JPH08256042A - フリップフロップ回路 - Google Patents

フリップフロップ回路

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JPH08256042A
JPH08256042A JP7086127A JP8612795A JPH08256042A JP H08256042 A JPH08256042 A JP H08256042A JP 7086127 A JP7086127 A JP 7086127A JP 8612795 A JP8612795 A JP 8612795A JP H08256042 A JPH08256042 A JP H08256042A
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emitter follower
differential circuit
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ノイズマージンを確保しつつデータスルーを防
ぐ縦型2段ECL構成のマスタースレーブ型フリップフロッ
プ回路の提供。 【構成】高電位側に位置してデータを入力する第1の差
動回路とデータを保持する第2の差動回路と低電位側に
位置して第1及び第2の差動回路を制御する第3の差動回
路とを有するマスター側のラッチ回路と、高電位側に位
置してマスター部の出力信号が入力する第4の差動回路
と第4の差動回路の出力信号データを保持する第5の差動
回路と低電位側に位置して第4及び第5の差動回路を制御
する第6の差動回路とを有し、第3の差動回路が信号の振
幅の略中心より数mV〜数10mV低いレベルを閾値とする手
段を有し、第6の差動回路が信号の振幅の略中心より数m
V〜数10mV高いレベルを閾値とする手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフリップフロップ回路に
関し、特に縦型2段のエミッタ結合論理(ECL;Emit
ter Coupled Logic)構成のマスタースレーブ型フリッ
プフロップ回路のデータスルーを防止する機能を有する
フリップフロップ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ECL構成のフリップフロップ回
路は、高電位側の基準電位に対してデータ信号を入力す
る第1の差動回路と、そのデータを保持するための第2
の差動回路と、データ読み込み・保持の機能を制御する
ために低電位側の基準電位に対してクロック信号を入力
する第3差動回路と、による縦型2段ECL構成のラッ
チ回路を2個用い、マスター側ラッチ回路の出力信号を
スレーブ側ラッチ回路のデータ信号として読み込むよう
にした、いわゆる縦型2段のECL構成のマスタースレ
ーブ型フリップフロップ回路として構成される。
【0003】そして、クロック信号に応じてマスター側
ラッチ回路とスレーブ側ラッチ回路とでデータの読み込
み機能とデータの保持機能を交互に行うことにより、入
力信号データをクロックの立ち上がりまたは立ち下がり
エッジをトリガにして出力する。
【0004】このような構成のマスタースレーブ型フリ
ップフロップ回路においては、トリガのエッジと反対方
向にクロック信号が動いた場合に、自らの出力信号を保
持すべきところをマスター及びスレーブの両ラッチ回路
がともに過渡的にデータの読み込み状態となり、データ
信号がそのまま出力されてしまうというデータスルー現
象という問題が生じる。
【0005】データスルーを回避する手段を備えた従来
のマスタースレーブ型フリップフロップ回路として、図
5に示すような回路構成(「第1の従来例」という)が
ある。
【0006】このフリップフロップ回路は、縦型2段E
CL構成のマスタースレーブ型フリップフロップ回路で
構成され、クロック(CK)入力端子1、データ(D)
入力端子2と、Q,QB出力端子3、4と、VCC電源
端子5、VEE電源端子6と、npn型トランジスタ1
1〜29と、抵抗31〜42と、定電流源80〜82と
から構成される。
【0007】トランジスタ12、15、トランジスタ1
3、14、トランジスタ16、17はそれぞれエミッタ
同士が共通接続されマスター側ラッチ回路の第1〜第3
の差動対トランジスタを構成し(それぞれ「第1〜第3
の差動回路」ともいう)、トランジスタ18、19はマ
スター側のエミッタフォロワ回路を構成し、抵抗33、
34はエミッタフォロワ抵抗であり、また抵抗31、3
2はマスター側のコレクタ負荷抵抗である。第1の定電
流源80は、第3の差動対トランジスタ16、17の共
通接続されたエミッタとVEE電源端子6との間に接続
され、定電流ICS1を流す。
【0008】また、トランジスタ20、23、トランジ
スタ21、22、トランジスタ24、25はそれぞれエ
ミッタ同士が共通接続されスレーブ側の第4〜第6の差
動対トランジスタを構成し(それぞれ「第4〜第6の差
動回路」ともいう)、トランジスタ26、27はスレー
ブ側のエミッタフォロワ回路を構成し、抵抗37、38
はエミッタフォロワ抵抗であり、抵抗35、36はスレ
ーブ側のコレクタ負荷抵抗である。第2の定電流源81
は、第6の差動対トランジスタ24、25の共通接続さ
れたエミッタとVEE電源端子6との間に接続され、定
電流ICS1を流す。
【0009】ベースをクロック入力端子1に接続したト
ランジスタ11はエミッタフォロワ回路を構成し、抵抗
41はエミッタフォロワ抵抗である。
【0010】ベースをトランジスタ20、23のコレク
タに接続したトランジスタ28、29は出力段のエミッ
タフォロワトランジスタであり、抵抗39、40は出力
のエミッタフォロワ抵抗である。
【0011】VCC電源端子5には高電位側の電源が印
加され、VEE電源端子6には低電位側の電源電圧が印
加される。
【0012】データ入力端子2に入力されたデータ信号
はマスター側の第1の差動回路のトランジスタ12のベ
ースに入力され、クロック入力端子1に入力されたクロ
ック(CK)はエミッタフォロワトランジスタ11を介
して第3、第6の差動回路のトランジスタ16、25の
ベースに入力される。またマスター側のコレクタ負荷抵
抗31、32に現われた電位降下をエミッタフォロワト
ランジスタ18、19を介してマスター側ラッチ回路の
出力データ信号として取り出し、スレーブ側の第4の差
動対トランジスタ23、20のベースに入力する。
【0013】トランジスタ30はベースが基準電位(V
R1)に接続され、コレクタがVCC電源5に接続さ
れ、エミッタがスレーブ側の低電位側に位置する第6の
差動回路のトランジスタ24のベースと抵抗42の一端
の共通接続点に接続されている。なお、基準電位(VR
1)は第1の差動回路のトランジスタ15のベースにも
続され、高電位側の基準電位を与える。抵抗42の他端
(低電位側)はマスター側の低電位側に位置する第3の
差動回路のトランジスタ17のベースと第3の定電流源
82に接続され、第3の定電流源82は定電流ICS2
が流される。
【0014】図5の従来例のマスタースレーブ型フリッ
プフロップ回路の動作について説明する。
【0015】クロック信号入力端子1に低電位(Low
レベル)のクロック信号(CK)が入力されている状態
では、マスター側の低電位側に位置する第3の差動回路
のトランジスタ17がオン状態、トランジスタ16がオ
フ状態にあり、データ信号入力端子2に入力されるデー
タ信号の電位に応じてマスター側の高電位側に位置する
第1の差動対トランジスタ12、15のいずれか一方が
動作状態となり、データの読み込みの機能を有する。な
お、その際、トランジスタ16がオフ状態にあるために
電流路が遮断されマスター側の高電位側に位置する第2
の差動対トランジスタ13、14は共にオフ状態とな
る。
【0016】この時、スレーブ側の低電位側の第6の差
動回路のトランジスタ24がオン状態とされ、トランジ
スタ25がオフ状態にあり、このためスレーブ側の高電
位側の第4の差動対トランジスタ20、23はオフ状態
とされ、スレーブ側ラッチ回路は自らの出力信号状態が
エミッタフォロワ構成のトランジスタ26、27により
第5の差動対トランジスタ21、22のベースに帰還さ
れ、トランジスタ21、22のいずれか一方が動作状態
となり、データ保持の機能を有する。
【0017】一方、クロック信号入力端子1に入力され
るクロック信号(CK)が高電位(Highレベル)時
には、前述の動作とは逆の動作がマスター側及びスレー
ブ側の各ラッチ回路で行なわれる。より詳細には、マス
ター側ラッチ回路は自らの出力信号状態がエミッタフォ
ロワ構成のトランジスタ18、19により第2の差動対
トランジスタ13、14のベースに帰還されてトランジ
スタ13、14のいずれか一方が動作状態となり、デー
タ保持の機能を有し、スレーブ側においては、マスター
側のエミッタフォロワ構成のトランジスタ18、19の
出力をベース入力とする第4の差動対トランジスタ2
0、23のいずれか一方が動作状態となり、マスター側
ラッチ回路からの出力データの読み込み機能を有するこ
とになる。
【0018】次に、図5に示す第1の従来例のマスター
スレーブ型フリップフロップ回路が、データスルーを防
止する動作について説明する。
【0019】この従来例では、低電位側の第3、第6の
差動回路の基準電圧発生回路(基準電位VR1をベース
入力とするトランジスタ30で構成される)に抵抗42
と第3の定電流源82を直列形態に接続し、抵抗42の
高電位側の端子をスレーブ側の第3の差動回路のトラン
ジスタ24のベースに接続して基準電位を印加し、抵抗
42の低電位側の端子をマスター側の第6の差動回路の
トランジスタ17のベースに接続して基準電位を印加す
る構成としている。
【0020】このような回路構成により、マスター側の
低電位側の差動回路の基準電位は、スレーブ側の基準電
位よりも抵抗値R42を有する抵抗42に定電流源82
の定電流が流れることによって生じる電位降下(R42
×ICS2)分だけ低い。
【0021】このため、図6に示すとおり、クロック信
号(CK)が高電位から低電位へ(High→Low)
の遷移する際、マスター側ラッチ回路におけるデータ保
持からデータ読み込み動作への移行は、スレーブ側ラッ
チ回路におけるデータ読み込みからデータ保持動作への
移行時点から、クロック信号(CK)がさらに電位(=
R42×ICS2)分だけ下がった電圧に達した時点で
行われる。すなわち、スレーブ側でのデータ読み込みか
らデータ保持動作への移行時点と、マスター側でのデー
タ保持からデータ読み込み動作への移行時点との間に、
時間差Δtが設けられ、マスター及びスレーブの両ラッ
チ回路がともに読み込み状態となることが回避され、デ
ータスルーを防止している。
【0022】しかし、抵抗42による電位降下(=R4
2×ICS2)が例えば36mVであるとすると、これ
に伴いクロック信号(CK)の低電位(Low)側のノ
イズマージン(雑音余裕度)が36mV減少し、動作が
不安定になる。
【0023】また、マスター側の低電位側の第3の差動
回路の基準電圧を調整することなく閾値電圧(スレッシ
ュホールド電圧)を信号振幅の中心より低くすることに
より、時間差Δtを発生させデータスルーを防止するよ
うに構成した従来のマスタースレーブ型フリップフロッ
プ回路の構成(「第2の従来例」という)を図7に示す
(特開平2−135913号公報参照)。
【0024】図7において、図5と同一の機能を有する
要素には同一の参照符号が付されている。以下では図5
に示した前記第1の従来例との構成上の相違点のみを説
明する。
【0025】図7を参照して、図5に示した前記第1の
従来例で設けられた抵抗42は省かれ、マスター側の低
電位側の第3の差動回路のトランジスタ16は複数個
(例えば3個)互いに並列形態に接続されたトランジス
タ16−1〜16−3で構成され、第3の定電流源82
は抵抗44置き換えられている。トランジスタ16−1
〜16−3は、クロック信号(CK)のトランジスタ1
1によるエミッタフォロワ出力信号がベースに共通入力
され、コレクタは共通に接続されて第2の差動対トラン
ジスタ13、14の共通接続されたエミッタに接続さ
れ、エミッタも共通接続されて第1の定電流源80に接
続されている。
【0026】図7のフリップフロップ回路の動作につい
て以下に説明する。
【0027】マスター側とスレーブ側の第1、第2の定
電流源80、81により、定電流ICS1が第3の差動
対トランジスタ16、17、第6の差動対トランジスタ
24、25に流れるとすると、トランジスタ16は、他
のトランジスタ17、24、25と同一形状(寸法)を
有する3個のトランジスタ16−1、16−2、16−
3の共通接続により構成されていることから、トランジ
スタ16−1、16−2、16−3の1個あたりに流れ
る電流は第1の定電流源80の電流値ICS1の3分の
1(=ICS1/3)となる。
【0028】トランジスタの動作電圧と電流との関係
は、次式(1)が成立する。
【0029】
【数1】
【0030】ここで、Iは動作エミッタ電流、Vは動作
ベース・エミッタ間電圧、Ieは飽和電流密度、qは電
荷量、nはエミッション係数、kはボルツマン定数、T
は温度を示す。
【0031】図7に示すように、トランジスタ16−
1、16−2、16−3に定電流ICS1が流れた時の
ベース・エミッタ間電圧をVfとすると、3個のトラン
ジスタ16−1、16−2、16−3には電流が分流す
るため、次式(2)が成り立つ。
【0032】
【数2】
【0033】すなわち、上式(2)から複数のトランジ
スタ16−1、16−2、16−3からなるトランジス
タ16における動作電圧はΔVf=28mVだけ低くな
る。
【0034】このため、クロック信号(CK)が高電位
から低電位(High→Low)への遷移時に、図8に
示すように、クロック信号(CK)に対してマスター側
の閾値レベルがクロック信号(CK)の振幅中心である
スレーブ側の閾値レベルよりΔVf=28mV分低いた
め、マスター側におけるデータ保持からデータ読み込み
動作への移行は、スレーブ側におけるデータ読み込みか
らデータ保持動作への移行時点に比べ、時間差Δtだけ
遅くなり、データスルーを防止することができる。
【0035】しかしながら、この場合、マスター側のラ
ッチ回路において、クロック信号(CK)の低電位(L
ow)側のノイズマージンがΔVf(=28mV)分減
少し、動作が不安定になるという問題がある。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の縦型2
段ECL構成のマスタースレーブ型フリップフロップ回
路は、データ読み込み、保持機能を制御する差動回路の
マスター側の基準電位を低位側に調整、あるいはマスタ
ー側のクロック信号に対するスレッシュホールドレベル
を低電位側に調整するため、マスター側のクロック信号
に対するノイズマージンを大幅に減少させるという問題
があった。
【0037】従って、本発明は上記問題点を解消し、縦
型2段ECL構成のマスタースレーブ型フリップフロッ
プ回路において、ノイズマージンを確保しつつデータス
ルーを防ぐマスターフレーブ型フリップフロップ回路を
提供することを目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、高電位側に位置してデータを入力する第
1の差動回路と、前記データを保持する第2の差動回路
と、低電位側に位置して前記第1及び第2の差動回路を
制御する第3の差動回路と、を有するマスター側ラッチ
回路と、前記高電位側に位置して前記マスター側ラッチ
回路の出力データを入力する第4の差動回路と、前記第
4の差動回路の出力データを保持する第5の差動回路
と、前記低電位側に位置して前記第4及び第5の差動回
路を制御する第6の差動回路と、を有するスレーブ側ラ
ッチ回路と、を含む縦型2段のエミッタ結合論理のフリ
ップフロップ回路において、前記第3の差動回路の閾値
を信号振幅の略中心より所定電位(ΔV1)分低い電位
とする手段と、前記第6の差動回路の閾値を前記信号振
幅の略中心より所定電位(ΔV2)分高い電位とする手
段と、を備えたことを特徴とするフリップフロップ回路
を提供する。
【0039】本発明においては、好ましくは、前記第3
の差動回路が、同一形状のトランジスタ対で構成され信
号の振幅の略中心より前記所定電位(ΔV1)低いレベ
ルを基準電位とし、前記第6の差動回路が同一形状のト
ランジスタ対で構成され信号の振幅の中心より前記所定
電位(ΔV2)高いレベルを基準電位とすることを特徴
とする。
【0040】本発明においては、好ましくは、前記ΔV
1とΔV2がともに数mV〜数10mVの範囲に設定さ
れたことを特徴とする。本発明においては、好ましく
は、前記ΔV1とΔV2とが略等しい値に設定される。
【0041】本発明は、好ましい態様として、前記第3
の差動回路の信号入力側の第1のトランジスタのベース
と前記第6の差動回路の信号入力側の第2のトランジス
タのベースとが接続され、前記第3の差動回路の基準電
位側の第3のトランジスタのベースと前記第6の差動回
路の基準電位側の第4のトランジスタのベースとが接続
され、前記第1のトランジスタが前記第3のトランジス
タと同一形状の複数のトランジスタを互いに並列形態に
接続して構成され、前記第4のトランジスタが前記第2
のトランジスタと同一形状のトランジスタを前記第1の
トランジスタを構成するトランジスタの個数と同数の互
いに並列形態に接続して構成されるフリップフロップを
提供する。
【0042】本発明は、好ましい態様として、前記第3
の差動回路の信号入力側の第1のトランジスタのベース
と前記第6の差動回路の信号入力側の第2のトランジス
タのベースとが接続され、前記第3の差動回路の基準電
位側の第3のトランジスタのベースと前記第6の差動回
路の基準電位側の第4のトランジスタのベースとが接続
され、前記第1のトランジスタが前記第3のトランジス
タのサイズの所定倍(A倍、A>1)のトランジスタで
構成され、前記第4のトランジスタが前記第2のトラン
ジスタのサイズのA倍のトランジスタで構成してもよ
い。
【0043】また、本発明は、好ましい態様として、前
記第3及び第6の差動回路の一の入力端にそれぞれ基準
電圧を供給する回路が、高電位電源と低電位電源の間に
直列に接続された第1のエミッタフォロワトランジスタ
と、エミッタフォロワ抵抗と、第1の定電流源とから構
成され、前記第3及び第6の差動回路の他の入力端にそ
れぞれクロック信号を供給する回路が、クロック信号を
ベース入力とする第2のエミッタフォロワトランジスタ
と、前記第1の定電流源と同一の電流値を流す第2の定
電流源とから構成され、前記第1のエミッタフォロワト
ランジスタのベースに所定の基準電圧が入力され、前記
エミッタフォロワ抵抗の高電位側端子を前記スレーブ側
の前記第6の差動回路の前記一の入力端に接続し、前記
エミッタフォロワ抵抗の低電位側端子を前記マスター側
の前記第3の差動回路の前記一の入力端に接続し、前記
第1のエミッタフォロワトランジスタが前記第2のエミ
ッタフォロワトランジスタと同一形状のトランジスタを
複数個並列形態に接続して構成されることを特徴とす
る。
【0044】さらに、本発明は、好ましい態様として、
前記第3及び第6の差動回路の一の入力端にそれぞれ基
準電圧を供給する回路が、高電位電源と低電位電源の間
に直列に接続された第1のエミッタフォロワトランジス
タと、第1のエミッタフォロワ抵抗と、第1の定電流源
とから構成され、前記第3及び第6の差動回路の他の入
力端にそれぞれクロック信号を供給する回路が、クロッ
ク信号をベース入力とする第2のエミッタフォロワトラ
ンジスタと、第2のエミッタフォロワ抵抗と、前記第1
の定電流源と同一の電流値を流す第2の定電流源とから
構成され、前記第1のエミッタフォロワトランジスタの
ベースに所定の基準電圧が入力され、前記第1のエミッ
タフォロワ抵抗が前記第2のエミッタフォロワ抵抗の所
定倍の抵抗値を有し、前記第1のエミッタフォロワ抵抗
の高電位側端子を前記スレーブ側の前記第6の差動回路
の前記一の入力端に接続し、前記第1のエミッタフォロ
ワ抵抗の低電位側端子を前記マスター側の前記第3の差
動回路の前記一の入力端に接続し、前記第1のエミッタ
フォロワトランジスタが前記第2のエミッタフォロワト
ランジスタと同一形状のトランジスタを複数個並列形態
に接続して構成される。
【0045】
【作用】本発明によれば、マスター側ラッチ回路におい
てクロックが入力される差動回路がクロックの信号振幅
の中心より数mV〜数10mV程度低いレベルを閾値と
し、スレーブ側ラッチ回路においてクロックが入力され
る差動回路がクロックの信号振幅の中心より数mV〜数
10mV高いレベルを閾値としたことにより、データス
ルーを防止する共に、クロック信号の雑音マージンの減
少を前記従来例よりも約1/2に抑えることが可能とさ
れ、安定動作を実現するものである。本発明において第
3、第5の差動回路の閾値レベルの調整をトランジスタ
のみで行なった場合、より安定なフリップフロップ回路
を実現できる。また、本発明によれば、トランジスタの
電流増幅率hFEが著しく低下した場合でも、電流増幅
率hFEの変動による各々のレベルシフト量の差を低減
するように構成したことによりトランジスタの製造バラ
ツキ等に対してより安定なフリップフロップを実現でき
る。
【0046】
【実施例】図面を参照して、本発明の実施例を以下に説
明する。
【0047】
【実施例1】図1は本発明の第1の実施例の縦型2段E
CL構成のマスタースレーブ型フリップフロップ回路の
回路構成を示す図である。図1において、図5と同一の
機能を有する要素には同一の参照符号が付されている。
【0048】図1を参照して、本実施例は、CK(クロ
ック)入力端子1、D(データ)入力端子2と、Q,Q
B出力端子3、4と、VCC電源端子5、VEE電源端
子6と、npn型トランジスタ11〜30、抵抗31〜
42と、4つの定電流源80〜83とから構成される。
【0049】トランジスタ12、15、トランジスタ1
3、14、トランジスタ16、17はそれぞれエミッタ
同士が共通接続されマスター側の第1〜第3の差動対ト
ランジスタ(それぞれ「第1〜第3の差動回路」ともい
う)を構成し、トランジスタ18、19はマスター側の
エミッタフォロワ回路を構成し、抵抗33、34はエミ
ッタフォロワ抵抗であり、抵抗31、32はマスター側
のコレクタ負荷抵抗である。第1の定電流源80は、第
3の差動対トランジスタ16、17の共通接続されたエ
ミッタとVEE電源端子6の間に接続され、定電流IC
S1を流す。
【0050】また、トランジスタ20、23、トランジ
スタ21、22、トランジスタ24、25はそれぞれエ
ミッタ同士が共通接続されスレーブ側の第4〜第6の差
動対トランジスタ(それぞれ「第4〜第6の差動回路」
ともいう)を構成し、トランジスタ26、27はスレー
ブ側のエミッタフォロワ回路を構成し、抵抗37、38
はエミッタフォロワ抵抗であり、抵抗35、36はスレ
ーブ側のコレクタ負荷抵抗である。第2の定電流源81
は、第6の差動対トランジスタ24、25の共通接続さ
れたエミッタとVEE電源端子6の間に接続され、定電
流ICS1を流す。
【0051】トランジスタ28、29は出力段のエミッ
タフォロワトランジスタであり、抵抗39、40は出力
のエミッタフォロワ抵抗である。
【0052】ベースをクロック入力端子1に接続したト
ランジスタ11はエミッタフォロワ回路を構成し、第4
の定電流源83はエミッタフォロワの電流源である。
【0053】本実施例においては、トランジスタ30
は、トランジスタ11と同一特性を有する2個のトラン
ジスタ30−1、30−2のコレクタ、ベース、エミッ
タ同士をそれぞれ共通接続して構成され、ベースには基
準電位(VR1)が接続されている。
【0054】VCC電源端子5は高電位側の電源が印加
され、VEE電源端子6は低電位側の電源電圧が印加さ
れ、第3、第4の定電流源82、83には互いに等しい
定電流ICS2が流される。
【0055】次に、本実施例のマスタースレーブ型フリ
ップフロップ回路の動作について説明する。
【0056】クロック信号入力端子1に低電位(Low
レベル)のクロック信号(CK)が入力されている状態
では、マスター側の低電位側の第3の差動回路のトラン
ジスタ17がオン状態、トランジスタ16がオフ状態に
あり、マスター側ラッチ回路は、データ信号入力端子2
に入力されるデータ信号(D)の電位に応じて、第1の
差動対トランジスタ12、15のいずれか一方が動作状
態となり、データの読み込みの機能を有する。
【0057】この時、スレーブ側の低電位側の第6の差
動回路のトランジスタ24がオン状態、トランジスタ2
5がオフ状態にあり、スレーブ側ラッチ回路は、自らの
出力信号状態がエミッタフォロワトランジスタ26、2
7を介して第5の差動トランジスタ21、22のベース
に帰還され、第5の差動トランジスタ21、22のいず
れか一方が動作状態となり、データ保持の機能を有す
る。
【0058】一方、クロック信号が高電位(Highレ
ベル)時には、前記第1の従来例で説明したと同様に、
上記動作とは逆の動作がマスター側及びスレーブ側の各
ラッチ回路で行なわれ、マスター側はデータ保持の機能
を有し、スレーブ側はデータ読み込みの機能を有する。
【0059】次に、本実施例のマスタースレーブ型フリ
ップフロップ回路がデータスルーを防止する動作につい
て説明する。
【0060】本実施例では、低電位側の第3、第6の差
動回路の基準電位側(トランジスタ17、24のベー
ス)に入力する基準電圧発生回路に抵抗42と第3の定
電流源82を直列形態に接続し、抵抗42の高電位側端
子をスレーブ側の第6の差動回路のトランジスタ24の
ベースに接続し、抵抗42の低電位側端子をマスター側
の第3の差動回路のトランジスタ17のベースに接続す
る回路構成をとる。
【0061】このような回路構成により、基準電位VR
1をクロック信号(CK)の振幅の中心に設定すると、
第3の定電流源82の電流はトランジスタ30−1、3
0−2にて分流されるため、次式(3)が成り立つ。
【0062】
【数3】
【0063】スレーブ側の低電位側の第6の差動回路の
基準電位(トランジスタ24のベース電位)は、トラン
ジスタ25のベースに入力されるクロック信号(CK)
の振幅の中心に対して、ΔVf=約18mV高めに設定
される。
【0064】また、マスター側の低電位側の第3の差動
回路の基準電位(トランジスタ17のベース電位)は、
スレーブ側よりも抵抗値R42を有する抵抗42に定電
流源83の定電流ICS2が流れることによって生じる
電圧降下(R42×ICS2)だけ低い。
【0065】抵抗42の電位降下を例えば36mVとな
るように設定すると、マスター側の低電位側の第3の差
動回路の基準電位はクロック信号(CK)の振幅の中心
より18mV低くなる。
【0066】図2に示すように、クロック信号(CK)
が高電位から低電位への(High→Low)の遷移時
に、マスター側ラッチ回路におけるデータ保持からデー
タ読み込み動作への移行は、スレーブ側ラッチ回路にお
けるデータ読み込みからデータ保持動作への移行時点に
比べ、クロック信号電圧がさらに36mVだけ下がった
時点で行われるため、スレーブ側でのデータ読み込みか
らデータ保持への移行時点と、マスター側でのデータ保
持からデータ読み込みへの移行時点との間に時間差Δt
が設けられ、このためマスター及びスレーブの両ラッチ
回路がともに読み込み状態となることが回避されデータ
スルーを防止している。
【0067】本実施例においては、データの読み込み及
びデータの保持を制御するマスター側及びスレーブ側の
第3、第6の差動回路の基準電圧の差を例えば36mV
としてデータスルーを防止するようにした場合でも、ク
ロック信号の振幅の中心とそれぞれの基準電圧との差
は、マスター側では低電位側方向に18mV調整し、ス
レーブ側では高電位側方向に18mV調整しているた
め、クロック信号(CK)のノイズマージンの減少は前
記第1の従来例のように36mVとはならず、低電位側
及び高電位側ともに18mVとなり、従って前記第1の
従来例と比較してノイズマージンの減少を1/2にする
ことができ、安定動作を実現するものである。
【0068】
【実施例2】図3は本発明の第2の実施例のフリップフ
ロップ回路の回路構成を示す図である。図3において、
図1と同一の機能を有する要素には同一の参照符号が付
されている。
【0069】本実施例では、図7に示した前記第2の従
来例のフリップフロップ回路において、マスター側の第
3の差動回路のトランジスタ16を2個のトランジスタ
16−1、16−2で構成し、スレーブ側の第6の差動
回路のトランジスタ24を2個のトランジスタ24−
1、24−2で構成し、図7のエミッタフォロワ抵抗4
1を第3の定電流源82と等しい電流を流す第4の電流
源83で置き換えて構成したものである。
【0070】基準電圧VR1をクロック信号入力端子1
の振幅の中心に設定した場合、クロック信号入力端子1
に入力されるクロック信号(CK)と、基準電圧VR1
は、電流値が互いに等しい第4、第3定電流源83、8
2をそれぞれエミッタに接続したエミッタフォロワトラ
ンジスタ11、30に入力されて等しくレベルシフトす
るため、差動対トランジスタ16、17からなる第3の
差動回路の閾値レベルは、クロック信号(CK)の振幅
の中心よりも18mV(=ΔVf)程低くなり、差動対
トランジスタ24、25からなる第6の差動回路の閾値
レベルは18mV程高くなり、前記第1の実施例と同様
のノイズマージンを確保しつつデータスルーを防止でき
る。
【0071】前記第1の実施例では閾値レベルの調整
を、トランジスタ(トランジスタ30−1、30−2)
と抵抗42とを用いて行っていたが、本実施例ではトラ
ンジスタ(16−1、16−2、24−1、24−2)
のみで行っているため、抵抗の製造バラツキ等の影響を
受けず、より安定なフリップフロップ回路を実現でき
る。
【0072】なお、本実施例においては、マスター側の
第3の差動回路のトランジスタ16のサイズを基準電圧
をベース入力とするトランジス17の所定倍(例えばエ
ミッタ面積を2倍)とし、スレーブ側の第6の差動回路
のトランジスタ24のサイズをクロック信号電圧をベー
ス入力とするトランジス25の所定倍(例えばエミッタ
面積を2倍)として構成してもよい。
【0073】
【実施例3】図4は本発明の第3の実施例のフリップフ
ロップ回路の構成を示す図である。図4において、図1
と同一の機能を有する要素には同一の参照符号が付され
ている。
【0074】本実施例においては、図1に示した前記第
1の実施例の抵抗42を互いに等しい抵抗値R42を持
つ2個の抵抗42−1、42−2を直列接続して構成し
ている。また、エミッタフォロワ構成のトランジスタ1
1のエミッタと、第3、第6の差動回路のトランジスタ
16、25のベース、及び電流値がICS2の第4の定
電流源83の接続点との間に抵抗値R42を有する抵抗
43が接続されている。なお、トランジスタ30は、ト
ランジスタ11と同一特性を有する2個のトランジスタ
30−1、30−2のコレクタ、ベース、エミッタ同士
をそれぞれ共通接続して構成され、ベースには基準電位
(VR1)が入力される。
【0075】クロック信号(CK)を入力とするマスタ
ー側の第3の差動回路のトランジスタ16のベース電位
は抵抗43によりICS2×R42=18mV分レベル
シフトされ、トランジスタ17のベース電位は2個の抵
抗42−1、42−2により基準電圧からICS2×R
42×2=36mV分レベルシフトされ、レベル差は前
記第1の実施例と同様に18mVとなり、前記第1の実
施例と同様のノイズマージンを確保しつつ、データスル
ーを防止できる。
【0076】本実施例ではマスター側の差動対トランジ
スタ16、17の各ベースにそれぞれ抵抗43、42に
よりレベルシフトした信号及び定電位を接続しているた
め、トランジスタの電流増幅率hFEが著しく低下した
場合でも、電流増幅率hFEの変動による各々のレベル
シフト量の差は、前記1の実施例に比較し略1/2にな
り、トランジスタの製造バラツキ等に対してより安定な
フリップフロップを実現できる。
【0077】以上、本発明を上記実施例に即して説明し
たが、本発明は上記態様にのみ限定されず、本発明の原
理に準ずる各種態様を含むことは勿論である。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、縦型2
段ECLからなるマスタースレーブ型フリップフロップ
回路において、マスター側のクロックが入力される差動
回路がクロックの振幅の中心より数mV〜数10mV低
いレベルを閾値とする手段と、スレーブ側のクロックが
入力される差動回路がクロックの振幅の中心より数mV
〜数10mV高いレベルを閾値とする手段とを有するこ
とにより、クロック信号の電圧マージンの減少を約1/
2に抑えつつ、データスルーを防止するという効果を有
する。また、本発明によれば、トランジスタの電流増幅
率hFEが著しく低下した場合でも、電流増幅率hFE
の変動による各々のレベルシフト量の差を低減するよう
に構成したことによりトランジスタの製造バラツキ等に
対してより安定なフリップフロップを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の回路構成を示す図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施例におけるデータスルー防
止の動作を模式的に示したタイミング図である。
【図3】本発明の第2の実施例の回路構成を示す図であ
る。
【図4】本発明の第3の実施例の回路構成を示す図であ
る。
【図5】従来例の回路構成を示す図である。
【図6】図5の回路のデータスルー防止の動作を模式的
に示したタイミング図である。
【図7】別の従来例の回路構成を示す図である。
【図8】図7の回路のデータスルー防止の動作を模式的
に示したタイミング図である。
【符号の説明】
1 クロック信号入力端子 2 データ信号入力端子 3、4 出力信号端子 5 高電位側の電源電圧端子 6 低電位側の電源電圧端子 11 入力のエミッタフォロワトランジスタ 12〜17 マスター側の差動トランジスタ 20〜25 スレーブ側の差動トランジスタ 18、19 エミッタフォロワトランジスタ 26、27 エミッタフォロワトランジスタ 28、29 出力のエミッタフォロワトランジスタ 31、32 コレクタ負荷抵抗 33、34 エミッタフォロワ抵抗 35、36 コレクタ負荷抵抗 37、38 エミッタフォロワ抵抗 39、40 出力のエミッタフォロワ抵抗 41 入力のエミッタフォロワ抵抗 42、43 レベルシフト抵抗 44 基準電位のエミッタフォロワ抵抗 80、81、82、83 定電流源

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高電位側に位置してデータを入力する第1
    の差動回路と、 前記データを保持する第2の差動回路と、 低電位側に位置して前記第1及び第2の差動回路を制御
    する第3の差動回路と、を有するマスター側ラッチ回路
    と、 前記高電位側に位置して前記マスター側ラッチ回路の出
    力データを入力する第4の差動回路と、 前記第4の差動回路の出力データを保持する第5の差動
    回路と、 前記低電位側に位置して前記第4及び第5の差動回路を
    制御する第6の差動回路と、を有するスレーブ側ラッチ
    回路と、 を含む縦型2段のエミッタ結合論理のフリップフロップ
    回路において、 前記第3の差動回路の閾値を信号振幅の略中心より所定
    電位(ΔV1)分低い電位とする手段と、 前記第6の差動回路の閾値を前記信号振幅の略中心より
    所定電位(ΔV2)分高い電位とする手段と、 を備えたことを特徴とするフリップフロップ回路。
  2. 【請求項2】前記第3の差動回路が、同一形状のトラン
    ジスタ対で構成され信号の振幅の略中心より前記所定電
    位(ΔV1)低いレベルを基準電位とし、 前記第6の差動回路が同一形状のトランジスタ対で構成
    され信号の振幅の中心より前記所定電位(ΔV2)高い
    レベルを基準電位とすることを特徴とする請求項1記載
    のフリップフロップ回路。
  3. 【請求項3】前記ΔV1とΔV2がともに数mV〜数1
    0mVの範囲に設定されたことを特徴とする請求項1又
    は2記載のフリップフロップ回路。
  4. 【請求項4】前記第3の差動回路の信号入力側の第1の
    トランジスタのベースと前記第6の差動回路の信号入力
    側の第2のトランジスタのベースとが接続され、 前記第3の差動回路の基準電位側の第3のトランジスタ
    のベースと前記第6の差動回路の基準電位側の第4のト
    ランジスタのベースとが接続され、 前記第1のトランジスタが前記第3のトランジスタと同
    一形状の複数のトランジスタを互いに並列形態に接続し
    て構成され、 前記第4のトランジスタが前記第2のトランジスタと同
    一形状のトランジスタを前記第1のトランジスタを構成
    するトランジスタの個数と同数の互いに並列形態に接続
    して構成されたことを特徴とする請求項1記載のフリッ
    プフロップ回路。
  5. 【請求項5】前記第3の差動回路の信号入力側の第1の
    トランジスタのベースと前記第6の差動回路の信号入力
    側の第2のトランジスタのベースとが接続され、 前記第3の差動回路の基準電位側の第3のトランジスタ
    のベースと前記第6の差動回路の基準電位側の第4のト
    ランジスタのベースとが接続され、 前記第1のトランジスタが前記第3のトランジスタのサ
    イズの所定倍(A倍、A>1)のトランジスタで構成さ
    れ、 前記第4のトランジスタが前記第2のトランジスタのサ
    イズのA倍のトランジスタで構成されたことを特徴とす
    る請求項1記載のフリップフロップ回路。
  6. 【請求項6】前記ΔV1とΔV2とが略等しいことを特
    徴とする請求項1記載のフリップフロップ回路。
  7. 【請求項7】前記第3及び第6の差動回路の一の入力端
    にそれぞれ基準電圧を供給する回路が、高電位電源と低
    電位電源の間に直列に接続された第1のエミッタフォロ
    ワトランジスタと、エミッタフォロワ抵抗と、第1の定
    電流源とから構成され、 前記第3及び第6の差動回路の他の入力端にそれぞれク
    ロック信号を供給する回路が、クロック信号をベース入
    力とする第2のエミッタフォロワトランジスタと、前記
    第1の定電流源と同一の電流値を流す第2の定電流源と
    から構成され、 前記第1のエミッタフォロワトランジスタのベースに所
    定の基準電圧が入力され、 前記エミッタフォロワ抵抗の高電位側端子を前記スレー
    ブ側の前記第6の差動回路の前記一の入力端に接続し、 前記エミッタフォロワ抵抗の低電位側端子を前記マスタ
    ー側の前記第3の差動回路の前記一の入力端に接続し、 前記第1のエミッタフォロワトランジスタが前記第2の
    エミッタフォロワトランジスタと同一形状のトランジス
    タを複数個並列形態に接続して構成されることを特徴と
    する請求項1記載のフリップフロップ回路。
  8. 【請求項8】前記第3及び第6の差動回路の一の入力端
    にそれぞれ基準電圧を供給する回路が、高電位電源と低
    電位電源の間に直列に接続された第1のエミッタフォロ
    ワトランジスタと、第1のエミッタフォロワ抵抗と、第
    1の定電流源とから構成され、 前記第3及び第6の差動回路の他の入力端にそれぞれク
    ロック信号を供給する回路が、クロック信号をベース入
    力とする第2のエミッタフォロワトランジスタと、第2
    のエミッタフォロワ抵抗と、前記第1の定電流源と同一
    の電流値を流す第2の定電流源とから構成され、 前記第1のエミッタフォロワトランジスタのベースに所
    定の基準電圧が入力され、 前記第1のエミッタフォロワ抵抗が前記第2のエミッタ
    フォロワ抵抗の所定倍の抵抗値を有し、 前記第1のエミッタフォロワ抵抗の高電位側端子を前記
    スレーブ側の前記第6の差動回路の前記一の入力端に接
    続し、 前記第1のエミッタフォロワ抵抗の低電位側端子を前記
    マスター側の前記第3の差動回路の前記一の入力端に接
    続し、 前記第1のエミッタフォロワトランジスタが前記第2の
    エミッタフォロワトランジスタと同一形状のトランジス
    タを複数個並列形態に接続して構成されることを特徴と
    する請求項1記載のフリップフロップ回路。
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