JPH08256911A

JPH08256911A - 分離型電気加熱調理器

Info

Publication number: JPH08256911A
Application number: JP6363895A
Authority: JP
Inventors: Hideyuki Karita; 英之苅田; Iwao Tateishi; 巌立石; Hiroshi Furuta; 浩古田
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 1995-03-23
Filing date: 1995-03-23
Publication date: 1996-10-08
Anticipated expiration: 2015-11-27
Also published as: JP3113166B2

Abstract

(57)【要約】【目的】電気加熱調理器本体のガードから調理容器及
び加熱ユニットを取り外すことのできる分離型電気加熱
調理器において、ガードに対して加熱ユニットを両手を
用いて容易に、しかも加熱ユニットが熱い間にも安全に
着脱できるとともに、加熱ユニットに付設された遮熱板
からの放熱でガードや床面を焦がすことがないようにす
る。【構成】電気加熱調理器を調理容器１、加熱ユニット
２及びガード３を上下に重ね合わせた構成とすることに
より、加熱ユニット２を水平に保ったままガード３に対
して上方から着脱可能とする。また、加熱ユニット２の
脚７をガード３の底面に設けた中空の脚１４に挿嵌する
ことにより、加熱ユニット２の安定性を高めるととも
に、脚１４の上端部にテーパ部１４ａを設けることによ
り、加熱ユニット２の着脱を容易にし、かつ脚７を長く
設定して遮熱板４の高さを上げる。さらに加熱ユニット
２の両端に把手部１２、１３を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電気加熱調理器に係
り、特に電気加熱調理器本体から調理容器及び加熱ユニ
ットを取り外すことのできる分離型電気加熱調理器に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ホットプレート及び電気鍋等の電
気加熱調理器においては、加熱調理器本体に発熱体、遮
熱板及び発熱体制御部を装着し、発熱体の上部に調理容
器を着脱自在に載置するものが一般的である。ところ
が、この構成の場合、調理容器は着脱自在であって電装
部が無いので丸洗い可能であるが、加熱調理器本体は発
熱体及び発熱体制御部を内蔵しているため、調理物の飛
び散りやふきこぼれ等により汚れてしまうにもかかわら
ず、丸洗いができない。

【０００３】このような不具合に対処するため、これま
でにも幾つかの改善策がなされている。例えば、実開昭
６４−４０３４２号公報には、発熱体、遮熱板及び発熱
体制御部からなる加熱ユニットを電気加熱調理器本体に
着脱可能に装着した構成が開示されている。すなわち、
図４に示すように、加熱ユニット２２に一体に取り付け
られた発熱体調節部２６を加熱調理器本体２１のガード
２８の挿入孔２９に挿入することにより（同図中、一点
鎖線参照）、加熱ユニット２２を加熱調理器本体２１に
組み合わせるものである。尚、２４は遮熱板、２５は発
熱体であり、加熱ユニット２２の脚２７はガード２８の
内定面に設けられたリブ３０に係止するようになってい
る。

【０００４】また、特開平５−１０３７２７号公報に
は、図５に示す構成が開示されている。すなわち、加熱
調理器本体３１、加熱ユニット３２、調理容器３１から
構成される分離型電気加熱調理器において、加熱調理器
本体３１のガード３３の１側面に設けた発熱体出入れ口
３７より、加熱ユニット３２を水平方向に出し入れする
ものである。尚、加熱ユニット３２は、発熱体３４、発
熱体３４を収容する遮熱板３５及び発熱体制御部３６よ
り構成されている。

【０００５】さらに、実開平４−３６３３号公報におい
ては、図６に示すように、調理容器４４に一体に取り付
けられた発熱体４５及び遮熱板４６を備える加熱ユニッ
ト４３を加熱調理器本体４１のガード４２に対し着脱す
ることができる構成が開示されている。この場合、加熱
ユニット４３は、その一端をガード４１の一側面に設け
られた挿入孔４７に挿入した後、全体を上方から載置す
るようにしている。尚、加熱ユニット４３を加熱調理器
本体４１に取り付けた状態では、加熱ユニット４３の脚
４９は加熱調理器本体４１のガード４２の内底面に設け
られたリブ４８に嵌合するようになっている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
６４−４０３４２号公報に示されている図４の構成で
は、加熱ユニット２２を着脱する際に、その一側端に設
けられた発熱体制御部２６を加熱調理器本体２１のガー
ド２２に設けられた挿入孔２９を通して出し入れしなけ
ればならず、また加熱ユニット２２に着脱用の持ち手が
装備されていないので、慣れるまではこの作業が容易で
なかった。また、調理後まだ発熱体２５及び遮熱板２４
が熱い間は加熱ユニット２２を取り出すことができなか
った。

【０００７】また、特開平５−１０３７２７号公報に示
されている図５の構成では、調理後すぐに加熱ユニット
３２を加熱調理器本体３１から取り出そうとすると、片
手による引き出し作業となるため、高温の遮熱板３５が
誤って手や腕に触れて火傷をしたり、熱可塑性樹脂で成
形されることの多いガード３３の挿入孔３７に接触して
溶かしてしまうという危険があった。

【０００８】また、実開平４−３６３３号公報に示され
る構成の場合、図７に加熱ユニット４３の脚４９を支持
するガード４２の部分を拡大して示すように、脚４９を
案内するリブ４８が調理プレート４４に向かって高さＨ
₁接近するように張り出している。そして、リブ４８は
熱可塑性樹脂を成形したものであることが多く、熱に弱
いため、遮熱板４６及び調理プレート４４からの熱によ
り溶解する恐れがあった。

【０００９】また、脚４９は熱硬化性樹脂からなること
が多いので熱に強いが、発熱体制御部に故障が発生した
場合などに発熱体４５に通電したままの状態になると、
脚４９の温度が上昇し、脚４９に圧接されているガード
４２の部位が溶けて陥没することが予想される。この場
合、ガード４２の底面の床面からの高さをＨ₂、ガード
の肉厚をｔとすると、陥没高さは最大（Ｈ₂＋ｔ）に達
する。この陥没高さが大きいと、遮熱板４６がガード４
２の内底面に接近または接触し、ガード４２の底面が溶
解する危険があった。

【００１０】さらに、万一、加熱ユニット４３を加熱調
理器本体４１に装着せずに直に床面に置いて使用した場
合、遮熱板４６の床面からの高さが、通常より（Ｈ₂＋
ｔ）も小さくなる。この高さが小さいと遮熱板４６から
の放熱により床面が焦げてしまう恐れがあった。

【００１１】加えてこの構成では、調理容器４４に一体
化された加熱ユニット４３には持ち手が備えられていな
いため、特に調理後まだ調理容器４４が熱い間に加熱ユ
ニット４３を取り外すのは容易でなかった。

【００１２】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであって、電気加熱調理器本体のガー
ド、調理容器及び加熱ユニットから構成され、ガードか
ら加熱ユニットを取り外すことのできる分離型電気加熱
調理器において、ガードに対し加熱ユニットを両手を用
いて容易に、しかも加熱ユニットが熱い間にも安全に、
着脱することができるとともに、加熱ユニットに付随す
る遮熱板から放出される熱によりガードや床面を焦がす
ことのない分離型電気加熱調理器を提供することを目的
とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、分離型電気加熱調理器は、皿型形状の
遮熱板と、該遮熱板内に取り付けられた発熱体と、該発
熱体を制御する制御部とを有する加熱ユニットと、該加
熱ユニットの上に着脱自在に載置されるとともに、前記
発熱体により加熱される調理容器と、前記加熱ユニット
を収容する上面開放の枠体と、を備え、前記加熱ユニッ
トを水平に保ったまま前記枠体に対し上方から着脱可能
なものとしている。

【００１４】また、本発明では、上記遮熱板は、その下
面に複数の脚部を有し、上記枠体は、その底面に前記脚
部を着脱自在に挿嵌する凹部を有し、該凹部の上端部に
前記脚部を案内するためのテーパ部を設けるとともに、
前記凹部の下端面を枠体の設置面としたものとしてい
る。

【００１５】さらに、本発明では、上記加熱ユニットに
両手で提げることができるように２箇所に把手部を設け
るようにしている。

【００１６】

【作用】したがって、本発明によれば、加熱ユニットを
水平に保ったまま、両手を用いて、枠体に対し上方から
着脱可能となる。

【００１７】また、本発明によれば、加熱ユニットの脚
部を枠体に設けられた凹部に挿嵌する構成としているの
で、加熱ユニットを枠体に取り付けた状態における安定
がよくなるとともに、凹部の上部にはテーパ部が設けら
れているので、脚部がテーパ部に案内されて凹部に挿嵌
される。しかも、脚部は凹部に挿入された分だけ長く形
成することができるので、脚部が過熱して凹部を溶かし
てしまったとき、あるいは加熱ユニットを直に床面に載
置して使用された場合にも、遮熱板の位置を枠体の内底
面あるいは床面から高く保つことができる。

【００１８】さらに、本発明によれば、加熱ユニットの
２箇所に把手部を設けているので、加熱ユニットを両手
で、しかも加熱ユニットが熱い間にも安全に、提げるこ
とができる。

【００１９】

【実施例】以下、本発明を適用した分離型電気加熱調理
器の実施例を図面を参照しながら説明する。図１は本発
明の一実施例に係る分離型電気加熱調理器の分解斜視図
であり、図２は該分離型電気加熱調理器の縦断面図であ
る。この分離型電気加熱調理器は、調理容器１、加熱ユ
ニット２及びガード３を重ねるようにして構成される。

【００２０】この内、加熱ユニット２は、皿型形状をし
た遮熱板４と、支持部材６により遮熱板４の内底面上に
取り付けられる発熱体５と、遮熱板３の下面に付設され
た脚７、７、７、７と、遮熱板４の１側面に取り付けら
れた発熱体制御部８とからなっている。ここで、発熱体
制御部８は、連結部材９により遮熱板４に連結されると
ともに、調理容器１の下面に接触してその温度を検知す
る温度検知器１０、及び調理容器１の温度を制御するた
めの温度調節つまみ１１を備えている。

【００２１】また、遮熱板４の発熱体制御部８を取り付
けられた側の反対側に持ち手１２を形成し、発熱体制御
部にも持ち手１３を取り付けることにより、両手で安全
に加熱ユニット２をガード３に対し着脱できる構成とし
ている。

【００２２】ガード３の底面には、遮熱板４の脚７、
７、７、７を挿嵌する中空の脚１４、１４、１４、１４
が一体に形成され、脚１４、１４、１４、１４それぞれ
の上部に当たるガード３の内底面の部位には脚７、７、
７、７を案内するためにテーパ部１４ａ、１４ａ、１４
ａ、１４ａが形成されている。この構成により、加熱ユ
ニット２を水平に保ったままガード３に対し上方から容
易に着脱することができる。

【００２３】図３は、本実施例に係る分離型電気加熱調
理器のガード３の脚１４に遮熱板４の脚７を挿嵌した状
態を示す部分拡大断面図である。図から判るように、遮
熱板４はガード３の内底面の上方に距離Ｈを置いて配置
され、遮熱板４の脚７はガード３の脚１４の底面の肉厚
ｔを挟んで床面に接地している。

【００２４】図７に示した従来技術の構成の場合、ガー
ド４２からリブ４８が調理プレート４４の方向に高さＨ
₁接近するように張り出しており、調理プレート４４か
らの放熱によりリブ４８が溶ける恐れがあったが、本実
施例の場合には、ガード３の内底面から遮熱板４の方向
に張り出す部分がないため、そうした恐れはない。

【００２５】また、ガード３は熱可塑性樹脂で成形され
ることが多く、脚７は熱硬化性樹脂で成形されることが
多い。したがって、発熱体制御部８の故障等により発熱
体に通電したままとなったような場合、遮熱板４の脚７
が加熱し、脚７が接しているガード３の部位が溶解して
陥没することが考えられる。ここで、ガード３の底面の
床面からの高さをＨ₂、ガードの肉厚をｔとすると、図
７の従来技術の場合では、陥没高さが最大（Ｈ₂＋ｔ）
に達するのに対し、本実施例の場合、陥没高さは最大で
もｔに留まる。したがって、このような故障が発生した
場合でも、本実施例によれば、前記従来技術の場合に比
べて、ガード３の内底面が遮熱板４からの放熱により溶
解する危険性が極めて小さい。

【００２６】また、本実施例に係る分離型電気加熱調理
器においては、使用者が加熱ユニット２をガード３に装
着せず直に床面に載置して使用してしまうことも考えら
れるが、そのような場合でも従来技術の構成に比べて遮
熱板４の脚７が長く、遮熱板４は床面から（Ｈ＋Ｈ₂）
の高さをおいて配置されることになり、上記従来技術の
場合に比べて、床面を焦がす危険は小さい。

【００２７】

【発明の効果】本発明によれば、加熱ユニットの枠体か
らの着脱作業が容易かつ確実になり、取扱い性のよい分
離型電気加熱調理器を得ることができる。

【００２８】請求項２の構成によれば、加熱ユニットを
枠体に取り付けた状態における安定がよくなるので、分
離型電気加熱調理器の使用性及び安全性が向上する。ま
た、加熱ユニットの脚部を枠体の凹部に案内するテーパ
部を設けたことにより、加熱ユニットを枠体に取り付け
る取扱い性がよくなる。さらに、脚部が過熱して凹部を
溶かしてしまったとき、あるいは加熱ユニットを直に床
面に載置して使用された場合にも、遮熱板の位置を枠体
の内底面あるいは床面から高く保つことができるので、
遮熱板からの放熱による枠体の内底面の溶解や床面の焦
げを防ぐことができ、安全性が高まる。

【００２９】請求項３の構成によれば、把手部を設けた
ことにより、加熱ユニットを把手部を両手で提げること
により、さらに容易かつ確実に、しかも加熱ユニットが
熱い間にも安全に着脱することができるので、分離型電
気加熱調理器の取扱い性及び安全性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る分離型電気加熱調理
器の分解斜視図。

【図２】図１の分離型電気加熱調理器の縦断面図。

【図３】図１の分離型電気加熱調理器のガードの脚に
遮熱板の脚を挿嵌した状態を示す部分拡大断面図。

【図４】従来技術に係る分離型電気加熱調理器の分解
斜視図。

【図５】他の従来技術に係る分離型電気加熱調理器の
分解斜視図。

【図６】さらに他の従来技術に係る分離型電気加熱調
理器の縦断面図。

【図７】図６の分離型電気加熱調理器のガードの内底
面上に加熱ユニットの脚を載置した状態を示す部分拡大
断面図。

【符号の説明】

１調理容器２加熱ユニット３ガード４遮熱板５発熱体６支持部材７脚８発熱体制御部９連結部材１０温度検知器１１温度調節つまみ１２、１３把手部１４脚１４ａテーパ部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】皿型形状の遮熱板と、該遮熱板内に取り
付けられた発熱体と、該発熱体を制御する制御部とを有
する加熱ユニットと、該加熱ユニットの上に着脱自在に載置されるとともに、
前記発熱体により加熱される調理容器と、前記加熱ユニットを収容する上面開放の枠体と、を備
え、前記加熱ユニットを水平に保ったまま前記枠体に対
し上方から着脱可能であることを特徴とする分離型電気
加熱調理器。
【請求項２】上記遮熱板は、その下面に複数の脚部を
有し、上記枠体は、その底面に前記脚部を着脱自在に挿
嵌する凹部を有し、該凹部の上端部に前記脚部を案内す
るためのテーパ部を設けるとともに、前記凹部の下端面
を枠体の設置面としたことを特徴とする請求項１に記載
の分離型電気加熱調理器。
【請求項３】上記加熱ユニットに両手で提げることが
できるように２箇所に把手部を設けたことを特徴とする
請求項１または請求項２に記載の分離型電気加熱調理
器。