JPH08253637A - 組成物およびその用途 - Google Patents

組成物およびその用途

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JPH08253637A
JPH08253637A JP5568195A JP5568195A JPH08253637A JP H08253637 A JPH08253637 A JP H08253637A JP 5568195 A JP5568195 A JP 5568195A JP 5568195 A JP5568195 A JP 5568195A JP H08253637 A JPH08253637 A JP H08253637A
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JP
Japan
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weight
film
composition
inorganic filler
antibacterial
Prior art date
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Application number
JP5568195A
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English (en)
Inventor
Nariaki Fujii
就明 藤井
Shigeyuki Harita
滋行 榛田
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】エチレン含有率が20〜65モル%、ビニルエ
ステル成分のけん化度が90モル%以上のEVOH
(a)、無機フィラー(b)および抗菌性の金属イオン
を有する無機オキソ酸(d)からなり、各成分の組成比
が(a):(b)=50〜95重量%:50〜5重量
%、(d):{(a)+(b)}=0.1〜10重量
%:99.9〜90重量%である組成物、またはEVO
H(a)、無機フィラー(b)、CMPE(c)および
抗菌剤酸(d)からなり、各成分の組成比が(a):
(b):(c)=40〜90重量%:30〜5重量%:
30〜5重量%、(d):{(a)+(b)+(c)}
=0.1〜10重量%:99.9〜90重量%からなる
組成物、および該組成物を用いた内装材。 【効果】本発明によれば、抗菌性が高く、汚れ防止機能
が優れ、加熱時に艶消しの戻りにくい安価なマット化フ
ィルムが得られ、壁紙として、またガスバリアー性の要
求される和紙の代替物として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗菌性と加熱時に艶消
しが戻りにくい安価なマット化フィルム素材に適する樹
脂組成物およびその用途に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、壁紙はポリ塩化ビニル樹脂層を含
む物が知られている。しかしこれらポリ塩化ビニル樹脂
層を含む壁紙や、一般家庭、病院、医院、飲食店、工
場、船舶、電車、自動車などの天井材、壁面材、床材な
どに用いられる化粧板は、たばこの煙、手垢、落書き、
各種食品中の色素などで汚染されやすい。またポリ塩化
ビニル樹脂用の可塑剤が、壁紙の表面にブリードする。
このブリードした可塑剤に埃が付着し、塩ビ壁紙はさら
に汚れ易くなる。また病院や医院などで問題となってい
る院内感染を防ぐ、菌の増殖抑制効果がないという問題
もある。また、和菓子や防虫剤、石鹸などの包装におい
て和紙の代替物として各種マット化フィルムが用いられ
ているが、ガスバリアー性が不足するためガスバリアー
性の改善が求められている。
【0003】特開昭58−23973号などに示されて
いる様に、アクリル樹脂フィルムを、塩ビ壁紙にラミネ
ートした耐汚染性壁紙が知られている。しかしこれらの
壁紙では、ラミネートしていない塩ビ壁紙に比べ耐汚染
性は優れてはいるものの、完全とは言い難く、特にラミ
ネート後長期間経過した場合にその傾向が大きくなる問
題がある。さらにアクリル樹脂フィルムは、耐薬品性に
劣り、特にエステル類、ケトン類、芳香族化合物などに
侵され易いため、汚れの拭き取りに注意を払う必要があ
り、満足できるものではない。
【0004】特開昭60−135225号および特開昭
60−195129号にはタルクをアクリル樹脂にブレ
ンドしたマット化フィルムに関する記述があるが、艶消
し効果が不十分であり、また、抗菌効果についての記載
は無い。
【0005】実開昭59−172797号に示されてい
る様に、エチレン−ビニルエステル共重合体けん化物
(以下EVOHと称す)のフィルムを、塩ビ壁紙にラミ
ネートした耐汚染性壁紙が知られている。この壁紙は、
耐薬品性と可塑剤遮断性に優れており、ラミネートして
いない塩ビ壁紙に比べ耐汚染性が優れている。さらにE
VOHのフィルムは、電気抵抗が比較的小さく、静電気
を帯びにくいので、壁紙の表面に埃が付きにくいと言う
利点もある。しかし、上記実開昭にも、抗菌効果につい
ての記述は全く無い。
【0006】一方特開平4−173244号には、プラ
スチック多層フィルムの最外層および/または最内層が
無機系抗菌性物質を含有するフィルム層であることを特
徴とする抗菌性プラスチック多層フィルムに関する記述
がある。しかし上記特開平は、EVOHに特定の抗菌剤
を配合することについての記載がないし、さらに器具や
建材などに関する記述も全く無い。
【0007】特開昭60−224542号、特開昭60
−239233号、特開昭60−242053号および
特開昭62−15265号にも、EVOHがポリ塩化ビ
ニル樹脂用の可塑剤の遮断性に優れており、EVOHを
ポリ塩化ビニル樹脂用の可塑剤の遮断に用いることによ
り、耐汚染性が改善できることが記載されている。しか
し上記特開昭にも、マット化フィルムに関する記述は全
く無い。
【0008】特公昭51−21822号、特開昭61−
242841号および特開昭62−143980号には
EVOHと無機フィラーのブレンド物に関する記述があ
るが、耐汚染性、マット化フィルムに関する記述は無
い。
【0009】特開昭64−74252および特開平1−
166951号にはEVOHとカルボン酸変性ポリエチ
レン樹脂(以下CMPEと略称する)からなるマット化
フィルムとポリ塩化ビニルとの積層体に関する記述があ
る。しかし、EVOHとCMPE共に高価であり、安価
なマット化フィルムが要望されている。また、エンボス
加工のための加熱時に艶消しが戻りやすいという欠点が
あった。
【0010】特開平6−263933にはEVOHとカ
ルボン酸変性ポリエチレン樹脂と抗菌性の金属イオンを
有する無機オキソ酸からなるマット化フィルムとポリ塩
化ビニルとの積層体に関する記述がある。しかし、EV
OHとCMPE共に高価であり、安価なマット化フィル
ムが要望されている。また、エンボス加工のための加熱
時に艶消しが戻りやすいという欠点があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上述べてきたよう
に、抗菌性と汚れ防止機能を有し、加熱時に艶消しが戻
りにくい安価なマット化フィルム、とくに壁紙類などの
内装材が強く求められている。また和紙の代替物とし
て、ガスバリアー性が良好なマット化フィルムが求めら
れている。
【0012】しかして、本発明は上記のような従来技術
の欠点を解消するために創案されたものであり、抗菌性
とポリ塩化ビニル樹脂用の可塑剤の遮断機性、汚れ防止
機能などを合せ有し、加熱時に艶消しが戻りにくい安価
なマット化フィルム、および該積層体、とくに壁紙類や
和紙代替のガスバリアー性が良好なマット化フィルムを
得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、エチレン−
ビニルエステル共重合体けん化物(a)(以下EVOH
と称す)、無機フィラー(b)および抗菌性の金属イオ
ンを有する無機オキソ酸(d)からなり、各成分の組成
比が(a):(b)=50〜95重量%:50〜5重量
%、(d):{(a)+(b)}=0.1〜10重量
%:99.9〜90重量%である組成物、または、EV
OH(a)、無機フィラー(b)、カルボン酸変性ポリ
エチレン樹脂(c)(以下CMPEと称す)および抗菌
性の金属イオンを有する無機オキソ酸(d)からなり、
各成分の組成比が(a):(b):(c)=40〜90
重量%:30〜5重量%:30〜5重量%、(d):
{(a)+(b)+(c)}=0.1〜10重量%:9
9.9〜90重量%からなる組成物およびそれを用いた
マット化フィルムを提供することによって達成される。
また該マット化フィルムを可塑剤を含有するポリ塩化ビ
ニル樹脂層などの基材の少なくとも片面に、特に最外層
に積層した内装材を提供することによって達成される。
【0014】本発明において、特定の抗菌性の金属イオ
ンを有する無機オキソ酸塩(d)とは、無機オキソ酸塩
の金属イオンを抗菌性を有する金属イオンでイオン交換
したものが代表例としてあげられる。ここで無機オキソ
酸塩としては、ケイ酸塩、リン酸塩、チタン酸塩、アン
チモン酸塩などが例示され、ケイ酸塩としては、メタケ
イ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ
酸マグネシウム、リン酸塩としてはリン酸カルシウム、
リン酸ジルコニウム、チタン酸塩としては、チタン酸カ
リウム、チタン酸カルシウム、アンチモン酸塩として
は、アンチモン酸ナトリウムなどの化合物が好ましく、
特にメタケイ酸アルミン酸マグネシウムと、リン酸カル
シウムを主成分とするリン灰石は安全性の点からも好ま
しい。リン灰石はアパタイトとも呼ばれ、フッ素リン灰
石、塩素リン灰石、水酸リン灰石などの総称である。
【0015】上記オキソ酸塩は、予め成型したものであ
っても、粒状のものであっても良い。抗菌性、とくに壁
紙の抗菌性を均一に発現させるために、粒子径は2μm
以下、特に0.5μm以下が好ましい。
【0016】イオン交換される抗菌性を有する金属イオ
ンとしては、通常、抗菌剤、殺菌剤として使用される金
属イオン、例えば銀、銅、亜鉛、錫、水銀、鉛、カドミ
ウムなどが適用可能であり、特に銀、銅、亜鉛、錫の金
属イオンが人体への安全性の面で望ましい。
【0017】これら金属イオンは、通常の方法で、前記
オキソ酸塩の金属イオンとイオン交換される。
【0018】例えば、銀、銅、亜鉛、錫などのイオン交
換は、水酸化物を生成するpH値より低く、しかも、オ
キソ酸塩が溶解しない領域で行われる。即ち銀の場合は
pH9〜4、銅の場合はpH6〜4、亜鉛の場合はpH
9〜4の範囲であって、60℃以上の温度領域が好まし
い。イオン交換される抗菌性の金属イオンの割合は、オ
キソ酸塩が保有するイオン交換容量の0.1〜90モル
%であることが適当であり、抗菌剤中のイオン交換され
たイオンは抗菌剤の0.01〜40重量%であることが
好ましい。金属イオンが上記最小値に満たない場合は抗
菌性が十分でなく、最大値を越えると金属イオンが不安
定となり、抗菌効果の安定性と持続性を欠くことにな
る。
【0019】本発明に使用する抗菌剤は、銀ゼオライト
(アルミノシリケートの含水アルカリ金属塩またはアル
カリ土類金属塩のイオンを銀などの金属イオンでイオン
交換したもの)とは異なるものであるが、銀ゼオライト
などの他の抗菌剤を併用することは可能である。
【0020】本発明において、EVOH(a)として
は、エチレン含有率が20〜65モル%、好ましくは2
5〜60モル%、ビニルエステル成分のけん化度が90
モル%以上、好ましくは95モル%以上の物が好適に使
用される。エチレン含有率が20モル%未満では耐水性
に劣り、65モル%を超えると耐油性とガスバリアー性
が劣ってきて、油性の汚染物質が浸透し易く、耐汚染性
に劣り好ましくない。ビニルエステル成分のけん化度が
90モル%未満でも耐油性とガスバリアー性が劣ってき
て、油性の汚染物質が浸透し易く、やはり耐汚染性に劣
り好ましくない。EVOHの原料に用いられるビニルエ
ステルとしては、経済性より酢酸ビニルが望ましい。こ
のEVOHにエチレン、ビニルエステル以外のコモノマ
ー成分を本発明の目的を阻害しない範囲で使用すること
ができる。
【0021】EVOHはエチレン含有率やけん化度や重
合度の異なる2種以上のEVOHの組成物であっても良
く、本発明を阻害しない範囲で、ホウ酸、酸化防止剤、
スリップ剤、着色剤、消臭剤、ポリアミド、ポリオレフ
ィンなどの熱可塑性樹脂をブレンドしても良い。
【0022】本発明において、無機フィラー(b)と
は、Kett光電式白度計による反射率測定による白色
度が80以上のものが望ましく、また重量平均フレーク
径が「フィルム厚さ×0.8」μm以下の粒径であるこ
とが好ましい。白色度は該マット化フィルムの色相の点
から80以上のものが望ましく、重量平均フレーク径に
ついては「フィルム厚さ×0.8」μmを越えるとEV
OHとのブレンド性およびブレンドして得られたマット
化フィルムの製膜性が悪くなる。すなわち重量平均フレ
ーク径は、フィルム厚みに依存するが、好適には6μ以
下、より好適には4μ以下である。下限値についてはと
くに限定されない。なお上記した無機フィラーの重量平
均フレーク径は、EVOHに混合する前の原料無機フィ
ラーの値とマット化フィルム中に存在する無機フィラー
の値とはほとんど差のないことが走査型電子顕微鏡によ
り確認されており、本発明において無機フィラーの重量
平均フレーク径は、EVOHに混合する前の原料無機フ
ィラーの重量平均フレーク径であるか、マット化フィル
ム中に存在する無機フィラーの重量平均フレーク径を意
味する。
【0023】本発明において重量平均フレーク径とは、
無機フィラーを各種目開きのマイクロシーブまたは篩で
分級し、その結果をRosin−Rammlar線図に
プロットし、測定に供した無機フィラーの全重量の50
%が通過するマイクロシーブまたは篩の目開きL↓50
に相当する値である。すなわち無機フィラーの重量平均
フレーク径Lとは(I)または(II)式で定義され
る。 L=L↓50(マイクロシーブの場合) (I) L=20↑1/2*L↓50(篩の場合) (II)
【0024】ここで、無機フィラーのうち粒度の大きい
部分については篩で分級されるものであり、粒度の小さ
い部分についてはマイクロシーブで分級されるものであ
る。本発明において無機フィラーとしては、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、シリカ、タル
ク、クレー、カオリン、セリサイト、ガラスフレーク、
マイカ、スメクタイトやバーミキュライトなどの粘度鉱
物などがあげられるが、このうちタルク、マイカがEV
OHとの均一混合性、マット化フィルムの製膜性の点で
好適である。これらの無機フィラーは単一で使用しても
良いし、2種以上混合して使用しても良い。またこれら
の無機フィラーはそのままの状態で使用しても良いし、
必要に応じて界面活性剤、シランカップリング剤などで
表面処理したものも使用できる。本発明において無機フ
ィラーを配合することは、特に重要であって、無機フィ
ラーを配合することによって艶消し効果が充分となり、
また艶消しが戻りにくくなる。
【0025】本発明において、カルボン酸変性ポリエチ
レン樹脂(CMPE)(c)とは、ポリエチレン樹脂に
α,β−不飽和カルボン酸または該カルボン酸無水物を
グラフト重合したものである。またα,β−不飽和カル
ボン酸または該カルボン酸無水物含量(グラフト量)は
0.0005〜0.5モル%、好ましくは0.001〜
0.4モル%である。全てのポリエチレン樹脂にα,β
−不飽和カルボン酸または該カルボン酸無水物がグラフ
ト変性している方が望ましいが、高濃度カルボン酸変性
の種ポリマーと未変性ポリマーとのブレンド物で、最終
的なグラフト量が上記範囲内にあっても良い。α,β−
不飽和カルボン酸または該カルボン酸無水物とは、アク
リル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、無水
マレイン酸、無水イタコン酸などが挙げられるが、無水
マレン酸が好適である。ポリエチレン樹脂とは、高密度
ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレンが挙げられるが、高密度ポリエチレンが好適で
ある。CMPEを配合することによって引張伸度を下げ
ることなく外部ヘイズを上げることが可能になる。
【0026】EVOH(a)と無機フィラー(b)とC
MPE(c)と抗菌剤(d)の配合割合は、各成分の組
成比が(a):(b)=50〜95重量%:50〜5重
量%、(d):{(a)+(b)}=0.1〜10重量
%:99.9〜90重量%、または、(a):(b):
(c)=40〜90重量%:30〜5重量%:30〜5
重量%、(d):{(a)+(b)+(c)}=0.1
〜10重量%:99.9〜90重量%であり、好ましく
は、各成分の組成比が(a):(b)=60〜90重量
%:40〜10重量%、(d):{(a)+(b)}=
0.1〜10重量%:99.9〜90重量%、または、
(a):(b):(c)=50〜80重量%:25〜1
0重量%:25〜10重量%、(d):{(a)+
(b)+(c)}=0.1〜10重量%:99.9〜9
0重量%である。無機フィラーの重量が上記範囲を越え
ると、深いエンボス加工を施した場合マット化フィルム
にピンホールが発生しやすく、無機フィラーの重量が上
記範囲を下回ると、艶消しが不十分である。CMPEの
重量が上記範囲を越えると、マット化フィルムが高価に
なりやすい。また、抗菌剤の重量が上記範囲を下回ると
抗菌機能が十分でなく、上記範囲を超えるとフィルムに
ブツが発生しやすく、実用に耐えなくなる。
【0027】本発明において、EVOHと無機フィラー
と抗菌剤を、さらにはこれらとCMPEとを溶融ブレン
ドするには、二軸スクリュー押出し機、ブラベンダープ
ラストグラフなどを用いて予めブレンドした後成形する
方法、あるいは直接各種成形機に供給して、成形機で混
練しながら成形する方法、一旦押出し機で高濃度のマス
ターペレットを作製し、1/1〜1/30程度に希釈し
た物を溶融押出し成形を行う方法などがある。無機フィ
ラーおよび抗菌剤をより均一に分散させるために、ステ
アリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ステ
アリン酸亜鉛などの金属石鹸、エチレンビス脂肪酸アミ
ド、ポリエチレンワックスなどの分散助剤を加えてもよ
い。また、酸化防止剤、紫外線吸収剤を加えてもよい。
また、ブレンドの順序にとくに制限はない。
【0028】またEVOHの溶液に無機フィラーおよび
抗菌剤さらにはCMPEを分散させる方法や、無機フィ
ラーの分散液にEVOHを溶解させ、溶剤を除去した後
抗菌剤さらにはCMPEとブレンドしても良い。エチレ
ン−ビニルエステル共重合体の溶液に無機フィラーを分
散させからけん化、溶剤を除去してEVOHを得、抗菌
剤さらにはCMPEとブレンドしても良いし、エチレン
−ビニルエステル共重合体の重合時に無機フィラーを分
散させておいても良い。
【0029】本発明のマット化フィルムの厚さはとくに
制限は無いが、10〜40μmが好適であり、10〜3
0μmがより好適である。この組成物層の厚みは、たと
えばポリ塩化ビニル樹脂層と積層する場合、10μm未
満ではエンボス加工時に、マット化フィルムにピンホー
ルが発生しにやすく、ポリ塩化ビニル樹脂層中の可塑剤
の遮断性が良好であるので好ましく、40μmを越える
とコストが高くなる。
【0030】本発明において、マット化フィルムは少な
くとも片面の表面光沢度が50%以下、好適には45%
以下、より好適には40%以下であることが重要であ
る。表面光沢度が50%を越えるとマット化フィルムと
して不十分である。ここで光沢度とは、村上式光沢度計
で、角度75度で測定した任意の5か所の平均値であ
る。
【0031】本発明のマット化フィルムは、Tダイ法ま
たはインフレーション法などの溶融押出し法によって得
られる。例えばTダイ法によりフィルムを得る場合、押
出されたフィルムを急冷することは好ましい条件であ
る。ここで急冷とはダイのエアーギャップをできるだけ
小さくしかつエアースリットによりキャストロールで急
速に冷却することである。本発明において、組成物層
(マット化フィルム層)は他の樹脂との積層体として有
効に使用される。ここで他の樹脂層としては、ポリ塩化
ビニル樹脂、とくに可塑剤を含有するポリ塩化ビニル樹
脂、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレンな
ど)、ポリスチレン、ポリエステル、ポリアミドなどが
あげられる。積層体はドライラミ、熱ラミ、ポリサンド
ラミすることによって得られる。また本発明の組成物を
他の樹脂フィルムに押出ラミする方法、あるいは本発明
の組成物と他の樹脂を共押出しすることによっても積層
体とすることができる。
【0032】本発明の組成物、マット化フィルムは内装
材、包装材などに使用されるが、このうち内装材に特に
有用である。内装材の代表例の1つとして壁紙があげら
れ、壁紙としては本発明の組成物層に可塑剤を含有する
ポリ塩化ビニル樹脂層を積層したものがあげられる。こ
こで壁紙とは、難燃紙、不織布、ガラス繊維、アスベス
ト紙などからなる支持体の上に、ポリ塩化ビニル樹脂
に、可塑剤、必要に応じ、顔料、充填剤、安定剤などを
配合した組成物をカレンダー法、コーティング法などに
て積層した物、さらにはこれら積層物の上に印刷加工が
施された物、また発泡剤を配合させることにより、最終
製品で1.5〜15倍にポリ塩化ビニル樹脂を発泡させ
た物などがあげられる。他の内装材としては化粧板(薄
葉紙などに印刷を施し、これを合板、パーティクルボー
ドなどからなる支持体に積層したプリント化粧板)、化
粧石膏ボード、塩ビ鋼板、塩ビ不燃板、塩ビ化粧板など
があげられる。
【0033】本発明において、ポリ塩化ビニル樹脂用の
可塑剤は、20℃で液状であり、全重量に対し20〜7
5重量%、好適には25〜55重量%含まれている。2
0℃で液状である可塑剤としてはフタール酸ジブチル、
フタール酸ジ−2−エチルヘキシル、フタール酸ジイソ
オクチル、フタール酸ジイソデシル、フタール酸ジデシ
ル、フタール酸ジノニル、フタール酸ブチルラウリル、
フタール酸ジラウリル、フタール酸ブチルベンジルなど
のフタール酸エステル系可塑剤、リン酸トリクレジル、
リン酸トリブチル、リン酸トリ−2−エチルヘキシルな
どのリン酸エステル系可塑剤、塩素化パラフィンなどの
含塩素系可塑剤などがある。
【0034】本発明において、マット化フィルムのラミ
ネート方法に特に限定はない。実開昭59−17279
7号に示される様にウレタン系接着剤を用いる方法、特
開昭60−224542号や特開昭60−239233
号や特開昭60−242053号に示される様に、酢酸
ビニルと塩化ビニルの共重合体の変性物と、ウレタン系
接着剤とを混合した物に用いる方法などが例示される。
また組成物と、ポリ塩化ビニルと組成物との両者に接着
可能な熱可塑性樹脂を共押出し、得られたフィルムを積
層しても良い。
【0035】この様にして得られた本発明の積層体は、
長期間の使用においても、汚れ防止機能を維持し、加熱
時の艶消しの戻りもなく、内装材、特に壁紙として非常
に有用である。
【0036】本発明においてもう1つの用途の代表例と
しては、本発明の組成物層をガスバリアー性を付与した
和紙の代替として用い、他の樹脂と積層したものがあげ
られる。積層方法は前述したように、組成物と他の樹脂
とを共押出しする方法、組成物を他のフィルムに押出ラ
ミネートする方法、他のフィルムとマット化フィルムを
ドライラミネートする方法、マット化フィルムに他の樹
脂を押出ラミネートする方法など公知の方法が採用可能
である。このようにして得られた積層体は、和紙とガス
バリアー性フィルムを積層した積層体よりも安価であ
る。和紙代替の用途としては、和菓子、豆菓子、珍味、
鰹節削り節などの食品、防虫剤、石鹸などの薬品があげ
られる。
【0037】以下実施例により、本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれによってなんら限定を受け
るものではない。
【0038】
【実施例】
実施例1 硝酸銀3.2gと硫酸銅5.7gを5lの純水に溶解
し、pHを5に調整した。この水溶液にメタ珪酸アルミ
ン酸マグネシウム(Al↓2O↓3・MgO・2SiO
↓2・7H↓2O、平均粒径0.02μm、水分率20
重量%)125gを添加し、再度pHを5に調整し、6
0℃で1時間撹拌した。その後、5当量の温水で洗浄
し、100℃で4時間乾燥し、さらに600℃で2時間
焼成して、抗菌剤を得た。
【0039】次にエチレン含量が33モル%、酢酸ビニ
ル成分のけん化度が99.5モル%,MI5.5g/1
0分のEVOH80重量部、重量平均フレーク径1.5
μm、白色度95のタルク粉体20重量部に上記抗菌剤
1重量部を、30mmφの二軸スクリュー押出機を用
い、220℃でブレンドペレット化した。該ブレンドペ
レットを20mmφの一軸スクリュー押出機(押出温度
220℃、L/D=20)を用い、エアーギャップ0.
5mm、キャストロール温度60℃で厚さ15μmのマ
ット化フィルム(光沢度17%)を得た。このフィルム
にグラビヤコーターを用い、固形分濃度20重量%のウ
レタン系接着剤アドコートAD−335Aと硬化剤Ca
t−10(東洋モートン(株)製、混合比17:1)を
塗布量2g/m↑2(固形分基準)となる様にコート
し、70℃で4分乾燥した上に、再度グラビヤコーター
を用い、固形分濃度18重量%に溶解した酢酸ビニルと
塩化ビニルの共重合体の変性物であるMPR−TM(日
進化学工業(株)製)を、塗布量2g/m↑2(固形分
基準)となる様にコートし、70℃で1分乾燥した。
【0040】一方紙100重量部に対し、スルファミン
酸グアニジン系難燃剤を24重量部含浸させた裏打ち用
難燃紙に、ポリ塩化ビニル樹脂100重量部、充填剤5
0重量部、可塑剤(フタール酸ジ−2−エチルヘキシ
ル)55重量部、顔料20重量部、難燃剤3重量部、安
定剤2重量部、発泡剤2重量部、およびバイナジン(有
機系抗菌剤)2重量部の配合物を積層した後、塩ビを発
泡させて、塩ビ壁紙を得た。
【0041】マット化フィルムに塗布した接着剤面と、
紙に積層したポリ塩化ビニル樹脂面を合わせ、150℃
の熱エンボスロールで圧着し、同時にエンボス加工を行
い、汚れ防止機能を持つ壁紙を得た。エンボス時に艶消
しの戻り(外部ヘイズの低下)はなく、良好な外観を保
持していた。
【0042】汚れ防止機能を調べるために、該壁紙のE
VOH面に2cm×2cmの大きさに油性の赤色インキ
{三菱鉛筆(株)製三菱マーカー)、醤油(キッコーマ
ン(株)製キッコーマン濃口}を塗布し、24時間後に
ベンジンを付けたガーゼで拭き取ったが跡は全く残らな
かった。また、中性洗剤で湿らせたガーゼで拭き取って
も醤油の場合には跡は全く残らず、しかも水により表面
が損われることもなく十分な耐水性を有していることが
確認でき、表1に示す様に汚れ防止機能は完全であっ
た。
【0043】抗菌機能を調べるために、大腸菌(Esc
herichia coli)を3.0×10↑4個/
mlの濃度の生理食塩水に5mlに、前記抗菌性EVO
Hフィルム1gを入れ、28℃で24振騰後生菌数を測
定したところ、表2に示すように1.0×10↑2個/
mlと非常に優れていた。別途前記抗菌性EVOHフィ
ルムを20℃で半年保存し抗菌機能を調べたが、経時劣
化はなく長期に渡って抗菌機能を保持していた。
【0044】得られたマット化フィルムにドライラミネ
ート用接着剤{武田薬品工業(株)製 タケラック A
−385/タケネート A−50を6対1の比で混合}
を、固形分として3g/m↑2塗布し、70℃で溶剤を
蒸発させた後、厚さ60μmの低密度ポリエチレンフィ
ルム{アイセロ化学(株)製 スズロンL S201}
を積層し、積層フィルムを得た。
【0045】酸素透過量は10.0ml/m↑2・24
h・atm(Modern Controlls社、O
xtran 10/50A型で20℃,85%RHで測
定)を示し、ガスバリアー性は良好であった(表3)。
【0046】比較例1 実施例1において、抗菌剤を添加しなかった以外は実施
例1に準じて行った。該ブレンドペレットよりフィルム
を得、汚れ防止機能と抗菌機能を実施例1と同様に試験
した。結果を各々表1、表2に示すが、汚れ防止機能は
完全であったが、抗菌機能はなかった。
【0047】比較例2 実施例1において、EVOH50重量部、タルク50重
量部に変更した以外は実施例1に準じて行ったが、孔開
きで良好な製膜ができず、以後の評価を中断した。
【0048】比較例3 実施例1において、EVOHにかえてポリエチレンを使
用した以外は実施例1に準じて行い、汚れ防止機能と抗
菌機能を同様に試験した。結果を各々表1、表2に示す
が、汚れ防止機能は不完全であり、抗菌機能もあるがE
VOH系に比べ劣っていた。
【0049】比較例4 実施例1において、重量平均フレーク径12μm、白色
度95のタルク粉体にかえた以外は実施例1に準じて行
ったが、ピンホール多発で良好な製膜ができず以後の評
価を中断した。
【0050】比較例5 実施例1において、タルクを添加しなかった以外は実施
例1に準じて行った。該ブレンドペレットよりフィルム
を得、汚れ防止機能と抗菌機能を実施例1と同様に試験
した。結果を各々表1、表2、表3に示すが、汚れ防止
機能、抗菌機能は完全であったが、光沢度は95%以上
であり、マット性が全くなかった。
【0051】実施例2 実施例1において、EVOH70重量部、タルク15重
量部、CMPE15重量部、抗菌剤1重量部に変更した
以外は実施例1に準じて行った。マット化フィルムの光
沢度は22%であり、また、表1に示す様に汚れ防止機
能は完全であった。酸素透過量は13.0ml/m↑2
・24h・atmであり、抗菌機能は充分であった。
【0052】比較例6 実施例2において、EV0H35重量部、CMPE50
重量部に変更した以外は実施例2に準じて行った。マッ
ト化フィルムの光沢度は15%であり、表1に示す様に
汚れ防止機能は不完全であった。また、酸素透過量は1
00.0ml/m↑2・24h・atmと劣っていた。
【0053】比較例7 実施例2において、EV0H70重量部、タルク0重量
部、CMPE30重量部に変更した以外は実施例2に準
じて行った。マット化フィルムの光沢度は24%であ
り、表1に示す様に汚れ防止機能は完全であった。ま
た、酸素透過量は38.0ml/m↑2・24h・at
mと劣っており、表2に示す様に抗菌機能は充分であっ
た。また、エンボス加工時、艶消しの戻りが大きかっ
た。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【発明の効果】抗菌性が高く、汚れ防止機能が優れ、加
熱時に艶消しが戻りにくい安価なマットフィルムおよび
積層体が得られ、内装材、特に壁紙として、またガスバ
リアー性の要求される和紙の代替物として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/28 102 B32B 27/28 102 27/30 101 27/30 101 C08J 5/18 CES C08J 5/18 CES C08K 3/00 LDF C08K 3/00 LDF 3/24 3/24 C08L 29/04 C08L 29/04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン含有率20〜65モル%、ビニル
    エステル成分のけん化度90モル%以上のエチレン−ビ
    ニルエステル共重合体けん化物(a)、無機フィラー
    (b)および抗菌性の金属イオンを有する無機オキソ酸
    (d)からなり、各成分の組成比が(a):(b)=5
    0〜95重量%:50〜5重量%、(d):{(a)+
    (b)}=0.1〜10重量%:99.9〜90重量%
    である組成物。
  2. 【請求項2】エチレン含有率20〜65モル%、ビニル
    エステル成分のけん化度90モル%以上のエチレン−ビ
    ニルエステル共重合体けん化物(a)、無機フィラー
    (b)、カルボン酸変性ポリエチレン樹脂(c)および
    抗菌性の金属イオンを有する無機オキソ酸(d)からな
    り、各成分の組成比が(a):(b):(c)=40〜
    90重量%:30〜5重量%:30〜5重量%、
    (d):{(a)+(b)+(c)}=0.1〜10重
    量%:99.9〜90重量%である組成物。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の組成物からなり、
    少なくとも片面の表面光沢度が50%以下のマット化フ
    ィルム。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の組成物層を可塑剤
    を含有するポリ塩化ビニル樹脂層の少なくとも片面に有
    する内装材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005072712A3 (en) * 2003-12-16 2005-09-09 Eastman Kodak Co Antimicrobial composition
US11134676B2 (en) 2017-08-30 2021-10-05 Nobio Ltd. Anti-microbial particles and methods of use thereof
US11178867B2 (en) 2016-02-25 2021-11-23 Nobio Ltd. Micro and nanoparticulate compositions comprising anti-microbially active groups

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