JPH08257793A - 被溶接板材の位置決め方法及びその方法に使用する装置 - Google Patents

被溶接板材の位置決め方法及びその方法に使用する装置

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JPH08257793A
JPH08257793A JP6732895A JP6732895A JPH08257793A JP H08257793 A JPH08257793 A JP H08257793A JP 6732895 A JP6732895 A JP 6732895A JP 6732895 A JP6732895 A JP 6732895A JP H08257793 A JPH08257793 A JP H08257793A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 薄板状の第1被溶接板材W1を取付け面側に
重合して取付け可能な第1取付け板4の両端部を各別に
保持する一対の保持部9を、近接離間駆動自在に構成し
た第1被溶接板材取付け装置30を準備し、第1取付け
板4の取付け裏面側の所定数箇所を、所定数の第1ロッ
ド出退駆動装置6で押引き自在に支持し、保持部側駆動
部M1と第1ロッド出退駆動装置6を制御装置10で駆
動制御して、取付け面の曲率が、第2被溶接板材W2の
円弧状一側部の曲率とほぼ同一曲率になる状態に第1取
付け板4を突曲させ、その突曲第1取付け板4に第1被
溶接板材W1を重合し取付け固定する。 【効果】 第1被溶接用板材を重合するための型材の製
作費用が不要で、しかも型材の保管にかかる手間を省く
ことができて、経済性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被溶接板材の位置決め
方法及びその方法に使用する装置に関し、詳しくは、薄
板状の第1被溶接板材を、第2被溶接板材の円弧状一側
部の曲率とほぼ同一の曲率の円弧状になるように突曲さ
せ、両円弧状一側部同士が当接してそれらを溶接可能
に、第1被溶接板材を位置決めする被溶接板材の位置決
め方法及びその方法に使用する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような被溶接板材の位置決
め方法としては、例えば、外側面を、第2被溶接板材の
円弧状一側部の曲率とほぼ同一曲率の突曲面に形成した
弓形の型材を用いて、型材の上面に前記第2被溶接板材
を取付け固定し、第1被溶接板材の一側部と第2被溶接
板材の前記円弧状一側部とが同芯状になって当接するよ
うに、前記第1被溶接板材を型材の突曲面に重合し取付
け固定するという方法があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法によれ
ば、一つの型材では、円弧状一側部の曲率の大きさが同
一の一群の第2被溶接板材にしか対応できず、円弧状一
側部の曲率の大きさが異なる他の群の第2被溶接板材を
溶接するに当たっては、その円弧状一側部の曲率とほぼ
同じ大きさの曲率の突曲面を備えた別の型材を準備しな
ければならず、型材の数が増えて型材の製作費用が高く
なるという問題や型材の保管に手間がかかるという問題
があった。
【0004】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、型材に関する上記の製作費用や保管上
の問題を解消することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本第1発明の特徴手段
は、薄板状の第1被溶接板材を取付け面側に重合して取
付け可能な第1取付け板と、この第1取付け板を両持ち
状に支持する支持装置とから成り、前記第1取付け板の
両端部を各別に保持する前記支持装置の一対の保持部
を、互いに近接離間駆動自在に構成してある第1被溶接
板材取付け装置を準備し、前記第1取付け板の取付け面
とは反対側の取付け裏面側の所定数の箇所を、所定数の
第1ロッド出退駆動装置のそれぞれの可動ロッドで、前
記第1取付け板の肉厚方向に各別に押し引き自在に支持
し、前記一対の保持部が所定量近接し、かつ、前記可動
ロッドが所定量突出するように、前記保持部の近接離間
駆動用の保持部側駆動部と前記第1ロッド出退駆動装置
とを制御装置で駆動制御して、前記取付け面の曲率が、
第2被溶接板材の被溶接部である円弧状一側部の曲率と
ほぼ同一曲率になる状態に、前記第1取付け板を突曲さ
せ、突曲状態の前記第1取付け板に前記第1被溶接板材
を重合し取付け固定することにある。
【0006】本第2発明の特徴構成は、薄板状の第1被
溶接板材を取付け面側に重合して取付け可能な第1取付
け板と、この第1取付け板を両持ち状に支持する支持装
置とから成り、前記第1取付け板の両端部を各別に保持
する前記支持装置の一対の保持部を、互いに近接離間自
在に構成してある第1被溶接板材取付け装置を設け、前
記第1取付け板を、その取付け面が突曲面になるよう突
曲させる突曲駆動部を設け、この突曲駆動部を構成する
に、前記一対の保持部を近接離間駆動する保持部側駆動
部と、前記第1取付け板の取付け裏面側の所定数の箇所
を各別に押引きする所定数の第1ロッド出退駆動装置と
を設け、前記一対の保持部が所定量近接し、かつ、前記
第1ロッド出退駆動装置の可動ロッドが所定量突出し
て、前記第1取付け板の取付け面の曲率が、第2被溶接
板材の被溶接部である円弧状一側部の曲率とほぼ同一曲
率になるように、前記保持部側駆動部と第1ロッド出退
駆動装置を駆動制御する制御装置を設けてあることにあ
る。
【0007】なお、前記一対の保持部を、前記第1取付
け板の肉厚方向に回転自在に前記支持装置の本体部に設
け、前記第2被溶接板材を、表裏両面が前記第1取付け
板の曲率中心軸方向を向くように取付けるための取付け
部を、前記第1取付け板の曲率中心軸方向の一側部の前
記取付け裏面側に、前記第1取付け板の突曲変形を許容
可能に設け、この取付け部を構成するに、前記第1取付
け板の一側部の前記取付け裏面側からその第1取付け板
の裏側に延びる複数の第2取付け板を、一方の保持部側
から他方の保持部側にわたって所定の間隔をあけて並設
し、前記第1ロッド出退駆動装置をエアーシリンダで構
成して、このエアーシリンダのシリンダチューブを前記
曲率中心軸に沿う軸芯周りに揺動自在に固定部に連結す
るとともに、ピストンロッド先端部を前記第2取付け板
に、前記曲率中心軸に沿う軸芯周りに回動自在に連結し
てもよい。
【0008】また、前記第1取付け板の他の一側部側で
前記第1取付け板の裏側に、前記第1取付け板の肉厚方
向に出退駆動自在な可動ロッドを備える所定数の第2ロ
ッド出退駆動装置を、その可動ロッドの先端部が、前記
第1取付け板の他の一側部外方側を通って、第1取付け
板の取付け面よりも表側に突出する状態に設け、重合状
態の前記第1被溶接板材と前記第1取付け板との前記他
の一側部同士を挟持固定可能な一対の挟持部材から成る
挟持部を、前記可動ロッドの先端部に設け、前記一対の
挟持部材のうち、前記第1取付け板側の挟持部材を、前
記第1取付け板の取付け裏面に対向するよう配置し、前
記第1被溶接板材側の挟持部材を、前記第1取付け板に
重合した第1被溶接板材に対向する挟持作用状態と、前
記第1取付け板の前記他の一側部外方側に退避した格納
状態とに切換え自在に構成し、前記第2ロッド出退駆動
装置を、前記制御装置で駆動制御可能に構成してもよ
い。
【0009】さらに、前記第1取付け板に開口部を形成
し、前記第1取付け板に第1被溶接板材を重合した状態
で、前記第1被溶接板材の裏面の、前記開口部から露出
している部位に吸着可能な吸着盤と、前記第1被溶接板
材の裏面に吸着した吸着盤内の空気を吸引しながら、前
記第1被溶接板材と一体に前記吸着盤を引張るエアーシ
リンダとから成る引張り装置を設けてもよい。
【0010】
【作用】本第1発明によれば、前記保持部側駆動部と第
1ロッド出退駆動装置を制御装置で駆動制御して、前記
一対の保持部を所定量近接させ、かつ、前記第1ロッド
出退駆動装置の可動ロッドを所定量突出させて第1取付
け板を突曲させるから、前記第1取付け板の取付け面
を、第2被溶接板材の被溶接部である円弧状一側部の曲
率とほぼ同一の曲率の突曲面に、正確かつ確実に突曲さ
せることができる。そして、第1被溶接板材を第1取付
け板に重合して取付け固定することで、第2被溶接板材
の円弧状一側部を第1被溶接板材の円弧状一側部に、ほ
ぼ同芯状にして当接させることができる。この場合、一
対の保持部同士の近接量と可動ロッドの突出量とを任意
の量に設定できるから、第1取付け板を、その取付け面
が任意の曲率の突曲面になるよう突曲させることができ
て、円弧状一側部の曲率の大きさが異なる複数群の第2
被溶接板材に、一つの第1取付け板で対応できる。な
お、第1被溶接板材の円弧状一側部と第2被溶接板材の
円弧状一側部とを当接させてから、第1,第2被溶接板
材の円弧状一側部同士を溶接する。
【0011】本第2発明によれば、前記保持部側駆動部
と第1ロッド出退駆動装置とを制御装置で駆動制御し
て、前記一対の保持部を互いに所定量近接させ、かつ、
可動ロッドを所定量突出させると、前記第1取付け板が
突曲して、第1取付け板の取付け面が、第2被溶接板材
の円弧状一側部の曲率とほぼ同一曲率の突曲面になる。
この第1取付け板に第1被溶接板材を重合して取付け固
定することで、第2被溶接板材の円弧状一側部を第1被
溶接板材の円弧状一側部に、ほぼ同芯状にして当接させ
ることができる。以上の作動により、本第2発明では、
本第1発明と同様の作用を奏することができる。
【0012】請求項3のように構成した場合は、前記一
対の保持部を、第1取付け板の肉厚方向に回転自在に前
記支持装置本体部に設けてあるから、第1取付け板の突
曲に伴って、前記一対の保持部が前記支持装置の本体部
に対して回転して、その第1取付け板の端部を含めて、
第1取付け板の全体を突曲させることができ、第1取付
け板の取付け面を目標の曲率に設定しやすくすることが
できる。
【0013】また、第1取付け板の曲率中心軸方向の一
側部の取付け裏面側に設けた複数の第2取付け板に、第
2被溶接板材を取付け固定することができ、例えば、第
2被溶接板材の取付け装置を第1取付け板とは別個に設
けた場合に比べて、前記第2被溶接板材の取付け装置の
設置等の手間を省くことができる。
【0014】そして、前記第1取付け板が突曲するに伴
って、エアーシリンダのシリンダチューブが前記曲率中
心軸方向に沿う軸芯周りに揺動し、複数のピストンロッ
ドのそれぞれが前記第1取付け板の取付け裏面の突曲底
部側に寄りながら突出する。その結果、複数のピストン
ロッドを前記第1取付け板の突曲変形に円滑に追従させ
ることができる。この場合、第1ロッド出退駆動装置を
エアーシリンダで構成したことで、ピストンロッドの細
かな突出駆動制御が可能になる。
【0015】請求項4のように構成した場合は、前記第
1被溶接板材側の挟持部材を、前記第1取付け板の前記
他の一側部外方側に退避した格納状態にしておき、前記
第1取付け板が突曲するに伴って、第2ロッド出退駆動
装置の可動ロッドを制御装置で突出駆動制御すること
で、可動ロッド先端部の挟持部を、第1取付け板の突曲
変形に追従移動させることができ、例えば、第1取付け
板が所定形状に突曲変形してから挟持具を固定部に設置
固定して、重合状態の前記第1被溶接板材と第1取付け
板との前記他の一側部同士を挟持固定する場合に比べ
て、作業性をよくすることができる。第1取付け板が所
定形状に突曲変形したら、第1取付け板側の挟持部材を
挟持作用姿勢にして、前記第1取付け板の裏側の挟持部
材との協働で前記他の一側部同士を挟持固定する。
【0016】請求項5のように構成した場合は、前記第
1被溶接板材を第1取付け板に確実に重合して安定的に
固定できる。
【0017】
【発明の効果】従って本発明によれば、型材の製作費用
が不要で、しかも型材の保管にかかる手間を省くことが
できて、経済性を向上させることができた。
【0018】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図2,図3に本発明にかかる被溶接板材の位置決め
装置(以下、位置決め装置と略称する。)を示してあ
る。この位置決め装置は、例えば、建築物におけるアー
チ状の庇の円弧状縁部に取付ける断面L字形のステンレ
ス製アーチ部材A(図8参照)を製作するときに、円弧
状に突曲させた長尺の第1ステンレス薄板材W1(第1
被溶接板材の一例)と、長尺で弓形の第2ステンレス薄
板材W2(第2被溶接板材の一例)との円弧状一側部同
士を溶接するために、第1,第2ステンレス薄板材W
1,W2の位置を決めて固定する装置であり、以下に、
前記アーチ部材Aを製作する場合を例にとって、前記位
置決め装置の構成と、この位置決め装置による被溶接板
材の位置決め方法とについて説明する。
【0019】前記位置決め装置について説明すると、図
1,図3,図5に示すように、長尺の第1ステンレス薄
板材W1を取付け面側に重合して取付け可能な第1取付
け板4と、この第1取付け板4を両持ち状に支持する支
持装置5とから成る第1被溶接板材取付け装置30を基
台3上に設け、前記第1取付け板4の両端部を各別に保
持する前記支持装置5の一対の保持部9を、支持装置5
の本体部としての支持フレーム5a上で互いに近接離間
自在に構成し、第1取付け板4を、その取付け面が突曲
面になるよう突曲させる突曲駆動部31を設けて構成し
てある。
【0020】図4にも示すように、前記支持装置5は、
支持フレーム5aに設けた左右一対の横向きの送りネジ
8に、立ち姿勢の一対のナット部材7の下端貫通雌ねじ
部を各別に螺合し、縦スリットを備える軸部材9(保持
部の一例)を、ナット部材7に形成した縦孔に、縦孔の
軸芯周りに回動自在に挿嵌して構成してある。前記第1
取付け板4は、上下に一定の間隔をあけて配置した同一
大きさの上側分割取付け板4aと下側分割取付け板4b
とから成り(図5参照)、前記縦スリットに、前記上側
分割取付け板4aと下側分割取付け板4bとの端部を挿
入させて固定手段で固定してある。
【0021】前記突曲駆動部31を構成するに、一対の
ナット部材7を近接離間駆動するための電動モータM1
(保持部側駆動部の一例)を、左右の送りネジ8に減速
ギヤ機構を介して連結し、前記第1取付け板4の取付け
裏面側の複数箇所を、前後に各別に押引きする復数の第
1エアーシリンダ6(第1ロッド出退駆動装置の一例)
を、第1取付け板4の裏側で基台3上に複数並設してあ
る。
【0022】そして、前記一対のナット部材7が所定量
近接し、かつ、第1エアーシリンダ6のピストンロッド
6a(可動ロッドの一例)が所定量突出して、前記第1
取付け板4の取付け面が所定の曲率の突曲面になるよう
に、電動モータM1と第1エアーシリンダ6を駆動制御
する制御装置10を設けてある(図7参照)。
【0023】また、弓形の第2ステンレス薄板材W2
を、表裏両面が上下を向くように取付け可能な取付け部
を、前記第1取付け板4の上側一側部の前記取付け裏面
側に、第1取付け板4の突曲変形を許容可能に設けてあ
る。前記取付け部は、第1取付け板4の前記取付け裏面
側からその第1取付け板4の裏側に延びる扇形の複数の
第2取付け板12を、一方のナット部材7側から他方の
ナット部材7側にわたって所定の間隔をあけて並設して
構成してある。第2取付け板12は第1取付け板4が滑
らな曲線を描いて撓むことができるように、平面視で前
面が円弧状の縦長のコマ部材13(図6参照)を介し
て、第1取付け板4の取付け裏面に固着してある。前記
第2取付け板12の後端部には下向の横溝12aを形成
して、前記ピストンロッド先端部6aを上下軸芯周りに
回動自在に係入してある。
【0024】前記ピストンロッド先端部6aと第2取付
け板12との連結構造は、詳しくは、ピストンロッド先
端部6aに上下軸芯周りに回動自在に設けた横向き張出
しバー14の両端部に、上下軸芯周りに回動するローラ
14aをそれぞれ設け、隣接する一対の第2取付け板1
2の下向き横溝12aに、前記両ローラ14aを各別に
左右移動自在に下側から係入して構成してある。つまり
一つの第1エアーシリンダ6で一対の第2取付け板12
を押引きするのである。
【0025】各第1エアーシリンダ6は、シリンダチュ
ーブ6bを基台3上の支持フレーム15(固定部の一
例)に上下軸芯周りに揺動自在に取付けてある。従っ
て、両ナット部材7が近接して前記第1取付け板4が前
方に突曲すると、ピストンロッド6aの先端部が、それ
ぞれ前記第1取付け板4の取付け裏面の中央底部側に寄
りながら突出していく。前記第1取付け板4は、電動モ
ータM1で前記一対のナット部材7の近接駆動させるこ
とによって突曲させ、第1エアーシリンダ6では第1取
付け板4を軽く引張りあるいは押圧支持するように駆動
制御する。
【0026】図2,図5に示すように、前記第1取付け
板4の下端側で第1取付け板4の裏側には、ラック・ピ
ニオン機構16を介して可動ロッド17aが出退駆動す
るロッド出退機構17(第2ロッド出退駆動装置の一
例)を、前後に沿う姿勢で左右に複数並設してある。前
記可動ロッド17aの先端部は、第1取付け板4の下端
部外方側を通して、第1取付け板4の取付け面よりも表
側に突出させてあり、重合させた状態の第1ステンレス
薄板材W1と第1取付け板4の下側一側部同士を挟持固
定可能な一対の挟持部材18a,18bから成る挟持部
18を、前記可動ロッド17aの先端部に設けてある。
前記一対の挟持部材18a,18bのうち、第1取付け
板4側の挟持部材18aを、第1取付け板4の裏側に配
置し、第1ステンレス薄板材W1側の挟持部材18b
を、挟持作用状態と、前記第2取付け板12の前記下側
一側部外方側に退避した格納状態とに切換え自在に構成
してある。
【0027】詳述すると、前記第1取付け板4側の挟持
部材18aは可動ロッド17aの先端部に立ち上がり姿
勢で固定してあり、前記第1ステンレス薄板材W1側の
挟持部材18bは、可動ロッド17aの先端部に形成し
た切欠状の角溝19内に前後上下にスライド移動自在に
嵌合し、可動ロッド17aの先端部から上方に突出させ
て、前記第1ステンレス薄板材W1に対向させた前記挟
持作用状態と、可動ロッド17aの先端部から下方に引
退させた前記格納状態とに切換え自在に構成してある。
重合状態の第1ステンレス薄板材W1と第1取付け板4
との下端側一側部同士を固定する場合、可動ロッド17
aの先端部から上方に突出させた挟持部材18aを、第
1ステンレス薄板材W1側に移動し当接させて挟持固定
する。可動ロッド17aの先端部には前記両状態で前記
挟持部材18aを位置固定する固定ボルト20を設けて
ある。前記ロッド出退機構17は前記制御装置10で制
御可能に構成して、前記第1エアーシリンダ6のピスト
ンロッド6aに少し遅れて可動ロッド17aが突出して
いくよう制御する。
【0028】そして、前記第1取付け板4に重合した状
態の第1ステンレス薄板材W1の裏面側で、上側・下側
分割取付け板4a,4b間の空間S(開口部の一例)か
ら露出している部位に吸着可能な吸着盤21aと、第1
ステンレス薄板材W1の裏面に吸着した状態の吸着盤2
1a内の空気を吸引しながら、前記吸着盤21aを引張
るエアーシリンダ21bとから成る引張り装置21を複
数並設して、第1ステンレス薄板材W1を第1取付け板
4に重合固定可能に構成してある。
【0029】上記構成の位置決め装置により第1,第2
ステンレス薄板材W1,W2を次のようにして位置決め
固定する。 〔1〕前記第1エアーシリンダ6と電動モータM1とを
制御装置10で駆動制御することにより、前記一対のナ
ット部材7を所定量だけ互いに近接させ、かつ、第1エ
アーシリンダ6のピストンロッド6aを前方に突出させ
て、図4に示すように、前記第1取付け板4の取付け面
が、第2ステンレス薄板材W2の円弧状一側部の曲率と
ほぼ同一曲率の突曲面になるように、第1取付け板4を
前方に突曲させる。前述したように第1取付け板4は、
一対のナット部材7の近接駆動によって突曲させる。前
記ロッド出退機構17の可動ロッド17aも、前記第1
取付け板4の突曲変形に追従するように前方に突出駆動
制御する。 〔2〕作業者が第1ステンレス薄板材W1を第1取付け
板4に重合し、第2エアーシリンダ21bを駆動制御し
て、第1ステンレス薄板材W1を吸着盤21aを介して
第1取付け板4に引きつけて固定する。そして固定ボル
ト20を緩めて前側の挟持部材18aを可動ロッド17
aの先端部から上方に突出させ、第1ステンレス薄板材
W1側に移動し当接させて、固定ボルト20を締結する
ことにより、一対の挟持部材18a,18bで第1ステ
ンレス薄板材W1と第1取付け板4を挟持固定する(図
5参照)。 〔3〕第2取付け板12に第2ステンレス薄板材W2
を、その円弧状一側部が第1ステンレス薄板材W1の円
弧状一側部に、後側から当接するように重合し、クラン
プ部材(図示せず)で挟持固定する(図5参照)。
【0030】なお上記のように、第1,第2ステンレス
薄板材W1,W2を位置決め固定した後は、第1,第2
ステンレス薄板材W1,W2の円弧状一側部同士を全長
にわたって所定ピッチでスポット溶接する(図6参
照)。
【0031】〔別実施例〕上記〔1〕〜〔5〕の手順は
適宜変更でき、例えば、第2取付け板12に第2ステン
レス薄板材W2を取付けてから、第1取付け板4に第1
ステンレス薄板材W1を取付けるようにしてもよい。
【0032】前記第1,第2被溶接板材W1,W2とし
て、ステンレス以外の金属から成る板材を用いることが
できる。
【0033】前記第1,第2ロッド出退駆動装置6,1
7を、油圧シリンダやその他の機構で構成してもよい。
また、前記第1,第2ロッド出退駆動装置6,17の数
や第3エアーシリンダ25の数は、上記の実施例の数に
限られない。
【0034】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】被溶接板材の位置決め装置の平面図
【図2】被溶接板材の位置決め装置の全体後面図
【図3】被溶接板材の位置決め装置の左全体側面図
【図4】第1取付け板を前方に突曲させた状態を示す平
面図
【図5】被溶接板材取付け部の縦断側面図
【図6】要部の平面図
【図7】制御系を示す図
【図8】第1,第2ステンレス薄板材同士を溶接固着し
て成るアーチ部材の斜視図
【符号の説明】
4 第1取付け板 5 第1取付け板支持装置 5a 支持装置の本体部 6 第1ロッド出退駆動装置 6a 可動ロッド 9 保持部 10 制御装置 12 取付け部 15 固定部 17 第1ロッド出退駆動装置 17a 可動ロッド 18 挟持部 18a 挟持部材 18b 挟持部材 21 引張り装置 21a 吸着盤 21b エアーシリンダ 30 第1被溶接板材取付け装置 31 突曲駆動部 M1 駆動部 S 開口部 W1 第1被溶接板材 W2 第2被溶接板材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄板状の第1被溶接板材(W1)を取付
    け面側に重合して取付け可能な第1取付け板(4)と、
    この第1取付け板(4)を両持ち状に支持する支持装置
    (5)とから成り、前記第1取付け板(4)の両端部を
    各別に保持する前記支持装置(5)の一対の保持部
    (9)を、互いに近接離間駆動自在に構成してある第1
    被溶接板材取付け装置(30)を準備し、前記第1取付
    け板(4)の取付け面とは反対側の取付け裏面側の所定
    数の箇所を、所定数の第1ロッド出退駆動装置(6)の
    それぞれの可動ロッド(6a)で、前記第1取付け板
    (4)の肉厚方向に各別に押し引き自在に支持し、前記
    一対の保持部(9)が所定量近接し、かつ、前記可動ロ
    ッド(6a)が所定量突出するように、前記保持部
    (9)の近接離間駆動用の保持部側駆動部(M1)と前
    記第1ロッド出退駆動装置(6)とを制御装置(10)
    で駆動制御して、前記取付け面の曲率が、第2被溶接板
    材(W2)の被溶接部である円弧状一側部の曲率とほぼ
    同一曲率になる状態に、前記第1取付け板(4)を突曲
    させ、突曲状態の前記第1取付け板(4)に前記第1被
    溶接板材(W1)を重合し取付け固定する被溶接板材の
    位置決め方法。
  2. 【請求項2】 薄板状の第1被溶接板材(W1)を取付
    け面側に重合して取付け可能な第1取付け板(4)と、
    この第1取付け板(4)を両持ち状に支持する支持装置
    (5)とから成り、前記第1取付け板(4)の両端部を
    各別に保持する前記支持装置(5)の一対の保持部
    (9)を、互いに近接離間自在に構成してある第1被溶
    接板材取付け装置(30)を設け、前記第1取付け板
    (4)を、その取付け面が突曲面になるよう突曲させる
    突曲駆動部(31)を設け、この突曲駆動部(31)を
    構成するに、前記一対の保持部(9)を近接離間駆動す
    る保持部側駆動部(M1)と、前記第1取付け板(4)
    の取付け裏面側の所定数の箇所を各別に押引きする所定
    数の第1ロッド出退駆動装置(6)とを設け、前記一対
    の保持部(9)が所定量近接し、かつ、前記第1ロッド
    出退駆動装置(6)の可動ロッド(6a)が所定量突出
    して、前記第1取付け板(4)の取付け面の曲率が、第
    2被溶接板材(W2)の被溶接部である円弧状一側部の
    曲率とほぼ同一曲率になるように、前記保持部側駆動部
    (M1)と第1ロッド出退駆動装置(6)を駆動制御す
    る制御装置(10)を設けてある被溶接板材の位置決め
    装置。
  3. 【請求項3】 前記一対の保持部(9)を、前記第1取
    付け板(4)の肉厚方向に回転自在に前記支持装置
    (5)の本体部(5a)に設け、前記第2被溶接板材
    (W2)を、表裏両面が前記第1取付け板(4)の曲率
    中心軸方向を向くように取付けるための取付け部(1
    2)を、前記第1取付け板(4)の曲率中心軸方向の一
    側部の前記取付け裏面側に、前記第1取付け板(4)の
    突曲変形を許容可能に設け、この取付け部(12)を構
    成するに、前記第1取付け板(4)の一側部の前記取付
    け裏面側からその第1取付け板(4)の裏側に延びる複
    数の第2取付け板を、一方の保持部(9)側から他方の
    保持部(9)側にわたって所定の間隔をあけて並設し、
    前記第1ロッド出退駆動装置(6)をエアーシリンダで
    構成して、このエアーシリンダのシリンダチューブを前
    記曲率中心軸に沿う軸芯周りに揺動自在に固定部(1
    5)に連結するとともに、ピストンロッド先端部を前記
    第2取付け板に、前記曲率中心軸に沿う軸芯周りに回動
    自在に連結してある請求項2に記載の被溶接板材の位置
    決め装置。
  4. 【請求項4】 前記第1取付け板(4)の他の一側部側
    で前記第1取付け板(4)の裏側に、前記第1取付け板
    (4)の肉厚方向に出退駆動自在な可動ロッド(17
    a)を備える所定数の第2ロッド出退駆動装置(17)
    を、その可動ロッド(17a)の先端部が、前記第1取
    付け板(4)の他の一側部外方側を通って、第1取付け
    板(4)の取付け面よりも表側に突出する状態に設け、
    重合状態の前記第1被溶接板材(W1)と前記第1取付
    け板(4)との前記他の一側部同士を挟持固定可能な一
    対の挟持部材(18a),(18b)から成る挟持部
    (18)を、前記可動ロッド(17a)の先端部に設
    け、前記一対の挟持部材(18a),(18b)のう
    ち、前記第1取付け板(4)側の挟持部材(18a)
    を、前記第1取付け板(4)の取付け裏面に対向するよ
    う配置し、前記第1被溶接板材(W1)側の挟持部材
    (18b)を、前記第1取付け板(4)に重合した第1
    被溶接板材(W1)に対向する挟持作用状態と、前記第
    1取付け板(4)の前記他の一側部外方側に退避した格
    納状態とに切換え自在に構成し、前記第2ロッド出退駆
    動装置(17)を、前記制御装置(10)で駆動制御可
    能に構成してある請求項2又は3に記載の被溶接板材の
    位置決め装置。
  5. 【請求項5】 前記第1取付け板(4)に開口部(S)
    を形成し、前記第1取付け板(4)に第1被溶接板材
    (W1)を重合した状態で、前記第1被溶接板材(W
    1)の裏面の、前記開口部(S)から露出している部位
    に吸着可能な吸着盤(21a)と、前記第1被溶接板材
    (W1)の裏面に吸着した吸着盤(21a)内の空気を
    吸引しながら、前記第1被溶接板材(W1)と一体に前
    記吸着盤(21a)を引張るエアーシリンダ(21b)
    とから成る引張り装置(21)を設けてある請求項2,
    3又は4に記載の被溶接板材の位置決め装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105750429A (zh) * 2016-04-27 2016-07-13 安庆市津海工业产品设计有限公司 一种旋铆机的弧形定位基架
CN108161323A (zh) * 2018-03-23 2018-06-15 重庆山朕科技发展有限公司 后轮鼓包总成焊接夹具及其夹紧限位结构

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