JPH08253732A - ポリマー被覆金属部品およびその製法 - Google Patents

ポリマー被覆金属部品およびその製法

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JPH08253732A
JPH08253732A JP33449795A JP33449795A JPH08253732A JP H08253732 A JPH08253732 A JP H08253732A JP 33449795 A JP33449795 A JP 33449795A JP 33449795 A JP33449795 A JP 33449795A JP H08253732 A JPH08253732 A JP H08253732A
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JP
Japan
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group
repeating unit
constituting
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structural formula
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Application number
JP33449795A
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English (en)
Inventor
Makoto Murata
誠 村田
Hiromi Ito
裕美 伊藤
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Sanofi Aventis KK
Original Assignee
Hoechst Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 耐熱性・耐薬品性および強度に優れた絶縁層
被覆金属部品を提供すること。 【解決手段】 金属部品に下記の構造式 (R1 は4価の芳香核で、Nによって対称的に置換され
ており、R2 は2価の基で、C2-20の脂肪族、脂環族お
よび芳香族のラジカルの中から選択され、R3 はHおよ
びアルキル基、アリール基などの疎水性の基、R4 はH
およびアルキル基、アリール基などの疎水性の基、nは
2以上の整数を表すが、繰り返し単位を構成するすべて
のR3とR4がHであることはない)、または構造式(I
I): (R5 はN(ベンゾイミダゾール環を形成)を有する同
一の芳香核であり、R6 はHおよびアルキル基、アリー
ル基などの疎水性の基、nは2以上の整数を表すが、繰
り返し単位を構成するすべてのR6 がHであることはな
い)で示されるポリマーを含む被膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、様々な工業製品に
利用され得るポリマー被膜金属部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電線などの耐熱性の被覆材料とし
てはポリエステル、ポリアミドイミド、ポリイミドなど
が用いられてきた。また、金属材料の低表面張力化など
の表面改質を目的として、ポリテトラフルオロエチレン
に代表されるフッ素系高分子も多く用いられている。し
かし、近年、機器の小型化や高性能化のため、さらに耐
熱性の高い、あるいは強度の大きな被覆材料が要求され
始めている。
【0003】ポリベンゾイミダゾールは熱的・化学的に
安定な複素環式高分子であり、耐熱性・表面硬度の点で
他の高分子被覆材料を上回る特性が期待されている。本
出願人はポリベンゾイミダゾール被膜の形成方法を提案
し、様々な応用製品への展開が検討されている(特開平
5−339401号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにポリベ
ンゾイミダゾールは新しい被覆材料としての大きな可能
性を有しているが、その吸湿性は10重量%以上と一般
的な他の樹脂と比べて大きく、電気絶縁性の点で問題が
あった。
【0005】
【課題を解決するための手段】米国特許357864
4、4020142、4579915、459938
8、4814399、4814400、486824
9、4877849、4898917、493339
7、4997892号明細書などに示されているよう
に、ポリベンゾイミダゾールのイミダゾールN−H結合
は特殊な状況下で反応することが知られている。これら
の特許では、反応性の高い前記イミダゾールN−H結合
の水素をより反応性の低い置換基で置き換えることによ
ってポリベンゾイミダゾールの耐薬品性や耐熱性を改善
すること、または特殊な非線形性の様な特性を持つ置換
基で置き換えることによってポリベンゾイミダゾールに
新たな機能を付与することを主な目的としている。
【0006】本発明者は鋭意検討した結果、疎水性の置
換基で前記イミダゾールN−H結合の水素を置き換える
ことにより、ポリベンゾイミダゾールの吸湿性を低下さ
せ、優れた電気絶縁性が得られることを見出した。
【0007】本発明はこの知見に基づいてなされたもの
である。すなわち、本発明は、下記の構造式(I):
【化10】 (式中、繰り返し単位を構成するR1 は4価の芳香核で
あって、窒素原子によって対称的に置換されており、繰
り返し単位を構成するR2 は2価の基であり、炭素数が
2から20までの脂肪族、脂環族および芳香族のラジカ
ルの中から選択され、繰り返し単位を構成する各R3
水素原子およびアルキル基、アリール基などの疎水性の
基(これらの疎水性の基がさらに他の基で置換されてい
てもよい)の中から独立的に選択され、繰り返し単位を
構成する各R4 は水素原子およびアルキル基、アリール
基などの疎水性の基(これらの疎水性の基がさらに他の
基で置換されていてもよい)の中から独立的に選択さ
れ、繰り返し単位を構成するすべてのR3とR4が水素原
子であることはない)で示される繰り返し単位および/
または構造式(II):
【化11】 (式中、繰り返し単位を構成するR5 は窒素原子(芳香
核の隣接した炭素原子上で組合わされているベンゾイミ
ダゾール環を形成している)を有する芳香核であり、繰
り返し単位を構成する各R6 は水素原子およびアルキル
基、アリール基などの疎水性の基(これらの疎水性の基
がさらに他の基で置換されていてもよい)の中から独立
的に選択され、nは2以上の整数を表すが、繰り返し単
位を構成するすべてのR6 が水素原子であることはな
い)で示される繰り返し単位を有するポリマーを含む被
膜が形成された金属部品を提供する。
【0008】また、本発明はR3、R4および/またはR
6が炭素数1〜4のフルオロアルキル基である上記の金
属部品を提供する。
【0009】さらに、本発明は、下記の構造式(I
V):
【化12】 (式中、繰り返し単位を構成するR1 は4価の芳香核で
あって、窒素原子によって対称的に置換されており、繰
り返し単位を構成するR2 は2価の基であり、炭素数が
2から20までの脂肪族、脂環族および芳香族のラジカ
ルの中から選ばれ、nは2以上の整数を表す)で示され
る化合物を下記の構造式(V):
【化13】 (式中、繰り返し単位を構成する各R3 は水素原子およ
びアルキル基、アリール基などの疎水性の基(これらの
疎水性の基がさらに他の基で置換されていてもよい)の
中から独立的に選択され、繰り返し単位を構成する各R
4 は水素原子およびアルキル基、アリール基などの疎水
性の基(これらの疎水性の基がさらに他の基で置換され
ていてもよい)の中から独立的に選択されるが、繰り返
し単位を構成するすべてのR3とR4が水素原子であるこ
とはない)で示されるピロカーボネートと反応させるこ
とにより得られた、構造式(I)で示される繰り返し単
位を有するポリマー、および/または下記の構造式(V
I):
【化14】 (式中、繰り返し単位を構成するR5 は窒素原子(芳香
核の隣接した炭素原子上で組合わされているベンゾイミ
ダゾール環を形成している)を有する芳香核であり、n
は2以上の整数を表す)で示される化合物を下記の構造
式(VII):
【化15】 (式中、繰り返し単位を構成する各R6 は、水素原子お
よびアルキル基、アリール基などの疎水性の基(これら
の疎水性の基がさらに他の基で置換されていてもよい)
の中から独立的に選択されるが、繰り返し単位を構成す
るすべてのR6 が水素原子であることはない)で示され
るピロカーボネートと反応させることにより得られた、
構造式(II)で示される繰り返し単位を有するポリマ
ー、を含む被膜を金属部品に直接または間接に形成する
ことを特徴とする金属部品の製法を提供する。
【0010】加えて、本発明は、構造式(IV)で示さ
れる化合物を構造式(V)で示されるピロカーボネート
と反応させることにより得られた下記の構造式(VII
I):
【化16】 (式中、繰り返し単位を構成するR1 は4価の芳香核で
あって、窒素原子によって対称的に置換されており、繰
り返し単位を構成するR2 は2価の基であり、炭素数が
2から20までの脂肪族、脂環族および芳香族のラジカ
ルの中から選択され、繰り返し単位を構成する各R7
水素原子および基−COOR(式中、Rはアルキル基、
アリール基などの疎水性の基(これらの疎水性の基がさ
らに他の基で置換されていてもよい)を表す)の中から
独立的に選択され、繰り返し単位を構成する各R8 は水
素原子および基−COOR(式中、Rはアルキル基、ア
リール基などの疎水性の基(これらの疎水性の基がさら
に他の基で置換されていてもよい)を表す)の中から独
立的に選択され、nは2以上の整数を表すが、繰り返し
単位を構成するすべてのR7とR8が水素原子であること
はない)で示されるポリマー、または構造式(VI)で
示される化合物を構造式(VII)で示されるピロカー
ボネートと反応させることにより得られた下記の構造式
(IX):
【化17】 (式中、繰り返し単位を構成するR5 は窒素原子(芳香
核の隣接した炭素原子上で組合わされているベンゾイミ
ダゾール環を形成している)を有する同一の芳香核であ
り、繰り返し単位を構成する各R9は水素原子および基
−COOR(式中、Rはアルキル基、アリール基などの
疎水性の基(これらの疎水性の基がさらに他の基で置換
されていてもよい)を表す)の中から独立的に選択さ
れ、nは2以上の整数を表すが、繰り返し単位を構成す
るすべてのR9が水素原子であることはない)で示され
るポリマー、を溶解した溶液を用いて、該ポリマーの被
膜を金属部品上に形成し、引き続き該ポリマーの被膜が
形成された金属部品の熱処理を行い、構造式(I)で示
される繰り返し単位および/または構造式(II)で示
される繰り返し単位を有するポリマーの被膜を形成する
ことを特徴とする金属部品の製法を提供する。
【0011】本発明において用いられる構造式(I)、
(II)、(IV)、(VI)、(VIII)および
(IX)で示される各ポリマーにおいて、繰り返し単位
を構成する基の内、R1、R2およびR5はすべて同じ基
を表していても、複数種類の基を含んでいてもよい。ま
た、R3、R4、R6、R7、R8およびR9は各々について
定義された基からR1、R2、R5の組み合わせとは独立
的に選択される。すなわち、R3、R4、R6、R7、R8
およびR9は定義された基がポリマー中にランダムに存
在することができる。ただし、すべてのR3とR4が水素
原子である場合、すべてのR6が水素原子である場合、
すべてのR7とR8が水素原子である場合、およびすべて
のR9が水素原子である場合は本発明の範囲から除外さ
れる。例えば、ポリマーを構成するR3のうち、一部の
3は水素原子で、残りのR3は水素原子以外の基である
ことができる。R4、R6、R7、R8およびR9について
も同様である。
【0012】本発明において用いられるポリマーは、少
なくとも0.2、好ましくは0.5から1.2の固有粘
度値(25℃において97%濃硫酸100ml中に0.
4gのポリマーが溶けた溶液で測定される)を持つ。
【0013】また、本発明の化合物における各置換基の
具体例は、以下に記す通りである。
【0014】R1 は、4価の芳香核であって窒素原子に
よって対称的に置換されている基であるならば特に限定
されないが、好ましい例としては下記の基を挙げること
ができる。
【0015】
【化18】 2 は、炭素数が2から20までの脂肪族、脂環族、芳
香族の2価の基の中から任意に選択することができる。
脂肪族の2価の基の例としては、−CH2 −、−C2
4 −、−C36 −、−C(CH32 −、−C48
−、−CH=CH−、−CH=CH−CH2 −、−C≡
C−等の基を、脂環族の2価の基の例としてはシクロプ
ロパンやシクロヘキサンから2個の水素が取れた形の基
を挙げることができる。シクロヘキサンの2価の基の場
合、結合部分の位置関係はオルト位、メタ位、パラ位の
いずれであってもよい。また、芳香族の2価の基として
は以下に示すものを例示することができる。
【0016】
【化19】 3 は水素原子およびアルキル基、アリール基などの疎
水性の基の中から選択され、R4 は水素原子およびアル
キル基、アリール基などの疎水性の基の中から選択され
る。しかしながら、ポリマーの繰り返し単位を構成する
すべてのR3とR4が水素原子であることはない。また、
6も水素原子およびアルキル基、アリール基などの疎
水性の基の中から選択される。しかし、ポリマーの繰り
返し単位を構成するすべてのR6が水素原子であること
はない。この場合、アルキル基やアリール基などの疎水
性の基はその炭素上に1個もしくは2個以上の置換基を
有していてもよい。好ましいアルキル基は、炭素数1〜
4のアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、t−ブ
チル基が挙げられる。炭素数1〜4のフルオロアルキル
基、例えば、トリフルオロメチル基やヘキサフルオロイ
ソプロピル基などのフッ素原子を含む基やシロキサン結
合などのシリコン原子を含む基が本発明において特に好
ましい例であり、低表面エネルギー化や低摩擦係数化な
どの新たな機能も付与されるため好ましい。好ましいア
リール基はメチル基、エチル基等の低級アルキル基等で
置換されていてもよいフェニル基やナフチル基である。
また、疎水性の基が有する好ましい置換基としては、ハ
ロゲン、アミノ基などが挙げられる。
【0017】置換基を有する疎水性の基としては、炭素
数1〜4のフルオロアルキル基、例えば、トリフルオロ
メチル基やヘキサフルオロイソプロピル基などのフッ素
原子を含む基やシロキサン結合などのシリコン原子を含
む基またはそれを含むアリール基が本発明において特に
好ましい例であり、低表面エネルギー化や低摩擦係数化
などの新たな機能も付与されるため好ましい。また、疎
水性の基R3、R4およびR6が、−C−O−、−O−な
どを介して窒素原子と結合している場合も含まれる。
【0018】R5 は、芳香核の隣接した炭素原子上で組
合わされているベンゾイミダゾール環を形成している窒
素原子を有する芳香核であり、具体例を以下に示す。
【0019】
【化20】 上記構造式(I)および(II)の式中におけるnは2
以上の整数を表す。本発明で用いられる構造式(I)お
よび(II)のポリマーの数平均分子量は2,000〜
1,000,000であり、好ましくは20,000〜
200,000である。
【0020】本発明に用いられる疎水性基の置換方法と
しては、特に限定はなく、先に挙げた多くの米国特許な
どに示されている方法を用いることができる。米国特許
4877849に示されているピロカーボネートを用い
る方法、米国特許4020142に示されている酸無水
物や酸クロライドを用いる方法、米国特許489891
7に示されているハロゲン化アルキルを用いた方法など
が本発明の好ましい置換法の例である。また、先に挙げ
た米国特許には含まれていないが、良く知られた方法と
してエポキシ基とアミンとの反応を利用することも可能
である。
【0021】米国特許4877849に示されているピ
ロカーボネートを用いる方法は本発明で用いられる置換
法として最も好ましい例である。被膜を乾燥させるため
の熱処理により容易に副生成物である二酸化炭素や低級
アルコールを除くことが可能であること、50%から9
0%という高い置換率が得られることが本置換法の利点
であるが、最大の特徴は下記の構造式(VIII)また
は(IX)に示す有機溶剤への溶解性が高い構造を経由
することである。
【0022】
【化21】 (式中、繰り返し単位を構成するR1 は4価の芳香核で
あって、窒素原子によって対称的に置換されており、繰
り返し単位を構成するR2 は2価の基であり、炭素数が
2から20までの脂肪族、脂環族および芳香族のラジカ
ルの中から選択され、繰り返し単位を構成する各R7
水素原子および基−COOR(式中、Rはアルキル基、
アリール基などの疎水性の基(これらの疎水性の基がさ
らに他の基で置換されていてもよい)を表す)の中から
独立的に選択され、繰り返し単位を構成する各R8 は水
素原子および基−COOR(式中、Rはアルキル基、ア
リール基などの疎水性の基(これらの疎水性の基がさら
に他の基で置換されていてもよい)を表す)の中から独
立的に選択され、nは2以上の整数を表すが、繰り返し
単位を構成するすべてのR7とR8が水素原子であること
はない)
【化22】 (式中、繰り返し単位を構成するすべてのR5 は窒素原
子(芳香核の隣接した炭素原子上で組合わされているベ
ンゾイミダゾール環を形成している)を有する同一の芳
香核であり、繰り返し単位を構成する各R9は水素原子
および基−COOR(式中、Rはアルキル基、アリール
基などの疎水性の基(これらの疎水性の基がさらに他の
基で置換されていてもよい)を表す)の中から独立的に
選択され、nは2以上の整数を表すが、繰り返し単位を
構成するすべてのR9が水素原子であることはない) 通常、イミダゾールN−H結合の水素が他の疎水性の置
換基で置き換えられたポリベンゾイミダゾールは有機溶
剤への溶解性が乏しく、特に置換率が高い場合には溶液
化が不可能であるため被膜を形成するための適当な手段
がない。本置換法で得られた有機溶剤への溶解性が高い
前述の構造式(VIII)または(IX)で示されるポ
リマーの溶液から塗膜を形成し、引き続き行われる熱処
理により前記の構造式(I)または(II)のイミダゾ
ールN−H結合の水素が他の疎水性の置換基で置き換え
られたポリベンゾイミダゾールを得ることにより、置換
率が高くても被膜形成が可能となった。
【0023】本発明に用いられるポリマーの置換率の好
ましい値としては、一般的には10%から90%である
が、得られる被膜の電気絶縁性と引張破断伸びなどの膜
物性から詳しくは決定される。10%以下の低い置換率
は、置換基の効果が十分でなく高い電気絶縁性は得られ
ないが、疎水性の強いふっ素原子を含む置換基や高分子
量のシロキサン結合を含む置換基の場合は0.1%から
1%程度の置換率でも有効である。また、90%以上の
高い置換率は、被膜の引張破断伸びなどの物性が低下
し、被覆部品の耐屈曲などの強度が低下するため好まし
くないが、嵩が小さな置換基の場合は有効である。
【0024】なお、上記置換率(%)は下記の式によっ
て算出される。
【0025】置換率=[(Nに結合するRがH以外であ
る)÷{(Nに結合するRがHである)+(Nに結合す
るRがH以外である)}]×100 この式において、Nは構造式(I)および/または構造
式(II)における窒素原子を、Rは構造式(I)およ
び/または構造式(II)における置換基R3、R4およ
び/またはR6を意味する。「(Nに結合するRがH以
外である)」とは構造式(I)および/または構造式
(II)で示されるを繰り返し単位を有するポリマーに
おいて、置換基R3、R4および/またはR6が水素原子
以外の基である各繰り返し単位の質量を当該繰り返し単
位当たりの分子量で割った値の総計を意味する。また、
「(Nに結合するRがHである)」とは、構造式(I)
および/または構造式(II)で示されるを繰り返し単
位を有するポリマーにおいて、置換基R3、R4および/
またはR6が水素原子のみである各繰り返し単位の質量
を当該繰り返し単位当たりの分子量で割った値の総計を
意味する。
【0026】置換率は、主として、構造式(IV)また
は構造式(VI)で示される化合物を目的の置換率に相
当するモル数の置換基を有する化合物(構造式(V)ま
たは構造式(VII)で示されるピロカーボネート)と
反応させることによってコントロールすることができ
る。また、第二次的には、反応温度、時間などの反応条
件を変更することによって置換率をコントロールするこ
とも可能である。
【0027】例えば、置換率30%の構造式(I)で示
されるを繰り返し単位を有するポリマーを製造するため
には、下記式を満足するようなモル数の構造式(V)で
示されるピロカーボネートを用いればよい。
【0028】(W/M)×2×0.3=w/m 上記式において、Mは構造式(I)で示されるを繰り返
し単位を有するポリマーの繰り返し単位当たりの分子
量、Wは構造式(I)で示されるを繰り返し単位を有す
るポリマーの質量、mは構造式(V)で示されるピロカ
ーボネートの分子量、およびwは構造式(V)で示され
るピロカーボネートの質量をそれぞれ意味する。
【0029】本発明は、イミダゾールN−H結合の水素
が他の疎水性の置換基で置き換えられたポリマー、また
は加熱により該ポリマーに変換しうる前駆体ポリマーの
溶液を金属部品上に直接または他の被覆を介して間接的
に塗布することにより実現される。溶媒としてはN,N
−ジメチルフォルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミド、N−メチル−2−ピロリドンなどの極性溶媒が主
として使用される。溶液濃度については特に限定はない
が、被膜を形成しやすい溶液粘度を得るため、溶液の総
重量に対するポリマーの重量が5重量%から20重量%
が好ましい。固有粘度値が0.8のポリマーを用いた場
合、5重量%の時約10cpの溶液粘度が、20重量%
の時約2000cpの溶液粘度が得られる。また、本発
明に用いられるポリマー溶液には必要に応じて内添フィ
ラーや結着樹脂物質などを混合することができる。内添
フィラーを含有させることで、得られる被膜の自己潤滑
性などを向上させることができる。結着樹脂物質を含有
させることで、得られる被膜の弾性および表面硬度を改
善することができる。弾性および表面硬度を改善するこ
とによって、被膜表面が他の素材と接触する場合におけ
る接触表面に自由度を持たせることが可能となる。その
ような結着樹脂物質は例えば、シリコン系樹脂、PTF
Eなどのフッ素系樹脂またはフッ素含有モノマーであ
る。
【0030】本発明においてポリマーを含む被膜が形成
される金属部品には、材質・形状ともに特に制限はな
い。アルミニウム、銅、ステンレス、ニクロムなどの様
々な金属およびそれらの合金からなる部品が主として用
いられる。さらに、これらの金属部品表面に各種塗料、
PTFEなどの高分子物質、密着性を向上させるための
シランカップリング剤などの被膜が形成されていてもよ
い。
【0031】また、銅箔上に被膜を形成した構成で、接
着層の無い2層型TAB用キャリヤーテープやFPCと
して使用することも可能である。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例を基に詳細に説明す
る。
【0033】
【実施例1】下式
【化23】 の繰り返し単位を有するポリベンゾイミダゾール(固有
粘度値0.8)(以下、「ポリマー1」という)の10
重量%N,N−ジメチルアセトアミド溶液に下式
【化24】 で示される2炭酸ジエチルをポリベンゾイミダゾールに
対して2当量加えて、室温で2時間攪拌した。80℃に
加熱してさらに2時間攪拌した後、室温まで冷却後、引
き続き16時間攪拌を行って、下式で示される繰り返し
単位で代表される置換ポリベンゾイミダゾールを得た。
NMRで調べた置換率は、60%であった。
【0034】
【化25】
【0035】
【実施例2】実施例1で得られた置換ポリベンゾイミダ
ゾールのN,N−ジメチルアセトアミド溶液を銅基板上
にキャスティングした後、350℃に加熱して乾燥と脱
炭酸反応を行い下式の繰り返し単位で代表されるN−エ
チルポリベンゾイミダゾールの膜厚30μmフィルムを
得た。
【0036】
【化26】 得られたフィルムの相対湿度76%での平衡吸湿率と体
積抵抗率(乾燥状態と相対湿度76%での平衡吸湿時)
を、従来のポリベンゾイミダゾールの値とともに下記表
1に示す。
【0037】
【実施例3】ポリマー1の10重量%N,N−ジメチル
アセトアミド溶液に、下式
【化27】 で示される4,4−(ヘキサフルオロイソプロピリデ
ン)ジフタリックアンハイドライドをポリベンゾイミダ
ゾールに対して1/6当量加えた。
【0038】得られた置換ポリベンゾイミダゾールの
N,N′−ジメチルアセトアミド溶液を銅基板上にキャ
スティングした後、350℃に加熱して乾燥を行い膜厚
1μmフィルムを得た。得られたフィルムの体積低効率
は表1に示すように、置換前のポリベンゾイミダゾール
(ポリマー1)より優れたものであった。
【0039】
【実施例4】ポリマー1の10重量%N,N−ジメチル
アセトアミド溶液に、下式
【化28】 で示される片末端エポキシ変性シリコーン(平均分子量
4、500)をポリベンズイミダゾールに対して1/5
0当量加えた。150℃で3時間両者を反応させて下式
で代表される置換ポリベンゾイミダゾールを得た。
【0040】
【化29】 得られた置換ポリベンゾイミダゾールのキャストフィル
ムに対する水の接触角は90度以上であり、本材料が強
い疎水性を持つことが示された。
【0041】
【表1】 上記実施例より本発明で得られたポリマーは、非常に優
れた電気絶縁性を有する。また、本発明で得られたポリ
マーはイミダゾールN−Hを有する従来のポリベンゾイ
ミダゾールと同様の特性を有し、耐薬品性・耐熱性・強
度ともに優れていた。さらに、他の各種金属基材上へも
同様に被膜形成することが可能であり、密着性も優れた
ものであった。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のポリマー
を含む被膜を金属部品上に形成することにより、金属部
品表面に優れた電気絶縁層を得ることが可能であり、耐
熱性・耐薬品性・強度に優れた絶縁層被覆金属部品の提
供が可能となる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 15/08 B32B 15/08 Q C08G 73/18 NTP C08G 73/18 NTP

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の構造式(I): 【化1】 (式中、繰り返し単位を構成するR1 は4価の芳香核で
    あって、窒素原子によって対称的に置換されており、繰
    り返し単位を構成するR2 は2価の基であり、炭素数が
    2から20までの脂肪族、脂環族および芳香族のラジカ
    ルの中から選択され、繰り返し単位を構成する各R3
    水素原子およびアルキル基、アリール基などの疎水性の
    基(これらの疎水性の基がさらに他の基で置換されてい
    てもよい)の中から独立的に選択され、繰り返し単位を
    構成する各R4 は水素原子およびアルキル基、アリール
    基などの疎水性の基(これらの疎水性の基がさらに他の
    基で置換されていてもよい)の中から独立的に選択さ
    れ、繰り返し単位を構成するすべてのR3とR4が水素原
    子であることはない)で示される繰り返し単位および/
    または構造式(II): 【化2】 (式中、繰り返し単位を構成するR5 は窒素原子(芳香
    核の隣接した炭素原子上で組合わされているベンゾイミ
    ダゾール環を形成している)を有する芳香核であり、繰
    り返し単位を構成する各R6 は水素原子およびアルキル
    基、アリール基などの疎水性の基(これらの疎水性の基
    がさらに他の基で置換されていてもよい)の中から独立
    的に選択され、繰り返し単位を構成するすべてのR6
    水素原子であることはない)で示される繰り返し単位を
    有するポリマーを含む被膜が形成された金属部品。
  2. 【請求項2】 R3、R4および/またはR6が炭素数1
    〜4のフルオロアルキル基またはそれを含むアリール基
    である請求項1記載の金属部品。
  3. 【請求項3】 前記ポリマーが下記の構造式(II
    I): 【化3】 (式中、繰り返し単位を構成するすべてのR3 は同一で
    あって、アルキル基、アリール基などの疎水性の基(こ
    れらの疎水性の基がさらに他の基で置換されていてもよ
    い)であり、繰り返し単位を構成するすべてのR4 はア
    ルキル基、アリール基などの疎水性の基(これらの疎水
    性の基がさらに他の基で置換されていてもよい)である
    か、もしくは繰り返し単位を構成するすべてのR3 と繰
    り返し単位を構成するすべてのR4 のいずれか一方がア
    ルキル基、アリール基などの疎水性の基(これらの疎水
    性の基がさらに他の基で置換されていてもよい)の中か
    ら選択され、他方が水素原子であり、nは2以上の整数
    を表す)で示される、請求項1記載の金属部品。
  4. 【請求項4】 R3および/またはR4が炭素数1〜4の
    フルオロアルキル基またはそれを含むアリール基である
    請求項3記載の金属部品。
  5. 【請求項5】 下記の構造式(IV): 【化4】 (式中、繰り返し単位を構成するR1 は4価の芳香核で
    あって、窒素原子によって対称的に置換されており、繰
    り返し単位を構成するR2 は2価の基であり、炭素数が
    2から20までの脂肪族、脂環族および芳香族のラジカ
    ルの中から選ばれ、nは2以上の整数を表す)で示され
    る化合物を下記の構造式(V): 【化5】 (式中、R3 およびR4 はいずれも、同一または異なっ
    て、水素原子およびアルキル基、アリール基などの疎水
    性の基(これらの疎水性の基がさらに他の基で置換され
    ていてもよい)の中から選択されるが、R3とR4がとも
    に水素原子であることはない)で示されるピロカーボネ
    ートと反応させることにより得られた請求項1に記載の
    構造式(I)で示される繰り返し単位を有するポリマー
    および/または下記の構造式(VI): 【化6】 (式中、繰り返し単位を構成するR5 は窒素原子(芳香
    核の隣接した炭素原子上で組合わされているベンゾイミ
    ダゾール環を形成している)を有する芳香核であり、n
    は2以上の整数を表す)で示される化合物を下記の構造
    式(VII): 【化7】 (式中、各R6 は、水素原子およびアルキル基、アリー
    ル基などの疎水性の基(これらの疎水性の基がさらに他
    の基で置換されていてもよい)の中から独立的に選択さ
    れるが、双方のR6 が水素原子であることはない)で示
    されるピロカーボネートと反応させることにより得られ
    た、請求項1に記載の構造式(II)で示される繰り返
    し単位を有するポリマー、を含む被膜を金属部品に直接
    または間接に形成することを特徴とする金属部品の製
    法。
  6. 【請求項6】 構造式(IV)で示される化合物を構造
    式(V)で示されるピロカーボネートと反応させること
    により得られた下記の構造式(VIII): 【化8】 (式中、繰り返し単位を構成するR1 は4価の芳香核で
    あって、窒素原子によって対称的に置換されており、繰
    り返し単位を構成するR2 は2価の基であり、炭素数が
    2から20までの脂肪族、脂環族および芳香族のラジカ
    ルの中から選択され、繰り返し単位を構成する各R7
    水素原子および基−COOR(式中、Rはアルキル基、
    アリール基などの疎水性の基(これらの疎水性の基がさ
    らに他の基で置換されていてもよい)を表す)の中から
    独立的に選択され、繰り返し単位を構成する各R8 は水
    素原子および基−COOR(式中、Rはアルキル基、ア
    リール基などの疎水性の基(これらの疎水性の基がさら
    に他の基で置換されていてもよい)を表す)の中から独
    立的に選択され、nは2以上の整数を表すが、繰り返し
    単位を構成するすべてのR7とR8が水素原子であること
    はない)で示されるポリマーおよび/または構造式(V
    I)で示される化合物を構造式(VII)で示されるピ
    ロカーボネートと反応させることにより得られた下記の
    構造式(IX): 【化9】 (式中、繰り返し単位を構成するR5 は窒素原子(芳香
    核の隣接した炭素原子上で組合わされているベンゾイミ
    ダゾール環を形成している)を有する芳香核であり、繰
    り返し単位を構成する各R9は水素原子および基−CO
    OR(式中、Rはアルキル基、アリール基などの疎水性
    の基(これらの疎水性の基がさらに他の基で置換されて
    いてもよい)を表す)の中から独立的に選択され、nは
    2以上の整数を表すが、繰り返し単位を構成するすべて
    のR9が水素原子であることはない)で示されるポリマ
    ー、を溶解した溶液を用いて、該ポリマーの被膜を金属
    部品上に形成し、引き続き該ポリマーの被膜が形成され
    た金属部品の熱処理を行い、請求項1に記載の構造式
    (I)で示される繰り返し単位および/または請求項1
    に記載の構造式(II)で示される繰り返し単位を有す
    るポリマーの被膜を形成することを特徴とする金属部品
    の製法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007217489A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Soken Chem & Eng Co Ltd Oh変性ポリベンゾイミダゾール樹脂及びその製造方法
JP2010538144A (ja) * 2007-09-07 2010-12-09 ネクソルブ・コーポレイシヨン オリゴマーシルセスキオキサンを有するポリイミドポリマー

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