JPH08256354A - クロミナンス遷移補正器 - Google Patents
クロミナンス遷移補正器Info
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- JPH08256354A JPH08256354A JP7346098A JP34609895A JPH08256354A JP H08256354 A JPH08256354 A JP H08256354A JP 7346098 A JP7346098 A JP 7346098A JP 34609895 A JP34609895 A JP 34609895A JP H08256354 A JPH08256354 A JP H08256354A
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- Japan
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- component
- luminance
- frequency
- high frequency
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N9/00—Details of colour television systems
- H04N9/64—Circuits for processing colour signals
- H04N9/646—Circuits for processing colour signals for image enhancement, e.g. vertical detail restoration, cross-colour elimination, contour correction, chrominance trapping filters
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Processing Of Color Television Signals (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 帯域が制限されたチャンネルによって劣化さ
れたクロミナンス遷移を回復させて、ルミナンス遷移と
一致させる。 【解決手段】 ビデオ画像を表すルミナンス成分Ｙ及び
２つの帯域制限されたクロミナンス成分Ｐb、Ｐrを時間
領域から周波数領域に変換し（１２，１４，１６）、そ
れを高周波部分ＹHF及び低周波部分ＹLFに分離する。補
正係数回路１８、２０は、低周波ルミナンス部分ＹLF及
び変換されたクロミナンス成分ＰbLF、ＰrLFから１対の
クロミナンス補正係数Ｋb、Ｋrを決定する。乗算器２
２、２４は、補正係数及び高周波ルミナンス部分から補
正された高周波クロミナンス成分ＰbHF、ＰrHFを発生す
る。加算回路２８ａ、３０ａは、変換されたクロミナン
ス成分ＰbLF、ＰrLFを、補正された高周波クロミナンス
成分ＰbHF、ＰrHFと夫々加算し、周波数／時間領域コン
バータ２８、３０は、加算結果を時間領域に変換する。
れたクロミナンス遷移を回復させて、ルミナンス遷移と
一致させる。 【解決手段】 ビデオ画像を表すルミナンス成分Ｙ及び
２つの帯域制限されたクロミナンス成分Ｐb、Ｐrを時間
領域から周波数領域に変換し（１２，１４，１６）、そ
れを高周波部分ＹHF及び低周波部分ＹLFに分離する。補
正係数回路１８、２０は、低周波ルミナンス部分ＹLF及
び変換されたクロミナンス成分ＰbLF、ＰrLFから１対の
クロミナンス補正係数Ｋb、Ｋrを決定する。乗算器２
２、２４は、補正係数及び高周波ルミナンス部分から補
正された高周波クロミナンス成分ＰbHF、ＰrHFを発生す
る。加算回路２８ａ、３０ａは、変換されたクロミナン
ス成分ＰbLF、ＰrLFを、補正された高周波クロミナンス
成分ＰbHF、ＰrHFと夫々加算し、周波数／時間領域コン
バータ２８、３０は、加算結果を時間領域に変換する。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー補正に関
し、特に、帯域の制限されたチャンネルによってクロミ
ナンス遷移が劣化した後に、これらクロミナンス遷移を
再生するクロミナンス遷移補正器に関する。
し、特に、帯域の制限されたチャンネルによってクロミ
ナンス遷移が劣化した後に、これらクロミナンス遷移を
再生するクロミナンス遷移補正器に関する。
【０００２】
【従来の技術】典型的なテレビジョン・ビデオ画像にお
いて、ある色から別の色へのクロミナンス遷移は、ルミ
ナンス遷移と一致している。ルミナンス帯域幅よりも狭
いクロミナンス帯域幅を有し、帯域が制限されたチャン
ネルを通過した後では、クロミナンス遷移は、もはや、
ルミナンス遷移に一致しないだろう。その結果、クロミ
ナンス分解能が低下して、映像品質が劣化し、クロマ・
キーの問題が生じる。なお、クロマ・キーでは、クロミ
ナンス細部に応じて、制御信号又はキー信号を発生す
る。
いて、ある色から別の色へのクロミナンス遷移は、ルミ
ナンス遷移と一致している。ルミナンス帯域幅よりも狭
いクロミナンス帯域幅を有し、帯域が制限されたチャン
ネルを通過した後では、クロミナンス遷移は、もはや、
ルミナンス遷移に一致しないだろう。その結果、クロミ
ナンス分解能が低下して、映像品質が劣化し、クロマ・
キーの問題が生じる。なお、クロマ・キーでは、クロミ
ナンス細部に応じて、制御信号又はキー信号を発生す
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】クロミナンスの鋭さを
改善するいくつかの従来のアプローチでは、遷移を高速
化するピーキング回路を用いていた。このアプローチの
欠点は、低速と考えられる遷移でさえも高速化してしま
うことである。この結果、画像細部の表現が不正確にな
ってしまう。
改善するいくつかの従来のアプローチでは、遷移を高速
化するピーキング回路を用いていた。このアプローチの
欠点は、低速と考えられる遷移でさえも高速化してしま
うことである。この結果、画像細部の表現が不正確にな
ってしまう。
【０００４】そこで、帯域が制限されたチャンネルによ
ってクロミナンス遷移が劣化した後に、これらクロミナ
ンス遷移を回復させて、ルミナンス遷移と一致させるク
ロミナンス遷移補正器が望まれている。
ってクロミナンス遷移が劣化した後に、これらクロミナ
ンス遷移を回復させて、ルミナンス遷移と一致させるク
ロミナンス遷移補正器が望まれている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明のクロミナンス遷
移補正器によれば、ビデオ画像を表すクロミナンス成分
信号及びルミナンス成分信号を時間領域から周波数領域
に変換し、各成分信号を高周波部分及び低周波部分に分
離する。夫々の低周波クロミナンス成分の各々を低周波
ルミナンス部分と組み合わせて、各クロミナンス成分用
の補正係数を発生する。これら補正係数を高周波ルミナ
ンス部分と乗算して、補正した高周波クロミナンス部分
を発生する。補正した高周波クロミナンス部分を夫々の
低周波クロミナンス部分と組み合わせて、補正したクロ
ミナンス成分を発生する。ルミナンス成分及び補正した
クロミナンス成分を時間領域に戻すように変換して、表
示を行うか、又は複合ビデオ画像にエンコードする。
移補正器によれば、ビデオ画像を表すクロミナンス成分
信号及びルミナンス成分信号を時間領域から周波数領域
に変換し、各成分信号を高周波部分及び低周波部分に分
離する。夫々の低周波クロミナンス成分の各々を低周波
ルミナンス部分と組み合わせて、各クロミナンス成分用
の補正係数を発生する。これら補正係数を高周波ルミナ
ンス部分と乗算して、補正した高周波クロミナンス部分
を発生する。補正した高周波クロミナンス部分を夫々の
低周波クロミナンス部分と組み合わせて、補正したクロ
ミナンス成分を発生する。ルミナンス成分及び補正した
クロミナンス成分を時間領域に戻すように変換して、表
示を行うか、又は複合ビデオ画像にエンコードする。
【０００６】本発明の目的、利点及びその他の新規な特
徴は、特許請求の範囲及び添付図を参照した以下の詳細
説明から明らかになろう。
徴は、特許請求の範囲及び添付図を参照した以下の詳細
説明から明らかになろう。
【０００７】
【発明の実施の形態】図１は、本発明によるクロミナン
ス遷移補正器１０のブロック図である。このクロミナン
ス遷移補正器１０は、ビデオ画像を表すルミナンス成分
Ｙ及び２つのクロミナンス成分信号Ｐb 及びＰr を入力
信号として受ける。ルミナンス成分信号は、広帯域幅の
信号であり、クロミナンス成分の帯域幅は、ルミナンス
成分に対して制限されている。これら成分信号を夫々の
時間／周波数（Ｔ−＞Ｆ）領域コンバータ（時間領域か
ら周波数領域への変換器）１２、１４及び１６に入力す
る。ルミナンス用時間／周波数領域コンバータ１２の出
力信号を１対のフィルタ、即ち、ロウパス（低域通過）
フィルタ（ＬＰＦ）１２ａ及びハイパス（高域通過）フ
ィルタ（ＨＰＦ）１２ｂに入力する。これらフィルタの
各々は、ルミナンス成分用低周波部分ＹLF及び高周波部
分ＹHFを発生する。同様に、クロミナンス用時間／周波
数領域コンバータ１４及び１６の出力信号についても、
ロウパス・フィルタ１４ａ及び１６ａによりろ波（フィ
ルタ処理）を行うが、低周波クロミナンス成分出力信号
のみを用いる。クロミナンス成分信号Ｐb 及びＰr が、
コンバータ１４、１６の前段で予めロウパス処理されて
いる場合には、必要に応じてロウパス・フィルタ１４ａ
及び１６ａを除去できる。なお、コンバータ１２、１
４、１６及びフィルタ１２ａ、１２ｂ、１４ａ、１６ａ
は、第１変換手段を構成する。
ス遷移補正器１０のブロック図である。このクロミナン
ス遷移補正器１０は、ビデオ画像を表すルミナンス成分
Ｙ及び２つのクロミナンス成分信号Ｐb 及びＰr を入力
信号として受ける。ルミナンス成分信号は、広帯域幅の
信号であり、クロミナンス成分の帯域幅は、ルミナンス
成分に対して制限されている。これら成分信号を夫々の
時間／周波数（Ｔ−＞Ｆ）領域コンバータ（時間領域か
ら周波数領域への変換器）１２、１４及び１６に入力す
る。ルミナンス用時間／周波数領域コンバータ１２の出
力信号を１対のフィルタ、即ち、ロウパス（低域通過）
フィルタ（ＬＰＦ）１２ａ及びハイパス（高域通過）フ
ィルタ（ＨＰＦ）１２ｂに入力する。これらフィルタの
各々は、ルミナンス成分用低周波部分ＹLF及び高周波部
分ＹHFを発生する。同様に、クロミナンス用時間／周波
数領域コンバータ１４及び１６の出力信号についても、
ロウパス・フィルタ１４ａ及び１６ａによりろ波（フィ
ルタ処理）を行うが、低周波クロミナンス成分出力信号
のみを用いる。クロミナンス成分信号Ｐb 及びＰr が、
コンバータ１４、１６の前段で予めロウパス処理されて
いる場合には、必要に応じてロウパス・フィルタ１４ａ
及び１６ａを除去できる。なお、コンバータ１２、１
４、１６及びフィルタ１２ａ、１２ｂ、１４ａ、１６ａ
は、第１変換手段を構成する。
【０００８】周知のように、時間／周波数領域変換は、
高速フーリエ変換（ＦＦＴ）、離散フーリエ変換（ＤＦ
Ｔ）、離散余弦変換（ＤＣＴ）又は他の適切な変換によ
り達成できるので、コンバータ１２、１４及び１６は、
これら変換技術の内の１つを用いた回路である。典型的
なアプリケーションにおいて、ルミナンス成分Ｙの帯域
幅は４ＭＨｚであり、クロミナンス成分Ｐb 及びＰr の
帯域幅は８００ＫＨｚである。この場合、低周波ＬＦは
８００ＫＨｚ未満を意味し、高周波ＨＦは８００ＫＨｚ
から４ＭＨｚを意味する。低周波ルミナンス部分ＹLFを
１対の補正係数回路（決定手段）１８及び２０に入力す
る。一方の低周波クロミナンス部分、即ち、時間／周波
数領域コンバータ１４（又はＬＰＦ１４ａ）の出力信号
ＰbLF を一方の補正係数回路１８に入力すると共に、他
方の低周波クロミナンス部分、即ち、時間／周波数領域
コンバータ１６（又はＬＰＦ１６ａ）の出力信号ＰrLF
を他方の補正係数回路２０に入力して、次式に応じた１
対の補正係数Ｋb 及びＫrを補正係数回路１８及び２０
の夫々から発生する。 Ｋb ＝ＰbLF ／ＹLf Ｋr ＝ＰrLF ／ＹLF この実施例において、補正係数回路１８及び２０は、除
算回路でもよい。
高速フーリエ変換（ＦＦＴ）、離散フーリエ変換（ＤＦ
Ｔ）、離散余弦変換（ＤＣＴ）又は他の適切な変換によ
り達成できるので、コンバータ１２、１４及び１６は、
これら変換技術の内の１つを用いた回路である。典型的
なアプリケーションにおいて、ルミナンス成分Ｙの帯域
幅は４ＭＨｚであり、クロミナンス成分Ｐb 及びＰr の
帯域幅は８００ＫＨｚである。この場合、低周波ＬＦは
８００ＫＨｚ未満を意味し、高周波ＨＦは８００ＫＨｚ
から４ＭＨｚを意味する。低周波ルミナンス部分ＹLFを
１対の補正係数回路（決定手段）１８及び２０に入力す
る。一方の低周波クロミナンス部分、即ち、時間／周波
数領域コンバータ１４（又はＬＰＦ１４ａ）の出力信号
ＰbLF を一方の補正係数回路１８に入力すると共に、他
方の低周波クロミナンス部分、即ち、時間／周波数領域
コンバータ１６（又はＬＰＦ１６ａ）の出力信号ＰrLF
を他方の補正係数回路２０に入力して、次式に応じた１
対の補正係数Ｋb 及びＫrを補正係数回路１８及び２０
の夫々から発生する。 Ｋb ＝ＰbLF ／ＹLf Ｋr ＝ＰrLF ／ＹLF この実施例において、補正係数回路１８及び２０は、除
算回路でもよい。
【０００９】これら１対の補正係数を高周波ルミナンス
部分ＹHFと共に１対の乗算器（発生手段）２２及び２４
に入力して、補正された高周波クロミナンス部分ＰbHF
及びＰrHF を発生する。高周波ルミナンス部分ＹHF及び
低周波ルミナンス部分ＹLFを加算回路２６ａで組み合わ
せ、低周波クロミナンス部分ＰbLF 及び補正した高周波
クロミナンス部分ＰbHF を加算回路２８ａで組み合わ
せ、低周波クロミナンス部分ＰrLF 及び補正した高周波
クロミナンス部分ＰrHF を加算回路３０ａで組み合わせ
る。これら加算回路２６ａの出力信号並びに加算回路２
８ａ及び３０ａの出力信号Ｐb'及びＰr'を周波数／時間
（Ｆ−＞Ｔ）領域コンバータ（周波数領域から周波数領
域への変換器）２６、２８及び３０に夫々入力して、出
力ルミナンス成分信号ＹOUT 並びに出力クロミナンス成
分信号ＰbOUT及びＰrOUTを夫々発生する。この代わり
に、入力ルミナンス成分信号Ｙを、点線３２で示すよう
に、直接的に出力ルミナンス成分信号として、ルミナン
ス用周波数／時間領域コンバータ２６を不要にしてもよ
い。なお、これら周波数／時間領域コンバータ２６、２
８、３０は、時間／周波数領域コンバータ１２、１４、
１６に対応し、逆高速フーリエ変換コンバータ、逆離散
余弦変換コンバータ及び逆離散フーリエ変換コンバータ
又はその他の適切なコンバータでよい。コンバータ２
６、２８、３０からの出力成分信号を表示したり、エン
コードにより複合ビデオ信号を形成してもよい。なお、
加算回路２８ａ，３０ａ及びコンバータ２８、３０は、
第２変換手段を構成する。
部分ＹHFと共に１対の乗算器（発生手段）２２及び２４
に入力して、補正された高周波クロミナンス部分ＰbHF
及びＰrHF を発生する。高周波ルミナンス部分ＹHF及び
低周波ルミナンス部分ＹLFを加算回路２６ａで組み合わ
せ、低周波クロミナンス部分ＰbLF 及び補正した高周波
クロミナンス部分ＰbHF を加算回路２８ａで組み合わ
せ、低周波クロミナンス部分ＰrLF 及び補正した高周波
クロミナンス部分ＰrHF を加算回路３０ａで組み合わせ
る。これら加算回路２６ａの出力信号並びに加算回路２
８ａ及び３０ａの出力信号Ｐb'及びＰr'を周波数／時間
（Ｆ−＞Ｔ）領域コンバータ（周波数領域から周波数領
域への変換器）２６、２８及び３０に夫々入力して、出
力ルミナンス成分信号ＹOUT 並びに出力クロミナンス成
分信号ＰbOUT及びＰrOUTを夫々発生する。この代わり
に、入力ルミナンス成分信号Ｙを、点線３２で示すよう
に、直接的に出力ルミナンス成分信号として、ルミナン
ス用周波数／時間領域コンバータ２６を不要にしてもよ
い。なお、これら周波数／時間領域コンバータ２６、２
８、３０は、時間／周波数領域コンバータ１２、１４、
１６に対応し、逆高速フーリエ変換コンバータ、逆離散
余弦変換コンバータ及び逆離散フーリエ変換コンバータ
又はその他の適切なコンバータでよい。コンバータ２
６、２８、３０からの出力成分信号を表示したり、エン
コードにより複合ビデオ信号を形成してもよい。なお、
加算回路２８ａ，３０ａ及びコンバータ２８、３０は、
第２変換手段を構成する。
【００１０】クロミナンス遷移補正器１０の動作の一例
において、高速フーリエ変換（ＦＦＴ）回路を時間／周
波数領域コンバータ１２、１４、１６として使用する。
通常、ＦＦＴ変換により複雑なスペクトラムとなり、２
つの直角位相（quadrature）成分、即ち、実数成分及び
虚数成分を処理する。しかし、簡単に図示して説明する
ために、処理する信号は、図２及び図３に示すように、
時間的に対称なルミナンス波形及びクロミナンス波形を
有し、虚数成分がゼロとする、即ち、虚数成分を処理し
ないものとする。図２は、０ボルトから１ボルトに遷移
し、立ち上がり時間が約２クロック・サイクルのルミナ
ンス信号を表す。これに関連したクロミナンス信号は、
図３に示す如く、−０．２５ボルトから０．２５ボルト
に遷移し、立ち上がり時間が約８クロック・サイクルで
ある。これら両方の波形を拡大したものを図４及び図５
に示す。
において、高速フーリエ変換（ＦＦＴ）回路を時間／周
波数領域コンバータ１２、１４、１６として使用する。
通常、ＦＦＴ変換により複雑なスペクトラムとなり、２
つの直角位相（quadrature）成分、即ち、実数成分及び
虚数成分を処理する。しかし、簡単に図示して説明する
ために、処理する信号は、図２及び図３に示すように、
時間的に対称なルミナンス波形及びクロミナンス波形を
有し、虚数成分がゼロとする、即ち、虚数成分を処理し
ないものとする。図２は、０ボルトから１ボルトに遷移
し、立ち上がり時間が約２クロック・サイクルのルミナ
ンス信号を表す。これに関連したクロミナンス信号は、
図３に示す如く、−０．２５ボルトから０．２５ボルト
に遷移し、立ち上がり時間が約８クロック・サイクルで
ある。これら両方の波形を拡大したものを図４及び図５
に示す。
【００１１】これらルミナンス信号及びクロミナンス信
号のスペクトラムを図６及び図７に示す。これらルミナ
ンス信号及びクロミナンス信号は、類似のスペクトラム
形状を有するが、クロミナンス・スペクトラムの高周波
成分が失われている。特に、ルミナンス・スペクトラム
において、対応するクロミナンス・スペクトラムよりも
高い周波数にもスペクトラム・ピークが存在する点に留
意されたい。フィルタ１２ａ及び１２ｂの特性を図８及
び図９に示す。これらフィルタでは、低周波ルミナンス
成分及び高周波ルミナンス成分を図１０及び図１１に示
すように得て、これら成分から新たなクロミナンス信号
を再構成する。低周波（ロウパス）フィルタ１２ａは、
ルミナンス成分信号の低周波部分を選択する。高周波
（ハイパス）フィルタ１２ｂは、ルミナンス成分信号の
高周波部分を選択する。選択的に設ける低周波フィルタ
１４ａ及び１６ａは、クロミナンス成分の帯域幅が、ル
ミナンスの低周波ろ波と互換性があるように制限された
帯域幅になることを確実にする。この実施例において、
ルミナンス振幅に対するクロミナンス振幅の比が０．５
であるので、即ち、係数回路１８及び２０の出力信号が
夫々０．５であるので、クロミナンス用周波数／時間領
域コンバータ２８、３０の入力端において、加算回路２
８ａ及び３０ａにより低周波クロミナンス成分と加算さ
れる前に、乗算器２２及び２４が高周波ルミナンス成分
部分ＹHFを０．５によりスーケル（振幅調整）する。
号のスペクトラムを図６及び図７に示す。これらルミナ
ンス信号及びクロミナンス信号は、類似のスペクトラム
形状を有するが、クロミナンス・スペクトラムの高周波
成分が失われている。特に、ルミナンス・スペクトラム
において、対応するクロミナンス・スペクトラムよりも
高い周波数にもスペクトラム・ピークが存在する点に留
意されたい。フィルタ１２ａ及び１２ｂの特性を図８及
び図９に示す。これらフィルタでは、低周波ルミナンス
成分及び高周波ルミナンス成分を図１０及び図１１に示
すように得て、これら成分から新たなクロミナンス信号
を再構成する。低周波（ロウパス）フィルタ１２ａは、
ルミナンス成分信号の低周波部分を選択する。高周波
（ハイパス）フィルタ１２ｂは、ルミナンス成分信号の
高周波部分を選択する。選択的に設ける低周波フィルタ
１４ａ及び１６ａは、クロミナンス成分の帯域幅が、ル
ミナンスの低周波ろ波と互換性があるように制限された
帯域幅になることを確実にする。この実施例において、
ルミナンス振幅に対するクロミナンス振幅の比が０．５
であるので、即ち、係数回路１８及び２０の出力信号が
夫々０．５であるので、クロミナンス用周波数／時間領
域コンバータ２８、３０の入力端において、加算回路２
８ａ及び３０ａにより低周波クロミナンス成分と加算さ
れる前に、乗算器２２及び２４が高周波ルミナンス成分
部分ＹHFを０．５によりスーケル（振幅調整）する。
【００１２】加算回路２８ａ及び３０ａにおいて、時間
／周波数領域コンバータ１４及び１６からの真の低周波
クロミナンス成分ＰbLF、ＰrLFを、新たに合成した高周
波クロミナンス成分ＰbHF、ＰrHFに加算して、補正した
クロミナンス・スペクトラム信号Ｐb'、Ｐr'を得る。周
波数／時間領域コンバータ２８及び３０において、補正
されたクロミナンス・スペクトラム信号Ｐb'、Ｐr'に対
して逆ＦＦＴを施して、図１２及び図１３に示す如き補
正されたクロミナンス波形を得る。なお、これら図１２
及び図１３は、夫々図３及び図５と対比したものであ
る。
／周波数領域コンバータ１４及び１６からの真の低周波
クロミナンス成分ＰbLF、ＰrLFを、新たに合成した高周
波クロミナンス成分ＰbHF、ＰrHFに加算して、補正した
クロミナンス・スペクトラム信号Ｐb'、Ｐr'を得る。周
波数／時間領域コンバータ２８及び３０において、補正
されたクロミナンス・スペクトラム信号Ｐb'、Ｐr'に対
して逆ＦＦＴを施して、図１２及び図１３に示す如き補
正されたクロミナンス波形を得る。なお、これら図１２
及び図１３は、夫々図３及び図５と対比したものであ
る。
【００１３】上述の例では、説明を簡単にするために、
時間的に対称な波形を用いたが、実際のアプリケーショ
ンでは、ＦＦＴの両方の出力を用いる。代わりに、ＤＣ
Ｔの如く実数出力成分のみの変換を用いることもでき
る。また、上述の例では、２５６個のサンプル点による
変換を用いたが、実際のアプリケーションでは、適切な
ウィンドウにより、実質的にサンプル点の少ない変換を
用いてもよい。さらに、遷移補正器は、水平遷移に限定
されるものでもない。ＰＡＬの如きいくつかのテレビジ
ョン・システムでは、垂直クロミナンス帯域幅を減らし
ている。この帯域幅は、遷移補正器をサンプル点の垂直
配列に適用することにより補正できる。また、４：２：
０のＭＰＥＧの如き圧縮したビデオの水平及び垂直分解
能は、共に下がっているので、サンプル点の垂直及び水
平配列の両方に遷移補正器を適用できる。
時間的に対称な波形を用いたが、実際のアプリケーショ
ンでは、ＦＦＴの両方の出力を用いる。代わりに、ＤＣ
Ｔの如く実数出力成分のみの変換を用いることもでき
る。また、上述の例では、２５６個のサンプル点による
変換を用いたが、実際のアプリケーションでは、適切な
ウィンドウにより、実質的にサンプル点の少ない変換を
用いてもよい。さらに、遷移補正器は、水平遷移に限定
されるものでもない。ＰＡＬの如きいくつかのテレビジ
ョン・システムでは、垂直クロミナンス帯域幅を減らし
ている。この帯域幅は、遷移補正器をサンプル点の垂直
配列に適用することにより補正できる。また、４：２：
０のＭＰＥＧの如き圧縮したビデオの水平及び垂直分解
能は、共に下がっているので、サンプル点の垂直及び水
平配列の両方に遷移補正器を適用できる。
【００１４】
【発明の効果】よって、本発明のクロミナンス遷移補正
器は、制限された帯域幅チャンネルによりクロミナンス
遷移が劣化された後に、ルミナンス成分信号及びクロミ
ナンス成分信号の低周波部分から周波数領域におけるク
ロミナンス成分補正係数を求め、これら補正係数及び高
周波ルミナンス部分を用いて補正された高周波クロミナ
ンス成分を発生し、これら補正されたクロミナンス成分
を時間領域に戻すように変換して、クロミナンス遷移を
再生できる。したがって、本発明によれば、帯域が制限
されたチャンネルによって劣化されたクロミナンス遷移
を回復させて、ルミナンス遷移と一致させることができ
る。
器は、制限された帯域幅チャンネルによりクロミナンス
遷移が劣化された後に、ルミナンス成分信号及びクロミ
ナンス成分信号の低周波部分から周波数領域におけるク
ロミナンス成分補正係数を求め、これら補正係数及び高
周波ルミナンス部分を用いて補正された高周波クロミナ
ンス成分を発生し、これら補正されたクロミナンス成分
を時間領域に戻すように変換して、クロミナンス遷移を
再生できる。したがって、本発明によれば、帯域が制限
されたチャンネルによって劣化されたクロミナンス遷移
を回復させて、ルミナンス遷移と一致させることができ
る。
【図１】本発明によるクロミナンス遷移補正器のブロッ
ク図である。
ク図である。
【図２】ルミナンス成分波形信号を時間領域で示す図で
ある。
ある。
【図３】対応するクロミナンス成分波形信号を時間領域
で示す図である。
で示す図である。
【図４】図２の一部を拡大した図である。
【図５】図３の一部を拡大した図である。
【図６】図２のルミナンス成分信号を周波数領域で示す
図である。
図である。
【図７】図３のクロミナンス成分信号を周波数領域で示
す図である。
す図である。
【図８】ロウパス・フィルタの特性を示す図である。
【図９】ハイパス・フィルタの特性を示す図である。
【図１０】ロウパスろ波したルミナンス成分信号を周波
数領域で示す図である。
数領域で示す図である。
【図１１】ハイパスろ波したルミナンス成分信号を周波
数領域で示す図である。
数領域で示す図である。
【図１２】本発明により再構成したクロミナンス成分波
形信号を時間領域で示す図である。
形信号を時間領域で示す図である。
【図１３】図１２の再構成したクロミナンス成分波形信
号の一部の図である。
号の一部の図である。
１２、１４、１６ 時間／周波数領域コンバータ １２ａ、１４ａ，１６ａ ロウパス・フィルタ １２ｂ ハイパス・フィルタ １２、１４、１６、１２ａ、１４ａ，１６ａ 第１変換
手段 １８、２０ 補正係数回路（決定手段） ２２、２４ 乗算器（発生手段） ２６、２８、３０ 周波数／時間領域コンバータ ２６ａ、２８ａ、３０ａ 加算回路 ２６、２８、３０、２６ａ、２８ａ、３０ａ 第２変換
手段
手段 １８、２０ 補正係数回路（決定手段） ２２、２４ 乗算器（発生手段） ２６、２８、３０ 周波数／時間領域コンバータ ２６ａ、２８ａ、３０ａ 加算回路 ２６、２８、３０、２６ａ、２８ａ、３０ａ 第２変換
手段
Claims (6)
- 【請求項１】 ビデオ画像を表すルミナンス及び２つの
帯域制限されたクロミナンス成分を時間領域から周波数
領域に変換し、上記変換されたルミナンス成分を高周波
部分及び低周波部分に分離する第１変換手段と、 上記低周波ルミナンス部分及び上記変換されたクロミナ
ンス成分から１対のクロミナンス補正係数を決定する決
定手段と、 上記補正係数及び上記高周波ルミナンス部分から補正さ
れた高周波クロミナンス成分を発生する発生手段と、 上記変換されたクロミナンス成分及び上記補正された高
周波クロミナンス成分を時間領域に変換して、対応する
クロミナンス出力成分を発生する第２変換手段とを具
え、 上記クロミナンス出力成分の遷移が補正されていること
を特徴とするクロミナンス遷移補正器。 - 【請求項２】 上記第１変換手段は、 高速フーリエ変換コンバータ、離散余弦変換コンバータ
及び離散フーリエ変換コンバータから成るグループから
選択され、上記ルミナンス成分を上記変換されたルミナ
ンス成分に変換する時間／周波数コンバータと、 上記変換されたルミナンス成分を上記高周波部分及び上
記低周波部分に分離する手段とを有することを特徴とす
る請求項１のクロミナンス遷移補正器。 - 【請求項３】 上記決定手段は、上記変換されたルミナ
ンス成分の上記低周波部分により各変換されたクロミナ
ンス成分を除算して、上記補正係数を発生する手段を有
することを特徴とする請求項１のクロミナンス遷移補正
器。 - 【請求項４】 上記発生手段は、上記変換されたルミナ
ンス成分の上記高周波成分を上記補正係数と乗算して、
上記補正された高周波クロミナンス成分を発生する手段
を有することを特徴とする請求項１のクロミナンス遷移
補正器。 - 【請求項５】 上記第２変換手段は、 上記補正された高周波クロミナンス成分を上記夫々の変
換されたクロミナンス成分と組み合わせて、補正された
クロミナンス成分を発生する手段と、 上記第１変換手段に対応し、逆高速フーリエ変換コンバ
ータ、逆離散余弦変換コンバータ及び逆離散フーリエ変
換コンバータから成るグループから選択され、上記補正
されたクロミナンス成分から上記クロミナンス出力成分
を発生する周波数／時間領域コンバータとを有すること
を特徴とする請求項１のクロミナンス遷移補正器。 - 【請求項６】 上記決定手段及び上記第２変換手段に入
力する前に、上記変換されたクロミナンス成分を低域通
過ろ波して、上記変換されたルミナンス成分の上記低周
波成分に対応させる手段を更に具えたことを特徴とする
請求項１のクロミナンス遷移補正器。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US08/357,884 | 1994-12-19 | ||
| US08/357,884 US5515112A (en) | 1994-12-19 | 1994-12-19 | Chrominance transition corrector |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08256354A true JPH08256354A (ja) | 1996-10-01 |
Family
ID=23407414
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7346098A Pending JPH08256354A (ja) | 1994-12-19 | 1995-12-11 | クロミナンス遷移補正器 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5515112A (ja) |
| JP (1) | JPH08256354A (ja) |
| DE (1) | DE19546956A1 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100839916B1 (ko) * | 2006-12-14 | 2008-06-20 | 연세대학교 산학협력단 | 휘도-색도간 상관관계를 고려한 컬러 번짐 제거 장치 및 방법 |
| JP2017228898A (ja) * | 2016-06-21 | 2017-12-28 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置及び画像処理方法、コンピュータプログラム |
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|---|---|---|---|---|
| JPH08241407A (ja) * | 1995-01-31 | 1996-09-17 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | ディジタル・カラー・イメージの空間フィルタ処理システム |
| GB2312350B (en) * | 1996-04-17 | 2000-08-30 | Quantel Ltd | A signal processing system |
| EP0818932B1 (en) * | 1996-07-09 | 1999-11-10 | STMicroelectronics S.r.l. | Circuit for enhancing chrominance transitions in real-time video reception |
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| DE19722358A1 (de) * | 1997-05-28 | 1998-12-03 | Thomson Brandt Gmbh | Verfahren zur Bearbeitung von Übergangsbereichen in einem Bildsignal |
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| US6421468B1 (en) * | 1999-01-06 | 2002-07-16 | Seiko Epson Corporation | Method and apparatus for sharpening an image by scaling elements of a frequency-domain representation |
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| CN1248486C (zh) * | 1999-12-17 | 2006-03-29 | 皇家菲利浦电子有限公司 | 用于峰化信号的方法和设备 |
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| US8754990B2 (en) * | 2007-09-14 | 2014-06-17 | Broadcom Corporation | Method and system for processing chroma signals |
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|---|---|---|---|---|
| US4812905A (en) * | 1988-01-15 | 1989-03-14 | Rossi John P | System for compensating for the violation of the constant luminance principle in color television systems |
-
1994
- 1994-12-19 US US08/357,884 patent/US5515112A/en not_active Expired - Lifetime
-
1995
- 1995-12-11 JP JP7346098A patent/JPH08256354A/ja active Pending
- 1995-12-15 DE DE19546956A patent/DE19546956A1/de not_active Withdrawn
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100839916B1 (ko) * | 2006-12-14 | 2008-06-20 | 연세대학교 산학협력단 | 휘도-색도간 상관관계를 고려한 컬러 번짐 제거 장치 및 방법 |
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE19546956A1 (de) | 1996-06-20 |
| US5515112A (en) | 1996-05-07 |
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