JPH082544Y2 - パイロット弁 - Google Patents

パイロット弁

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JPH082544Y2
JPH082544Y2 JP1989085675U JP8567589U JPH082544Y2 JP H082544 Y2 JPH082544 Y2 JP H082544Y2 JP 1989085675 U JP1989085675 U JP 1989085675U JP 8567589 U JP8567589 U JP 8567589U JP H082544 Y2 JPH082544 Y2 JP H082544Y2
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pressure
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道明 国沢
純 鈴木
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株式会社本山製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、適宜主弁などと組合わせて所望の制御弁を
構成するために用いられるパイロット弁に関する。
〔従来の技術〕
従来のパイロット弁においては、第6図に例示するよ
うに、弁箱60に張設されたダイアフラム61が、ばね部材
62にて設定された付勢力と、弁室63に導入される作用圧
力との差に応じて変位し、流入口64と流出口65との間に
位置して弁箱60に設けられた開閉弁66を駆動するように
構成されていた。これにより、たとえば流出側圧力を、
弁室63に導入される作用圧力に応じて設定値に維持する
ような自動制御が行えるようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来のパイロット弁は、流体の流
路が1本の場合に限られており、2本の流れ方向を切り
換えたい場合は2つの独立したパイロット弁を用いる必
要がある。しかし、2つの独立したパイロット弁を使用
すると、弁箱やダイアフラム、ばね部材および弁体等の
部品がそれぞれ2個必要となり、部品点数が増す。ま
た、個々のパイロット弁の間では、弁体の作動特性にば
らつきが生じ、これらの誤差を調節するのが困難であ
り、手間を要するという問題もある。
そこで、単一の弁体を用いて2方向の流れを切り換え
る弁、すなわち3方向切換弁を採用することが考えられ
る。しかし、従来の3方向切換弁は、単一の弁体により
3通路のうちのいずれか2つの通路を連通させるように
切り換える構造になっているため、一方の組の連通を他
方の組の連通に切換えるタイミングが固定的に決まって
おり、これらの切換えタイミングを調整出来ないという
欠点があった。
さらに、従来のパイロット弁は、ダイアフラムの変位
をロッドを通じて弁体に伝える構造になっており、上記
ロッドの動きをガイドするために摺動ガイド部を設けて
いた。しかしながら、ロッドを摺動ガイド部でガイドす
ると、摺動抵抗が生じる欠点がある。この種のパイロッ
ト弁は、作用圧力の変動に応じて弁体の動きが円滑でな
ければならないが、上記のような摺動抵抗をもつ従来の
パイロット弁では円滑な動きが阻害され、作用圧力に対
する切換え作動の応答性が損なわれるとともに、高精度
な作動が邪魔される原因にもなる。
さらにまた、上記従来例の場合、ダイアフラム61が主
としてゴム等から形成されているため、高温流体に適せ
ず、使用範囲に制限があるなどの不具合もある。
本考案は上述のような問題点を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは、摺動抵抗部分をも
たず、作用圧力に対する切換え作動の応答性に優れ、し
かも切換えのタイミングを自在に選定可能であり、かつ
使用可能な温度範囲が広く、特に高温流体に好適であ
り、使用範囲が広くなるパイロット弁を提供しようとす
るものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上記目的を達成するため、弁箱と、この弁箱
に張設され、この弁箱を3つの部屋に区画して変形可能
なそれぞれ金属製の第1および第2のダイアフラムと、
これら第1および第2のダイアフラムを連動可能に連結
する連結部材と、上記弁箱と第1のダイアフラムとで区
画された第1の圧力室に設けられ、上記第1のダイアフ
ラムを第2の圧力室側に押圧付勢するばね部材と、上記
第2の圧力室に連通された1次側流路および負荷側流路
と、上記1次側流路に設けられ、上記第1のダイアフラ
ムが第2の圧力室側に変位された場合にこの第1のダイ
アフラムに押されて上記1次側流路と第2の圧力室を連
通させるように開作動される第1の開閉弁と、上記弁箱
と第2のダイアフラムとで区画された第3の圧力室に連
通された2次側流路と、上記第2のダイアフラムに装着
され、上記2次側流路から第3の圧力室に導かれた圧力
が第1の圧力室の設定圧より高くなった場合にこの第2
のダイアフラムの移動に伴って弁箱に当接して上記第3
の圧力室と第2の圧力室を連通させるように開作動され
る第2の開閉弁と、を具備したことを特徴とするパイロ
ット弁である。
〔作用〕
本考案の構成によれば、2次側流路から第3の圧力室
に導入された流体の圧力P2が、第1の圧力室に設けられ
たばね部材の付勢力により定められた設定圧力P0より小
さい場合(P2<P0)は、連結部材を介して相互に連結さ
れた第1および第2のダイアフラムが同動して第2およ
び第3の圧力室側に移動する。このため第1の開閉弁が
開かれ、第2の開閉弁が閉じられる。よって、1次側流
路が第2の圧力室を経て負荷側流路に連通し、1次側流
路の流体が負荷側流路から送出される。
また、第3の圧力室の流体圧力P2が、第1の圧力室の
設定圧力P0より大きくなった場合(P2>P0)は、第1お
よび第2のダイアフラムが一体的に第1および第2の圧
力室側に移動する。このため第1の開閉弁が閉じられ、
第2の開閉弁が開かれる。よって、2次側流路が第3の
圧力室および第2の圧力室を経て負荷側流路に連通し、
2次側流路の流体が負荷側流路より送出される。
このため、流体の流れ方向を2次側流路から導入され
た流体圧力に応じて切換えることができる。
この場合、流路の切換えを2つの開閉弁により切換え
るから、これら2つの開閉弁の作動特性をそれぞれ適宜
に選定することができ、例えば一方の開閉弁が開く前に
他方の開閉弁を閉じる、または一方の開閉弁が開いた後
に他方の開閉弁が閉じる、などのような切換えタイミン
グを自由に設定することができる。
しかも、上記2つの開閉弁は2つのダイアフラムの連
動により作動されるようにしたから摺動部分が存在せ
ず、摺動抵抗がない、または少なくなり、開閉弁の円滑
な動きが可能になり、作用圧力に対する切換え作動の応
答性に優れ、高精度な作動が得られる。
さらに、2つのダイアフラムを金属製としたから、圧
力変動に応じて比例的に変位し、上記摺動抵抗が少ない
ことと相俟って作用圧力に対する応答性に優れ、高精度
な作動が得られる。しかも、金属製の場合は高温および
低温の流体に適用しても支承がなく、使用可能な範囲が
拡大される。
〔実施例〕
以下、本考案について図示の一実施例を参照しながら
説明する。
第1図において1は弁箱であり、この弁箱1は筒状の
本体2、およびこの弁箱本体2の軸方向両端部に連結さ
れた上蓋3,下蓋4を備えている。本体2と上蓋3および
下蓋4との間には第1のダイアフラム5および第2のダ
イアフラム6の各外周部がそれぞれ流体密に挾持されて
おり、これにより弁箱1は第1、第2、第3の圧力室7,
8,9に分割されている。また、両ダイアフラム5,6の各中
央部は連結部材10を介して同動可能に連結されている。
上記第1圧力室7には、第1のダイアフラム5に連結
された下側ばね座11と、これと対向する上側ばね座12と
の間に位置して圧力設定用のばね部材13が設けられてい
る。上側ばね座12は上蓋3に螺合する設定圧力調整用ね
じ軸14に連係しており、設定圧力調整用ねじ軸14を進退
作動させることにより設定圧力を調節できるようになっ
ている。上記上蓋3には第1圧力室7と外部とを連通す
る連通孔15が設けられている。
上記第2圧力室8には、本体2に突設された腕部16の
先端部に位置して、第1の開閉弁17が設けられている。
第1の開閉弁17は、腕部16に形成された弁室18、この弁
室18に開口する弁孔19、第2圧力室8と弁孔19とを連通
する流路20、弁孔19の開口部周縁に設けられた弁座21、
弁室18内に位置して弁座21と接離自在に対向する弁部2
2、および先端部が上記連結部材10と接離自在に対向す
る軸部23を一体に有する弁体25、この弁体25を軸方向に
付勢するばね部材24等を備えている。上記本体2には、
上記弁室18と連通する1次側流路26、および第2圧力室
8と連通する負荷側流路27が設けられている。
上記第2圧力室8と第3圧力室9との間には、上記第
2のダイアフラム6に支持された第2の開閉弁28が設け
られている。第2の開閉弁28は、第3圧力室9に開口す
る弁孔29、第2圧力室8と弁孔29とを連通する流路30、
弁孔29の開口部周縁に設けられた弁座31、第3圧力室9
内に位置して弁座31と接離自在に対向する弁部32、およ
び先端部が上記腕部16と接離自在に対向する軸部33を一
体に有する弁体35、この弁体35を軸方向に付勢するばね
部材34等を備えている。上記下蓋4には第3圧力室9と
連通する2次側流路36が設けられている。
上述のように構成されたパイロット弁においては、調
整用ねじ軸14を操作することによりばね部材13の付勢力
を調整して、第1のダイアフラム5の設定圧力P0を設定
することができる。
以下においては記述を簡明にするため上記第1,第2の
ダイアフラム5,6の流体圧力作用面積が同等であるもの
とする。
いま、2次側流路36から第3圧力室9に導入された2
次圧力P2が第1のダイアフラム5の設定圧力P0に対し、
P2=P0の場合には、第1,第2のダイアフラム5,6は大き
さが相等しく、しかも方向が相反する押圧力が作用して
いるため図示のバランス状態にある。この状態において
は、第1の開閉弁17は弁体25の弁部22がばね部材24によ
り弁座21に圧接されて弁孔19が閉塞されるため閉状態に
なっており、また第2の開閉弁28も弁体35の弁部32がば
ね部材34により弁座31に圧接されて弁孔29が閉塞される
ため閉状態になっている。したがって1次側流路26、第
2圧力室8および第3圧力室9は相互に遮断されてい
る。
2次圧力P2が低下してP2<P0になると、連結部材10に
より一体的に連結されている第1,第2のダイアフラム5,
6はともに押し下げられるので、第1の開閉弁17は、弁
体25がばね部材24に抗して押し下げられて弁孔19が開放
されるため、開状態となり、これに対し第2の開閉弁28
は、弁体35の軸部33が連結部材10から離間して弁部32が
弁座31に圧接されたままであるため、閉状態になってい
る。
したがって、1次側流路26から第1の開閉弁17の弁室
18、弁孔19、流路20などを経て1次側圧力が第2圧力室
8に導入され、流動に基づく圧力降下相当分だけ低い負
荷圧力PLが負荷側流路27から外部(主弁等)に導かれ
る。このとき、第3圧力室9と第2圧力室8は遮断され
たままである。
また、上記バランス状態から2次圧力が上昇してP2
P0になると第1,第2のダイアフラム5,6および連結部材1
0が同動して押し上げられるので、第1の開閉弁17は、
弁体25の軸部23が連結部材10から離間して弁部22が弁座
21に圧接された閉状態のままであるが、これに対し、第
2の開閉弁28は、弁体35の軸部33が連結部材10によって
押圧されるため弁体35がばね部材34に抗して弁座31から
離間され、弁孔29が開放されるため、開状態になる。し
たがって、1次側流路26と第2の圧力室8は遮断される
が、第3圧力室9から第2の開閉弁28を経て2次圧力が
第2の圧力室8に導入され、負荷側流路27から、流動に
基づく圧力降下相当分だけ低い負荷圧力PLが外部(主弁
側等)に導かれることになる。なお、この場合の負荷圧
力と、前記第1の開閉弁17が開いた場合に負荷圧力は、
同等圧力ではない。
上述のようなパイロット弁は一般に適宜の主弁と組合
せて使用されるものであり、つぎにその組合せ例につい
て説明する。
第2図は減圧弁に適用する場合を例示し、パイロット
弁Aは第1図におけると同様に構成されているので相対
応する部分には同一記号を付して説明を省略する。
同図において模式的に例示する主弁40はいわゆるケー
ジ形であって、弁箱41の1次側主流路42と2次側主流路
43との間に設けられた筒状部(ケージ)44、およびこれ
に摺動自在に嵌装された弁体45を備えており、筒状部44
の周壁に開設された弁孔46の開度を弁体45によって制御
し得るように構成されている。また、弁軸47を介して弁
体45を駆動するための操作部48を一体に備えたいわゆる
直結形であって、図示例においては操作部48はシリンダ
49、ピストン50、ばね部材51等を備えている。
上記弁軸47はピストンロッドを兼ねており、ばね部材
51はパイロット弁Aのばね部材13に対応する特性を備え
ている。そして、パイロット弁Aの1次側流路26および
2次側流路36は、主弁40の1次側主流路42および2次側
主流路43にそれぞれ接続されており、シリンダ49の第1
シリンダ室52および第2シリンダ室53は、上記2次側主
流路43およびパイロット弁Aの負荷側流路27にそれぞれ
接続されている。
パイロット弁Aにおいて、前述のようにP2<P0の場合
には、第1の開閉弁17が開状態で、第2の開閉弁28が閉
状態であるから、第2圧力室8に導入された1次圧力は
負荷側流路27から負荷圧力PLとして送り出され、この負
荷圧力PLは主弁40の第2シリンダ室53に導かれる。
この場合、P1は主弁40の1次側主流路42の圧力に相当
し、PLはP1よりも圧力降下相当分だけ低い圧力であり、
かつP2は主弁40の2次側主流路43の圧力に相当するか
ら、P1≧PL>P2の関係になり、ばね部材51の付勢力を適
宜に設定しておけばピストン50が押し上げられるように
なり、主弁40の開度が増大される。
また、前記P2>P0の場合には、第1の開閉弁17が閉状
態で第2の開閉弁28が開状態であるから、第2圧力室8
に導入された2次圧力は負荷側流路27から負荷圧力PL
して第2シリンダ室53に導かれる。この場合、PL>P2
らPL=P2に変わり、ばね51の付勢力によりピストン50が
押し下げられるようになり、主弁40の開度が減少するこ
とになる。
すなわち、常にP2をP0に近づけるような自動制御が行
われる。
上述のように構成されたパイロット弁においては、流
路の切換えを2つの開閉弁17、28によって切換えるよう
にしたから、これら2つの開閉弁17、28の作動特性をそ
れぞれ適宜に選定することができる。このため、例えば
一方の開閉弁17が開く前に他方の開閉弁28を閉じる、ま
たは一方の開閉弁17が開いた後に他方の開閉弁28を閉じ
る、などのような切換えのタイミングを自由に設定する
ことができる。
しかも、上記2つの開閉弁17、28は2つのダイアフラ
ム5、6の連動により作動されるようにしたから摺動部
分が存在せず、摺動抵抗がない、または少なくなり、開
閉弁17、28の円滑な動きが可能になり、作用圧力に対す
る切換え作動の応答性に優れ、高精度な作動が得られ
る。
さらに、第1、第2のダイヤフラム5、6はいずれも
金属製にしたから、金属製のダイヤフラム5,6は耐熱性
があり、低温はもちろん特に高温でも使用可能であるか
ら使用可能な温度範囲が従来例よりも大巾に拡張され
る。しかも、金属製のダイヤフラム5,6は材質および膜
圧を選択すれば圧力変動に応じて比例的に変形する特質
をもっており、小さな変動幅で高精度に作動する。よっ
て、前記摺動抵抗が少ない点と関連して、開閉弁17、28
の円滑な動きが可能になり、応答性に優れ、高精度な作
動が得られる。
そして、第2のダイアフラム6を第1の開閉弁17と連
係する第1のダイアフラム5と連動可能に設けるととも
に,第2の開閉弁28を第2のダイアフラム6に支持させ
るようにしたので、両弁17,28はそれぞれの流路20,30の
断面積を充分大きく形成することができ、かつ開閉弁1
7、28の配置スペースを小さくすることができ、小形、
コンパクト化が可能になる。
さらに、このようなパイロット弁Aを主弁40に組合わ
せることにより、主弁40の操作部48を従来よりも小形軽
量にすることができ、総合コストの節減に寄与すること
ができる。
しかも、一部の部品を変更ないし加除することにより
圧力以外にも、たとえば流量等の制御に適用することも
可能になるあるなど、使用範囲が大巾に拡張される。
なお、本考案は上記実施例のみに限定されるものでは
なく、その要旨とするところの範囲内で種々の変更ない
し応用が可能である。
たとえば、第3図に例示するように背圧弁に適用する
場合には、パイロット弁Bは上記第1,第2のダイアフラ
ム5,6と連動可能に設けられた第3のダイアフラム54
と、これにより上記第3圧力室9から隔離された第4圧
力室55とを備えており、その他は上記パイロット弁Aと
実質的に同等に構成されている。
そして、パイロット弁Bの1次側流路26および2次側
流路36は主弁40の1次側主流路42および2次側主流路43
にそれぞれ接続されており、かつ第4圧力室55は一端が
負荷側流路27に接続されるとともに、他端が絞弁56を介
して1次側流路26に接続されている。また、シリンダ49
の第1シリンダ室52および第2シリンダ室53は負荷側流
路27および1次側主流路42にそれぞれ接続されている。
この場合には、P1<P0の領域では第1の開閉弁17が閉
状態で、第2の開閉弁28が開状態であるから、第2圧力
室8に導入された2次圧力は負荷側流路27から負荷圧力
PLとしてシリンダ49の第1シリンダ室52に導かれる。同
時に、1次圧力が絞弁56およびパイロット弁Bの第4圧
力室55を介して負荷側流路27に導かれているので、PL
P1になったときにばね部材51の付勢力によって主弁40が
閉状態になる。
また、P1>P0の領域では第1の開閉弁17が閉状態で第
2の開閉弁28が開状態であるから、第2圧力室8に導入
された2次圧力P2が負荷側流路27から負荷圧力PLとして
シリンダ49の第1シリンダ室52に導かれる。この場合も
1次圧力が絞弁56およびパイロット弁Bの第4圧力室55
を介して負荷側流路27に導かれているが、PL≦P1である
からピストン50が押し上げられるようになり、主弁40の
開度が増大することになる。
すなわち、常にP0をP0に近づけるような自動制御が行
われことになる。
また、第4図は背圧式差圧弁に適用する場合を例示
し、パイロット弁Cは第1,第2のダイアフラム5,6およ
び第1,第2の開閉弁17,28が上記パイロット弁Aとは上
下反転された状態になっている。そして、パイロット弁
Cの1次側流路26および2次側流路36は共に上記1次側
主流路42に、第1圧力室7は2次側主流路43にそれぞれ
接続されている。また、シリンダ49の第1シリンダ室52
および第2シリンダ室53は上記2次側主流路43および上
記負荷側流路27にそれぞれ接続されている。
この場合には、P1−P2<P0の領域では第1の開閉弁17
が閉状態で第2の開閉弁28が開状態であるから、第1圧
力室7を経て第2圧力室8に導入された2次圧力P2は負
荷側流路27からシリンダ49の第2シリンダ室53に導か
れ、PL=P2になったときばね部材51の付勢力によって主
弁40が閉状態になる。
また、P1−P2>P0の領域では第1の開閉弁17が開状態
で第2の開閉弁28が閉状態であるから、第2圧力室8に
導入された1次圧力P1が負荷側流路27からシリンダ49の
第2シリンダ室53に導かれ、このとき第1シリンダ室52
に導かれる2次圧力P2はP2<P1であるから、主弁40の開
度が増大することになる。
すなわち、P1−P2=P0になるような自動制御が行われ
る。
あるいは、第5図に例示する他の差圧弁に適用する場
合には、主弁57はばね部材51がピストン50に対し第2シ
リンダ室53側に設けられている。そして、パイロット弁
Cの1次側流路26および2次側流路36は2次側主流路43
の上流側に接続されるとともに、第1圧力室7は2次側
主流路43の下流側(図示略)に接続されており、シリン
ダ49の第1シリンダ室52および第2シリンダ室53は上記
パイロット弁Cの負荷側流路27および第1圧力室7にそ
れぞれ接続されている。
この場合には、P2−P3<P0の領域では第1の開閉弁17
が閉状態で第2の開閉弁28が開状態であるから、第1圧
力室7を経て第2圧力室8に導入された下流側圧力P3
負荷側流路27から負荷圧力PLとしてシリンダ49の第1シ
リンダ室52に導かれ、主弁57は上下両部室52,53が同圧
となるからばね部材51の付勢力により開度が増大され
る。
また、P2−P3>P0の領域では第1の開閉弁17が開状態
で第2の開閉弁28が閉状態であるから、第2圧力室8に
導入された2次圧力P2は負荷側流路27から負荷圧力PL
してシリンダ49の第1シリンダ室52に導かれ、P2>P3
あるから主弁57は開度が減少されることになる。
すなわち、P2−P3=P0になるような自動制御が行われ
る。
〔考案の効果〕
以上説明した通り本考案によれば、単一の弁箱内に2
つの開閉弁を設けてこれら開閉弁により2つの流路の切
換えを行うから、これら2つの開閉弁の作動特性をそれ
ぞれ適宜に選定することができ、例えば一方の開閉弁が
開く前に他方の開閉弁を閉じる、または一方の開閉弁が
開いた後に他方の開閉弁が閉じる、などのような切換え
タイミングを自由に設定することができる。
しかも、上記2つの開閉弁は2つのダイアフラムの連
動により作動されるようにしたから摺動部分が存在せ
ず、摺動抵抗がない、または少なくなり、開閉弁の円滑
な動きが可能になり、作用圧力に対する切換え作動の応
答性に優れ、高精度な作動が得られる。さらに、2つの
ダイアフラムを金属製としたから、圧力変動に応じて比
例的に変位し、上記摺動抵抗が少ないことと相俟って作
用圧力に対する応答性に優れ、高精度な作動が得られ
る。しかも、金属製の場合は高温および低温の流体に適
用しても支承がなく、使用可能な範囲が拡大される、な
どの利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2図は本考
案を適用した減圧弁を例示する動作説明図、第3図ない
し第5図は本考案を適用した他の各種制御弁を例示する
動作説明図、第6図は従来例を示す断面図である。 1……弁箱、5,6,54……ダイアフラム、10……連結部
材、13……圧力設定用ばね部材、17……第1の開閉弁、
28……第2の開閉弁、40,57……主弁、48……操作部、
A,B,C……パイロット弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁箱と、 この弁箱に張設され、この弁箱を3つの部屋に区画して
    変形可能なそれぞれ金属製の第1および第2のダイアフ
    ラムと、 これら第1および第2のダイアフラムを連動可能に連結
    する連結部材と、 上記弁箱と第1のダイアフラムとで区画された第1の圧
    力室に設けられ、上記第1のダイアフラムを第2の圧力
    室側に押圧付勢するばね部材と、 上記第2の圧力室に連通された1次側流路および負荷側
    流路と、 上記1次側流路に設けられ、上記第1のダイアフラムが
    第2の圧力室側に変位された場合にこの第1のダイアフ
    ラムに押されて上記1次側流路と第2の圧力室を連通さ
    せるように開作動される第1の開閉弁と、 上記弁箱と第2のダイアフラムとで区画された第3の圧
    力室に連通された2次側流路と、 上記第2のダイアフラムに装着され、上記2次側流路か
    ら第3の圧力室に導かれた圧力が第1の圧力室の設定圧
    より高くなった場合にこの第2のダイアフラムの移動に
    伴って弁箱に当接して上記第3の圧力室と第2の圧力室
    を連通させるように開作動される第2の開閉弁と、 を具備したことを特徴とするパイロット弁。
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