JPH0825441B2 - 負圧ブースタの製造方法 - Google Patents

負圧ブースタの製造方法

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JPH0825441B2
JPH0825441B2 JP5162424A JP16242493A JPH0825441B2 JP H0825441 B2 JPH0825441 B2 JP H0825441B2 JP 5162424 A JP5162424 A JP 5162424A JP 16242493 A JP16242493 A JP 16242493A JP H0825441 B2 JPH0825441 B2 JP H0825441B2
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booster
hole
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義久 宮崎
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のブレーキ用マ
スタシリンダ等を負圧力で倍力作動する負圧ブースタの
製造方法に関し、特に、外周縁に内向きの環状フランジ
部を一体に有してブースタシェルの端壁内面に重ねられ
た補強板の内面に、これら端壁及び補強板を軸部が貫通
する連結ボルトの頭部を重ね、前記端壁及び補強板を前
記軸部を囲繞する第1環状溶接部を介して接合し、また
前記補強板及び頭部を同じく前記軸部を囲繞する第2環
状溶接部を介して接合したものゝ改良に関する。
【0002】
【従来の技術】かゝる負圧ブースタは、例えば特公昭6
2−38186号公報及び実開昭62−56478号公
報に開示されているように、既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記負圧ブースタの構
成によれば、ブースタシェルの端壁を補強板及び連結ボ
ルトの頭部により補強し得ると共に、第1及び第2環状
溶接部によりブースタシェル及び連結ボルト間の気密性
を確保することができる。
【0004】ところが、従来の負圧ブースタの構成で
は、第1環状溶接部としてのリングプロジェクション溶
接部を得るために、ブースタシェル及び補強板の対向面
の一方に環状突起を打出しにより形成しているが、その
ような打出しには大荷重を要するため大型の成形機が必
要であり、製作費が比較的高くつくという問題がある。
【0005】また上記従来のものでは、補強板とシェル
端壁との溶接位置が連結ボルト頭部よりも径方向外側に
あるため、溶接電極を補強板の、ボルト頭部よりも径方
向外側部分まで押し付ける必要があって、補強板を、そ
れの外周フランジ部を溶接電極より逃がすべく必要以上
に大径に形成しなければならない問題もある。
【0006】本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたも
ので、従来のものの上記問題を全て解決し得る負圧ブー
スタの製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、連結ボルトの軸部を貫通させるための透孔
を補強板に穿設する工程と、その補強板の透孔の外側開
口縁が外側に隆起する環状エッジ部となるよう、該透孔
の周縁部を全周に亘り外側方に曲げ加工する工程と、前
記環状エッジ部をブースタシェルの端壁内面にプロジェ
クション溶接してその溶接部を前記第1環状溶接部とす
る工程とを少なくとも含むことを特徴とする。
【0008】
【作 用】上記構成によれば、補強板の透孔周縁部を全
周に亘り外側方へ僅かに曲げるだけで環状エッジ部が頗
る簡単に得られるから、この環状エッジ部をブースタシ
ェルにプロジェクション溶接することにより第1環状溶
接部を容易に得ることができる。しかも第1環状溶接部
は補強板の透孔周縁部に対応する位置に在ることから必
然的にボルト頭部外周よりも径方向内方に位置し、その
ためその溶接時にはボルト頭部と略同径の溶接電極の使
用が可能となるから、その溶接電極との干渉を回避しつ
つ補強板外周のフランジ部をボルト頭部外周に近接させ
ることができる。
【0009】
【実施例】以下、図面により本発明方法に基づき製造さ
れる負圧ブースタの一実施例について説明する。図1に
おいて、タンデム型負圧ブースタBのブースタシェル1
は、対向端を相互に結合する前後一対のシェル半体1
a,1bと、両シェル半体1a,1b間に挟止されて両
シェル半体1a,1b間の室を前部シェル室2と後部シ
ェル室3とに仕切る隔壁板1cとから構成される。
【0010】前部シェル半体1aの端壁内面には、外周
縁に内向きの環状フランジ部30aを一体に形成した補
強板30が接合され、この補強板30と共に前部シェル
半体1aには、その前方に配置されるブレーキ用マスタ
シリンダMの連結フランジ32が一対の連結ボルト3
3,33と、それらに螺合するナット34,34とによ
り固着される。
【0011】また後部シェル半体1bは四角形の各頂点
に配置された四本のボルト47,47‥と、それらに螺
合するナット48,48‥とにより車体のダッシュボー
ドDに固着される。
【0012】前部シェル室2は、それに前後往復動可能
に収容される前部ブースタピストン4と、その後面に重
合結着されると共に前部シェル半体1aと隔壁板1cと
の間に挟着される前部ダイヤフラム5により、前側の前
部負圧室2aと後側の前部作動室2bとに区画される。
また後部シェル室3は、それに前後往復動可能に収容さ
れる後部ブースタピストン6と、その後面に重合結着さ
れ、且つ隔壁板1cと共に両シェル半体1a,1b間に
挟着される後部ダイヤフラム7とにより、前側の後部負
圧室3aと、後側の後部作動室3bとに区画される。
【0013】前、後部ブースタピストン4,6はそれぞ
れ鋼板により環状に成形され、これらは合成樹脂製のピ
ストンボス10を介して相互に一体的に連結される。ピ
ストンボス10は、隔壁板1cにブッシュ8及びシール
部材9を介して摺動自在に支承される。
【0014】このピストンボス10の後端には弁筒11
が一体に突設されており、この弁筒11は、ブースタシ
ェル1の後端に突設された後方延長筒12にブッシュ1
3及びシール部材14を介して摺動自在に支承される。
【0015】前部負圧室2aは、負圧導入管15を介し
て図示しない負圧源(例えば内燃機関の吸気マニホール
ド内部)と接続されると共に、ピストンボス10の第1
ポート16を介して後部負圧室3aと連通する。また、
前、後部両作動室2b,3bはピストンボス10の第2
ポート17を介して相互に連通すると共に、弁筒11に
設けられた制御弁18により前、後部負圧室2a,3a
と、前記後方延長筒12の端壁に開口する大気導入口1
9とに交互に連通切換されるようになっている。前記制
御弁18は入力杆20を介してブレーキペダル21によ
り操作される公知のものである。
【0016】またピストンボス10には、前方へ突出し
て前記マスタシリンダMのピストン22の後端に連接す
る出力杆23が装着され、前部負圧室2aにはピストン
ボス10を後退方向へ付勢する戻しばね24が縮設され
る。この戻しばね24の固定端は前記補強板30に支承
される。
【0017】而して、ブレーキペダル21の踏込操作に
より入力杆20を前進させると、作動室2b,3bは、
制御弁18により負圧室2a,3aとの連通を絶たれる
と共に大気導入口19と連通されるので、作動室2b,
3bに大気圧が作用し、負圧室2a,3aと作動室2
b,3bとの間に生じる大なる気圧差によりブースタピ
ストン4,6が前進作動し、出力杆23を介してマスタ
シリンダMのピストン22を倍力作動することができ
る。また、ブレーキペダル21を解放して入力杆20を
後退させれば、作動室2b,3bは、制御弁18により
大気導入口19との連通を絶たれると共に負圧室2a,
3aと連通されるので、作動室2b,3bと負圧室2
a,3aとの間の気圧差が減少し、戻しばね24の力で
ブースタピストン4,6は後退することができる。
【0018】さて、前部シェル半体1aへの連結ボルト
33の取付構造について図2ないし図4により説明す
る。図2において、連結ボルト33は、頭部35と、そ
の下面から突出する軸部36とからなっている。この連
結ボルト33は、その頭部35下面が前記補強板30の
内面に当接すると共に、軸部36が補強板30の透孔3
7及び前部シェル半体1aの軸孔38を貫通するように
配設される。
【0019】そして前部シェル半体1a及び補強板30
は、連結ボルト33の軸部36を囲繞する第1環状溶接
部39と、数個所のスポット溶接部40とを介して相互
に接合され、また補強板30及び連結ボルト33の頭部
35は、その軸部36を囲繞する第2環状溶接部41を
介して相互に接合される。
【0020】前記第1環状溶接部39の形成に当たって
は、先ず補強板30に透孔37を打ち抜き加工した後、
この透孔37の外側開口縁が外側に隆起する環状エッジ
部42(図3参照)となるよう、該透孔37の周縁部を
全周に亘り外側方に僅かに曲げ加工する。それから環状
エッジ部42を前部シェル半体1aの内面にプロジェク
ション溶接するもので、その溶接部を第1環状溶接部3
9とする。このようにして得られる第1環状溶接部39
は、前記第2環状溶接部41よりも径方向内方に位置し
ており、補強板30の透孔37と連結ボルト33の軸部
36との間には、前記第1環状溶接部39の内周縁部が
その全周に亘り臨む環状の空隙Sが形成されている。
【0021】また前記第2環状溶接部41は図4に示す
ように、連結ボルト33の頭部35下面に形成した環状
突起43を補強板30の内面にプロジェクション溶接す
ることにより構成される。
【0022】再び図3において、マスタシリンダMの連
結フランジ32には、連結ボルト33の軸部36が貫通
する軸孔44が穿設される。
【0023】次に、この実施例の作用について説明す
る。ブースタシェル1にマスタシリンダMを取付けるに
当っては、連結フランジ32の軸孔44に連結ボルト3
3の軸部36を嵌挿し、その軸部36先端にナット34
を螺合、緊締する。
【0024】こうすると、連結フランジ32と連結ボル
ト33の頭部35とはナット34の緊締力をもって前部
シェル半体1a及び補強板30を内外から強固に挟着す
る。その結果、連結フランジ32及び前部シェル半体1
aは相互に強固に連結されると共に、補強板30の前部
シェル半体1aへの接合力が強化される。したがって補
強板30の前部シェル半体1aに対する補強効果が助長
される。
【0025】しかも、前部シェル半体1a及び連結ボル
ト33間の気密性は、該ボルトの軸部36を囲繞する、
前部シェル半体1a及び補強板30の第1環状溶接部3
9と、補強板30及び頭部35の第2環状溶接部41と
により保たれるので、前部シェル半体1aの軸孔38か
らの負圧の漏洩を確実に防止することができる。
【0026】また第1環状溶接部39を構成する補強板
30の環状エッジ部42は、該板30の透孔37周縁部
を全周に亘り外側方へ僅かに曲げて形成するものである
から、環状エッジ部42の形成は比較的小さい荷重を以
て行うことが可能である。
【0027】尚、連結ボルト33の前部シェル半体1a
への固着構造は、連結ボルト43の後部シェル半体1b
への固着構造にも適用可能である。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、連結ボル
トの軸部を貫通させるための透孔を補強板に穿設する工
程と、その補強板の透孔の外側開口縁が外側に隆起する
環状エッジ部となるよう、該透孔の周縁部を全周に亘り
外側方に曲げ加工する工程と、前記環状エッジ部をブー
スタシェルの端壁内面にプロジェクション溶接してその
溶接部を第1環状溶接部とする工程とを含むので、補強
板の透孔周縁部を僅かに曲げ加工するだけで第1環状溶
接部用の環状エッジ部を容易、確実に形成することがで
き、従って第1環状溶接部を安価に得ることができてコ
ストの低減に大いに寄与することができる。しかも第1
環状溶接部は補強板の透孔周縁部に対応する位置に在る
ことから必然的にボルト頭部外周よりも径方向内方に位
置し、そのためその溶接時にはボルト頭部と略同径の溶
接電極の使用が可能となるから、その溶接電極との干渉
を回避しつつ補強板外周のフランジ部をボルト頭部外周
に近接させてその小径化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る負圧ブースタの縦断側
面図
【図2】図1の2部拡大図
【図3】ブースタシェル及び補強板のプロジェクション
溶接時の説明図
【図4】補強板及び連結ボルトのプロジェクション溶接
時の説明図
【符号の説明】
1 ブースタシェル 30 補強板 30a フランジ部 32 連結フランジ 33 連結ボルト 35 頭部 36 軸部 37 透孔 38 軸孔 39 第1環状溶接部 41 第2環状溶接部 42 環状エッジ部 B 負圧ブースタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周縁に内向きの環状フランジ部(30
    a)を一体に有してブースタシェル(1)の端壁内面に
    重ねられる補強板(30)の内面に、これら端壁及び補
    強板(30)を軸部(36)が貫通する連結ボルト(3
    3)の頭部(35)を重ね、前記端壁及び補強板(3
    0)を前記軸部(36)を囲繞する第1環状溶接部(3
    9)を介して接合し、また前記補強板(30)及び頭部
    (35)を同じく前記軸部(36)を囲繞する第2環状
    溶接部(41)を介して接合してなる負圧ブースタの製
    造方法において、連結ボルト(33)の軸部(36)を
    貫通させるための透孔(37)を補強板(30)に穿設
    する工程と、その補強板(30)の透孔(37)の外側
    開口縁が外側に隆起する環状エッジ部(42)となるよ
    う、該透孔(37)の周縁部を全周に亘り外側方に曲げ
    加工する工程と、前記環状エッジ部(42)をブースタ
    シェル(1a)の端壁内面にプロジェクション溶接して
    その溶接部を前記第1環状溶接部(39)とする工程と
    を少なくとも含むことを特徴とする、負圧ブースタの製
    造方法。
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