JP4214727B2 - 包装構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、包装構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、照明制御機器等の複数の商品を包装する場合、図13に示すように、1個の商品50をコの字形のパッド51で保護した状態で箱型の外箱52に投入し、テープ53で止めて封緘していた。また、複数の商品を包装する際には、上記のように1個の商品を包装した個装54を外装に箱詰めしている。すなわち、図14に示すように、予め用意していた外装55に個装54を複数個投入し、上からパッド56を被せてテープ53で止めて封緘していた。または、図15に示すように、個装54を積み重ねてバンド57を掛けて束ねていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の包装構造では、図16に示すように、箱型の梱包を作るとき、梱包材58の一部分で箱となる部分58aが形成され、それ以外の斜線部分58bが材料ロスとなる。このため、梱包材58の約半分が材料ロスとなり、箱1個分ロスしていることになる。
【0004】
また、個装の状態であると複数の商品の運搬が不便であるため、図14および図15に示すような包装形態をとっているが、図14の従来例では、外装55やパッド56などが必要となるため、廃材が多くなり材料コストがかかる。また、多重包装となり、梱包作業性が低下するという問題がある。
【0005】
また、図15の従来例では、バンド掛けにより複数の個装54をまとめるため、梱包作業が困難であった。
【0006】
したがって、この発明の目的は、材料ロスを削減でき、梱包作業性、運搬性の向上を図ることができる包装構造を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためにこの発明の請求項1記載の包装構造は、包装材を所定方向の折曲線に沿って折曲して少なくとも3面以上の筒状の外装壁を形成するとともに、この外装壁を分割可能なミシン目を、前記包装材の折曲線に直交する方向に設け、分割時に前記外装壁に収納された収容物が脱落しないように、前記外装壁の分割可能な部分毎に略側壁を設けて複数の収容物を梱包可能とした包装構造であって、
前記外装壁の分割可能な部分の少なくとも一対の対向する面にスリット孔を設け、前記略側壁は前記スリット孔に板状の梱包材を差し込むことで形成され、
前記スリット孔が、前記スリット孔に挿通される前記梱包材の厚みと同じ幅の中央部分と、切り込み線で形成した端部とで形成され、 前記梱包材は前記スリット孔の前記中央部分の長さとほぼ同じ幅を有するとともに、前記梱包材の両端角部に幅方向に突出した突部を有し、前記突部が前記スリット孔の前記端部に差し込み可能であり、前記梱包材は、前記外装壁の一方の側壁の前記スリット孔から差し込まれて前記外装壁内に通され、他方の側壁の前記スリット孔から前記梱包材の先端を外部に突出させるようにしたものである。
【0008】
このように、包装材を所定方向の折曲線に沿って折曲して少なくとも3面以上の筒状の外装壁を形成するとともに、この外装壁を分割可能なミシン目を、包装材の折曲線に直交する方向に設け、分割時に外装壁に収納された収容物が脱落しないように、外装壁の分割可能な部分毎に略側壁を設けて複数の収容物を梱包可能としたので、包装材の材料取りの段階における材料ロスが削減できる。また、販売形態とし大半が複数個での取り扱いになる場合においても、複数個入り梱包により運搬性が向上する。さらに、梱包自体を複数でバンド止め等でまとめる場合においても作業が容易になる。また、端数の要望に対しても、ミシン目で個別に分割可能であるので容易に対応可能となる。
略側壁は、外装壁の分割可能な部分の少なくとも一対の対向する面にスリット孔を設け、このスリット孔に梱包材を差し込むことで形成されるので、梱包材により収容物が保持され、分割時に収容物の脱落を防止することができる。また、梱包材はスリット孔に抜き差し可能であるので、必要に応じて配置することができ、梱包材を抜いて収容物を確認することもできる。
【0009】
請求項2記載の包装構造は、包装材を所定方向の折曲線に沿って折曲して少なくとも3面以上の筒状の外装壁を形成するとともに、この外装壁を分割可能なミシン目を、前記包装材の折曲線に直交する方向に設け、分割時に前記外装壁に収納された収容物が脱落しないように、前記外装壁の分割可能な部分毎に略側壁を設けて複数の収容物を梱包可能とした包装構造であって、
前記略側壁は、前記外装壁の分割可能な部分の少なくとも一対の対角部に形成された切り起こし部であり、前記切り起こし部は、一対の平行な切り線の間の中央部分が外装壁の内側に突出するように曲げられたものであり、前記外装壁の分割可能な部分の分割面から間隔をおいて形成したものである。
このように、包装材を所定方向の折曲線に沿って折曲して少なくとも3面以上の筒状の外装壁を形成するとともに、この外装壁を分割可能なミシン目を、包装材の折曲線に直交する方向に設け、分割時に外装壁に収納された収容物が脱落しないように、外装壁の分割可能な部分毎に略側壁を設けて複数の収容物を梱包可能としたので、包装材の材料取りの段階における材料ロスが削減できる。また、販売形態とし大半が複数個での取り扱いになる場合においても、複数個入り梱包により運搬性が向上する。さらに、梱包自体を複数でバンド止め等でまとめる場合においても作業が容易になる。また、端数の要望に対しても、ミシン目で個別に分割可能であるので容易に対応可能となる。
略側壁は、外装壁の分割可能な部分の少なくとも一対の対角部に形成された切り起こし部であるので、切り起こし部により収容物が保持され、分割時に収容物の脱落を防止することができる。また、外装壁だけで構成することができ部材点数が削減する。
切り起こし部は、外装壁の分割可能な部分の分割面から間隔をおいて形成したので、側面から衝撃を受けた場合に、切り起こし部と分割面との間の距離により衝撃を緩和することで緩衝性を設けることが可能となる。
【0010】
請求項3記載の包装構造は、包装材を所定方向の折曲線に沿って折曲して少なくとも3面以上の筒状の外装壁を形成するとともに、この外装壁を分割可能なミシン目を、前記包装材の折曲線に直交する方向に設け、分割時に前記外装壁に収納された収容物が脱落しないように、前記外装壁の分割可能な部分毎に略側壁を設けて複数の収容物を梱包可能とした包装構造であって、
前記外装壁を略コの字形の外装部材の一対の組み合わせで形成し、一方の前記外装部材の対向する側片に切り起こし片を設け、他方の前記外装部材の対向する側片に前記切り起こし片に係合するスリットを形成し、前記切り起こし片が前記スリットにて固定されることで前記略側壁を形成し、
前記切り起し片はその基端が前記側片の下側に位置し上側となる先端を内方に倒し、かつ前記基端の一部を切断して前記切り起し片の幅方向をくの字形に折曲したものであり、前記切り起し片に係合する前記スリットは前記切り起し片のくの字形の折曲状態における幅と略同寸法の幅を有するものである。
このように、包装材を所定方向の折曲線に沿って折曲して少なくとも3面以上の筒状の外装壁を形成するとともに、この外装壁を分割可能なミシン目を、包装材の折曲線に直交する方向に設け、分割時に外装壁に収納された収容物が脱落しないように、外装壁の分割可能な部分毎に略側壁を設けて複数の収容物を梱包可能としたので、包装材の材料取りの段階における材料ロスが削減できる。また、販売形態とし大半が複数個での取り扱いになる場合においても、複数個入り梱包により運搬性が向上する。さらに、梱包自体を複数でバンド止め等でまとめる場合においても作業が容易になる。また、端数の要望に対しても、ミシン目で個別に分割可能であるので容易に対応可能となる。
外装壁を略コの字形の外装部材の一対の組み合わせで形成し、一方の外装部材の対向する側片に切り起こし片を設け、他方の外装部材の対向する側片に切り起こし片に係合するスリットを形成し、切り起こし片がスリットにて固定されることで略側壁を形成したので、切り起こし片により収容物が保持され、分割時に収容物の脱落を防止することができる。他方はスリットを形成するだけなので、切り起こす部分が少なくなり容易に製造できる。
【0011】
請求項4記載の包装構造は、請求項1,2または3記載の包装構造において、外装壁を1枚の長方形の包装材で形成した。このように、外装壁を1枚の長方形の包装材で形成したので、材料ロスとなる部分がない。
【0012】
請求項5記載の包装構造は、請求項1または請求項2記載の包装構造において、外装壁を略コの字形の外装部材の一対の組み合わせで形成した。
このように、外装壁を略コの字形の外装部材の一対の組み合わせで形成したので、収容物は下方の外装部材の分割可能な部分において、略側壁どうしの間に配置し、上方の外装部材を収容物の上に被せることで包装が完了する。
【0014】
請求項6記載の包装構造は、請求項2記載の包装構造において、外装壁の分割可能な部分の側面を塞ぐように、切り起こし部の内側に固定されるパッドを設けた。
このように、外装壁の分割可能な部分の側面を塞ぐように、切り起こし部の内側に固定されるパッドを設けたので、分割時に側面を完全に塞ぐことができる。収容物が側面から見えたり、傷に対し配慮すべき物である場合に有効である。
【0016】
請求項7記載の包装構造は、請求項1、請求項2または請求項3記載の包装構造において、分割用のミシン目は、等間隔に切り込みと切り込みのない部分を設けた。
このように、分割用のミシン目は、等間隔に切り込みと切り込みのない部分を設けたので、分割が容易であるとともに、分割しない場合でも外装壁の強度を保持できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
この発明の第1の実施の形態を図1および図2に基づいて説明する。図1(a)はこの発明の第1の実施の形態の包装構造の概念図、(b)は第1の実施の形態における外装壁の展開図である。
【0018】
図1に示すように、包装材1を所定方向の折曲線1aに沿って折曲して少なくとも3面以上の筒状の外装壁2を形成するとともに、この外装壁2を分割可能なミシン目3を、包装材1の折曲線1aに直交する方向に設け、分割時に外装壁2に収納された収容物4が脱落しないように、外装壁2の分割可能な部分2a毎に略側壁(図示せず)を設けて複数の収容物4を梱包可能とした。この場合、外装壁2を1枚の長方形の包装材1からなり、3箇所の折曲線1aを折曲して角筒状に形成している。また、分割用のミシン目3は、等間隔に切り込みと切り込みのない部分を設けている。
【0019】
図2はこの発明の第1の実施の形態の一部分解斜視図であり、分割時の収容物の脱落を防止するための略側壁の具体例を示す。図2に示すように、略側壁は、外装壁2の分割可能な部分2aの少なくとも一対の対向する面にスリット孔6を設け、このスリット孔6に側壁となる梱包材7を差し込むことで形成される。ここで、スリット孔6は、梱包材7の厚みtの幅で形成した中央部分6b(長さ寸法L1)と、切線のみ入れた端部6aとを設けてある。このような構成の複数のスリット孔6が、折曲線1aに沿って分割用のミシン目3を挟んで両側、および外装壁2の開口した側面近傍にそれぞれ配置される。
【0020】
梱包材7は、その幅L2がスリット孔6の中央部分6bの長さ寸法L1と略同じであり、かつ端部6aに差し込み固定される突部7aを設けてある。これにより、梱包材7の挿入後、スリット孔6から抜け落ちることはない。
【0021】
収納時には、各スリット孔6に梱包材7を差し込み固定し、外装壁2の上片8を開けて、外装壁2の分割可能な部分2aの一対の梱包材7,7間に収容物4を収納し、上片8を閉じてコーナをテープ9で止めて封緘する。
【0022】
この実施の形態によれば、包装材1の材料取りの段階における材料ロスが削減できる。また、販売形態とし大半が複数個での取り扱いになる場合においても、複数個入り梱包により運搬性が向上する。さらに、梱包自体を複数でバンド止め等でまとめる場合においても作業が容易になる。また、端数の要望に対しても、ミシン目3で個別に分割可能であるので容易に対応可能となる。
【0023】
この発明の第2の実施の形態を図3および図4に基づいて説明する。図3はこの発明の第2の実施の形態の包装構造の組立途中状態の斜視図、図4はその組立状態の断面図である。
【0024】
図3および図4に示すように、第1の実施の形態において、略側壁は、外装壁2の分割可能な部分2aの少なくとも一対の対角部に形成された切り起こし部10である。
【0025】
外装壁2は、第1の実施の形態と同様に1枚の長方形の包装材1を四角形に折曲して角筒状に形成される。切り起こし部10は、四角形の少なくとも一対の対角部に設けられた切り線により形成される。この際、四角形のコーナ部の切り線により切断された部分を内側に起こして折曲線1aに対応する位置で曲げることで、略L形の切り起こし部10が形成される(図4)。これにより、切り起こし部10はA方向に戻ることはなく側壁として機能する。このような構成の複数の切り起こし部10が、折曲線1aに沿って分割用のミシン目3の両側、および外装壁2の開口した側面近傍にそれぞれ配置される。
【0026】
この場合、外装壁2の分割可能な部分2aにおいて、収容物4は切り起こし部10間の距離L3内に収められ、分割時においても切り起こし部10により位置決めされて脱落することはない。その他の構成効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0027】
図5および図6は第2の実施の形態において外装壁の四角形コーナ部を利用した切り起こし部の変形例である。図5および図6に示すように、切り起こし部11は、上記と同様に四角形の少なくとも一対の対角部に設けられた切り線により形成されているが、切り線により切断された部分を内側に起こした際の曲げ位置が異なる。すなわち、四角形の直交する片12,13に形成する両端の曲げ線12a,13aの折曲線1aからの距離L4,L5また、中間部の曲げ線15,16の位置により、異なった形状の略側壁を形成することが可能となる。
【0028】
図7は第2の実施の形態において切り起こし部の形成位置の変形例である。図7に示すように、切り起こし部10は、外装壁2の分割可能な部分2aの分割面から間隔をおいて形成した。すなわち、切り起こし部10の形成位置を、分割時のミシン目3から内側に設け、距離L6を設けることにより、側部への落下等に配慮し緩衝性を設けることが可能となる。
【0029】
この発明の第3の実施の形態を図8に基づいて説明する。図8はこの発明の第3の実施の形態の包装構造の分解斜視図である。
【0030】
図8に示すように、外装壁2を略コの字形の外装部材18,19の一対の組み合わせで形成した。外装部材18,19は、包装材1を2箇所の折曲線1aに沿って略コの字形に折曲形成される。
【0031】
この場合、外装部材18,19のコーナ部に第2の実施の形態と同様の略側壁となる切り起こし部10が形成されている。組み合わせ時には、一方の外装部材18の両側片が、他方の外装部材19の両側片の内側または外側に嵌合する。これにより、収容物は下方の外装部材19の分割可能な部分2aにおいて、切り起こし部10どうしの間に配置し、上方の外装部材18を収容物の上に被せるだけで包装が完了する。
【0032】
この実施の形態では、包装が容易になる。その他の構成効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0033】
この発明の第4の実施の形態を図9および図10に基づいて説明する。図9はこの発明の第4の実施の形態の包装構造の組立途中状態の斜視図、図10(a)はその組立状態の断面側面図、(b)は断面正面図である。
【0034】
図9および図10に示すように、外装壁2の分割可能な部分2aの側面を塞ぐように、切り起こし部10の内側に固定されるパッド20を設けた。この場合、略側壁となる切り起こし部10は第2の実施の形態と同様の構成である。ここで、収容物が側面から見えたり、傷に対して配慮すべき物である場合、パッド20を外装壁2の分割可能な部分2a内に挿入する。パッド20は側面を塞ぐようにコの字形状をしており、その幅L7は、切り起こし部10のピッチL3と同寸法にしておく。これにより、パッド20が切り起こし部1aにより固定され動くことはなくなる。その他の構成効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0035】
この発明の第5の実施の形態を図11に基づいて説明する。図11はこの発明の第5の実施の形態の包装構造の組立途中状態の斜視図である。
【0036】
図11に示すように、外装壁2を略コの字形の外装部材22,23の一対の組み合わせで形成し、一方の外装部材23の対向する側片に切り起こし片25を設け、他方の外装部材22の対向する側片に切り起こし片25に係合するスリット24を形成し、切り起こし片25がスリット24にて固定されることで略側壁を形成した。外装部材22,23は、包装材1を2箇所の折曲線1aに沿って略コの字形に折曲形成される。
【0037】
この場合、切り起こし片25は、左右方向に開くように切り起こされる。スリット24は、外装部材22の側片の下端より切欠いて形成される。この際、スリット24の幅は切り起こし片25の厚みと略同寸法にする。これにより、スリット24は切り起こし片25を挟むように嵌合可能であり、嵌合時には切り起こし片25が側壁となる。このような構成の複数のスリット24および切り起こし片25は、分割用のミシン目3の両側、および外装壁2の開口した側面近傍にそれぞれ配置される。
【0038】
組み合わせ時には、上記スリット24と切り起こし片25の嵌合とともに、上方の外装部材22の両側片が下方の外装部材23の両側片の内側に嵌合する。収容物は下方の外装部材23の分割可能な部分2aにおいて、切り起こし片25どうしの間に配置し、上方の外装部材22を収容物の上に被せるだけで包装が完了する。その他の構成効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0039】
図12は第5の実施の形態において切り起こし片の変形例である。図12に示すように、切り起こし片27は、上下方向に開くように切り起こされる。この場合、切り起こし片27の基端を一部切断し、くの字形に折曲形成してある。スリット26は、外装部材22の側片の下端より切欠いて形成されるが、スリット26の幅は切り起こし片27の幅と略同寸法にする。
【0040】
なお、第3の実施の形態において、略側壁を第1の実施の形態のようにスリット孔と梱包材で構成してもよく、また第2の実施の形態の図7に示したように切り起こし部を、外装壁の分割可能な部分の分割面から間隔をおいて形成してもよい。
【0041】
また、第4の実施の形態のパッドは、第3の実施の形態や第2の実施の形態の図7の構成に用いてもよい。
【0042】
【発明の効果】
この発明の請求項1記載の包装構造によれば、包装材を所定方向の折曲線に沿って折曲して少なくとも3面以上の筒状の外装壁を形成するとともに、この外装壁を分割可能なミシン目を、包装材の折曲線に直交する方向に設け、分割時に外装壁に収納された収容物が脱落しないように、外装壁の分割可能な部分毎に略側壁を設けて複数の収容物を梱包可能としたので、包装材の材料取りの段階における材料ロスが削減できる。また、販売形態とし大半が複数個での取り扱いになる場合においても、複数個入り梱包により運搬性が向上する。さらに、梱包自体を複数でバンド止め等でまとめる場合においても作業が容易になる。また、端数の要望に対しても、ミシン目で個別に分割可能であるので容易に対応可能となる。
略側壁は、外装壁の分割可能な部分の少なくとも一対の対向する面にスリット孔を設け、このスリット孔に梱包材を差し込むことで形成されるので、梱包材により収容物が保持され、分割時に収容物の脱落を防止することができる。また、梱包材はスリット孔に抜き差し自在であるので、必要に応じて配置することができ、梱包材を抜いて収容物を確認することもできる。
【0043】
請求項2では、包装材を所定方向の折曲線に沿って折曲して少なくとも3面以上の筒状の外装壁を形成するとともに、この外装壁を分割可能なミシン目を、包装材の折曲線に直交する方向に設け、分割時に外装壁に収納された収容物が脱落しないように、外装壁の分割可能な部分毎に略側壁を設けて複数の収容物を梱包可能としたので、包装材の材料取りの段階における材料ロスが削減できる。また、販売形態とし大半が複数個での取り扱いになる場合においても、複数個入り梱包により運搬性が向上する。さらに、梱包自体を複数でバンド止め等でまとめる場合においても作業が容易になる。また、端数の要望に対しても、ミシン目で個別に分割可能であるので容易に対応可能となる。
略側壁は、外装壁の分割可能な部分の少なくとも一対の対角部に形成された切り起こし部であるので、切り起こし部により収容物が保持され、分割時に収容物の脱落を防止することができる。また、外装壁だけで構成することができ部材点数が削減する。
切り起こし部は、外装壁の分割可能な部分の分割面から間隔をおいて形成したので、側面から衝撃を受けた場合に、切り起こし部と分割面との間の距離により衝撃を緩和することで緩衝性を設けることが可能となる。
【0044】
請求項3では、包装材を所定方向の折曲線に沿って折曲して少なくとも3面以上の筒状の外装壁を形成するとともに、この外装壁を分割可能なミシン目を、包装材の折曲線に直交する方向に設け、分割時に外装壁に収納された収容物が脱落しないように、外装壁の分割可能な部分毎に略側壁を設けて複数の収容物を梱包可能としたので、包装材の材料取りの段階における材料ロスが削減できる。また、販売形態とし大半が複数個での取り扱いになる場合においても、複数個入り梱包により運搬性が向上する。さらに、梱包自体を複数でバンド止め等でまとめる場合においても作業が容易になる。また、端数の要望に対しても、ミシン目で個別に分割可能であるので容易に対応可能となる。
外装壁を略コの字形の外装部材の一対の組み合わせで形成し、一方の外装部材の対向する側片に切り起こし片を設け、他方の外装部材の対向する側片に切り起こし片に係合するスリットを形成し、切り起こし片がスリットにて固定されることで略側壁を形成したので、切り起こし片により収容物が保持され、分割時に収容物の脱落を防止することができる。他方はスリットを形成するだけなので、切り起こす部分が少なくなり容易に製造できる。
【0045】
請求項4では、請求項1、請求項2または請求項3と同様な効果のほか、外装壁を1枚の長方形の包装材で形成したので、材料ロスとなる部分がない。
【0046】
請求項5では、請求項1または請求項2と同様な効果のほか、外装壁を略コの字形の外装部材の一対の組み合わせで形成したので、収容物は下方の外装部材の分割可能な部分において、略側壁どうしの間に配置し、上方の外装部材を収容物の上に被せることで包装が完了する。
【0048】
請求項6では、請求項2と同様な効果のほか、外装壁の分割可能な部分の側面を塞ぐように、切り起こし部の内側に固定されるパッドを設けたので、分割時に側面を完全に塞ぐことができる。収容物が側面から見えたり、傷に対し配慮すべき物である場合に有効である。
【0050】
請求項7では、請求項1、請求項2または請求項3と同様な効果のほか、分割用のミシン目は、等間隔に切り込みと切り込みのない部分を設けたので、分割が容易であるとともに、分割しない場合でも外装壁の強度を保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明の第1の実施の形態の包装構造の概念図、(b)は第1の実施の形態における外装壁の展開図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態の一部分解斜視図である。
【図3】この発明の第2の実施の形態の包装構造の組立途中状態の斜視図である。
【図4】図3の組立状態の断面図である。
【図5】(a)は第2の実施の形態の切り起こし部の変形例の要部展開図、(b)は要部斜視図である。
【図6】第2の実施の形態の切り起こし部の変形例の断面図である。
【図7】第2の実施の形態の切り起こし部の形成位置の変形例の組立途中状態の斜視図である。
【図8】この発明の第3の実施の形態の包装構造の分解斜視図である。
【図9】この発明の第4の実施の形態の包装構造の組立途中状態の斜視図である。
【図10】(a)はその組立状態の断面側面図、(b)は断面正面図である。
【図11】この発明の第5の実施の形態の包装構造の組立途中状態の斜視図である。
【図12】第5の実施の形態の切り起こし片の変形例の要部斜視図である。
【図13】(a)は従来例における個装の説明図、(b)はその梱包状態の斜視図である。
【図14】(a)は従来例における複数梱包の説明図、(b)はその梱包状態の斜視図である。
【図15】(a)は従来例における複数梱包の別の例の説明図、(b)はその梱包状態の斜視図である。
【図16】従来例の問題点を示す説明図である。
【符号の説明】
1 包装材
1a 折曲線
2 外装壁
2a 外装壁の分割可能な部分
3 ミシン目
4 収容物
6 スリット孔
7 梱包材
10,11 切り起こし部
18,19 外装部材
20 パッド
22,23外装部材
24,26 スリット
25,27 切り起こし片
Claims (7)
- 包装材を所定方向の折曲線に沿って折曲して少なくとも3面以上の筒状の外装壁を形成するとともに、この外装壁を分割可能なミシン目を、前記包装材の折曲線に直交する方向に設け、分割時に前記外装壁に収納された収容物が脱落しないように、前記外装壁の分割可能な部分毎に略側壁を設けて複数の収容物を梱包可能とした包装構造であって、
前記外装壁の分割可能な部分の少なくとも一対の対向する面にスリット孔を設け、前記略側壁は前記スリット孔に板状の梱包材を差し込むことで形成され、
前記スリット孔が、前記スリット孔に挿通される前記梱包材の厚みと同じ幅の中央部分と、切り込み線で形成した端部とで形成され、 前記梱包材は前記スリット孔の前記中央部分の長さとほぼ同じ幅を有するとともに、前記梱包材の両端角部に幅方向に突出した突部を有し、前記突部が前記スリット孔の前記端部に差し込み可能であり、前記梱包材は、前記外装壁の一方の側壁の前記スリット孔から差し込まれて前記外装壁内に通され、他方の側壁の前記スリット孔から前記梱包材の先端を外部に突出させるようにした包装構造。 - 包装材を所定方向の折曲線に沿って折曲して少なくとも3面以上の筒状の外装壁を形成するとともに、この外装壁を分割可能なミシン目を、前記包装材の折曲線に直交する方向に設け、分割時に前記外装壁に収納された収容物が脱落しないように、前記外装壁の分割可能な部分毎に略側壁を設けて複数の収容物を梱包可能とした包装構造であって、
前記略側壁は、前記外装壁の分割可能な部分の少なくとも一対の対角部に形成された切り起こし部であり、前記切り起こし部は、一対の平行な切り線の間の中央部分が外装壁の内側に突出するように曲げられたものであり、前記外装壁の分割可能な部分の分割面から間隔をおいて形成した包装構造。 - 包装材を所定方向の折曲線に沿って折曲して少なくとも3面以上の筒状の外装壁を形成するとともに、この外装壁を分割可能なミシン目を、前記包装材の折曲線に直交する方向に設け、分割時に前記外装壁に収納された収容物が脱落しないように、前記外装壁の分割可能な部分毎に略側壁を設けて複数の収容物を梱包可能とした包装構造であって、
前記外装壁を略コの字形の外装部材の一対の組み合わせで形成し、一方の前記外装部材の対向する側片に切り起こし片を設け、他方の前記外装部材の対向する側片に前記切り起こし片に係合するスリットを形成し、前記切り起こし片が前記スリットにて固定されることで前記略側壁を形成し、
前記切り起し片はその基端が前記側片の下側に位置し上側となる先端を内方に倒し、かつ前記基端の一部を切断して前記切り起し片の幅方向をくの字形に折曲したものであり、前記切り起し片に係合する前記スリットは前記切り起し片のくの字形の折曲状態における幅と略同寸法の幅を有する包装構造。 - 前記外装壁を1枚の長方形の包装材で形成した請求項1、請求項2または請求項3記載の包装構造。
- 前記外装壁を略コの字形の外装部材の一対の組み合わせで形成した請求項1、請求項2または請求項3記載の包装構造。
- 前記外装壁の分割可能な部分の側面を塞ぐように、切り起こし部の内側に固定されるパッドを設けた請求項2記載の包装構造。
- 分割用のミシン目は、等間隔に切り込みと切り込みのない部分を設けた請求項1、請求項2または請求項3記載の包装構造。
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