）は、路面から
急な角度で立ち上がる凹側バットレス面（７）と、これ
より、緩い角度で立ち上がる凸側バットレス面（８）よ
りなり、トレッド面（９）と交差する前記凹側バットレ
ス面（７）のエッジと、トレッド面（９）と交差する前
記凸側バットレス面（８）のエッジとを同一円周上に配
設し、前記小孔（１０）を前記フィラメント（６）に設
けていることを特徴とする請求項１に記載の空気入りタ
イヤ。 - 【請求項４】 前記小孔（１０）の横断面形状を楕円形
とし、その長径がタイヤ軸方向と平行となるように形成
していることを特徴とする請求項１に記載の空気入りタ
イヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7063005A JPH08258513A (ja) | 1995-03-22 | 1995-03-22 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7063005A JPH08258513A (ja) | 1995-03-22 | 1995-03-22 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08258513A true JPH08258513A (ja) | 1996-10-08 |
Family
ID=13216781
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7063005A Pending JPH08258513A (ja) | 1995-03-22 | 1995-03-22 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08258513A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100513234B1 (ko) * | 2002-10-30 | 2005-09-07 | 금호타이어 주식회사 | 원형홀을 갖는 중하중용 공기입 레디알 타이어 |
| CN109774385A (zh) * | 2017-11-13 | 2019-05-21 | 东洋橡胶工业株式会社 | 充气轮胎 |
| US11040578B2 (en) | 2015-06-03 | 2021-06-22 | Bridgestone Corporation | Pneumatic tire |
-
1995
- 1995-03-22 JP JP7063005A patent/JPH08258513A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100513234B1 (ko) * | 2002-10-30 | 2005-09-07 | 금호타이어 주식회사 | 원형홀을 갖는 중하중용 공기입 레디알 타이어 |
| US11040578B2 (en) | 2015-06-03 | 2021-06-22 | Bridgestone Corporation | Pneumatic tire |
| CN109774385A (zh) * | 2017-11-13 | 2019-05-21 | 东洋橡胶工业株式会社 | 充气轮胎 |
| CN109774385B (zh) * | 2017-11-13 | 2021-08-03 | 东洋橡胶工业株式会社 | 充气轮胎 |
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