JP2003320428A - ヘミング装置 - Google Patents
ヘミング装置Info
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- JP2003320428A JP2003320428A JP2002126862A JP2002126862A JP2003320428A JP 2003320428 A JP2003320428 A JP 2003320428A JP 2002126862 A JP2002126862 A JP 2002126862A JP 2002126862 A JP2002126862 A JP 2002126862A JP 2003320428 A JP2003320428 A JP 2003320428A
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Abstract
の製作コストも安いことに加えて、アウターパネルに歪
を生じないヘミング装置を提供する。 【解決手段】予備曲げ刃71と本曲げ刃72とを有する
一つの折曲げ型70を備え、この折曲げ型を円弧状に作
動させることにより、インナーパネルが位置決め載置さ
れたアウターパネルのフランジを、予備曲げ刃で予備曲
げし、更に本曲げ刃で本曲げするようにしたヘミング装
置10において、予備曲げするときには予備曲げ位置を
基にしてエアシリンダ駆動又はモータ駆動のトグルリン
ク機構50により円弧状に作動させ、また本曲げすると
きには予備曲げ位置とは異なる本曲げ位置を基にしてエ
アシリンダ駆動又はモータ駆動のトグルリンク機構によ
り円弧状に作動させて、フランジに対し、予備曲げする
ときには相対的に大きな水平分力が加わるようにし、ま
た本曲げするときには相対的に大きな垂直分力が加わる
ようにした。
Description
る。例えば自動車のドアは、アウターパネルにインナー
パネルを位置決め載置した状態で、アウターパネルの外
周に一体立設されているフランジをインナーパネル側へ
折曲げて、双方を接合することにより構成されている。
本発明は、このような折曲げ接合すなわちヘミング加工
に使用されるヘミング装置に関する。
一般に、予備曲げ刃を有する予備曲げ型と本曲げ刃を有
する本曲げ型とを別々に備え、先ず予備曲げ型を作動さ
せることにより、予備曲げ刃でアウターパネルのフラン
ジをインナーパネル側へ所定角度予備曲げし、そのまま
では予備曲げ型が邪魔になるのでこれを退避させた後、
次に本曲げ型を作動させることにより、本曲げ刃で、予
備曲げしたフランジをインナーパネルに当接するまで本
曲げするようにした装置が使用されている。かかる従来
のヘミング装置には、専用の予備曲げ型と本曲げ型とを
備え、双方を独立して所望通りに作動させることができ
るため、アウターパネルのフランジをインナーパネル側
へ所望通りに予備曲げ及び本曲げすることができるとい
う利点がある。ところが、かかる従来のヘミング装置に
は、予備曲げ型と本曲げ型とが別々に必要であり、しか
も予備曲げ型を作動させる機構と本曲げ型を作動させる
機構とが別々に必要であるため、装置全体が大型であ
り、その構造も複雑であって、その製作コストも嵩むと
いう問題がある。
ヘミング装置として、予備曲げ刃と本曲げ刃とを一体的
に有する一つの折曲げ型を備え、この折曲げ型を一つの
位置を基にして円弧状に作動させることにより、先ず前
方の予備曲げ刃で、アウターパネルのフランジをインナ
ーパネル側へ所定角度予備曲げし、引き続き後方の本曲
げ刃で、予備曲げしたフランジをインナーパネルに当接
するまで本曲げするようにした装置が提案されている
(特開昭55−122636、特開昭56−1403
0)。かかる従来のヘミング装置には、必要とするのが
一つの折曲げ型であり、この折曲げ型を一系統の機構で
作動させるため、装置全体が小型であり、その構造も簡
単であって、その製作コストも安いという利点がある。
ところが、かかる従来のヘミング装置には、一つの折曲
げ型を一つの位置を基にして円弧状に作動させる関係
で、予備曲げ刃で予備曲げするときと本曲げ刃で本曲げ
するときとでアウターパネルのフランジに適切な押圧力
を配分するのが難しく、予備曲げ刃で予備曲げするとき
には、アウターパネルのフランジに不都合な相応の垂直
分力が加わるため、アウターパネルのフランジ立ち上が
り部に歪を生じ易く、また本曲げ刃で本曲げするときに
は、アウターパネルのフランジに不都合な相応の水平分
力が加わるため、アウターパネルの本体に歪を生じ易い
という問題がある。
する課題は、装置全体が小型であり、その構造も簡単で
あって、その製作コストも安く、しかも予備曲げ時や本
曲げ時にアウターパネルに歪を生じないヘミング装置を
提供する処にある。
発明に係るヘミング装置は、予備曲げ刃と本曲げ刃とを
有する一つの折曲げ型を備え、この折曲げ型を円弧状に
作動させることにより、インナーパネルが位置決め載置
されたアウターパネルのフランジを、予備曲げ刃で予備
曲げし、更に本曲げ刃で本曲げするようにしたヘミング
装置において、アウターパネル及びインナーパネルが載
置される下型と、前記下型に対して上下方向に垂直に移
動可能な割出しフレームと、前記割出しフレームを予備
曲げ位置と本曲げ位置との間で上下動させる割出し手段
と、前記割出しフレームに平行リンク機構を介して連結
されたホルダと、前記ホルダに取付けられた折曲げ型
と、前記ホルダを円弧状に上下動させるエアシリンダ駆
動又はモータ駆動のトグルリンク機構とを備え、アウタ
ーパネルのフランジを、割出しフレームを予備曲げ位置
に位置決めした状態でホルダをエアシリンダ駆動又はモ
ータ駆動のトグルリンク機構により円弧状に下降させる
ことにより予備曲げ刃で予備曲げし、次いで割出しフレ
ームを予備曲げ位置とは異なる本曲げ位置に位置決めし
た状態でホルダをエアシリンダ駆動又はモータ駆動のト
グルリンク機構により円弧状に下降させることにより本
曲げ刃で本曲げして、アウターパネルのフランジに対
し、予備曲げ刃で予備曲げするときには相対的に大きな
水平分力が加わるようにし、また本曲げ刃で本曲げする
ときには相対的に大きな垂直分力が加わるように構成し
たことを特徴とする。
と本曲げ刃とを有する一つの折曲げ型を備え、この折曲
げ型を、一系統の機構で、円弧状に作動させることによ
り、インナーパネルが位置決め載置されたアウターパネ
ルのフランジを、予備曲げ位置にて予備曲げ刃で予備曲
げし、更に前記予備曲げ位置とは異なる本曲げ位置にて
本曲げ刃で本曲げするようになっている。具体的には、
アウターパネル及びインナーパネルが載置される下型
と、前記下型に対して上下方向に垂直に移動可能な割出
しフレームと、前記割出しフレームを予備曲げ位置と本
曲げ位置との間で上下動させる割出し手段と、前記割出
しフレームに平行リンク機構を介して連結されたホルダ
と、前記ホルダに取付けられた折曲げ型と、前記ホルダ
を円弧状に上下動させるエアシリンダ駆動又はモータ駆
動のトグルリンク機構とを備え、アウターパネルのフラ
ンジを、割出しフレームを予備曲げ位置に位置決めした
状態でホルダをエアシリンダ駆動又はモータ駆動のトグ
ルリンク機構により円弧状に下降させることにより予備
曲げ刃で予備曲げし、次いで割出しフレームを予備曲げ
位置とは異なる本曲げ位置に位置決めした状態でホルダ
をエアシリンダ駆動又はモータ駆動のトグルリンク機構
により円弧状に下降させることにより本曲げ刃で本曲げ
して、アウターパネルのフランジに対し、予備曲げ刃で
予備曲げするときには相対的に大きな水平分力が加わる
ようにし、また本曲げ刃で本曲げするときには相対的に
大きな垂直分力が加わるように構成されている。
につき、その実施形態を挙げて、添付図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
要部をその作動状態も含めて示す側面図(一部縦断面
図)、図5〜図8は図1〜図4の部分拡大図である。図
1において、ヘミング装置10は、装置基台11に配設
された下型12の上部外縁部に載置部13が設けられ、
載置部13に自動車のドアを構成するアウターパネル1
4の外周部が載置されるようになっている。このアウタ
ーパネル14の外周にはその本体15に対して略直角に
折曲げされたフランジ16が設けられており、下型12
にアウターパネル14が載置された状態でフランジ16
は上方を指向するよう設定されている。そして、ドアを
構成するインナーパネル17は、その外周に折曲げ形成
されたフランジ18の開放端を、フランジ16の内側に
臨ませる状態でアウターパネル14の本体上に位置決め
載置されている。
フレーム20とこれと対を形成する図示しない同様の割
出しフレームとが幅方向(図1の背面側方向)に離間し
て配設されており、これらは連結されていて、一体的に
移動するよう構成されている。図示しない割出しフレー
ムに関連する構成についても割出しフレーム20に関連
する構成と同様になっているので、以下、割出しフレー
ム20に関連する構成について説明する。割出しフレー
ム20の内側面は下型12の外側面に設けられた上下方
向に延在するガイドレール24に摺嵌されている。割出
しフレーム20の下端には割出し手段としてのエアシリ
ンダ21のシリンダロッド22が連結されており、エア
シリンダ21のシリンダ筒23は装置基台11に固定さ
れていて、エアシリンダ21を正逆付勢することによ
り、割出しフレーム20はガイドレール24に沿って下
型12に対し上下方向へ垂直に移動するよう構成されて
いる。かかる構成において、割出しフレーム20の下降
位置はシリンダロッド22の引き込み度合いにより決め
られ、また上昇位置はシリンダロッド22の延出度合い
により決められるが、割出しフレーム20の下降位置及
び上昇位置は、ガイドレール24に図示しない下ストッ
パと上ストッパとを設け、これらにより規制することも
できる。この場合、シリンダロッド22を引き込む方向
にエアシリンダ21を付勢して、割出しフレーム20を
下ストッパへ当接するまで下降させた位置が後述する予
備曲げ開始位置に相当し(図1の状態)、またシリンダ
ロッド22を延出する方向にエアシリンダ21を付勢し
て、割出しフレーム20を上ストッパへ当接するまで上
昇させた位置が後述する本曲げ開始位置に相当する(図
3の状態)。
0として上下に離間した1対の平行リンク部材31,3
1の一端部が回動可能に軸支されており、1対の平行リ
ンク部材31,31の他端部はホルダ40に回動可能に
軸支されている。そしてホルダ40の下部には、その作
動手段として、エアシリンダ駆動のトグルリンク機構5
0が連結されている。ホルダ40の作動手段としては、
エアシリンダやモータそれ自体よりも大きい作用圧力が
得られる油圧シリンダを用いることも考えられるが、ホ
ルダ40の作動手段として油圧シリンダを用いると、オ
イルの漏出や噴出により周辺が汚染され易く、またメン
テナンスも面倒であるので、好ましくない。したがって
本発明に係るヘミング装置では、ホルダ40の作動源と
してエアシリンダ又はモータを用いるが、これらだけで
は充分な作用圧力を得難いので、更にトグルリンク、好
ましくは第1トグルリンク51と第2トグルリンク52
とを連結したものを用いる。
は、第1トグルリンク51と、第2トグルリンク52
と、作動源であるエアシリンダ53と、第1トグルリン
ク51と第2トグルリンク52とを連結する連結リンク
54と、第1トグルリンク51と連結リンク54とを支
持する支持リンク55とを備えている。第1トグルリン
ク51の一方のリンク部材56の一端部は下型12に回
動可能に軸支されており、リンク部材56の他端部は他
方のリンク部材57の他端部と共にエアシリンダ53の
シリンダロッド58の先端部に回動可能に軸支されてい
る。エアシリンダ53のシリンダ筒53は下型12へと
回動可能に軸支されており、支持リンク55の他端部も
下型12に回動可能に軸支されていて、リンク部材57
の一端部は支持リンク55の一端部と共に連結リンク5
4の他端部に回動可能に軸支されている。また第2トグ
ルリンク52の一方のリンク部材60の一端部は下型1
2に回動可能に軸支されており、リンク部材60の他端
部は他方のリンク部材61の他端部と共に連結リンク5
4の一端部に回動可能に軸支されていて、リンク部材6
1の一端部はホルダ40に回動可能に軸支されている。
て所定長さで延出する折曲げ型70が取付けられてお
り、折曲げ型70の延出部には、その前方に下型12の
側からホルダ40の側に向けて所定角度で下方傾斜する
予備曲げ刃71と、その後方に予備曲げ刃71の下端か
ら水平に延在する本曲げ刃72とが一体に形成されてい
る。詳しくは後述するように、割出しフレーム20が下
降位置にあり且つホルダ40が後退位置にある予備曲げ
開始位置において(図1及び図5の状態)、エアシリン
ダ駆動のトグルリンク機構50により、ホルダ40を割
出しフレーム20に対し円弧状に下降させると、折曲げ
型70が円弧状に下降しつつアウターパネル14のフラ
ンジ16に略水平方向から近接して、予備曲げ刃71が
フランジ16をインナーパネル17のフランジ18側へ
所定角度予備曲げし(図2及び図6の状態)、また割出
しフレーム20が上昇位置にあり且つホルダ40が前進
位置にある本曲げ開始位置において(図3及び図7の状
態)、エアシリンダ駆動のトグルリンク機構50によ
り、ホルダ40を割出しフレーム20に対し円弧状に下
降させると、折曲げ型70が円弧状に下降しつつアウタ
ーパネル14の予備曲げしたフランジ16に略垂直方向
から近接して、本曲げ刃72が予備曲げしたフランジ1
6をインナーパネル17のフランジ18に当接するまで
本曲げするよう構成されている(図4及び図8の状
態)。
置10の作用につき説明する。ヘミング装置10では、
割出しフレーム20が下降位置にあり且つホルダ40が
後退位置にある図1及び図5に示すような予備曲げ開始
位置の状態にあるものとする。かかる予備曲げ開始位置
の状態では、ホルダ40は割出しフレーム20側に近付
いた相対的に外側の高位置にある。
14の外周部を載置すると共に、アウターパネル14の
本体15上にインナーパネル17を載置し、インナーパ
ネル17のフランジ18をアウターパネル14のフラン
ジ16の折曲げ部近傍に臨ませた状態で位置決めする。
この状態でエアシリンダ53がシリンダロッド58を延
出する方向に付勢されると、第1トグルリンク51、連
結リンク54及び第2トグルリンク52を介して増圧さ
れた作用圧力がホルダ40に加えられ、ホルダ40が円
弧状に下降する。このとき、ホルダ40は割出しフレー
ム20に対し一対の平行リンク部材31の一端部の軸支
部を支点として円弧状に下降すると共に、ホルダ40に
取付けられた折曲げ型70も円弧状に下降し、折曲げ型
70に形成された予備曲げ刃71がアウターパネル14
のフランジ16に対し略水平方向から当接して、この際
に相対的に大きな水平分力が加えられ、フランジ16は
内側(インナーパネル17のフランジ18側)に向けて
所定角度で折曲げられ、予備曲げが施される。図2及び
図6はかかる予備曲げ時の状態を示している。
58を引き込む方向に付勢され、第1トグルリンク5
1、連結リンク54及び第2トグルリンク52を介して
ホルダ40が元の後退位置まで復帰した後(再び図1の
状態)、エアシリンダ21がシリンダロッド22を延出
する方向に付勢されることで、割出しフレーム20が上
昇位置にあり且つホルダ40が前進位置にある図3及び
図7に示すような本曲げ開始位置の状態になる。かかる
本曲げ開始位置の状態では、ホルダ40は予備曲げ開始
位置の状態よりも円弧状にやや下降して下型12側に近
付いた相対的に内側の中間位置にある。
ダロッド58を延出する方向に付勢されると、第1トグ
ルリンク51、連結リンク54及び第2トグルリンク5
2を介して増圧された作用圧力がホルダ40に加えら
れ、ホルダ40が円弧状に下降する。このとき、ホルダ
40は割出しフレーム20に対し一対の平行リンク部材
31の一端部の軸支部を支点として円弧状に下降すると
共に、ホルダ40に取付けられた折曲げ型70も円弧状
に下降し、折曲げ型70に形成された本曲げ刃72が予
備曲げしたフランジ16に対し略垂直方向から当接し
て、この際に相対的に大きな垂直分力が加えられ、予備
曲げしたフランジ16はインナーパネル17のフランジ
18に当接するまで折曲げられ、本曲げが施される。図
4及び図8はかかる本曲げ時の状態を示している。
は、割出しフレーム20をエアシリンダ21により予備
曲げ開始位置と本曲げ開始位置との間で移動させ、かか
る二つの位置を基に、エアシリンダ駆動のトグルリンク
機構50によりホルダ40を円弧状に作動させるだけ
で、フランジ16の予備曲げ時には、フランジ16に対
し、折曲げ型70の予備曲げ刃71を略水平方向から当
接させて相対的に大きな水平分力を加え、また予備曲げ
したフランジ16の本曲げ時には、予備曲げしたフラン
ジ16に対し、折曲げ型70の本曲げ刃72を略垂直方
向から当接させて相対的に大きな垂直分力を加えること
により、予備曲げと本曲げとを行なうことができる。か
かる本発明のヘミング装置によると、装置全体が小型で
あり、その構造も簡単であって、その製作コストも安い
ことに加えて、予備曲げ時や本曲げ時にアウターパネル
に歪を生じない。
ムの割出し手段、ホルダの作動手段としてエアシリンダ
駆動のものを用いているが、これらの手段はピニオンと
これに螺合するラックとの組合わせやボルトネジとこれ
に螺合するナットネジとの組合わせ等を利用したそれ自
体は公知のモータ駆動のものでもよい。
アに限らずフェンダーやボンネット等のヘミング加工に
も適用でき、また自動車以外の各種部品を構成するパネ
ルのヘミング加工にも適用できる。
ング装置によれば、装置全体が小型であり、その構造も
簡単であって、その製作コストも安いことに加えて、予
備曲げ時や本曲げ時にアウターパネルに歪を生じないと
いう効果がある。
始位置の状態を示す側面図(一部縦断面図)。
状態を示す側面図(一部縦断面図)。
置の状態を示す側面図(一部縦断面図)。
態を示す側面図(一部縦断面図)。
ンジ、17・・インナーパネル、20・・割出しフレー
ム、21・・エアシリンダ、30・・平行リンク機構、
40・・ホルダ、50・・エアシリンダ駆動のトグルリ
ンク機構、51・・第1トグルリンク、52・・第2ト
グルリンク、53・・エアシリンダ、54・・連結リン
ク、70・・折曲げ型、71・・予備曲げ刃、72・・
本曲げ刃
Claims (2)
- 【請求項1】 予備曲げ刃と本曲げ刃とを有する一つの
折曲げ型を備え、この折曲げ型を円弧状に作動させるこ
とにより、インナーパネルが位置決め載置されたアウタ
ーパネルのフランジを、予備曲げ刃で予備曲げし、更に
本曲げ刃で本曲げするようにしたヘミング装置におい
て、アウターパネル及びインナーパネルが載置される下
型と、前記下型に対して上下方向に垂直に移動可能な割
出しフレームと、前記割出しフレームを予備曲げ位置と
本曲げ位置との間で上下動させる割出し手段と、前記割
出しフレームに平行リンク機構を介して連結されたホル
ダと、前記ホルダに取付けられた折曲げ型と、前記ホル
ダを円弧状に上下動させるエアシリンダ駆動又はモータ
駆動のトグルリンク機構とを備え、アウターパネルのフ
ランジを、割出しフレームを予備曲げ位置に位置決めし
た状態でホルダをエアシリンダ駆動又はモータ駆動のト
グルリンク機構により円弧状に下降させることにより予
備曲げ刃で予備曲げし、次いで割出しフレームを予備曲
げ位置とは異なる本曲げ位置に位置決めした状態でホル
ダをエアシリンダ駆動又はモータ駆動のトグルリンク機
構により円弧状に下降させることにより本曲げ刃で本曲
げして、アウターパネルのフランジに対し、予備曲げ刃
で予備曲げするときには相対的に大きな水平分力が加わ
るようにし、また本曲げ刃で本曲げするときには相対的
に大きな垂直分力が加わるようにして成ることを特徴と
するヘミング装置。 - 【請求項2】 アウターパネルのフランジがその本体に
対して略直角に折曲げされていると共に、割出しフレー
ムとホルダとが、割出しフレームを予備曲げ位置に位置
決めした状態でホルダを円弧状に下降させるときにはフ
ランジに対して折曲げ型が略水平方向から近接し、また
割出しフレームを本曲げ位置に位置決めした状態でホル
ダを円弧状に下降させるときには予備曲げされたフラン
ジに対して折曲げ型が略垂直方向から近接する関係で、
平行リンク機構により連結された請求項1記載のヘミン
グ装置。
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