JPH05278599A - ブースタシェルの補強構造 - Google Patents

ブースタシェルの補強構造

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JPH05278599A
JPH05278599A JP4083933A JP8393392A JPH05278599A JP H05278599 A JPH05278599 A JP H05278599A JP 4083933 A JP4083933 A JP 4083933A JP 8393392 A JP8393392 A JP 8393392A JP H05278599 A JPH05278599 A JP H05278599A
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JP
Japan
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front wall
reinforcing
negative pressure
conical
flat
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Pending
Application number
JP4083933A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Shinohara
孝義 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブースタシェルの前壁を強化して負圧室の負
圧による前壁の過度の撓み防止と、マスタシリンダの作
動時、前後方向の引張荷重による前壁各部での集中応力
の防止を図る。 【構成】 ブースタシェル1の前壁2aの、マスタシリ
ンダMが取付けられる平坦部2a1 内面に補強板4の平
坦部補強部4aを溶接し、この平坦部補強部4aの外周
から延びる円錐部補強部4bの外周縁部4b´を前壁2
aの円錐部2a2内面の半径方向中央部に当接させると
共に、円錐部補強部4bには、その中間部を前壁2aか
ら離間させる逃げ6を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のブレーキやク
ラッチ用のマスタシリンダを負圧力で倍力作動する負圧
ブースタにおけるブースタシェルの補強構造に関し、特
に、内面を負圧室に臨ませるブースタシェルの前壁が、
マスタシリンダを連結ボルトで連結する平坦部と、この
平坦部の外周から半径方向外方及び後方へ延びる円錐部
とを有し、この前壁内面に補強板を接合したものゝ改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】かゝるブースタシェルの補強構造は、例
えば実開平1−144164号公報に開示されているよ
うに、既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
開示されている補強構造では、補強板に平坦部と円錐部
とを設け、平坦部をブースタシェル前壁の平坦部に当接
させると共に、円錐部を該前壁の円錐部にかしめ結合し
ている。しかしながら、このような補強構造では、ブー
スタシェル前壁に補強板を全面的に密着させなければ所
期の補強効果が期待できないが、そのような密着状態を
得ることは、加工精度上、困難を極める。
【0004】本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたも
ので、ブースタシェルの前壁を簡単且つ効果的に補強し
得る前記補強構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、補強板がブースタシェル前壁の平坦部に
接合される平坦部補強部と、この平坦部補強部の外周か
ら半径方向外方及び後方へ延びて外周縁部をブースタシ
ェル前壁の円錐部に少なくとも負圧室が負圧状態のとき
当接する円錐部補強部とを有し、この円錐部補強部に、
その中間部をブースタシェル前壁から離間させる環状の
逃げを設けたことを特徴とする。
【0006】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0007】先ず、図1において、負圧ブースタBのブ
ースタシェル1は、対向端を相互に結合する前部シェル
半体2及び後部シェル半体3から構成される。前部シェ
ル半体2は前壁2aと円胴部2bとからなり、その前壁
2aは、ブースタシェル1の軸線に垂直な円形の平坦部
2a1 と、この平坦部2a1 の外周から半径方向外方及
び後方へ延びて円胴部2bに続く円錐部2a2 とからな
っている。
【0008】この前壁2aの内面には、これよりも厚肉
の補強板4が配設される。この補強板4は、前壁2aの
平坦部2a1 より僅かに小径の平坦部補強部4aと、こ
の平坦部補強部4aの外周から半径方向外方及び後方へ
延びる円錐部補強部4bとからなっており、円錐部補強
部4bの外周縁部4b´は後方へ屈曲したリング状に形
成される。
【0009】而して、補強板4の平坦部補強部4は前記
平坦部2a1 内面に複数個所を溶接5(図2参照)さ
れ、円錐部補強部4bは、その外周縁部4b´を前記円
錐部2a2 内面の半径方向中央部に当接させる。この当
接を確実にするために、外周縁部4b´を除いて円錐部
補強部4bが前記前壁2aから離間するように、円錐部
補強部4b前面には後方へ凹入した逃げ6が設けられ
る。
【0010】また図1及び図2に示すように、前記平坦
部2a1 内面には、該平坦部2a1を貫通して先端を前
方へ突出させる一対の連結ボルト7の頭部7aが溶接8
される。これら頭部7aは前記平坦部補強部4aを貫通
すると共に、該平坦部補強部4aの内面を押えるフラン
ジ7a1 が形成されている。こうして連結ボルト7は前
壁2a及び補強板4に固着される。
【0011】而して、両連結ボルト7はブースタシェル
1の軸線を挟んでそれと平行に配置され、そして前壁2
aの平坦部2a1 外面に重ねられるマスタシリンダMの
取付フランジMaを貫通し、これらの先端にナット9を
螺合、緊締することにより該フランジMaは前壁2a及
び補強板4に締結される。
【0012】図2に示すように、各連結ボルト7の両側
で、補強板4の平坦部補強部4aには、L字状の補強リ
ブ10が形成される。
【0013】また前壁2aの平坦部2a1 には、負圧導
入管11が溶接され、この負圧導入管11を後述の負圧
室18に連通する透孔12が平坦部2a1 及び平坦部補
強部4aに穿設されている。
【0014】さらに円錐部補強部4b及び補強リブ10
には透孔13が穿設されており、洗浄及び塗装時、洗浄
液及び塗料がこれら透孔13を通して前壁2a及び補強
板4間に出入りするようになっている。
【0015】再び図1において、後部シェル半体3は、
ブースタシェル1の軸線と垂直な方形の平坦部3aと、
この平坦部3aの外周から半径方向外方及び前方へ延び
る円錐部3bと、この円錐部3bの外周から半径方向外
方へ延びるフランジ部3cと、平坦部3aの中心部から
後方へ突出する延長筒3dとからなっており、フランジ
部3cは前部シェル半体2の円胴部2b後端に結合され
る。
【0016】方形の前記平坦部3aには、四隅に近接し
て後方へ突出する四本の連結ボルト14(図1にはその
一本のみを示す)が固設される。これら連結ボルト14
と、それらに螺着されるナット15とにより後部シェル
半体3は車体のダッシュボードDに固着される。
【0017】ブースタシェル1の内部は、それに前後往
復可能に収容されるブースタピストン16と、その後面
に重合したダイヤフラム17とにより、前側の負圧室1
8と後側の作動室19とに区画される。ダイヤフラム1
7の外周ビード17aは前記円胴部2b及びフランジ部
3c間に挟着され、その内周ビード17bはブースタピ
ストン16と共に、それらの中心部を貫通する弁筒20
に係止環21により固着される。
【0018】弁筒20はブッシュ22及びシール部材2
3を介して前記延長筒3dに摺動自在に支承される。し
たがって、ブースタピストン16は弁筒20と共に後退
限から前方へ移動することができ、その後退限は、ブー
スタピストン16がダイヤフラム17を介して後部シェ
ル半体3の円錐部3b内面に当接することにより規制さ
れる。この後退限に向ってブースタピストン16を付勢
するように、戻しばね24が負圧室18において補強板
4の平坦部補強部4a及びブースタピストン16間に縮
設される。
【0019】前記負圧導入管11は負圧源(例えば内燃
機関の吸気マニホールド内部)にホースを介して接続さ
れていて、負圧室18に常時負圧を蓄えるようになって
いる。前記弁筒20内には、作動室19と前記延長筒3
d後端の大気導入口25とに交互に連通切換えするため
の公知の制御弁26と、この制御弁26を切換作動する
入力杆27とが配設される。この入力杆27はブレーキ
ペダル28により操作される。
【0020】ブースタピストン16に連なる出力杆29
は、前記マスタシリンダMのピストン30に連接され
る。
【0021】次に、この実施例の作用について説明す
る。
【0022】先ず図示しない負圧源の作動により、負圧
導入管11から負圧室18に負圧を導入すると、その負
圧による吸引力で前部シェル半体2の前壁2aの特に円
錐部2a2 が負圧室18側へ撓もうとするが、その円錐
部2a2 で最も撓みが大きい半径方向中央部に補強板4
の円錐部補強部4bの外周縁部4b´が当接しているの
で、該円錐部補強部4bにより前記円錐部2a2 の過度
の撓みを確実に防ぐことができる。この場合、円錐部補
強部4bには、その中間部を前壁2aから離間させる逃
げ6が設けてあるので、円錐部補強部4bの外周縁部4
b´を円錐部2a2 の所定個所へ的確に当接させること
ができる。
【0023】負圧室18が負圧状態にあるとき、ブレー
キペダル28の踏込みにより入力杆27を前進させる
と、作動室19は、制御弁26により負圧室18との連
通を絶たれると共に大気導入口25と連通されるので、
作動室19に大気圧が作用し、負圧室18及び作動室1
9間に生じる気圧差によりブースタピストン16は前進
し、出力杆29を介してマスタシリンダMのピストン3
0を押動する。また、ブレーキペダル28を解放して入
力杆27を後退させれば、作動室19は、制御弁26に
より大気導入口25との連通を絶たれると共に負圧室1
8と連通されるので、両室18,19間の気圧差が減少
し、戻しばね24の弾発力でブースタピストン16は後
退限まで戻り、マスタシリンダMの作動を解除する。
【0024】而して、ブースタピストン16の前進作動
時、ブースタシェル1には、ブースタピストン16がマ
スタシリンダMに与える前方推力と、ダッシュボードD
に発生する反力とにより前後方向の引張荷重が加わる。
【0025】ところで、前部シェル半体2では二本の連
結ボルト7によりマスタシリンダMの取付フランジMa
と連結しているので、四本の連結ボルト14でダッシュ
ボードDに連結される後部シェル半体3よりも連結ボル
ト7周りに応力が集中し易いところであるが、該連結ボ
ルト7は補強板4にも連結しているため、マスタシリン
ダMから連結ボルト7に加わる引張荷重は厚肉の補強板
4により前部シェル半体2の前壁2aに分散される。
【0026】特に、補強板4の平坦部補強部4aは前壁
2aの平坦部2a1 に溶接され、しかも補強板4の円錐
部補強部4bは外周縁部4b´を円錐部2a2 の半径方
向中央部に当接させると共に、円錐部補強部4bの中間
部には環状の逃げ6を設けたので、連結ボルト7から補
強板4に伝わる引張荷重を、円錐部補強部4bを介して
円錐部2a2 の半径方向中央部にも直接負担させること
ができ、これにより前壁2aの平坦部2a1 及び円錐部
2a2 間の境界部での応力集中を回避し得る。
【0027】尚、上記実施例では、負圧室18の無負圧
状態で円錐部補強部4bの外周縁部4bを前壁2aの円
錐部2a2 に当接させたが、負圧室18の無負圧状態で
は円錐部補強部4bの外周縁部4b´を円錐部2a2
当接させず、負圧室18が負圧状態になって円錐部2a
2 が負圧室18側へ所定量撓むと、それに円錐部補強部
4bの外周縁部4b´が当接するようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、補強板が
ブースタシェル前壁の平坦部に接合される平坦部補強部
と、この平坦部補強部の外周から半径方向外方及び後方
へ延びて外周縁部をブースタシェル前壁の円錐部に少な
くとも負圧室が負圧状態のとき当接する円錐部補強部と
を有し、この円錐部補強部に、その中間部をブースタシ
ェル前壁から離間させる環状の逃げを設けたので、円錐
部補強部の外周縁をブースタシェル前壁の円錐部の所定
個所に的確に当接させ得て、負圧室の負圧による円錐部
の過度の変形を確実に防ぐことができ、またマスタシリ
ンダの作動時には、マスタシリンダからブースタシェル
前壁に作用する引張荷重を補強板を介してブースタシェ
ル前壁の平坦部のみならず、円錐部の半径方向中央部に
も分散させることができ、したがって連結ボルト周り及
び平坦部及び円錐部間の境界部での応力集中を防ぐこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の補強構造を備えた負圧ブースタの縦断
側面図(図2の1−1線断面図)
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図2の3−3線断面図
【符号の説明】
1 ブースタシェル 2a 前壁 2a1 平坦部 2a2 円錐部 4 補強板 4a 平坦部補強部 4b 円錐部補強部 4b´ 外周縁部 6 逃げ 18 負圧室 B 負圧ブースタ D ダッシュボード M マスタシリンダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面を負圧室(18)に臨ませるブース
    タシェル(1)の前壁(2a)が、マスタシリンダ
    (M)を連結ボルト(7)で連結する平坦部(2a1
    と、この平坦部(2a1 )の外周から半径方向外方及び
    後方へ延びる円錐部(2a2 )とを有し、この前壁(2
    a)内面に補強板(4)を接合した、ブースタシェルの
    補強構造において、 補強板(4)が前壁(2a)の平坦部(2a1 )に接合
    される平坦部補強部(4a)と、この平坦部補強部(4
    a)の外周から半径方向外方及び後方へ延びて外周縁部
    (4b´)を前壁(2a)の円錐部(2a2 )に少なく
    とも負圧室(18)が負圧状態のとき当接する円錐部補
    強部(4b)とを有し、この円錐部補強部(4b)に、
    その中間部を前壁(2a)から離間させる環状の逃げ
    (6)を設けたことを特徴とする、ブースタシェルの補
    強構造。
JP4083933A 1992-04-06 1992-04-06 ブースタシェルの補強構造 Pending JPH05278599A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102815289A (zh) * 2011-06-06 2012-12-12 日信工业株式会社 汽车的制动器用负压增压器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102815289A (zh) * 2011-06-06 2012-12-12 日信工业株式会社 汽车的制动器用负压增压器
JP2012250663A (ja) * 2011-06-06 2012-12-20 Nissin Kogyo Co Ltd 自動車のブレーキ用負圧ブースタ
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