JPH082550A - 包装用結束具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 胴部が頂面又は底面に向かって広がる商品Ａ
を複数個、嵩張らずに、安定した状態で一体に包み込む
ことができる包装用結束具を提供する。 【構成】 商品Ａを包む前壁１１又は後壁１２の少なく
とも一方の上縁部と下縁部に、商品Ａの大径部が引掛か
る引掛け孔２４を交互に形成し、複数の商品Ａの上下を
交互に逆向きにした状態で包み込めるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、カップ麺やカップみ
そ汁など頂面の径と底面の径が異なる、即ち、胴部が頂
面又は底面に向かって広がる商品を、複数個並べた状態
で一体に包装することができる包装用結束具に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の商品Ａを複数個並べ一体
に包装することができる包装用結束具として、図８に示
すように、厚紙などのシート材からなり、並べられた商
品Ａの前面、後面、頂面及び底面を包む前壁１、後壁
２、頂壁３及び底壁４の四つの壁面を有し、前壁１と後
壁２の上縁部又は下縁部の一方に、商品Ａが抜け落ちな
いように、商品Ａの大径部が引掛かる引掛け孔５を商品
Ａの大径部の間隔をあけて並ぶように形成したものがあ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
包装用結束具では、商品Ａの大径部が引掛かる引掛け孔
５が、前壁１と後壁２の上縁部又は下縁部の一方に並ん
で形成されているため、各商品Ａの上下の向きがすべて
同じ方向に向くように包装される。

【０００４】したがって、上記従来の包装用結束具の左
右方向の長さは、少なくとも各商品Ａの大径部の径を合
わせた長さが必要となり、左右方向の長さが長いという
問題がある。

【０００５】また、各商品Ａの上下の向きをすべて同じ
方向に向けて並べた場合、各商品Ａ間において小径部の
側に大きな隙間が形成されるため、大径部を引掛け孔５
に引掛けても、小径部の側で左右にぐらつきやすく、商
品Ａの包装状態が安定化しないという問題がある。

【０００６】そこで、この発明は、胴部が頂面又は底面
に向かって広がる商品を複数個、左右方向の長さを短か
く並べることができ、しかも大径部と小径部のいずれの
側でも商品間に隙間が生じず、商品を安定した状態で包
み込むことができる包装用結束具を提供しようとするも
のである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、胴部が頂面又は底面に向かって広が
る商品を複数個並べた状態で、商品の前面、後面、頂面
及び底面を包む前壁、後壁、頂壁及び底壁の四つの壁面
を有し、上記前壁又は後壁の少なくとも一方に、商品の
大径部が引掛かる引掛け孔を設けた包装用結束具におい
て、上記引掛け孔を、上記前壁又は後壁の少なくとも一
方の上縁部と下縁部に交互に形成した構成を採用したの
である。

【０００８】

【作用】商品の大径部が引掛かる孔を、前壁又は後壁の
上縁部と下縁部に交互に形成することにより、各商品は
隣合う商品がそれぞれ上下逆向きとなり、左右方向に商
品の大径部と小径部が順に並ぶので、大径部同士が並ぶ
従来の包装用結束具よりも左右方向の長さが短かくな
る。

【０００９】また、左右方向に商品の大径部と小径部が
順に並び、各商品間に大きな隙間が形成されないので、
左右方向に商品がぐらつかず、包装状態が安定化する。

【００１０】上記引掛け孔を、上記前壁又は後壁のいず
れか一方の壁面にのみ形成した包装用結束具を２個、上
記引掛け孔を有しない前壁又は後壁同士を貼り合わせる
と、２個一組で取扱うことができる。

【００１１】

【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。

【００１２】図１乃至図４は、この発明の第１実施例で
あり、頂面の径が底面の径よりも大径に形成された５個
の商品Ａを、上下を交互に逆にして一列に並べた状態で
一体に包装できる包装用結束具を示している。

【００１３】この包装用結束具は、図２に示す厚紙等の
シート材から組立てられ、上下を交互に逆にして一列に
並べられた商品Ａの前後面、頂面及び底面を包む前壁１
１、後壁１２、頂壁１３及び底壁１４の四つの壁面が、
頂壁１３の両側に折目線１５、１６、１７、１８を介し
て、前壁１１と、底壁１４を構成する底組板１４ａと、
後壁１２と、底壁１４を構成する底組板１４ｂとが順次
連設されている。

【００１４】底壁１４は、底組板１４ａと底組板１４ｂ
とによって組立てられる。底組板１４ａの先端部は、５
個の係止片１９に分かれ、各係止片１９の付け根部分に
は、切目線２０により切り起こされる係止小片２１が設
けられている。一方、底組板１４ｂの端部には、上記係
止片１９が挿入される５個の係止用スリット２２と、係
止小片２１が係止される５個の係止孔２３がそれぞれ設
けられている。

【００１５】上記前壁１１と後壁１２には、上下を交互
に逆にして一列に並べた商品Ａの大径部が引掛かる引掛
け孔２４が、上縁部と下縁部に交互に形成されている。

【００１６】次に、図５乃至図７は、この発明の第２実
施例である。

【００１７】この第２実施例は、上下を交互に逆にして
一列に並べた商品Ａの大径部が引掛かる引掛け孔２４
を、前壁１１の上縁部と下縁部に交互に形成しており、
後壁１２には引掛け孔２４を形成していない。

【００１８】したがって、図６に示すように、第２実施
例の包装用結束具を２個、後壁１２を背中合わせにして
貼り合わすと、図７に示すように、２個１組で取扱うこ
とができる。

【００１９】第２実施例のその他の構成は、第１実施例
と実質的に同一であるから、第１実施例と同一の構成部
材は同一の符号を付しその説明を省略する。

【００２０】

【発明の効果】以上のように、この発明の包装用結束具
は、頂面の径と底面の径が異なる商品を、上下を交互に
逆にして一列に並べて包装できるので、左右方向の長さ
を短かくできると共に、商品間に隙間が形成されず、包
装状態が安定化するという効果がある。

【００２１】また、２個の包装用結束具を背中合わせし
て貼り合わせると、２個一組で取扱えるので、便利であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る包装用結束具の第一実施例の組
立状態を示す斜視図

【図２】同上の第一実施例の展開図

【図３】同上の第一実施例の組立状態の横断面図

【図４】同上の第一実施例の底壁を開いた状態を示す斜
視図

【図５】この発明に係る包装用結束具の第二実施例の展
開図

【図６】同上の第二実施例の包装用結束具を２個組立て
た状態を示す斜視図

【図７】同上の第二実施例の包装用結束具を２個背中合
わせして貼り合わせた状態を示す斜視図

【図８】従来例の斜視図

【符号の説明】

１１ 前壁 １２ 後壁 １３ 頂壁 １１ 底壁 ２４ 引掛け孔

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 胴部が頂面又は底面に向かって広がる商
   品を複数個並べた状態で、商品の前面、後面、頂面及び
   底面を包む前壁、後壁、頂壁及び底壁の四つの壁面を有
   し、上記前壁又は後壁の少なくとも一方に、商品の大径
   部が引掛かる引掛け孔を設けた包装用結束具において、
   上記引掛け孔を、上記前壁又は後壁の少なくとも一方の
   上縁部と下縁部に交互に形成したことを特徴とする包装
   用結束具。
2. 【請求項２】 上記引掛け孔を、上記前壁又は後壁のい
   ずれか一方の壁面にのみ形成した請求項１記載の包装用
   結束具を２個、上記引掛け孔を有しない前壁又は後壁同
   士を貼り合わせたことを特徴とする包装用結束具。